説明

噴霧装置

【課題】噴射対象液を霧状(粒子状)にして広い区域に短時間で付着させることができ、かつ、操作が容易である噴霧装置を提供すること。
【解決手段】噴霧装置100は、液体窒素収容容器110と、注入液収容容器150と、注入液噴射装置160と、制御装置170と、を具備している。制御装置170は、動作開始信号を受けた時に注入液噴射装置160を動作させてこれにより注入液収容容器150の注入液を噴射させて液体窒素収容容器110の内部空間に注入させて前記注入液の水によって前記液体窒素を蒸発させて前記注入液の前記噴射対象液を粒子状にして液体窒素収容容器110の内部空間の上昇される圧力により前記粒子状の噴射対象液を外部に噴射させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の内部の噴射対象液を霧状(粒子状)にして外部に噴射して部屋の壁面等に付着させる噴霧装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の噴霧装置として、非特許文献1に記載されたものがある。この従来の噴霧装置は、タンクの内部の消毒液又はかび防止剤などの液を霧状(粒子状)にして外部に噴射して部屋の壁面等に付着させるものである。この従来の噴霧装置は、液を霧状(粒子状)にして噴射して部屋の壁面等の狭い区域ごとに順次に付着させるものである。
【非特許文献1】http://www.koeishoji.co.jp
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の噴霧装置においては、液を霧状(粒子状)にして噴射して部屋の壁面等の狭い区域ごとに順次に付着させるため、広い区域に液を付着させる場合に、時間が掛かり、かつ、操作が面倒であるという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、噴射対象液を霧状(粒子状)にして広い区域に短時間で付着させることができ、かつ、操作が容易である噴霧装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、液体窒素を収容し液注入口を規定する液注入内周面と気体噴射口を規定する気体噴射内周面とを有する液体窒素収容容器と、水と所定の噴射対象液とを混合してなる前記注入液を収容している注入液収容容器と、前記注入液収容容器の前記注入液を噴射して前記液体窒素収容容器の内部空間に前記液注入口を介して注入する注入液噴射装置と、前記加熱装置と前記注入液噴射装置とに接続されている制御手段と、前記制御手段に動作の開始を指示する動作開始信号及び動作の終了を指示する動作終了信号を与えるための操作入力装置と、を具備し、前記制御手段は、前記動作開始信号を受けた時に前記注入液噴射装置を動作させて当該注入液噴射装置により前記注入液収容容器の前記注入液を噴射させて前記液体窒素収容容器の内部空間に前記液注入口を介して注入させて前記注入液の水によって前記液体窒素を蒸発させて前記注入液の前記噴射対象液を粒子状にして前記液体窒素収容容器の内部空間の上昇される圧力により前記粒子状の噴射対象液を前記気体噴射口を介して外部に噴射させる構成を採る。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、水と所定の噴射対象液とを混合してなる注入液を液体窒素収容容器の内部に注入して前記注入液の水によって液体窒素を蒸発させて前記注入液の前記噴射対象液を粒子状にして前記液体窒素収容容器の内部空間の上昇される圧力により前記粒子状の噴射対象液を外部に噴射させるため、噴射対象液を霧状(粒子状)にして大きい空間に噴射することができるから、噴射対象液を霧状(粒子状)にして広い部屋の壁などの区域に短時間で付着させることができ、かつ、操作が容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0008】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る噴霧装置の構成を示す図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る噴霧装置の液体窒素収容容器を示す概略断面図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る噴霧装置の注入液収容容器を示す概略断面図である。
【0009】
図1に示すように、本発明の実施の形態1に係る噴霧装置100は、液体窒素収容容器110と、容器保持台120、加熱装置130、液体窒素温度検出器140と、注入液収容容器150と、注入液噴射装置160と、制御装置170と、操作入力装置180と、を具備している。
