説明

回転コネクタ装置

【課題】反転部での干渉音を抑制又は防止することを可能とする。
【解決手段】コンビネーション・スイッチ側に支持され周回状の壁部13を有するボディ3と、ボディ3に回転自在に結合され壁部13と同心のロータ5と、ボディ3とロータ5との間に周回状に形成されロータ5の回転に伴って旋回遊動可能な遊動スペーサ7と、遊動スペーサ7に設けられた第1のガイド部53及び第2のガイド部を構成するローラ51aと、ボディ3及びロータ5に各端部が固定され第1のガイド部53に反転部47の凸面側が常に当接して反転され遊動スペーサ7の内外周側の周方向に沿って配置された第1のフラット・ケーブル35と、ボディ3及びロータ5に各端部が固定されローラ51aに反転部49の凹面側が常に当接して反転され前記遊動スペーサ7の内外周側の周方向に沿って配置された第2のフラット・ケーブル37とを備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の車体とステアリング・ホイールとの間等を電気的に接続するために供される回転コネクタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載された図4に示す回転コネクタ装置がある。この回転コネクタ装置101は、外筒壁103を有する固定側ハウジング105と内筒壁107を有する可動側ハウジング109とを備えている。固定側ハウジング105と可動側ハウジング109との間に形成された収納部111内には、第1の開口113と第2の開口115とが設けられた移動体117が回動自在に配置されている。前記収納部111には、両端が外筒壁103と内筒壁107の周面にそれぞれ固定された第1,第2のフラット・ケーブル119,121が巻回され、両フラット・ケーブル119,121の反転部119a,121aが、第1,第2の開口113,115を通過する。
【0003】
そして、ステアリング・ホイールを回転操作すると、その回転が可動側ハウジング109に伝達され、可動側ハウジング109が同方向へ回転する。例えば、可動側ハウジング109が時計方向に回転すると、第1,第2のフラット・ケーブル119,121の反転部119a,121aは可動側ハウジング109よりも少ない回転量だけ時計方向に回転移動し、これら反転部119a,121aに追従して移動体117も時計方向に回転移動する。その結果、これらの移動量の約2倍の長さの第1,第2のフラット・ケーブル119,121が内筒部107側から繰り出されて外筒部103側に巻き戻され、巻き戻し状態となる。この場合、第1のフラット・ケーブル119の反転部119aは第1の開口113内を時計方向に移動する。このとき第2のフラット・ケーブル121の反転部121aは第2の開口115内を時計方向に移動するが、第1,第2の開口113,115の寸法がW1<W2に設定されているため、図4のように、幅寸法が短い第1の開口113内にある反転部119aのみがガイド部である固定筒123を時計方向に押圧し、幅寸法が長い第2の開口115内にある反転部121aは固定筒125を押圧せず、移動体117は第1のフラット・ケーブル119の反転部119aからの押圧力のみを受けて収納部111内を回動する。
【0004】
これとは逆に、ハンドルの中立状態から可動側ハウジング109が反時計方向に回転すると、両フラット・ケーブル119,121の反転部119a,121aは可動側ハウジング109よりも少ない回転量だけ反時計方向に移動し、これら反転部119a,121aに追従して移動体117も反時計方向に移動する。その結果、これらの移動量の約2倍の長さのフラット・ケーブル119,121が外筒部103から繰り出されて内筒部107に巻き締められ、巻き締め状態となる。この場合も、幅寸法が短い第1の開口113内にある反転部119aのみが固定筒123に対向するガイド部であるローラ127を引っ張り、その引張力によって移動体117が収納部111内を回動する。
【0005】
このように、ハンドルの時計方向操作では、反転部119aが第1の開口113内をW1移動してから固定筒123に当接し、ハンドルの反時計方向操作では、反転部119aが第1の開口113内をW1逆方向へ移動してからローラ127に当接し、これらの各当接により移動体117を時計方向、反時計方向へ回転移動させ、回転コネクタ装置101を円滑に動作させることができる。
