説明

回転体の回転停止位置保持機構及びそれを利用した遊戯具

【課題】 回転体の回転停止し位置を保持できる簡単機構及びそれを利用した遊戯具の提供。
【解決手段】 回転体の内部を多面体の中空にし、内部に中空部内を自由に転動することのできる大きさの錘を封入した回転停止位置保持機構。
上記の回転停止位置保持機構を有する角柱状回転体と、回転駆動手段と、ワンウェイ回転伝達手段とを有する本体機構よりなり、該角柱状回転体の所定の表示を外部より見る為の表示窓を有する遊戯具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な回転体の停止位置保持機構及びその保持機構を利用した遊戯具に関する。
【技術背景】
【0002】
特に塊状あるいは柱状の物体が回転軸中心に回転しその回転が停止した場合に一旦停止した位置からさらに回転移動しないようにする機構には例えばラチェットやクリックなどの手段がある。しかしこれまでのそれらの回転停止位置保持機構は回転体の外部にその機構を別に設けるものであるので構造的に不利な場合があったり全体構造における他の構成要素に差し障りが出たりするものであった。
【0003】
本発明は従来全くなかった新規な回転体の回転停止位置保持機構を提供するものである。
またその新規な回転体の回転停止位置保持機構を利用することによってこれもまた全く新しい態様の遊戯具を提供するものである。
本発明者は本発明の回転停止位置保持機構あるいはそれを利用した遊戯具あるいはそれらに近似するものを知らない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は回転体が回転を停止したときに停止位置を保持できる機構を極めて簡単な構成で達成するものである。
また、その機構を利用した装置を用いた新しい遊戯方法が可能な遊戯具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の柱状あるいは塊状の回転体の回転停止位置保持機構は、回転可能な柱状あるいは塊状の回転体の内部を中空にし、その中空部の内壁部を多面体に形成し、その中空部内に該回転体の回転を阻止しない重量で且つ該中空部内を自由に転動することのできる大きさの錘を封入したものである。
本発明の機構を適用できるのは柱状あるいは塊状のどのような形状のものであっても適用できる。
【0006】
本発明の機構において、目的とする機能を奏する構成はその柱状あるいは塊状の回転体に設けた中空部の内壁により形成される、回転軸に対して垂直方向の断面形状であり、その形状は多面体であることが好ましい。
回転体の回転軸に垂直な方向の断面形状と中空部の同様の断面形状とは必ず一致あるいは対応している必要はない。
その意味では、回転体自体の外面形状はそれ程重要ではない。
【0007】
また回転体は回転軸方向の全体にわたって同一形状である必要はなく、例えば角錐形状、ひょうたん形状など自由である。
しかし本発明の機構の基本的な機能からすれば、回転体の回転軸に垂直な方向の断面形状と中空部の同様の断面形状とは同じ(相似形)である方が適用範囲が広いといえる。
【0008】
中空部の多面体の形状は、角柱体状あるいはその双対多面体状であることが好ましく、より好ましくは正多角柱状その双対多面体状、さらに好ましくは正三角柱状ないし正六角柱状あるいはその双対多面体状程度である。
多面体の角数が多くなるほど円に近くなって停止位置の区別がつきにくくなり、また停止位置をそれ程多くする必要は少ないであろうがら、角の数は上記程度で充分である。
【0009】
中空部の断面形状が円形であってもよいが、その場合には最終的には停止位置を保持することはできるが停止位置の保持は不安定になり、また停止位置を特定的にすることは出来ない。従って、円形は好ましくない。
さらに、錘の自由な転動を妨げず、錘が安定的に保持されることができるのであれば特殊な形状であってもよい。
回転体が角柱体である場合には、該中空部の断面形状はその回転体の形状と対応した相似形状であると、停止保持位置と回転体の形状とが一致することになり、回転体の各外面と回転体の停止位置が関係付けられて用途に幅ができる。
【0010】
