説明

商品販売システム,商品販売データ処理装置及びその制御プログラム

【課題】セルフチェックアウト方式の商品販売データ処理装置を用いた会計において、会計処理の一時保留を可能として顧客の利便性を向上させつつも、未登録商品の店外への持ち出しや、同一商品の重複登録等を防止すること。
【解決手段】会計処理の保留が指示されたとき、登録済み商品を載置する商品載置台に置かれた商品の重量を重量計測ユニットにより計測する。さらに、登録済みの販売データと、前記重量計測ユニットにより計測された重量とをサーバ装置或いは商品販売データ処理装置に設けられた記憶手段に記憶させる。そして、会計処理の再開が指示されたとき、前記商品載置台に現在載置されている商品の重量を重量計測ユニットにより計測し、この重量と前記記憶手段に記憶された重量とが一致するならば、前記記憶手段に記憶された販売データを読み出して会計処理を再開する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の販売店舗や役務の提供店舗において、商取引の会計に使用される商品販売システム,商品販売データ処理装置及びその制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
小売店等の商品販売店舗や、飲食店等の役務提供店舗では、POS(Point Of Sales)端末やECR(Electric Cash Register)等の商品販売データ処理装置が、取引の会計に使用されている。
【0003】
近年では、顧客自身が商品販売データ処理装置を操作して一連の会計処理を完結させるセルフチェックアウト方式の商品販売データ処理装置を導入する店舗が増加しつつある。(例えば、特許文献1を参照)
セルフチェックアウト方式の商品販売データ処理装置は、スキャナやディスプレイ等を備える本体と、登録済みの商品を載置する載置台とが一体となって構成されている。前記載置台には載置された商品の重量を計測する計測ユニットが設けられており、この計測ユニットで計測される商品の重量と、PLU(Price Look Up)ファイルに登録された商品の重量とを比較することで、商品が正しく登録されているかを判定している。
【0004】
会計処理の最中には、顧客が商品の買い忘れに気付いて処理の中断を申し出たり、店員の都合で処理を中断せざるを得なかったりといった、不足の状況が生じ得る。このような場合であっても会計処理の中断までの作業が無駄にならないように、店員が操作する従来型の商品販売データ処理装置は、会計処理を一時的に保留する機能を備えている。この機能を使用することで、中断された会計処理を途中から再開することができるし、中断中に他の客の会計処理を行うことも可能となるので会計待ちの顧客に不快な思いをさせることもない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
セルフチェックアウト方式を採用した商品販売データ処理装置に保留機能を単純に設けた場合には、次のような問題が懸念される。すなわち、悪意のある顧客が、保留前に登録済みの商品を詰めた買い物籠やレジ袋に、未登録の商品を混入させる虞がある。また、悪意がなくとも、どの商品が登録済みであるか判別し辛いので、会計されずに店外に持ち出される商品が生じ得るし、保留前に登録済みの商品が誤って再度登録される事態も生じ得る。
このような問題から、セルフチェックアウト方式を採用した商品販売データ処理装置には、前記したような保留機能が設けられていないのが現状である。
【0006】
本発明は、上記のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、セルフチェックアウト方式の商品販売データ処理装置を用いた会計において、会計処理の一時保留を可能として顧客の利便性を向上させつつも、未登録商品の店外への持ち出しや、同一商品の重複登録等を防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は、次の手段を講じている。
【0008】
本発明の第1の視点は、商品販売データ処理装置と、サーバ装置とを通信接続した商品販売システムにおいて、前記商品販売データ処理装置は、買い上げ商品の販売データを登録する登録手段と、この登録手段に前記販売データを登録済みの商品を載置する載置台と、この載置台に載置された商品の重量を計測する重量計測手段と、会計処理の保留が指示されたことに応じて、前記登録手段に登録された販売データ及び前記重量計測手段により計測された重量を前記サーバ装置に送信する送信手段と、会計処理の再開が指示されたことに応じて、前記送信手段により送信された販売データ及び重量の返信を前記サーバ装置に要求する要求手段と、この要求手段による要求に応じて前記サーバ装置から返信される重量と前記重量計測手段により計測される重量とが一致するとき、前記要求手段による要求に応じて前記サーバ装置から返信される販売データを用いて会計処理を再開する再開手段とを備え、前記サーバ装置は、前記商品販売データ処理装置から送信される販売データ及び重量を記憶する記憶手段と、前記商品販売データ処理装置から販売データ及び重量の送信が要求されたことに応じて、前記記憶手段により記憶された販売データ及び重量を前記商品販売データ処理装置に返信する返信手段とを備えた商品販売システムである。