【0010】
図1及び図2に示すように、液体窒素収容容器110は、液体窒素111を収容する液体窒素収容空間112及び蒸発空間113を含む内部空間を規定する内周面114を有している。液体窒素収容容器110は、その上部に注入液を注入する液注入口115を規定する液注入内周面116を有している。液注入口115は、蒸発空間113と連通している。また、液体窒素収容容器110は、その最上部に気体噴射口117を規定する気体噴射内周面118を有している。気体噴射口117は、蒸発空間113と連通している。液体窒素収容容器110の最上部には、ノズル119が設けられている。このノズル119の内部空間は、気体噴射口117と連通されている。液体窒素収容容器110は、例えば、ステンレス又はアルミニウム等により形成されている。
【0011】
図1に示すように、加熱装置130は、ヒーター131と、ヒーター制御装置132と、電源装置133とを具備している。ヒーター制御装置132は、ヒーター131と、電源装置133と、制御装置170とに接続されている。
【0012】
容器保持台120は、建物の部屋の床面等に配置されるものである。図1に示すように、容器保持台120は、液体窒素収容容器110及びヒーター131を収容する容器収容空間を規定する収容内周面121を有している。収容内周面121の上には、緩衝シート122が配置されている。緩衝シート122は、耐熱性及び柔軟性を有する部材(例えば、ウレタンフォーム)で形成されている。
【0013】
緩衝シート122の底部の上面には、ヒーター131が載置されている。ヒーター131及び緩衝シート122の上面には、液体窒素収容容器110が載置されている。容器保台120の上には、保持部材123が取り付けられている。保持部材123は、容器保持台120の上部にねじ等の連結具により連結され固定されている。保持部材123は、液体窒素収容容器110を容器保持台120の方向に押圧することにより液体窒素収容容器110及びヒーター131を容器保持台120に固定するためのものである。容器保持台120及び保持部材123は、例えば、鋳物又は鉄等で形成されている。
【0014】
図1に示すように、液体窒素温度検出器140は、容器保持台120の収容内周面121と液体窒素収容容器110の下部の外周面との間に液体窒素収容容器110の下部の外周面に接触するように配置されている。液体窒素温度検出器140は、制御装置170に接続されている。液体窒素温度検出器140は、液体窒素収容容器110に収容されている液体窒素111の温度を検出して液体窒素温度検出値を生成して制御装置170に与える。
【0015】
図1及び図3に示すように、注入液収容容器150は、注入液151を収容する内部空間152を規定している内周面153を有している。この注入液151は、水と所定の噴射対象液とを混合してなるものである。この噴射対象液は、粉塵飛散防止剤、コーティング剤、殺菌剤又は殺虫剤などである。注入液収容容器150は、その上部に内部空間152と連通するエアー注入口154を規定する注入内周面155を有している。また、注入液収容容器150は、その下部に内部空間152と連通する注入液噴出口156を規定する注入液噴出内周面157を有している。
【0016】
図1に示すように、注入液噴射装置160は、注入液収容容器150の注入液151を噴射して液体窒素収容容器110の内部空間に液注入口115を介して注入するものである。注入液噴射装置160は、エアーコンプレッサー161と、エアー案内管162と、第1の開閉弁163と、第1の開閉弁制御装置164と、注入液案内管165と、第2の開閉弁166と、第2の開閉弁制御装置167と、注入液散布部材168とを有している。
【0017】
エアーコンプレッサー161は、圧縮空気を噴射するものである。エアー案内管162は、エアーコンプレッサー161の内部と注入液収容容器150のエアー注入口154とを連通するように 配設されている。第1の開閉弁163は、エアー案内管162に設けられている。第1の開閉弁163は、閉じた状態でエアーコンプレッサー161の圧縮空気を止めて注入液収容容器150の内部空間152の方へ通さない。また、第1の開閉弁163は、開いた状態でエアーコンプレッサー161の圧縮空気を注入液収容容器150の内部空間152の方へ通す。
【0018】
