商品情報処理システム
【課題】2人制モードで作業を行う場合において、決済部での客に対する一連の決済作業に要する平均的時間を短くし、全体として客捌き効率を向上する。
【解決手段】商品情報入力部2は、バーコード読取り装置3と、客の買上げ商品の商品情報入力の締めを行う合計キーを設け、バーコード読取り装置で客の購入する商品からバーコードを読み込む。合計キーを操作することで客の買上げ合計金額を算出してメモリに格納する。決済部のPOS端末10は、メモリから合計金額を決済の為に呼出す呼出しキーと、呼出した合計金額を表示する第2の店員用表示器13及び客用表示器14とを設け、表示された合計金額に基づいて客との決済を行う。さらに、第3の客用表示器17を設け、前客の決済中に次客の合計金額がメモリに格納されると、この合計金額をこの表示器17に表示し決済待ちの客に対し支払うべき合計金額を知らせ支払いの準備をさせる。
【解決手段】商品情報入力部2は、バーコード読取り装置3と、客の買上げ商品の商品情報入力の締めを行う合計キーを設け、バーコード読取り装置で客の購入する商品からバーコードを読み込む。合計キーを操作することで客の買上げ合計金額を算出してメモリに格納する。決済部のPOS端末10は、メモリから合計金額を決済の為に呼出す呼出しキーと、呼出した合計金額を表示する第2の店員用表示器13及び客用表示器14とを設け、表示された合計金額に基づいて客との決済を行う。さらに、第3の客用表示器17を設け、前客の決済中に次客の合計金額がメモリに格納されると、この合計金額をこの表示器17に表示し決済待ちの客に対し支払うべき合計金額を知らせ支払いの準備をさせる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店員2名で作業する場合と店員1名で作業する場合を切替えることができる商品情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の商品情報処理システムは、複数の買物籠を並べて載せることが可能なカウンタと、このカウンタの途中に配置され、商品に付されたバーコードから商品識別情報を読取るバーコードスキャナや商品情報入力用キーボード、オペレータ用表示器、客用表示器等を有する商品情報入力部としてのスキャナ装置と、カウンタの端部近傍に商品情報入力部とは離間して設置され、決済する客の買上げ合計金額を表示するオペレータ用表示器、客用表示器、客の支払金を格納するドロワ、レシートを発行するプリンタ等を有する決済部としてのPOSターミナルとを備え、店員1人で作業する1人制モード選択時には、店員がスキャナ装置とPOSターミナルを交互に操作することで客を1人ずつ捌くようにしている。また、店員2人で作業する2人制モード選択時には、1人がスキャナ装置を操作して買上げ商品の商品情報入力作業を専ら行い、もう1人がPOSターミナルを操作して商品情報入力が終了した客に対する金銭授受等決済作業を行うようにしている。
【特許文献1】特開2000−207640
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、2人制モードでは、スキャナ装置での商品情報入力を終えた客はPOSターミナルで決済を行うが、前の客が決済を終了しなければスキャナ装置とPOSターミナルとの間で待つことになる。POSターミナルでの決済では、表示器に客の買上げ合計金額を表示し、これに基づいて客が支払いを行い、店側のオペレータは受け取った金銭をキー入力することで、(支払い金額−買上げ合計金額=釣り金額)の演算を行って表示器に釣り金額を表示するとともに釣銭を客に渡すという一連の作業が行われる。
【0004】
この決済では客は表示器の合計金額を確認してから支払いのための行動を開始し、しかも客によっては財布から金銭を取り出すのに時間が掛かる場合もあり、全体としてスキャナ装置での商品情報入力作業に比べて平均的時間は長くなる。このため、スキャナ装置とPOSターミナルとの間で待つ客が増え、例えば、決済を待つ客が2人になるとスキャナ装置では次客の商品情報入力作業を停止させるようにしていた。
【0005】
このように、2人制モードでは、POSターミナルを配置した決済部での客に対する一連の決済作業に要する平均的時間がスキャナ装置を配置した商品情報入力部での客に対する商品情報入力作業に要する平均的時間よりも長くなり、このため、混雑時には商品情報入力部での商品情報入力作業を一時的に停止させる事態が頻繁に発生し、全体として客捌き効率が低下する問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するために為されたもので、2人制モードで作業を行う場合において、決済部での客に対する一連の決済作業に要する平均的時間を短くし、全体として客捌き効率を向上できる商品情報処理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、商品毎の商品識別情報を読取る商品情報読取り手段を有する商品情報入力部と、商品情報読取り手段にて読取った商品識別情報に基づいて商品価格をメモリに格納させる商品情報格納手段と、メモリに格納された商品価格より買上げ合計金額を求める合計金額算出手段と、商品情報入力部で買上げ商品の商品情報入力が終了した客毎に買上げ合計金額を格納する合計金額格納部と、商品情報入力部とは離間して設置され、決済処理を行う客の買上げ合計金額を表示する第1の表示器と、客の支払金を格納するドロワとを有する決済部と、商品情報入力部と決済部の間に配置され、客の買上げ合計金額を表示する第2の表示器とを備え、決済部の第1の表示器に表示されている買上げ合計金額の次に決済する買上げ合計金額を合計金額格納部から読み出して第2の表示器に表示する商品情報処理システムにある。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、2人制モードで作業を行う場合において、決済部での客に対する一連の決済作業に要する平均的時間を短くし、全体として客捌き効率を向上できる商品情報処理システムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は商品情報処理システムの全体構成を示す斜視図で、1は複数の買物籠を並べて載せることが可能なカウンタ、2はこのカウンタ1の途中に配置され、商品に付された符号であるバーコードから商品識別情報である商品コードを読取る商品情報読取り手段としてのバーコード読取り装置3と、入力処理中の商品情報を表示する第1の店員用表示器4及び第1の客用表示器5と、バーコードが印刷されていない商品の商品情報を入力するためのキーや1客の買上げ商品の商品情報入力の締めに使用する合計キー等を設けた商品情報入力用キーボード6を備えた商品情報入力部である。前記バーコード読取り装置3はバーコードを読取って該当する商品コードを出力する。
【0010】
7は前記カウンタ1の端部近傍に前記商品情報入力部2とは離間して設置された決済部である。この決済部7は、作業台8の上に客の支払金を格納するドロワ9を載せ、そのドロワ9の上にPOS(販売時点情報管理)端末10を載置している。前記POS端末10は、客から預かった金額を入力するキーや客の買上げ合計金額を呼び出して表示させるための呼出しキー等を設けた決済用キーボード11と、レシートやジャーナルに商品情報や合計金額、預かり金額、釣り金額を印刷するプリンタ12と、決済する客の買上げ合計金額を表示する第1の表示器としての、第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14と、第1の金銭授受用トレイ15を設けている。前記プリンタ12はレシート発行部を構成している。
【0011】
前記カウンタ1の上の、商品情報入力部2と決済部7との間に位置して、L字形のアーム16を、その一端をカウンタ1上に固定し、他端を商品情報入力部2の側面に固定して配置している。そして、このアーム16に客の買上げ合計金額を表示する第2の表示器としての、第3の客用表示器17を固定するとともに第2の金銭授受用トレイ18を、例えば、図4に示すように、マグネット18aを使用して着脱自在に固定している。
【0012】
図2は商品情報処理システムの回路構成を示すブロック図で、21は制御部本体を構成するCPU(中央処理ユニット)、22はこのCPU21が各部を制御するためのプログラムデータを格納したROM(リード・オンリー・メモリ)、23は商品情報が格納される一時記憶用メモリ、客毎の買上げ合計金額が複数格納されるメモリ、前記各表示器4、5、13、14、17への表示データが格納されるバッファメモリ、前記プリンタ12が印刷するデータが格納されるバッファメモリ、送受信用のバッファメモリ等を設けたRAM(ランダム・アクセス・メモリ)である。
【0013】
24は前記商品情報入力用キーボード6を制御しこのキーボードからキー信号を取込むキーボードコントローラ、25は前記第1の店員用表示器4及び第1の客用表示器5を制御してデータ表示を行う表示コントローラ、26は前記決済用キーボード11を制御しこのキーボードからキー信号を取込むキーボードコントローラ、27は前記第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14を制御してデータ表示を行う表示コントローラ、28は前記第3の客用表示器17を制御してデータ表示を行う表示コントローラ、29は前記プリンタ12を制御しこのプリンタにデータの印刷を行わせるプリンタコントローラ、30は前記バーコード読取装置3と通信し、バーコード読取りデータを取込む通信インターフェース
である。
【0014】
31は、例えばLANを介して店舗全体の商品販売データを集計するストアコントローラ(図示せず)と通信を行い、ストアコントローラから商品名や価格情報を受信し、商品登録情報を送信するための通信部である。
【0015】
前記CPU21、ROM22、RAM23、各キーボードコントローラ24、26、各表示コントローラ25、27、28、プリンタコントローラ29、通信インターフェース30及び通信部31は、互いにバスライン32によって接続されている。そして、前記バーコード読取り装置3、商品情報入力用キーボード6、キーボードコントローラ24、第1の店員用表示器4、第1の客用表示器5、表示コントローラ25は商品情報入力部2に組み込まれ、第3の客用表示器17を除くその他はPOS端末10に組み込まれている。