【0009】
本発明の第2の視点は、前記商品販売システムで使用される商品販売データ処理装置である。
【0010】
本発明の第3の視点は、前記商品販売データ処理装置の制御プログラムである。
【0011】
本発明の第4の視点は、買い上げ商品の販売データを登録する登録手段と、この登録手段に前記販売データを登録済みの商品を載置する載置台と、この載置台に載置された商品の重量を計測する重量計測手段と、会計処理の保留が指示されたことに応じて、前記登録手段に登録された販売データ及び前記重量計測手段により計測された重量を記憶する記憶手段と、会計処理の再開が指示されたことに応じて、前記記憶手段により記憶された重量と前記重量計測手段により計測される重量とを比較し、両重量が一致するとき、前記記憶手段により記憶された販売データを用いて会計処理を再開する再開手段とを備えた商品販売データ処理装置である。
【発明の効果】
【0012】
上記のような手段を講じた本発明によれば、セルフチェックアウト方式の商品販売データ処理装置を用いた会計において、会計処理の一時保留を可能として顧客の利便性を向上させつつも、未登録商品の店外への持ち出しや、同一商品の重複登録等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施形態における商品販売システムの全体構成図。
【図2】同実施形態におけるストアサーバの制御回路を示すブロック図。
【図3】同実施形態における保留DBのデータ構造の一例を示す模式図。
【図4】同実施形態におけるセルフチェックアウト端末の外観斜視図。
【図5】同セルフチェックアウト端末の制御回路を示すブロック図。
【図6】同実施形態における会計画面の一例を示す模式図。
【図7】同実施形態におけるセルフチェックアウト端末を用いた会計処理のフローチャート。
【図8】同会計処理で発行される保留用レシートの一例を示す模式図。
【図9】同実施形態におけるセルフチェックアウト端末を用いた呼出処理のフローチャート。
【図10】第2の実施形態におけるセルフチェックアウト端末を用いた会計処理のフローチャート。
【図11】同セルフチェックアウト端末を用いた呼出処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、本実施形態は、本発明に係る商品販売システム及び商品販売データ処理装置を、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の小売店で使用される商品販売システム及びこのシステムで使用されるセルフチェックアウト端末に適用した一例である。
【0015】
[システム構成]
先ず、本実施形態に係る商品販売システムの構成について説明する。
図1は、当該商品販売システムの全体構成図である。このシステムは、当該店舗における売上情報等を一括して管理するストアサーバ1と、キャッシャに操作されて買い上げ商品の登録から代金の支払いまでの一連の会計処理を完結させるPOS端末2と、顧客に操作されて買い上げ商品の登録から代金の支払いまでの一連の会計処理を完結させるセルフチェックアウト端末3とを、有線又は無線のLAN(Local Area Network)4を介して接続して構成されている。POS端末2には、買い上げ商品の重量を計測する重量計測ユニット5が接続されている。なお、POS端末2及びセルフチェックアウト端末3は、それぞれ複数備えるようにしてもよい。
【0016】
[ストアサーバ]
次に、ストアサーバ1について説明する。
図2は、ストアサーバ1の制御回路を示すブロック図である。ストアサーバ1には、制御の中枢として機能するCPU(Central Processing Unit)10が搭載されている。そして、CPU10に対して、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、ディスプレイ13、キーボード14、通信I/F(Interface)15、HDD(Hard Disk Drive)16等が、アドレスバスやデータバス等のバスライン17を介して接続されている。
ROM11には、ストアサーバ1の動作に必要な固定的データが記憶されている。RAM12には、処理場面に応じて各種の作業用記憶エリアが形成される。ディスプレイ13は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示器であり、処理場面に応じて種々の情報を選択的に表示する。キーボード14は、文字入力用のアルファベットキーや数値入力用のテンキーを備えている。通信I/F15は、前記LAN4を接続し、POS端末2及びセルフチェックアウト端末3との通信を制御する。
【0017】
HDD16には、当該店舗の売上情報等に関するデータベースや、後述の会計処理にて使用されるPLUファイル18及び後述の呼出処理にて使用される保留DB(Data Base)19が記憶されている。PLUファイル18は、商品毎に一意に割り当てられたPLUコードに、当該商品の名称,単価,重量等からなる商品データを関連付けたレコードにて構成されている。
【0018】