注入液案内管165は、注入液収容容器150の注入液噴出口156と注入液散布部材168の内部とを連通するように 配設されている。第2の開閉弁166は、注入液案内管165に設けられている。第2の開閉弁166は、閉じた状態で注入液収容容器150からの注入液を止めて注入液散布部材168の方へ通さない。また、第2の開閉弁166は、開いた状態で注入液収容容器150からの注入液を注入液散布部材168の方へ通す。
【0019】
注入液散布部材168は、その内部が注入液案内管165の内部と連津するように 配設されている。注入液散布部材168の後部は、液体窒素収容容器110の注入液噴出内周面157に固定されている。また、注入液散布部材168の先部は、液体窒素収容容器110の内部空間に配置されている。注入液散布部材168は、注入液収容容器150からの注入液151を液体窒素収容容器110の内部空間に散布するものである。
【0020】
第1の開閉弁163は第1の開閉弁制御装置164に接続されている。第2の開閉弁166は第2の開閉弁制御装置167に接続されている。第1の開閉弁制御装置164及び第2の開閉弁制御装置167は、制御装置170に接続されている。
【0021】
操作入力装置180は、制御装置170に接続されている。操作入力装置180は、操作者によって操作され、制御装置170に動作の開始を指示する動作開始信号及び動作の終了を指示する動作終了信号を与えるためのものである。
【0022】
制御装置170は、予め温度基準値を記憶している。制御装置170は、操作入力装置180から前記動作開始信号を受けた時に加熱装置130を動作させて液体窒素収容容器110の液体窒素111を加熱装置130により加熱させる。すなわち、制御装置170は、操作入力装置180から前記動作開始信号を受けた時に電力供給信号を生成してヒーター制御装置132に与える。ヒーター制御装置132は、前記電力供給信号を受けると、電源装置133の電力をヒーター131に供給して液体窒素収容容器110の液体窒素111をヒーター131により加熱させる。
【0023】
次に、制御装置170は、液体窒素温度検出器140からの前記液体窒素温度検出値が前記温度基準値に達した時に注入液噴射装置160を動作させてこの注入液噴射装置160により注入液収容容器150の注入液151を噴射させて液体窒素収容容器110の内部空間に液注入口115を介して注入させて注入液151の水によって液体窒素111を蒸発させて注入液151の前記噴射対象液を粒子状にして液体窒素収容容器110の内部空間の上昇される圧力により前記粒子状の噴射対象液を気体噴射口117を介して外部に噴射させる。
【0024】
すなわち、制御装置170は、液体窒素温度検出器140からの前記液体窒素温度検出値が前記温度基準値に達した時に注入液噴射信号を生成して第1の開閉弁制御装置164及び第2の開閉弁制御装置167に与える。第1の開閉弁制御装置164及び第2の開閉弁制御装置167は、前記注入液噴射信号を受けた時に第1の開閉弁163及び第2の開閉弁166を解放する。第1の開閉弁163及び第2の開閉弁166が解放されると、エアーコンプレッサー161の圧縮空気は、アー案内管162、第1の開閉弁163及びエアー注入口154を通って注入液収容容器150の内部空間152に注入される。さらに、注入液収容容器150の内部空間152に注入される圧縮空気は、注入液収容容器150の内部空間152の注入液151を押圧するから、この注入液151は注入液噴出口156、注入液案内管165、第2の開閉弁166及び注入液散布部材168を通って液体窒素収容容器110の内部空間に注入される。
【0025】
注入液151が液体窒素収容容器110の内部空間に注入されると、注入液151の水によって液体窒素111が蒸発されて注入液151の前記噴射対象液が粒子状(霧状)にされ液体窒素収容容器110の内部空間の上昇される圧力により前記粒子状の噴射対象液が気体噴射口117及びノズル119を介して外部に噴射される。
【0026】
気体噴射口117及びノズル119を介して外部に噴射される前記粒子状の噴射対象液の各粒子は、イオン化されて同極性の電荷を有するため、部屋内において使用することにより、相互に反発して拡散されて部屋の壁面、天井昇面及び床面等の面に付着される。
【0027】
制御装置170は、操作入力装置180から動作終了信号を受けた時に加熱装置130及び注入液噴射装置160の動作を終了させる。すなわち、制御装置170は、操作入力装置180から前記動作終了信号を受けた時にこの動作終了信号をヒーター制御装置132、第1の開閉弁制御装置164及び第2の開閉弁制御装置167に与える。ヒーター制御装置132は、前記動作終了信号を受けると、ヒーター131への電源装置133からの電力の供給を終了する。また、第1の開閉弁制御装置164及び第2の開閉弁制御装置167は、前記動作終了信号を受けると、第1の開閉弁163及び第2の開閉弁166を閉塞する。
