説明

商品搬出装置

【課題】最下位の商品を安定して搬出することができる商品搬出装置を提供すること。
【解決手段】複数の商品が積み重ねられて収納された商品収納通路22に対して水平方向に沿って進退移動する態様で往復移動可能に配設され、待機状態においては商品収納通路22から退行移動した位置にある一方、搬出指令が与えられた場合には商品収納通路22に進出移動して最下位の商品を押し出して払い出す押出部材36を備えた商品搬出装置30であって、進出移動する押出部材36との離間距離が予め決められた待機距離になるまでは最下位の商品よりも払出側に立設して該商品が払い出されることを規制する一方、押出部材36との離間距離が待機距離未満となる場合には、フリーな状態となって最下位の商品とともに押出部材36により押し出されて該商品の払い出しを許容する規制部材37を備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品搬出装置に関し、より詳細には、例えば自動販売機に適用され、積み重ねられた状態で収納された商品を適宜搬出する商品搬出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動販売機に適用され、積み重ねられた状態で収納された商品を適宜搬出する商品搬出装置として次のようなものが知られている。例えば、載置台と、押出部材(プッシャ)と、搬出支持部材とを備えたものである。
【0003】
載置台は、上下方向に沿って商品を積み重ねて載置するためのものである。押出部材は、載置台の上面において前後方向に沿って往復移動可能に配設されたものである。この押出部材は、前方に向けて移動することにより載置台に載置された商品のうち最下位の商品に当接して該最下位商品を前方に向けて押し出すものである。搬出支持部材は、自身の軸部の軸心回りに揺動可能に配設されたものである。この搬出支持部材は、待機状態においては載置台の上面と同一平面を形成し、最下位の商品の一部を載置し、この最下位商品が押出部材に押し出されることにより下方に向けて揺動して該商品を払い出すためのものである(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2007−086839号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したような特許文献1に提案されているような商品搬出装置は、商品が例えばタバコのような直方状の容器に収納されたものである場合には、商品の収納方向と払出方向とが略直交するような関係にあっても、該容器の形状の特性上、最下位の商品を安定して搬出することが可能である。
【0006】
しかしながら、商品がカップ状の容器、すなわち底面と上面が円形状であって、上面が底面より拡径となり、しかも底面から上面に向けて横断面積が漸次拡大する形態を成す容器に収納されたものである場合には、押出部材により押し出される最下位商品が横倒し姿勢、あるいは横倒し姿勢に近似される姿勢になってしまい、商品詰まり等の発生を招来し、結果的に最下位商品を安定して搬出することができない虞れがあった。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みて、最下位の商品を安定して搬出することができる商品搬出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る商品搬出装置は、複数の商品が積み重ねられて収納された商品収納通路に対して水平方向に沿って進退移動する態様で往復移動可能に配設され、待機状態においては前記商品収納通路から退行移動した位置にある一方、搬出指令が与えられた場合には前記商品収納通路に進出移動して最下位の商品を押し出して払い出す押出部材を備えた商品搬出装置であって、進出移動する前記押出部材との離間距離が予め決められた待機距離になるまでは前記最下位の商品よりも払出側に立設して該商品が払い出されることを規制する一方、前記押出部材との離間距離が前記待機距離未満となる場合には、フリーな状態となって前記最下位の商品とともに前記押出部材により押し出されて該商品の払い出しを許容する規制部材を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項2に係る商品搬出装置は、上述した請求項1において、前記規制部材は、自身の軸部の軸心回りに揺動可能に配設され、常態においては立設した状態で前記最下位の商品が払い出されることを規制する一方、前記押出部材との離間距離が前記待機距離未満となる場合には、フリーな状態となって前記押出部材に押し出されて揺動することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