説明

回転盤駆動機構を具えた撮影棚

【課題】回転盤駆動機構を具えた撮影棚の提供。
【解決手段】動力源(たとえばモータ)でタイミングプーリを駆動し、並びに該タイミングベルトにより二つ以上のタイミングプーリを駆動して回転盤の側面と2点以上の接触を形成させ、該回転盤を多点で同期起動及び制動停止する時、摩擦力を増してスリップを防止する。さらに透明ガラス板或いは透明プラスチック板を半透明曲面プラスチックシートで被覆してなる層板状のプラットフォームを採用し、該層板状のプラットフォームの底部にランプセットを設けて、影無しの撮影効果を達成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種の撮影棚(photography studio)に係り、且つ特に回転盤駆動機構(turntable driving mechanism)を具えた撮影棚に関する。
【背景技術】
【0002】
陰影のない(Shadow Free)の平面2D映像の多くは、比較的厚い(例えば1cm以上)の半透明プラスチックプラットフォームの曲面の下方より光線を投射して撮影され、これにより、比較的重い被写体を置いて影無し撮影映像を形成できる。ただし、比較的厚い半透明プラスチックプラットフォーム(図1のとおり)の成形は容易でなく、且つ透光率が低く、エネルギー資源を浪費し、その発生する影無しの効果も良好ではない。
【0003】
影無しの立体3D映像を完成するには、図2に示される方式を採用し、モータ1に回転軸2を接続し、直接透明或いは半透明の円盤3を駆動し回転させるか制動停止させる。同時に、円盤3の底をローラ4で支持し、並びに円盤3を曲面半透明プラスチック板5内に嵌め込む。しかし、曲面半透明プラスチック板5の平坦性は不良で、且つ底部の回転軸2及びローラ4が見え、影無しの効果は良好でない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、一種の撮影棚或いは光箱(Light Box)を提供することにあり、それは影無しの平面2D或いは立体3D映像を撮影でき、全白(Pure White)の背景として背景除去(Background Removal)が不要で、特にその立体3D映像が、大量の平面2D映像を合成して得られ、該撮影棚を立体3D映像の製作に応用する時に、大量の背景除去の時間を節約できるものとする。
【0005】
本発明のもう一つの目的は、上述の撮影棚或いは光箱に透明ガラス円盤、透明プラスチック円盤或いは半透明プラスチック円盤を組み合わせて影無しの立体3D映像を撮影する時、回転盤駆動機構の、円盤の始動と制動時に発生するスリップ現象を減らすことができ、これにより各撮影角度の位置決めが更に正確に行なえ、並びに合成した立体3D映像がスムースであるものとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的を達成するため、本発明は平面2D映像の撮影に使用される一種の層板状プラットフォームを提供する。この層板状プラットフォームは、比較的厚い(例えば5mm)の透明ガラス板、或いは透明プラスチック板を基板とし、並びに該基板上に人工湾曲するか或いはプラスチック射出成形した比較的薄い(例えば2mm)の曲面半透明プラスチック板を結合させて、高い透光性を有する層板状プラットフォームとしたものである。厚い透明ガラス板或いは透明プラスチック板上を、曲面半透明プラスチック板で被覆して背景となし、撮影完成した映像に、透明ガラス板或いは透明プラスチック板の底部の物品が現出するのを防止し、厚い透明ガラス板或いは透明プラスチック板により比較的重い被写体を支持できる。
【0007】
