説明

商品販売データ処理装置

【課題】一人一人のチェッカーの読取作業の早い遅いについて知ることができるようにする。
【解決手段】コードシンボルの形態で商品に付された商品コードを読み取り出力する読取部から一取引中に出力される商品コードの時間間隔に基づいて商品コードの読取間隔を求めて記憶領域に記憶させ(ステップS105、S106)、記憶領域に記憶されている商品コードの読取間隔の平均値を一つの商品コードの読み取りに要する平均読取時間として求めて記憶領域に記憶させるようにした(ステップS109)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、商品に付された商品コードを読み取る読取部を備える商品販売データ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品販売データ処理装置(例えば、POS端末)は、一般的に、コードシンボルとして商品に付された商品コードを読み取る読取部(例えば、バーコードスキャナ)を有する。バーコードスキャナは、読み取った商品コードをPOS端末に出力する。POS端末は、商品コードに対応する単価を取得する処理、取得した単価の合計金額を求める処理等を含む商品販売データ処理を実行する。したがって、POS端末を操作する店員であるチェッカーは、バーコードスキャナを使用した商品コードの読取作業を行うことになる。
【0003】
バーコードスキャナを使用した読取作業は、チェッカーの習熟度等によってその作業に要する時間に差が生ずる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一人一人のチェッカーの読取作業の早い遅いについての情報は非常に有益である。例えば、買物客がチェックアウトレーン毎にそれを知ることができれば、買物客はより作業の早いチェックアウトレーンを選んで並ぶことができる。しかしながら、このような情報は、チェックアウトレーンの混雑状況等から間接的に判断して、おおよそでしか認識できないものである。
【0005】
特許文献1には、単位時間毎の取引件数を算出するようにした技術が記載されている。特許文献2には、買物客一人当たりの平均チェックアウト処理時間を算出するようにした技術が記載されている。特許文献3には、チェックアウトカウンタの上流側と中央部との両方に買物客を検出するセンサを取り付けて、両方のセンサで買物客を検知している状態が所定時間以上継続した場合には混雑度が高いと判断するようにした技術が記載されている。しかしながら、特許文献1〜3に記載されている技術は、一人一人のチェッカーの読取作業の早い遅いについて知ることができるようにしたものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施形態の商品販売データ処理装置は、コードシンボルの形態で商品に付された商品コードを読み取り出力する読取部と、前記読取部から一取引中に出力される商品コードの時間間隔に基づいて前記読取部による商品コードの読取間隔を求める手段と、前記求めた読取間隔の平均値を一つの商品コードの読み取りに要する平均読取時間として求める手段と、第1色と第2色とを選択的に発光する発光部と、前記求めた平均読取時間が予め指定された基準時間に達していない場合には、前記発光部の発光色を前記第1色に変更し、前記求めた平均読取時間が予め指定された基準時間に達している場合には、前記発光部の発光色を前記第2色に変更する手段と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、POSシステムを示すシステム構成図である。
【図2】図2は、チェックアウトレーンを示す外観斜視図である。
【図3】図3は、ストアコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、POS端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、基準時間テーブルのデータ構成を示す模式図である。
【図6】図6は、商品コードテーブルのデータ構成を示す模式図である。
【図7】図7は、平均読取時間ファイルのデータ構成を示す模式図である。
【図8】図8は、一取引の処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】図9は、客用表示器を示す正面図である。
【図10】図10は、時間用表示器を示す正面図である。
【図11】図11は、チェッカー別平均読取時間ファイルのデータ構成を示す模式図である。
【図12】図12は、一取引の処理の流れの別の一例を示すフローチャートである。
【図13】図13は、呼出処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】図14は、基準時間を求める処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本実施の一形態を図1ないし図14に基づいて説明する。本実施の形態の商品販売データ処理装置は、スーパーマーケット、ドラッグストア、ショッピングモール等の店舗に導入されたPOSシステム101が有するPOS端末201への適用例である。
【0009】