【0006】
しかしながら、反転部119aが第1の開口113内をW1移動してから固定筒123又はローラ127に当接して動作する構造であるため、固定筒123又はローラ127に対し反転部119aの干渉音が発生する。
【0007】
このため、自動車のハンドル切り返し操作を行うときなど、衝撃音が発生し、ドライバーにとっては異音として不快感を感じる問題があった。
【0008】
【特許文献1】特開平11−204224号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
解決しようとする問題点は、反転部が移動してからガイド部に当接して動作する構造であるため、ガイド部に対し反転部の干渉音が発生する点である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、ハンドルの切り返しに伴う反転部での干渉音を抑制又は防止するため、固定側に支持され周回状の壁部を有する固定側部材と、該固定側部材に回転自在に結合され前記壁部と同心の回転側部材と、前記固定側部材と回転側部材との間に周回状に形成され前記回転側部材の回転に伴って旋回遊動可能な遊動スペーサと、前記遊動スペーサに設けられた第1,第2のガイド部と、前記固定側部材及び回転側部材に各端部が固定され前記第1のガイド部に反転部の凸面側又は凹面側が常に当接して反転され前記遊動スペーサの内外周側の周方向に沿って配置された第1の可撓性ケーブルと、前記固定側部材及び回転側部材に各端部が固定され前記第2のガイド部に反転部の凹面側又は凸面側が常に当接して反転され前記遊動スペーサの内外周側の周方向に沿って配置された第2の可撓性ケーブルとを備えたことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の回転コネクタ装置は、上記課題を解決するための手段とするため、遊動スペーサに回転力を与える反転部を、回転方向により第1,第2の可撓性ケーブル間で分けることができる。
【0012】
従って、回転側部材が一方向へ回転するとき、回転側部材から繰り出され又は回転側部材に巻き取られる第1及び第2の可撓性ケーブルの反転部が遊動スペーサの周方向へ移動し、第1又は第2の可撓性ケーブルの反転部の凸面側又は凹面側が当接する第1又は第2のガイド部に遊動スペーサ周方向への押し力又は引き力を直ちに付与することができる。
【0013】
また、回転側部材が他方向へ回転するとき、回転側部材に巻き取られ又は回転側部材から繰り出される第2及び第1の可撓性ケーブルの反転部が遊動スペーサの周方向へ移動し、第2又は第1の可撓性ケーブルの反転部の凹面側又は凸面側が当接する第2又は第1のガイド部に遊動スペーサ周方向への引き力又は押し力を直ちに付与することができる。
【0014】
すなわち、回転側部材の何れへの回転時にも第1及び第2の可撓性ケーブルの反転部と第1及び第2のガイド部とが常に当接しており、第1及び第2の可撓性ケーブルの反転部と第1及び第2のガイド部との間の隙間の形成が抑制されるため、ハンドルの切り返し操作を行っても干渉音の発生を抑制又は防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
反転部の干渉音を抑制又は防止するという目的を、第1又は第2の可撓性ケーブルの反転部を第1又は第2のガイド部に常に当接させることで実現した。
【実施例1】
【0016】
[回転コネクタ装置]
図1は、本発明の実施例1を適用した回転コネクタ装置の概略を示す全体分解斜視図である。
【0017】
この図1の回転コネクタ装置1は、自動車のステアリング・ホイール側のホーン、エア・バッグ装置等を車体側へ電気的に接続するものである。回転コネクタ装置1は、固定側部材としてのボディ3と回転側部材としてのロータ5と遊動スペーサ7とフラット・ケーブル組9とを備えている。
【0018】
前記ボディ3は、樹脂等によって形成され、ボトム・カバー11に、周回状の壁部13を備えたものである。ボトム・カバー11は、ステアリング・コラム(図示せず)に取り付けられたコンビネーション・スイッチ側に固定される。前記ボトム・カバー11には、中央部にステアリング・シャフトを貫通させる固定側孔部15が形成され、側部に固定側ターミナル支持部17が形成されている。
【0019】
