商品登録装置
【課題】複数の顧客の商品の登録を保留することができる商品登録装置を提供する。
【解決手段】実行中の商品の登録処理が保留された場合に、保留された登録処理の再開に用いる登録情報を、保留した登録処理毎に記憶し、保留した前記登録処理の再開が要求された場合に、記憶した登録情報の中から、登録処理の再開に用いる登録情報を選択し、選択した登録情報を用いて登録処理を再開することにより、登録情報の選択に応じて再開する登録処理を切り替えることができるので、複数の顧客の登録処理を保留することができる。
【解決手段】実行中の商品の登録処理が保留された場合に、保留された登録処理の再開に用いる登録情報を、保留した登録処理毎に記憶し、保留した前記登録処理の再開が要求された場合に、記憶した登録情報の中から、登録処理の再開に用いる登録情報を選択し、選択した登録情報を用いて登録処理を再開することにより、登録情報の選択に応じて再開する登録処理を切り替えることができるので、複数の顧客の登録処理を保留することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取引対象の商品を登録する商品登録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストアやスーパーなどには、顧客との間で取引対象となる商品を登録するための商品登録装置(例えば、POS(Point Of Sales)端末)が設置されている。このような商品登録装置は、一般的に、通常モードが選択された場合には現客に対して商品登録処理を実行し、保留モードが選択された場合には次客に対して商品登録処理を実行する機能を有している(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述した商品登録装置は、通常モードまたは保留モードの選択に応じて現客の商品登録処理または次客の商品登録処理に切り替えるものであるため、現客の商品登録処理に加えて、次客以外の他の顧客の商品登録処理を保留することができない。つまり、上述した商品登録装置においては、2以上の顧客の商品登録処理を保留することはできない、という課題がある。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の顧客の商品の登録を保留することができる商品登録装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、取引対象の商品の登録処理を実行する登録手段と、前記登録手段により実行中の前記登録処理を保留する保留手段と、前記保留手段により保留した前記登録処理の再開に用いる登録情報を、保留した前記登録処理毎に記憶部に格納する格納手段と、前記登録処理の再開が要求された場合に、前記記憶部に格納した前記登録情報の中から前記登録処理の再開に用いる前記登録情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記登録情報を用いて前記登録処理を再開する再開手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明にかかる商品登録装置は、複数の顧客の商品の登録を保留することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、本実施の形態にかかるPOS端末およびその周辺装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、POS端末の電気的接続を示すブロック図である。
【図3】図3は、本実施の形態にかかるPOS端末の機能構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、データ記憶装置に格納されている登録情報の一例を示す図である。
【図5】図5は、商品の登録処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】図6は、登録画面の一例を示す図である。
【図7】図7は、登録画面の一例を示す図である。
【図8】図8は、登録画面の一例を示す図である。
【図9】図9は、登録画面の一例を示す図である。
【図10】図10は、登録画面の一例を示す図である。
【図11】図11は、登録画面の一例を示す図である。
【図12】図12は、登録画面の一例を示す図である。
【図13】図13は、登録画面の一例を示す図である。
【図14】図14は、登録画面の一例を示す図である。
【図15】図15は、登録画面の一例を示す図である。
【図16】図16は、登録画面の一例を示す図である。
【図17】図17は、登録画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる商品登録装置の一実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、この発明にかかる商品登録装置をPOS(Point Of Sale)端末に適用した例について説明する。
【0009】
図1は、本実施の形態にかかるPOS端末およびその周辺装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかるPOS端末100には、図1に示すように、キーボードなどの入力装置101、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスであり、その表示面の上に入力デバイスとしてのタッチパネルが積層配置された情報表示装置102、外付けHDD(Hard Disk Drive)などの各種情報を記憶する補助記憶装置としてのデータ記憶装置103などが接続されている。
【0010】
