説明

商品情報登録プログラム、商品情報登録方法および商品情報登録装置

【課題】商品情報の登録作業に要する負担を低減することを課題とする。
【解決手段】商品情報登録装置は、入力商品名と入力商品名に関する属性情報とを対応付けた辞書情報を有する。そして、商品情報登録装置は、商品名の入力を受け付けた場合に、辞書情報を参照して、入力商品名に対応付けられている属性があるか否かを判定する。判定の結果、入力商品名に対応付けられた属性がある場合には、辞書情報から属性を取得し、取得した属性を入力商品名に続く入力選択肢として出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の開示する技術は、商品情報登録プログラム、商品情報登録方法および商品情報登録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、小売業などを営む店舗等では、商品の発注や受注、在庫の管理などを綿密に行えるように、商品の販売情報などを集計して記録するPOS(Point Of Sales)システムが広く導入されている。このPOSシステムでは、商品名やサイズ、色などの膨大な商品情報を管理する。POSシステムへの商品情報の登録は手作業で行われるが、同一の商品であっても、サイズや色などの属性が異なれば、個別に商品情報を登録する必要がある。例えば、同じ靴であっても、色やサイズが異なれば、それぞれについて商品情報を登録する必要がある。
【0003】
ところで、病院などに導入されている電子カルテシステムは薬剤の情報を管理する。よって、物品情報の管理という観点では、電子カルテシステムと上述のPOSシステムとは類似しているともいえる。薬剤には、同一の名称であっても特有の成分の含有量が異なる規格違いの薬剤が存在したり、混同しやすい名称の薬剤が存在したりする。このため、電子カルテシステムでは、薬剤名称の管理方法に工夫がされている。例えば、電子カルテシステムでは、同一の名称であっても特有の成分の含有量が異なる規格違いの薬剤同士を関連付けて管理する。同様に、電子カルテシステムでは、混同しやすい名称の薬剤同士を関連付けて管理する。そして、この電子カルテシステムでは、例えば、医師や看護師、医療事務員などから薬剤の選択入力を受け付けると、選択された薬剤に対応させて規格違いの薬剤が存在することを示す情報や、混同しやすい名称の薬剤が存在することを示す情報を出力して提供する。このような管理方法をとることで、電子カルテシステムでは、名称が同一で規格違いの薬剤や名称が類似していて混同の恐れがある薬剤の入力ミスを防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−69944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
POSシステムでは、上述したように、同一の商品であっても、サイズや色などの属性が異なれば、個別に商品情報を登録する必要がある。よって、商品情報の登録の作業が負担となっている。そこで、上述した電子カルテシステムに用いられている薬剤名称の管理方法をPOSシステムに利用することで、商品情報の登録作業に要する負担を低減させることができないかを検討する。
【0006】
上述した電子カルテシステムにおける薬剤の管理方法は、名称が同一で規格違いの薬剤同士や、名称が類似していて混同の恐れがある薬剤同士を予め関連付けて登録しておくことで、これらの薬剤の入力ミスを防止するものである。よって、入力ミスのある薬剤の名称を予め登録しておく作業が必要となる。しかしながら、商品の中には、新作商品など、予めPOSシステムに登録することができない商品情報も存在する。よって、上述した電子カルテシステムに用いられている薬剤名称の管理方法をPOSシステムに利用したとしても、商品情報の登録作業に要する負担を十分に低減させることができるとは限らない。
【0007】
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、商品情報の登録作業に要する負担を低減させることが可能な商品情報登録プログラム、商品情報登録方法および商品情報登録装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願の開示する商品情報登録プログラムは、一つの態様において、コンピュータに次の各処理を実行させる。文字列の入力を受け付けた場合に、第一の入力文字列と第二の入力文字列とで一致する第一の部分文字列と該第一の入力文字列と該第二の入力文字列とで一致しない第二の部分文字列とを対応付けて記憶する記憶部を参照する。そして、前記入力を受け付けた文字列に対応する前記第一の部分文字列があるか否かを判定する。前記判定の結果、前記入力を受け付けた文字列に対応する前記第一の部分文字列がある場合には、該第一の部分文字列に対応付けられた前記第二の部分文字列を前記記憶部から取得する。そして、取得した前記第二の部分文字列を、前記入力を受け付けた文字列に続く入力選択肢として出力する。前記判定の結果、前記入力を受け付けた文字列に対応する前記第一の部分文字列がない場合には、前記第一の部分文字列を含まない第三の入力文字列のデータが記憶された前記記憶部を参照する。そして、前記入力を受け付けた文字列のうち、前記第三の入力文字列のデータと一致する第三の部分文字列があるか否かを判定する。前記第三の部分文字列がある場合には、前記入力を受け付けた文字列のうちの前記第三の部分文字列以外の第四の部分文字列を検出する。そして、前記第三の部分文字列を前記第一の部分文字列、前記第四の部分文字列を前記第二の部分文字列として対応付けて前記記憶部に追加記憶する。
【発明の効果】
【0009】
本願の開示する技術の一つの態様によれば、商品情報の登録作業に要する負担を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、実施例1に係る商品情報登録装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図2は、実施例1に係る変換実績情報の一例を示す図である。
【図3】図3は、実施例1に係る辞書情報の一例を示す図である。
【図4】図4は、実施例1に係る商品情報登録画面例を示す図である。
【図5】図5は、実施例1に係る商品情報登録画面例を示す図である。
【図6】図6は、実施例1に係る辞書情報の一例を示す図である。
【図7】図7は、実施例1に係る変換実績情報の一例を示す図である。
【図8】図8は、実施例1に係る商品情報登録画面例を示す図である。
【図9】図9は、実施例1に係る辞書情報の一例を示す図である。
【図10】図10は、実施例1に係る変換実績情報の一例を示す図である。
【図11】図11は、実施例1に係る商品情報登録画面例を示す図である。
【図12】図12は、実施例1に係る変換実績情報の一例を示す図である。
【図13】図13は、実施例1に係る入力選択肢出力および辞書情報追加処理の流れを示す図である。
