説明

図書消毒機

【課題】消毒したい図書の据置きが簡単にできるようにすることはもちろん、内紙も円滑に開くようにしながら消毒効率を最大化で記するようにした図書消毒機を提供すること。
【解決手段】図書が消毒できるように形成される空間であるチャンバー10の上面に図書を引き出す為に開閉されるドア11を具備し、チャンバー10の床面中央に消毒液を噴霧するかまたは殺菌ランプによって図書を消毒する為の消毒部20が形成され、チャンバーの床面外側に消毒したい図書の内紙が消毒部20に向けて両分化されるように据え置かれる一つ以上の据置き部30を形成し、据置き部30と消毒部20の間の床面には据え置かれる図書の内紙の底面から上部に風を通過させながら開くようにするそれぞれの送風口12が形成され、チャンバー10の側面には外部とつながる排出口15とつながるようにフィルター14aを具備した一つ以上の流入口14が形成されることを特徴とする図書消毒機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、図書消毒機に関するもので、より詳細には消毒したい図書の据置きが簡単にできるようにすることはもちろん、内紙もまた円滑に開くようにしながら消毒効率を最大化できるようにした図書消毒機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に学校の図書館や一般図書館または図書貸出店や幼稚園および保育園などでは、多様な種類および様々な形態の図書が貸出や閲覧などを通じて利用者のつばや飲食物および埃などによって汚染され、それによって各種ばい菌やカビなどが生息することで、汚染された図書と接触する利用者が各種ばい菌やカビなどによって病気を得る原因が発生された。
【0003】
このような問題点で最近においては汚染された図書を消毒する為の様々な形態の消毒機が製作され使用されており、消毒液を図書の内紙を開きながら直接噴霧する方式の場合、相当非効率的という問題点と長時間が所要される問題点を抱えている。
また、送風方式を採用し内紙を開きながら消毒液を噴射または噴霧する方式を用いる様々な形態の消毒機もまた使用されているが、送風による内紙の間の空気圧の差異によって内紙がうまく開かず、むしろくっ付く現象によって消毒が正しくできないという問題点を招いた。
【0004】
このような問題点を解消すべく、従来にも特許文献1に開示された内容と、図書を固定し内紙の間に薫蒸させたアロマ香を空気噴射機を通じて内紙の間に流入させるのはもちろん、内紙がお互いにくっ付くのを防止すべく静電気発生器を具備したが、これは消毒作業が相当複雑になるのみならず、消毒機の構造もまた相当複雑になる問題点を招いた。
【0005】
その反面、上記のような従来の諸問題点を解消すべく、本出願人によって先出し登録された特許文献1の“図書消毒機”を創案したが、これは一回に複数の図書を据え置き台に据え置かれた状態で上部よりレールに沿って往復される噴射部によって空気と共に殺菌剤を噴射し、内紙を開きながら多量の図書を消毒することができるようにすることで、高い効率性を持つ図書消毒機を提供した経緯がある。
【0006】
しかし、送風方式を採用している従来の殆どの図書消毒機や本出願によって登録された図書消毒機では、送風する方式が内紙の前方でなされるため、前述したとおり、内紙の間の空気圧と外部の空気圧の差異によって内紙がうまく開かず、むしろ一部の内紙はお互いにくっ付いたため、円滑な消毒ができないという問題点をそのまま持っていた。
【0007】
さらに、消毒したい図書を消毒機より引き出す方式が、ケースの前方に具備されたドアを通じて内部に消毒したい図書を挿入し据え置いたりまたは消毒部を通常のスライディング方式によって取り出した後図書を据置き、再び入れて消毒する方式を用いることによって、図書を据え置く方式がそうと複雑で不便という問題点を持っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国登録特許第10−88058号公報