図1は、POSシステム101を示すシステム構成図である。POSシステム101は、売場に構成された複数の会計場所であるチェックアウトレーン301に配置されたPOS端末201と、商品在庫の保管場所でもあるバックヤードに配置されてPOS端末201を統括管理する外部装置としての上位装置であるストアコンピュータ401とを有する。POS端末201とストアコンピュータ401とは、店舗に配設された通信ケーブル111によって互いにデータ通信可能に接続されている。ストアコンピュータ401は、必要に応じてPOS端末201からデータを抽出する。また、ストアコンピュータ401は、必要に応じてPOS端末201にデータを配信する。
【0010】
図2は、チェックアウトレーン301を示す外観斜視図である。チェックアウトレーン301には、レジ台311とチェッカー台312とが近接配置されている。レジ台311の上には、POS端末201がドロワ321に載置された状態でチェッカーが操作し易い高さで設置されている。チェッカー台312の上には、据置型のスキャナ装置351が固定的に設置されている。チェッカー台312の下段部分には、ビニール袋、割り箸等が収納されている。買物客は商品を買物カゴに入れてチェックアウトレーン301に持ち込み、買物カゴをチェッカー台312に載置させる。
【0011】
POS端末201は、各部をその内部又は外部に配置するハウジング211を備える。ハウジング211の上面には、キーボード212が設けられている。キーボード212は、上面に数字が表示されたテンキー、上面に「小計」と表示された仮締めキー、上面に「預/現計」と表示された締めキー等を含む。キーボード212の上方位置には、POS端末201のユーザであるチェッカーに対しての情報表示機能を有する表示器213が配置されている。表示器213の画面上には、タッチパネル214が設けられている。表示器213の左側には、プリンタカバー215が設けられている。プリンタカバー215の前面には、レシート発行口216が形成されている。プリンタカバー215の内部には、レシート用紙に印刷してレシートを発行するレシートプリンタであるプリンタ261(図4参照)が設けられている。キーボード212の右側には、カードスリット217が形成されている。カードスリット217は、ハウジング211に内蔵されたカードリーダ262(図4参照)によるカード情報の読み取りのために使用される。そして、表示器213の背面側には、表示器213よりも高い位置に位置させてユーザである買物客に対する情報表示機能を有する表示部としての客用表示器218が配置されている。客用表示器218は、ハウジング211から突出した支柱219に取り付けられている。客用表示器218は、支柱219に対して回転自在となっている。客用表示器218は、真空蛍光ディスプレイ(蛍光表示管)である。液晶ディスプレイ、LEDディスプレイ、有機ELディスプレイであってもよい。客用表示器218は、各ドットの点灯・非点灯の制御によるドットマトリクス表示によって、ひらがな、カタカナ、数字、漢字、簡単な図形等の表示が可能である。
【0012】
レジ台311の背面には、POS端末201の状態を表示する表示ポール331がPOS端末201に接続されて設けられている。表示ポール331は、先端部に青色と赤色とに選択的に発光する発光部332を有する。通常時、発光部332は青色に発光している。POS端末201は、発光部332の点灯回路を制御して発光部332の発光色を青色から赤色に変更させる。
【0013】
ドロワ321は、硬貨及び紙幣を金種別に収納する引出し322を有する。POS端末201は、ドロワ321が内蔵する駆動部(図示せず)を駆動制御して、引出し322を開放させる。
【0014】
スキャナ装置351は、中央部に読取窓354が設けられた縦型の下部ハウジング352を有する。下部ハウジング352の内部には読取窓354の奥部に位置させて、バーコードスキャナ357が設けられている。下部ハウジング352の上端には、上部ハウジング353が取り付けられている。上部ハウジング353には、タッチパネル付きLCD356とキーボード355とが設けられている。読取窓354に対面する空間に商品が位置付けられると、バーコードスキャナ357が有するLED(図示せず)は、読取窓354を介して光を照射して読取窓354に対面する空間に光走査パターンを形成する。バーコードスキャナ357が有するCCD(図示せず)は、商品に付されたバーコードに光走査パターンが照射された際の反射光を受光してデジタル信号に変換する。バーコードスキャナ357が有するデコーダ(図示せず)は、CCDが変換したデジタル信号をデコードして商品コードを取り出す。このようにしてバーコードスキャナ357は、コードシンボルであるバーコードとして商品に付された商品コードを読み取る。商品コードは、商品毎に割り当てられてその商品を特定するコードである。スキャナ装置351は、バーコードスキャナ357が読み取った商品コードをPOS端末201に出力する。したがって、バーコードスキャナ357及びスキャナ装置351は、コードシンボルの形態で商品に付された商品コードを読み取り出力する読取部を構成する。
【0015】