【0028】
本発明の実施の形態1によれば、噴射対象液を霧状(粒子状)にして大きい空間に噴射することができるから、噴射対象液を霧状(粒子状)にして広い区域に短時間で付着させることができ、かつ、操作が容易である。また、本発明の実施の形態1によれば、液体窒素温度検出器140からの前記液体窒素温度検出値が温度基準値に達した時に注入液噴射装置160を動作させてこの注入液噴射装置160により注入液収容容器150の注入液151を噴射させて液体窒素収容容器110の内部空間に注入させるため、噴射対象液を良好に霧状(粒子状)とすることができる。
【0029】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る噴霧装置の構成を示す図である。本発明の実施の形態2においては、本発明の実施の形態1と同じ構成要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0030】
図4に示すように、本発明の実施の形態2に係る噴霧装置200は、本発明の実施の形態1において、制御装置170の代わりに制御装置201を具備し、温度基準値設定装置202を追加してなる。
【0031】
温度基準値設定装置202は、制御装置201に接続されている。温度基準値設定装置202は、操作者により操作され、制御装置201に所定範囲内の温度基準値を与えて記憶させる。温度基準値設定装置202は、制御装置201に記憶させる温度基準値を更新することができる。これ以外の本発明の実施の形態2の構成は、本発明の実施の形態1と同じである。
【0032】
本発明の実施の形態2によれば、噴射対象液を霧状(粒子状)にして大きい空間に噴射することができるから、噴射対象液を霧状(粒子状)にして広い区域に短時間で付着させることができ、かつ、操作が容易である。また、本発明の実施の形態2によれば、液体窒素温度検出器140からの前記液体窒素温度検出値が所定範囲内の温度基準値に達した時に注入液噴射装置160を動作させてこの注入液噴射装置160により注入液収容容器150の注入液151を噴射させて液体窒素収容容器110の内部空間に注入させるため、噴射対象液をより良好に霧状(粒子状)とすることができる。
【0033】
なお、本発明の実施の形態1は、加熱装置130及び液体窒素温度検出器140を有せず、かつ、制御装置170が温度基準値を記憶しない構成であってもよい。
【0034】
本発明は、噴射対象液を霧状(粒子状)にして広い区域に短時間で付着させることができ、かつ、操作が容易である効果を有し、噴霧装置に有用である。
【0035】
以上のごとき説明より理解されるように、液体窒素を収容した液体窒素収容容器110を加熱するための加熱手段(130)を備え、上記液体窒素収容容器110内へ、水と噴射対象液との混合液を圧入するための混合液圧入手段とを備えた構成であるから、液体窒素と水との接触及び前記加熱手段による液体窒素の加熱とが相俟って液体窒素の蒸発が極めて激しく行われることとなり、前記液体窒素収容容器内の圧力が極めて高圧となり、噴射対象液が液体窒素収容容器に備えたノズルから周囲に勢いよく激しく噴霧されるものである。この際、加熱手段によって液体窒素を加勢するので、噴射対象液は粉体とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態1に係る噴霧装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る噴霧装置の液体窒素収容容器を示す概略断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る噴霧装置の注入液収容容器を示す概略断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る噴霧装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0037】
100、200 噴霧装置
110 液体窒素収容容器
120 容器保持台
130 加熱装置
140 液体窒素温度検出器
150 注入液収容容器
160 注入液噴射装置
170、201 制御装置
180 操作入力装置
202 温度基準値設定装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体窒素を収容し液注入口を規定する液注入内周面と気体噴射口を規定する気体噴射内周面とを有する液体窒素収容容器と、