【特許文献2】韓国登録特許第10−0946764号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記のような従来の諸問題点を解消すべく創案したもので、その主な目的は消毒したい図書の据置きが簡単にできるようにすることはもちろん、内紙も円滑に開くようにしながら消毒効率を最大化で記するようにした図書消毒機を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、消毒部の保守および交換が容易にできるようにすることにある。また、小さい送風力でも図書の内紙がより円滑に開かれるようにすることにし、消毒機の全体的なサイズを最小化できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記のような技術的課題を解決する為の本発明は、図書を消毒できるように形成される空間であるチャンバーの上面に図書を引き出す為に開閉されるドアを具備し、
上記チャンバーの床面中央に消毒液を噴霧するかまたは殺菌ランプによって図書を消毒する為の消毒部が形成され、
上記チャンバーの床面の外側に消毒したい図書の内紙が消毒部に向けて両分化されるように据え置かれる一つ以上の据置き部を形成し、
上記据置き部と消毒部の間の床面には据え置かれた図書の内紙の底面より上部に風を通過させながら開くようにするそれぞれの送風口が形成され、
上記チャンバーの側面には外部とつながる排出口とつながるようにフィルターを具備した一つ以上の流入口が形成され構成されることを特徴とする。
【0012】
上記据置き部は据え置かれる図書の外側面を支える長い支え台と、図書の内紙の間に挿入され内紙を両分化させる短い分割台で構成されることを特徴とする。
上記消毒部は、消毒液を噴霧する噴霧部材と、上記噴霧部材の外側に一つ以上具備される殺菌ランプで構成されることを特徴とする。
【0013】
上記消毒部は、上下板が多数個の間隔維持台から着脱されるように形成されるフレーム部と、上記フレーム部の中央に噴霧部材と上下板を貫通し上段に四方へと消毒液を噴霧する為の噴霧ノズルが形成され、上記殺菌ランプは上下板の間に固定されることを特徴とする。
【0014】
上記据置き部の両側のチャンバーの床面には図書の両表紙を開き固定できるよう、それぞれの引っ掛け片を形成することを特徴とする。
図書が消毒できるように形成される空間であるチャンバーの上面に図書を引き出す為に開閉されるドアを具備し、
上記チャンバーの床面中央に消毒液を噴霧するかまたは殺菌ランプによって図書を消毒する為に消毒部が形成され、
上記チャンバーの床面の消毒部の上部には消毒したい図書の内紙が消毒部の反対方向に両分化されるように据え置かれる一つ以上の据置き部を形成し、
上記据置き部の外部側のチャンバーの床面には据え置かれた図書の内紙底面から上部に風が通過しながら開くようにするそれぞれの送風口が形成され、
上記チャンバーの側面には外部とつながる排出口とつながるようにフィルターを具備した一つ以上の流入口が形成され構成されることを特徴とする。
【0015】
上記チャンバーの側面上部には第2消毒部を形成し、上記据置き部の両側チャンバーの床面には図書の両表紙を開き固定できるようにそれぞれの固定片が更に形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、消毒したい図書の据置きが簡単にできるようにすることはもちろん、内紙もまた円滑に開くようにしながら総毒効率最大化させることで、消毒機への引き出しが簡単に成されるのはもちろん、消毒がより効率的に成され、消毒効果を最大限高めることができるのである。
【0017】
また、総毒部を着脱される小僧を持つことによって、噴霧部材や殺菌ランプの保守および交換が容易にできるようにすることで、消毒部の異常時に迅速に対応し持続的な消毒ができるようにする効果がある。
【0018】
また、図書の内紙を両分化するのはもちろん、両表紙までも開き支えられるようにすることで、少ない送風力でも図書の内紙がより円滑に開けられるようにする条件により、消毒効果を最大限高められるようにする効果もある。
【0019】
また、消毒したい図書を消毒部と接近するように位置させることで、消毒機の全体的なサイズを最小化できるようにすることで、消毒機の占有面積も最小化し、設置空間の制約条件も最小化できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明を概略的に表わした主要部の斜視図である。
【図2】図1による概略的な主要部の断面図である。
【図3】本発明の据置き部に図書が据え置かれる状態の主要部図である。
【図4】本発明の仕様状態を概略的に表わした主要部図である。
【図5a】本発明に具備されたドアのオープン時の例を概略的に表わした主要部図である。
【図5b】本発明に具備されたドアのオープン時の例を概略的に表わした主要部図である。