前記ロータ5は、ステアリング・ホイールの下面側に配置され、ステアリング・ホイールに対し連動回転可能となっている。ロータ5は、樹脂等によって形成され、筒状部19とドーナツ板状部21とが結合されたものである。筒状部19及びドーナツ板状部21には、中央部にステアリング・シャフトを貫通させる回転側孔部23a,23bが形成され、ドーナツ板状部21に、回転側ターミナル支持部25、27、係合突部29が形成されている。係合突部29は、ステアリング・ホイールに係合し、ロータ5をステアリング・ホイールに連動させる。
【0020】
このロータ5は、ボディ3のボトム・カバー11にアタッチメント31を介し回転自在に結合され、前記壁部13と同心となっている。
【0021】
前記遊動スペーサ7は、ボディ3の壁部13とロータ5の筒状部19との間に周回状に形成され、ロータ5の回転に伴って旋回遊動可能となっている。この遊動スペーサ7は、樹脂によって形成され、ドーナツ形状板部33と後述するローラ及び第1,第2のガイド部を備えている。
【0022】
前記フラット・ケーブル組9は、第1,第2の可撓性ケーブルとしての第1,第2のフラット・ケーブル35,37を備えている。第1,第2のフラット・ケーブル35,37は、一端に回転側ターミナル39,41、他端に固定側ターミナル43,45が結合され、中間部に反転部47,49を備えている。
【0023】
回転側ターミナル39,41は、前記ドーナツ板状部21の回転側ターミナル支持部25、27に支持され、固定側ターミナル43,45は、前記ボディ3の固定側ターミナル支持部17に支持される。
【0024】
図2は、遊動スペーサと第1,第2のガイド部と第1,第2のフラット・ケーブルとの関係を示すボディ側から見た一部省略下面図である。
【0025】
図2のように、遊動スペーサ7には、5個のローラ51a,51b,51c,51d,51eが周回状に配列されている。ローラ51d,51e間には、ローラ51dに近接して第1のガイド部53が配置固定されている。ローラ51aは、第2のガイド部を構成する。
【0026】
第1のガイド部53は、凹状に湾曲したガイド面53aを備えている。ガイド面53aの湾曲は、反転部47の湾曲に倣っている。このガイド面53aは、遊動スペーサ7の周方向に指向し、第1のフラット・ケーブル35の反転部47の凸面側を常に当接させて反転させる。この反転により第1のフラット・ケーブル35は、遊動スペーサ7のローラ51a,51b,51c,51d,51e群における内外周側の周方向に沿って配置される。
【0027】
第2のガイド部であるローラ51aは、外周面で構成される凸状のガイド面が前記凹状のガイド面53aに向かうように前記遊動スペーサ7の周方向に指向する。このローラ51aは、第2のフラット・ケーブル37の反転部49の凹面側の湾曲が倣うように常に当接することで反転させる。この反転により第2のフラット・ケーブル37は、遊動スペーサ7のローラ51a,51b,51c,51d,51e群における内外周側の周方向に沿って配置される。
[回転動作]
ステアリング・ホイールの操作により、ロータ5が一方向である、例えば図示CW方向へ回転するとき、ロータ5から繰り出される第1及び第2のフラット・ケーブル35,37の反転部47,49が遊動スペーサ7の周方向でCW方向へ移動する。
【0028】
このとき、第1のフラット・ケーブル35の反転部47の凸面側が当接する第1のガイド部53に周方向への押し力を反転部47により直ちに付与することができる。
【0029】
このため、遊動スペーサ7は、順次CW方向へ移動する反転部47に連動し、ボディ3の壁部13とロータ5の筒状部19との間で同方向へ旋回動する。
【0030】
第2のフラット・ケーブル37の反転部49は、ローラ51aに回転ガイドされ、反転部47に連動した動作を円滑に行わせることができる。また、この回転時反転部49はローラ51aと常に当接しているため反転部49及びローラ51a間の隙間発生を抑止することができる。
【0031】
ステアリング・ホイールの操作により、ロータ5が他方向である、例えばCWと反対方向へ回転するとき、ロータ5に巻き取られる第1及び第2のフラット・ケーブル35,37の反転部47,49が遊動スペーサ7の周方向でCWと反対方向へ移動する。
【0032】