【図14】図14は、実施例2に係る商品情報登録装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図15】図15は、実施例2に係る辞書情報の一例を示す図である。
【図16】図16は、実施例2に係る辞書情報の一例を示す図である。
【図17】図17は、実施例2に係る商品情報登録画面例を示す図である。
【図18】図18は、実施例2に係る辞書情報の一例を示す図である。
【図19】図19は、実施例2に係るグループ化処理の流れを示す図である。
【図20】図20は、実施例2に係る入力選択肢出力および辞書情報追加処理の流れを示す図である。
【図21】図21は、商品情報登録プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、図面を参照しつつ、本願の開示する商品情報登録プログラム、商品情報登録方法および商品情報登録装置の一実施形態について説明する。後述する実施例は一実施形態にすぎず、本願の開示する商品情報登録プログラム、商品情報登録方法および商品情報登録装置を限定するものではない。また、後述する各実施例は処理内容に矛盾を生じさせない範囲で適宜組み合わせることもできる。
【0012】
なお、以下の実施例では、本願の開示する商品情報登録装置が、商品情報の登録を支援するための選択肢をユーザに提供するとともに、選択肢の提供時に参照する辞書情報を動的に作成する種々の処理について説明する。
【実施例1】
【0013】
[商品情報登録装置の構成(実施例1)]
図1は、実施例1に係る商品情報登録装置の構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、実施例1に係る商品情報登録装置100は、入力部110と、出力部120と、記憶部130と、制御部140とを有する。
【0014】
入力部110は、キーボードやマウス、タッチパッドなどの入力デバイスを有し、商品情報登録装置100のユーザにより操作される。例えば、入力部110は、商品情報の入力選択肢として、ディスプレイなどに表示された変換候補の選択を行うユーザにより操作される。また、入力部110は、ディスプレイ上の入力ボックスに商品情報の入力を行うユーザにより操作される。以下の実施例では、ユーザは、例えば、かな文字変換を用いて、商品名→属性の順に商品情報を入力し、商品名と属性の間には、文字列の区切りとして空白を一文字分入力するものとする。なお、文字列の区切りとして空白を入力する場合に限られるものではなく、所定の区切り文字や記号を入力するようにしてもよい。そして、ユーザは、かな文字での商品情報の入力を完了した後に変換を行って、商品情報の入力を確定させるものとする。
【0015】
出力部120は、モニタやディスプレイなどの出力デバイスを有し、後述する制御部140からの指示に応じて出力デバイスに各種情報を出力する。例えば、出力部120は、入力された商品名に続く入力選択肢をディスプレイなどに表示出力する。なお、出力部120は、入力部110が有するキーボードやマウスなどの入力デバイスと協働したポインティングデバイス機能を実現し、ユーザに提供することができる。
【0016】
記憶部130は、図1に示すように、変換実績情報131および辞書情報132を記憶する。なお、記憶部130は、例えば、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリ(flash memory)などの半導体メモリ素子である。
【0017】
図2に、記憶部130に記憶される変換実績情報の一例を示す。図2は、実施例1に係る変換実績情報の一例を示す図である。図2に示すように、記憶部130は、商品情報として入力された入力文字列が変換される前の「よみ」と、入力文字列が変換された後の「変換結果」とを対応付けた情報を変換実績情報131として記憶する。ここで、変換実績情報131に含まれる「よみ」は、かな文字変換を用いて入力された商品情報が変換される前の文字列である。また、変換実績情報131に含まれる「変換結果」は、かな文字変換を用いて入力された商品情報が変換された後の文字列である。一例を挙げれば、図2に示すように、商品情報の変換前の文字列である「よみ:すにーかー えす」と、商品情報の変換後の文字列である「変換結果:スニーカー S」とを対応付けた情報が、記憶部13に変換実績情報131の1つとして記憶されている。
【0018】
また、図3に、記憶部130に記憶される辞書情報の一例を示す。図3は、実施例1に係る辞書情報の一例を示す図である。図3に示すように、記憶部130は、商品情報として入力された入力文字列のうち商品名部分の「よみ」と、入力文字列のうち商品名部分以外の部分である「属性」とを対応付けた情報を、辞書情報132として記憶する。ここで、辞書情報132に含まれる「よみ」は、かな文字変換を用いた入力された商品名が変換される前の文字列に対応する。また、辞書情報132に含まれる「属性」は、かな文字変換を用いて入力された商品情報が変換された後の文字列のうち商品名以外の部分文字列あるいは文字に対応する。一例を挙げれば、図3に示すように、商品名の変換前の文字列である「よみ:すにーかー」と、商品情報の変換後の文字列のうち商品名以外の文字である「属性:S,M」とを対応付けた情報が、記憶部130に辞書情報132の1つとして記憶されている。
【0019】
制御部140は、図1に示すように、判定部141と、格納部142と、検出部143とを有する。なお、制御部140は、例えば、電子回路や集積回路に該当する。電子回路としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)がある。また、集積回路としては、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などがある。
【0020】
判定部141は、記憶部130の辞書情報132に基づいて、入力選択肢の出力あるいは辞書情報の格納を実行するための判定を行う。例えば、制御部140により商品名の入力判定がなされると、判定部141は、記憶部130の辞書情報132を参照して、該当する商品名があるか否かを判定する。すなわち、判定部141は、入力された商品名に関し、商品名に対応付けられた属性が辞書情報132に存在するか否かを判定する。なお、制御部140は、例えば、文字列の入力開始後一文字分の空白の入力を検知すると、商品名が入力されたものと判定する。判定の結果、判定部141は、辞書情報132に該当する商品名がある場合には、その商品名に対応付けられている属性を辞書情報132から全て取得する。そして、判定部141は、取得した属性を商品名に続く入力選択肢として出力部120に送出する。以後の処理を格納部142に依頼する。一方、判定の結果、判定部141は、辞書情報132に該当する商品名部分がない場合には、以後の処理を検出部143に依頼する。
【0021】
