説明

噴霧装置及び噴霧セット

【課題】振動子をユーザが簡単に交換することができるようにして、ユーザの使い勝手を向上させた噴霧装置を提供することを目的とする。
【解決手段】振動子を設けた着脱式の振動子ユニットと、振動子ユニットを着脱自在に取付けることができるユニットホルダーを備える。振動子ユニットは、ユニットホルダーに取付けられたときに、ユニットホルダーを通じて、振動子によって噴霧する剤、及び、振動子を駆動するためのエネルギーの供給を受ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、噴霧装置と、その周辺装置と組み合わされた噴霧セットに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特開平8−71470号公報に開示された従来の噴霧装置では、振動子(又は振動板)が、筐体に直接的に装着されていることから、噴霧する剤の目詰まり等によって振動子の交換が必要になった場合、製品全体をメーカーに引渡して振動子を交換してもらう必要があった。
振動子の寿命は、噴霧する剤によっては寿命が非常に短くなってしまうことから、振動子の交換は、ユーザにとって非常に煩雑な作業になるとともに、コスト高にもなっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−71470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明は、このような従来技術における問題点を解決するためになされたものであり、剤を振動させて噴霧する振動子をユーザが簡単に交換できるようにして、ユーザの使い勝手を向上させた噴霧装置を提供することを目的とする。更に、噴霧装置の小型化を図り、また、簡易構造としてコストの削減を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、振動子を設けた着脱式の振動子ユニットと、該振動子ユニットを着脱自在に取付けることができるユニットホルダーと、を備え、前記振動子ユニットは、前記ユニットホルダーに取付けられたときに、該ユニットホルダーを通じて、前記振動子によって噴霧する剤と前記振動子を駆動するためのエネルギーの供給を受ける噴霧装置を特徴としている。
【0006】
上記装置において、前記噴霧する剤を前記振動子に運搬する吸水棒の一端は前記噴霧する剤に浸し、前記吸水棒の他端は前記ユニットホルダーに設けたスリットを有する吸水棒保持部によって前記振動子に接触させた状態で保持することができる。
また、上記装置において、前記吸水棒保持部のスリットは、前記吸水棒による吸水方向に沿って複数設けられているのが好ましい。
【0007】
更に、上記装置において、前記振動子ユニットは、前記振動子の周囲を水平方向にて取り巻く略環状の孔を有し、前記ユニットホルダーは、前記吸水棒保持部の周囲を水平方向にて取り巻く略環状の孔を有し、前記振動子ユニットを前記ユニットホルダーの上部に取付けたときに前記振動子ユニットの孔と前記ユニットホルダーの孔が上下方向に連通し、連通したこれらの孔を通じて、剤を下方に流すようになっていてもよい。
【0008】
また、上記装置において、前記振動子ユニットの孔、及び/又は、前記ユニットホルダーの孔の周囲に、孔に向かって下方に傾斜する傾面が形成されていてもよい。
【0009】
更に、上記装置において、前記振動子ユニットは、前記振動子と、前記ユニットホルダーを通じて供給された前記振動子を駆動するための電気エネルギーを前記振動子に伝達する端子と、前記振動子と前記端子を支持するハウジングを含んでいてもよい。
【0010】
更に、上記装置において、前記振動子ユニットのハウジングは、該ハウジングの外部に露出した前記端子の露出部を上部から覆う部分を有し、前記ユニットホルダーのハウジングは、前記振動子ユニットが前記ユニットホルダーの上部に取付けられたときに、前記端子の露出部と該露出部の上部を覆う部分とが挿入される端子挿入部を有し、前記端子挿入部に前記端子の露出部と該露出部の上部を覆う部分が挿入されたときに、前記端子の露出部が前記ユニットホルダーを通じて供給された前記振動子を駆動するための電気エネルギーを伝達する端子と接触するとともに、前記端子の露出部を上部から覆う部分が前記端子挿入部に上部から蓋をするようになっていてもよい。