勿論、回転体の形状とその内部に設けられた中空部の断面形状が全く違っていても回転停止位置保持は機能するので問題はない。
回転体の内部に設ける中空部は回転体の回転軸方向の全体に設ける必要はなく、内部に入れる錘が周方向に自由に移動できる余裕があれば一部分で充分である。
【0011】
回転体の中空部が多角形状の場合の稜部はアールがついていてよい。封入されている錘は稜部で受けられることはなく稜部に隣接する壁面で受けられるので稜部がアール状であるか角になっているかは重要ではない。
中空部に封入する錘は球状でもあるいは楕円球状などでもよく、又面数の多い多面体でも球に近い形状であればよく、どのような形状であっても錘の転動が妨げられないものであればよい。
本発明はさらに上記の回転停止位置保持機を用いた装置を利用した遊戯具を提供する。
【0012】
本発明による遊戯具は、長手方向の回転軸中心に回転する請求項1の角柱状回転体と、該角柱状回転体を長手方向の回転軸中心に回転させる回転駆動手段と、該回転駆動手段の回転運動の一方向の回転のみを該角柱状回転体に伝達して回転させ、反対方向の回転は該角柱状回転体に伝達せず、従ってそのときには該角柱状回転体をフリー状態とさせるワンウェイ回転伝達手段とを有する本体機構よりなり、該角柱状回転体の停止位置が保持されてているときに、該角柱状回転体の所定の表示を施した側面の一つを表示させ、その一側面の表示を外部より見る為の表示窓を有するものである。
【0013】
回転駆動手段は常套の手段でよく、例えば車輌玩具のプルバック式駆動機構、ワインディングアップ式駆動機構、スロットマシンのドラムの回転機構、リコイルスタータ式駆動機構と同様の機構などを採用することができる。いずれの駆動機構を採用したばあいであっても駆動力が無くなった後においては角柱状回転体はフリーとなり惰力によってのみ回転し惰力も無くなったときには停止するようにする。
遊戯具本体の形状はどのような形状であってもよく、全く自由である。例えば、人形、猫、犬、その他の動物人形、さらには野球のヘルメット、サッカーボール、怪獣、キャラクター人形などである。
それらの形状はその遊戯具を使っての遊戯内容と何らかの関連をもたせることによって遊戯具に親しみが生じ、遊戯がより興味深くなる。
【0014】
例えば、野球のヘルメットであれば、角柱状回転体を四角柱状にして4つの面に4種類の表示、「ホームラン」「ヒット」「フォアボール」「三振」など、サッカーボールであれば「ハットトリック」「ゴール」「イエローカード」「サドンデス」など、招き猫であれば「大吉」「小吉」「末吉」「凶」など、その他「777」「555」「333」「111」などの表示をする。そして夫々の表示について予め遊戯方法を例示的に決めておくこともできるし、その当初に予定されている遊戯方法は無視して、単独あるいは複数の遊戯者がその都度あるいはメンバーによって独自の遊戯方法を決めて遊戯することが可能であり、拡がりのある興味の尽きない遊戯具が提供されるものである。
【0015】
遊戯具においては、回転体を着脱自在にし、異なった形状、異なった表示の回転体を適宜選択交換可能とすることができる。その場合には角柱の角の数の違うもの、異なる表示を施したもの、形状が異なるものなど、基礎となる遊戯具が一台で多数の遊戯態様が可能となり好ましい。勿論回転体は着脱不能に固定し、上記のような変化は遊戯具自体を替えて実現するようにしてもよい。
【0016】
本発明の典型的な遊戯具の一つは、プルバック式あるいはワインディングアップ式の車輌玩具である。
この車輌玩具は、長手方向の回転軸中心に回転する請求項1の角柱状回転体に設けた歯車手段と車輪の車軸に取り付けた歯車とそれらの間に遊動歯車とを配設し、車輪の一方向の回転時においては遊動歯車が付勢されて移動して遊動歯車が回転体の歯車と車輪の両方に噛合して車輪の回転に連動して該回転体が回転し、該車輪の回転が停止するか反対方向に回転するときには遊動歯車に対する付勢ガ解除されて遊動歯車が移動して回転体の歯車との噛合が解かれて回転体は惰性のみで遊動的に回転して惰性での回転が終わると回転体中空部の錘により錘が最下位置になる位置で回転体の停止位置が保持され、その停止位置にある回転体の一定外側面を外部から見ることができる位置に表示窓を設け、該回転体の各外側面には所定の表示がされているものである。