【図6】本発明の他の実施例を概略的に表わした主要部図である。
【図7】本発明のまた他の実施例を概略的に表わした主要部図である。
【図8】本発明のまた他の実施例を概略的に表わした主要部図である。
【図9】本発明のまた他の実施例を概略的に表わした主要部図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の正しい実施例を添付した図面を参考により詳細に説明すると、以下のようになる。
図1は、本発明を概略的に表わした主要部の斜視図であり、図2は図1による概略的な主要部の断面図であり、図3は本発明の据置き部に図書が据え置かれる状態の主要部図であり、図4は本発明の使用状態を概略的に表わした主要部図である。
【0022】
図視のとおり、学校の図書館や一般図書館または図書貸出店や幼稚園および保育園などで多様な種類および様々な形態の図書が貸出や閲覧などを通じて利用者のつばや飲食物および埃などによって汚染され、それによって各種ばい菌やカビなどが図書の内紙に生息されることで、これを除去する為の図書消毒機(1)において、
本発明は、消毒したい図書の据置きが簡単にできるのはもちろん内紙もまた円滑に開くようにしながら消毒効率を最大化できるようにするために、
図書を消毒できるように形成される空間であるチャンバー(10)の上面に図書を引き出す為に開閉されるドア(11)を具備し、上記チャンバー(10)の床面中央には図書に生息するばい菌やカビなどを殺菌したり匂いを除去できるように、後述するとおり、消毒液を噴霧するかまたは殺菌ランプなどによって図書を消毒する為の消毒部(20)が形成され、上記チャンバー(10)の床面の外側には消毒したい図書の内紙が消毒部(20)に向けて両分化され据え置かれる一つ以上の据置き部(30)を具備し、上記据置き部と消毒部の間の床面には上記消毒部によって消毒が円滑になされるように据え置かれた図書の内紙の底面より上部に風が通過されながら開くようにするそれぞれの送風口(12)が形成され、上記チャンバー(10)の側面には外部とつながる排出口(15)とつながるように通常の抗菌集塵フィルターや活性炭フィルターなどのようにパッド形態の公示の方式であるスライド方式で交換可能なようにフィルター(14a)を具備した一つ以上の流入口(14)が形成されることを表わしたものである。
【0023】
上記にて、チャンバー(10)は、通常の形態のケース(10a)の上部に形成され、ケースの下部には、後述する、消毒部の噴霧部材とつながる消毒液容器と殺菌ランプなどとつながる安定器などが具備されるのみならず、送風口に風を送風する為の通常の送風機(F)とダクトなどがお互いにつながって具備されており、この時、上記送風口とつながる送風機は一つの送風機でダクトによってそれぞれの送風口とつながっているのみならず、隠そう風向の下部に一つずつの送風機を具備しても良く、上記流入口とつながる排出口もケースの一面に形成される。
【0024】
また、上記チャンバーの側面は二重構造で形成され、流入口が外部に露出されないように形成されているのみならず、通常の連結管などを通じて流入口と排出口をつないでも良い。
【0025】
それによって、チャンバー(10)の上部に形成されたドア(11)を開け、据置き部(30)に消毒したい図書を据え置いた後、ドアを閉め、消毒部(20)を動作させると同時に、送風口(12)を通じて風を送風させることで、図書の内紙は送風口より送風される風によって円滑に開くようになり、内紙と内紙の間に残存する各種カビやばい菌、匂いなどが消毒部によって撲滅されるかなくなるのである。
【0026】
この時、上記図書の内紙は床面に具備される送風口によって、すなわち、内紙の底面から上部側に風が送風されるようにすることで、内紙の間に風が通過させることで内紙間でくっ付かず円滑に開くようになり、それによって消毒部の消毒効率性が高まるのである。
【0027】
そして、チャンバー内に消毒された有害な成分が含まれた風は、流入口と排出口を通じて排出される時に、上記流入口に具備されたフィルターによって浄化された状態のきれいな空気として排出されるのである。
【0028】
従って、本発明は、チャンバーの上面に具備されるドアによって図書を簡単に引き出すことできるのみならず、据置きもまた便利にできるのはもちろん、据え置かれる図書を消毒部に向けて両分化された状態で据え置いた後、送風口にて送風される風によって、内紙間で重なる現象も最大限無くすことで、消毒効率性を最大限高めることできるのである。