格納部142は、判定部141により、入力された商品名に対応する商品名が辞書情報132にあると判定された場合には、商品情報の登録または辞書情報132の追加登録を実行する。例えば、格納部142は、出力部120により表示出力された入力選択肢の選択を検出する。そして、格納部142は、入力選択肢の選択を検出すると、選択された入力選択肢の情報および商品名を商品情報として登録する。一方、格納部142は、入力選択肢の選択が検出される前に、商品名に続けて文字の入力が継続された場合には、商品情報の入力完了を待機する。商品情報の入力が完了したことを判定すると、格納部142は、入力された商品情報から商品名以外の文字列を属性として検出し、検出した属性を商品名に対応付けて記憶部130の辞書情報132に格納する。さらに、格納部142は、入力された文字列のよみと変換結果とを対応付けて記憶部130の変換実績情報131に格納する。そして、格納部142は、入力された文字列を商品情報として登録する。
【0022】
検出部143は、判定部141により、入力された商品名に対応する商品名が辞書情報132にないと判定された場合には、記憶部130の変換実績情報131を参照して、入力された商品情報から属性を検出し、記憶部130の辞書情報132に追加登録する。例えば、検出部143は、商品情報の入力完了を待機する。そして、検出部143は、商品情報の入力が完了したことを判定すると、記憶部130の変換実績情報131を参照し、商品情報に含まれる商品名を含む変換実績があるか否かを判定する。検出部143は、判定の結果、商品名を含む変換実績がある場合には、商品情報および変換実績のそれぞれから、商品名部分以外の属性部分を検出する。続いて、検出部143は、商品名および属性を対応付けて、記憶部130の辞書情報132に追加登録する。そして、検出部143は、変換実績および商品情報の登録を行う。一方、判定の結果、商品名を含む変換実績がない場合には、検出部143は、変換実績および商品情報の登録のみを行う。
【0023】
以下、図4から図12を参照しつつ、上述した判定部141、格納部142および検出部143により実行される商品情報登録装置100の処理の一例を説明する。図4、図5、図8、図11は、実施例1に係る商品情報登録画面例を示す図である。図6および図9は、実施例1に係る辞書情報の一例を示す図である。図7、図10および図12は、実施例1に係る変換実績情報の一例を示す図である。
【0024】
なお、上述したように、ユーザは、例えば、かな文字変換を用いて、商品名→属性の順に商品情報を入力するものとし、商品名と属性の間には空白を一文字分入力するものとする。そして、ユーザは、かな文字での商品情報の入力を完了した後に変換を行って、商品情報の入力を確定させるものとする。
【0025】
図4の上段に示すように、商品情報登録画面10の入力ボックス20に、商品名「すにーかー」の入力があると、判定部141は、辞書情報132に該当があるか否かを判定する。例えば、かな文字入力された「すにーかー」に一致するよみが辞書情報132に記憶されているか否かを確認する。ここで、辞書情報132は、上述した図3に示す状態であるとする。この場合、辞書情報132に該当する「よみ」があるので、判定部141は、図4の上段に示すように、「すにーかー」に続く入力選択肢として、辞書情報132にて「すにーかー」に対応付けられている属性「S」および属性「M」を属性表示部30に表示する。
【0026】
続いて、図4の中段に示すように、「すにーかー」が「スニーカー」に変換された後、属性表示部30に表示された属性の中から「M」の選択を受け付けると、図4の下段に示すように、格納部142は、「スニーカー M」を入力ボックス20に表示する。そして、図4の下段に示すように、登録ボタン40の操作を受け付けると、格納部142は、「スニーカー M」を商品情報として登録する。なお、登録ボタン40の操作が行われる前に、リセットボタン50の操作を受け付けると、格納部142は、属性表示部30に表示された属性の選択を解除する。
【0027】
また、図5の上段に示すように、入力ボックス20に「すにーかー」の入力があると、判定部141は、上述の図4の上段と同様に、「すにーかー」に続く入力選択肢として、属性「S」および属性「M」を属性表示部30に表示する。
【0028】
続いて、図5の中段に示すように、入力選択肢の選択が行われることなく、「すにーかー」に続けて「える」と文字の入力が継続された場合、格納部142は、商品情報の入力が完了するまで待機する。そして、図5の下段に示すように、「すにーかー える」が「スニーカー L」変換された後、登録ボタン40の操作を受け付けると、格納部142は、商品情報の入力が完了したものと判定し、記憶部130の辞書情報132に属性の追加登録を行う。
【0029】
例えば、格納部142は、変換後の文字列「スニーカー L」から商品名「スニーカー」以外の文字「L」の部分を属性として検出する。そして、格納部142は、図6に示すように、「スニーカー」のよみ「すにーかー」に対応付けて、属性「L」を記憶部130の辞書情報132に追加登録する。
【0030】
属性の追加登録後、格納部142は、図7に示すように、変換前の「すにーかー える」と変換後の「スニーカー L」とを対応付けて、記憶部130の変換実績情報131に登録する。さらに、格納部142は、「スニーカー L」を商品情報として登録する。なお、格納部142は、登録ボタン40の操作が行われる前に、リセットボタン50の操作を受け付けると、入力ボックス20に表示された文字列を消去する。
【0031】
また、図8の上段に示すように、商品情報登録画面10の入力ボックス20に、商品名「でっきしゅーず」の入力があると、判定部141は、辞書情報132に該当があるか否かを判定する。例えば、かな文字入力された「でっきしゅーず」に一致する「よみ」が辞書情報132に記憶されているか否かを確認する。ここで、辞書情報132は、上述した図6に示す状態であるとする。この場合、辞書情報132に該当がする「よみ」がないので、判定部141は、図8の上段に示すように、「でっきしゅーず」に続く入力選択肢を表示しない。そして、検出部143は、商品情報の入力が完了するまで待機する。
【0032】
続いて、図8の下段に示すように、「でっきしゅーず える」が「デッキシューズ L」に変換された後、登録ボタン40の操作を受け付けると、検出部143は、商品情報の入力が完了したものと判定する。続いて、検出部143は、「でっきしゅーず」を商品名として含む変換実績が変換実績情報131にあるか否かを判定する。
【0033】
例えば、変換実績情報131は、上述した図7の状態であるとする。この場合、「でっきしゅーず」を商品名として含む変換実績が変換実績情報131に存在する。そこで、検出部143は、商品情報として入力された「デッキシューズ L」と、変換実績として存在した「デッキシューズ S」とに基づいて、「デッキシューズ」についての属性を検出する。例えば、検出部143は、「デッキシューズ L」と「デッキシューズ S」とを照らし合わせて、一致する「デッキシューズ」以外の文字「L」および「S」を属性として検出する。あるいは、検出部143は、「デッキシューズ L」および「デッキシューズ S」から、商品名「デッキシューズ」以外の文字を属性としてそれぞれ検出してもよい。そして、検出部143は、図9に示すように、「デッキシューズ」のよみ「でっきしゅーず」に対応付けて、属性「S,L」を記憶部130の辞書情報132に追加登録する。