【0017】
回転体に設ける歯車手段はその回転体に一体的に設けてもよいし、その回転体に設けてある回転軸に歯車を取り付ける形であってもよい。
遊戯具は、例えばプルバック式の車輌、ワインディングアップ式の車輌であってよい。
遊戯具の回転体は、その表面の表示を見ることが必要な要件であるので、正四角柱状、正五角柱状あるいは正六角柱状程度が好ましい。多角形の程度は遊戯の態様に合わせて決められる。
回転体を着脱自在にし交換可能にすることが出来るのはこの遊戯具においても上記と同様である。
【発明の効果】
【0018】
本発明の機構は、上記のように内部に必要な構成要素が仕組まれるものであるので、確実に停止位置の保持が可能であるとともに、この機構を利用したときに他の装置内構造との関係などで邪魔になるなどの悪影響が生じる虞がない。
また、この機構の回転体を用いた遊戯具は全く新規なものであり、これまでにない新しい遊戯方法が可能となり、遊戯者の興味を高めるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例1】
【0019】
本発明を図を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の機構を用いた回転体の斜視図、図2は図1のII−II線断面図である。図において1は回転体本体、2、2’は回転軸、3は回転軸に一体的に取り付けた歯車である。これらは全てポリプロピレン製である。
回転体1は正4角柱であり、図2に示すように6面ともほぼ同じ厚さの壁で囲まれる形で中空部4が形成されている。従って、中空部4は回転体の形状にほぼ対応している。
【0020】
中空部4の中には錘としての鉛の球5が入れられていて、この鉛の球5は一定の重さを持たせてあり、中空部4の中を回転体1の動きに従って自由に移動することができる。
回転体1がフリーの状態にあるときには図3に示すように鉛の錘5は中空部4の一つの稜部に移動して重力により最も下がった位置で回転体1の位置を固定、保持する。
【0021】
勿論回転体1に大きな力を加えれば鉛の錘5は移動し、また回転体1も動くが、本発明における目的は回転体1の静止(停止)位置の固定保持であるのでそのことが本発明の機構において支障になることはない。
回転体1の頂面6と対向する底面7には夫々回転軸2,2’が外側に突設してある。一方の回転軸2には歯車3が一体的に設けてある。
【0022】
上記の実施態様では、中空部4は回転体の長手方向(回転軸の軸方向)のほぼ全体に形成されているが、図4に示すように回転体の長手方向(回転軸の軸方向)の一部分に設けてもよい。図4における中空部4は回転体1の軸方向に垂直な方向での断面形状は図2に示すものと同じである。
また、図4においては中空部は回転体の軸方向のほぼ中央部に形成されているが、どちらか一方に偏った位置に設けてもよい。
図4における態様においても奏される機能は図1−3の態様のものと同じである。
【実施例2】
【0023】
図5は実施例1の回転体を取り付けたプルバック式の車輌玩具の内部機構を示す斜視図であり、図6は図5の実施例の回転体の歯車と遊動歯車とプルバック式の車輌玩具の駆動車輪に設けた歯車の配置と作動を図式的に示した図であり、図7は図5の車輌玩具にボディーをつけて車輌玩具として完成させたものの静止状態にあるときの斜視図である。車輌玩具のプルバック機構は常套のものである。
【0024】
それらの図において11は回転体、12は回転体の歯車、13は遊動歯車、14は車輌玩具の駆動車軸に取り付けた歯車である。
車輌玩具を動かさないときあるいは車輌玩具を床などに擦り付けるように図5において上方(車輌玩具の後方)に動かした時には遊動歯車は最も下がった位置にあって回転体の歯車とは噛合しないので回転体は一定の停止位置が保持されている。
【0025】
プルバック式の車輌玩具の通常の使い方をする、即ち車輌玩具を床などに擦り付けるように、図5において上方(車輌玩具の後方)に、動かすときに車輌玩具の駆動車輪15の回転によってゼンマイ16が巻かれてエネルギーが蓄積される。
車輌玩具を上記の動きから開放して放置するとゼンマイ16(ケース内にあり実際には図示されていない。)に蓄えられたエネルギーは逆方向に伝えられて車輌玩具の駆動車輪15をそれまでとは逆回転させて車輌玩具は前進する。