図2は、POS端末の電気的接続を示すブロック図である。図2に示すように、POS端末100には、マイクロコンピュータ201が備えられており、このマイクロコンピュータ201が各部を駆動制御する。マイクロコンピュータ201は、各部を集中的に制御するCPU202に、バスライン203を介して、制御プログラム等の固定的情報を予め記憶するROM204と、各種情報を書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM205とが接続されて構成されている。したがって、マイクロコンピュータ201は、情報処理を実行する情報処理部を構成する。
【0011】
マイクロコンピュータ201には、バスライン203を介して、タッチパネルコントローラ206、表示コントローラ207、HDD208、インターフェース209及び通信インターフェース210が接続されている。タッチパネルコントローラ206は、入力装置101および情報表示装置102(タッチパネル)からの入力信号をマイクロコンピュータ201に取り込む。表示コントローラ207は、画像データに基づいて情報表示装置102(LCD)を駆動制御し、画像データを情報表示装置102に表示させる。インターフェース209は、図示しないプリンタや客面表示装置をマイクロコンピュータ201に接続させるためのインターフェースであり、USB等によって構成されている。通信インターフェース210は、マイクロコンピュータ201をLAN経由で他の機器とデータ通信可能にするためのインターフェースである。HDD208には、OS、コンピュータプログラム、各種ファイル等がインストールされている。
【0012】
次いで、図3を用いて、POS端末100のHDD208にインストールされたOSおよびコンピュータプログラムによりマイクロコンピュータ201が実行する処理の内、本実施の形態のPOS端末100が有している特徴的な処理について説明する。図3は、本実施の形態にかかるPOS端末の機能構成を示すブロック図である。
【0013】
本実施の形態のPOS端末100で実行されるOSおよびコンピュータプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0014】
さらに、本実施の形態のPOS端末100で実行されるOSおよびコンピュータプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態のPOS端末100で実行されるOSおよびコンピュータプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0015】
本実施の形態にかかるPOS端末100で実行されるコンピュータプログラムは、図3に示すような各手段(登録手段301、保留手段302、格納手段303、表示手段304、受付手段305、選択手段306、再開手段307など)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはマイクロコンピュータ201のCPU202がHDD208からコンピュータプログラムを読み出して実行することにより上記各手段がRAM205上にロードされ、登録手段301、保留手段302、格納手段303、表示手段304、受付手段305、選択手段306、再開手段307などがRAM205上に生成されるようになっている。
【0016】
登録手段301は、店舗での顧客の精算時において、商品の商品名、単価、点数、金額などの商品情報をRAM205に格納することにより、顧客との間で取引対象の商品の登録処理を実行するものである。
【0017】
保留手段302は、入力装置101が備えるキーボードの保留キーが押下された場合に、登録手段301により実行中の登録処理を保留するものである。
【0018】
格納手段303は、保留手段302により保留された登録処理の再開に用いる登録情報(登録処理毎に付与される取引番号、保留実行日時、顧客が持参した会員カードに記された会員番号、登録処理を保留した際にRAM205に格納されていた商品情報など)を、保留した登録処理毎にデータ記憶装置103(記憶部)に格納するものである。
【0019】
図4は、データ記憶装置に格納されている登録情報の一例を示す図である。本実施の形態では、格納手段303は、図4に示すように、取引番号、保留実行日時、および商品情報を含む登録情報を、保留した登録処理毎にデータ記憶装置103に格納する。
【0020】
表示手段304は、店舗での顧客の精算時において、登録手段301により登録処理を実行した商品の商品情報(例えば、商品名、単価、点数、金額、小計、合計など)が配置された登録画面Dを情報表示装置102に表示するものである。
【0021】
また、表示手段304は、保留手段302により登録処理が保留された場合に、データ記憶装置103に格納した登録情報のうち、登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタン(操作画像)を登録画面D内に表示するものである。より具体的には、表示手段304は、取引番号、保留実行日時、会員番号など、登録処理を実行した商品を取引する顧客を特定する情報を含む登録情報ボタンを表示する。
【0022】
受付手段305は、表示手段304に表示された登録情報ボタンが押下(操作)された登録情報の入力を、登録処理の再開に用いる登録情報の入力として受け付けるものである。これにより、複数の顧客の登録処理を保留した場合に、どの顧客が先に戻ってきてもレジ係が容易にその顧客に該当する商品の登録処理を再開することができる。
【0023】
選択手段306は、データ記憶装置103に格納された登録情報のうち、受付手段305により入力を受け付けた登録情報を、登録処理の再開に用いる登録情報として選択する。
【0024】
再開手段307は、選択手段306により選択された登録情報を、データ記憶装置103から呼び出すとともに、呼び出した登録情報を用いて登録手段301による登録処理を再開する。
【0025】
なお、表示手段304は、再開手段307によって登録処理が再開されると、再開手段307によって呼び出された登録情報から、商品情報を復元し、復元した商品情報が配置された登録画面Dを情報表示装置102に表示する。さらに、表示手段304は、登録処理の再開に用いた登録情報を入力するための登録情報ボタンを情報表示装置102から消去する。