項3に係る商品搬出装置は、上述した請求項1又は請求項2において、前記待機距離は、前記規制部材が前記押出部材とともに前記最下位の商品を挟持可能な大きさであることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項4に係る商品搬出装置は、上述した請求項1〜3のいずれか一つにおいて、前記規制部材は、前記押出部材とともに装置本体に対して着脱可能に設けられたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の商品搬出装置によれば、規制部材が、進出移動する押出部材との離間距離が予め決められた待機距離になるまでは最下位の商品よりも払出側に立設して該商品が払い出されることを規制する一方、押出部材との離間距離が待機距離未満となる場合には、フリーな状態となって最下位の商品とともに押出部材により押し出されて該商品の払い出しを許容するので、押出部材により押し出された商品が横倒し姿勢、あるいは横倒し姿勢に近似される姿勢になることを回避することができ、商品詰まり等の発生を招来する虞れがなく、最下位商品を安定して搬出することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る商品搬出装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0014】
図1及び図2は、それぞれ本発明の実施の形態である商品搬出装置を適用した自動販売機を示すものであり、図1は内部構造を示す斜視図、図2は平面図である。ここで例示する自動販売機は、カップ状の容器、すなわち底面と上面が円形状であって上面が底面より拡径となり、しかも底面から上面に向けて横断面積が漸次拡大する形態を成す容器に収納された商品を販売するもので、本体キャビネット1、外扉2及び内扉3を備えている。
【0015】
本体キャビネット1は、複数の鋼板を適宜組み合わせることによって前面が開口した直方状に構成したもので、その内部は商品シュータ4により上下に区画されている。この商品シュータ4により区画された上方側には商品収納域5が画成されている。
【0016】
外扉2は、本体キャビネット1の前面開口を覆うためのもので、本体キャビネット1の一側縁部においてヒンジ部材10により揺動可能に支持されて配設してある。この外扉2は、揺動することにより本体キャビネット1の前面開口を開閉するものである。図にはすべて明示していないが、このような外扉2には、ディスプレイウィンドウ、商品選択押ボタン、紙幣挿通口、硬貨投入口、返却レバー、金額表示器、硬貨返却口、商品取出口6、金銭処理機7等々、商品を販売する際に必要となるものが設けてある。
【0017】
内扉3は、本体キャビネット1の前面開口の一部、より詳細には本体キャビネット1の内部に画成された商品収納域5の前面開口を覆うのに十分な大きさを有したものである。この内扉3は、支持片8を有しており、かかる支持片8が外扉2を揺動可能に支持するヒンジ部材10に支持されることにより、揺動可能に設けてある。ここでヒンジ部材10は、上下方向に延在する軸部11の軸心回りに外扉2及び内扉3を揺動可能に支持する共通の支持部材である。これにより、内扉3は、外扉2と同一の軸心回りに揺動可能になっており、揺動することにより商品収納域5の前面開口を開閉するものである。
【0018】
このような内扉3の内面側、すなわち商品収納域5の前面開口を閉成する場合に該商品収納域5に対向する面側には、図には明示しないが商品収納装置及び商品搬出装置が設けてある。これら商品収納装置及び商品搬出装置については後述する。
【0019】
また、外扉2の自由端側、すなわち左端側には係止部材9が設けてある。係止部材9は、内扉の自由端の一部に係合することにより、内扉3を外扉2に係止するものである。ここで本実施の形態において左側とは、自動販売機を正面から見た場合の左方を示し、右側とは、自動販売機を正面から見た場合の右方を示すものとする。
【0020】
上記商品収納域5には、図3〜図6に示すように、商品収納装置20及び商品搬出装置30が設けられている。尚、かかる商品収納装置20及び商品搬出装置30は、内扉3の内面側に設けられた商品収納装置及び商品搬出装置と同一の構成を有するので、以下においては、商品収納域5に設けられた商品収納装置20及び商品搬出装置30について説明し、内扉3の内面側に設けられた商品収納装置及び商品搬出装置についての説明を割愛する。
【0021】