【0016】
この商品情報処理システムは店員2名で操作する2人制モードと店員1名で操作する1人制モードとをキー操作で切替えができるようになっており、2人制モードで使用するときには、一人の店員はチェッカーとして商品情報入力部2を操作し、もう一人の店員はキャッシャとして決済部7を操作する。すなわち、図3に示すように、チェッカーAはカウンタ1の内側の、商品情報入力部2の前に立ち、キャッシャBはカウンタ1の内側の、決済部7の前に立って作業を行う。
【0017】
客C1は購入する商品を入れた買物籠K1を持参してカウンタ1の端に載せる。このとき買物籠K1はチェッカーAから見て商品情報入力部2の右手に位置する。チェッカーAは空の買物籠K2を商品情報入力部2の左手に用意する。この状態で、チェッカーAは買物籠K1から商品を取り出し、その商品に付されているバーコードをバーコード読取り装置3で読取らせて商品情報入力を行ってから買物籠K2に入れる。このときバーコードの読取れない商品やバーコードの付されていない商品ついては商品情報入力用キーボード6を操作して商品情報入力を行う。
【0018】
CPU21は通信インターフェース30が取込むバーコード読取り装置3からの商品コードやキーボードコントローラ24が取込む商品情報入力用キーボード6からの商品コードにより、一時記憶用メモリから該当する商品の商品名及び価格を読み出して表示コントローラ25に出力し、第1の店員用表示器4及び第1の客用表示器5に表示する。また、一時記憶用メモリに売上金額や点数を格納する。
【0019】
チェッカーAは買物籠K1の商品が無くなるまでこの作業を繰り返す。そして、買物籠K1が空になると、商品情報入力用キーボード6にある合計キーを操作する。これにより、CPU21は、客の買上げ合計金額を算出し、RAM23に格納する。購入する商品の商品情報入力が終了した客は決済部7へ移動する。
【0020】
決済部7ではキャッシャBが決済用キーボード11にある呼出しキーを操作する。これにより、CPU21はRAM23から客の買上げ合計金額を呼び出して表示コントローラ27に出力し、第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示する。また、CPU21はRAM23から該当する客のデータを呼び出してプリンタコントローラ29に出力し、プリンタ12にレシート及びジャーナルへの印刷を行わせる。
【0021】
客は第2の客用表示器14の表示を見て支払うべき金額を把握し、その金額以上の金銭を第1の金銭授受用トレイ15に載せる。キャッシャは金銭授受用トレイ15から金銭を受け取り、その金額を預かり金額として決済用キーボード11により入力する。このとき釣銭があればCPU21は演算を行い、算出した釣り金額を店員用表示器13及び客用表示器14に表示する。また、CPU21は合計金額、預かり金額、釣り金額をプリンタコントローラ29に出力し、プリンタ12にレシート及びジャーナルへの印刷を行わせ、レシートを発行させる。
【0022】
以上は、商品情報入力部2で買上げ商品の商品情報入力が終了した時点で、決済部7に決済中の前客が居なかった場合の処理であるが、決済部7に決済中の前客が居た場合は次のような処理になる。
商品情報入力が終了した客C2は決済部7へ向かって移動するが決済部7には前客C3が居るので、客C2は中間にとどまる。CPU21は、RAM23に格納した買上げ合計金額を表示コントローラ28に出力し、第3の客用表示器17に表示させる。このときの表示は、例えば、図4に示すように、「お買上げ金額は○○○円です。恐れ入りますが代金を右のトレイに準備願います」のように行う。また、チェッカーAは次客C1の商品情報入力を開始する。
【0023】
これにより、次に決済を行う客C2は、自分が支払うべき金額を事前に知ることができる。しかも、第2の金銭授受用トレイ18に準備するという表示を見て支払うべき金銭を第2の金銭授受用トレイ18に準備する作業を行う。
【0024】
従って、前客C3が決済部7での決済を終了したとき、客C2は既に支払うべき金銭を第2の金銭授受用トレイ18に載せているか、あるいは手に持って用意している。キャッシャBは前客C3の決済を終了すると、決済用キーボード11にある呼出しキーを操作して客C2の買上げ合計金額をRAM23から呼び出して表示コントローラ27に出力し、第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示させる。このときには客C2は既に支払うべき金銭を用意しているので、キャッシャBは直ぐに金銭を受け取ってキー入力することができる。
【0025】
このように決済作業を行うことで、個々の客に対する決済時間を大幅に短縮することができる。すなわち、客が支払金額を確認して財布から金銭を取り出すまでに要する作業時間を、決済時間から省くことができる。これにより、2人制モードで作業を行う場合において、決済部での客に対する一連の決済作業に要する平均的時間を短くし、全体として客捌き効率を向上できる。
【0026】
なお、客C1の情報入力作業が終了しても、まだ客C3の決済作業が継続している場合には、チェッカーAは次の客の登録を停止する。そして、客C3についての決済が終了し、客C2の買上げ合計金額が第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示され、客C1の買上げ合計金額が第3の客用表示器17に表示されると、チェッカーAは次の客の情報入力を開始することになる。
【0027】
また、店内が空いているときには商品情報処理システムを1人制モードに切替える。このときは1人の店員がキャッシャとして商品情報入力部2及び決済部7の両方を操作する。また、図5に示すように、第2の金銭授受用トレイ18を取外す。
【0028】
客が購入する商品を入れた買物籠を持参してカウンタ1の端に載せると、キャッシャは空の買物籠を反対側の商品情報入力部2の左手に用意する。そして、キャッシャは商品の入っている買物籠から商品を取り出し、その商品に付されているバーコードをバーコード読取り装置3で読取らせて商品情報入力を行ってから空の買物籠に入れる。このときバーコードを読取れない商品やバーコードが付されていない商品ついては商品情報入力用キーボード6を操作して商品情報入力を行う。
【0029】
CPU21はバーコード読取り装置3からの商品コードやキーボードコントローラ24からの商品コードにより、一時記憶用メモリから該当する商品の商品名及び価格を読み出して表示コントローラ25に出力し、第1の店員用表示器4及び第1の客用表示器5に表示する。また、CPU21は、一時記憶用メモリに売上金額や点数を格納し、さらに、格納されたデータをプリンタコントローラ29に出力し、プリンタ12にレシート及びジャーナルへの印刷を行わせる。
【0030】
キャッシャは買物籠の商品が無くなるまでこの作業を繰り返す。そして、買物籠が空になると、商品情報入力用キーボード6にある合計キーを操作する。これにより、CPU21は、客の買上げ合計金額を算出し、POS端末10の第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示する。すなわち、客の買上げ合計金額を一時的に保持するメモリは使用しない。
【0031】
買上げ商品の商品情報入力が終了した客は決済部7へ移動し、第2の客用表示器14で合計金額を確認して支払いを行う。すなわち、客は金銭を第1の金銭授受用トレイ15に載せる。キャッシャは金銭授受用トレイ15から金銭を受け取り、その金額を預かり金額として決済用キーボード11により入力する。このとき釣銭があればCPU21は演算を行い、算出した釣り金額を店員用表示器13及び客用表示器14に表示する。また、CPU21は合計金額、預かり金額、釣り金額をプリンタコントローラ29に出力し、プリンタ12にレシート及びジャーナルへの印刷を行わせ、レシートを発行させる。
【0032】
決済部での決済作業が終了すると、キャッシャは再び商品情報入力部2へ戻って次客に対する買上げ商品の商品情報入力作業を開始するようになる。このようにして1人制モードによる作業がキャッシャによって行われることになる。そして、1人制モードでは第2の金銭授受用トレイ18を取外しているので、客が2つの金銭授受用トレイ15、18のいずれに金銭を載せるか迷うことはない。
【0033】
また、1人制モードでは第3の客用表示器17は客の買上げ合計金額を表示するためには使用されないので、CPU21は表示コントローラ28に宣伝情報を出力して第3の客用表示器17に表示させる。例えば、図5に示すように「ご来店ありがとうございます。X月Y日より3日間はポイント3倍キャンペーンを開催しております。どうぞご利用下さいませ。」というメッセージを表示させる。これにより、買上げ商品の商品情報入力が終了して決済を行う客は、第3の客用表示器17の表示を見てキャンペーンを行っていることを知ることができる。このようにして、1人制モードにおいても第3の客用表示器17を有効に使用することができる。
【0034】
(第2の実施の形態)
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
図6に示すように、RAM23に2人制モードで使用するFIFOバッファ23aを設けている。なお、FIFOバッファをRAM23とは別に設けても良い。
【0035】
FIFOバッファ23aは、図7に示すようにa,b,cの3つの格納部からなり、各格納部a,b,cに客の買上げ合計金額を格納するとともに順次c→b→aとシフトするようにしている。そして、2人制モードにおいては、格納部aにある買上げ合計金額を第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示し、格納部bにある買上げ合計金額を第3の客用表示器17に表示するようになっている。
【0036】