ゼンマイに蓄えられたエネルギーがなくなる(ゼンマイが完全に巻き戻る)と駆動車輪15の回転が停止し、車輌玩具は停車する。
【0026】
ここまでの車輌玩具の動きは常套のプルバック式の車輌玩具の動きと同じである。
この実施例の車輌玩具においては、駆動車輪15が回転して車輌玩具が前進するときに、図6(b)に示すように、駆動車輪15に取り付けられた歯車14の回転によって遊動歯車13が付勢されて持ち上がり回転体11の歯車12と噛合する。それにより車輌玩具が前進している間は図6(c)に示すように回転体11も回転軸中心に回転する。
【0027】
車輌玩具11が停止すると駆動車輪15も停止し図6(d)に示すように遊動歯車13は付勢されなくなり重力により下がって回転体11の歯車12との噛合が解除される。遊動歯車13と回転体11の歯車12の噛合が解除されると回転体11はそれまでの回転による惰性だけで回転を続けるが惰力が無くなると停止する。回転体11の停止位置は図3に示すように回転体11の中空部の稜部の一つに支えられる状態で重力により錘5が最も下がった位置で停止し、錘5の重さによって回転体11はその位置で固定され、保持されて殆ど動かない。少なくとも車輌玩具をひっくり返すなど車輌玩具を大きく動かさない限り錘5が別の稜部に移動することはない。
【0028】
この実施態様においては、回転体11の4つの外側面17には「大吉」「中吉」「小吉」「凶」の表示18がされている。回転体11が停止すると図7に示すように車輌玩具のリヤウインドウの位置に回転体が停止したときに一外側面がボディーの外部から見られる配置で表示窓18が設けてある。
回転体11がどの位置で停止するかは4つの各稜部について理論的には平等な条件であるのでこの車輌玩具で遊戯するときには表示窓17には4つの表示が全くアットランダムに現れることになる。
【0029】
このように現れる表示を使ってどのように遊戯するか、例えば上記の実施例では単にそのときの御神籤的な占いをするのが一般的であるが、遊戯者が例えば表示に対して優劣を与えて争うなど、全く自由に決めることができる。
また表示をどのようなものにするか、その表示を使ってどのような遊戯をするかなども自由に選択、採用することができる。
【実施例3】
【0030】
図8は形状が招き猫である遊戯具であり、この遊戯具は移動するための車輪などは設けられておらず、据え置き型である。この遊戯異においては、スロットマシンと同様の機構が内蔵されていて、上にあげている前足21がスロットマシーンのハンドルに相当し、この前足を前(あるいは後)に引くことによってスロットマシーンと同様の機構によって回転ドラムと対応して内部に設けられている角柱状回転体が回転し、惰力による回転が停まると本発明による回転停止位置保持機構により角柱状回転体は一定の位置で留まって、表示窓28からそのときの表示23を見ることが出来る。この実施例においては角柱状回転体は正四角柱であり、表示は「大吉」「小吉」「末吉」「凶」としてある。
【実施例4】
【0031】
図9は形状がペット犬が置き台に乗っている形状の遊戯具であり、この遊戯具は移動するための車輪などは設けられておらず、据え置き型である。この遊戯具においては、リコイルスタータと同様の機構が内蔵されていて、犬の左側の耳31がリコイルスタータのスタータロープのスタータハンドルに相当し、この耳を引くことによって内蔵されている角柱状回転体が回転し、惰力によるエネルギーがなくなると回転は停止し、本発明による回転停止位置保持機構により角柱状回転体は一定の位置で留まって、表示窓38からそのときの表示を見ることが出来る。この実施例においては角柱状回転体は正四角柱であり、表示は「大吉」「小吉」「末吉」「凶」である。
【実施例5】
【0032】
図10は形状が野球のヘルメットの形状を模した遊戯具であり、機構的には実施例2の車輌玩具におけると同じである。図においては後頭部に設けた表示窓41から角柱状回転体に表した表示を見ることが出来るものである。 プルバック式
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】 本発明による回転体の斜視図である。