商品収納装置20は、複数(図示の例では7つ)の通路構成部材21が左右に並設されて成るものである。それぞれの通路構成部材21は、板状の鋼板を屈曲加工されて形成されたものであり、前方が開口した状態で背面が本体キャビネット1の所定部位に取り付けられている。これら通路構成部材21は、それぞれ上下方向に沿って延在する商品収納通路22を構成するものである。従って、図示の例では、商品収納域5にある商品収納装置20は、7つの商品収納通路22が形成されている。これら商品収納通路22は、商品を上下方向に沿って積み重ねた状態で収納するためのものである。
【0022】
それぞれの通路構成部材21には、図4に拡大して示すように保持部23が設けてある。保持部23は、通路構成部材21の下端部分を成す複数の舌片状の突出片21aがそれぞれ商品収納通路22に向けて内方に屈曲されることにより形成したものである。
【0023】
かかる保持部23により規定される幅mは、商品を収納する容器の上面の径よりも小さくなるようにしてあり、これにより保持部23は、商品収納通路22に収納された商品のうち最下位の商品を挟持した状態で保持することが可能である。より詳細に説明すると、保持部23は、商品搬出装置30を構成する本体ケース部(装置本体)31の上面に最下位商品の底部が載置された状態で該最下位商品を挟持した状態で保持することが可能である。
【0024】
図5及び図6中の符号24は、落下防止用ロッドである。落下防止用ロッドは、商品収納通路22に収納された商品が前方の開口を通じて落下することを防止するものであり、上端部が通路構成部材21の上端に配設された天板(図示せず)に、下端部が通路構成部材21の下端側に配設された支持片25に支持された状態で配設してある。
【0025】
図7及び図8は、それぞれ図5及び図6に示した商品搬出装置30を拡大して示すものであり、図7は斜視図、図8は断面構造を示す斜視図である。ここで例示する商品搬出装置30は、図5及び図6に示したように、商品収納装置20における商品収納通路22のそれぞれの下方部に配設してあり、装置本体である本体ケース部31を備えている。
【0026】
本体ケース部31は、例えば樹脂材等を加工して形成されたものであり、上面の一部が載置面32となっている。この載置面32は、商品収納通路22の直下に位置し、前後方向が長手方向となるスリット33が形成してある。そして、かかるスリット33を通じて上方に突出する態様で売切検出レバー34が設けてある。売切検出レバー34は、上下方向に移動可能に配設されており、載置面32における商品の有無を検出するためのものである。
【0027】
このような本体ケース部31には、押出部材36及び規制部材37が設けてある。押出部材36は、本体ケース部31に設けられたスライダ35に対して着脱可能となる態様で配設してある。スライダ35は、前後方向に沿って往復移動可能に設けられており、待機状態においては載置面32より退行移動した位置、すなわち図示の例では後方側に移動した位置に配置してある。このスライダ35は、図示せぬアクチュエータが駆動することにより商品収納通路22(載置面32上)に向けて、すなわち前方に向けてスライド移動(進出移動)し、載置面32上を移動することが可能なものである。
【0028】
つまり、載置面32上も商品収納通路22を構成することになり、スライダ35に配設された押出部材36は、商品収納通路22に対して水平方向(前後方向)に沿って進退移動する態様で往復移動可能に配設され、待機状態においては商品収納通路22から退行移動した後方側の位置にある一方、搬出指令が与えられてアクチュエータが駆動した場合には商品収納通路22に進出移動して最下位の商品を前方に押し出すものである。このような押出部材36のうち載置面32上にある商品と当接する当接部36aには、商品の側面に適合するよう切欠きが適宜形成されている。
【0029】
規制部材37は、例えば樹脂材を加工して形成されたものであり、本体ケース部31に配設された規制支持部材38の先端部38aに着脱可能となる態様で設けてある。
【0030】
規制支持部材38は、本体ケース部31の前方側内部、すなわち載置面32より下方側の内部において、基端部38bに形成してある自身の軸部39の軸心回りに上下方向(図8中の矢印方向)に沿って揺動可能に設けてある。
【0031】
このような規制支持部材38は、リンク部材40によりその姿勢が制御されるものである。リンク部材40は、スライダ35とともに前後方向に沿ってスライド移動可能に設けたものであり、図8に示すようにスライダ35が待機状態にある場合には、先端41が規制支持部材38の基端部38b上面に当接するものである。この場合、規制支持部材38は揺動が規制され、先端部38aに配設した規制部材37は、立設した状態で載置面32より上方に突出した姿勢となっている。
【0032】
そして、スライダ35とともに前方に向けてスライド移動するリンク部材40の先端41が、規制支持部材38の基端部38bの上面を摺動し、該上面に形成された隆起部38cを乗り越えると、規制支持部材38はフリーな状態となる。
