説明

商品梱包用箱・袋の表面と背面の連動による情報枠構造

【課題】 本発明は、商品を包装する組立式を含む商品梱包用箱または商品梱包用袋の表面と背面の連動により包装商品を含む知りたい情報が得られるようにした商品梱包用箱・袋の情報枠構造を新規に提供することにある。
【解決手段】 本発明は商品等を包装する商品梱包用の組立式を含む箱または袋の表面に包装商品を含む知りたい情報を記入した質問枠を設け、該質問枠の背面に上記質問に対応する回答枠を設け、包装商品を含む知りたい情報が化粧箱の表面と背面の連動により得られるように箱または袋を情報化して、商品の販売を促進し、簡単に捨てられないようにして、ゴミの量を減少させるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は組立式を含む商品梱包用箱,商品梱包用袋の表面と背面の連動による情報枠構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、商品等を包装する商品梱包用の箱および袋は表面に商品の説明などを記載しているのみで、その背面を利用するということはなかった。実開昭63−37582号公報は化粧箱の蓋を延長して応募はがきを設けたことを記載している。
【特許文献1】実開昭63−37582号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、該公報の応募はがき付き化粧箱は、蓋から応募はがきを切り取って使用するにすぎず、商品等を包装する商品梱包用箱・袋の表面と背面を利用して知りたい情報を得るには至っていないという課題がある。
また、商品等を包装する商品梱包用箱・袋の表面の包装商品に関する情報のみでは、ほかの知りたい情報が得られないことで、商品梱包用箱・袋は簡単に捨てられてゴミの量が増大し、包装商品の販売の促進につながらないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、商品等を包装する組立式を含む商品梱包用箱,商品包装用袋の表面に包装商品を含む知りたい情報質問を記入した質問枠を設け、該質問枠の背面に上記質問に応答する回答枠を設け、包装商品を含む知りたい情報の質問と回答が箱または袋の表面と背面の連動により得られるようにして、かかる課題を解決するようにしたのである。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、商品等を包装する組立式を含む商品梱包用箱または商品梱包用袋の表面とその背面に知りたい情報の質問枠と応答する回答枠とを設けたので、商品梱包用箱・袋の表面と背面の連動にて知りたい情報が素早く得られるという効果を生ずる。
【0006】
質問枠と回答枠をミシン目にて囲むことにより、切り抜きして携帯,保存することができ、また、商品梱包用箱・袋が知りたい情報を提供することで、ゴミとして捨てられる廃棄量が減少するという効果を生ずる。
【0007】
商品梱包用箱・袋を開かないと背面の回答情報が見られないことから、包装商品を買うことになって商品の販売促進につながるという効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】菓子を包装する商品梱包用の化粧箱の1例を示す斜視図
【図2】同、化粧箱の展開状態を示す背面図
【図3】ゴルフボールの化粧箱の1例を示す斜視図
【図4】栄養クリームの化粧箱の1例を示す斜視図
【図5】化粧箱の表面に3個にて質問枠を設けた例を示す斜視図
【図6】化粧箱の表面と平行する反対側の裏面に質問枠を設けた例で、その展開状態の背面図
【図7】化粧箱の側面に質問枠を設けた例を示す斜視図
【図8】質問枠と回答枠を表面と側面に跨って設けた例を示す斜視図
【図9】商品梱包用袋の1例を示す斜視図とそれを展開した背面図
【図10】同、箸袋の例を示す正面図とその展開図
【符号の説明】
【0009】
1は商品梱包用の化粧箱
2は表面
3は質問枠
4は背面
5は回答枠
6はミシン目
7は裏面
8は側面
9は商品梱包用袋
9aは箸袋
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は、商品等を包装する組立式を含む商品梱包用箱または商品梱包用袋の1乃至数個の表面に包装商品を含む知りたい情報の質問を記入した1乃至複数個の質問枠を設け、該質問枠の背面に上記質問に応答する回答枠を設けて、包装商品の情報を含む知りたい情報が箱または袋の表面と背面の連動により得られるようにし、また質問枠と回答枠をミシン目にて囲んで切り抜けるようにして、商品梱包用の箱または袋から切り取って携帯,保存ができるようにする。
【実施例1】
【0011】
図1は例えば商品として菓子を包装する薄平直方体形状をした紙製の商品梱包用箱、いわゆる化粧箱の1例で、化粧箱1は商品内容の説明等を掲載した表面2の一部に質問枠3を設ける。質問枠3には菓子類に関する質問、例えば“シュークリームの語源はなに?<答えはこの裏>”“チョコレートを食べるとどんな良いことがある?<答えはこの裏>”、“ポテトと相性のよい飲み物はなに?<答えはこの裏>”など購買者が知りたい情報の質問を掲載する。
【0012】