チェッカー台312の買物客が並ぶ際の上流側である端部には、支柱382が設けられている。支柱382の先端にはユーザである買物客に対する情報表示機能を有する表示部としての時間用表示器381が取り付けられている。時間用表示器381は、支柱382に対して回転自在となっている。時間用表示器381は、客用表示器218と同様に真空蛍光ディスプレイ(蛍光表示管)である。液晶ディスプレイ、LEDディスプレイ、有機ELディスプレイであってもよい。時間用表示器381は、各ドットの点灯・非点灯の制御によるドットマトリクス表示によって、ひらがな、カタカナ、数字、漢字、簡単な図形等の表示が可能である。
【0016】
店舗の店員であるチェッカーは、スキャナ装置351に対面する位置に位置して、チェッカー台312に寄りかかるようにして、買物客が買物カゴに入れて持ち込んだ商品を一つずつ手にとって読取窓354にかざす。商品に付された商品コードがバーコードスキャナ357によって読み取られたならば、スキャナ装置351を挟んで反対側に予め載置された買物カゴの中にその商品を収納する。このようにしてチェッカーは読取作業を行う。読取作業を終えたならば、チェッカーはその場で向きを変えてPOS端末201に対面して所定の操作を行う。
【0017】
図3は、ストアコンピュータ401のハードウェア構成を示すブロック図である。ストアコンピュータ401は、各部を駆動制御する制御部451を備える。制御部451は、各部を集中的に制御するCPU452に、バスライン455を介して、コンピュータプログラム等の固定的データを予め記憶するROM453と、各種データを書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM454とが接続されて構成されている。したがって、制御部451は、情報処理を実行する情報処理部を構成する。
【0018】
制御部451には、バスライン455を介して、キーボード411、ユーザに対する情報報知機能を有する報知部としての表示器412、ポインティングデバイスであるマウス413が各種入出力回路(図示せず)を介して接続されている。
【0019】
制御部451には、通信インターフェース414がバスライン455を介して接続されている。通信インターフェース414は、通信ケーブル111(図1参照)を介してPOS端末201とのデータ通信を可能とする。
【0020】
制御部451には、バスライン455を介してHDD415が接続されている。HDD415には、平均読取時間を記憶する平均読取時間ファイル421、チェッカー別平均読取時間ファイル431の他、商品コードに対応付けて商品情報(商品の単価、商品名等を含む)を記憶する商品データファイル(図示せず)、平均読取時間の基準値である基準時間を記憶する基準時間テーブル(図示せず)、付されている商品コードの読取作業以外の作業を要する商品を特定する商品コードを記憶する商品コードテーブル(図示せず)、制御部451に各種処理を実行させるコンピュータプログラム、各種アプリケーションソフトウェア等が格納されている。制御部451は、各種ファイル及びテーブルのデータをPOS端末201に対して随時配信する。
【0021】
図4は、POS端末201のハードウェア構成を示すブロック図である。POS端末201は、各部を駆動制御する制御部251を備える。制御部251は、各部を集中的に制御するCPU252に、バスライン255を介して、コンピュータプログラム等の固定的データを予め記憶するROM253と、各種データを書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM254とが接続されて構成されている。したがって、制御部251は、情報処理を実行する情報処理部を構成する。RAM254は、その一部が、POS端末201の電源を切っても記憶内容が消失しない不揮発性メモリである。
【0022】
制御部251には、バスライン255を介して、キーボード212、表示器213、タッチパネル214、客用表示器218、プリンタ261、カードリーダ262、ドロワ321、表示ポール331、スキャナ装置351、時間用表示器381が各種入出力回路(図示せず)を介して接続されている。
【0023】
制御部251には、通信部としての通信インターフェース263がバスライン255を介して接続されている。通信インターフェース263は、通信ケーブル111(図1参照)を介してストアコンピュータ401とのデータ通信を可能とする。
【0024】
制御部251には、バスライン255を介してHDD264が接続されている。HDD264には、商品コードに対応付けて商品情報(商品の単価等を含む)を記憶する商品データファイル221、基準時間を記憶する基準時間テーブル222、商品コードテーブル223、制御部251に各種処理を実行させるコンピュータプログラム、各種アプリケーションソフトウェア等を格納する。HDD264が格納する各種ファイル、各種テーブル、コンピュータプログラム、ソフトウェア等は、POS端末201の起動時にその一部又は全部がコピーされて使用される。商品データファイル221、基準時間テーブル222、商品コードテーブル223は、ストアコンピュータ401からPOS端末201に配信されてHDD264に格納されたものである。
【0025】
次に、POS端末201のHDD264又はストアコンピュータ401のHDD415に格納されている各種ファイル及びテーブルの詳細について説明する。
【0026】