【0026】
次に、図5を用いて、商品の登録処理の流れについて説明する。図5は、商品の登録処理の流れを示すフローチャートである。
【0027】
まず、表示手段304によって情報表示装置102に表示された登録画面D内に登録情報ボタンが表示されている場合、再開手段307は、登録情報ボタンの押下を待つ(ステップS501)。
【0028】
登録情報ボタンが押下されなかった場合(ステップS501:No)、登録手段301は、新たな顧客との間で取引対象の商品の登録処理を実行する(ステップS502)。そして、登録手段301は、商品の登録処理が実行された後、入力装置101が備えるキーボードの締めキーが押下されると(ステップS503:Yes)、登録処理を終了し、締め処理を実行する(ステップS504)。なお、入力装置101が備えるキーボードの締めキーが押下されず(ステップS503:No)、かつ入力装置101が備えるキーボードの保留キーも押下されなかった場合(ステップS505:No)、登録手段301は、商品の登録処理を継続して実行する。
【0029】
一方、商品の登録処理の実行中に、入力装置101が備えるキーボードの保留キーが押下された場合(ステップS505:Yes)、保留手段302は、実行中の登録処理を保留する(ステップS506)。その際、格納手段303は、保留手段302により保留された登録処理の再開に用いる登録情報を、データ記憶装置103に格納する(ステップS507)。さらに、表示手段304は、当該保留された登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンを登録画面D内に表示させる(ステップS508)。
【0030】
また、登録情報ボタンが押下された場合(ステップS501:Yes)、受付手段305は、登録情報ボタンが押下された登録情報の入力を受け付ける(ステップS509)。さらに、選択手段306は、データ記憶装置103に格納された登録情報のうち、入力を受け付けた登録情報を、再開する登録処理に係る登録情報として選択する(ステップS510)。そして、再開手段307は、データ記憶装置103から、選択された登録情報を呼び出すとともに、呼び出した登録情報を用いて登録処理を再開する(ステップS511)。さらに、表示手段304は、再開手段307により呼び出された登録情報から、商品情報を復元するとともに、復元した商品情報を含む登録画面Dを情報表示装置102に表示する(ステップS512)。
【0031】
次に、図6〜17を用いて、商品の登録処理を実行中における登録画面の遷移について説明する。図6〜17は、登録画面の一例を示す図である。
【0032】
まず、1人目の顧客が商品を持って来て、レジ係が取引対象の商品に付されたバーコードなどを図示しないハンドスキャナなどによりスキャンすると、表示手段304が登録画面Dを情報表示装置102に表示するとともに、登録手段301がスキャンした商品の登録処理を実行する。そして、登録手段301によって商品の登録処理が実行されると、表示手段304は、1人目の顧客の商品のうち、登録処理を実行した商品の商品情報が表示された商品情報欄Eが配置された登録画面Dを情報表示装置102に表示する(図6に示す)。
【0033】
ここで、1人目の顧客が他に欲しい商品があることを思い出すなどしてその商品を取りに行き、レジ係が保留キーを押下すると、保留手段302は、実行中の登録処理を保留する。そして、表示手段304は、2人目の顧客に備えて、空欄の商品情報欄Eに加えて、1人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF1が配置された登録画面Dを、情報表示装置102に表示する(図7に示す)。
【0034】
そして、2人目の顧客が商品と持ってレジに来て、レジ係が取引対象の商品に付されたバーコードなどを図示しないハンドスキャナなどによりスキャンすると、登録手段301は、スキャンした商品の登録処理を実行する。そして、登録手段301によって商品の登録処理が実行されると、表示手段304は、2人目の顧客の商品のうち、登録処理を実行した商品の商品情報が表示された商品情報欄E、および1人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF1が配置された登録画面Dを、情報表示装置102に表示する(図8に示す)。
【0035】
ここで、2人目の顧客も他に欲しい商品があることを思い出すなどしてその商品を取りに行き、レジ係が保留キーを押下すると、保留手段302は、実行中の登録処理を保留する。そして、表示手段304は、3人目の顧客に備えて、空欄の商品情報欄Eに加えて、1人目および2人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF1,F2が配置された登録画面Dを、情報表示装置102に表示する(図9に示す)。
【0036】
1人目の顧客がレジに戻ってきて、1人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF1をレジ係が押下すると、受付手段305が押下された登録情報ボタンF1の登録情報の入力を受け付けるとともに、選択手段306がデータ記憶装置103に格納された登録情報のうち、1人目の顧客の登録情報を、登録処理の再開に用いる登録情報として選択する。次いで、再開手段307は、データ記憶装置103に格納された登録情報の中から、1人目の顧客の登録情報を呼び出し、呼び出した1人目の顧客の登録情報を用いて登録処理を再開する。さらに、表示手段304は、呼び出した1人目の顧客の登録情報から、商品情報を復元するとともに、復元した商品情報が表示された商品情報欄E、および1人目および2人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF1,F2が配置された登録画面Dを情報表示装置102に表示する(図10に示す)。
【0037】
