説明

商品選択装置およびプログラム

【課題】商品特定画像の表示形態の設定において、ユーザに掛かる負担を抑制する。
【解決手段】実施形態の商品選択装置は、表示形態決定手段と、表示制御手段と、商品受付手段と、を備える。前記表示形態決定手段は、複数の属性を有する商品を特定する商品特定画像の表示のために各前記属性に割り当てられた前記商品特定画像の部分領域の、表示形態を、組み合わせて、前記複数の属性を有する商品の商品特定画像の表示形態を決定する。前記表示制御手段は、前記決定手段によって決定された表示形態で、前記商品特定画像を表示器に表示させる。前記商品受付手段は、前記表示器に表示された前記商品特定画像の指定を受け付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、商品選択装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、タッチパネルでのタッチ指定可能なメニュー品目ボタンを表示器に表示して、タッチ指定されたメニュー品目に対応するメニュー品目の注文を受け付ける注文受付装置がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来技術の注文受付装置においては、各メニュー品目ボタンの色の設定をユーザが一つ一つ指定操作しながら設定しなければならず、ユーザに掛かる負担が大きい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
実施形態の商品選択装置は、表示形態決定手段と、表示制御手段と、商品受付手段と、を備える。前記表示形態決定手段は、複数の属性を有する商品を特定する商品特定画像の表示のために各前記属性に割り当てられた前記商品特定画像の部分領域の、表示形態を、組み合わせて、前記複数の属性を有する商品の商品特定画像の表示形態を決定する。前記表示制御手段は、前記決定手段によって決定された表示形態で、前記商品特定画像を表示器に表示させる。前記商品受付手段は、前記表示器に表示された前記商品特定画像の指定を受け付ける。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】図1は、実施形態の商品選択装置としての注文受付装置の電気的接続を示すブロック図である。
【図2】図2は、実施形態の部門ファイルのファイル構造を示す模式図である。
【図3】図3は、実施形態のPLUファイルのファイル構造を示す模式図である。
【図4】図4は、実施形態の表示形態テーブルのテーブル構造を示す模式図である。
【図5】図5は、実施形態の注文受付装置の機能構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、実施形態のオーダー入力画面の一例を示す図である。
【図7】図7は、実施形態のメニュー割付画面の一例を示す図である。
【図8】図8は、実施形態のPLUファイルの更新処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下に添付図面を参照して、実施形態を詳細に説明する。本実施形態は、商品選択装置を注文受付装置に適応した例である。したがって、メニュー品目が商品に相当する。
【0007】
図1は、本実施形態の注文受付装置の電気的接続を示すブロック図である。図1に示すように、注文受付装置100は、制御部101を備えており、この制御部101が各部を駆動制御する。制御部101は、各部を集中的に制御するCPU(Central Processing Unit)102、バスライン103を介して制御プログラム等の固定的情報を予め記憶するROM(Read Only Memory)104と、各種情報を書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM(Random Access Memory)105とが接続されて構成されたコンピュータである。したがって、制御部101は、情報処理を実行する情報処理部を構成する。
【0008】
制御部101には、バスライン103を介して、タッチパネルコントローラ106、表示コントローラ107、HDD(Hard Disk Drive)108、インターフェース109、および通信インターフェース110が接続されている。タッチパネルコントローラ106は、タッチパネル112からの入力信号を制御部101に取り込む。表示コントローラ107は、画像データに基づいて液晶表示器(LCD:Liquid Crystal Display)111を駆動制御し、画像データに応じた画像を液晶表示器111に表示させる。インターフェース109は、図示しないプリンタや客面表示装置などを制御部101に接続させるためのインターフェースであり、USB(Universal Serial Bus)等によって構成される。通信インターフェース110は、制御部101をLAN(Local Area Network)等を経由して他の機器とデータ通信可能にするためのインターフェースである。