また、バスライン32に入力ポート33を接続し、この入力ポート33にドロワ開閉センサ34を接続している。このドロワ開閉センサ34は、ドロワ9の引き出しが閉じられたタイミングで決済の完了を示す信号を出力し、入力ポート33から入力するようになっている。すなわち、前述した第1の実施の形態では、決済用キーボード11にある呼出しキーを操作したときCPU21は買上げ合計金額を第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示させるようにしたが、この実施の形態では、ドロワ開閉センサ34から決済完了信号が入力されたときCPU21は買上げ合計金額を第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示させるようにしている。
なお、その他の構成については、前述した第1の実施の形態と同様である。
【0037】
この商品情報処理システムを2人制モードで使用するときには、カウンタ1の内側にはチェッカーAとキャッシャBの二人が立つ。そして、チェッカーAは客が購入する商品を入れた買物籠から商品を取り出し、その商品に付されているバーコードをバーコード読取り装置3で読取らせて商品情報入力を行う。また、バーコードの読取れない商品やバーコードの付されていない商品ついては商品情報入力用キーボード6を操作して商品情報入力を行う。
【0038】
CPU21はバーコード読取り装置3からの商品コードやキーボードコントローラ24からの商品コードにより、一時記憶用メモリから該当する商品の商品名及び価格を読み出して表示コントローラ25に出力し、第1の店員用表示器4及び第1の客用表示器5に表示する。また、一時記憶用メモリに売上金額や点数を格納する。
【0039】
チェッカーAは買物籠の商品が無くなるまでこの作業を繰り返す。そして、買物籠が空になると、商品情報入力用キーボード6にある合計キーを操作する。これにより、CPU21は、客の買上げ合計金額を算出し、第1の店員用表示器4及び第1の客用表示器5に表示する。買上げ商品の商品情報入力が終了した客は決済部7側へ移動する。
【0040】
また、CPU21は、算出した客毎の買上げ合計金額をFIFOバッファ23aに格納するが、図8に示すように、S1にてFIFOバッファ23aが満杯になっているか否かをチェックし、満杯であれば空きができるまで待つ。また、空きが有れば、S2にて、FIFOバッファ23aの最初の空き位置に買上げ合計金額を格納する。続いて、S3にて、FIFOバッファ23aの2番目の格納部bに買上げ合計金額が格納されているか否かをチェックし、格納されていれば、S4にて、FIFOバッファ23aの2番目の格納部bにある買上げ合計金額を第3の客用表示器17に表示する。
【0041】
また、CPU21は、FIFOバッファ23aに格納されている買上げ合計金額により決済処理を行うが、図9に示すように、S11にて、FIFOバッファ23aの先頭の格納部aに格納されている合計金額を第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示する。そして、S12にて、表示された合計金額に基づいて客に対する決済処理を行う。この決済処理の最後にキャッシャは客が支払った金銭をドロワ9に入れてドロワ9の引き出しを閉じる。ドロワ開閉センサ34はこれを検出して決済完了信号を入力ポート33に入力する。これにより、S13にて、FIFOバッファ23aを1つシフトする。
【0042】
続いて、S14にて、FIFOバッファ23aの2番目の格納部bに買上げ合計金額が格納されているか否かをチェックし、格納されていれば、S15にて、FIFOバッファ23aの2番目の格納部bにある買上げ合計金額を第3の客用表示器17に表示する。また、格納されていなければ、S16にて、第3の客用表示器17の表示を消す、という処理を行う。
【0043】
従って、例えば、FIFOバッファ23aの格納部aに格納されている買上げ合計金額が第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示されていて前客が決済中のときに、商品情報入力部2での商品情報入力が終了して客の買上げ合計金額がFIFOバッファ23aの格納部bに格納されると、格納部bの買上げ合計金額は直ちに第3の客用表示器17に表示される。従って、買上げ商品の商品情報入力が終了した客は決済待ちとなるが、このときに自分の支払金額を第3の客用表示器17で確認して支払金額を準備し、第2の金銭授受用トレイ18に載せるようになる。
【0044】
キャッシャは前客との決済を終了し、前客が支払った金銭をドロワ9に入れてドロワ9の引き出しを閉じると、ドロワ開閉センサ34から決済完了信号が入力される。これにより、CPU21はFIFOバッファ23の格納部b、cのデータを格納部a、bにそれぞれシフトし、決済が終了した格納部aのデータを削除する。こうして今度は新たに格納部aにシフトされた買上げ合計金額が第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示される。
【0045】
そして、この客と決済を行うが、この客は既に第3の客用表示器17の表示によって支払金額を準備しているので、キャッシャは直ちに支払い金額を受け取って預かり金の入力操作を行えばよく、この客に対する決済を短時間で終了させることができる。
【0046】
また、商品情報入力部2での商品情報入力が終了した客の買上げ合計金額をFIFOバッファ23aの格納部cに格納したときには、その客の買上げ合計金額は直ぐに第3の客用表示器17に表示されることはない。しかし、格納部aに格納されている買上げ合計金額に対する決済が終了してドロワ9が閉じられたとき格納部cの合計金額は格納部bにシフトして第3の客用表示器17に表示されるようになる。従って、この場合も決済前に支払金額を準備できることになる。
【0047】
以上のように、この実施の形態においても2人制モードで作業を行う場合において、決済部での客に対する一連の決済作業に要する平均的時間を短くし、全体として客捌き効率を向上できる。
【0048】
また、FIFOバッファ23aの格納部a、bに合計金額が格納されている状態で格納部aの合計金額に基づく決済が終了しFIFOバッファ23aがシフトしたときに次客の買上げ合計金額の格納が無ければ、格納部bにはデータが無いので第3の客用表示器17の表示は消されることになる。なお、1人制モードについてはFIFOバッファ23aを使用しないので前述した実施の形態と作用は同様である。
【0049】
なお、この実施の形態では、決済部7で決済が完了したタイミングでFIFOバッファ23aをシフトさせるのを、ドロワ9が閉じたタイミングでシフトさせる構成としたがこれに限定するものではなく、客の支払金額をキャッシャが決済用キーボード11で入力して締めのキー操作を行ったタイミングでシフトするものであっても、また、クレジットカード等を使用する場合にはカード処理が完了したタイミングでシフトするものであってもよい。
【0050】
また、この実施の形態ではFIFOバッファ23aとして、3つの格納部を設けたものを使用したがこれに限定するものではなく、少なくとも2つの格納部があればよい。すなわち、決済が完了したタイミングでFIFOバッファ23aをシフトさせるので、2つの格納部a、bがあれば、決済完了時には常に格納部bは空くので商品情報入力部2での商品情報入力処理に支障は生じない。
【0051】
(第3の実施の形態)
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
この実施の形態も2人制モードで使用するFIFOバッファを設けているが、前述した実施の形態のFIFOバッファとは異なる構成のFIFOバッファ23bをRAM23に設けている。すなわち、このFIFOバッファ23bは、図10に示すようにa,b,c,dの4つの格納部からなり、各格納部a,b,c,dに客の買上げ合計金額を格納するとともに順次d→c→b→aとシフトするようにしている。なお、FIFOバッファをRAM23とは別に設けても良い。
【0052】
また、前述した第2の実施の形態ではドロワ開閉センサ34を設け、ドロワ9の閉成時に決済完了信号を出力し、これによりCPU21がFIFOバッファの買上げ合計金額を第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示させるようにしたが、この実施の形態は第1の実施の形態と同様にドロワ開閉センサ34を使用せず、POS端末10の決済用キーボード11に設けた呼出しキーの操作によってFIFOバッファの買上げ合計金額を第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示させるようにしている。
【0053】
2人制モードにおいては、格納部aにある買上げ合計金額を第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示し、格納部cにある買上げ合計金額を第3の客用表示器17に表示するようになっている。
なお、その他の構成については、前述した第1の実施の形態と同様である。
【0054】
この商品情報処理システムを2人制モードで使用するときには、カウンタ1の内側にはチェッカーAとキャッシャBの二人が立つ。そして、チェッカーAは客が購入する商品を入れた買物籠から商品を取り出し、その商品に付されているバーコードをバーコード読取り装置3で読取らせて商品情報入力を行う。また、バーコードの読取れない商品やバーコードの付されていない商品ついては商品情報入力用キーボード6を操作して商品情報入力を行う。
【0055】
CPU21は通信インターフェース30が取込むバーコード読取り装置3からの商品コードやキーボードコントローラ24が取込む商品情報入力用キーボード6からの商品コードにより、一時記憶用メモリから該当する商品の商品名及び価格を読み出して表示コントローラ25に出力し、第1の店員用表示器4及び第1の客用表示器5に表示する。また、一時記憶用メモリに売上金額や点数を格納する。
【0056】
チェッカーAは買物籠の商品が無くなるまでこの作業を繰り返す。そして、買物籠が空になると、商品情報入力用キーボード6にある合計キーを操作する。これにより、CPU21は、客の買上げ合計金額を算出する。買上げ商品の商品情報入力が終了した客は決済部7側へ移動する。
【0057】