さらに、上述の目的を達成するため、本発明は一種の回転盤駆動機構を提供し、立体3D映像の撮影に供する。このような回転盤駆動機構は、動力源(例えばモータ)で、タイミングベルト或いは歯車を介して、二つ以上のタイミングプーリセット或いは歯車セットを駆動して回転させる。タイミングプーリセット或いは歯車セットは、多点(2点以上)で透明ガラス円盤或いは透明プラスチック円盤の側面に接触し、これにより、同期に円盤の回転を起動するか或いは停止させ、これにより、単点駆動或いは単点制動時の厳重なスリップを減らすことができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の提供する層板状プラットフォームは平面2D映像撮影時、その比較的厚い透明ガラス板或いは透明プラスチック板が比較的重い被写体を置くのに供され、並びに比較的高い底部光透過率を有する。且つ、透明ガラス板或いは透明プラスチック板上を被覆する比較的薄い曲面半透明プラスチック板は、背景として使用可能で、これにより透明ガラス板或いは透明プラスチック板下方のランプ等の物品が映像内に映り込むのを防止する。これにより、本発明の提供する層板状プラットフォームを利用して平面2D映像を撮影する時、エネルギー資源を節約できるのみならず、効果が良好な影無し映像を発生できる。且つ、ただ被写体周囲の適宜照明を組み合わせるだけで、全白、影無し、背景無しの映像を発生できる。反対に、もし比較的薄い曲面半透明プラスチック板を単独使用したなら、比較的重い被写体をその上に置くことはできない。
【0009】
このほか、層板状プラットフォームの上方に、透明ガラス円盤或いは透明プラスチック円盤或いは半透明プラスチック円盤を置き、並びに2点以上のタイミングプーリで前述の円盤の側面を同期して駆動し、該円盤を起動或いは停止させることができる。これまで立体3D映像を撮影するときは、異なる撮影角度で撮影した大量の平面2D映像を合成して立体3D映像ファイルとしていたが、それには大量の背景除去時間を浪費した。しかし、本発明の提供する回転盤駆動機構を利用することで、有効に該回転盤回転時のスリップ現象を減らすことができる。これにより、この回転盤駆動機構を上述の層板状プラットフォームに組み合わせて立体3D映像の影無し映像撮影を行うと、比較的正確な撮影角度を取得でき、並びに大量の背景除去時間を節約できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】周知の技術中の一種の、厚い曲面半透明プラスチック板をプラットフォームとしたものの側面図である。
【図2】周知の技術中の一種の、回転盤を直接半透明プラスチック板曲面に嵌め込んだものの表示図である。
【図3】本発明の実施例の回転盤駆動機構を具えた撮影棚の側面図である。
【図4】本発明の実施例の回転盤駆動機構を具えた撮影棚の平面図である。
【図5】本発明の実施例の回転盤駆動機構を具えた撮影棚のガラス円盤および回転盤駆動機構の接触点断面図である。
【図6】本発明の実施例の回転盤駆動機構を具えた撮影棚の正面図である。
【図7】本発明の別の実施例の小歯車で透明大歯車を駆動して駆動機構となす撮影棚の平面図である。
【図8】本発明のまた別の実施例の透明円盤に環状透明プラスチック大歯車を嵌合し駆動機構とした撮影棚の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の技術内容、構造特徴、達成する目的を詳細に説明するため、以下に実施例を挙げ並びに図面を組み合わせて説明する。
【0012】
図3は本発明の実施例の回転盤駆動機構を具えた撮影棚の側面図であり、本発明を構成する主要構造を説明するものである。本発明は、アルミフレーム6〜21で本撮影棚の主要な支持フレームが構成される。透明ガラス板22が側面より滑り込ませる方式で、アルミフレーム23内に嵌め込まれ、並びにアルミフレーム24及び15で前後が固定される。且つ、比較的薄い半透明プラスチック板25が上から下に、ガイドフレーム26、ガイドブロック27及びアルミフレーム23内に挿入されて、曲面を形成し、その水平部分は、透明ガラス板22の上方の部分を被覆する。且つ、さらにL型固定板28及びアルミフレーム24により湾曲した半透明プラスチック板25の前後が固定される。このほか、ランプホルダ固定板29、30及び31のそれぞれの上方に、ランプホルダ及びランプ(図示せず)が設けられている。これにより、被写体が半透明プラスチック板25上に置かれて平面2D映像が撮影される時、影無しの効果を発生できる。