【0009】
HDD108は、OS、コンピュータプログラム、部門ファイル301、PLUファイル401、表示形態テーブルT等を記憶している。これらのOS、コンピュータプログラム、部門ファイル301、PLUファイル401、表示形態テーブルT等は、注文受付装置100の起動時にその全部または一部がRAM105にコピーされてCPU102にアクセスされる。CPU102は、こうしてコピーされたOSおよびコンピュータプログラムに従った処理を実行する。
【0010】
図2は、本実施形態の部門ファイル301のファイル構造を示す模式図である。図2に示すように、部門ファイル301は、2桁の部門番号301aに対応させて、部門301b、タグ位置301c、および備考301dというレコードを登録している。部門番号301aは、一例として、
01:ドリンク
02:デザート
03:和膳
04:和洋食
05:丼もの
06:鍋もの
07:うどん&そば
08:一品料理
09:健菜とサラダ
という部門を登録している。部門301bには、部門番号301aに登録されているレコードで定義される部門名のテキストが登録されている。タグ位置301cには、オーダー入力画面Dに表示される部門タグD11(図6参照)に対する個々の部門301bのレコードの割り付けを定義している。備考301dは、例えば情報管理用に様々な情報をテキストで書き込める欄である。
【0011】
図3は、本実施形態のPLUファイル401のファイル構造を示す模式図である。図3に示すように、PLUファイル401は、コード401aに対応させて、部門401b、画像リンク401c、メニュー名401d、単価401e、割付402f、ホットメニューフラグ401g、コールドメニューフラグ401h、飲み放題フラグ401i、セットメニューフラグ401jを記憶している。部門401b、画像リンク401c、メニュー名401d、単価401e、割付402f、ホットメニューフラグ401g、コールドメニューフラグ401h、飲み放題フラグ401i、セットメニューフラグ401jは、メニュー品目のオーダーを受け付けるための商品特定画像であるメニュー品目欄D12(図6参照)に表示されるメニューボタンD12a(図6参照)を定義する定義情報である。このPLUファイル401は、複数の属性を有するメニュー品目の属性をメニュー品目毎に記憶した記憶部である。
【0012】
ここで、本実施形態では、ホットメニュー、コールドメニュー、飲み放題メニュー、セットメニューが、ドリンクのメニュー品目の属性である。これらの属性のうちホットメニューとコールドメニューとは、相互に排他関係にある属性である。また、ホットメニュー、飲み放題メニュー、セットメニューは、相互に排他関係ではない属性である。また、コールドメニュー、飲み放題メニュー、セットメニューも、相互に排他関係ではない属性である。
【0013】
コード401aに登録されているレコードは、4桁の数字で表現されている。部門401bに登録されているレコードは、部門ファイル301中の部門301bに登録されているレコードで定義されている部門を表している。画像リンク401cは、メニュー品目欄D12(図6参照)のメニューボタンD12a(図6参照)に表示される画像データに対するリンクを定義している。これらの画像は、HDD108にインストールされている。メニュー名401dには、コード401aに登録されているレコードで定義されるメニュー品目の品名のテキストが登録されている。また、単価401eには、コード401aに登録されているレコードで定義されるメニュー品目の単価のレコードが定義されている。割付401fには、コード401aに登録されているレコードで定義されるメニュー品目欄D12におけるメニューボタンD12a(図6参照)の割付位置が登録されている。なお、割付401fに割付位置が登録されていないコード401aにより定義された部門401bのメニュー品目は、メニュー品目欄D12のメニューボタンD12a(図6参照)に表示されないものとする。
【0014】