また、CPU21は、算出した買上げ合計金額をFIFOバッファ23bに格納するが、このとき図11に示す処理を行う。先ず、S21にてFIFOバッファ23bが満杯になっているか否かをチェックし、満杯であれば空きができるまで待つ。また、空きが有れば、S22にて、FIFOバッファ23bの2番目以降、すなわち、格納部b、c、dの空き位置で最もシフト側寄りの格納部に買上げ合計金額を格納する。続いて、S23にて、買上げ合計金額をFIFOバッファ23bの2番目の格納部bに格納されているか否かをチェックし、格納部bに格納されているのであれば、S24にて、FIFOバッファ23bの格納部bにある買上げ合計金額を第3の客用表示器17に表示する。
【0058】
また、CPU21は、FIFOバッファ23bに格納されている買上げ合計金額により図12に示す決済処理を行う。すなわち、キャッシャBが決済用キーボード11の呼出しキーを操作すると、CPU21は、S31にて、FIFOバッファ23bを1つシフトする。このとき格納部aに格納されていた既に決済済みの合計金額は消去される。そして、S32にて、格納部bに格納していた合計金額を格納部aにシフトした後、第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示する。
【0059】
続いて、S33にて、FIFOバッファ23bの2番目の格納部bに買上げ合計金額が格納されているか否かをチェックし、格納されていれば、S34にて、格納部bの合計金額を第3の客用表示器17に表示する。そして、S35にて、第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示された合計金額に基づいて客に対する決済処理を行う。また、S33にて、FIFOバッファ23bの2番目の格納部bに合計金額が格納されていないことを判断すると、S36にて、第3の客用表示器17の表示を消す制御を行ってから、S35にて、決済処理を行う。決済処理では、キャッシャBが客との金銭の授受を行い、受け取った金銭をドロワ9に入れるとともに釣銭があれば客に返却する。そして、ドロワ9を閉じる。このときFIFOバッファ23bはシフトされることはないので、第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14の合計金額表示は継続される。
【0060】
前客に対する決済処理を終了すると、キャッシャBは次の客の決済処理を開始するために決済用キーボード11の呼出しキーを操作する。これにより、再度S31の処理が行われ、FIFOバッファ23bを1つシフトする。こうして、格納部bに格納されていた次の客の合計金額が格納部aにシフトされた後、第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示されて決済処理が開始される。
【0061】
一方、商品情報入力部2ではFIFOバッファ23bが満杯になるまでは商品情報入力操作を継続できる。すなわち、現在決済処理を行っている客を含めて4名分の客の買上げ商品に対する処理を行うことができる。
【0062】
このように、キャッシャBが、決済用キーボード11の呼出しキーを操作すると、FIFOバッファ23bがシフトされ、これにより格納部bの合計金額が格納部aにシフトして第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示されて決済処理が行われる。この客は合計金額が格納部bに格納されているときに第3の客用表示器17の表示によって支払金額を確認し第2の金銭授受用トレイ18に支払金額を載せて準備しているので、キャッシャBは直ちに第2の金銭授受用トレイ18から支払い金額を受け取って預かり金の入力操作を行えばよく、この客に対する決済を短時間で終了させることができる。
【0063】
また、商品情報入力部2での商品情報入力が終了した客の買上げ合計金額をFIFOバッファ23bの格納部cに格納したときには、その客の買上げ合計金額は直ぐに第3の客用表示器17に表示されることはない。しかし、キャッシャBが決済用キーボード11の呼出しキーを操作することで格納部cの合計金額は格納部bにシフトして第3の客用表示器17に表示されるようになる。従って、この場合も決済前に支払金額を準備できることになる。
【0064】
以上のように、この実施の形態においても2人制モードで作業を行う場合において、決済部での客に対する一連の決済作業に要する平均的時間を短くし、全体として客捌き効率を向上できる。
【0065】
なお、この実施の形態ではFIFOバッファ23bとして、4つの格納部を設けたものを使用したがこれに限定するものではなく、少なくとも3つの格納部があればよい。すなわち、キャッシャが決済の開始に当たって呼出しキーを操作しなければFIFOバッファ23bがシフトしないので、シフトするまで格納部aには決済が完了した合計金額が残ることになる。このとき、格納部bは次の決済に対する準備の為に使用されており、商品情報入力部2での買上げ商品の商品情報入力処理に支障が生じないようにするには格納部cが必要となる。換言すれば、格納部が3つあれば商品情報入力部2での商品情報入力処理に支障は生じない。
【0066】
また、格納部としてFIFOバッファを用いて、値をシフトさせるもので説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、メモリに格納部を複数設けておき、使用する格納部をフラグを使って管理する事でFIFOを用いるのと同様の動きをさせる事も出来る。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の、第1の実施の形態に係る商品情報処理システムの全体構成を示す斜視図。
【図2】同実施の形態における商品情報処理システムの回路構成を示すブロック図。
【図3】同実施の形態における作用を説明するための平面図。
【図4】同実施の形態における2人制モード時の、第3の客用表示器の表示状況と第2の金銭授受用トレイ設置部の状況を示す部分拡大図。
【図5】同実施の形態における1人制モード時の、第3の客用表示器の表示状況と第2の金銭授受用トレイ設置部の状況を示す部分拡大図。
【図6】本発明の、第2の実施の形態における商品情報処理システムの回路構成を示すブロック図。
【図7】同実施の形態で使用するFIFOバッファの構成を示す図。
【図8】同実施の形態のCPUによる合計金額のFIFOバッファへの格納処理を示す流れ図。
【図9】同実施の形態のCPUによるFIFOバッファの合計金額に基づく決済時の処理を示す流れ図。
【図10】本発明の、第3の実施の形態における商品情報処理システムで使用するFIFOバッファの構成を示す図。
【図11】同実施の形態のCPUによる合計金額のFIFOバッファへの格納処理を示す流れ図。
【図12】同実施の形態のCPUによるFIFOバッファの合計金額に基づく決済時の処理を示す流れ図。
【符号の説明】
【0068】
1…カウンタ、2…商品情報入力部、3…バーコード読取り装置、7…決済部、10…POS端末、13…第2の店員用表示器、14…第2の客用表示器、17…第3の客用表示器、21…CPU。
【技術分野】
【0001】
本発明は、店員2名で作業する場合と店員1名で作業する場合を切替えることができる商品情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の商品情報処理システムは、複数の買物籠を並べて載せることが可能なカウンタと、このカウンタの途中に配置され、商品に付されたバーコードから商品識別情報を読取るバーコードスキャナや商品情報入力用キーボード、オペレータ用表示器、客用表示器等を有する商品情報入力部としてのスキャナ装置と、カウンタの端部近傍に商品情報入力部とは離間して設置され、決済する客の買上げ合計金額を表示するオペレータ用表示器、客用表示器、客の支払金を格納するドロワ、レシートを発行するプリンタ等を有する決済部としてのPOSターミナルとを備え、店員1人で作業する1人制モード選択時には、店員がスキャナ装置とPOSターミナルを交互に操作することで客を1人ずつ捌くようにしている。また、店員2人で作業する2人制モード選択時には、1人がスキャナ装置を操作して買上げ商品の商品情報入力作業を専ら行い、もう1人がPOSターミナルを操作して商品情報入力が終了した客に対する金銭授受等決済作業を行うようにしている。
【特許文献1】特開2000−207640
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、2人制モードでは、スキャナ装置での商品情報入力を終えた客はPOSターミナルで決済を行うが、前の客が決済を終了しなければスキャナ装置とPOSターミナルとの間で待つことになる。POSターミナルでの決済では、表示器に客の買上げ合計金額を表示し、これに基づいて客が支払いを行い、店側のオペレータは受け取った金銭をキー入力することで、(支払い金額−買上げ合計金額=釣り金額)の演算を行って表示器に釣り金額を表示するとともに釣銭を客に渡すという一連の作業が行われる。
【0004】
この決済では客は表示器の合計金額を確認してから支払いのための行動を開始し、しかも客によっては財布から金銭を取り出すのに時間が掛かる場合もあり、全体としてスキャナ装置での商品情報入力作業に比べて平均的時間は長くなる。このため、スキャナ装置とPOSターミナルとの間で待つ客が増え、例えば、決済を待つ客が2人になるとスキャナ装置では次客の商品情報入力作業を停止させるようにしていた。
【0005】