【0033】
ところで、リンク部材40の先端41が規制支持部材38の基端部38bの隆起部38cに接している場合、押出部材36と規制部材37との離間距離が予め決められた待機距離に等しくなるように調整してある。この待機距離は、規制部材37が押出部材36とともに商品を挟持することが可能な大きさであり、押出部材36と規制部材37との離間距離が待機距離に等しいと、押出部材36と規制部材37とにより商品を前後から挟持することになる。
【0034】
以上のような構成を有する自動販売機においては、次のようにして商品を収納し、かつ搬出することができる。
【0035】
まず外扉2を係止部材9で係止させた内扉3とともに開動作させて、本体キャビネット1の前面開口(商品収納域5の前面開口)を開成し、かつ内扉3の内面側を開放させた状態にする。そして、商品収納装置20における商品収納通路22のそれぞれに対応する商品を投入することになるが、上述したように、商品収納通路22を構成する通路構成部材21の保持部23が最下位の商品を立設した状態で挟持して保持する。より詳細には、商品を商品搬出装置30のケース本体部の載置面32に載置された状態で保持する。これにより、商品がカップ状の容器に収納されたものであっても、図6に示すように、各商品が立設した状態で積み重ねて収納することができる。
【0036】
それぞれの商品収納通路22に商品を積み重ねて収納した後、内扉3を係止部材9により外扉2に係止させて内扉3を外扉2とともに閉動作させて本体キャビネット1の前面開口を閉成させて商品の収納作業が終了する。
【0037】
ところで、上述した自動販売機では、内扉3は、外扉2と共通のヒンジ部材10により同一の軸心回りに揺動可能に配設しているので、仮に係止部材9により内扉3を外扉2に係止させるのを忘れて外扉2を閉動作させたとしても、内扉3が本体キャビネット1の前面開口の一部を覆う態様で挟み込まれた状態になる虞れがない。
【0038】
一方、商品販売時において利用者により所望の金銭が投入され、商品選択ボタンが押下されると、選択された商品を収納する商品収納通路22に対応する商品搬出装置30に搬出指令が与えられる。
【0039】
搬出指令が与えられた商品搬出装置30では、アクチュエータが駆動してスライダ35が商品収納通路22に向けてスライド移動(進出移動)する。このとき、スライダ35とともに前方にスライド移動するリンク部材40の先端41が規制支持部材38の基端部38bの上面を摺動している場合には、規制支持部材38の揺動が規制されて、規制部材37は、図8に示すように立設した状態になっている。このとき押出部材36は、スライダ35の移動に伴って前方に向かってスライド移動し、載置面32に載置された最下位商品に当接した後、該商品を前方に押し出すことになる。
【0040】
そして、規制支持部材38の基端部38bの上面を摺動するリンク部材40の先端41が隆起部38cに達すると、図9に示すように、押出部材36と規制部材37との離間距離が待機距離に等しくなり、押出部材36により前方に押し出された商品は、規制部材37と押出部材36とにより前後方向から挟まれるようにして挟持される。
【0041】
その後、リンク部材40の先端41が隆起部38cを乗り越えると、規制支持部材38はフリーな状態となる。そうすると、規制部材37は、図10に示すように、最下位商品とともに押出部材36により押し出されることになり、規制支持部材38とともに軸部39の軸心回りに下方側に向けて揺動し、該商品の払い出しを許容する。
【0042】
つまり、規制部材37が、進出移動する押出部材36との離間距離が予め決められた待機距離になるまでは最下位商品よりも払出側に立設して該商品が払い出されることを規制する一方、押出部材36との離間距離が待機距離未満となる場合には、フリーな状態となって最下位商品とともに押出部材36により押し出されて該商品の払い出しを許容するものである。
【0043】
払い出された商品は、商品シュータ4を転動した後、商品取出口6を通じて利用者に取り出される。
【0044】
商品の搬出が終了すると、スライダ35は後方に向けてスライド移動(退行移動)し、スライダ35とともに後方にスライド移動するリンク部材40の先端41が、規制支持部材38の基端部38bの上面に再び当接して、規制支持部材38を軸部39の軸心回りに上方向に向けて揺動させ、再び図8に示すように揺動を規制した状態にする。
【0045】