これまで説明した図2および図3を参照すると分かるように、コード「0001」は、「ドリンク」という部門の「ブレンドコーヒー」を定義しており、「¥350」という単価を設定している。コード「0002」は、「ドリンク」という部門の「アイスコーヒー」を定義しており、「¥350」という単価を設定している。
【0015】
図3に戻り、ホットメニューフラグ401g、コールドメニューフラグ401h、飲み放題フラグ401iおよびセットメニューフラグ401jは、ONまたはOFFで表現される。ONは、例えば数字の1で表現され、OFFは、数字の0で表現される。なお、図面では、説明の便宜上、ONは「○」で表現され、OFFは記入無しで表現されている。
【0016】
ホットメニューフラグ401gがONであることは、メニュー品目がホットメニューの品目であることを意味する。コールドメニューフラグ401hがONであることは、メニュー品目がコールドメニューであることを意味する。飲み放題フラグ401iがONであることは、メニュー品目が飲み放題メニューであることを意味する。セットメニューフラグ401jがONであることは、メニュー品目がセットメニューであることを意味する。これらのホットメニューフラグ401g、コールドメニューフラグ401h、飲み放題フラグ401iおよびセットメニューフラグ401jは、メニューボタンD12aの表示形態を設定するための情報である。
【0017】
図4は、本実施形態の表示形態テーブルTのテーブル構造を示す模式図である。図4に示すように、表示形態テーブルTは、各フラグ(ホットメニューフラグ401g、コールドメニューフラグ401h、飲み放題フラグ401iおよびセットメニューフラグ401j)のON/OFFの条件に応じて、メニューボタンD12aの表示形態である色を設定している。
【0018】
次に、注文受付装置100のHDD108にインストールされたOSおよびコンピュータプログラムにより制御部101のCPU102が実行する処理について説明する。
【0019】
CPU102は、コンピュータプログラムに従うことにより、図5に示すように、表示制御手段501、表示形態決定手段502、受付手段503、割付受付手段504、位置受付手段505等として動作する。
【0020】
表示制御手段501は、図6に示すようなオーダー入力画面Dや図7に示すメニュー割付画面Eを液晶表示器111に表示させる。以下では、まず、オーダー入力画面Dに関する説明をしてから、メニュー割付画面Eに関する説明を行う。
【0021】
図6に示すように、オーダー入力画面Dには、部門タグD11、メニュー品目欄D12、オーダーリストD13、業務指定キーD14、ファンクションキーD15などが表示されている。
【0022】
部門タグD11には、部門ファイル301の部門番号301aに対応して、部門301bに登録されている部門名のテキストが表示された部門ボタンD11aが、タッチパネル112によるタッチ指定が可能なオブジェクトとして表示されている。
【0023】
メニュー品目欄D12には、初期状態では、PLUファイル401のコード401aに対応して登録された部門401b、画像リンク401c、メニュー名401d、単価401e、割付401fなどの定義情報に従って割り付けられたメニューボタンD12aが、部門ボタンD11aがタッチ指定された部門301b毎に、タッチパネル112によるタッチ指定が可能なオブジェクトとして表示されている。
【0024】
メニューボタンD12aは、オーダーを受け付けるメニュー品目を特定する商品特定画像である。メニューボタンD12aは、割付401fで定義されているメニューボタンD12aを割付可能な割付位置D12bに、画像リンク401cで定義されているリンク先の画像データとメニュー名401dに登録されている品名のテキストとが表示されたボタンである。詳細には、メニューボタンD12aは、矩形状に形成されている。メニューボタンD12aは、枠D12cと、枠D12c内の全領域である枠内領域D12dと、を部分領域として有する。更に、枠内領域D12dは、第1領域D12eと第2領域D12fとに区分けされている。つまり、メニューボタンD12aは、枠D12c内の第1領域D12eと、第1領域D12eとは異なる枠D12c内の第2領域D12fと、をさらに部分領域として有する。表示制御手段501によるメニューボタンD12aの表示処理の詳細は後述する。
【0025】
オーダーリストD13には、タッチパネル112によってオーダー入力画面D上でタッチ指定されたメニュー品目、オーダー数および金額(単価×オーダー数)が一覧表示される。
【0026】