図3に保留DB19のデータ構造の一例を示している。保留DB19は、セルフチェックアウト端末3にて進行中の会計処理が保留された場合に割り当てられる一意の保留コードに関連付けて、商品登録が完了した商品の総重量を記憶するエリアと、登録が完了した商品に関する一つ又は複数の販売データを記憶するエリアとを備えている。
【0019】
CPU10は、ROM11或いはHDD16に記憶されたプログラムコードを実行することで、次の(1)〜(2)の機能を実現する。
(1)セルフチェックアウト端末3から送信される販売データ及び重量を、当該販売データ及び重量とともに受信した保留コード(識別情報)に関連付けて保留DB19に記憶する記憶機能。
(2)セルフチェックアウト端末3から販売データ及び重量の送信が要求されたことに応じて、当該要求とともに受信した保留コードに関連付けて保留DB19に記憶された販売データ及び重量をセルフチェックアウト端末3に返信する返信機能。
【0020】
[セルフチェックアウト端末]
続いて、セルフチェックアウト端末3について説明する。
図4は、セルフチェックアウト端末3の外観斜視図である。30は本体で、ディスプレイ31、手持式スキャナ32、縦型スキャナ33、通信ユニット34、カード挿入口35、レシート発行口36、硬貨投入口37、硬貨排出口38、紙幣投入口39、紙幣排出口40を備えている。この本体30の左側にまだ登録されていない商品を置くための商品載置台41が設けられ、本体30の右側に登録済みの商品を置くための商品載置台42が設けられている。
【0021】
ディスプレイ31は、買物客のタッチ操作による情報入力機能を有するタッチパネル付きのLCDで、買物客に操作方法を知らせるための案内メッセージ、手持式スキャナ32や縦型スキャナ33のバーコード読取りに基づく情報、及び購入代金を支払う支払作業に際しての合計購入金額・預かり金額・釣り銭額等を表示する。
【0022】
手持式スキャナ32及び縦型スキャナ33は、本実施形態における入力手段として機能するものであり、買物客が手持ちで翳す商品のバーコードを光学的にスキャニングする。通信ユニット34は、LAN4に接続された無線アクセスポイントとの無線通信を司る。カード挿入口35には、買物客のポイントカードや精算用のICカードが挿入される。レシート発行口36は、チェックアウト業務の完了時にプリントされるレシートの発行口である。硬貨投入口37は、精算用の硬貨の投入口である。硬貨排出口38は、釣り硬貨の返却口である。紙幣投入口39は、精算用の紙幣の投入口である。紙幣排出口40は、釣り紙幣の返却口である。
【0023】
このような構成のセルフチェックアウト端末3の制御回路を図5に示している。
セルフチェックアウト端末3には、制御の中枢として機能するCPU50が搭載されている。そして、CPU50に対して、ROM51、RAM52、ディスプレイ31、手持式スキャナ32、縦型スキャナ33、通信ユニット34、カードリーダ53、プリンタ54、硬貨投入ユニット55、硬貨排出ユニット56、紙幣投入ユニット57、紙幣排出ユニット58、重量計測ユニット59、HDD60等が、アドレスバスやデータバス等のバスライン61を介して接続されている。
【0024】
ROM51には、セルフチェックアウト端末3の動作に必要な固定的データが記憶されている。RAM52には、処理場面に応じて種々の作業用記憶エリアが形成される。特に、会計処理が行われている際には、買い上げ商品の商品データや販売点数からなる販売データを登録する販売データ登録エリア62等が形成される。販売データ登録エリア62は、本実施形態における登録手段として機能する。
【0025】
カードリーダ53は、カード挿入口35に挿入されるカードに対するデータの読取り及び書込みを行う。プリンタ54は、本実施形態における印刷手段として機能するものであり、取引の明細情報等からなるレシートや、後述の呼出処理にて使用される保留用レシートをレシート用紙に印刷し、レシート発行口36から発行する。
【0026】
硬貨投入ユニット55は、硬貨投入口37へ投入される硬貨を計数する。硬貨排出ユニット56は、釣り銭等の返金のうちの硬貨を硬貨排出口38へ排出する。紙幣投入ユニット57は、紙幣投入口39へ投入される紙幣を計数する。紙幣排出ユニット58は、釣り銭等の返金のうちの紙幣を紙幣排出口40へ排出する。
【0027】
重量計測ユニット59は、本実施形態における重量計測手段として機能するものであり、商品載置台42に載置された商品の重量を計測する。HDD60には、会計処理用のアプリケーションファイルやデータベースが記憶されている。
【0028】
このような構成のセルフチェックアウト端末3を用いて会計処理が行われている際に、ディスプレイ31に表示される会計画面70の一例を、図6に示している。この会計画面70は、販売データ登録エリア62に登録された販売データを表示する表示エリア71、商品データの入力完了を宣言する小計釦72、会計処理の保留を指示する保留釦73、保留されている会計処理の呼出(再開)を指示する呼出釦74等で構成されている。
【0029】
CPU50は、ROM51やHDD60に記憶されたプログラムコードを実行することで、次の(3)〜(6)の機能を実現する。
(3)会計処理の保留が指示されたことに応じて当該会計処理に保留コードを割り当てる割当機能。