そして、レジ係が締めキーを押下すると、表示手段304は、1人目および2人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を選択するための登録情報ボタンF1,F2に加えて、登録処理を実行した商品の合計を含む商品情報が表示された商品情報欄Eが配置された登録画面Dを、情報表示装置102に表示する(図11に示す)。その後、登録処理を実行した1人目の顧客の商品の支払が完了すると、表示手段304は、2人目の顧客の商品の登録処理の再開に使用する登録情報を入力するための登録情報ボタンF2、および空欄の商品情報欄Eが配置された登録画面Dを、情報表示装置102に表示する(図12に示す)。なお、1人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF1は、登録画面Dから消去される。
【0038】
なお、2人目の顧客がレジに戻ってくる前に3人目の顧客がレジに来て、レジ係が取引対象の商品に付されたバーコードなどを図示しないハンドスキャナなどによりスキャンすると、登録手段301によって商品の登録処理が実行される。そして、レジ係が締めキーを押下すると、表示手段304は、2人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF2に加えて、登録処理を実行した商品の合計を含む商品情報が表示された商品情報欄Eが配置された登録画面Dを、情報表示装置102に表示する(図13に示す)。その後、登録処理を実行した3人目の顧客の商品の支払が完了すると、表示手段304は、2人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF2、および空欄の商品情報欄Eが配置された登録画面Dを、情報表示装置102に表示する(図14に示す)。
【0039】
2人目の顧客がレジに戻ってきて、2人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF2をレジ係が押下すると、受付手段305が押下された登録情報ボタンF2の登録情報の入力を受け付けるとともに、選択手段306がデータ記憶装置103に格納された登録情報のうち、2人目の顧客の登録情報を、登録処理の再開に用いる登録情報として選択する。次いで、再開手段307は、データ記憶装置103に格納された登録情報の中から、2人目の顧客の登録情報を呼び出し、呼び出した2人目の顧客の登録情報を用いて登録処理を再開する。さらに、表示手段304は、呼び出した2人目の顧客の登録情報から、商品情報を復元するとともに、復元した商品情報が表示された商品情報欄E、および2人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF2が配置された登録画面Dを情報表示装置102に表示する(図15に示す)。
【0040】
そして、レジ係が締めキーを押下すると、表示手段304は、2人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF2に加えて、登録処理を実行した商品の合計を含む商品情報が表示された商品情報欄Eが配置された登録画面Dを、情報表示装置102に表示する(図16に示す)。その後、登録処理を実行した2人目の顧客の商品の支払が完了すると、表示手段304は、空欄の商品情報欄Eが配置された登録画面Dを、情報表示装置102に表示する(図17に示す)。なお、2人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF2は、登録画面Dから消去される。
【0041】
このように本実施の形態にかかるPOS端末100によれば、実行中の商品の登録処理が保留された場合に、保留された登録処理の再開に用いる登録情報を、保留した登録処理毎に記憶し、保留した前記登録処理の再開が要求された場合に、記憶した登録情報の中から、登録処理の再開に用いる登録情報を選択し、選択した登録情報を用いて登録処理を再開することにより、登録情報の選択に応じて再開する登録処理を切り替えることができるので、複数の顧客の登録処理を保留することができる。
【符号の説明】
【0042】
100 POS端末
301 登録手段
302 保留手段
303 格納手段
304 表示手段
305 受付手段
306 選択手段
307 再開手段
F1,F2 登録情報ボタン
【先行技術文献】
【特許文献】
【0043】
【特許文献1】特開平5−54258号公報
【技術分野】
【0001】
本発明は、取引対象の商品を登録する商品登録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストアやスーパーなどには、顧客との間で取引対象となる商品を登録するための商品登録装置(例えば、POS(Point Of Sales)端末)が設置されている。このような商品登録装置は、一般的に、通常モードが選択された場合には現客に対して商品登録処理を実行し、保留モードが選択された場合には次客に対して商品登録処理を実行する機能を有している(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述した商品登録装置は、通常モードまたは保留モードの選択に応じて現客の商品登録処理または次客の商品登録処理に切り替えるものであるため、現客の商品登録処理に加えて、次客以外の他の顧客の商品登録処理を保留することができない。つまり、上述した商品登録装置においては、2以上の顧客の商品登録処理を保留することはできない、という課題がある。