業務指定キーD14には、会計処理の実行に係る「会計」、オーダー送信の実行に係る「オーダー送信」、PLUファイル401の更新処理の実行に係る「その他の機能設定」等の各種の業務の実行を指定するためのキーが、タッチパネル112によるタッチ指定が可能なオブジェクトとして表示されている。
【0027】
ファンクションキーD15には、オーダー数を増やす処理の実行に係る「数量増」、オーダー数を減らす処理の実行に係る「数量減」の各種のファンクションの実行を指定するためのキーが、タッチパネル112によるタッチ指定が可能なオブジェクトとして表示されている。
【0028】
このようなオーダー入力画面Dにおいて、メニュー品目を入力するに際しては、所望の部門タグD11のタッチ指定によって、「ドリンク」、「デザート」、「和膳」、「和洋食」、「丼もの」、「鍋もの」、「うどん&そば」、「一品料理」、「健菜とサラダ」のうちから所望の部門の選択が可能である。例えば、部門タグD11のうち、「一品料理」の部門ボタンD11aをタッチ指定した場合には、図6に例示するような「一品料理」についてのオーダー入力画面Dが表示される。
【0029】
受付手段503は、液晶表示器111においてオーダー入力画面Dに表示された商品特定画像であるメニューボタンD12aの何れか一つがタッチパネル112によってタッチ指定されたならば、そのタッチ指定されたメニューボタンD12aに対応するメニュー品目の注文を受け付けて、そのメニュー品目の名称、注文数、金額等の情報を含む注文情報を生成して、RAM105に記憶するととともに、ホスト装置に送信する。
【0030】
次に、メニュー割付画面Eに関する説明を行う。表示制御手段501は、業務指定キーD14の「その他の機能設定」がタッチ指定された場合、図7に示すようなメニュー割付画面Eを液晶表示器111に表示させる。
【0031】
図7に示すように、メニュー割付画面Eには、部門タグD11、複数のメニューボタンD12aが割り付けられる商品欄であるメニュー品目欄D12、メニューボタンD12aをメニュー品目欄D12に割り付け可能なメニュー品目の一覧表E11などが表示されている。なお、部門タグD11およびメニュー品目欄D12については、オーダー入力画面Dの表示と同様であるため、ここでは説明を省略する。このとき、表示制御手段501は、表示形態決定手段502によって決定された表示形態で、メニューボタンD12aをメニュー割付画面E(液晶表示器111)に表示させる。メニューボタンD12aの表示形態は、色を含む。
【0032】
一覧表E11には、PLUファイル401のコード401a、コード401aに対応して登録された部門401b、画像リンク401c、メニュー名401d、割付401fなど、メニュー品目欄D12にメニューボタンD12aを割付可能なメニュー品目E11aが含まれ、部門ボタンD11aがタッチ指定された部門401b毎に、タッチパネル112によるタッチ指定が可能なオブジェクトとして表示されている。なお、本実施の形態では、一覧表E11に表示された割付401fには、メニュー品目欄D12にメニューボタンD12aが割り付けられたことを示す「済」が表示されているが、PLUファイル401の割付401fに登録された割付位置を示す数字を表示しても良い。
【0033】
割付受付手段504は、一覧表E11に含まれるメニュー品目E11aのうち、メニュー品目欄D12にメニューボタンD12aを割り付けるメニュー品目E11aの指定を受け付ける。詳細には、割付受付手段504は、一覧表E11に含まれたメニュー品目E11aのうち、タッチパネル112によるタッチ指定によりドラッグされたメニュー品目E11aを、メニュー品目欄D12にメニューボタンD12aを表示するメニュー品目E11aとして指定を受け付ける。
【0034】
位置受付手段505は、メニュー品目欄D12における、割付受付手段504が指定を受け付けたメニュー品目のメニューボタンD12aを割り付ける位置、の指定を受け付ける。詳細には、位置受付手段505は、メニュー品目欄D12内においてメニューボタンD12aを割付可能な割付位置D12bのうち、タッチパネル112によるタッチ指定によりメニュー品目E11aがドロップされた位置を、ドラッグされたメニュー品目E11aのメニューボタンD12aの割付位置D12bとして指定を受け付ける。
【0035】
また、表示制御手段501は、液晶表示器111に、割付受付手段504が指定を受け付けたメニュー品目のメニューボタンD12aを、位置受付手段505が指定を受け付けた位置に表示させる。このとき、表示制御手段501は、表示形態決定手段502が決定した表示形態で、メニューボタンD12aを表示させる。