図5は、基準時間テーブル222のデータ構成を示す模式図である。基準時間テーブル222は、そのデータがストアコンピュータ401からPOS端末201に配信されてPOS端末201のHDD264に格納されている。基準時間テーブル222は、基準時間を記憶する基準時間記憶領域222aと、第2の基準時間である呼出基準時間を記憶する呼出基準時間記憶領域222bとを有する。
【0027】
基準時間記憶領域222aに記憶されている基準時間は、POS端末201の制御部251が求める平均読取時間の基準値となる時間である。基準時間は、後述するようにしてストアコンピュータ401の制御部451が求める。
【0028】
呼出基準時間記憶領域222bに記憶されている呼出基準時間は、ストアコンピュータ401のキーボード411の操作によって入力された任意の時間をストアコンピュータ401の制御部451が記憶させたものである。呼出基準時間にPOS端末201の制御部251が求めた平均読取時間が達した場合には、商品コードの読取作業が滞ってチェッカーにヘルプが必要であると判断される。
【0029】
図6は、商品コードテーブル223のデータ構成を示す模式図である。商品コードテーブル223は、そのデータがストアコンピュータ401からPOS端末201に配信されてPOS端末201のHDD264に格納されている。商品コードテーブル223は、商品コードを記憶する商品コード記憶領域223aと、除去時間を記憶する除去時間記憶領域223bとを有する。商品コード記憶領域223aと除去時間記憶領域223bとは、互いに対応付けられている。したがって、商品コードテーブル223に記憶されている商品コードと除去時間とは、互いに対応付けられている。商品コードと除去時間とは、任意の指定によってストアコンピュータ401の制御部451が商品コードテーブル223に記憶させたものである。
【0030】
商品コード記憶領域223aに記憶されている商品コードは、その商品に付された商品コードの読取作業の前後に読取作業以外の作業がチェッカーに必要とされる商品である。そのような商品は、例えば、読取作業後に個別に薄手のビニール袋に入れる作業が必要である豆腐である。
【0031】
除去時間記憶領域223bに記憶されている除去時間は、時間の増減情報であって、対応する商品コードによって特定される商品について読取作業以外にチェッカーに必要とされる時間である。例えば、商品コードによって特定される商品が豆腐である場合、除去時間は、豆腐を薄手のビニール袋に入れるために要する時間である。
【0032】
なお、このような商品コードテーブル223は、商品データファイル221の一部として設けられていてもよい。この場合、商品コードテーブル223には、商品コードに対応付けて時間の増減情報である除去時間が記憶されている。
【0033】
図7は、平均読取時間ファイル421のデータ構成を示す模式図である。平均読取時間ファイル421は、ストアコンピュータ401のHDD415に格納されている。平均読取時間ファイル421は、識別番号を記憶する識別番号記憶領域421aと平均読取時間を記憶する平均読取時間記憶領域421bとを有する。識別番号記憶領域421aと平均読取時間記憶領域421bとは互いに対応付けられている。したがって、平均読取時間は、識別番号に対応付けて記憶される。
【0034】
識別番号記憶領域421aが記憶する識別番号は、POSシステム101が有する複数台のPOS端末201を識別する番号である。
【0035】
平均読取時間記憶領域421bが記憶する平均読取時間は、そのデータが各々のPOS端末201から送信されたものである。ストアコンピュータ401の制御部451は、平均読取時間のデータを受信して、平均読取時間ファイル421に記憶させる。
【0036】
このような構成において、POS端末201の制御部251は、HDD264に格納されたコンピュータプログラムに従って各種処理を実行する。例えば、POS端末201の制御部251は、スキャナ装置351から出力された商品コードの入力に応じて、計時を開始する。また、POS端末201の制御部251は、スキャナ装置351から出力された商品コードの入力に応じて、開始した計時を停止する。さらに、POS端末201の制御部251は、スキャナ装置351から出力された商品コードに対応する単価を商品データファイル221から取得する。そこで、次に、POS端末201の制御部251が実行する一取引の処理の流れについて説明する。
【0037】
図8は、一取引の処理の流れを示すフローチャートである。POS端末201の制御部251は、商品コードの入力があったならば(ステップS101のY)、既に計時を開始しているか否かを判定する(ステップS102)。計時を開始していたならば(ステップS102のY)、計時を停止する(ステップS103)。
【0038】
一方で、一取引中の最初の商品コード入力の場合であって計時を開始していなかった場合には(ステップS102のN)、ステップS103での計時の停止を実行せずに、POS端末201の制御部251は、計時を開始する(ステップS121)。そして、商品データファイル221を検索して商品コードに対応する単価を取得し、取得した単価をRAM254に一時記憶させる(ステップS122)。次に、POS端末201の制御部251は、RAM254に記憶されている単価を表示する表示データを生成し、客用表示器218に出力して、表示データに応じた情報表示を客用表示器218に表示させる(ステップS123)。ドライバ(図示せず)が各ドットを点灯させて表示データに応じた表示を実行する。そして、POS端末201の制御部251は、次の商品コードの入力を待機する(ステップS101)。