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の顧客の商品の登録を保留することができる商品登録装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、取引対象の商品の登録処理を実行する登録手段と、前記登録手段により実行中の前記登録処理を保留する保留手段と、前記保留手段により保留した前記登録処理の再開に用いる登録情報を、保留した前記登録処理毎に記憶部に格納する格納手段と、前記登録処理の再開が要求された場合に、前記記憶部に格納した前記登録情報の中から前記登録処理の再開に用いる前記登録情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記登録情報を用いて前記登録処理を再開する再開手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明にかかる商品登録装置は、複数の顧客の商品の登録を保留することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、本実施の形態にかかるPOS端末およびその周辺装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、POS端末の電気的接続を示すブロック図である。
【図3】図3は、本実施の形態にかかるPOS端末の機能構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、データ記憶装置に格納されている登録情報の一例を示す図である。
【図5】図5は、商品の登録処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】図6は、登録画面の一例を示す図である。
【図7】図7は、登録画面の一例を示す図である。
【図8】図8は、登録画面の一例を示す図である。
【図9】図9は、登録画面の一例を示す図である。
【図10】図10は、登録画面の一例を示す図である。
【図11】図11は、登録画面の一例を示す図である。
【図12】図12は、登録画面の一例を示す図である。
【図13】図13は、登録画面の一例を示す図である。
【図14】図14は、登録画面の一例を示す図である。
【図15】図15は、登録画面の一例を示す図である。
【図16】図16は、登録画面の一例を示す図である。
【図17】図17は、登録画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる商品登録装置の一実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、この発明にかかる商品登録装置をPOS(Point Of Sale)端末に適用した例について説明する。
【0009】
図1は、本実施の形態にかかるPOS端末およびその周辺装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかるPOS端末100には、図1に示すように、キーボードなどの入力装置101、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスであり、その表示面の上に入力デバイスとしてのタッチパネルが積層配置された情報表示装置102、外付けHDD(Hard Disk Drive)などの各種情報を記憶する補助記憶装置としてのデータ記憶装置103などが接続されている。
【0010】
図2は、POS端末の電気的接続を示すブロック図である。図2に示すように、POS端末100には、マイクロコンピュータ201が備えられており、このマイクロコンピュータ201が各部を駆動制御する。マイクロコンピュータ201は、各部を集中的に制御するCPU202に、バスライン203を介して、制御プログラム等の固定的情報を予め記憶するROM204と、各種情報を書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM205とが接続されて構成されている。したがって、マイクロコンピュータ201は、情報処理を実行する情報処理部を構成する。
【0011】
マイクロコンピュータ201には、バスライン203を介して、タッチパネルコントローラ206、表示コントローラ207、HDD208、インターフェース209及び通信インターフェース210が接続されている。タッチパネルコントローラ206は、入力装置101および情報表示装置102(タッチパネル)からの入力信号をマイクロコンピュータ201に取り込む。表示コントローラ207は、画像データに基づいて情報表示装置102(LCD)を駆動制御し、画像データを情報表示装置102に表示させる。インターフェース209は、図示しないプリンタや客面表示装置をマイクロコンピュータ201に接続させるためのインターフェースであり、USB等によって構成されている。通信インターフェース210は、マイクロコンピュータ201をLAN経由で他の機器とデータ通信可能にするためのインターフェースである。HDD208には、OS、コンピュータプログラム、各種ファイル等がインストールされている。
【0012】
次いで、図3を用いて、POS端末100のHDD208にインストールされたOSおよびコンピュータプログラムによりマイクロコンピュータ201が実行する処理の内、本実施の形態のPOS端末100が有している特徴的な処理について説明する。図3は、本実施の形態にかかるPOS端末の機能構成を示すブロック図である。
【0013】
本実施の形態のPOS端末100で実行されるOSおよびコンピュータプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0014】
さらに、本実施の形態のPOS端末100で実行されるOSおよびコンピュータプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態のPOS端末100で実行されるOSおよびコンピュータプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0015】