【0034】
属性の追加登録後、検出部143は、図10に示すように、変換前の「でっきしゅーず える」と変換後の「デッキシューズ L」とを対応付けて、記憶部130の変換実績情報131に登録する。続いて、検出部143は、「デッキシューズ L」を商品情報として登録する。
【0035】
また、図11の上段に示すように、商品情報登録画面10の入力ボックス20に、商品名「じーぱん」の入力があると、判定部141は、辞書情報132に該当があるか否かを判定する。例えば、かな文字入力された「じーぱん」に一致する「よみ」が辞書情報132に記憶されているか否かを確認する。ここで、辞書情報132は、上述した図9に示す状態であるとする。この場合、辞書情報132に該当する「よみ」がないので、判定部141は、図11の上段に示すように、「じーぱん」に続く入力選択肢を表示しない。そして、検出部143は、商品情報の入力完了を待機する。
【0036】
続いて、図11の下段に示すように、「じーぱん 28いんち」が「ジーパン 28インチ」に変換された後、登録ボタン40の操作を受け付けると、検出部143は、商品情報の入力が完了したものと判定する。続いて、検出部143は、「じーぱん」を商品名として含む変換実績が変換実績情報131にあるか否かを判定する。例えば、変換実績情報131は、上述した図10の状態であるとする。この場合、「じーぱん」を商品名として含む変換実績が変換実績情報131に存在しない。このため、検出部143は、図12に示すように、変換前の「じーぱん 28いんち」と変換後の「ジーパン 28インチ」とを対応付けて、記憶部130の変換実績情報131に登録する。続いて、格納部142は、「ジーパン 28インチ」を商品情報として登録する。
【0037】
[商品情報登録装置による処理(実施例1)]
以下、図13を用いて、実施例1に係る商品情報登録装置による処理の流れを説明する。図13は、実施例1に係る入力選択肢出力および辞書情報追加処理の流れを示す図である。
【0038】
図13に示すように、制御部140により商品名の入力を肯定する判定結果が出されると(ステップS101,Yes)、判定部141は、入力された商品名に該当するものが辞書情報に存在するか否かを判定する(ステップS102)。なお、商品名の入力を検知できない場合、制御部140は、同判定結果をNoとして、ステップS101の判定を繰り返す。
【0039】
判定の結果、辞書情報132に該当商品名がある場合には(ステップS102,Yes)、判定部141は、その商品名に対応付けられている属性を辞書情報132から全て取得する(ステップS103)。例えば、判定部141は、商品名として「すにーかー」が入力された場合には、図3に示す辞書情報132から、「すにーかー」に対応付けられている属性「S」および「M」を取得する。
【0040】
次に、出力部120は、上述したS103で取得した属性を商品名に続く入力選択肢として出力する(ステップS104)。例えば、出力部120は、商品名「すにーかー」に続く入力選択肢として、図4の上段に示すように、属性「S」および属性「M」を出力する。
【0041】
続いて、格納部142は、出力部120により出力された入力選択肢の選択を待機する(ステップS105)。格納部142は、入力選択肢の選択があった場合には(ステップS105,Yes)、選択された入力選択肢が示す属性と、S101で入力された商品名とからなる商品情報の登録を行い(ステップS106)、処理を完了する。
【0042】
一方、入力選択肢の選択が行われる前に、商品名に続けて文字入力が開始された場合には、格納部142は、ステップS105の判定結果を「No」として、商品情報の入力完了判定を行う(ステップS107)。例えば、格納部142は、図5の中段に示すように、入力選択肢の選択が行われることなく、「すにーかー」に続けて「える」と文字の入力が継続された場合、商品情報の入力完了を待機する。なお、格納部142は、登録ボタン40の操作が行われるまでは判定結果を「No」としてステップS107の判定を繰り返す。
【0043】
格納部142は、商品情報の入力が完了したものと判定した場合には(ステップS107,Yes)、入力された商品情報に含まれる商品名について属性を追加登録する(ステップS108)。例えば、格納部142は、図5の下段に示すように、「すにーかー える」が「スニーカー L」変換された後、登録ボタン40の操作を受け付けると、格納部142は、商品情報の入力が完了したものと判定する。続いて、格納部142は、例えば、変換後の文字列「スニーカー L」から商品名「スニーカー」以外の文字「L」の部分を属性として検出する。そして、格納部142は、「スニーカー」のよみ「すにーかー」に対応付けて、属性「L」を記憶部130の辞書情報132に追加登録する。
【0044】
続いて、格納部142は、商品情報のよみと変換結果とを対応付けて変換実績として登録した後(ステップS109)、上述したステップS106と同様に、変換結果を商品情報として登録する。例えば、格納部142は、図7に示すように、変換前の「すにーかー える」と変換後の「スニーカー L」とを対応付けて、記憶部130の変換実績情報131に登録する。さらに、格納部142は、「スニーカー L」を商品情報として登録する。
【0045】
ここで、上述したS102の説明に戻る。辞書情報132に該当商品名がないと判定部141により判定された場合には(ステップS102,No)、検出部143は、上述したS107と同様の処理を行う。つまり、検出部143は、商品情報の入力完了判定を行う(ステップS110)。例えば、検出部143は、図8の下段に示すように、「でっきしゅーず える」が「デッキシューズ L」に変換された後、登録ボタン40の操作を受け付けると、商品情報の入力が完了したものと判定する。なお、検出部143は、登録ボタン40の操作が行われるまでは判定結果を「No」としてステップS110の判定を繰り返す。
【0046】
続いて、検出部143は、商品情報の入力が完了したものと判定した場合には(ステップS110,Yes)、対応する変換実績が変換実績情報131にあるか否かを判定する(ステップS111)。つまり、検出部143は、上述したS110で入力された商品情報の商品名が同一である変換実績があるかどうかを判定する。例えば、検出部143は、「デッキシューズ L」が商品情報として入力された場合に、商品名のよみが「でっきしゅーず」と同一である変換実績が変換実績情報131にあるか否かを判定する。
【0047】