【0029】
上記ドア(11)は一つまたは両分化されて開閉されるようにすることで、すなわち、チャンバー(10)の上面全体を図5aのように、一つの板によって片方がヒンジにて締結され開くか、または通常のガイドレール上でスライディングされる方式を適用しても良く、一つの板を図5bのように両分化させ、両側に開くかまたはスライディングされるようにすることで、ドアの開閉が簡単にできるようにする。この時、ドアを開く時やスライディングさせて開閉させる方式は公示された方式によって自動で開閉されるようにする。
【0030】
すなわち、公示のシリンダーやモーターなどと連動される動力伝達方式によって開閉されるかスライディングされるようにすることで、使用者よりドアを簡単に開閉できるようにするのが望ましい。
【0031】
また、上記ドア(11)を通常のガラスや合成樹脂材の透明または半透明材質で形成されるようにすることで、使用者や作業者が消毒される状況を直接的に確認することができるようにすることで、消毒の信頼性をより一層高めることできるようにする。
【0032】
上記据置き部(30)は据え置かれる図書の外側面を支える、すなわち、図書の製本位置の背面を支える長い支え台(32)と、図書の内紙の間に挿入され、内紙を両分化させる短い分割台(34)で構成されるようにすることで、作業者が図書を上記支え台と分割台の間に挿入させることで消毒したい図書を簡単に据え置くのはもちろん据え置かれる図書が倒れずに円滑に立った状態が維持できるようにするのである。
【0033】
また、上記支え台と分割台は必要に応じて、すなわち消毒したい図書の高さによって通常の方式によって長さを調節できるようにしても良いもので、すなわち公示のアンテナのようにお互いに異なる直径で引き込みや引出される形態やケースによって複数重ねで重なるように形成し、凹凸などによって固定する方式で長さを調節することができるようにしても良い。
【0034】
上記消毒部(20)は、チャンバーの下部に具備される消毒液容器とつながって噴霧し薬剤によってばい菌やカビまたは匂いなどを除去する噴霧部材(22)と、上記噴霧部材(22)の外側に高い殺菌力を持つ一つ以上具備される殺菌ランプ(28)で構成されるのが望ましい。
【0035】
そして、上記殺菌ランプ(28)は、通所の紫外線ランプを使用しても良いが、公示のオゾンのように紫外線を発散するオゾン発生紫外線殺菌ランプを使用するのが望ましいとし、オゾンの高い脱臭効果はもちろん紫外線の届かない非照射面の高い殺菌力を持つようにすることで、より高い殺菌力と脱臭力を持ち、消毒効率を最大化することができるのである。
【0036】
上記消毒部(20)は、上下板(24,24a)が多数個の間隔維持台(23)にて通常の挿入や挟む方式によって挿入させ、着脱されるように形成されるフレーム部(25)と、上記フレーム部(25)の中央に噴霧部材(22)が上下板(24,24a)を貫通し上段に四方に消毒液を噴霧する為の通常の噴霧ノズル(22a)が形成され、下段はチャンバーの下部ケースに具備される消毒液容器とつながり、上記殺菌ランプ(28)は上下板(24,24a)の間に固定されるのが望ましい。
【0037】
それによってフレーム部の中央で噴霧部材の噴霧ノズルによって四方に消毒液を噴霧させ、ばい菌やカビなどを滅菌させるのはもちろん、殺菌ランプより発散される紫外線やオゾンによって高い殺菌力と脱臭力を持つのである。
【0038】
また、上記フレーム部を着脱されるように形成するのは、殺菌ランプや噴霧部材に具備される噴霧ノズルの異常時に保守や交換が容易にできるようにする為である。
図6は、本発明の他の実施例を概略的に表わした主要部図である。
【0039】
図示のように、上記の構成で、上記殺菌ランプをオゾンが一緒に放出されるのを使用することによって、オゾンの特性である生臭いにおいが外部に放出されるのを防止する為、上記排出口(15)には、オゾンの匂いを除去する為の通常の電気ヒーターや面状発熱体など熱を発熱し、オゾンの匂いが除去できる温度の約40℃程度の常温に発熱される通常の発熱手段であるヒーティング部材(15a)が更に具備されるのを表わしたのである。
【0040】
これによって、チャンバー内で消毒作用の脱臭後、流入口と排出口を通じて外部に排出される空気中に含まれているオゾンを上記ヒーティング部材の発熱によってオゾン特有の生臭いにおいもまた除去し、きれいに浄化された空気のみが外部に排出できるのである。