水と所定の噴射対象液とを混合してなる前記注入液を収容している注入液収容容器と、
前記注入液収容容器の前記注入液を噴射して前記液体窒素収容容器の内部空間に前記液注入口を介して注入する注入液噴射装置と、
加熱装置と前記注入液噴射装置とに接続されている制御手段と、
前記制御手段に動作の開始を指示する動作開始信号及び動作の終了を指示する動作終了信号を与えるための操作入力装置と、
を具備し、
前記制御手段は、前記動作開始信号を受けた時に前記注入液噴射装置を動作させて当該注入液噴射装置により前記注入液収容容器の前記注入液を噴射させて前記液体窒素収容容器の内部空間に前記液注入口を介して注入させて前記注入液の水によって前記液体窒素を蒸発させて前記注入液の前記噴射対象液を粒子状にして前記液体窒素収容容器の内部空間
の上昇される圧力により前記粒子状の噴射対象液を前記気体噴射口を介して外部に噴射させることを特徴とする噴霧装置。
【請求項2】
液体窒素を収容し液注入口を規定する液注入内周面と気体噴射口を規定する気体噴射内周面とを有する液体窒素収容容器と、
前記液体窒素収容容器に収容されている前記液体窒素を加熱する加熱装置と、
前記液体窒素収容容器に収容されている前記液体窒素の温度を検出して液体窒素温度検出値を生成する液体窒素温度検出器と、
水と所定の噴射対象液とを混合してなる前記注入液を収容している注入液収容容器と、
前記注入液収容容器の前記注入液を噴射して前記液体窒素収容容器の内部空間に前記液注入口を介して注入する注入液噴射装置と、
加熱装置と前記液体窒素温度検出器と前記注入液噴射装置とに接続されている制御手段と、
前記制御手段に動作の開始を指示する動作開始信号及び動作の終了を指示する動作終了信号を与えるための操作入力装置と、
を具備し、
前記制御手段は、予め温度基準値を記憶し、前記動作開始信号を受けた時に前記加熱装置を動作させて前記液体窒素収容容器の前記液体窒素を前記加熱装置により加熱させて前記液体窒素温度検出器からの前記液体窒素温度検出値が前記温度基準値に達した時に前記注入液噴射装置を動作させて当該注入液噴射装置により前記注入液収容容器の前記注入液を噴射させて前記液体窒素収容容器の内部空間に前記液注入口を介して注入させて前記注入液の水によって前記液体窒素を蒸発させて前記注入液の前記噴射対象液を粒子状にして前記液体窒素収容容器の内部空間の上昇される圧力により前記粒子状の噴射対象液を前記気体噴射口を介して外部に噴射させることを特徴とする噴霧装置。
【請求項3】
液体窒素を収容し液注入口を規定する液注入内周面と気体噴射口を規定する気体噴射内周面とを有する液体窒素収容容器と、
前記液体窒素収容容器に収容されている前記液体窒素を加熱する加熱装置と、
前記液体窒素収容容器に収容されている前記液体窒素の温度を検出して液体窒素温度検出値を生成する液体窒素温度検出器と、
水と所定の噴射対象液とを混合してなる前記注入液を収容している注入液収容容器と、
前記注入液収容容器の前記注入液を噴射して前記液体窒素収容容器の内部空間に前記液注入口を介して注入する注入液噴射装置と、
加熱装置と前記液体窒素温度検出器と前記注入液噴射装置とに接続されている制御手段と、
前記制御手段に動作の開始を指示する動作開始信号及び動作の終了を指示する動作終了信号を与えるための操作入力装置と、
前記制御手段に所定範囲内の温度基準値を与えて記憶させる温度基準値設定装置と、
を具備し、
前記制御手段は、前記動作開始信号を受けた時に前記加熱装置を動作させて前記液体窒素収容容器の前記液体窒素を前記加熱装置により加熱させて前記液体窒素温度検出器からの前記液体窒素温度検出値が前記温度基準値に達した時に前記注入液噴射装置を動作させて当該注入液噴射装置により前記注入液収容容器の前記注入液を噴射させて前記液体窒素収容容器の内部空間に前記液注入口を介して注入させて前記注入液の水によって前記液体窒素を蒸発させて前記注入液の前記噴射対象液を粒子状にして前記液体窒素収容容器の内部空間の上昇される圧力により前記粒子状の噴射対象液を前記気体噴射口を介して外部に噴射させることを特徴とする噴霧装置。
【請求項4】
液体窒素を収容し上部に形成した気体噴射口にノズルを備えた液体窒素収容容器と、上記液体窒素収容容器内へ水と噴射対象液との混合液を圧入するための混合液圧入手段と、前記液体窒素収容容器を加勢するための加熱手段と、を備えていることを特徴とする噴霧装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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