このように、2人制モードでは、POSターミナルを配置した決済部での客に対する一連の決済作業に要する平均的時間がスキャナ装置を配置した商品情報入力部での客に対する商品情報入力作業に要する平均的時間よりも長くなり、このため、混雑時には商品情報入力部での商品情報入力作業を一時的に停止させる事態が頻繁に発生し、全体として客捌き効率が低下する問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するために為されたもので、2人制モードで作業を行う場合において、決済部での客に対する一連の決済作業に要する平均的時間を短くし、全体として客捌き効率を向上できる商品情報処理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、商品毎の商品識別情報を読取る商品情報読取り手段を有する商品情報入力部と、商品情報読取り手段にて読取った商品識別情報に基づいて商品価格をメモリに格納させる商品情報格納手段と、メモリに格納された商品価格より買上げ合計金額を求める合計金額算出手段と、商品情報入力部で買上げ商品の商品情報入力が終了した客毎に買上げ合計金額を格納する合計金額格納部と、商品情報入力部とは離間して設置され、決済処理を行う客の買上げ合計金額を表示する第1の表示器と、客の支払金を格納するドロワとを有する決済部と、商品情報入力部と決済部の間に配置され、客の買上げ合計金額を表示する第2の表示器とを備え、決済部の第1の表示器に表示されている買上げ合計金額の次に決済する買上げ合計金額を合計金額格納部から読み出して第2の表示器に表示する商品情報処理システムにある。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、2人制モードで作業を行う場合において、決済部での客に対する一連の決済作業に要する平均的時間を短くし、全体として客捌き効率を向上できる商品情報処理システムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は商品情報処理システムの全体構成を示す斜視図で、1は複数の買物籠を並べて載せることが可能なカウンタ、2はこのカウンタ1の途中に配置され、商品に付された符号であるバーコードから商品識別情報である商品コードを読取る商品情報読取り手段としてのバーコード読取り装置3と、入力処理中の商品情報を表示する第1の店員用表示器4及び第1の客用表示器5と、バーコードが印刷されていない商品の商品情報を入力するためのキーや1客の買上げ商品の商品情報入力の締めに使用する合計キー等を設けた商品情報入力用キーボード6を備えた商品情報入力部である。前記バーコード読取り装置3はバーコードを読取って該当する商品コードを出力する。
【0010】
7は前記カウンタ1の端部近傍に前記商品情報入力部2とは離間して設置された決済部である。この決済部7は、作業台8の上に客の支払金を格納するドロワ9を載せ、そのドロワ9の上にPOS(販売時点情報管理)端末10を載置している。前記POS端末10は、客から預かった金額を入力するキーや客の買上げ合計金額を呼び出して表示させるための呼出しキー等を設けた決済用キーボード11と、レシートやジャーナルに商品情報や合計金額、預かり金額、釣り金額を印刷するプリンタ12と、決済する客の買上げ合計金額を表示する第1の表示器としての、第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14と、第1の金銭授受用トレイ15を設けている。前記プリンタ12はレシート発行部を構成している。
【0011】
前記カウンタ1の上の、商品情報入力部2と決済部7との間に位置して、L字形のアーム16を、その一端をカウンタ1上に固定し、他端を商品情報入力部2の側面に固定して配置している。そして、このアーム16に客の買上げ合計金額を表示する第2の表示器としての、第3の客用表示器17を固定するとともに第2の金銭授受用トレイ18を、例えば、図4に示すように、マグネット18aを使用して着脱自在に固定している。
【0012】
図2は商品情報処理システムの回路構成を示すブロック図で、21は制御部本体を構成するCPU(中央処理ユニット)、22はこのCPU21が各部を制御するためのプログラムデータを格納したROM(リード・オンリー・メモリ)、23は商品情報が格納される一時記憶用メモリ、客毎の買上げ合計金額が複数格納されるメモリ、前記各表示器4、5、13、14、17への表示データが格納されるバッファメモリ、前記プリンタ12が印刷するデータが格納されるバッファメモリ、送受信用のバッファメモリ等を設けたRAM(ランダム・アクセス・メモリ)である。
【0013】
24は前記商品情報入力用キーボード6を制御しこのキーボードからキー信号を取込むキーボードコントローラ、25は前記第1の店員用表示器4及び第1の客用表示器5を制御してデータ表示を行う表示コントローラ、26は前記決済用キーボード11を制御しこのキーボードからキー信号を取込むキーボードコントローラ、27は前記第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14を制御してデータ表示を行う表示コントローラ、28は前記第3の客用表示器17を制御してデータ表示を行う表示コントローラ、29は前記プリンタ12を制御しこのプリンタにデータの印刷を行わせるプリンタコントローラ、30は前記バーコード読取装置3と通信し、バーコード読取りデータを取込む通信インターフェース
である。
【0014】
31は、例えばLANを介して店舗全体の商品販売データを集計するストアコントローラ(図示せず)と通信を行い、ストアコントローラから商品名や価格情報を受信し、商品登録情報を送信するための通信部である。
【0015】
前記CPU21、ROM22、RAM23、各キーボードコントローラ24、26、各表示コントローラ25、27、28、プリンタコントローラ29、通信インターフェース30及び通信部31は、互いにバスライン32によって接続されている。そして、前記バーコード読取り装置3、商品情報入力用キーボード6、キーボードコントローラ24、第1の店員用表示器4、第1の客用表示器5、表示コントローラ25は商品情報入力部2に組み込まれ、第3の客用表示器17を除くその他はPOS端末10に組み込まれている。
【0016】
この商品情報処理システムは店員2名で操作する2人制モードと店員1名で操作する1人制モードとをキー操作で切替えができるようになっており、2人制モードで使用するときには、一人の店員はチェッカーとして商品情報入力部2を操作し、もう一人の店員はキャッシャとして決済部7を操作する。すなわち、図3に示すように、チェッカーAはカウンタ1の内側の、商品情報入力部2の前に立ち、キャッシャBはカウンタ1の内側の、決済部7の前に立って作業を行う。
【0017】
客C1は購入する商品を入れた買物籠K1を持参してカウンタ1の端に載せる。このとき買物籠K1はチェッカーAから見て商品情報入力部2の右手に位置する。チェッカーAは空の買物籠K2を商品情報入力部2の左手に用意する。この状態で、チェッカーAは買物籠K1から商品を取り出し、その商品に付されているバーコードをバーコード読取り装置3で読取らせて商品情報入力を行ってから買物籠K2に入れる。このときバーコードの読取れない商品やバーコードの付されていない商品ついては商品情報入力用キーボード6を操作して商品情報入力を行う。
【0018】
CPU21は通信インターフェース30が取込むバーコード読取り装置3からの商品コードやキーボードコントローラ24が取込む商品情報入力用キーボード6からの商品コードにより、一時記憶用メモリから該当する商品の商品名及び価格を読み出して表示コントローラ25に出力し、第1の店員用表示器4及び第1の客用表示器5に表示する。また、一時記憶用メモリに売上金額や点数を格納する。
【0019】
チェッカーAは買物籠K1の商品が無くなるまでこの作業を繰り返す。そして、買物籠K1が空になると、商品情報入力用キーボード6にある合計キーを操作する。これにより、CPU21は、客の買上げ合計金額を算出し、RAM23に格納する。購入する商品の商品情報入力が終了した客は決済部7へ移動する。
【0020】
決済部7ではキャッシャBが決済用キーボード11にある呼出しキーを操作する。これにより、CPU21はRAM23から客の買上げ合計金額を呼び出して表示コントローラ27に出力し、第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示する。また、CPU21はRAM23から該当する客のデータを呼び出してプリンタコントローラ29に出力し、プリンタ12にレシート及びジャーナルへの印刷を行わせる。
【0021】
客は第2の客用表示器14の表示を見て支払うべき金額を把握し、その金額以上の金銭を第1の金銭授受用トレイ15に載せる。キャッシャは金銭授受用トレイ15から金銭を受け取り、その金額を預かり金額として決済用キーボード11により入力する。このとき釣銭があればCPU21は演算を行い、算出した釣り金額を店員用表示器13及び客用表示器14に表示する。また、CPU21は合計金額、預かり金額、釣り金額をプリンタコントローラ29に出力し、プリンタ12にレシート及びジャーナルへの印刷を行わせ、レシートを発行させる。
【0022】
以上は、商品情報入力部2で買上げ商品の商品情報入力が終了した時点で、決済部7に決済中の前客が居なかった場合の処理であるが、決済部7に決済中の前客が居た場合は次のような処理になる。
商品情報入力が終了した客C2は決済部7へ向かって移動するが決済部7には前客C3が居るので、客C2は中間にとどまる。CPU21は、RAM23に格納した買上げ合計金額を表示コントローラ28に出力し、第3の客用表示器17に表示させる。このときの表示は、例えば、図4に示すように、「お買上げ金額は○○○円です。恐れ入りますが代金を右のトレイに準備願います」のように行う。また、チェッカーAは次客C1の商品情報入力を開始する。
【0023】
これにより、次に決済を行う客C2は、自分が支払うべき金額を事前に知ることができる。しかも、第2の金銭授受用トレイ18に準備するという表示を見て支払うべき金銭を第2の金銭授受用トレイ18に準備する作業を行う。
【0024】
従って、前客C3が決済部7での決済を終了したとき、客C2は既に支払うべき金銭を第2の金銭授受用トレイ18に載せているか、あるいは手に持って用意している。キャッシャBは前客C3の決済を終了すると、決済用キーボード11にある呼出しキーを操作して客C2の買上げ合計金額をRAM23から呼び出して表示コントローラ27に出力し、第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示させる。このときには客C2は既に支払うべき金銭を用意しているので、キャッシャBは直ぐに金銭を受け取ってキー入力することができる。
【0025】