図2は化粧箱1の展開状態を示すもので、表面2の質問枠3に重なる位置の背面4に同形大きさの回答枠5を設け、回答枠5内に質問の回答として“シュークリームは、フランス語「シュー・ア・ラ・クレーム」の「ア」と「ラ」が省略され、「クレーム」を英語読みして「シュークリーム」となった。「シュー・ア・ラ・クレーム」の「シュー」はキャベツを意味し、「クリーム入りのキャベツ」という意味。皮の形がキャベツに似ていることから、このように名付けられた。英語でシュークリームは「cream puff(クリームパフ)」という。”などを掲載する。
【0013】
質問枠3と回答枠5をミシン目6で囲んで化粧箱1から容易に切り離すことができるようにして、切り取って携帯して人に見せたり、保存して見直すことができるようにする。このようにして化粧箱1は情報を提供することで簡単に捨てられないようになり、ゴミの量が大幅に減少することとなる。
また、化粧箱1に知りたい情報の質問枠3と回答枠5を設けることによって、または化粧箱1を開かないと背面4の回答情報が見られないことから、商品を購買することになることで、商品の販売促進につながるようになる。
【0014】
図3はゴルフボールを3個並べで包装する化粧箱1の例を示すもので、表面2の一部に質問枠3を設けて、“OBは何打罰か?<答えはこの裏>”、“こんな時はどう処理する?<答えはこの裏>”などのルールに関する質問、“打つ前の緊張を解くにはどうする?<答えはこの裏>”などのアドバイス的質問、“72ホールの最少打数は?<答えはこの裏>”などのクイズ等、商品購買者が知りたいであろう質問を掲載し、その背面4の同じ大きさの回答枠5にて回答を掲載するようにする。
【0015】
図4は栄養クリームなどを包装する化粧箱1の例で、表面2に質問枠3を設けて、“簡単1分マッサージの方法とは?<やり方はこの裏>”、“肌のかさつかない睡眠方法とは?<答えはこの裏>”など商品に関連する質問を掲載し、その背面4の回答枠5にて回答を掲載するのである。
包装する商品は上記した例に限られるものでなく、卓上コンロ用のガスボンベ等を含むキッチン用品,文房具,日用雑貨など各種の商品を包装する商品梱包用箱、またケーキなどを販売する際にその場で組立て使用される組立式の商品梱包箱等にも実施することができる。
【0016】
また、質問と回答は包装商品に関係しないものでもよく、例えばファッション,流行語,難読漢字,四文字熟語,ことわざ,格言,身近な法律知識,おばあちゃんの知恵、答えを知って得する質問とその回答を掲載することもできる。
【実施例2】
【0017】
図5は化粧箱1の表面2に3個にて質問枠3を設けた例を示し、また図6は化粧箱1の表面2と平行する反対側の裏面7に質問枠3を設けた例、図7は側面8に質問枠3を設けた例を示すものである。それぞれの背面4には同形の回答枠5が設けられる。また質問枠3と回答枠5は図8に示すように表面2と側面8に跨って設けることもある。
【実施例3】
【0018】
図9は商品を包装する商品梱包用袋の実施例を示すもので、袋9の表面2に質問枠3を設け、その背面4に回答枠5を設けたほかの構成と作用は前例と同じである。商品梱包用袋としてはこのほか図10に示すような箸袋9a,本その他商品の包装用袋などにも実施することができる。なお、袋9が気密性を要するときはミシン目を設けることなしに鋏などで切り抜くようにすることもある。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明は、購買者が知りたいであろう情報の質問を商品を包装する梱包用の箱または袋の表面に設け、背面にその回答を掲載することで、表面と背面による質問と回答の連動にて知りたい情報が得られることで、包装商品の販売を促進し、且つ箱または袋の情報化によりゴミとしての廃棄量が少なくなることで、広く利用されるものである。
【0020】
その他、広告用として使用する場合などでは、表面に印刷されたキャラクターおよび俳優,歌手などのプロフィールを背面に記載することにより、広告主のイメージをよりよく伝える手段となり、購買者はブロマイドとしての再利用が可能となる。
広告主の訴求効果を一段と高めることが可能なものとなる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品等を包装する組立式を含む商品梱包用箱または商品梱包用袋の表面に包装商品を含む知りたい情報の質問を記入した質問枠を設け、該質問枠の背面に上記質問に応答する回答枠を設け、該商品梱包用箱または袋の表面と背面の質問と回答の連動により包装商品を含む知りたい情報が得られるようにしたことを特徴とする商品を包装する商品梱包用箱・袋の表面と背面の連動による情報枠構造。
【請求項2】
質問枠と回答枠は商品梱包用箱または袋の1乃至数個の表面に1乃至複数個にて形成する請求項1に記載の商品梱包用箱・袋の表面と背面の連動による情報枠構造。
【請求項3】
質問枠と回答枠をミシン目にて囲んで切り抜き可能とする請求項1または2に記載の商品梱包用箱・袋の表面と背面の連動による情報枠構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−116544(P2012−116544A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−269132(P2010−269132)
【出願日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(507294018)
【出願人】(508154438)株式会社真和 (2)
【Fターム(参考)】