【0013】
言い換えると、この実施例では、層板状のプラットフォームが、曲面半透明プラスチック板25と透明ガラス板22(透明プラスチック板を代わりに使用可能である)の組合せにより構成される。図3に示されるように、曲面半透明プラスチック板25は水平部分、垂直部分、及び、水平部分と垂直部分を連接する曲面を有する。水平部分は、ランプホルダ固定板29及びその上に設置されたランプホルダ及びランプで構成される底部ランプセットの上方に設置され、並びに透明ガラス板22は水平部分と底部ランプセットの間に設置され、並びに水平部分と重なり合って層板状を成す。このほか、曲面と垂直部分は、水平部分より底部ランプセットより離れた方向に向けて延伸され、すなわち、上向きに延伸される。このほか、ランプホルダ固定板30、31は、その上に設置されたランプフレームとランプで背部ランプセットを構成し、並びに該背部ランプセットは、底部ランプセットと曲面半透明プラスチック板25の同一側に設置され、すなわち、曲面の右下方と垂直部分の右側に設置される。
【0014】
このほか、透明円盤が、曲面半透明プラスチック板25の水平部分上方に設置されて、立体3D映像撮影時に被写体を置くのに使用される。この実施例では、透明円盤は、透明ガラス円盤32を例として説明しているが、その他の実施例では、透明円盤は、透明プラスチック円盤、半透明プラスチック円盤、半透明プラスチック円盤に被覆された透明ガラス円盤、或いは半透明プラスチック円盤に被覆された透明プラスチック円盤とされ得る。底部ランプセットがオンされる時、底部ランプセットの提供する光線は、透明ガラス板22及び半透明プラスチック板25を通る。これにより、透明ガラス円盤32上に被写体が置かれる時、影無しの立体3D映像を発生できる。
【0015】
本発明のカラム33、34、35及び36内にはいずれもランプが設けられて、撮影時の照明に供される。本撮影棚の上方には上蓋37が設けられ、並びにネジ38、39、40及び41で上蓋が閉じられる。且つ、各カラムに光拡散板42、43等が設置されている。カバー板44、45、46が本撮影棚の上方及び側面の各アルミフレームで形成された格子を閉じる。このほか、キャスター54、55、56、57が全体の撮影棚を支持し、並びに移動時の使用に供される。
【0016】
図4は本発明の実施例による回転盤駆動機構を具えた撮影棚の平面図であり、本発明を構成する主要構造を説明する。それは、アルミフレーム6、12、14、15、17及び48〜53で本撮影棚の主要サポートフレームが構成されている。曲面半透明プラスチック板25がガイドフレーム26、47の間に挿入される。透明ガラス円盤32が上から下に回転盤駆動ユニット58及び回転盤支持ユニット59の間に置かれる。回転盤駆動ユニット58のシャーシ60は本撮影棚の右側アルミフレーム上に固定されると共に、固定ピン61、62がアルミフレーム内に挿入され、並びにネジ63、64がアルミフレーム内にねじ込まれてシャーシ60が固定される。シャーシ60上にはまた、ボールローラ65、66が設けられて、透明ガラス円盤32を支持するのに供される。シャーシ60上に固定板67がネジ止めされ、並びに支柱68、69、70及び71が固定板67を支持し、並びに固定板67上にモータ72、減速機73、歯車箱74が設置され、並びに連結器75で互いに連接される。モータ72の出力が、減速機73、連結器75及び歯車箱74を介して歯車箱74の出力軸に設置されたタイミングプーリ76を駆動し回転させる。シャーシ60の、透明ガラス円盤32に近い部分にも、二つのタイミングプーリ77、78が設けられ、固定板67上に別に二つのタイミングプーリ79、80の上縁が設置され、さらに、タイミングベルト81で、タイミングプーリ76、77、78、79及び80が接続される。このほか、テンション調整器82がタイミングプーリ80の水平位置を調整することでタイミングベルト81の張り具合を調整するのに供される。これにより、タイミングプーリ76が回転することで、タイミングプーリ77、78、79及び80が駆動されて同期して回転し、並びにタイミングプーリ77及び78の上縁が直接透明ガラス円盤32の側面に接触し、これにより透明ガラス円盤32を起動するか或いは制動し停止させる。また、歯車箱74上の別の出力軸にラスタ(Raster)83が設置され、透明ガラス円盤32の回転角度の制御に供される。そのうち、この回転盤駆動ユニット58は例えばカートリッジ式で単独設置されて、取付け取り外しに便利とされる。