このとき、第2のフラット・ケーブル37の反転部49の凹面側が当接するローラ51aに、遊動スペーサ7周方向への引き力を直ちに付与することができる。
【0033】
このため、遊動スペーサ7は、順次CWと反対方向へ移動する反転部49に連動し、ボディ3の壁部13とロータ5の筒状部19との間で同方向へ旋回動する。
【0034】
また、CWと反対方向への回転時に、第1のフラット・ケーブル35の反転部47の湾曲は、第1のガイド部53のガイド面53aの湾曲に倣いつつ周方向へほぼ同期して移動し、反転部49に連動した動作を円滑に行わせることができる。また、この回転時反転部47は第1のガイド部53と常に当接しているため第1のガイド部53及び反転部47間の隙間発生を抑止することができる。
[実施例1の効果]
本発明の回転コネクタ装置1は、コンビネーション・スイッチ側に支持され周回状の壁部13を有するボディ3と、該ボディ3に回転自在に結合され前記壁部13と同心のロータ5と、前記ボディ3とロータ5との間に周回状に形成され前記ロータ5の回転に伴って旋回遊動可能な遊動スペーサ7と、前記遊動スペーサ7に設けられた第1のガイド部53及び第2のガイド部を構成するローラ51aと、前記ボディ3及びロータ5に各端部が固定され前記第1のガイド部53に反転部47の凸面側が常に当接して反転され前記遊動スペーサ7の内外周側の周方向に沿って配置された第1のフラット・ケーブル35と、前記ボディ3及びロータ5に各端部が固定され前記ローラ51aに反転部49の凹面側が常に当接して反転され前記遊動スペーサ7の内外周側の周方向に沿って配置された第2のフラット・ケーブル37とを備えた。
このため、遊動スペーサ7に回転力を与える反転部47,49を、回転方向により第1,第2のフラット・ケーブル35,37間で分けることができる。
【0035】
従って、ステアリング・ホイールの操舵に伴ってロータ5がCW方向へ回転するとき、ロータ5から繰り出される第1及び第2のフラット・ケーブル35,37の反転部47,49が遊動スペーサ7の周方向へ移動し、第1のフラット・ケーブル35の反転部47の凸面側が当接する第1のガイド部53に周方向への押し力を直ちに付与することができる。
【0036】
また、ステアリング・ホイールの逆方向への操舵に伴ってロータ5がCWと反対方向へ回転するとき、ロータ5に巻き取られ第1及び第2のフラット・ケーブル35,37の反転部47,49が遊動スペーサ7の周方向へ移動し、第2のフラット・ケーブル37の反転部49の凹面側が当接するローラ51aに遊動スペーサ7の周方向への引き力を直ちに付与することができる。
【0037】
すなわち、ロータ5の何れへの回転時にも第1及び第2のフラット・ケーブル35,37の反転部47,49と第1のガイド部53、ローラ51aとが常に当接しており、反転部47,49と第1のガイド部53、ローラ51aとの間の隙間の形成が抑制又は防止されるため、ハンドルの切り返し操作を行っても干渉音の発生を抑制又は防止することができる。
【0038】
前記第1のガイド部53は、前記第1のフラット・ケーブル35の反転部47の凸面側を常に当接させて反転させる凹状のガイド面53aが前記遊動スペーサ7の周方向に指向し、前記ローラ51aは、前記第2のフラット・ケーブル37の反転部49の凹面側を常に当接させて反転させる凸状のガイド面が前記凹状のガイド面53aに向かうように前記遊動スペーサ7の周方向に指向した。
【0039】
このため、CW方向への回転時は、第2のラット・ケーブル37の反転部49が、ローラ51aに回転ガイドされ、反転部47に連動した動作を円滑に行わせることができる。また、上記のとおり反転部49及びローラ51a間の隙間発生を確実に抑制又は防止することができる。
【0040】
CWと反対方向への回転時は、第1のラット・ケーブル35の反転部47が、第1のガイド部53のガイド面53aとほぼ同期して移動し、反転部49に連動した動作を円滑に行わせることができる。また、上記のとおり第1のガイド部53及び反転部47間の隙間発生を確実に抑制又は防止することができる。
【実施例2】
【0041】
図3は、本発明の実施例2に係り、遊動スペーサと第1,第2のガイド部と第1,第2のフラット・ケーブルとの関係を示すボディ側から見た一部省略下面図である。なお、基本的な構成は実施例1と同様であり、同一又は対応する構成部分には、同符号又は同符号にAを付し、重複した説明は省略する。