本実施の形態にかかるPOS端末100で実行されるコンピュータプログラムは、図3に示すような各手段(登録手段301、保留手段302、格納手段303、表示手段304、受付手段305、選択手段306、再開手段307など)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはマイクロコンピュータ201のCPU202がHDD208からコンピュータプログラムを読み出して実行することにより上記各手段がRAM205上にロードされ、登録手段301、保留手段302、格納手段303、表示手段304、受付手段305、選択手段306、再開手段307などがRAM205上に生成されるようになっている。
【0016】
登録手段301は、店舗での顧客の精算時において、商品の商品名、単価、点数、金額などの商品情報をRAM205に格納することにより、顧客との間で取引対象の商品の登録処理を実行するものである。
【0017】
保留手段302は、入力装置101が備えるキーボードの保留キーが押下された場合に、登録手段301により実行中の登録処理を保留するものである。
【0018】
格納手段303は、保留手段302により保留された登録処理の再開に用いる登録情報(登録処理毎に付与される取引番号、保留実行日時、顧客が持参した会員カードに記された会員番号、登録処理を保留した際にRAM205に格納されていた商品情報など)を、保留した登録処理毎にデータ記憶装置103(記憶部)に格納するものである。
【0019】
図4は、データ記憶装置に格納されている登録情報の一例を示す図である。本実施の形態では、格納手段303は、図4に示すように、取引番号、保留実行日時、および商品情報を含む登録情報を、保留した登録処理毎にデータ記憶装置103に格納する。
【0020】
表示手段304は、店舗での顧客の精算時において、登録手段301により登録処理を実行した商品の商品情報(例えば、商品名、単価、点数、金額、小計、合計など)が配置された登録画面Dを情報表示装置102に表示するものである。
【0021】
また、表示手段304は、保留手段302により登録処理が保留された場合に、データ記憶装置103に格納した登録情報のうち、登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタン(操作画像)を登録画面D内に表示するものである。より具体的には、表示手段304は、取引番号、保留実行日時、会員番号など、登録処理を実行した商品を取引する顧客を特定する情報を含む登録情報ボタンを表示する。
【0022】
受付手段305は、表示手段304に表示された登録情報ボタンが押下(操作)された登録情報の入力を、登録処理の再開に用いる登録情報の入力として受け付けるものである。これにより、複数の顧客の登録処理を保留した場合に、どの顧客が先に戻ってきてもレジ係が容易にその顧客に該当する商品の登録処理を再開することができる。
【0023】
選択手段306は、データ記憶装置103に格納された登録情報のうち、受付手段305により入力を受け付けた登録情報を、登録処理の再開に用いる登録情報として選択する。
【0024】
再開手段307は、選択手段306により選択された登録情報を、データ記憶装置103から呼び出すとともに、呼び出した登録情報を用いて登録手段301による登録処理を再開する。
【0025】
なお、表示手段304は、再開手段307によって登録処理が再開されると、再開手段307によって呼び出された登録情報から、商品情報を復元し、復元した商品情報が配置された登録画面Dを情報表示装置102に表示する。さらに、表示手段304は、登録処理の再開に用いた登録情報を入力するための登録情報ボタンを情報表示装置102から消去する。
【0026】
次に、図5を用いて、商品の登録処理の流れについて説明する。図5は、商品の登録処理の流れを示すフローチャートである。
【0027】
まず、表示手段304によって情報表示装置102に表示された登録画面D内に登録情報ボタンが表示されている場合、再開手段307は、登録情報ボタンの押下を待つ(ステップS501)。
【0028】
登録情報ボタンが押下されなかった場合(ステップS501:No)、登録手段301は、新たな顧客との間で取引対象の商品の登録処理を実行する(ステップS502)。そして、登録手段301は、商品の登録処理が実行された後、入力装置101が備えるキーボードの締めキーが押下されると(ステップS503:Yes)、登録処理を終了し、締め処理を実行する(ステップS504)。なお、入力装置101が備えるキーボードの締めキーが押下されず(ステップS503:No)、かつ入力装置101が備えるキーボードの保留キーも押下されなかった場合(ステップS505:No)、登録手段301は、商品の登録処理を継続して実行する。
【0029】
一方、商品の登録処理の実行中に、入力装置101が備えるキーボードの保留キーが押下された場合(ステップS505:Yes)、保留手段302は、実行中の登録処理を保留する(ステップS506)。その際、格納手段303は、保留手段302により保留された登録処理の再開に用いる登録情報を、データ記憶装置103に格納する(ステップS507)。さらに、表示手段304は、当該保留された登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンを登録画面D内に表示させる(ステップS508)。
【0030】
また、登録情報ボタンが押下された場合(ステップS501:Yes)、受付手段305は、登録情報ボタンが押下された登録情報の入力を受け付ける(ステップS509)。さらに、選択手段306は、データ記憶装置103に格納された登録情報のうち、入力を受け付けた登録情報を、再開する登録処理に係る登録情報として選択する(ステップS510)。そして、再開手段307は、データ記憶装置103から、選択された登録情報を呼び出すとともに、呼び出した登録情報を用いて登録処理を再開する(ステップS511)。さらに、表示手段304は、再開手段307により呼び出された登録情報から、商品情報を復元するとともに、復元した商品情報を含む登録画面Dを情報表示装置102に表示する(ステップS512)。
【0031】
