説明

商品管理システム、及び商品管理方法

【課題】商品の展示位置を変更するときに、電子棚札の設置位置を商品の移動と共に移動させることを不要とする。
【解決手段】商品に添付され、当該商品の種別を示す商品コードを格納する複数のRFIDタグ10と、商品を陳列する陳列棚に配置され、当該陳列棚に配置された商品に添付されたRFIDタグ10から商品コードを読み出す陳列棚読み出し装置20と、商品の種別毎に、当該種別の商品の情報を記憶するサーバ装置40と、1つの陳列棚読み出し装置20に接続され、当該陳列棚読み出し装置20が読み出した商品コードが示す種別の商品の情報をサーバ装置40から読み出し、当該情報を表示する表示装置50とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品毎に添付された複数の情報担体を用いた商品管理システム、及び商品管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
店頭展示によって商品を販売する場合、当該商品の情報(例えば、商品名や価格など)の掲示及び変更を商品毎に行っている。つまり、商品の価格を変更する場合や、商品の展示位置を変更する場合には、個別に表示情報を変更する必要がある。
なお、特許文献1には、値下げ商品の値下げを行い、自動的に値下げ表示を行うシステムが開示されている。具体的には、商品に添付されたRFIDタグの情報をRFIDリーダを介して読み取り、当該読み出した情報に基づいてサーバ装置において値下げ処理がなされる。他方、サーバ装置が管理する情報は、トランシーバによって電子棚札に送信される。これにより、売り場に陳列されている商品の値下げ処理、及び値下げ後の情報の電子棚札への反映を行う。
【0003】
なお、特許文献2には、RFID技術を用いて商品の在庫管理を行う技術が開示されている。
また、特許文献3には、店舗内マップ及びロケーション情報を表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−270558号公報
【特許文献2】特開2003−128213号公報
【特許文献3】特開2008−067738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術を用いる場合、商品の展示位置を変更するときに、電子棚札の設置位置を商品の移動と共に移動させる必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、商品に添付され、当該商品の種別を示す商品コードを格納する複数の情報担体と、商品を陳列する陳列棚に配置され、当該陳列棚に配置された商品に添付された情報担体から商品コードを読み出す陳列棚読み出し装置と、商品の種別毎に、当該種別の商品の情報を記憶する商品情報記憶装置と、1つの陳列棚読み出し装置に接続され、当該陳列棚読み出し装置が読み出した商品コードが示す種別の商品の情報を前記商品情報記憶装置から読み出し、当該情報を表示する表示装置とを備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、商品に添付され、当該商品の種別を示す商品コードを格納する複数の情報担体と、商品の種別毎に当該種別の商品の情報を記憶する商品情報記憶装置とを備える商品管理システムを用いた商品管理方法であって、商品を陳列する陳列棚に配置された陳列棚読み出し装置は、当該陳列棚に配置された商品に添付された情報担体から商品コードを読み出し、表示装置は、1つの陳列棚読み出し装置に接続され、当該陳列棚読み出し装置が読み出した商品コードが示す種別の商品の情報を前記商品情報記憶装置から読み出し、当該情報を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、表示装置は、接続された陳列棚読み出し装置が読み出した商品コードが示す種別の商品の情報を表示する。したがって、商品の展示位置を変更した場合、変更後の展示位置に配置された陳列棚読み出し装置が当該商品の商品コードを読み取り、表示装置は、当該商品コードが示す商品、すなわち展示位置を変更した商品の情報を表示することになる。これにより、商品の展示位置を変更するときに、電子棚札の設置位置を商品の移動と共に移動させる必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態による商品管理システムの概略を示す図である。
【図2】サーバ装置、表示装置、及び配置位置検索装置の構成を示す概略ブロック図である。
【図3】商品情報記憶部が記憶する情報の例を示す図である。
【図4】商品位置記憶部が記憶する情報の例を示す図である。