【0017】
回転盤支持ユニット59のシャーシ84上にも、ボールローラ85、86が設置されて、回転盤駆動ユニット58のボールローラ65、66と協働で透明ガラス円盤32を支持する。回転盤支持ユニット59上には無動力の遊び車87、88が設けられ、タイミングプーリ77、78の異なる方向にあって、上縁で直接透明ガラス円盤32に接触する。また、タイミングプーリ77、78と遊び車87、88の上縁はいずれも加工され並びにゴムリングが嵌められている。このほか、アルミフレーム上にさらにL型固定板93が設置され、並びにシャーシ84上にさらに、ストッパ94が設置されている。長細状のガイドスロット89、90上に位置するネジ91、92をゆるめ、さらにL型固定板93上のネジ95を回せば、全体の回転盤支持ユニット59を押動して透明ガラス円盤32に接近させることができ、こうして遊び車87、88と透明ガラス円盤の接触の圧迫程度を調整できる。そのうち、この回転盤支持ユニット59は例えば、カートリッジ形式で単独設置される。ここでいわゆるカートリッジ形式とは、回転盤支持ユニット59及びシャーシ84のクイック着脱を行うのに十分であるものを指す。
【0018】
このほか、ランプホルダ固定板31上に、ランプホルダ96、97が設置され、並びにランプホルダ96、97間に多くのランプ98等が設置され、且つ各ランプにコネクタ99、100が設けられて、電源入力に供され、こうして前述の背部ランプセットが構成されている。且つ、本撮影棚の側面の二つのカラム33及び34間に、側板101が嵌め込まれている。このほか、回転盤駆動ユニット58及び回転盤支持ユニット59はいずれも上蓋が加えられ、カートリッジ形式で単独設置されて、随時着脱できる。
【0019】
透明ガラス円盤32、回転盤駆動ユニット58、背部ランプセット及び底部ランプセットで構成する撮影棚は、オープン式撮影棚とされる。このほか、透明ガラス円盤32、回転盤駆動ユニット58、背部ランプセット、底部ランプセット、カラム33、34、35及び36及び、カラム間に介装される側板101等で構成される撮影棚は、クローズ式撮影棚とされる。
【0020】
図5は本発明の実施例の回転盤駆動機構を具えた撮影棚のガラス円盤及び回転盤駆動機構の接触点断面図である。この実施例中、ボールローラ66は、透明ガラス円盤32の辺縁底部を支持する。且つ、シャーシ60に円孔102が設けられ、並びにタイミングプーリ78内に軸受103及び108が挿入され、並びに軸受103及び108の相対する両端は中心軸104及びエンドキャップ105で閉じられている。その後、さらにそれぞれ底部及び上方より内六角ネジ106と皿頭ネジ107がねじ込まれ、全体のタイミングプーリ78がシャーシ60に固定される。このほか、タイミングプーリ78の上方周囲がゴムリング109で被覆され、タイミングプーリ78の上縁と透明ガラス円盤32の側面の摩擦力が増され、これにより、透明ガラス円盤32の起動及び制動停止時のスリップ現象が減らされる。このほか、タイミングプーリ77の細部構造とタイミングプーリ78は類似するため、重複した説明は行わない。
【0021】