次に、図6〜17を用いて、商品の登録処理を実行中における登録画面の遷移について説明する。図6〜17は、登録画面の一例を示す図である。
【0032】
まず、1人目の顧客が商品を持って来て、レジ係が取引対象の商品に付されたバーコードなどを図示しないハンドスキャナなどによりスキャンすると、表示手段304が登録画面Dを情報表示装置102に表示するとともに、登録手段301がスキャンした商品の登録処理を実行する。そして、登録手段301によって商品の登録処理が実行されると、表示手段304は、1人目の顧客の商品のうち、登録処理を実行した商品の商品情報が表示された商品情報欄Eが配置された登録画面Dを情報表示装置102に表示する(図6に示す)。
【0033】
ここで、1人目の顧客が他に欲しい商品があることを思い出すなどしてその商品を取りに行き、レジ係が保留キーを押下すると、保留手段302は、実行中の登録処理を保留する。そして、表示手段304は、2人目の顧客に備えて、空欄の商品情報欄Eに加えて、1人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF1が配置された登録画面Dを、情報表示装置102に表示する(図7に示す)。
【0034】
そして、2人目の顧客が商品と持ってレジに来て、レジ係が取引対象の商品に付されたバーコードなどを図示しないハンドスキャナなどによりスキャンすると、登録手段301は、スキャンした商品の登録処理を実行する。そして、登録手段301によって商品の登録処理が実行されると、表示手段304は、2人目の顧客の商品のうち、登録処理を実行した商品の商品情報が表示された商品情報欄E、および1人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF1が配置された登録画面Dを、情報表示装置102に表示する(図8に示す)。
【0035】
ここで、2人目の顧客も他に欲しい商品があることを思い出すなどしてその商品を取りに行き、レジ係が保留キーを押下すると、保留手段302は、実行中の登録処理を保留する。そして、表示手段304は、3人目の顧客に備えて、空欄の商品情報欄Eに加えて、1人目および2人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF1,F2が配置された登録画面Dを、情報表示装置102に表示する(図9に示す)。
【0036】
1人目の顧客がレジに戻ってきて、1人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF1をレジ係が押下すると、受付手段305が押下された登録情報ボタンF1の登録情報の入力を受け付けるとともに、選択手段306がデータ記憶装置103に格納された登録情報のうち、1人目の顧客の登録情報を、登録処理の再開に用いる登録情報として選択する。次いで、再開手段307は、データ記憶装置103に格納された登録情報の中から、1人目の顧客の登録情報を呼び出し、呼び出した1人目の顧客の登録情報を用いて登録処理を再開する。さらに、表示手段304は、呼び出した1人目の顧客の登録情報から、商品情報を復元するとともに、復元した商品情報が表示された商品情報欄E、および1人目および2人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF1,F2が配置された登録画面Dを情報表示装置102に表示する(図10に示す)。
【0037】
そして、レジ係が締めキーを押下すると、表示手段304は、1人目および2人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を選択するための登録情報ボタンF1,F2に加えて、登録処理を実行した商品の合計を含む商品情報が表示された商品情報欄Eが配置された登録画面Dを、情報表示装置102に表示する(図11に示す)。その後、登録処理を実行した1人目の顧客の商品の支払が完了すると、表示手段304は、2人目の顧客の商品の登録処理の再開に使用する登録情報を入力するための登録情報ボタンF2、および空欄の商品情報欄Eが配置された登録画面Dを、情報表示装置102に表示する(図12に示す)。なお、1人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF1は、登録画面Dから消去される。
【0038】
なお、2人目の顧客がレジに戻ってくる前に3人目の顧客がレジに来て、レジ係が取引対象の商品に付されたバーコードなどを図示しないハンドスキャナなどによりスキャンすると、登録手段301によって商品の登録処理が実行される。そして、レジ係が締めキーを押下すると、表示手段304は、2人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF2に加えて、登録処理を実行した商品の合計を含む商品情報が表示された商品情報欄Eが配置された登録画面Dを、情報表示装置102に表示する(図13に示す)。その後、登録処理を実行した3人目の顧客の商品の支払が完了すると、表示手段304は、2人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF2、および空欄の商品情報欄Eが配置された登録画面Dを、情報表示装置102に表示する(図14に示す)。
【0039】
2人目の顧客がレジに戻ってきて、2人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF2をレジ係が押下すると、受付手段305が押下された登録情報ボタンF2の登録情報の入力を受け付けるとともに、選択手段306がデータ記憶装置103に格納された登録情報のうち、2人目の顧客の登録情報を、登録処理の再開に用いる登録情報として選択する。次いで、再開手段307は、データ記憶装置103に格納された登録情報の中から、2人目の顧客の登録情報を呼び出し、呼び出した2人目の顧客の登録情報を用いて登録処理を再開する。さらに、表示手段304は、呼び出した2人目の顧客の登録情報から、商品情報を復元するとともに、復元した商品情報が表示された商品情報欄E、および2人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF2が配置された登録画面Dを情報表示装置102に表示する(図15に示す)。