【0041】
図7は、本発明の他の実施例を概略的に表わした主要部図である。
図示のように、上記の構成で、据置き部に図書を据置き時より効果的に図書を据置きさせ、消毒効率が最大化できるようにするために、
上記据置き部(30)の両側のチャンバー(10)の床面には図書の両表紙を開き固定できるように、それぞれの引っ掛け片(35)を形成するのを表わしのである。
【0042】
言い換えて、上記の引っ掛け片をチャンバーの床面に一体で形成できるのみならず、チャンバーの床面に溝を形成し、引っ掛け片の底面に突起を形成し、着脱されるようにするのが望ましい。
【0043】
それによって、図書を据置き時に据置き部の支え台と分割台によって図書の内紙が両分化されるように据置くと同時に、図書の両表紙を上記の引っ掛け片に引っ掛けて支えることで、分割ピンと表紙の間の内紙が送風口の送風によってより円滑に開くようにできるのみならず、特に消毒したい図書の表紙が厚い材質で形成された場合には、より効果的に図書を開くことができる条件も持つようになるのである。
【0044】
図8は、本発明の他の実施例を概略的に表わした主要部図である。
図示のように、上記の構成で、チャンバー内に複数の図書を据置き消毒できるのみならず、必要に応じて少量の、すなわち2冊程度の図書を消毒したい場合はチャンバー内部全体を使用するのではなく一部のみを使用できるようにするために、上記チャンバー(10)には消毒部(20)を中心に隔板(16)を形成し、第1チャンバー(10A)と第2チャンバー(10B)に分割されるのを表わしたのである。この時、上記の隔板は一つの板で形成しても良く、両側に分割された二つで消毒部を中心にチャンバーを分割させるどんな形態で形成しても良い。
【0045】
それによって、必要な場合によってチャンバーの内部全体を使用して消毒するのではなく、必要とする第1チャンバーまたは第2チャンバーのどちらか一つを使用して消毒したい図書を前述のような据置きや消毒過程を経て消毒を行うようにすることで、作業者が選択的に使用できる便利性も提供する。
【0046】
更に、第1、2チャンバーをそれぞれ個別に使用できるのみならず、場合によっては、第1、2チャンバーを同時に使用しても良く、同時に第1、2チャンバーを使用したい場合には、消毒したい対象物を区切りをする必要がある場合、上記の第1、2チャンバーにそれぞれ分けて据え置いた後、第1、2チャンバーを同時に使用して消毒しても良い。
【0047】
図9は、本発明の他の実施例を概略的に表わした主要部図である。
図示のように、上記の構成で、据置き部をチャンバーの床面の外側面に具備し、消毒部に向けて開きながら消毒がなされるようにする方式を一例で説明したが、必要に応じて消毒したい図書を消毒部の反対方向に開くようにした後、消毒がなされるようにするために、前述した、同一の名称と同一の符号は同一の技術的構成を持つが、消毒したい図書の位置が変わる関係で、上記チャンバー(10)の床面中央には図書を消毒する為の消毒部(20)が形成され、上記チャンバー(10)の床面の消毒部(20)の上部には消毒したい図書の内紙が消毒部(20)の反対方向に両分化されて据え置かれる一つ以上の据置き部(30)を具備する。この時、上記消毒部は前述の消毒部の噴霧部材と殺菌ランプを全て含めても良く、噴霧部材のみを形成しても良い。
【0048】
これによって、消毒したい図書が消毒部側に開くように据え置かれるのではなく、むしろ消毒部の反対側に開くように据え置かれることで、チャンバーの全体的な面積を減らすことができる条件を持つのである。
【0049】
言い換えて、中央に位置する消毒部を基点に外側に据置き部を形成させるのに比べて、据置き部を中央に位置する消毒部と接近するように位置させることで、チャンバーの全体的な面積を減らすことができるのである。
【0050】
更に、消毒部の消毒方式は消毒液が噴霧され、殺菌ランプによって殺菌が成されることによって据え置かれる図書が開く方向が消毒部と反対方向に位置しても消毒されるのとは全く無関係である。
【0051】
そして、図書が据え置かれる方向の特性上、すなわち、消毒部と反対方向に開く関係で、上記チャンバー(10)の側面上部には前述のような殺菌ランプなどのような第2消毒部(20a)を形成することで、より一層高い殺菌および脱臭効果が持てるようにするのが望ましい。
【0052】