【0036】
表示形態決定手段502は、複数の属性を有するメニュー品目の商品特定画像であるメニューボタンD12aの表示形態を決定するものである。表示形態決定手段502は、複数の属性を有するメニュー品目を特定するメニューボタンD12aの表示のために各属性に割り当てられたメニューボタンD12aの部分領域の、表示形態を、組み合わせて、複数の属性を有するメニュー品目のメニューボタンD12aの表示形態を決定する。このとき、表示形態決定手段502は、PLUファイル401に記憶されたメニュー品目の属性と、表示形態テーブルTに記憶さている情報を利用して、メニューボタンD12aの表示形態を決定する。
【0037】
ここで、図4から分かるように、メニュー品目の各属性(ホットメニュー、コールドメニュー、飲み放題メニュー、セットメニュー)には、メニューボタンD12aの部分領域が割り当てられている。詳細には、メニュー品目の属性(ホットメニュー、コールドメニュー、飲み放題メニュー、セットメニュー)のうち、ホットメニューとコールドメニューとには、メニューボタンD12aの枠内領域D12dのうち少なくとも第1領域D12eが割り当てられている。飲み放題メニューには、メニューボタンD12aの枠D12cが割り当てられている。セットメニューには、メニューボタンD12aの第2領域12fが割り当てられている。より詳細には、属性としてセットメニューを有するメニュー品目の場合には、ホットメニュー、コールドメニューに対して第1領域D12eが割り当てられ、セットメニューに対して第2領域D12fが割り当てられる。以上の通り、本実施形態では、複数の属性のうち相互に排他関係にある属性に対して割り当てられたメニューボタンD12aの部分領域は、同じである。また、第1領域D12eは、複数の属性のうち相互に排他関係にある属性に対して割り当てられ、第2領域D12fは、第1領域D12eに割り当てられた属性と排他関係ではない属性に対して割り当てられている。
【0038】
例えば、表示形態決定手段502は、メニュー品目「ブレンドコーヒー」に対しては、図3に示すようにフラグのうちホットメニューフラグ401gのみがONであるので、図4の表示形態テーブルTから、メニューボタンD12aの枠内領域D12dをピンク色、枠D12cを黒色に設定する。
【0039】
また、メニュー品目「アイスコーヒー」に対しては、図3に示すように、フラグのうちコールドメニューフラグ401h、飲み放題フラグ401i、セットメニューフラグ401jがONであるので、表示形態決定手段502は、図4の表示形態テーブルTから、メニューボタンD12aの枠内領域D12dのうち第1領域D12eを青色、第2領域D12fを赤色、枠D12cを黄色に設定する。
【0040】
また、メニュー品目「レモンティー」に対しては、図3に示すように、いずれのフラグもOFFであるので、表示形態決定手段502は、図4の表示形態テーブルTから、メニューボタンD12aの枠内領域D12dを白色、枠D12cを黒色に設定する。
【0041】
次に、図8を用いて、PLUファイル401の更新処理について説明する。図8は、PLUファイルの更新処理の流れを示すフローチャートである。表示制御手段501は、PLUファイル401の更新に際して、業務指定キーD14の「その他の機能設定」がタッチ指定されるのを待つ(ステップS801:No)。そして、業務指定キーD14の「その他の機能設定」がタッチ指定されると(ステップS801:Yes)、表示制御手段501は、メニュー割付画面Eを液晶表示器111に表示させる(ステップS802)。
【0042】
次に、メニュー割付画面Eの一覧表E11に含まれるメニュー品目E11aがドラッグアンドドロップされると(ステップS803:Yes)、割付受付手段504および位置受付手段505が、メニュー品目欄D12にメニューボタンD12aを表示するメニュー品目E11aおよび当該メニュー品目E11aのメニューボタンD12aの割付位置D12bの指定を受け付ける(ステップS804)。
【0043】
そして、表示形態決定手段502が、割付受付手段504が指定を受け付けたメニュー品目のメニューボタンD12aの表示形態を決定し(ステップS805)、表示制御手段501が、表示形態決定手段502によって決定された表示形態で、メニューボタンD12aを、液晶表示器111に表示させる(ステップS806)。そして、CPU102は、ステップS804で指定を受け付けた割付位置D12bでPLUファイル401に登録された定義情報のレコードを更新する(ステップS807)。