【0040】
そして、レジ係が締めキーを押下すると、表示手段304は、2人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF2に加えて、登録処理を実行した商品の合計を含む商品情報が表示された商品情報欄Eが配置された登録画面Dを、情報表示装置102に表示する(図16に示す)。その後、登録処理を実行した2人目の顧客の商品の支払が完了すると、表示手段304は、空欄の商品情報欄Eが配置された登録画面Dを、情報表示装置102に表示する(図17に示す)。なお、2人目の顧客の商品の登録処理の再開に用いる登録情報を入力するための登録情報ボタンF2は、登録画面Dから消去される。
【0041】
このように本実施の形態にかかるPOS端末100によれば、実行中の商品の登録処理が保留された場合に、保留された登録処理の再開に用いる登録情報を、保留した登録処理毎に記憶し、保留した前記登録処理の再開が要求された場合に、記憶した登録情報の中から、登録処理の再開に用いる登録情報を選択し、選択した登録情報を用いて登録処理を再開することにより、登録情報の選択に応じて再開する登録処理を切り替えることができるので、複数の顧客の登録処理を保留することができる。
【符号の説明】
【0042】
100 POS端末
301 登録手段
302 保留手段
303 格納手段
304 表示手段
305 受付手段
306 選択手段
307 再開手段
F1,F2 登録情報ボタン
【先行技術文献】
【特許文献】
【0043】
【特許文献1】特開平5−54258号公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取引対象の商品の登録処理を実行する登録手段と、
前記登録手段により実行中の前記登録処理を保留する保留手段と、
前記保留手段により保留した前記登録処理の再開に用いる登録情報を、保留した前記登録処理毎に記憶部に格納する格納手段と、
前記登録処理の再開が要求された場合に、前記記憶部に格納した前記登録情報の中から前記登録処理の再開に用いる前記登録情報を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された前記登録情報を用いて前記登録処理を再開する再開手段と、
を備えたことを特徴とする商品登録装置。
【請求項2】
前記登録処理の再開に用いる前記登録情報の入力を受け付ける受付手段をさらに備え、
前記選択手段は、入力を受け付けた前記登録情報を選択することを特徴とする請求項1に記載の商品登録装置。
【請求項3】
前記登録処理の再開に用いる前記登録情報を入力するための操作画像を表示する表示手段をさらに備え、
前記受付手段は、前記操作画像が操作された前記登録情報の入力を受け付けることを特徴とする請求項2に記載の商品登録装置。
【請求項4】
前記表示手段は、商品を取引する顧客を特定する情報を含む前記操作画像を表示することを特徴とする請求項3に記載の商品登録装置。
【請求項5】
前記表示手段は、前記登録処理を保留した保留実行日時を含む前記操作画像を表示することを特徴とする請求項3または4に記載の商品登録装置。
【請求項6】
前記表示手段は、前記各登録処理に付される取引番号を含む前記操作画像を表示することを特徴とする請求項3から5のいずれか一に記載の商品登録装置。
【請求項1】
取引対象の商品の登録処理を実行する登録手段と、
前記登録手段により実行中の前記登録処理を保留する保留手段と、
前記保留手段により保留した前記登録処理の再開に用いる登録情報を、保留した前記登録処理毎に記憶部に格納する格納手段と、
前記登録処理の再開が要求された場合に、前記記憶部に格納した前記登録情報の中から前記登録処理の再開に用いる前記登録情報を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された前記登録情報を用いて前記登録処理を再開する再開手段と、
を備えたことを特徴とする商品登録装置。
【請求項2】
前記登録処理の再開に用いる前記登録情報の入力を受け付ける受付手段をさらに備え、
前記選択手段は、入力を受け付けた前記登録情報を選択することを特徴とする請求項1に記載の商品登録装置。
【請求項3】
前記登録処理の再開に用いる前記登録情報を入力するための操作画像を表示する表示手段をさらに備え、
前記受付手段は、前記操作画像が操作された前記登録情報の入力を受け付けることを特徴とする請求項2に記載の商品登録装置。
【請求項4】
前記表示手段は、商品を取引する顧客を特定する情報を含む前記操作画像を表示することを特徴とする請求項3に記載の商品登録装置。
【請求項5】
前記表示手段は、前記登録処理を保留した保留実行日時を含む前記操作画像を表示することを特徴とする請求項3または4に記載の商品登録装置。
【請求項6】
前記表示手段は、前記各登録処理に付される取引番号を含む前記操作画像を表示することを特徴とする請求項3から5のいずれか一に記載の商品登録装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2011−59955(P2011−59955A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−208503(P2009−208503)
【出願日】平成21年9月9日(2009.9.9)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月9日(2009.9.9)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
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