【0039】
ステップS103で計時を停止したPOS端末201の制御部251は、入力された商品コードに対応する除去時間が商品コードテーブル223に記憶されているか否かを判定する(ステップS104)。ここでは、商品コードテーブル223を検索して、入力された商品コードと同一の商品コードが記憶されていれば、対応付けて記憶されている除去時間を商品コードテーブル223から取得する。除去時間が記憶されていなければ、つまり、商品コードテーブル223に同一の商品コードが記憶されていなければ(ステップS104のY)、計時開始から停止までの時間を商品コードの読取間隔としてRAM254に記憶させる(ステップS105)。一方、除去時間が記憶されていれば、つまり、商品コードテーブル223に同一の商品コードが記憶されていれば(ステップS104のN)、計時開始から停止までの時間から取得した除去時間を減じた時間を商品コードの読取間隔としてRAM254に記憶させる(ステップS106)。
【0040】
次に、POS端末201の制御部251は、計時を開始する(ステップS107)。そして、商品データファイル221を検索して商品コードに対応する単価を取得し、取得した単価をRAM254に一時記憶させる(ステップS108)。
【0041】
次に、POS端末201の制御部251は、RAM254に記憶されている読取間隔の平均値を一つの商品コードの読み取りに要する平均読取時間として求めてRAM254に記憶させる(ステップS109)。例えば、一つの読取間隔(例えば、1.4秒)のみがRAM254に記憶されている場合には、この読取間隔(1.4秒)が平均読取時間として求められる。また、RAM254に、一つの読取間隔(例えば、1.4秒)が記憶されている状態で、さらに別の読取間隔(例えば、1.6秒)が記憶された場合には、これら両方の時間の平均時間(1.5秒)が平均読取時間として求められる。
【0042】
次に、POS端末201の制御部251は、RAM254に記憶されている平均読取時間と基準時間テーブル222に記憶されている基準時間とを対比させた対比情報の表示データを生成する(ステップS110)。対比情報は、例えば、平均読取時間を基準時間に対して、1%〜40%(速い)、41%〜80%(やや速い)、81%〜120%(普通)、121%〜160%(やや遅い)、161%以上(遅い)の5段階で評価したものである。客用表示器218と時間用表示器381とへの表示としては、簡単な図形による表示、文字による表示が含まれる。例えば、平均読取時間が1.5秒で基準時間が5.0秒である場合、つまり、平均読取時間が基準時間に対して30%である場合、客用表示器218と時間用表示器381とには、「スキャニングスピード」という文字列と共に、四角の図形が5個と「速い」という文字列とが表示される。このような対比情報の表示を可能とする表示データが生成される(ステップS110)。
【0043】
次に、POS端末201の制御部251は、RAM254に記憶されている単価と平均読取時間とを表示する表示データを生成する。POS端末201の制御部251は、単価、平均読取時間、対比情報の表示データを客用表示器218と時間用表示器381とに出力して、表示データに応じた情報表示を客用表示器218と時間用表示器381とに表示させる(ステップS111)。客用表示器218及び時間用表示器381は、ドライバ(図示せず)が各ドットを点灯させて表示データに応じた表示を実行する。
【0044】
そして、POS端末201の制御部251は、再び商品コードの入力を待機する(ステップS101)。
【0045】
商品コードの入力がなされず(ステップS101のN)、キーボード212が有する「小計」と表示された仮締めキーが押下されることによって仮締め指示がなされたならば(ステップS112のY)、POS端末201の制御部251は、RAM254に記憶されている単価の合計金額を求める(ステップS113)。次に、キーボード212が有するテンキーが押下されて、買物客からの預り金額が制御部251に入力される(ステップS114)。そして、キーボード212が有する「預/現計」と表示された締めキーが押下されることによって締め指示がなされたならば(ステップS115のY)、POS端末201の制御部251は、入力された預り金額と求めた合計金額との差を釣銭金額として求める。また、POS端末201の制御部251は、ドロワ321の駆動部(図示せず)を駆動制御して引出し322を開放させると共に、単価、合計金額、預り金額、釣銭金額等を含む印字データを生成してプリンタ261に出力して印字データに応じたレシートを印字発行させる(ステップS116)。また、POS端末201の制御部251は、単価、合計金額、預り金額、釣銭金額等を含むジャーナルデータを取引毎に生成してジャーナルファイル(図示せず)に記憶させる。そして、RAM254をクリアして(ステップS117)、一取引の処理を終える。
【0046】
なお、本実施の形態では、一取引の処理中に平均読取時間を求めて表示させるようにしたが、一取引後に制御部251が求めるようにしてもよい。また、任意の設定時間に応じて制御部251が求めるようにしてもよい。