(4)会計処理の保留が指示されたことに応じて、販売データ登録エリア62に登録された販売データ、重量計測ユニット59により計測された重量、及び割当機能により割り当てられた保留コードをストアサーバ1に送信する送信機能。
(5)会計処理の再開が指示されたことに応じて、保留コードをストアサーバ1に送信して販売データ及び重量の返信を要求する要求機能。
(6)要求機能による要求に応じてストアサーバ1から返信される重量と重量計測ユニット59により計測される重量とが一致するとき、要求機能による要求に応じてストアサーバ1から返信される販売データを用いて会計処理を再開する再開機能。
【0030】
[動作]
次に、ストアサーバ1,POS端末2,セルフチェックアウト端末3の動作について説明する。
【0031】
図7は、会計処理時におけるセルフチェックアウト端末3のCPU50の動作を示すフローチャートである。顧客による所定の操作により会計処理が開始されると、CPU50は、商品に付されたバーコードのスキャニングを待ち受ける(ステップS101,ステップS102のNo)。手持式スキャナ32又は縦型スキャナ33のいずれかにて商品に付されたバーコードがスキャニングされると(ステップS102のYes)、CPU50は、スキャニングにより入力されたPLUコードに基づいて当該商品の商品データを特定する(ステップS103)。具体的には、通信ユニット34及びLAN4を介してストアサーバ1に入力されたPLUコードを送信し、ストアサーバ1から当該PLUコードに対応した商品データを受信する。この処理において、ストアサーバ1は、セルフチェックアウト端末3から受信したPLUコードに関連付けられた商品データをPLUファイル18から検索し、発見した商品データをセルフチェックアウト端末3に返信している。バーコードがスキャニングされた商品は、顧客の手によって精算済み側の商品載置台42に載置される。
【0032】
ステップS103の処理にて商品データを特定すると、CPU50は、重量計測ユニット59に商品載置台42に置かれた登録済み商品の重量を計測させる(ステップS104)。そして、CPU50は、バーコードのスキャニング前から増加した重量と、ステップS103の動作にて特定された商品データに含まれる重量とが一致するかを判定する(ステップS105)。この処理では、厳密な重量の一致ではなく、既定の誤差を加味しての判定を行う。すなわち、今回のバーコードのスキャニング前に測定された重量からの増加分が、商品データに含まれる重量に既定の誤差を増減させた範囲内にあるか否かに基づいて重量の一致/不一致を判定する。なお、2点以上の販売点数が指定されている場合には、前記増加分の重量が、商品データに含まれる重量に当該販売点数を乗じて得られる重量から既定の誤差を増減させた範囲内にあるか否かに基づいて一致/不一致を判定する。
【0033】
前記増加分の重量が前記範囲内にない場合、CPU50は、両重量が一致しないと判定し(ステップS105のNo)、ディスプレイ31にバーコードをスキャニングした商品を商品載置台42に載置すべき旨のメッセージを表示させ(ステップS106)、再度バーコードのスキャニングを待つ(ステップS101,ステップS102のNo)。
【0034】
一方、バーコードのスキャニング前から増加した重量が前記範囲内にある場合、CPU50は、両重量が一致すると判定し(ステップS105のYes)、ステップS103の処理にて特定した商品データに販売点数を加えた販売データを販売データ登録エリア62に登録し、該登録された販売データを会計画面70の表示エリア71に表示させる(ステップS107)。
【0035】
しかる後、CPU50は、会計画面70に表示された保留釦73が操作されたか否かを判定する(ステップS108)。保留釦73が操作されていない場合(ステップS108のNo)、CPU50は、会計画面70に表示された小計釦72が操作されたか否かを判定する(ステップS109)。小計釦72が操作されていない場合(ステップS109のNo)、CPU50は、再びバーコードのスキャニングを待つ(ステップS101,ステップS102のNo)。
【0036】
一方、小計釦72が操作されている場合(ステップS109のYes)、CPU50は、販売データ登録エリア62に登録された販売データに基づいて当該会計の合計金額を算出して会計画面70に表示し、代金の支払いを待ち受ける(ステップS110,ステップS111のNo)。このとき顧客は、現金を硬貨投入口37又は紙幣投入口39に投入して代金を支払う。
【0037】
かくして代金が支払われると(ステップS111のYes)、CPU50は、硬貨投入ユニット55及び紙幣投入ユニット57にて計数された現金から会計の合計金額を差し引いて釣り銭額を算出し、硬貨排出ユニット56又は紙幣排出ユニット58を駆動して当該釣り銭額に相当する硬貨及び紙幣を硬貨排出口38又は紙幣排出口40から排出させるとともに、当該会計の明細情報からなるレシートをプリンタ54に印刷させ、レシート発行口36から発行させる(ステップS112)。以上で一連の会計処理が完了する。
【0038】