【0042】
図3のように、本実施例の回転コネクタ装置1Aでは、第1のガイド部53に隣接するローラ51fを追加して第2のガイド部としたものである。
【0043】
このため、本実施例でも時計方向への回転時は、第1のガイド部53が第1のフラット・ケーブル35の反転部47から押し力を受け、反時計方向への回転時は、第2のガイド部であるローラ51fが第2のフラット・ケーブル37Aの反転部49Aから引き力を受けることができる。
【0044】
従って、本実施例でも、遊動スペーサ7に回転力を与える反転部47,49Aを、回転方向により第1,第2のフラット・ケーブル35,37A間で分けることができ、第1のガイド部53が第1のフラット・ケーブル35の反転部47と常に当接し第2のガイド部であるローラ51fが第2のフラット・ケーブル37Aの反転部49Aと常に当接しているため、実施例1と同様な作用効果を奏することができる。
[その他]
第1のガイド部を何れかのローラ51a,51b,51c,51d,51e又はローラ51a,51b,51c,51d,51e,51fで構成し、第2のガイド部を固定して設けることもできる。
【0045】
第1、第2のガイド部の双方を固定のガイド部又は回転するローラで構成することもできる。
【0046】
固定のガイド部は、固定の円筒などにより構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】回転コネクタ装置の概略を示す全体分解斜視図である。(実施例1)
【図2】遊動スペーサと第1,第2のガイド部と第1,第2のフラット・ケーブルとの関係を示すボディ側から見た一部省略下面図である。(実施例1)
【図3】遊動スペーサと第1,第2のガイド部と第1,第2のフラット・ケーブルとの関係を示すボディ側から見た一部省略下面図である。(実施例2)
【図4】遊動スペーサとガイド部と第1,第2のフラット・ケーブルとの関係を示すボディ側から見た一部省略下面図である。(従来例)
【符号の説明】
【0048】
1,1A 回転コネクタ装置
3 ボディ(固定側部材)
5 ロータ(回転側部材)
7 遊動スペーサ
13 周回状の壁部
35 第1のフラット・ケーブル(第1の可撓制ケーブル)
37 第2のフラット・ケーブル(第2の可撓制ケーブル)
47,49 反転部
51a,51f ローラ(第2のガイド部)
51b,51c,51d,51e ローラ
53 第1のガイド部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定側に支持され周回状の壁部を有する固定側部材と、
該固定側部材に回転自在に結合され前記壁部と同心の回転側部材と、
前記固定側部材と回転側部材との間に周回状に形成され前記回転側部材の回転に伴って旋回遊動可能な遊動スペーサと、
前記遊動スペーサに設けられた第1,第2のガイド部と、
前記固定側部材及び回転側部材に各端部が固定され前記第1のガイド部に反転部の凸面側又は凹面側が常に当接して反転され前記遊動スペーサの内外周側の周方向に沿って配置された第1の可撓性ケーブルと、
前記固定側部材及び回転側部材に各端部が固定され前記第2のガイド部に反転部の凹面側又は凸面側が常に当接して反転され前記遊動スペーサの内外周側の周方向に沿って配置された第2の可撓性ケーブルと、
を備えたことを特徴とする回転コネクタ装置。
【請求項2】
請求項1記載の回転コネクタ装置であって、
前記第1のガイド部は、前記第1又は第2の可撓性ケーブルの反転部の凸面側を常に当接させて反転させる凹状のガイド面が前記遊動スペーサの周方向に指向し、
前記第2のガイド部は、前記第2又は第1の可撓性ケーブルの反転部の凹面側を常に当接させて反転させる凸状のガイド面が前記凹状のガイド面に向かうように前記遊動スペーサの周方向に指向した、
ことを特徴とする回転コネクタ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−3515(P2010−3515A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−160649(P2008−160649)
【出願日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(390001236)ナイルス株式会社 (136)