【0047】
図9は、客用表示器218を示す正面図である。客用表示器218は、単価を表示する単価表示領域218aと、対比情報を表示する対比情報表示領域218bと、平均読取時間を表示する平均読取時間表示領域218cとを含む。単価表示領域218aは、客用表示器218の表示領域の最上位に配置され、平均読取時間表示領域218cは、客用表示器218の表示領域の最下位に配置され、対比情報表示領域218bは、単価表示領域218aと平均読取時間表示領域218cとの中間に配置されている。単価「100(円)」は、対応する商品名「ビターチョコレート」と共に単価表示領域218aに表示されている。平均読取時間「1.5(秒)」は、その単位「秒/アイテム」と共に平均読取時間表示領域218cに表示されている。対比情報は、四角の図形が5個と「速い」という文字列とを含み、「スキャニングスピード」という文字列と共に対比情報表示領域218bに表示されている。
【0048】
このような客用表示器218における表示によって、買物客は平均読取時間を知ることができる。これにより、買物客は、一人一人のチェッカーの読取作業の早い遅いについての判断が可能となり、この判断に基づいて支払のために並ぶチェックアウトレーン301を選択できる。
【0049】
図10は、時間用表示器381を示す正面図である。時間用表示器381は、POS端末201の識別番号を表示する識別番号表示領域381aと、対比情報を表示する対比情報表示領域381bと、平均読取時間を表示する平均読取時間表示領域381cとを含む。識別番号表示領域381aは、時間用表示器381の表示領域の最上位に配置され、平均読取時間表示領域381cは、時間用表示器381の表示領域の最下位に配置され、対比情報表示領域381bは、識別番号表示領域381aと平均読取時間表示領域381cとの中間に配置されている。POS端末201を識別する識別番号「レジNo.2」は、識別番号表示領域381aに表示されている。平均読取時間「1.5(秒)」は、その単位「秒/アイテム」と共に平均読取時間表示領域381cに表示されている。対比情報は、四角の図形が5個と「速い」という文字列とを含み、「スキャニングスピード」という文字列と共に対比情報表示領域381bに表示されている。
【0050】
このような時間用表示器381における表示によって、買物客は平均読取時間をチェックアウトレーン301毎に知ることができる。時間用表示器381は、客用表示器218よりもチェッカー台312の上流側に配置されているため、チェックアウトレーン301が混雑して客用表示器218が視認しづらい状況であっても、買物客は時間用表示器381によって平均読取時間を知ることができる。
【0051】
ここで、平均読取時間をチェッカー毎に求める場合について説明する。まず、ストアコンピュータ401のHDD415に格納されているチェッカー別平均読取時間ファイル431について説明する。
【0052】
図11は、チェッカー別平均読取時間ファイル431のデータ構成を示す模式図である。チェッカー別平均読取時間ファイル431は、ストアコンピュータ401のHDD415に格納されている。チェッカー別平均読取時間ファイル431は、チェッカー番号を記憶するチェッカー番号記憶領域431aと平均読取時間を記憶する平均読取時間記憶領域431bとを有する。チェッカー番号記憶領域431aと平均読取時間記憶領域431bとは互いに対応付けられている。したがって、平均読取時間は、チェッカー番号に対応付けて記憶される。
【0053】
チェッカー番号記憶領域431aが記憶するチェッカー番号は、POS端末201を操作するチェッカー毎に固有の番号である。
【0054】
平均読取時間記憶領域431bが記憶する平均読取時間は、そのデータが各々のPOS端末201から送信されたものである。ストアコンピュータ401の制御部451は、平均読取時間のデータを受信して、チェッカー別平均読取時間ファイル431に記憶させる。
【0055】
図12は、一取引の処理の流れの別の一例を示すフローチャートである。POS端末201の制御部251は、チェッカー番号の入力を待機している(ステップS151)。チェッカー番号は、キーボード212又はタッチパネル214での操作によって入力される。また、チェッカー番号の入力は、POS端末201に接続されている図示しないハンディタイプのコードスキャナによって実行される。この場合、各チェッカーは、名札を装着している。この名札には、自分のチェッカー番号がバーコード等のコードシンボルの形態で印字されている。チェッカーは、自分が装着している名札のチェッカー番号をコードスキャナに読み取らせる。読み取られたチェッカー番号は、POS端末201の制御部251に入力される。チェッカー番号の入力があったならば(ステップS151のY)、次に、商品コードの入力に待機することになる(ステップS161)。
【0056】
図12のフローチャートにおけるステップS161以降の処理については、図8のフローチャートに基づいて説明した処理と同様のものなのでその説明を省略する。つまり、図12のフローチャートにおけるステップS161〜S177の処理は、図8のフローチャートにおけるステップS101〜S117の処理に相当し、図12のフローチャートにおけるステップS181〜S183の処理は、図8のフローチャートにおけるステップS121〜S123の処理に相当する。