ところで、商品に付されたバーコードをスキャニングしている最中に(ステップS101〜ステップS107)、買い忘れた商品に気づく等の処理を中断しなければならない所用が生じた場合、顧客は保留釦73を操作する。この場合CPU50は、ステップS108の処理において、保留釦73が操作されていると判定し(ステップS108のYes)、進行中の会計処理に対して当該店舗内における他の会計処理と重複することのない一意の保留コードを割り当てる(ステップS113)。例えば、会計処理が保留される度にインクリメントされるカウンタをRAM52等に設け、当該カウンタが示す数値にセルフチェックアウト端末3の識別子を組み合わせることで、店舗内における他の会計処理と重複することのない一意の保留コードを割り当てることができる。
【0039】
保留コードを割り当てた後、CPU50は、商品載置台42に置かれている商品の重量を重量計測ユニット59に計測させる(ステップS114)。しかる後、CPU50は、販売データ登録エリア62に登録された販売データ、ステップS113の処理にて割り当てた保留コード、ステップS114の処理にて計測した重量を、通信ユニット34及びLAN4を介してストアサーバ1に送信する(ステップS115)。最後に、CPU50は、ステップS114の処理にて割り当てた保留コードをバーパターン化したバーコードを有する保留用レシート80をプリンタ54に発行させて(ステップS113)、一連の会計処理を終了する。
【0040】
かくして会計処理が保留されると、CPU50は、販売データ登録エリア62に登録された販売データをクリアして、他の会計処理を待ち受ける。
前記ステップS115の処理にて送信された保留コード,販売データ,重量をストアサーバ1が受信すると、ストアサーバ1のCPU10は、受信した保留コード,販売データ,重量を関連付けて1つのレコードを作成し、保留DB19に保存する。
【0041】
ステップS116の処理にて発行される保留用レシート80の一例を、図8に示している。この保留用レシート80には、保留コード81と、保留コード81をバーパターン化したバーコード82とが印刷されている。
【0042】
会計処理の保留を行った顧客は、レシート発行口36から発行された保留用レシート80と、商品載置台42に置かれた登録済み商品と、商品載置台41に置かれた未登録の商品とを持ってセルフチェックアウト端末3から離れ、会計処理の中断原因となった所用を済ませに行く。そして、保留中の会計処理をセルフチェックアウト端末3にて再開しようとする場合、顧客は、会計画面70に表示された呼出釦74を操作する。これに応じて、セルフチェックアウト端末3では、保留中の会計処理の呼出処理が実行される。
【0043】
前記呼出処理について説明する。図9は、呼出処理におけるセルフチェックアウト端末3のCPU50の動作を示すフローチャートである。
この処理において、先ずCPU50は、保留用レシート80に印刷されたバーコードを手持式スキャナ32又は縦型スキャナ33のいずれかにてスキャニングするとともに、保留中の会計処理にて登録済みの商品を商品載置台42に載置すべき旨のガイダンスをディスプレイ31に表示させる(ステップS201)。このガイダンスをディスプレイ31に表示させたならば、CPU50は、保留用レシート80に印刷されたバーコードのスキャニングを待ち受ける(ステップS202,ステップS203のNo)。このとき顧客は、手持式スキャナ32又は縦型スキャナ33のいずれかにて保留用レシート80に印刷されたバーコードをスキャニングする。保留用レシート80に印刷されたバーコードがスキャニングされると(ステップS203のYes)、CPU50は、スキャニングにより入力された保留コードとともに販売データ及び重量の返信を要求するコマンドを通信ユニット34及びLAN4を介してストアサーバ1に送信し(ステップS204)、ストアサーバ1からの返信を待つ(ステップS205のNo)。
【0044】
セルフチェックアウト端末3から送信されたコマンド及び保留コードをストアサーバ1が受信すると、ストアサーバ1のCPU10は、受信した保留コードに関連付けられた販売データ及び重量を保留DB19から検索し、発見した販売データ及び重量をセルフチェックアウト端末3に返信する。
【0045】
ストアサーバ1から返信される販売データ及び重量を受信すると(ステップS205のYes)、セルフチェックアウト端末3のCPU50は、重量計測ユニット59に商品載置台42に置かれた商品の重量を計測させる(ステップS206)。そして、CPU50は、重量計測ユニット59により計測された重量と、ストアサーバ1から受信した重量とが一致するかを判定する(ステップS207)。この処理では、ステップS105の処理と同様に厳密な重量の一致ではなく、既定の誤差を加味しての判定を行う。すなわち、重量計測ユニット59により計測された重量が、ストアサーバ1から受信した重量に既定の誤差を増減させた範囲内にあるか否かに基づいて重量の一致/不一致を判定する。
【0046】
重量計測ユニット59により計測された重量が前記範囲内にない場合、CPU50は、両重量が一致しないと判定し(ステップS207のNo)、ディスプレイ31に保留前の会計処理にてバーコードのスキャニングが完了した商品のみを商品載置台42に載置すべき旨のメッセージを表示させ(ステップS208)、再度重量計測ユニット59に商品載置台42に置かれた商品の重量を計測させる(ステップS206)。
【0047】