【0011】
更にまた、上記装置において、前記振動子ユニットのハウジングに凸部を設け、前記ユニットホルダーのハウジングに前記凸部に対応する凹部を設け、前記振動子ユニットを前記ユニットホルダーの上部に取付ける際、前記凸部と前記凹部を噛み合わせて前記振動子ユニットを前記ユニットホルダーに位置決めするものであってもよい。
上記装置において、前記ユニットホルダーによって保持した吸水棒を包み込んだ状態で前記ユニットホルダーのハウジングに取付けられる吸水棒ホルダーを有していてもよい。また、前記振動子ユニットの上部を覆うキャップを更に有していてもよい。
上記装置において、前記振動子によって噴霧する剤を溜める吸水タンクを更に設けて噴霧セットとしてもよいし、更に、前記振動子を駆動するためのエネルギーを供給する部分を更に設けた噴霧セットとしてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザが簡単に振動子を交換できる噴霧装置が提供される。また、噴霧装置の小型化を図り、更に、簡易構造としてコストの削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本噴霧装置の使用例を示す斜視図である。
【図2】振動子ユニットをユニットホルダーから取り外した状態を示す斜視図である。
【図3】本噴霧装置の正面図である。
【図4】図3のA―A線断面図である。
【図5】振動子ユニットの上面図である。
【図6】ユニットホルダーの上面図である。
【図7】吸水棒ホルダーを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明による噴霧装置1の一つの好適な実施形態を説明する。
【0015】
図1に本発明による噴霧装置1の一使用形態を斜視図で示す。本装置1には、主に、振動子41が設けられた振動子ユニット30と、この振動子ユニット30を上部に着脱自在に取付けることができるユニットホルダー31が含まれる。
【0016】
振動子ユニット30はユニットホルダー31に対して着脱自在である。故に、振動子ユニット30の交換を通じて、振動子ユニット30に設けた振動子41の交換を行うことができる。図2の斜視図に示すように、例えば、振動子ユニット30をユニットホルダー31から持ち上げることによって、振動子ユニット30はユニットホルダー31から簡単に取り外すことができる。振動子41として、例えば、メッシュ型振動子を使用できる。メッシュ型振動子は、ACアダプタや乾電池などの比較的小さな電気エネルギーでも駆動可能であるため便利である。ACアダプタでも駆動可能とすることにより、例えば、PCのUSB、自動車のシュガレットからも電気の供給を受けることができ、また、乾電池でも駆動可能とすることにより、持ち運びを容易にし且つ構造を簡易化できる。
【0017】
本装置1は、実際の使用時には、他の周辺部品と組み合わされる点に注意していただきたい。使用時には、本装置1の他、少なくとも、噴霧する剤を溜める吸水タンク11や、吸水タンク11の剤を振動子41に運搬する吸水棒34、更に、振動子41を駆動するためのエネルギーを供給する駆動制御部13が必要である。本明細書では、便宜上、噴霧装置1とこれら周辺部品の組み合わせを「噴霧セット」と呼んでいる。
【0018】
吸水タンク11は、専用容器の他、例えば、市販のペットボトルであってもよい。市販のペットボトルを吸水タンク11として使用とした場合、専用容器を製造する必要が無く、製造コストを安価にできる。また、本装置1(或いは、噴霧セット)をコンパクトにして持ち運ぶことも容易となる。尚、吸水棒34としては、一般に市販されているもので十分である。なお、剤の種類に応じて適した吸水棒を用いることもできる。
【0019】
駆動制御部13は、吸水タンク11を載置する置台として形成されてもよい。駆動制御部13の側面には、ケーブル用ジャック15が設けてあり、このジャック15から延びるケーブル12を通じて、振動子41に駆動のためのエネルギーを供給できる。電池使用に対応するため、例えば、駆動制御部13の底部に電池収容部を設け、電池を取り出すための蓋14を設けてもよい。ケーブル12を通じて供給されたエネルギーは、その後、ケーブル12に接続された装置1の所定部分(ジャック51等)を通じて、振動子ユニット30の振動子41へ供給される。このように振動子部分と振動子の駆動を制御する部分を分割し、ケーブル12でつなぐ構造とすることによって、装置の構造は簡易化され、また、装置(噴霧セット)を容易に分解し、小型化して、持ち運ぶことができる。更に、その構造故に、製造コストも安価となる。