判定の結果、上述したS110で入力された商品情報に含まれる商品名についての変換実績が変換実績情報131にある場合には(ステップS111,Yes)、検出部143は、該当商品名について属性を検出する(ステップS112)。例えば、検出部143は、商品情報として入力された「デッキシューズ L」と、変換実績として存在した「デッキシューズ S」とを照らし合わせて、一致する「デッキシューズ」以外の文字「L」および「S」を属性として検出する。
【0048】
そして、検出部143は、上述したS110で入力された商品情報に含まれる商品名に対応付けて、ステップS112にて検出した属性を記憶部130の辞書情報132に追加登録する(ステップS113)。例えば、検出部143は、図9に示すように、「デッキシューズ」のよみ「でっきしゅーず」に対応付けて、属性「S,L」を記憶部130の辞書情報132に追加登録する。
【0049】
続いて、検出部143は、上述したS109と同様の処理を行う。つまり、検出部143は、上述したS111で入力された商品情報のよみと変換結果とを対応付けて変換実績として登録する。そして、検出部143は、上述したS106と同様の処理を行う。つまり、検出部143は、上述したS111で入力された商品情報の変換結果を商品情報として登録して処理を完了する。例えば、検出部143は、図10に示すように、変換前の「でっきしゅーず える」と変換後の「デッキシューズ L」とを対応付けて、記憶部130の変換実績情報131に登録する。続いて、検出部143は、「デッキシューズ L」を商品情報として登録する。
【0050】
ここで、上述したS111の説明に戻る。判定の結果、上述したS110で入力された商品情報に含まれる商品名についての変換実績が変換実績情報131にない場合には(ステップS111,No)、検出部143は、上述したS109と同様の処理を行う。つまり、検出部143は、上述したS110で入力された商品情報のよみと変換結果とを対応付けて変換実績として登録する。続いて、検出部143は、上述したS106と同様の処理を行う。つまり、検出部143は、上述したS110で入力された商品情報の変換結果を商品情報として登録して処理を完了する。
【0051】
[実施例1による効果]
上述してきたように、商品情報登録装置100は、商品名が入力された場合に、辞書情報132に該当があれば、商品名に対応付けられた属性を辞書情報132から取得し、入力商品名に続く入力選択肢として出力する。このようなことから、実施例1によれば、商品情報の登録作業の負荷を低減できる。さらに、商品情報登録装置100は、辞書情報132に該当がなければ、変換実績情報131を参照して、商品名および属性を検出し、辞書情報132に動的に追加登録する。このようなことから、実施例1によれば、辞書情報132のデータを充実させることができ、商品情報の登録作業の負荷を効率的に低減できる。
【0052】
また、商品情報登録装置100は、出力した入力選択肢の選択が行われず、商品名に続く属性の入力が行われた場合には、入力された属性を新たな属性として商品名に対応付けて辞書情報132に登録する。このようなことから、辞書情報132のデータをさらに充実させることができる。
【0053】
また、上述した実施例1では、記憶部130に記憶されている辞書情報132に基づいて、入力選択肢を出力する処理を説明したが、辞書情報132を用いずに変換実績情報131に基づいて、入力選択肢を出力する処理を行うこともできる。例えば、商品情報登録装置100は、商品名の入力を受け付けると、変換実績情報131を参照して、入力商品名と一致する文字列を有する変換実績を検出する。続いて、商品情報登録装置100は、検出した変換実績から、商品名以外の文字列を属性として抽出する。そして、商品情報登録装置100は、抽出した属性を、入力商品名に続く入力選択肢として出力する。このようにすれば、記憶部130に必ずしも辞書情報132を記憶しておく必要がない。さらに、属性は異なるが商品名が同一である商品情報が1つでも変換実績として入力されていれば、入力選択肢として属性を出力することができる。
【0054】
また、上述した実施例1では、変換実績情報131として、商品情報のよみと変換結果とを対応付けて記憶し、辞書情報132として、商品名のよみと属性とを対応付けて記憶する場合を説明したが、一例に過ぎず、これに限定されるものではない。変換実績情報131として、商品情報の変換結果のみを記憶してもよいし、辞書情報132として、商品名の変換結果と属性とを対応付けて記憶してもよい。あくまで、変換実績情報131や辞書情報132をよみに対応付けて記憶するのは、商品情報をかな文字変換により入力する場合を想定したものであり、商品名がかな入力された時点で入力選択肢をすばやく出力できるようにする趣旨である。
【0055】
また、上述した実施例1では、商品名に続く入力選択肢を出力する場合を説明したが、一例に過ぎず、これに限定されるものではない。例えば、商品名がかな入力された時点で、変換後の商品名および属性を含む変換候補を出力するようにしてもよい。
【実施例2】
【0056】
[商品情報登録装置の構成(実施例2)]
図14は、実施例2に係る商品情報登録装置の構成を示す機能ブロック図である。例えば、図14に示すように、実施例2に係る商品情報登録装置100は、入力部110と、出力部120と、記憶部130と、制御部140とを有する。実施例2に係る商品情報登録装置100は、以下に説明する点が実施例1とは異なる。実施例2に係る商品情報登録装置100は、制御部140にグルーピング部144を有する。
【0057】
グルーピング部144は、所定のタイミングで、記憶部130から辞書情報132を取得し、辞書情報132で属性が同一である商品名を同一のグループにグループ化する処理を実行する。以下、図15および図16を参照しつつ、グルーピング部144による処理の概要を説明する。図15および図16は、実施例2に係る辞書情報の一例を示す図である。
【0058】
例えば、記憶部130に記憶されている辞書情報132が、図15に示す状態であるとする。グルーピング144は、所定のタイミングで、記憶部130から、図15に示す状態である辞書情報132を取得する。続いて、グルーピング部144は、辞書情報132で属性が同一である商品名(よみ)同士をグルーピングする。ここで、記憶部132から取得した辞書情報132は、図15に示す状態であるので、グルーピング部144は、属性が「S,M,L」で同一である「すにーかー」と「でっきしゅーず」を同一のグループとしてグループ化する。さらに、グルーピング部144は、属性が「赤,白」で同一である「てぃーしゃつ」と「ぶらうす」を同一のグループとしてグループ化する。この結果、辞書情報132は、図16に示すように、属性が同一であるもの同士が同一のグループとしてグループ分けされる。
【0059】