一方、ステップS206の処理にて重量計測ユニット59により計測された重量が前記範囲内にある場合、CPU50は、両重量が一致すると判定し(ステップS207のYes)、ストアサーバ1から受信した販売データを販売データ登録エリア62に登録するとともに、登録した販売データを会計画面70の表示エリア71に表示して会計処理を再開する。その後は、図7に示したステップS101からの処理が行われることになる。
【0048】
なお、保留中の会計処理は、POS端末2を用いて再開することもできる。この場合、キャッシャがPOS端末2を操作して保留中の会計処理の呼出を指示し、POS端末2に接続されたスキャナにより保留用レシート80に印刷されたバーコードをスキャニングするとともに、重量計測ユニット5に保留時に登録済みの商品を載置すべき旨を顧客に伝える。このとき、セルフチェックアウト端末3の呼出処理と同様に、POS端末2は、保留用レシート80に印刷されたバーコードのスキャニングにより得た保留コードをストアサーバ1に送信する。そして、ストアサーバ1が返信する販売データ及び重量を受信すると、POS端末2は、重量計測ユニット5に載置された商品の重量を計測し、ストアサーバ1から受信した重量と、重量計測ユニット5により計測された重量とを比較し、両重量が一致するならばストアサーバ1から受信した販売データを用いて会計処理を再開する。
【0049】
以上説明したように、本実施形態におけるセルフチェックアウト端末3は、進行中の会計処理を保留する機能を備え、商品載置台42に載置された商品の重量と、保留時に計測された登録済みの商品の重量とが一致することを条件として、会計処理を再開する。これにより、顧客にとっては会計途中に処理を保留して所用を済ませることができて使い勝手がよい上に同一商品を重複して登録することもないし、店舗にとっては会計処理の再開時に登録されていない商品まで店外に持ち出されるような不正等を防止できる実益がある。
【0050】
また、保留された会計処理において販売データ登録エリア62に登録済みの販売データは、ストアサーバ1で一括して管理される。したがって、店舗内のLAN4に複数のセルフチェックアウト端末が接続されている場合にあっては、いずれの端末からもストアサーバ1とデータ通信して、保留中の会計処理を再開することができる。
【0051】
また、セルフチェックアウト端末3にて保留された会計処理は、キャッシャが操作するPOS端末2で呼出すこともできる。このようにキャッシャの主導で保留された会計処理が再開されれば、セルフチェックアウト端末3の操作に不慣れな顧客であっても、安心して保留機能を利用することができる。
【0052】
また、保留用レシート80に印刷されたバーコードをスキャナでスキャニングするだけで保留中の会計処理を呼出すことができる。このように保留中の会計処理の呼出が容易であれば、保留中のデータの呼出を伴う会計処理の円滑化及び迅速化を図ることができる。
【0053】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、ストアサーバを経由せずに、セルフチェックアウト端末が備える記憶部に保留中の販売データ等を記憶し、該記憶部から販売データ等を読み出して会計を再開する点で第1の実施形態と異なる。セルフチェックアウト端末の外観構成や制御回路のブロック図は、第1の実施形態と同一であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0054】
本実施形態におけるセルフチェックアウト端末3のHDD60には、図3に示したデータ構造を有する保留DB19が記憶されている。
【0055】
セルフチェックアウト端末3のCPU50は、ROM51又はHDD60に記憶されたプログラムコードを実行することで、次の(7)〜(8)の機能を実現する。
(7)会計処理の保留が指示されたことに応じて、販売データ登録エリア62に登録された販売データ及び重量計測ユニット59により計測された重量を、HDD60に設けられた保留DB19に記憶する記憶機能。
(8)会計処理の再開が指示されたことに応じて、保留DB19に記憶された重量と重量計測ユニット59により計測される重量とを比較し、両重量が一致するとき、保留DB19に記憶された販売データを用いて会計処理を再開する再開機能。
【0056】
続いて、本実施形態における会計処理について説明する。図10は、会計処理時におけるセルフチェックアウト端末3のCPU50の動作を示すフローチャートである。ステップS301〜ステップS314及びステップS3016の処理は、第1の実施形態において図7を用いて説明したステップS101〜ステップS114及びステップS116の処理と同一であり、ステップS115の処理をステップS315の処理に置き換えた点が相違している。
【0057】
すなわち、CPU50は、保留釦73が操作されたことに応じて(ステップS308のYes)、保留コードを割り当て(ステップS313)、重量計測ユニット59に商品載置台42に置かれた商品の重量を計測させた後(ステップS314)、割り当てた保留コード,販売データ登録エリア62に登録されている販売データ,重量計測ユニット59が計測した重量を関連付けて1つのレコードを作成し、HDD60に設けられた保留DB19に保存する(ステップS315)。しかる後、CPU50は、図8に示した保留用レシート80をプリンタ54に発行させて、一連の会計処理を終了する。