【図5】商品管理システムの動作を示す第1のシーケンス図である。
【図6】商品管理システムの動作を示す第2のシーケンス図である。
【図7】配置位置検索装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態による商品管理システムの概略を示す図である。
商品管理システムは、RFIDタグ10(情報担体)、陳列棚読み出し装置20、倉庫読み出し装置30、サーバ装置40(商品情報記憶装置)、表示装置50、配置位置検索装置60を備える。
RFIDタグ10は、商品毎に添付され、当該商品の種別を示す商品コードを格納する。また、RFIDタグ10は、陳列棚読み出し装置20または倉庫読み出し装置30が発する電波を用いて商品コードを送信する。
【0011】
陳列棚読み出し装置20は、商品を陳列する陳列棚に配置され、当該陳列棚に配置された商品に添付されたRFIDタグ10から商品コードを読み出す。なお、陳列棚には1種類の商品が陳列されるため、陳列棚読み出し装置20は、商品の種類毎に備えられる。なお、陳列棚読み出し装置20は、陳列棚に配置された特定の商品との通信を行うため、10センチメートルから1メートル程度の範囲をRFIDタグ10との通信範囲とする。また、陳列棚読み出し装置20は、USBなどの通信インタフェースを備え、当該通信インタフェースを介して表示装置50など他の装置との通信を行う。
倉庫読み出し装置30は、在庫商品を保管する倉庫に配置され、当該倉庫に保管された商品に添付されたRFIDタグ10から商品コードを読み出す。なお、倉庫読み出し装置30は、倉庫内の全てのRFIDタグ10と通信を行うため、10メートルから100メートル程度の範囲をRFIDとの通信範囲とする。また、倉庫読み出し装置30は、USBなどの通信インタフェースを備え、当該通信インタフェースを介してサーバ装置40など他の装置との通信を行う。
【0012】
サーバ装置40は、商品の種別毎に、当該種別の商品の情報(商品名、定価価格、販売価格、倉庫に格納されている数など)を記憶する。また、サーバ装置40は、倉庫読み出し装置30に接続されており、倉庫読み出し装置30が読み出したRFIDタグ10の情報に基づいて倉庫に存在する商品の数を算出する。
表示装置50は、1つの陳列棚読み出し装置20に接続されており、当該陳列棚読み出し装置20が読み出した商品コードが示す商品の情報を表示する。
配置位置検索装置60は、商品の種別の入力を受け付け、当該商品の配置位置を表示する。
【0013】
図2は、サーバ装置40、表示装置50、及び配置位置検索装置60の構成を示す概略ブロック図である。
サーバ装置40は、入力部41、商品数計数部42、商品情報記憶部43、通信部44を備える。
入力部41は、倉庫読み出し装置30が読み出した商品コードの情報を倉庫読み出し装置30から入力する。
商品数計数部42は、入力部41が入力した商品コードの情報から、倉庫に保管されている商品の数を種別毎に計数し、商品の数を種別に関連付けて商品情報記憶部43に記録する。
【0014】
図3は、商品情報記憶部43が記憶する情報の例を示す図である。
商品情報記憶部43は、商品の種別に関連付けて、倉庫に保管されている商品の数を含む商品の情報を記憶する。例えば、商品情報記憶部43は、図3に示すように、商品コードに関連付けて、商品名、定価価格、販売価格、倉庫に格納されている数である倉庫格納数を記憶する。なお、倉庫格納数は、商品数計数部42によって更新される。
通信部44は、商品情報記憶部43が記憶する商品の情報を表示装置50に送信する。
【0015】
表示装置50は、入力部51、種別選択部52、通信部53、商品数計数部54、在庫数算出部55、商品情報表示部56を備える。
入力部51は、陳列棚読み出し装置20が読み出した商品コードの情報を陳列棚読み出し装置20から入力する。
種別選択部52は、陳列棚読み出し装置20が読み出した商品コードが示す種別が複数存在する場合に、管理者から何れの種別の商品の情報を表示させるかの選択を受け付ける。なお、陳列棚読み出し装置20が受信した商品コードが全て同じ種別を示すものである場合、当該種別が選択されたものとして扱う。
通信部53は、種別選択部52が選択を受け付けた種別の商品の情報をサーバ装置40から受信する。また、通信部53は、種別選択部52が選択を受け付けた種別を示す商品コードを配置位置検索装置60に送信する。
商品数計数部54は、入力部51が入力した商品コードの情報から、陳列棚に陳列されている商品のうち種別選択部52が選択を受け付けた種別の商品の数を計数する。
在庫数算出部55は、通信部53が入力した商品の情報から倉庫に保管されている商品の数を読み出し、当該商品の数と、商品数計数部54が計数した商品の数を加算することで、当該商品の在庫数を算出する。