【0057】
そして、POS端末201の制御部251は、処理の終了に伴って、求めた最新の平均読取時間のデータをストアコンピュータ401に対して送信出力する。このとき、ステップS151で入力されたチェッカー番号を付与してデータを送信する。チェッカー番号が付与された平均読取時間のデータを受信したストアコンピュータ401の制御部451は、そのチェッカー番号に対応させて平均読取時間をチェッカー別平均読取時間ファイル431に記憶させる。
【0058】
次に、POS端末201の制御部251がHDD264に格納されたコンピュータプログラムに従って定期的に実行する呼出処理について説明する。
【0059】
図13は、呼出処理の流れを示すフローチャートである。POS端末201の制御部251は、図8に基づいて説明した処理の実行中に、求めた最新の平均読取時間が基準時間テーブル222に記憶されている呼出基準時間に達しているか否かを判定する(ステップS201)。平均読取時間が呼出基準時間に達していなければ(ステップS201のN)、そのまま処理を終える。一方で、平均読取時間が呼出基準時間に達していれば(ステップS201のY)、POS端末201の制御部251は、所定の呼出信号を生成してストアコンピュータ401に対して送信出力する(ステップS202)。ここで、ストアコンピュータ401の制御部451は、POS端末201から送信された呼出信号を受信したならば、店員を呼び出すための情報を含む呼出情報としての呼出画面の表示データを生成して、生成した表示データに応じて表示器213に呼出画面を表示させる。呼出画面は、一例として、「No.2のチェックアウトレーンにヘルプに行ってください」という文字列を含む画面である。そして、POS端末201の制御部251は、表示ポール331の先端部に設けられている発光部332の点灯回路を制御して発光部332の発光色を青色から赤色に変更させる(ステップS203)。
【0060】
このようにして、平均読取時間が予め指定された呼出基準時間に達しているか否かが定期的に判定され、達している場合にはバックヤードのストアコンピュータ401に対して呼出信号が送信されるため、バックヤードに待機している店員は、すぐに該当するチェックアウトレーン301に手助けにいくことができる。また、表示ポール331の発光部332がその発光色を変更するため、店舗内を巡回している店員は、比較的遠方からチェックアウトレーン301の状況を察知して手助けに行くことができる。
【0061】
次に、複数台のPOS端末201の制御部251が求める平均読取時間に基づいて、ストアコンピュータ401の制御部451が基準時間を求める処理について説明する。
【0062】
図14は、基準時間を求める処理の流れを示すフローチャートである。POS端末201の制御部251は、例えば一日の業務終了時に、求めた最新の平均読取時間のデータをストアコンピュータ401に対して送信出力する(ステップS301)。ストアコンピュータ401の制御部451は、POS端末201から送信された平均読取時間のデータを受信したならば(ステップS302のY)、受信した平均読取時間を平均読取時間ファイル421に記憶させる(ステップS303)。このとき、平均読取時間は、送信元であるPOS端末201の識別番号に対応付けて記憶される。ストアコンピュータ401の制御部451は、全てのPOS端末201から平均読取時間のデータを受信して平均読取時間ファイル421に記憶させる。そして、ストアコンピュータ401の制御部451は、平均読取時間ファイル421に記憶されている平均読取時間の平均を新たな基準時間として求め、基準時間テーブルに記憶されている基準時間に上書き記憶させる(ステップS304)。基準時間テーブルのデータは、各POS端末201に配信されて記憶される。
【0063】
なお、チェッカー毎の平均読取時間から基準時間を求めるようにしてもよい。その場合、ストアコンピュータ401の制御部451は、チェッカー別平均読取時間ファイル431に記憶されている平均読取時間の平均を新たな基準時間として求め、基準時間テーブルに記憶されている基準時間に上書き記憶させる。基準時間テーブルのデータは、各POS端末201に配信されて記憶される。
【0064】
ここで、ストアコンピュータ401の制御部451が実行する処理を、POS端末201の制御部251が実行するようにしてもよい。この場合、POS端末201のHDD264に平均読取時間ファイル421、チェッカー別平均読取時間ファイル431が格納されている。
【0065】
POS端末201のHDD264に格納されている平均読取時間ファイル421に基づいて基準時間を求める場合には、POS端末201の制御部251は、POSシステム101が有する他のPOS端末201から、例えば一日の業務終了時に、各々に求めた最新の平均読取時間のデータを受信する。平均読取時間のデータを受信したPOS端末201の制御部251は、平均読取時間を平均読取時間ファイル421に記憶させ、平均読取時間ファイル421に記憶されている平均読取時間の平均値から基準時間を求める。そして、基準時間テーブル222を上書きして、基準時間テーブル222を他のPOS端末201等に配信する。
【0066】