図6は本発明の実施例の回転盤駆動機構を具えた撮影棚の正面図であり、本発明を構成する主要構造を説明するものである。それは、アルミフレーム13、14、17、19、21、48、49、52及び114〜119で本撮影棚の主要サポートフレームが構成される。この実施例では、ランプホルダ固定板31上に、ランプホルダ96、97が設置され、ランプホルダ96、97上にランプ98、111、112、113が設置されて、背景照明用の前述の背部ランプセットが構成されている。このほか、ランプホルダ固定板29にランプホルダ120、121が設置され、並びにそれにランプ122等の多くのランプが設置され、底部照明用の前述の底部ランプセットが構成されている。且つ、ランプ122等の両端にコネクタ123、124等が設けられて電源入力に供される。このほか、本撮影棚の四つの角部にカラム33、34、35、及び36が設けられ、その上に上蓋37が設けられ、並びにネジ38、39、40及び41で上蓋が四つのカラム上に固定され、またネジ126でカラム33がブラケット125上に固定されている。透明ガラス板22及び半透明プラスチック板25がアルミフレーム23及び110の間に嵌め込まれ、その上に透明ガラス円盤32が置かれている。このほか、本撮影棚の下方の四つの角部にそれぞれキャスター54、55、56、57が設けられて、本撮影棚を載置し並びに移動させるのに供される。
【0022】
図7は本発明の別の実施例の、小歯車で透明大歯車を駆動して駆動機構とする撮影棚の平面図である。この実施例の詳細構造はほぼ前の実施例と類似する。両者の異なるところは、この実施例は透明大歯車135が前の実施例中の透明ガラス円盤32の代わりに使用され、並びに小歯車137、138、139が前の実施例中のタイミングプーリ76、77、78、79、80及び遊び車87、88の代わりに使用されていることであり、これにより、タイミングベルト81は使用する必要がない。
【0023】
透明大歯車135は透明ガラス大歯車、透明プラスチック大歯車、或いは半透明プラスチック大歯車、或いは透明円盤と該透明円盤外周に嵌合された環状透明プラスチック大歯車で構成される。そのうち、該透明大歯車135上は半透明プラスチック円盤で被覆可能である。
【0024】
簡単に述べると、この実施例中、モータ140は減速機141、連結器142と歯車箱143を介して歯車箱143の出力軸に設置された小歯車137を駆動し回転させ、これにより、透明大歯車135を駆動し回転させ、それにより透明大歯車135を起動するか或いは制動し停止させる。このほか、小歯車138、139は、小歯車139とは異なる方向より透明大歯車135と噛み合い、これにより、透明大歯車135が回転する時に更に安定させ、スリップを減らすことができる。また、透明大歯車135の下方に底部ランプセットが設置されている。
【0025】
このほか、この実施例は更に層板状プラットフォームを包含する。該層板状プラットフォームは曲面半透明プラスチック板および透明ガラス板或いは透明プラスチック板を包含する。曲面半透明プラスチック板は水平部分、垂直部分、および該水平部分と該垂直部分を連接する曲面を具えている。そのうち、水平部分は底部ランプセットと透明大歯車135の間に設置され、並びに曲面と垂直部分は、水平部分より底部ランプセットから離れる方向に延伸されている。さらに、透明ガラス板或いは透明プラスチック板は水平部分と底部ランプセットの間に設置され、並びに水平部分と重畳し層板状を成している。このほか、この実施例では、さらに背部ランプセットが設置され、そのうち該背部ランプセットは曲面において垂直部分の近隣に設置され、並びに底部ランプセットと、曲面半透明プラスチック板の同一側に設置される。
【0026】
図8は本発明のまた一つの実施例および透明円盤に環状透明大歯車を嵌合して駆動機構となした撮影棚の平面図である。この実施例中の詳細構造はほぼ前の実施例と類似する。簡単に述べると、ガラス材質は、直接歯車を形成するのは難しいため、ガラス材質で製造した透明円盤145の外周にプラスチック材質で製造した環状透明プラスチック大歯車146を嵌合し、前の実施例中の透明大歯車135の代わりとし、これにより、透明大歯車の全体の製造コストを減らしている。ただし、この実施例中、透明円盤145も、透明ガラス円盤、透明プラスチック円盤、および半透明プラスチック円盤の少なくともそのうちの一つにより構成可能で、且つ環状透明プラスチック大歯車146は、環状透明ガラス大歯車或いは環状半透明プラスチック大歯車とすることもできる。このほか、この実施例の機能および長所と前の実施例はほぼ類似するため、重複した説明は行わない。