グルーピング部144による辞書情報132のグループ分けが行われた後、商品名の入力があった場合、格納部142は、次のように動作する。例えば、出力部120により出力された入力選択肢の選択が行われる前に、商品名に続けて文字入力が開始された場合には、格納部142は、商品情報の入力完了判定を行う。そして、格納部142は、商品情報の入力が完了したものと判定した場合には、入力された商品情報に含まれる商品名について、辞書情報132の対応グループに属性の追加登録を行う。つまり、格納部142は、この商品名が属するグループについて属性を追加登録する。
【0060】
上述した格納部142による処理を含む、以下、図17を参照しつつ、実施例2に係る商品情報登録装置100による処理の概要を説明する。図17は、実施例2に係る商品情報登録画面例を示す図である。
【0061】
例えば、図17の上段に示すように、入力ボックス20に「てぃーしゃつ」の入力があると、判定部141は、「てぃーしゃつ」に続く入力選択肢として、属性「赤」および属性「白」を属性表示部30に表示する。続いて、図17の中段に示すように、入力選択肢の選択が行われることなく、「てぃーしゃつ」に続けて「あお」と文字の入力が継続された場合、格納部142は、商品情報の入力完了を待機する。そして、図17の下段に示すように、「てぃーしゃつ あお」が「Tシャツ 青」変換された後、登録ボタン40の操作を受け付けると、格納部142は、商品情報の入力が完了したものと判定し、記憶部130の辞書情報132に属性の追加登録を行う。
【0062】
格納部142は、まず、変換後の文字列「Tシャツ 青」から商品名「Tシャツ」以外の文字「青」の部分を属性として検出する。そして、格納部142は、記憶部130の辞書情報132に属性の追加登録を行うが、このとき、商品名「Tシャツ」について、辞書情報132の対応グループに属性「青」の追加登録を行う。図18は、実施例2に係る辞書情報の一例を示す図である。例えば、格納部142は、グループ分けされた辞書情報132の各グループのうち、図18に示すように、商品名「Tシャツ」に対応するよみ「てぃーしゃつ」が属するグループに属性「青」を追加登録する。これにより、「てぃーしゃつ」と同一のグループに属する「ぶらうす」についても、辞書情報132にて属性「青」が対応付けられることとなる。つまり、辞書情報132にて同一のグループに属する商品は、商品情報として入力される属性が同一である可能性が高い。よって、辞書情報132をグループ分けしておくことで、同一のグループの一方の商品について入力された属性を他の商品についても有効にすることでき、効率的に入力選択肢を充実させる趣旨である。
【0063】
[商品情報登録装置による処理(実施例2)]
続いて、図19および図20を用いて、実施例2に係る商品情報登録装置による処理の流れを説明する。図19は、実施例2に係るグループ化処理の流れを示す図である。図20は、実施例2に係る入力選択肢出力および辞書情報追加処理の流れを示す図である。
【0064】
[グループ化処理(実施例2)]
まず、図19を用いて、実施例2に係るグループ化処理の流れを説明する。図19に示すように、グループピング部144は処理開始判定を行う(ステップS201)。処理開始のタイミングに到達していない場合には、グループピング部144は、ステップS201の判定結果を「No」として、同判定を繰り返す。
【0065】
処理開始のタイミングに到達した場合には、グループピング部144は、ステップS201の判定結果を「Yes」として、グルーピング処理を起動し、記憶部130から辞書情報132を取得する(ステップS202)。そして、グルーピング部144は、辞書情報132で属性が同一である商品名(よみ)同士を同一のグループとしてグループ化する(ステップS203)。
【0066】
[入力選択肢出力および辞書情報追加処理(実施例2)]
続いて、図20を用いて、実施例2に係る入力選択肢出力および辞書情報追加処理の流れを説明する。なお、実施例2に係る入力選択肢出力および辞書情報追加処理は、ステップS308が、実施例1に係る入力選択肢出力および辞書情報追加処理とは異なる。
【0067】
図20に示すように、制御部140により商品名の入力を肯定する判定結果が出されると(ステップS301,Yes)、判定部141は、入力された商品名に該当するものが辞書情報に存在するか否かを判定する(ステップS302)。なお、商品名の入力を検知できない場合、制御部140は、同判定結果をNoとして、ステップS301の判定を繰り返す。
【0068】
判定の結果、辞書情報132に該当商品名がある場合には(ステップS302,Yes)、判定部141は、その商品名に対応付けられている属性を辞書情報132から全て取得する(ステップS303)。次に、出力部120は、S303で取得した属性を商品名に続く入力選択肢として出力する(ステップS304)。続いて、格納部142は、出力部120により出力された入力選択肢の選択を待機する(ステップS305)。格納部142は、入力選択肢の選択があった場合には(ステップS305,Yes)、選択された入力選択肢が示す属性と、S301で入力された商品名とからなる商品情報の登録を行い(ステップS306)、処理を完了する。
【0069】
一方、入力選択肢の選択が行われる前に、商品名に続けて文字入力が開始された場合には、格納部142は、ステップS305の判定結果を「No」として、商品情報の入力完了判定を行う(ステップS307)。図17の中段に示すように、入力選択肢の選択が行われることなく、「てぃーしゃつ」に続けて「あお」と文字の入力が継続された場合、格納部142は、商品情報の入力完了を待機する。なお、格納部142は、登録ボタン40の操作が行われるまでは判定結果を「No」としてステップS307の判定を繰り返す。
【0070】
格納部142は、商品情報の入力が完了したものと判定した場合には(ステップS307,Yes)、入力された商品情報に含まれる商品名について、辞書情報132における対応グループへの属性追加登録を行う(ステップS308)。例えば、格納部142は、図17の下段に示すように、「てぃーしゃつ あお」が「Tシャツ 青」変換された後、登録ボタン40の操作を受け付けると、商品情報の入力が完了したものと判定し、辞書情報132における対応グループへの属性追加登録を行う。格納部142は、まず、変換後の文字列「Tシャツ 青」から商品名「Tシャツ」以外の文字「青」の部分を属性として検出する。そして、記憶部130の辞書情報132に属性の追加登録を行うが、このとき、商品名「Tシャツ」について、辞書情報132の対応グループに属性「青」の追加登録を行う。例えば、格納部142は、グループ分けされた辞書情報132の各グループのうち、図18に示すように、商品名「Tシャツ」に対応するよみ「てぃーしゃつ」が属するグループに属性「青」を追加登録する。
【0071】
続いて、格納部142は、上述したS307で入力された商品情報のよみと変換結果とを対応付けて変換実績として登録する(ステップS309)。そして、格納部142は、上述したS306と同様の処理を実行する。つまり、格納部142は、上述したS307で入力された商品情報の変換結果を商品情報として登録して処理を完了する。
【0072】