このように決済作業を行うことで、個々の客に対する決済時間を大幅に短縮することができる。すなわち、客が支払金額を確認して財布から金銭を取り出すまでに要する作業時間を、決済時間から省くことができる。これにより、2人制モードで作業を行う場合において、決済部での客に対する一連の決済作業に要する平均的時間を短くし、全体として客捌き効率を向上できる。
【0026】
なお、客C1の情報入力作業が終了しても、まだ客C3の決済作業が継続している場合には、チェッカーAは次の客の登録を停止する。そして、客C3についての決済が終了し、客C2の買上げ合計金額が第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示され、客C1の買上げ合計金額が第3の客用表示器17に表示されると、チェッカーAは次の客の情報入力を開始することになる。
【0027】
また、店内が空いているときには商品情報処理システムを1人制モードに切替える。このときは1人の店員がキャッシャとして商品情報入力部2及び決済部7の両方を操作する。また、図5に示すように、第2の金銭授受用トレイ18を取外す。
【0028】
客が購入する商品を入れた買物籠を持参してカウンタ1の端に載せると、キャッシャは空の買物籠を反対側の商品情報入力部2の左手に用意する。そして、キャッシャは商品の入っている買物籠から商品を取り出し、その商品に付されているバーコードをバーコード読取り装置3で読取らせて商品情報入力を行ってから空の買物籠に入れる。このときバーコードを読取れない商品やバーコードが付されていない商品ついては商品情報入力用キーボード6を操作して商品情報入力を行う。
【0029】
CPU21はバーコード読取り装置3からの商品コードやキーボードコントローラ24からの商品コードにより、一時記憶用メモリから該当する商品の商品名及び価格を読み出して表示コントローラ25に出力し、第1の店員用表示器4及び第1の客用表示器5に表示する。また、CPU21は、一時記憶用メモリに売上金額や点数を格納し、さらに、格納されたデータをプリンタコントローラ29に出力し、プリンタ12にレシート及びジャーナルへの印刷を行わせる。
【0030】
キャッシャは買物籠の商品が無くなるまでこの作業を繰り返す。そして、買物籠が空になると、商品情報入力用キーボード6にある合計キーを操作する。これにより、CPU21は、客の買上げ合計金額を算出し、POS端末10の第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示する。すなわち、客の買上げ合計金額を一時的に保持するメモリは使用しない。
【0031】
買上げ商品の商品情報入力が終了した客は決済部7へ移動し、第2の客用表示器14で合計金額を確認して支払いを行う。すなわち、客は金銭を第1の金銭授受用トレイ15に載せる。キャッシャは金銭授受用トレイ15から金銭を受け取り、その金額を預かり金額として決済用キーボード11により入力する。このとき釣銭があればCPU21は演算を行い、算出した釣り金額を店員用表示器13及び客用表示器14に表示する。また、CPU21は合計金額、預かり金額、釣り金額をプリンタコントローラ29に出力し、プリンタ12にレシート及びジャーナルへの印刷を行わせ、レシートを発行させる。
【0032】
決済部での決済作業が終了すると、キャッシャは再び商品情報入力部2へ戻って次客に対する買上げ商品の商品情報入力作業を開始するようになる。このようにして1人制モードによる作業がキャッシャによって行われることになる。そして、1人制モードでは第2の金銭授受用トレイ18を取外しているので、客が2つの金銭授受用トレイ15、18のいずれに金銭を載せるか迷うことはない。
【0033】
また、1人制モードでは第3の客用表示器17は客の買上げ合計金額を表示するためには使用されないので、CPU21は表示コントローラ28に宣伝情報を出力して第3の客用表示器17に表示させる。例えば、図5に示すように「ご来店ありがとうございます。X月Y日より3日間はポイント3倍キャンペーンを開催しております。どうぞご利用下さいませ。」というメッセージを表示させる。これにより、買上げ商品の商品情報入力が終了して決済を行う客は、第3の客用表示器17の表示を見てキャンペーンを行っていることを知ることができる。このようにして、1人制モードにおいても第3の客用表示器17を有効に使用することができる。
【0034】
(第2の実施の形態)
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
図6に示すように、RAM23に2人制モードで使用するFIFOバッファ23aを設けている。なお、FIFOバッファをRAM23とは別に設けても良い。
【0035】
FIFOバッファ23aは、図7に示すようにa,b,cの3つの格納部からなり、各格納部a,b,cに客の買上げ合計金額を格納するとともに順次c→b→aとシフトするようにしている。そして、2人制モードにおいては、格納部aにある買上げ合計金額を第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示し、格納部bにある買上げ合計金額を第3の客用表示器17に表示するようになっている。
【0036】
また、バスライン32に入力ポート33を接続し、この入力ポート33にドロワ開閉センサ34を接続している。このドロワ開閉センサ34は、ドロワ9の引き出しが閉じられたタイミングで決済の完了を示す信号を出力し、入力ポート33から入力するようになっている。すなわち、前述した第1の実施の形態では、決済用キーボード11にある呼出しキーを操作したときCPU21は買上げ合計金額を第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示させるようにしたが、この実施の形態では、ドロワ開閉センサ34から決済完了信号が入力されたときCPU21は買上げ合計金額を第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示させるようにしている。
なお、その他の構成については、前述した第1の実施の形態と同様である。
【0037】
この商品情報処理システムを2人制モードで使用するときには、カウンタ1の内側にはチェッカーAとキャッシャBの二人が立つ。そして、チェッカーAは客が購入する商品を入れた買物籠から商品を取り出し、その商品に付されているバーコードをバーコード読取り装置3で読取らせて商品情報入力を行う。また、バーコードの読取れない商品やバーコードの付されていない商品ついては商品情報入力用キーボード6を操作して商品情報入力を行う。
【0038】
CPU21はバーコード読取り装置3からの商品コードやキーボードコントローラ24からの商品コードにより、一時記憶用メモリから該当する商品の商品名及び価格を読み出して表示コントローラ25に出力し、第1の店員用表示器4及び第1の客用表示器5に表示する。また、一時記憶用メモリに売上金額や点数を格納する。
【0039】
チェッカーAは買物籠の商品が無くなるまでこの作業を繰り返す。そして、買物籠が空になると、商品情報入力用キーボード6にある合計キーを操作する。これにより、CPU21は、客の買上げ合計金額を算出し、第1の店員用表示器4及び第1の客用表示器5に表示する。買上げ商品の商品情報入力が終了した客は決済部7側へ移動する。
【0040】
また、CPU21は、算出した客毎の買上げ合計金額をFIFOバッファ23aに格納するが、図8に示すように、S1にてFIFOバッファ23aが満杯になっているか否かをチェックし、満杯であれば空きができるまで待つ。また、空きが有れば、S2にて、FIFOバッファ23aの最初の空き位置に買上げ合計金額を格納する。続いて、S3にて、FIFOバッファ23aの2番目の格納部bに買上げ合計金額が格納されているか否かをチェックし、格納されていれば、S4にて、FIFOバッファ23aの2番目の格納部bにある買上げ合計金額を第3の客用表示器17に表示する。
【0041】
また、CPU21は、FIFOバッファ23aに格納されている買上げ合計金額により決済処理を行うが、図9に示すように、S11にて、FIFOバッファ23aの先頭の格納部aに格納されている合計金額を第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示する。そして、S12にて、表示された合計金額に基づいて客に対する決済処理を行う。この決済処理の最後にキャッシャは客が支払った金銭をドロワ9に入れてドロワ9の引き出しを閉じる。ドロワ開閉センサ34はこれを検出して決済完了信号を入力ポート33に入力する。これにより、S13にて、FIFOバッファ23aを1つシフトする。
【0042】
続いて、S14にて、FIFOバッファ23aの2番目の格納部bに買上げ合計金額が格納されているか否かをチェックし、格納されていれば、S15にて、FIFOバッファ23aの2番目の格納部bにある買上げ合計金額を第3の客用表示器17に表示する。また、格納されていなければ、S16にて、第3の客用表示器17の表示を消す、という処理を行う。
【0043】
従って、例えば、FIFOバッファ23aの格納部aに格納されている買上げ合計金額が第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示されていて前客が決済中のときに、商品情報入力部2での商品情報入力が終了して客の買上げ合計金額がFIFOバッファ23aの格納部bに格納されると、格納部bの買上げ合計金額は直ちに第3の客用表示器17に表示される。従って、買上げ商品の商品情報入力が終了した客は決済待ちとなるが、このときに自分の支払金額を第3の客用表示器17で確認して支払金額を準備し、第2の金銭授受用トレイ18に載せるようになる。
【0044】
キャッシャは前客との決済を終了し、前客が支払った金銭をドロワ9に入れてドロワ9の引き出しを閉じると、ドロワ開閉センサ34から決済完了信号が入力される。これにより、CPU21はFIFOバッファ23の格納部b、cのデータを格納部a、bにそれぞれシフトし、決済が終了した格納部aのデータを削除する。こうして今度は新たに格納部aにシフトされた買上げ合計金額が第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示される。
【0045】