【0027】
以上述べたことは、本発明の実施例にすぎず、本発明の実施の範囲を限定するものではなく、本発明の特許請求の範囲に基づきなし得る同等の変化と修飾は、いずれも本発明の権利のカバーする範囲内に属するものとする。
【符号の説明】
【0028】
1 モータ
2 回転軸
3 円盤
4 ローラ
5 曲面半透明プラスチック板
6〜21、23、24、48〜53、110、114〜119 アルミフレーム
22 透明ガラス板
25 半透明プラスチック板
26、47 ガイドフレーム
27 ガイドブロック
28、93 L型固定板
29、30、31 ランプホルダ固定板
32 透明ガラス円盤
33、34、35、36 カラム
37 上蓋
38、39、40、41、63、64、91、92、95、126 ネジ
42、43 光拡散板
44、45、46 カバー板
54、55、56、57 キャスター
58 回転盤駆動ユニット
59 回転盤支持ユニット
60、84 シャーシ
61、62 固定ピン
65、66、85、86 ボールローラ
67 固定板
68、69、70、71 支柱
72、140 モータ
73、141 減速機
74、143 歯車箱
75、142 連結器
76、77、78、79、80 タイミングプーリ
81 タイミングベルト
82 テンション調整器
83 ラスタ
87、88 遊び車
89、90 ガイドスロット
94 ストッパ
96、97、120、121 ランプホルダ
98、111、112、113、122 ランプ
99、100、123、124 コネクタ
101 側板
102 円孔
103、108 軸受
104 中心軸
105 エンドキャップ
106 内六角ネジ
107 皿頭ネジ
109 ゴムリング
125 ブラケット
135 透明大歯車
137、138、139 小歯車
145 透明円盤
146 環状透明プラスチック大歯車

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転盤駆動機構を具えた撮影棚において、
被写体を載置するための透明円盤と、
回転盤駆動ユニットであって、
複数のタイミングプーリと、
これらタイミングプーリのいずれか一つと接続されたモータと、
タイミングベルトであって、これらタイミングプーリに掛けられ、並びにこれらタイミングプーリの少なくとも二つが該タイミングベルトを介して駆動されると共にその上縁が該透明円盤の一側面に接触する、上記タイミングベルトと、
を包含し、該モータが該モータに接続された該タイミングプーリを適時に駆動して該タイミングベルトを介して該透明円盤の該側面に接触するこれらタイミングプーリを回転させ、該透明円盤を起動或いは制動停止させる、上記回転盤駆動ユニットと、
該透明円盤の下方に設置された底部ランプセットと、
を包含したことを特徴とする、回転盤駆動機構を具えた撮影棚。
【請求項2】
請求項1記載の回転盤駆動機構を具えた撮影棚において、該透明円盤は、透明ガラス円盤、透明プラスチック円盤、及び半透明プラスチック円盤の少なくともいずれか一つで構成されたことを特徴とする、回転盤駆動機構を具えた撮影棚。
【請求項3】
請求項1記載の回転盤駆動機構を具えた撮影棚において、層板状プラットフォームを更に包含し、該層板状プラットフォームは、
曲面半透明プラスチック板であって、水平部分、垂直部分、該水平部分と該垂直部分を連接する曲面を具え、該水平部分は該底部ランプセット及び該透明円盤の間に設置され、並びに該曲面と該垂直部分は、該水平部分より、該底部ランプセットより離れる方向に延伸された、上記曲面半透明プラスチック板と、
該水平部分と該底部ランプセットの間に設置されると共に、該水平部分と重畳して層板状をなす透明ガラス板或いは透明プラスチック板と、
を包含したことを特徴とする、回転盤駆動機構を具えた撮影棚。