POS端末201のHDD264に格納されているチェッカー別平均読取時間ファイル431に基づいて基準時間を求める場合には、POS端末201の制御部251は、一取引の処理の終了に伴って、求めた最新の平均読取時間を、入力されているチェッカー番号に対応させて、チェッカー別平均読取時間ファイル431に記憶させ、チェッカー別平均読取時間ファイル431に記憶されている平均読取時間の平均値から基準時間を求める。そして、基準時間テーブル222を上書きして、基準時間テーブル222を他のPOS端末201等に配信する。
【0067】
このようにして、平均読取時間ファイル421、又は、チェッカー別平均読取時間ファイル431にPOS端末201毎の平均読取時間が記憶されて、この平均読取時間の平均時間が新たな基準時間として基準時間テーブル222に上書き記憶されるため、勤務しているチェッカーの平均読取時間の平均を基準時間として採用することができ、チェッカーにとって無理の無い時間を基準時間として採用することができる。また、基準時間テーブル222に記憶されている基準時間の更新のための作業を必要としないため、店舗にとって煩雑な作業が減ることになる。
【0068】
本実施形態によれば、一つの商品コード読み取りに要する平均読取時間を求めることができる。これにより、一人一人のチェッカーの読取作業の早い遅いについて知ることができるようになる。
【符号の説明】
【0069】
201 POS端末(商品販売データ処理装置)
218 客用表示器(表示部)
251 制御部(情報処理部)
254 RAM(記憶領域)
263 通信インターフェース(通信部)
351 スキャナ装置(読取部)
357 バーコードスキャナ(読取部)
381 時間用表示器(表示部)
401 ストアコンピュータ(外部装置)
412 表示器(報知部)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0070】
【特許文献1】特開平4−290195号公報
【特許文献2】特開平11−161849号公報
【特許文献3】特開2000−207647公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コードシンボルの形態で商品に付された商品コードを読み取り出力する読取部と、
前記読取部から一取引中に出力される商品コードの時間間隔に基づいて前記読取部による商品コードの読取間隔を求める手段と、
前記求めた読取間隔の平均値を一つの商品コードの読み取りに要する平均読取時間として求める手段と、
第1色と第2色とを選択的に発光する発光部と、
前記求めた平均読取時間が予め指定された基準時間に達していない場合には、前記発光部の発光色を前記第1色に変更し、前記求めた平均読取時間が予め指定された基準時間に達している場合には、前記発光部の発光色を前記第2色に変更する手段と、
を備える商品販売データ処理装置。
【請求項2】
前記読取部から出力される商品コードに基づいて、当該商品コードに対応付けて予め記憶されている時間の増減情報を取得する手段と、
前記商品コードの読取間隔を求めるに際して、前記取得した増減情報に応じた時間の増減を前記読取間隔に対して実行する手段と、
を備える請求項1記載の商品販売データ処理装置。
【請求項3】
情報表示機能を有する表示部と、
前記求めた平均読取時間を示す情報表示を前記表示部に表示させる手段と、
を備える請求項1または2記載の商品販売データ処理装置。
【請求項4】
前記求めた平均読取時間と予め記憶されている基準時間とを対比させた対比情報を前記表示部に表示させる手段を備える、
請求項3記載の商品販売データ処理装置。
【請求項5】
情報報知機能を有する報知部を有する外部装置とのデータ通信を実現する通信部と、
前記求めた平均読取時間が前記予め指定された基準時間に達している場合には、前記通信部を介して前記外部装置に対して前記報知部に店員を呼び出すための情報を含む呼出情報を報知させる呼出信号を送信する手段と、
を備える請求項1から4のいずれか一記載の商品販売データ処理装置。
【請求項6】
コードシンボルの形態で商品に付された商品コードを読み取り出力する読取部と、
第1色と第2色とを選択的に発光させる発光部と、
前記読取部から一取引中に出力される商品コードの時間間隔に基づいて前記読取部による商品コードの読取間隔を求め、前記求めた読取間隔の平均値を一つの商品コードの読み取りに要する平均読取時間として求め、前記求めた平均読取時間が予め指定された基準時間に達していない場合には、前記発光部の発光色を前記第1色に変更し、前記求めた平均読取時間が予め指定された基準時間に達している場合には、前記発光部の発光色を前記第2色に変更する制御部と、
を備える商品販売データ処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−243226(P2011−243226A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−183045(P2011−183045)
【出願日】平成23年8月24日(2011.8.24)
【分割の表示】特願2007−135213(P2007−135213)の分割
【原出願日】平成19年5月22日(2007.5.22)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】