【0058】
かくして会計処理が保留されると、CPU50は、販売データ登録エリア62に登録された販売データをクリアして、他の会計処理を待ち受ける。
【0059】
次に、本実施形態における呼出処理について説明する。図11は、呼出処理におけるセルフチェックアウト端末3のCPU50の動作を示すフローチャートである。先ずCPU50は、図9を用いて説明した処理と同様に、所定のガイダンスをディスプレイ31に表示させ(ステップS401)、保留用レシート80に印刷されたバーコードのスキャニングを待ち受ける(ステップS402,ステップS403のNo)。
【0060】
保留用レシート80に印刷されたバーコードがスキャニングされると(ステップS403のYes)、CPU50は、スキャニングにより入力された保留コードに関連付けられた販売データ及び重量をHDD60に設けられた保留DB19から読み出し(ステップS404)、重量計測ユニット59に商品載置台42に置かれた商品の重量を計測させる(ステップS405)。
【0061】
しかる後、CPU50は、重量計測ユニット59により計測された重量と、保留DB19から読み出した重量とが一致するかを判定する(ステップS406)。ここでは、重量計測ユニット59により計測された重量が、保留DB19から読み出した重量に既定の誤差を増減させた範囲内にあるか否かに基づいて両重量の一致/不一致が判定される。
【0062】
重量計測ユニット59により計測された重量が前記範囲内にない場合、CPU50は、両重量が一致しないと判定し(ステップS406のNo)、ディスプレイ31に保留前の会計処理にてバーコードのスキャニングが完了した商品のみを商品載置台42に載置すべき旨のメッセージを表示させ(ステップS407)、再度重量計測ユニット59に商品載置台42に置かれた商品の重量を計測させる(ステップS405)。
【0063】
一方、重量計測ユニット59により計測された重量が前記範囲内にある場合、CPU50は、両重量が一致すると判定し(ステップS406のYes)、保留DB19から読み出した販売データを販売データ登録エリア62に登録し、登録した販売データを会計画面70の表示エリア71に表示して会計処理を再開する。その後は、図10に示したステップS301からの処理が行われることになる。
【0064】
以上説明したように、本実施形態におけるセルフチェックアウト端末3は、自身のHDD60に設けられた保留DB19に保留中の販売データを保存し、この保留DB19から販売データを読み出して保留中の会計処理を再開する。このようにしても、第1の実施形態と同様に、セルフチェックアウト端末3の保留機能を実現しつつも未登録の商品の店外への持ち出しや同一商品の重複登録を防止することができる。
その他、第1の実施形態と同様の効果を奏することは言うまでもない。
【0065】
(変形例)
なお、本発明は前記各実施形態に開示した内容そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
【0066】
例えば、前記各実施形態では、保留時に保留コードをバーパターン化したバーコードを有する保留用レシート80を発行し、呼出時に保留用レシート80に印刷されたバーコードをスキャナでスキャニングすることで、呼出対象の会計処理の保留コードをセルフチェックアウト端末3やPOS端末2に入力するとした。しかしながら、保留コードは、ディスプレイ31に設けられたタッチパネルやキーボード等の入力インターフェイスを介して入力してもよい。その他、セルフチェックアウト端末3等にICタグ等の記憶媒体との通信手段を設け、保留時に前記通信手段を介してセルフチェックアウト端末3等から前記記憶媒体に保留コードを送信して記憶させ、呼出時に前記通信手段を介して前記記憶媒体から保留コードを読み出すことで、保留コードをセルフチェックアウト端末3等に入力するようにしてもよい。
【0067】
また、セルフチェックアウト端末3にスピーカを設け、呼出処理において顧客が行うべき一連の処理を前記スピーカからアナウンスさせるようにしてもよい。
【0068】
この他、前記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、前記各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、要旨を逸脱しない範囲内で前記各実施形態に示される全構成要素に周知技術や慣用技術を組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0069】
1…ストアサーバ、3…セルフチェックアウト端末、5…重量計測ユニット、19…保留DB、42…商品載置台、50…CPU、62…販売データ登録エリア、70…会計画面、72…小計釦、73…保留釦、74…呼出釦、80…保留用レシート
【先行技術文献】
【特許文献】
【0070】
【特許文献1】特開2006−235815号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品販売データ処理装置と、サーバ装置とを通信接続した商品販売システムにおいて、
前記商品販売データ処理装置は、