【0044】
以上説明した本実施形態によれば、表示形態決定手段502が、メニュー品目の各属性に割り当てられたメニューボタンD12aの部分領域(枠D12c、枠内領域D12d、第1領域D12e、第2領域D12f)の、表示形態を、組み合わせて、メニューボタンD12aの表示形態を決定する。よって、ユーザが、メニューボタンD12a毎に、色を設定する必要が無いので、ユーザに掛かる負担を抑制することができる。
【0045】
なお、上記実施形態の注文受付装置10で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。また、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0046】
また、上記プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0047】
100 注文受付装置(商品選択装置)
501 表示制御手段
502 表示形態決定手段
503 受付手段
504 割付受付手段
505 位置受付手段
D12 メニュー品目欄
D12a メニューボタン(商品特定画像)
D12c 枠(部分領域)
D12d 枠内領域(部分領域)
D12e 第1領域(部分領域)
D12f 第2領域(部分領域)
E メニュー割付画面
E11 一覧表
【先行技術文献】
【特許文献】
【0048】
【特許文献1】特開2008−299821公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の属性を有する商品を特定する商品特定画像の表示のために各前記属性に割り当てられた前記商品特定画像の部分領域の、表示形態を、組み合わせて、前記複数の属性を有する商品の商品特定画像の表示形態を決定する表示形態決定手段と、
前記決定手段によって決定された表示形態で、前記商品特定画像を表示器に表示させる表示制御手段と、
前記表示器に表示された前記商品特定画像の指定を受け付ける商品受付手段と、
を備える商品選択装置。
【請求項2】
複数の前記属性のうち相互に排他関係にある属性に対してそれぞれ割り当てられた前記商品特定画像の部分領域は、同じである請求項1に記載の商品選択装置。
【請求項3】
前記商品特定画像の表示形態は、色を含む請求項1または2に記載の商品選択装置。
【請求項4】
前記商品特定画像は、枠と、前記枠内の第1領域と、前記第1領域とは異なる前記枠内の第2領域と、を前記部分領域として有し、
前記第1領域は、前記複数の属性のうち相互に排他関係にある属性に対して割り当てられ、
前記第2領域は、前記第1領域に割り当てられた属性と排他関係ではない属性に対して割り当てられた請求項1ないし3のいずれか一項に記載の商品選択装置。
【請求項5】
割付受付手段と、
位置受付手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、複数の前記商品特定画像が割り付けられる商品領域と、前記商品特定画像を前記商品欄に割り付け可能な商品の一覧表と、を前記表示器に表示させ、
前記割付受付手段は、前記一覧表に含まれる前記商品のうち、前記商品欄に前記商品特定画像を割り付ける商品の指定を受け付け、
前記位置受付手段は、前記商品欄における、前記割付受付手段が指定を受け付けた前記商品の前記商品特定画像を割り付ける位置、の指定を受け付け、
前記表示制御手段は、前記表示器に、前記割付受付手段が指定を受け付けた商品の前記商品特定画像を、前記位置受付手段が指定を受け付けた位置に表示させる請求項1ないし4のいずれか一項に記載の商品選択装置。
【請求項6】
コンピュータを、
複数の属性を有する商品を特定する商品特定画像の表示のために各前記属性に割り当てられた前記商品特定画像の部分領域の、表示形態を、組み合わせて、前記複数の属性を有する商品の商品特定画像の表示形態を決定する表示形態決定手段と、
前記決定手段によって決定された表示形態で、前記商品特定画像を表示器に表示させる表示制御手段と、
表示器に表示された前記商品特定画像の指定を受け付ける商品受付手段と、
として機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−53731(P2012−53731A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−196524(P2010−196524)
【出願日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】