ここで、上述したS302の説明に戻る。辞書情報132に該当商品名がないと判定部141により判定された場合には(ステップS302,No)、検出部143は、商品情報の入力完了判定を行う(ステップS310)。なお、検出部143は、登録ボタン40の操作が行われるまでは判定結果を「No」としてステップS310の判定を繰り返す。
【0073】
続いて、検出部143は、商品情報の入力が完了したものと判定した場合には(ステップS310,Yes)、対応する変換実績が変換実績情報131にあるか否かを判定する(ステップS311)。判定の結果、S310で入力された商品情報に含まれる商品名についての変換実績が変換実績情報131にある場合には(ステップS311,Yes)、検出部143は、該当商品名について属性を検出する(ステップS312)。
【0074】
続いて、検出部143は、上述したS110で入力された商品情報に含まれる商品名に対応付けて、上述したS112で検出した属性を記憶部130の辞書情報132に追加登録する(ステップS313)。そして、検出部143は、上述したS309と同様の処理を実行する。つまり、検出部143は、上述したS310で入力された商品情報のよみと変換結果とを対応付けて変換実績として登録する。続いて、検出部143は、上述したS306と同様の処理を実行する。つまり、検出部143は、上述したS310で入力された商品情報の変換結果を商品情報として登録して処理を完了する。
【0075】
[実施例2による効果]
上述してきたように、商品情報登録装置100は、記憶部130から辞書情報132を取得し、辞書情報132で属性が同一である商品名を同一のグループにグループ化する。このようなことから、実施例2によれば、同一のグループの一方の商品について入力された属性を他の商品についても有効にすることでき、効率的に入力選択肢を充実させることができる。
【実施例3】
【0076】
以下、本願の開示する本願の開示する商品情報登録プログラム、商品情報登録方法および商品情報登録装置の他の実施形態を説明する。
【0077】
(1)装置構成等
例えば、図1に示した商品情報登録装置100の機能ブロックの構成は概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、図1に示した制御部140の判定部141、格納部142および検出部143を機能的または物理的に統合してもよい。このように、例えば、図1に示した商品情報登録装置100の機能ブロックの全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散または統合して構成することができる。
【0078】
(2)商品情報登録プログラム
また、上述の実施例にて説明した商品情報登録装置100により実行される各種の処理は、例えば、電子回路や集積回路などを有するコンピュータで所定のプログラムを実行することによって実現できる。そこで、以下では、図21を用いて、上述の実施例にて説明した商品情報登録装置100により実行される処理と同様の機能を実現する商品情報登録プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図21は、商品情報登録プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
【0079】
図21に示すように、コンピュータ200は、例えば、メモリ201と、CPU(Central Processing Unit)202を有する。また、コンピュータ200は、図21に示すように、ハードディスクドライブインタフェース203と、光ディスクドライブインタフェース204を有する。また、コンピュータ200は、図21に示すように、シリアルポートインタフェース205と、ビデオアダプタ206と、ネットワークインタフェース207を有する。そして、コンピュータ200は、これらの各部201〜207をバス208によって接続する。
【0080】
メモリ201は、図21に示すように、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含む。ROMは、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース203は、図21に示すように、ハードディスクドライブ209に接続される。光ディスクドライブインタフェース204は、図21に示すように、光ディスクドライブ210に接続される。例えば、光ディスクドライブ210には、光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が挿入される。シリアルポートインタフェース205は、図21に示すように、例えば、マウス300およびキーボード400に接続される。ビデオアダプタ206は、図21に示すように、例えば、ディスプレイ500に接続される。
【0081】
ここで、図21に示すように、ハードディスクドライブ209は、例えば、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、プログラムモジュール、プログラムデータを記憶する。すなわち、開示の技術に係る商品情報登録プログラムは、コンピュータ200によって実行される指令が記述されたプログラムモジュールとして、例えばハードディスクドライブ209に記憶される。つまり、上述の実施例で説明した制御部140の判定部141、格納部142、検出部143およびグルーピング部144と同様の処理を実行する手順が記述されたプログラムモジュールが、ハードディスクドライブ209に記憶される。また、上述の実施例で説明した記憶部130に記憶される変換実績情報131や辞書情報132のように、商品情報登録プログラムによる処理に用いられるデータは、プログラムデータとして、例えばハードディスクドライブ209に記憶される。そして、CPU202が、ハードディスクドライブ209に記憶されたプログラムモジュールやプログラムデータを必要に応じてRAMに読み出し、上述の実施例で説明したものと同様の処理(図13や図20)を実行するための手順を実行する。
【0082】
なお、商品情報登録プログラムに係るプログラムモジュールやプログラムデータは、ハードディスクドライブ209に記憶される場合に限られるものではなく、例えば、着脱可能な記憶媒体である光ディスクドライブ210等に記憶されていてもよい。この場合には、CPU202が、光ディスクドライブ210を介して、商品情報登録プログラムに係るプログラムモジュールやプログラムデータを読み出す。あるいは、商品情報登録プログラムに係るプログラムモジュールやプログラムデータは、ネットワーク(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等)を介して接続された他のコンピュータに記憶されていてもよい。この場合には、CPU202が、ネットワークインタフェース207を介して、商品情報登録プログラムに係るプログラムモジュールやプログラムデータを読み出す。