以上説明したように、上述した自動販売機に適用される本実施の形態である商品搬出装置30によれば、規制部材37が、進出移動する押出部材36との離間距離が予め決められた待機距離になるまでは最下位商品よりも払出側に立設して該商品が払い出されることを規制する一方、押出部材36との離間距離が待機距離未満となる場合には、フリーな状態となって最下位商品とともに押出部材36により押し出されて該商品の払い出しを許容するので、押出部材36により押し出された商品が横倒し姿勢、あるいは横倒し姿勢に近似される姿勢になることを回避することができ、商品詰まり等の発生を招来する虞れがなく、最下位商品を安定して搬出することができる。
【0046】
特に待機距離が上述したように押出部材36と規制部材37とにより商品を挟持することが可能な大きさに規定されていれば、払い出し対象となる最下位商品を立設した状態で挟持することが可能になり、より確実に最下位商品を安定して搬出することができる。
【0047】
また、上記商品搬出装置30によれば、本体ケース部31に対して押出部材36及び規制部材37をそれぞれ着脱可能に配設したので、搬出対象となる商品の大きさに応じて押出部材36及び規制部材37の大きさや位置を変更することができ、種々の商品に対して柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施の形態である商品搬出装置を適用した自動販売機の内部構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態である商品搬出装置を適用した自動販売機の平面図である。
【図3】図1に示した商品収納域に設けた商品収納装置の要部を示す斜視図であり、一部断面で示している。
【図4】図3に示した商品収納装置を構成する通路構成部材の要部を拡大して示す説明図である。
【図5】図3に示した商品収納装置を構成する通路構成部材の要部を拡大して示す説明図である。
【図6】図3に示した商品収納装置を構成する通路構成部材の要部を拡大して示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態である商品搬出装置を示す斜視図である。
【図8】図7に示した商品搬出装置の断面斜視図である。
【図9】図7に示した商品搬出装置の断面斜視図である。
【図10】図7に示した商品搬出装置の断面斜視図である。
【符号の説明】
【0049】
1 本体キャビネット
2 外扉
3 内扉
5 商品収納域
10 ヒンジ部材
11 軸部
20 商品収納装置
21 通路構成部材
21a 突出片
22 商品収納通路
23 保持部
30 商品搬出装置
31 本体ケース部
32 載置面
35 スライダ
36 押出部材
37 規制部材
38 規制支持部材
39 軸部
40 リンク部材
41 先端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の商品が積み重ねられて収納された商品収納通路に対して水平方向に沿って進退移動する態様で往復移動可能に配設され、待機状態においては前記商品収納通路から退行移動した位置にある一方、搬出指令が与えられた場合には前記商品収納通路に進出移動して最下位の商品を押し出して払い出す押出部材を備えた商品搬出装置であって、
進出移動する前記押出部材との離間距離が予め決められた待機距離になるまでは前記最下位の商品よりも払出側に立設して該商品が払い出されることを規制する一方、前記押出部材との離間距離が前記待機距離未満となる場合には、フリーな状態となって前記最下位の商品とともに前記押出部材により押し出されて該商品の払い出しを許容する規制部材を備えたことを特徴とする商品搬出装置。
【請求項2】
前記規制部材は、自身の軸部の軸心回りに揺動可能に配設され、常態においては立設した状態で前記最下位の商品が払い出されることを規制する一方、前記押出部材との離間距離が前記待機距離未満となる場合には、フリーな状態となって前記押出部材に押し出されて揺動することを特徴とする請求項1に記載の商品搬出装置。
【請求項3】
前記待機距離は、前記規制部材が前記押出部材とともに前記最下位の商品を挟持可能な大きさであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の商品搬出装置。
【請求項4】
前記規制部材は、前記押出部材とともに装置本体に対して着脱可能に設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の商品搬出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−113684(P2010−113684A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−288125(P2008−288125)
【出願日】平成20年11月10日(2008.11.10)
【出願人】(000237710)富士電機リテイルシステムズ株式会社 (1,851)
【Fターム(参考)】