【請求項4】
請求項3記載の回転盤駆動機構を具えた撮影棚において、背部ランプセットを更に包含し、該背部ランプセットは該曲面において該垂直部分の近隣に設置され、並びに該底部ランプセットと、該曲面半透明プラスチック板の同一側に設置されることを特徴とする、回転盤駆動機構を具えた撮影棚。
【請求項5】
請求項1記載の回転盤駆動機構を具えた撮影棚において、クローズ式撮影棚或いはオープン式撮影棚とされたことを特徴とする、回転盤駆動機構を具えた撮影棚。
【請求項6】
請求項1記載の回転盤駆動機構を具えた撮影棚において、該回転盤駆動ユニットはカートリッジ式とされて単独設置されることを特徴とする、回転盤駆動機構を具えた撮影棚。
【請求項7】
請求項1記載の回転盤駆動機構を具えた撮影棚において、回転盤支持ユニットを更に包含し、該回転盤駆動ユニットと該回転盤支持ユニットが共同で該透明円盤を支持することを特徴とする、回転盤駆動機構を具えた撮影棚。
【請求項8】
請求項7記載の回転盤駆動機構を具えた撮影棚において、該回転盤支持ユニットは複数の遊び車を具え、並びにこれら遊び車と一部のこれらタイミングプーリは、異なる方向より該透明円盤の該側面に接触することを特徴とする、回転盤駆動機構を具えた撮影棚。
【請求項9】
請求項7記載の回転盤駆動機構を具えた撮影棚において、該回転盤支持ユニットは、カートリッジ式とされ単独設置されることを特徴とする、回転盤駆動機構を具えた撮影棚。
【請求項10】
回転盤駆動機構を具えた撮影棚において、
被写体を載置するための透明大歯車と、
回転盤駆動ユニットであって、
該透明大歯車に噛み合う小歯車と、
該小歯車に接続されると共に、該小歯車を駆動して回転させるのに適し、該透明大歯車を起動或いは制動停止させるモータと、
を具えた上記回転盤駆動ユニットと、
該透明大歯車の下方に設置された底部ランプセットと、
を包含したことを特徴とする、回転盤駆動機構を具えた撮影棚。
【請求項11】
請求項10記載の回転盤駆動機構を具えた撮影棚において、該透明大歯車は、透明ガラス大歯車、透明プラスチック大歯車、或いは半透明プラスチック大歯車、或いは透明円盤と該透明円盤外周に嵌合された環状透明プラスチック大歯車で構成されることを特徴とする、回転盤駆動機構を具えた撮影棚。
【請求項12】
請求項11記載の回転盤駆動機構を具えた撮影棚において、該透明大歯車の上が半透明プラスチック円盤で被覆されたことを特徴とする、回転盤駆動機構を具えた撮影棚。
【請求項13】
請求項10記載の回転盤駆動機構を具えた撮影棚において、層板状プラットフォームを更に包含し、該層板状プラットフォームは、
曲面半透明プラスチック板であって、水平部分、垂直部分、該水平部分と該垂直部分を連接する曲面を具え、該水平部分は該底部ランプセット及び該透明大歯車の間に設置され、並びに該曲面と該垂直部分は、該水平部分より、該底部ランプセットより離れる方向に延伸された、上記曲面半透明プラスチック板と、
該水平部分と該底部ランプセットの間に設置されると共に、該水平部分と重畳して層板状をなす透明ガラス板或いは透明プラスチック板と、
を包含したことを特徴とする、回転盤駆動機構を具えた撮影棚。
【請求項14】
請求項13記載の回転盤駆動機構を具えた撮影棚において、背部ランプセットを更に包含し、該背部ランプセットは該曲面において該垂直部分の近隣に設置され、並びに該底部ランプセットと、該曲面半透明プラスチック板の同一側に設置されることを特徴とする、回転盤駆動機構を具えた撮影棚。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−41176(P2013−41176A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−178972(P2011−178972)
【出願日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(504267932)萬里科技股▲ふん▼有限公司 (4)
【Fターム(参考)】