また、上記据置き部(30)の両側のチャンバー(10)の床面には図書の両表紙を開き固定できるように、それぞれの固定片(38)が更に形成されるようにすることで、消毒したい図書を据置き部と共に、上記固定片によってより円滑に開くようにすることで、消毒部で消毒作用による消毒効率性を最大限高められるのである。
【符号の説明】
【0053】
1:図書消毒機
10:チャンバー 10a:ケース
10A:第1チャンバー 10B:第2チャンバー
11:ドア 12:送風口
14:流入口 14a:フィルター
15:排出口 15a:ヒーティング部材
16:隔板 20:消毒部
20a:第2消毒部 22:噴霧部材
22a:噴霧ノズル 24:上板
23:間隔維持台 24a:下板
25:フレーム部 30:据置き部
32:支え台 34:分割台
35:引っ掛け片 38:固定片
F:送風機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
図書が消毒できるように形成される空間であるチャンバー(10)の上面に図書を引き出す為に開閉されるドア(11)を具備し、
上記チャンバー(10)の床面中央に消毒液を噴霧するかまたは殺菌ランプによって図書を消毒する為の消毒部(20)が形成され、
上記チャンバーの床面外側に消毒したい図書の内紙が消毒部(20)に向けて両分化されるように据え置かれる一つ以上の据置き部(30)を形成し、
上記据置き部(30)と消毒部(20)の間の床面には据え置かれる図書の内紙の底面から上部に風を通過させながら開くようにするそれぞれの送風口(12)が形成され、
上記チャンバー(10)の側面には外部とつながる排出口(15)とつながるようにフィルター(14a)を具備した一つ以上の流入口(14)が形成されることを特徴とする図書消毒機。
【請求項2】
請求項1に記載の図書消毒機において、上記据置き部(30)は、据え置かれる図書の外部面を支える長い支え台(32)と、図書の内紙の間に挿入され内紙を両分化させる短い分割台(34)で構成されることを特徴とする図書消毒機。
【請求項3】
請求項1に記載の図書消毒機において、上記消毒部(20)は消毒液を噴霧する噴霧部材(22)と、上記噴霧部材(22)の外側に一つ以上具備される殺菌ランプ(28)で構成されることを特徴とする図書消毒機。
【請求項4】
請求項3に記載の図書消毒機において、上記消毒部(20)は、上下版(24,24a)が多数個の間隔維持台(23)から着脱されるように形成されるフレーム部(25)と、上記フレーム部(25)の中央に噴霧部材(22)が上下板を貫通し上段に四方に消毒液を噴霧する為の噴霧ノズル(22a)が形成され、上記殺菌ランプ(28)は、上下板(24,24a)の間に固定されることを特徴とする図書消毒機。
【請求項5】
請求項2に記載の図書消毒機において、上記据置き部(30)の両側チャンバーの床面には図書の両表紙を開いて固定できるようにそれぞれの引っ掛け片(35)を形成することを特徴とする図書消毒機。
【請求項6】
図書が固定できるように形成される空間であるチャンバー(10)の上面に図書を引き出す為に開閉されるドア(11)を具備し、
上記チャンバー(10)の床面中央に消毒液を噴霧するかまたは殺菌ランプによって図書を消毒する為の消毒部(20)が形成され、
上記チャンバー(10)の床面の消毒部(20)の上部には消毒したい図書の内紙が消毒部の反対側に両分化されるように据え置かれる一つ以上の据置き部(30)を形成し、
上記据置き部(30)の外部側チャンバーの床面には据え置かれた図書の内紙の底面より上部に風が通過されながら開くようにするそれぞれの送風口(12)が形成され、
上記チャンバー(10)の側面には外部とつながる排出口(15)とつながるようにフィルター(14a)を具備した一つ以上の流入口(14)が形成されることを特徴とする図書消毒機。
【請求項7】
請求項6に記載の図書消毒機において、上記チャンバー(10)の側面上部には第2消毒部(20a)を形成し、上記据置き部(30)の両側チャンバーの床面には図書の両表紙を開き固定されるよう、それぞれの固定片(38)が更に形成されることを特徴とする図書消毒機。

【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図1】
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【図2】
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