【0020】
次いで、図3乃至図6をも参照し、振動子ユニット30とユニットホルダー31の構成を詳細に説明する。図3は、振動子ユニット30をユニットホルダー31に取付けた状態の噴霧装置1の正面図、図4は、図3のA―A線断面図、図5は、振動子ユニット30だけの上面図、図6は、ユニットホルダー31だけの上面図である。
【0021】
先ず、ユニットホルダー31について説明する。ユニットホルダー31は、主に、ハウジング36と、このハウジング36に取付けられたジャック51及びバネ端子53(図4にのみ示されている)を備える。
【0022】
ハウジング36には、例えば、吸水タンク11に蓋をする形状としたキャップ部37と、このキャップ部37の上部に設けた、振動子ユニット30が設置され得る略筒状の設置部38が含まれる。設置部38を一方向から挟み込む側面には、傾斜63を設けた逆台形の凹部62が形成してある。振動子ユニット30をユニットホルダー31に取付ける際、ユーザは、振動子ユニット30の対応部分(凸部42)を、これらの凹部62に噛み合せることによって、振動子ユニット30をユニットホルダー31の所定位置に簡単かつ的確に位置決めできる。
【0023】
吸水棒34を保持するため、ユニットホルダー31の略中心に吸水棒保持部70を設けている。吸水棒保持部70は、略筒状であって、キャップ部37を貫通し且つキャップ部37から設置部38側へ突出している。尚、本実施形態では、吸水棒保持部70はユニットホルダー31の一部として一体成形されており、これによって個品点数を減らしているが、勿論、これをユニットホルダー31と別体で設けてもよい。使用時に、吸水棒34の一端は、吸水タンク11に溜めた剤に浸され、他端(先端)34’は、吸水棒保持部70によって保持される。吸水棒保持部70に保持された吸水棒34の先端34’は、振動子41に接触するように位置付けられて、剤を振動子41へ運搬する役目を果たす。吸水棒保持部70による剤の吸水量や吸水速度を増加させ、また、吸水棒34の取り付け(高さ調整設定)を容易にするため、吸水棒保持部70には、吸水方向に沿って複数のスリット71を設けておいてもよい。更に、吸水棒34の先端34’の動きを妨げる要因を減らすため、各スリット71の先端に、中心から発散する方向に斜め下にカットしたテーパー72を設けてもよい。テーパー72を設けることにより、吸水棒34の先端34’の動きを妨げる要因が減り、従って、振動子41による振動の障害は減り、噴霧の効率が向上することになる。
【0024】
吸水棒保持部70の周囲を水平方向に取り巻く位置に、略環状に配列された複数の三角孔75が設けてある。これらの三角孔75は、振動子ユニット30をユニットホルダー31の上部に取付けたときに、ユニットホルダー31の所定部分(四分割孔48)と上下方向において連通し得る。振動子41によって十分に噴霧されなかった剤は、連通したこれらの孔48、75を通じて下方に流れることになり、この結果、剤の無駄を少なくできる。尚、図示はしていないが、剤が三角孔75へスムーズに流れ込むよう、これらの三角孔75の周囲に、孔75に向かって下方に傾斜する傾面を設けてもよい。
【0025】
ハウジング36には、上述したキャップ部37や設置部38の他、ケーブル接続部50や端子収容部66が含まれる。ケーブル接続部50には、ジャック51の多くの部分が埋め込まれる。但し、ジャックの先端51’だけは、ケーブル(図1の「12」)との接続のためにハウジング36から露出した状態とされている。この露出部51’とケーブル12との接続を通じて得られた電気エネルギーは、その後、ジャック51に接続されたバネ端子53や、バネ端子53に弾性接触した振動子ユニット30の対応部分(端子45)を通じて、振動子ユニット30の振動子41へ伝達される。バネ端子53を、振動子ユニット30の対応部分(端子45)と接触させるため、ハウジング36には、振動子ユニット30の所定部分(端子45、端子覆部46)を収容することができる端子収容部66がケーブル接続部50と連続状態で設けてある。