商品情報表示部56は、通信部53が入力した商品の情報と、在庫数算出部55が算出した在庫数とを表示する。
【0016】
配置位置検索装置60は、通信部61、商品位置記録部62、商品位置記憶部63、種別入力部64、配置位置読み出し部65、配置位置表示部66を備える。
通信部61は、表示装置50から商品コードを受信する。
商品位置記録部62は、通信部61が受信した商品コード、当該種別の情報の受信元の表示装置50の識別情報に関連付けて商品位置記憶部63に記録する。
【0017】
図4は、商品位置記憶部63が記憶する情報の例を示す図である。
商品位置記憶部63は、図4に示すように、表示装置50の識別情報と、表示装置50の配置位置と、表示装置50が表示する商品の商品コードとを関連付けて記憶する。なお、商品コードは、商品位置記録部62によって更新される。
種別入力部64は、利用者から商品の種別の入力を受け付ける。
配置位置読み出し部65は、種別入力部64が入力を受け付けた種別を示す商品コードに関連付けられた表示装置50の配置位置を商品位置記憶部63から読み出す。
配置位置表示部66は、配置位置読み出し部65が読み出した配置位置を表示する。
【0018】
上記構成を備えることで、商品管理システムは、以下に示す動作を実行する。すなわち、商品を陳列する陳列棚に配置された陳列棚読み出し装置20は、当該陳列棚に配置された商品に添付されたRFIDタグ10から商品コードを読み出す。また、表示装置50は、1つの陳列棚読み出し装置20に接続され、当該陳列棚読み出し装置20が読み出した商品コードが示す種別の商品の情報をサーバ装置40から読み出し、当該情報を表示する。
これにより、商品の展示位置を変更するときに、RFIDタグ10の設置位置を商品の移動と共に移動させる必要がなくなる。
【0019】
次に、商品管理システムの動作を説明する。まず、倉庫に格納されている商品を移動させたときの動作について説明する。
図5は、商品管理システムの動作を示す第1のシーケンス図である。
倉庫読み出し装置30は、通信範囲内に存在するRFIDタグ10から送信された信号を受信することで、RFIDタグ10から商品コードを読み出す(ステップS1)。次に、倉庫読み出し装置30は、読み出した商品コードをサーバ装置40に出力する(ステップS2)。
【0020】
倉庫読み出し装置30が商品コードを出力すると、サーバ装置40の入力部41は、当該商品コードを入力する(ステップS3)。次に、商品数計数部42は、商品コードが示す種別毎に入力部41が入力した商品コードの数を計数することで、商品コード毎の商品数を計数する(ステップS4)。次に、商品数計数部42は、商品情報記憶部43が記憶する商品数と計数した商品数とを比較し、商品数に変化があるか否かを判定する(ステップS5)。商品数に変化があると判定した場合(ステップS5:YES)、倉庫から商品が搬出されたことにより商品数が減少したか、倉庫に商品が搬入されたことにより商品数が増加したことを示す。そのため、商品数計数部42は、算出した商品数を、倉庫に格納されている商品の数として商品コードに関連付けて商品情報記憶部43に記録する(ステップS6)。他方、商品数に変化がないと判定した場合(ステップS5:NO)、倉庫に格納された商品の増減がないため、商品数の記録を行わずに処理を終了する。
【0021】
次に、表示装置50がどの種別の商品の情報を表示させるかを決定する動作を説明する。
図6は、商品管理システムの動作を示す第2のシーケンス図である。
陳列棚読み出し装置20は、通信範囲内に存在するRFIDタグ10から送信された信号を受信することで、RFIDタグ10から商品コードを読み出す(ステップS7)。次に、陳列棚読み出し装置20は、読み出した商品コードを表示装置50に出力する(ステップS8)。
【0022】
陳列棚読み出し装置20が商品コードを出力すると、表示装置50の入力部51は、当該商品コードを入力する(ステップS9)。次に、種別選択部52は、入力部51が入力した商品コードの中に、前回選択された種別を示す商品コードが存在するか否かを判定する(ステップS10)。なお、前回選択された種別を示す商品コードは、後述するステップS13の処理によって内部メモリに記録されている。なお、入力部51が入力した商品コードの中に前回選択された種別を示す商品コードが存在しないということは、商品の展示位置が変更されたことを示す。
【0023】