【0083】
なお、CPUの代わりに、例えば、MPU(Micro Processing Unit)などの電子回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路を用いることもできる。また、メモリの代わりに、フラッシュメモリ(flash memory)などの半導体メモリ素子を用いることもできる。
【符号の説明】
【0084】
100 商品情報登録装置
110 入力部
120 出力部
130 記憶部
131 変換実績情報
132 辞書情報
140 制御部
141 判定部
142 格納部
143 検出部
144 グルーピング部
200 コンピュータ
201 メモリ
202 CPU
203 ハードディスクドライブインタフェース
204 光ディスクドライブインタフェース
205 シリアルポートインタフェース
206 ビデオアダプタ
207 ネットワークインタフェース
208 バス
209 ハードディスクドライブ
300 マウス
400 キーボード
500 ディスプレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
文字列の入力を受け付けた場合に、第一の入力文字列と第二の入力文字列とで一致する第一の部分文字列と該第一の入力文字列と該第二の入力文字列とで一致しない第二の部分文字列とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、前記入力を受け付けた文字列に対応する前記第一の部分文字列があるか否かを判定し、
前記判定の結果、前記入力を受け付けた文字列に対応する前記第一の部分文字列がある場合には、該第一の部分文字列に対応付けられた前記第二の部分文字列を前記記憶部から取得し、取得した前記第二の部分文字列を、前記入力を受け付けた文字列に続く入力選択肢として出力し、
前記判定の結果、前記入力を受け付けた文字列に対応する前記第一の部分文字列がない場合には、前記第一の部分文字列を含まない第三の入力文字列のデータが記憶された前記記憶部を参照して、前記入力を受け付けた文字列のうち、前記第三の入力文字列のデータと一致する第三の部分文字列があるか否かを判定し、
前記第三の部分文字列がある場合には、前記入力を受け付けた文字列のうちの前記第三の部分文字列以外の第四の部分文字列を検出し、前記第三の部分文字列を前記第一の部分文字列、前記第四の部分文字列を前記第二の部分文字列として対応付けて前記記憶部に追加記憶する
各処理を実行させることを特徴とする商品情報登録プログラム。
【請求項2】
前記コンピュータに、
前記入力選択肢として出力した第二の部分文字列とは異なる文字列の入力を受け付けた場合には、該入力を受け付けた異なる文字列を前記第二の部分文字列として前記第一の部分文字列に対応付けて前記記憶部に追加記憶する処理をさらに実行させることを特徴とする請求項1に記載の商品情報登録プログラム。
【請求項3】
前記コンピュータに、
前記記憶部に記憶されている複数の前記第一の部分文字列のうち、同一の前記第二の部分文字列に対応付けられているもの同士を同一のグループとしてグループ分けする処理をさらに実行させ、
前記入力を受け付けた異なる文字列を追加記憶する処理において、前記入力選択肢として出力した第二の部分文字列とは異なる文字列の入力を受け付けた場合に、該入力を受け付けた異なる文字列を前記第二の部分文字列として、前記入力選択肢として出力した第二の部分文字列に対応付けられている前記第一の部分文字列が属するグループと同一のグループの全ての第一の部分文字列に対応付けて前記記憶部に追加記憶することを特徴とする請求項2に記載の商品情報登録プログラム。
【請求項4】
コンピュータが、
文字列の入力を受け付けた場合に、第一の入力文字列と第二の入力文字列とで一致する第一の部分文字列と該第一の入力文字列と該第二の入力文字列とで一致しない第二の部分文字列とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、前記入力を受け付けた文字列に対応する前記第一の部分文字列があるか否かを判定し、
前記判定の結果、前記入力を受け付けた文字列に対応する前記第一の部分文字列がある場合には、該第一の部分文字列に対応付けられた前記第二の部分文字列を前記記憶部から取得し、取得した前記第二の部分文字列を、前記入力を受け付けた文字列に続く入力選択肢として出力し、
前記判定の結果、前記入力を受け付けた文字列に対応する前記第一の部分文字列がない場合には、前記第一の部分文字列を含まない第三の入力文字列のデータが記憶された前記記憶部を参照して、前記入力を受け付けた文字列のうち前記第三の入力文字列と一致する第三の部分文字列があるか否かを判定し、
前記第三の部分文字列がある場合には、前記入力を受け付けた文字列のうち前記第三の部分文字列以外の第四の部分文字列を検出し、
前記第三の部分文字列を前記第一の部分文字列、前記第四の部分文字列を前記第二の部分文字列として対応付けて前記記憶部に追加記憶する
各処理を実行することを特徴とする商品情報登録方法。
【請求項5】
第一の入力文字列と第二の入力文字列とで一致する第一の部分文字列と、該第一の入力文字列と該第二の入力文字列とで一致しない第二の部分文字列とを対応付けて記憶するとともに前記第一の部分文字列を含まない第三の入力文字列を記憶する記憶部と、
文字列の入力を受け付けた場合に、前記記憶部を参照して、前記入力を受け付けた文字列に対応する前記第一の部分文字列があるか否かを判定する判定部と、
前記判定部による判定の結果、前記入力を受け付けた文字列に対応する前記第一の部分文字列がある場合には、前記第一の部分文字列に対応付けられた前記第二の部分文字列を前記記憶部から取得し、取得した前記第二の部分文字列を前記第一の部分文字列に続く入力選択肢として出力する出力部と、
前記判定部による判定の結果、前記入力を受け付けた文字列に対応する前記第一の部分文字列がない場合には、前記記憶部を参照して、前記入力を受け付けた文字列を含む入力文字列のデータのうち前記第三の入力文字列と一致する第三の部分文字列があるか否かを判定し、前記第三の部分文字列がある場合には、前記入力を受け付けた文字列のうち前記第三の部分文字列以外の第四の部分文字列を検出する検出部と、
前記第三の部分文字列を前記第一の部分文字列、前記第四の部分文字列を前記第二の部分文字列として対応付けて前記記憶部に追加記憶する格納部と
を有することを特徴とする商品情報登録装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate


【公開番号】特開2012−190254(P2012−190254A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−53129(P2011−53129)
【出願日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】