【0026】
次いで、振動子ユニット30について説明する。振動子ユニット30は、全体として略円盤状であり、振動子41の他、振動子41を固定するハウジング35や、このハウジング35に固定される端子45を含む。
【0027】
振動子ユニット30は、ハウジング35の中心に設けた筒部44によって噴霧口40を形成する。振動子41は筒部44の上部付近に固定されている。振動子ユニット30をユニットホルダー31の上部に取付けることにより、筒部44に吸水棒保持部70が挿入され、吸水棒保持部70によって保持した吸水棒34の先端34’が振動子41に接触するように配置されることになる。吸水棒34によって運搬された剤は、その後、振動子41による振動を利用して噴霧口40から噴霧される。尚、筒部44への吸水棒保持部70の挿入を容易にするため、筒部44の挿入部付近に環状の傾斜面77を設けておいてもよい。
【0028】
ユニットホルダー31の三角孔75に対応して、噴霧口40(振動子41)の周囲を水平方向に取り巻く位置に、略環状に配列された複数の四分割孔48が設けてある。振動子ユニット30をユニットホルダー31の上部に取付けたとき、これらの四分割孔48は、ユニットホルダー31の三角孔75と連通し、振動子41によって十分に噴霧されなかった剤を下方に流す。尚、孔48から孔75への剤の流れがよりスムーズに行われるように、孔48の中心からの径「B」の寸法は、孔75の中心からの径「C」の寸法よりも小さく設定しておくのが好ましい。また、剤が四分割孔48へスムーズに流れ込むよう、これら四分割孔48の周囲には、孔48に向かって下方に傾斜する傾面49が設けてある。
【0029】
ハウジング35を一方向から挟み込む側面位置、換言すれば、ユーザが振動子ユニット30を把持する部分に、ユニットホルダー31の凹部62と相補形状とした逆台形形状の凸部42が設けてある。ユーザは、これらの凸部42を持って、振動子ユニット30をユニットホルダー31の所定部分(凹部62)に取り付けし、また、取り外すことができる。尚、ユーザは、これらの凸部42を形成する傾斜43によって、振動子ユニット30の向きを手の感触で確認することができるため、取り付け向きを誤ることも少なくなる。
【0030】
凸部42と90度離れた位置に、端子45が配置されている。端子45は、ユニットホルダー31のバネ端子53との接触を通じて電気エネルギーを振動子41に伝達する。端子45の後半部はハウジング35に埋め込まれた状態とされているが、前半部45’は、ハウジング35の外部に露出した状態とされている。露出した前半部45’は、その上部をハウジング35の端子覆部46によって覆われ、振動子ユニット30をユニットホルダー31に取付けた際、端子覆部46とともに、ユニットホルダー31の設置部38に設けた端子挿入部66に挿入される。この結果、露出部45’は、ユニットホルダー31のバネ端子53と接触し、また、端子覆部46は、端子挿入部66に上部から蓋をして端子45を外部と遮断するようになっている。このような構成により、端子45を略完全に振動子ユニット30やユニットホルダー31のハウジング35、36に収容し、剤等の影響を受けにくくすることができる。
【0031】
図7を参照して、吸水棒ホルダー21について説明する。尚、この吸水棒ホルダー21は、噴霧装置1に任意に取付可能なだけであって、本装置の必須部品ではない。吸水棒ホルダー21は、主に、受け部24と棒状部25から成る。棒状部25は、ユニットホルダー31によって保持した吸水棒34を包み込み、受け部24は、ユニットホルダー31のキャップ部37の底部を支持する。吸水棒ホルダー21は、棒状部25に吸水棒34を包み込んだ状態でユニットホルダー31に取付けられるため、噴霧装置1を吸水棒34を含めた状態で保護することでき、噴霧装置1の運搬を容易にできる。また、吸水棒ホルダー21の棒状部25に噴霧する剤を溜めるようにすれば、ホルダー21を簡易的なタンクとして使用することもできる。
【0032】
更に、噴霧装置1の運搬等をより安全に行うため、吸水棒ホルダー21に加えて、ユニットホルダーキャップ20を設けてもよい。ユニットホルダーキャップ20は、端子覆部46をも含めた振動子ユニット30の上部全体を覆って、振動子41へのゴミの進入、或いは、端子45への水分の浸入を防止する。尚、ユニットホルダーキャップ20の前側底部には、半円状の切り欠き23を設けてユニットホルダー31との衝突が防止されている。