種別選択部52は、入力部51が入力した商品コードの中に、前回選択された種別を示す商品コードが存在しないと判定した場合(ステップS10:NO)、入力部51が入力した商品コードが全て同じ種別を示す商品コードであるか否かを判定する(ステップS11)。なお、陳列棚には1つの種別の商品が陳列されるが、陳列棚読み出し装置20の通信範囲の中に他の商品が存在する場合、陳列棚読み出し装置20が読み出した商品コードの中に、対象となる商品以外の商品の商品コードが混入することとなる。ステップS11の処理は、当該混入の有無を判定するものである。
【0024】
種別選択部52は、入力部51が入力した商品コードの中に異なる種別を示す商品コードが存在すると判定した場合(ステップS11:NO)、管理者から、表示装置50に表示させたい商品の種別の選択を受け付ける(ステップS12)。具体的には、種別選択部52は、入力部51が入力した商品コードが示す種別を商品情報表示部56に表示させ、図示しない入力装置によって何れかの種別の選択を受け付ける。
他方、ステップS11で入力部51が入力した商品コードが全て同じ種別を示すと判定した場合(ステップS11:YES)、種別選択部52は、当該商品コードを選択されたものとして扱う。
【0025】
種別選択部52が種別の選択を受け付けた場合、またはステップS11で入力部51が入力した商品コードが全て同じ種別を示すと判定した場合(ステップS11:YES)、通信部53は、選択された商品コードを配置位置検索装置60に送信する(ステップS13)。このとき、種別選択部52は、内部メモリに選択された商品コードを記録する。
【0026】
表示装置50が商品コードを送信すると、配置位置検索装置60の通信部61は、当該商品コードを受信する(ステップS14)。次に、商品位置記録部62は、商品コードの送信元の表示装置50の識別情報に関連付けられて商品位置記憶部63に記憶されている商品コードを、通信部61が受信した商品コードに更新する(ステップS15)。
【0027】
また、表示装置50の通信部53がステップS13で商品コードを送信した場合、またはステップS10で、入力部51が入力した商品コードの中に、前回選択された種別を示す商品コードが存在すると判定した場合(ステップS10:YES)、商品数計数部54は、入力部51が入力した商品コードのうち、種別選択部52において選択された商品コードの数を計数する(ステップS16)。次に、通信部53は、選択された商品コードに関連付けられた商品の情報の送信要求をサーバ装置40に送信する(ステップS17)。
【0028】
表示装置50が送信要求を送信すると、サーバ装置40の通信部44は、当該送信要求を受信する(ステップS18)。次に、通信部44は、商品情報記憶部43から送信要求に含まれる商品コードに関連付けられた情報を読み出し、当該情報を表示装置50に送信する(ステップS19)。
【0029】
サーバ装置40が商品の情報を送信すると、表示装置50の通信部53は、当該商品の情報を受信する(ステップS20)。次に、在庫数算出部55は、通信部53が受信した情報から倉庫に格納されている商品の数を読み出す。次に、在庫数算出部55は、倉庫に格納されている商品の数にステップS16で計数した商品コードの数を加算することで、商品の在庫数を算出する(ステップS21)。そして、商品情報表示部56は、通信部53が受信した商品の情報と在庫数算出部55が算出した商品の在庫数とを表示する(ステップS22)。
【0030】
次に、配置位置検索装置60を用いて商品の配置位置を検索する動作を説明する。
図7は、配置位置検索装置60の動作を示すフローチャートである。
利用者が検索対象の商品の種別を配置位置検索装置60に入力すると、種別入力部64は当該種別の入力を受け付ける(ステップS23)。次に、配置位置読み出し部65は、商品位置記憶部63から種別入力部64が入力を受け付けた種別を示す商品コードを特定し、当該商品コードに関連付けられた配置位置を読み出す(ステップS24)。そして、配置位置表示部66は、配置位置読み出し部65が読み出した配置位置を表示する(ステップS25)。
【0031】
なお、商品の展示位置が変更された場合、ステップS11〜S15の処理を経ることで、商品位置記憶部63が記憶する配置位置が更新されるため、配置位置検索装置60は、商品の展示位置が変更された場合にも正しい商品の配置位置を表示させることができる。
【0032】
このように、本実施形態によれば、表示装置50は、接続された陳列棚読み出し装置20が読み出した商品コードが示す種別の商品の情報をサーバ装置40から読み出し、当該情報を表示する。したがって、商品の展示位置を変更した場合、変更後の展示位置に配置された陳列棚読み出し装置20が当該商品の商品コードを読み取り、表示装置50は、当該商品コードが示す商品、すなわち展示位置を変更した商品の情報を表示することになる。これにより、商品の展示位置を変更するときに、RFIDタグ10の設置位置を商品の移動と共に移動させる必要がなくなる。