そして、この客と決済を行うが、この客は既に第3の客用表示器17の表示によって支払金額を準備しているので、キャッシャは直ちに支払い金額を受け取って預かり金の入力操作を行えばよく、この客に対する決済を短時間で終了させることができる。
【0046】
また、商品情報入力部2での商品情報入力が終了した客の買上げ合計金額をFIFOバッファ23aの格納部cに格納したときには、その客の買上げ合計金額は直ぐに第3の客用表示器17に表示されることはない。しかし、格納部aに格納されている買上げ合計金額に対する決済が終了してドロワ9が閉じられたとき格納部cの合計金額は格納部bにシフトして第3の客用表示器17に表示されるようになる。従って、この場合も決済前に支払金額を準備できることになる。
【0047】
以上のように、この実施の形態においても2人制モードで作業を行う場合において、決済部での客に対する一連の決済作業に要する平均的時間を短くし、全体として客捌き効率を向上できる。
【0048】
また、FIFOバッファ23aの格納部a、bに合計金額が格納されている状態で格納部aの合計金額に基づく決済が終了しFIFOバッファ23aがシフトしたときに次客の買上げ合計金額の格納が無ければ、格納部bにはデータが無いので第3の客用表示器17の表示は消されることになる。なお、1人制モードについてはFIFOバッファ23aを使用しないので前述した実施の形態と作用は同様である。
【0049】
なお、この実施の形態では、決済部7で決済が完了したタイミングでFIFOバッファ23aをシフトさせるのを、ドロワ9が閉じたタイミングでシフトさせる構成としたがこれに限定するものではなく、客の支払金額をキャッシャが決済用キーボード11で入力して締めのキー操作を行ったタイミングでシフトするものであっても、また、クレジットカード等を使用する場合にはカード処理が完了したタイミングでシフトするものであってもよい。
【0050】
また、この実施の形態ではFIFOバッファ23aとして、3つの格納部を設けたものを使用したがこれに限定するものではなく、少なくとも2つの格納部があればよい。すなわち、決済が完了したタイミングでFIFOバッファ23aをシフトさせるので、2つの格納部a、bがあれば、決済完了時には常に格納部bは空くので商品情報入力部2での商品情報入力処理に支障は生じない。
【0051】
(第3の実施の形態)
なお、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
この実施の形態も2人制モードで使用するFIFOバッファを設けているが、前述した実施の形態のFIFOバッファとは異なる構成のFIFOバッファ23bをRAM23に設けている。すなわち、このFIFOバッファ23bは、図10に示すようにa,b,c,dの4つの格納部からなり、各格納部a,b,c,dに客の買上げ合計金額を格納するとともに順次d→c→b→aとシフトするようにしている。なお、FIFOバッファをRAM23とは別に設けても良い。
【0052】
また、前述した第2の実施の形態ではドロワ開閉センサ34を設け、ドロワ9の閉成時に決済完了信号を出力し、これによりCPU21がFIFOバッファの買上げ合計金額を第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示させるようにしたが、この実施の形態は第1の実施の形態と同様にドロワ開閉センサ34を使用せず、POS端末10の決済用キーボード11に設けた呼出しキーの操作によってFIFOバッファの買上げ合計金額を第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示させるようにしている。
【0053】
2人制モードにおいては、格納部aにある買上げ合計金額を第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示し、格納部cにある買上げ合計金額を第3の客用表示器17に表示するようになっている。
なお、その他の構成については、前述した第1の実施の形態と同様である。
【0054】
この商品情報処理システムを2人制モードで使用するときには、カウンタ1の内側にはチェッカーAとキャッシャBの二人が立つ。そして、チェッカーAは客が購入する商品を入れた買物籠から商品を取り出し、その商品に付されているバーコードをバーコード読取り装置3で読取らせて商品情報入力を行う。また、バーコードの読取れない商品やバーコードの付されていない商品ついては商品情報入力用キーボード6を操作して商品情報入力を行う。
【0055】
CPU21は通信インターフェース30が取込むバーコード読取り装置3からの商品コードやキーボードコントローラ24が取込む商品情報入力用キーボード6からの商品コードにより、一時記憶用メモリから該当する商品の商品名及び価格を読み出して表示コントローラ25に出力し、第1の店員用表示器4及び第1の客用表示器5に表示する。また、一時記憶用メモリに売上金額や点数を格納する。
【0056】
チェッカーAは買物籠の商品が無くなるまでこの作業を繰り返す。そして、買物籠が空になると、商品情報入力用キーボード6にある合計キーを操作する。これにより、CPU21は、客の買上げ合計金額を算出する。買上げ商品の商品情報入力が終了した客は決済部7側へ移動する。
【0057】
また、CPU21は、算出した買上げ合計金額をFIFOバッファ23bに格納するが、このとき図11に示す処理を行う。先ず、S21にてFIFOバッファ23bが満杯になっているか否かをチェックし、満杯であれば空きができるまで待つ。また、空きが有れば、S22にて、FIFOバッファ23bの2番目以降、すなわち、格納部b、c、dの空き位置で最もシフト側寄りの格納部に買上げ合計金額を格納する。続いて、S23にて、買上げ合計金額をFIFOバッファ23bの2番目の格納部bに格納されているか否かをチェックし、格納部bに格納されているのであれば、S24にて、FIFOバッファ23bの格納部bにある買上げ合計金額を第3の客用表示器17に表示する。
【0058】
また、CPU21は、FIFOバッファ23bに格納されている買上げ合計金額により図12に示す決済処理を行う。すなわち、キャッシャBが決済用キーボード11の呼出しキーを操作すると、CPU21は、S31にて、FIFOバッファ23bを1つシフトする。このとき格納部aに格納されていた既に決済済みの合計金額は消去される。そして、S32にて、格納部bに格納していた合計金額を格納部aにシフトした後、第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示する。
【0059】
続いて、S33にて、FIFOバッファ23bの2番目の格納部bに買上げ合計金額が格納されているか否かをチェックし、格納されていれば、S34にて、格納部bの合計金額を第3の客用表示器17に表示する。そして、S35にて、第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示された合計金額に基づいて客に対する決済処理を行う。また、S33にて、FIFOバッファ23bの2番目の格納部bに合計金額が格納されていないことを判断すると、S36にて、第3の客用表示器17の表示を消す制御を行ってから、S35にて、決済処理を行う。決済処理では、キャッシャBが客との金銭の授受を行い、受け取った金銭をドロワ9に入れるとともに釣銭があれば客に返却する。そして、ドロワ9を閉じる。このときFIFOバッファ23bはシフトされることはないので、第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14の合計金額表示は継続される。
【0060】
前客に対する決済処理を終了すると、キャッシャBは次の客の決済処理を開始するために決済用キーボード11の呼出しキーを操作する。これにより、再度S31の処理が行われ、FIFOバッファ23bを1つシフトする。こうして、格納部bに格納されていた次の客の合計金額が格納部aにシフトされた後、第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示されて決済処理が開始される。
【0061】
一方、商品情報入力部2ではFIFOバッファ23bが満杯になるまでは商品情報入力操作を継続できる。すなわち、現在決済処理を行っている客を含めて4名分の客の買上げ商品に対する処理を行うことができる。
【0062】
このように、キャッシャBが、決済用キーボード11の呼出しキーを操作すると、FIFOバッファ23bがシフトされ、これにより格納部bの合計金額が格納部aにシフトして第2の店員用表示器13及び第2の客用表示器14に表示されて決済処理が行われる。この客は合計金額が格納部bに格納されているときに第3の客用表示器17の表示によって支払金額を確認し第2の金銭授受用トレイ18に支払金額を載せて準備しているので、キャッシャBは直ちに第2の金銭授受用トレイ18から支払い金額を受け取って預かり金の入力操作を行えばよく、この客に対する決済を短時間で終了させることができる。
【0063】
また、商品情報入力部2での商品情報入力が終了した客の買上げ合計金額をFIFOバッファ23bの格納部cに格納したときには、その客の買上げ合計金額は直ぐに第3の客用表示器17に表示されることはない。しかし、キャッシャBが決済用キーボード11の呼出しキーを操作することで格納部cの合計金額は格納部bにシフトして第3の客用表示器17に表示されるようになる。従って、この場合も決済前に支払金額を準備できることになる。
【0064】
以上のように、この実施の形態においても2人制モードで作業を行う場合において、決済部での客に対する一連の決済作業に要する平均的時間を短くし、全体として客捌き効率を向上できる。
【0065】
なお、この実施の形態ではFIFOバッファ23bとして、4つの格納部を設けたものを使用したがこれに限定するものではなく、少なくとも3つの格納部があればよい。すなわち、キャッシャが決済の開始に当たって呼出しキーを操作しなければFIFOバッファ23bがシフトしないので、シフトするまで格納部aには決済が完了した合計金額が残ることになる。このとき、格納部bは次の決済に対する準備の為に使用されており、商品情報入力部2での買上げ商品の商品情報入力処理に支障が生じないようにするには格納部cが必要となる。換言すれば、格納部が3つあれば商品情報入力部2での商品情報入力処理に支障は生じない。