買い上げ商品の販売データを登録する登録手段と、
この登録手段に前記販売データを登録済みの商品を載置する載置台と、
この載置台に載置された商品の重量を計測する重量計測手段と、
会計処理の保留が指示されたことに応じて、前記登録手段に登録された販売データ及び前記重量計測手段により計測された重量を前記サーバ装置に送信する送信手段と、
会計処理の再開が指示されたことに応じて、前記送信手段により送信された販売データ及び重量の返信を前記サーバ装置に要求する要求手段と、
この要求手段による要求に応じて前記サーバ装置から返信される重量と前記重量計測手段により計測される重量とが一致するとき、前記要求手段による要求に応じて前記サーバ装置から返信される販売データを用いて会計処理を再開する再開手段とを備え、
前記サーバ装置は、
前記商品販売データ処理装置から送信される販売データ及び重量を記憶する記憶手段と、
前記商品販売データ処理装置から販売データ及び重量の送信が要求されたことに応じて、前記記憶手段により記憶された販売データ及び重量を前記商品販売データ処理装置に返信する返信手段とを備えていることを特徴とする商品販売システム。
【請求項2】
前記商品販売データ処理装置は、前記保留が指示されたことに応じて当該会計処理に識別情報を割り当てる割当手段と、この割当手段により割り当てられた前記識別情報を入力する入力手段とをさらに備え、前記送信手段は、販売データ及び重量に加えて前記割当手段によって割り当てられた前記識別情報を前記サーバ装置に送信し、前記要求手段は、前記入力手段によって入力された前記識別情報を前記サーバ装置に送信して販売データ及び重量の返信を要求し、
前記サーバ装置の記憶手段は、前記商品販売データ処理装置から送信される販売データ及び重量を、当該販売データ及び重量とともに受信した前記識別情報に関連付けて記憶し、前記返信手段は、前記要求とともに受信した前記識別情報に関連付けて前記記憶手段に記憶された販売データ及び重量を前記商品販売データ処理装置に返信することを特徴とする請求項1に記載の商品販売システム。
【請求項3】
前記商品販売データ処理装置は、前記識別情報をバーコード化して印刷媒体に印刷する印刷手段をさらに備え、前記入力手段は、前記印刷媒体に印刷されたバーコードを読み取ることで前記識別情報を入力することを特徴とする請求項2に記載の商品販売システム。
【請求項4】
サーバ装置と相互通信可能に接続された商品販売データ処理装置において、
買い上げ商品の販売データを登録する登録手段と、
この登録手段に前記販売データを登録済みの商品を載置する載置台と、
この載置台に載置された商品の重量を計測する重量計測手段と、
会計処理の保留が指示されたことに応じて、前記登録手段に登録された販売データ及び前記重量計測手段により計測された重量を前記サーバ装置に送信する送信手段と、
会計処理の再開が指示されたことに応じて、前記送信手段により送信された販売データ及び重量の返信を前記サーバ装置に要求する要求手段と、
この要求手段による要求に応じて前記サーバ装置から返信される重量と前記重量計測手段により計測される重量とが一致するとき、前記要求手段による要求に応じて前記サーバ装置から返信される販売データを用いて会計処理を再開する再開手段と、
を備えていることを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項5】
買い上げ商品の販売データを登録する登録手段と、
この登録手段に前記販売データを登録済みの商品を載置する載置台と、
この載置台に載置された商品の重量を計測する重量計測手段と、
会計処理の保留が指示されたことに応じて、前記登録手段に登録された販売データ及び前記重量計測手段により計測された重量を記憶する記憶手段と、
会計処理の再開が指示されたことに応じて、前記記憶手段により記憶された重量と前記重量計測手段により計測される重量とを比較し、両重量が一致するとき、前記記憶手段により記憶された販売データを用いて会計処理を再開する再開手段と、
を備えていることを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項6】
買い上げ商品の販売データを登録する登録部と、この登録部に前記販売データを登録済みの商品を載置する載置台と、この載置台に載置された商品の重量を計測する重量計測部とを備え、サーバ装置と相互通信可能に接続された商品販売データ処理装置の制御プログラムであって、
前記商品販売データ処理装置に、
会計処理の保留が指示されたことに応じて、前記登録部に登録された販売データ及び前記重量計測部により計測された重量を前記サーバ装置に送信する送信機能と、
会計処理の再開が指示されたことに応じて、前記送信機能により送信された販売データ及び重量の返信を前記サーバ装置に要求する要求機能と、
この要求機能による要求に応じて前記サーバ装置から返信される重量と前記重量計測部により計測される重量とが一致するとき、前記サーバ装置から返信される販売データを用いて会計処理を再開する再開機能と、
を実現させるための制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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