【0033】
また、本実施形態によれば、商品を陳列する陳列棚に配置される陳列棚読み出し装置20と、在庫商品を保管する倉庫に配置される倉庫読み出し装置30を備え、表示装置50が、接続された陳列棚読み出し装置20が読み出した商品コードの数と、倉庫読み出し装置30が読み出した商品コードのうち、陳列棚読み出し装置20が読み出した商品コードと同じ種別を示す商品コードの数との和を、商品の個数として表示する。これにより、倉庫に対する商品の搬入・搬出、及び陳列棚に対する商品の陳列・除去(購入による減少も含む)によって商品数が自動的に変化する。したがって、管理者は在庫の管理を行うために倉庫に行って在庫数を数える必要がなくなる。
【0034】
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【0035】
上述のサーバ装置40、表示装置50、及び配置位置検索装置60は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0036】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0037】
10…RFIDタグ 20…陳列棚読み出し装置 30…倉庫読み出し装置 40…サーバ装置 41…入力部 42…商品数計数部 43…商品情報記憶部 44…通信部 50…表示装置 51…入力部 52…種別選択部 53…通信部 54…商品数計数部 55…在庫数算出部 56…商品情報表示部 60…配置位置検索装置 61…通信部 62…商品位置記録部 63…商品位置記憶部 64…種別入力部 65…配置位置読み出し部 66…配置位置表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品に添付され、当該商品の種別を示す商品コードを格納する複数の情報担体と、
商品を陳列する陳列棚に配置され、当該陳列棚に配置された商品に添付された情報担体から商品コードを読み出す陳列棚読み出し装置と、
商品の種別毎に、当該種別の商品の情報を記憶する商品情報記憶装置と、
1つの陳列棚読み出し装置に接続され、当該陳列棚読み出し装置が読み出した商品コードが示す種別の商品の情報を前記商品情報記憶装置から読み出し、当該情報を表示する表示装置と
を備えることを特徴とする商品管理システム。
【請求項2】
在庫商品を保管する倉庫に配置され、当該倉庫に保管された商品に添付された情報担体から商品コードを読み出す倉庫読み出し装置を備え、
前記表示装置は、接続された陳列棚読み出し装置が読み出した商品コードの数と、前記倉庫読み出し装置が読み出した商品コードのうち、陳列棚読み出し装置が読み出した商品コードと同じ種別を示す商品コードの数との和を、前記種別の商品の個数として表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の商品管理システム。
【請求項3】
前記表示装置は、前記陳列棚読み出し装置が読み出した商品コードのうち、1つの種別の商品コードが示す商品の情報を表示する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の商品管理システム。
【請求項4】
前記表示装置の配置位置と、当該表示装置が表示する商品の種別とを関連付けて記憶する商品位置記憶部と、
商品の種別の入力を受け付ける種別入力部と、
前記種別入力部が入力した種別に関連付けられた配置位置を、前記商品位置記憶部から読み出す配置位置読み出し部と、
前記商品位置読み出し部が読み出した配置位置を表示する配置位置表示部と
を備える配置位置検索装置を備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の商品管理システム。
【請求項5】
商品に添付され、当該商品の種別を示す商品コードを格納する複数の情報担体と、商品の種別毎に当該種別の商品の情報を記憶する商品情報記憶装置とを備える商品管理システムを用いた商品管理方法であって、
商品を陳列する陳列棚に配置された陳列棚読み出し装置は、当該陳列棚に配置された商品に添付された情報担体から商品コードを読み出し、
表示装置は、1つの陳列棚読み出し装置に接続され、当該陳列棚読み出し装置が読み出した商品コードが示す種別の商品の情報を前記商品情報記憶装置から読み出し、当該情報を表示する
ことを特徴とする商品管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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