【符号の説明】
【0033】
1 噴霧装置
11 吸水タンク
12 ケーブル
20 ユニットホルダーキャップ
21 吸水棒ホルダー
30 振動子ユニット
31 ユニットホルダー
34 吸水棒
35 振動子ユニットのハウジング
36 ユニットホルダーのハウジング
40 噴霧口
41 振動子
46 端子覆部
48 四分割孔
50 ケーブル接続部
62 凹部
66 端子挿入部
70 吸水棒保持部
71 スリット
72 テーパー
75 三角孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動子を設けた着脱式の振動子ユニットと、該振動子ユニットを着脱自在に取付けることができるユニットホルダーと、を備え、
前記振動子ユニットは、前記ユニットホルダーに取付けられたときに、該ユニットホルダーを通じて、前記振動子によって噴霧する剤と前記振動子を駆動するエネルギーの供給を受けることを特徴とする噴霧装置。
【請求項2】
前記噴霧する剤を前記振動子に運搬する吸水棒の一端は前記噴霧する剤に浸し、前記吸水棒の他端は前記ユニットホルダーに設けたスリットを有する吸水棒保持部によって前記振動子に接触させた状態で保持する請求項1に記載の噴霧装置。
【請求項3】
前記吸水棒保持部のスリットは、前記吸水棒による吸水方向に沿って複数設けられている請求項2に記載の噴霧装置。
【請求項4】
前記振動子ユニットは、前記振動子の周囲を水平方向にて取り巻く略環状の孔を有し、前記ユニットホルダーは、前記吸水棒保持部の周囲を水平方向にて取り巻く略環状の孔を有し、前記振動子ユニットを前記ユニットホルダーの上部に取付けたときに前記振動子ユニットの孔と前記ユニットホルダーの孔が上下方向に連通し、連通したこれらの孔を通じて、剤を下方に流す請求項2又は3に記載の噴霧装置。
【請求項5】
前記振動子ユニットの孔、及び/又は、前記ユニットホルダーの孔の周囲に、孔に向かって下方に傾斜する傾面が形成されている請求項4に記載の噴霧装置。
【請求項6】
前記振動子ユニットは、前記振動子と、前記ユニットホルダーを通じて供給された前記振動子を駆動する電気エネルギーを前記振動子に伝達する端子と、前記振動子と前記端子を支持するハウジングを含む請求項1乃至5のいずれかに記載の噴霧装置。
【請求項7】
前記振動子ユニットのハウジングは、該ハウジングの外部に露出した前記端子の露出部を上部から覆う部分を有し、前記ユニットホルダーのハウジングは、前記振動子ユニットが前記ユニットホルダーの上部に取付けられたときに、前記端子の露出部と該露出部の上部を覆う部分とが挿入される端子挿入部を有し、
前記端子挿入部に前記端子の露出部と該露出部の上部を覆う部分が挿入されたときに、前記端子の露出部が前記ユニットホルダーを通じて供給された前記振動子を駆動する電気エネルギーを伝達する端子と接触するとともに、前記端子の露出部を上部から覆う部分が前記端子挿入部に上部から蓋をする請求項6に記載の噴霧装置。
【請求項8】
前記振動子ユニットのハウジングに凸部を設け、前記ユニットホルダーのハウジングに前記凸部に対応する凹部を設け、前記振動子ユニットを前記ユニットホルダーの上部に取付ける際、前記凸部と前記凹部を噛み合わせて前記振動子ユニットを前記ユニットホルダーに位置決めする請求項6又は7に記載の噴霧装置。
【請求項9】
前記ユニットホルダーによって保持した吸水棒を包み込んだ状態で前記ユニットホルダーのハウジングに取付けられる吸水棒ホルダーを有する請求項1乃至8のいずれかに記載の噴霧装置。
【請求項10】
前記振動子ユニットの上部を覆うキャップを更に有する請求項9に記載の噴霧装置。
【請求項11】
前記振動子によって噴霧する剤を溜める吸水タンクを更に設けた請求項1乃至10のいずれかに記載の噴霧セット。
【請求項12】
前記振動子を駆動するエネルギーを供給する部分を更に設けた請求項11に記載の噴霧セット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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