【0066】
また、格納部としてFIFOバッファを用いて、値をシフトさせるもので説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、メモリに格納部を複数設けておき、使用する格納部をフラグを使って管理する事でFIFOを用いるのと同様の動きをさせる事も出来る。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の、第1の実施の形態に係る商品情報処理システムの全体構成を示す斜視図。
【図2】同実施の形態における商品情報処理システムの回路構成を示すブロック図。
【図3】同実施の形態における作用を説明するための平面図。
【図4】同実施の形態における2人制モード時の、第3の客用表示器の表示状況と第2の金銭授受用トレイ設置部の状況を示す部分拡大図。
【図5】同実施の形態における1人制モード時の、第3の客用表示器の表示状況と第2の金銭授受用トレイ設置部の状況を示す部分拡大図。
【図6】本発明の、第2の実施の形態における商品情報処理システムの回路構成を示すブロック図。
【図7】同実施の形態で使用するFIFOバッファの構成を示す図。
【図8】同実施の形態のCPUによる合計金額のFIFOバッファへの格納処理を示す流れ図。
【図9】同実施の形態のCPUによるFIFOバッファの合計金額に基づく決済時の処理を示す流れ図。
【図10】本発明の、第3の実施の形態における商品情報処理システムで使用するFIFOバッファの構成を示す図。
【図11】同実施の形態のCPUによる合計金額のFIFOバッファへの格納処理を示す流れ図。
【図12】同実施の形態のCPUによるFIFOバッファの合計金額に基づく決済時の処理を示す流れ図。
【符号の説明】
【0068】
1…カウンタ、2…商品情報入力部、3…バーコード読取り装置、7…決済部、10…POS端末、13…第2の店員用表示器、14…第2の客用表示器、17…第3の客用表示器、21…CPU。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品毎の商品識別情報を読取る商品情報読取り手段を有する商品情報入力部と、
前記商品情報読取り手段にて読取った商品識別情報に基づいて商品価格をメモリに格納させる商品情報格納手段と、
前記メモリに格納された商品価格より買上げ合計金額を求める合計金額算出手段と、
前記商品情報入力部で買上げ商品の商品情報入力が終了した客毎に買上げ合計金額を格納する合計金額格納部と、
前記商品情報入力部とは離間して設置され、決済処理を行う客の買上げ合計金額を表示する第1の表示器と、客の支払金を格納するドロワとを有する決済部と、
前記商品情報入力部と決済部の間に配置され、客の買上げ合計金額を表示する第2の表示器とを備え、
前記決済部の第1の表示器に表示されている買上げ合計金額の次に決済する買上げ合計金額を前記合計金額格納部から読み出して前記第2の表示器に表示することを特徴とする商品情報処理システム。
【請求項2】
前記決済部に客と店員の金銭の授受に使用する第1のトレイが配置され、前記商品情報入力部と決済部の間に客と店員の金銭の授受に使用する第2のトレイが着脱自在に配置されていることを特徴とする請求項1記載の商品情報処理システム。
【請求項3】
商品毎の商品識別情報を読取る商品情報読取り手段を有する商品情報入力部と、
前記商品情報読取り手段にて読取った商品識別情報に基づいて商品価格をメモリに格納させる商品情報格納手段と、
前記メモリに格納された商品価格より買上げ合計金額を求める合計金額算出手段と、
前記商品情報入力部で買上げ商品の商品情報入力が終了した客毎の買上げ合計金額を少なくとも2客分格納するFIFOバッファと、
前記商品情報入力部とは離間して設置され、前記FIFOバッファの先頭に格納されている買上げ合計金額を表示する第1の表示器と、客の支払金を格納するドロワとを有する決済部と、
前記商品情報入力部と決済部の間に配置され、前記FIFOバッファの先頭から2番目に格納されている買上げ合計金額を表示する第2の表示器とを備え、
前記商品情報入力部での買上げ商品の商品情報入力終了に応じて、
前記FIFOバッファの最初の空位置に前記商品情報入力部での買上げ商品の商品情報入力が終了した客の買上げ合計金額を格納し、
前記決済部で決済が完了したタイミングで前記FIFOバッファをシフトすることを特徴とする商品情報処理システム。
【請求項4】
商品毎の商品識別情報を読取る商品情報読取り手段を有する商品情報入力部と、
前記商品情報読取り手段にて読取った商品識別情報に基づいて商品価格をメモリに格納させる商品情報格納手段と、
前記メモリに格納された商品価格より買上げ合計金額を求める合計金額算出手段と、
前記商品情報入力部で買上げ商品の商品情報入力が終了した客毎の買上げ合計金額を少なくとも3客分格納するFIFOバッファと、
前記商品情報入力部とは離間して設置され、決済する客の買上げ合計金額を表示する第1の表示器と、客の支払金を格納するドロワと、決済する客の買上げ合計金額を前記第1の表示器に表示させるための呼出し手段とを有する決済部と、
前記商品情報入力部と決済部の間に配置され、前記FIFOバッファの先頭から2番目に格納されている買上げ合計金額を表示する第2の表示器とを備え、
前記商品情報入力部での買上げ商品の商品情報入力終了に応じて、
前記FIFOバッファの先頭から2番目以降の最初の空位置に前記商品情報入力部での買上げ商品の商品情報入力が終了した客の買上げ合計金額を格納し、
前記呼出し手段の操作により前記FIFOバッファをシフトし、シフトした後において前記FIFOバッファの先頭に格納されている買上げ合計金額を前記第1の表示器に表示することを特徴とする商品情報処理システム。
【請求項1】
商品毎の商品識別情報を読取る商品情報読取り手段を有する商品情報入力部と、
前記商品情報読取り手段にて読取った商品識別情報に基づいて商品価格をメモリに格納させる商品情報格納手段と、
前記メモリに格納された商品価格より買上げ合計金額を求める合計金額算出手段と、
前記商品情報入力部で買上げ商品の商品情報入力が終了した客毎に買上げ合計金額を格納する合計金額格納部と、
前記商品情報入力部とは離間して設置され、決済処理を行う客の買上げ合計金額を表示する第1の表示器と、客の支払金を格納するドロワとを有する決済部と、
前記商品情報入力部と決済部の間に配置され、客の買上げ合計金額を表示する第2の表示器とを備え、
前記決済部の第1の表示器に表示されている買上げ合計金額の次に決済する買上げ合計金額を前記合計金額格納部から読み出して前記第2の表示器に表示することを特徴とする商品情報処理システム。
【請求項2】
前記決済部に客と店員の金銭の授受に使用する第1のトレイが配置され、前記商品情報入力部と決済部の間に客と店員の金銭の授受に使用する第2のトレイが着脱自在に配置されていることを特徴とする請求項1記載の商品情報処理システム。
【請求項3】
商品毎の商品識別情報を読取る商品情報読取り手段を有する商品情報入力部と、
前記商品情報読取り手段にて読取った商品識別情報に基づいて商品価格をメモリに格納させる商品情報格納手段と、
前記メモリに格納された商品価格より買上げ合計金額を求める合計金額算出手段と、
前記商品情報入力部で買上げ商品の商品情報入力が終了した客毎の買上げ合計金額を少なくとも2客分格納するFIFOバッファと、
前記商品情報入力部とは離間して設置され、前記FIFOバッファの先頭に格納されている買上げ合計金額を表示する第1の表示器と、客の支払金を格納するドロワとを有する決済部と、
前記商品情報入力部と決済部の間に配置され、前記FIFOバッファの先頭から2番目に格納されている買上げ合計金額を表示する第2の表示器とを備え、
前記商品情報入力部での買上げ商品の商品情報入力終了に応じて、
前記FIFOバッファの最初の空位置に前記商品情報入力部での買上げ商品の商品情報入力が終了した客の買上げ合計金額を格納し、
前記決済部で決済が完了したタイミングで前記FIFOバッファをシフトすることを特徴とする商品情報処理システム。
【請求項4】
商品毎の商品識別情報を読取る商品情報読取り手段を有する商品情報入力部と、
前記商品情報読取り手段にて読取った商品識別情報に基づいて商品価格をメモリに格納させる商品情報格納手段と、
前記メモリに格納された商品価格より買上げ合計金額を求める合計金額算出手段と、
前記商品情報入力部で買上げ商品の商品情報入力が終了した客毎の買上げ合計金額を少なくとも3客分格納するFIFOバッファと、
前記商品情報入力部とは離間して設置され、決済する客の買上げ合計金額を表示する第1の表示器と、客の支払金を格納するドロワと、決済する客の買上げ合計金額を前記第1の表示器に表示させるための呼出し手段とを有する決済部と、
前記商品情報入力部と決済部の間に配置され、前記FIFOバッファの先頭から2番目に格納されている買上げ合計金額を表示する第2の表示器とを備え、
前記商品情報入力部での買上げ商品の商品情報入力終了に応じて、
前記FIFOバッファの先頭から2番目以降の最初の空位置に前記商品情報入力部での買上げ商品の商品情報入力が終了した客の買上げ合計金額を格納し、
前記呼出し手段の操作により前記FIFOバッファをシフトし、シフトした後において前記FIFOバッファの先頭に格納されている買上げ合計金額を前記第1の表示器に表示することを特徴とする商品情報処理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2007−108868(P2007−108868A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−296597(P2005−296597)
【出願日】平成17年10月11日(2005.10.11)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月11日(2005.10.11)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
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