【図2】 図1のII−II線断面図である。
【図3】 図2とは別の位置における図2と同様の図である。
【図4】 本発明による回転体の回転軸方向の断面図である。
【図5】 本発明による遊戯具の内部構造を示す斜視図である。
【図6】 図5の遊戯具の各歯車の作動状態を示す図である。
【図7】 本発明による遊戯具の斜視図である。
【図8】 本発明による遊戯具の斜視図である。
【図9】 本発明による遊戯具の斜視図である。
【図10】 本発明による遊戯具の斜視図である。
【符号の説明】
【0034】
1,11 回転体
2,2’ 回転軸
3,12,14 歯車
4 中空部
5 錘
6 回転体の頂(底)面
7 回転体の底(頂)面
13 遊動歯車
15 駆動車輪
16 ゼンマイ
17 回転体の外側面
18,28,38,48 表示窓
21 ハンドル
31 スタータロープのスタータハンドル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転可能な柱状あるいは塊状の回転体の内部を中空にし、その中空部の内壁部を多面体に形成し、その中空部内に該回転体の回転を阻止しない重量で且つ該中空部内を自由に転動することのできる大きさの錘を封入した柱状あるいは塊状の回転体の回転停止位置保持機構。
【請求項2】
該塊状あるいは柱状の回転体が角柱体である請求項1の回転体の回転停止位置保持機構。
【請求項3】
該角柱体が正角柱体である請求項1の回転体の回転停止位置保持機構。
【請求項4】
該中空部の内壁で形成される多面体の形状が正角柱状あるいは正角柱の双対多面体である請求項1の回転体の回転停止位置保持機構。
【請求項5】
該中空部の内壁の多面体の形状が回転体の形状に沿った相似形状ではなく独自の形状である請求項1の回転体の回転停止位置保持機構。
【請求項6】
長手方向の回転軸中心に回転する請求項1の角柱状回転体と、該角柱状回転体を長手方向の回転軸中心に回転させる回転駆動手段と、該回転駆動手段の回転運動の一方向の回転のみを該角柱状回転体に伝達して回転させ、反対方向の回転は該角柱状回転体に伝達せず、従ってそのときには該角柱状回転体をフリー状態とさせるワンウェイ回転伝達手段と、を有する本体機構よりなり、該角柱状回転体の停止位置が保持されてているときに、該角柱状回転体の所定の表示を施した側面の一つを表示させ、その一側面の表示を外部より見る為の表示窓を有する、ことを特徴とする遊戯具。
【請求項7】
該回転駆動手段が、回転軸を有するバーハンドルであり、該回転伝達手段がその回転軸に連結されたワンウエィラチェットである請求項6の遊戯具。
【請求項8】
該回転駆動手段及び回転伝達手段がリコイルスタータ式駆動手段である請求項6の遊戯具。
【請求項9】
回転体を着脱自在にし、異なった回転体を適宜選択し交換可能とした請求項6の遊戯具。
【請求項10】
遊戯具が車輌玩具であり、長手方向の回転軸中心に回転する請求項1の角柱状回転体に設けた歯車手段と車輪の車軸に取り付けた歯車とそれらの間に遊動歯車とを配設し、車輪の一方向の回転時においては遊動歯車が付勢されて移動して遊動歯車が回転体の歯車と車輪の両方に噛合して車輪の回転に連動して該回転体が回転し、該車輪の回転が停止するか反対方向に回転するときには遊動歯車に対する付勢ガ解除されて遊動歯車が移動して回転体の歯車との噛合が解かれて回転体は惰性のみで遊動的に回転して惰性での回転が終わると回転体中空部の錘により錘が最下位置になる位置で回転体の停止位置が保持され、その停止位置にある回転体の一定外側面を外部から見ることができる位置に表示窓を設け、該回転体の各外側面には所定の表示がされている遊戯具。
【請求項11】
該歯車手段が該回転体と一体的に設けられている請求項10の遊戯具。
【請求項12】
該歯車手段が該回転体の回転軸に設けられている請求項10の遊戯具。
【請求項13】
該遊戯具がプルバック式の車輌玩具である請求項10の遊戯具。
【請求項14】
該遊戯具がワインディングアップ式の車輌玩具である請求項10の遊戯具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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