園芸農業用の多機能支持架
【課題】植物を育てるには、植物が生長過程で倒れない様に、植物の支持は設置時には、現地で棒やひもから組んでいく為、施工に手間と時間を要し、植物の生育期にも成長に合わせて棒を追加して立てたり、組んだり、縛ったり、縛り直したりと手間と時間を要し、除草も必要で有り、温室や無農薬等、長い期間にわたり資源と人手を必要とし、専業農家でなければ、大事である。
【解決手段】架台は、テンションポール1、アダプタ2および支柱3で組み立てる。架台には、棚4,5,6を取り付ける。棚の最下層6は、遮光性を有するシートからなり雑草の成長を防ぐ。棚4,5は網目構造で、植物7はその間を成長するにつれて、立体的に適度な間隙で支えられる。植物の成長につれて、手軽に増設できる。
【解決手段】架台は、テンションポール1、アダプタ2および支柱3で組み立てる。架台には、棚4,5,6を取り付ける。棚の最下層6は、遮光性を有するシートからなり雑草の成長を防ぐ。棚4,5は網目構造で、植物7はその間を成長するにつれて、立体的に適度な間隙で支えられる。植物の成長につれて、手軽に増設できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は園芸、農業において植物の育成を良くしつつ、少資源、省力化を実現するための植物の支持と、温室等の骨組みとして機能する多機能支持架に関する。
【背景技術】
【0002】
植物の育成には、雑多な作業が多く人手と資材を要する。除草も必要で、風の吹くところや、花や実の付く植物には、支持が必要であり、蔓物には格子状に棒を組むか網目状のひもを、低木の物には植物の成長に合わせ棒を立て、ひもで植物を棒に縛っており、これらの資材は、実用性に重点が置かれている。又、温室や防虫ネット等は地生えの葉物類はトンネル形式の物を低木の物は人が入れるハウス形式の物が使われている。これらの物の多くは大掛かりで、通年利用せず、植付けの時期に組立、収穫後には、分解してかた付けている。
【特許文献1】特開平5−260865
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の植物の支持は設置時には、現地で棒やひもから組んでいく為、施工に手間と時間を要し、植物の生育期にも成長に合わせて棒を追加して立てたり、組んだり、縛ったり、縛り直したりと手間と時間を要し、長い期間にわたり資源と人手を必要とし、専業農家でなければ、大事である。
【0004】
園芸の場合は、素人には棒を立てたり、組んだり、縛ったりする事は難しく、従来の植物の支持に使う物は、鑑賞用に使うには、インテリア性が無かった。
【0005】
従来、植物を植えると、その根元から雑草が生え、雑草に地力を奪われ、植物の生長が阻害され、除草に人手も要した。
【0006】
植物を棒等で支持すると風が吹いても、木は揺れず、そのため根の張りが悪くなるので育ちが悪くなる。
【0007】
温室や無農薬栽培に使う防虫ネット等の施設は、大掛かりになり、専業農家でなければ、場所的にも、コスト的にも、維持、管理出来ない。
【0008】
オフシーズンには、支柱を組んだものも温室等も分解して片付けるのに人手を要し、専業農家でなければ、片付ける倉庫も無い。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の園芸農業用の多機能支持架は、支えを、縦、横、高さの3次元方向に複数組んだ立体構造で、ジョイントと外枠とその枠内の支えからなる棚(型A)、棚(型B)、棚(型C)と支柱、アダプタ、テンションポールから構成する事で、強度が有る事から使う資材を細くする事ができ、支えが植物を中心に上下左右に展開している内で植物は支えの間をかいくぐり、絡んで自由に成長するので新たに支柱を立てたり、組んだり、縛ったりする必要が無く、省力化、省資源、インテリア性の改善に貢献する上、適度に支えの中を揺れるので、根が良く張る効果もある。
【0010】
請求項2記載の園芸農業用の多機能支持架において前記棚(型A)、棚(型B)はジョイントとそれに繋がる外枠で中空の平面が構成され、その平面を網目状に対辺の外枠を介し支えが組まれている事で、植物を支持する支えは外枠より適度なテンションを受けて、植物を優しく支持する。
【0011】
請求項3記載の園芸農業用の多機能支持架において、前記棚(型C)はジョイントとそれに繋がる外枠で中空の平面が構成され、前記平面を網目状に対辺の外枠を介し支えが組まれ、前記平面の網目状の支えを覆い被して透水、遮光性を有するシートが一辺のジョイント間の外枠に取付けられている事で、植物を支持する支えは外枠より適度なテンションを受けて、植物と透水、遮光性を有するシートを優しく支持して、シートの下に日光を遮る事で雑草の育成を妨げる。
【0012】
請求項4記載の園芸農業用の多機能支持架において前記棚(型A)、棚(型C)と棚(型B)に張られている網目状の支えは、網目が左右に半目ずれている事で植物が伸びていく時に容易に通過できる網目の大きさでも、次の網目が左右に半目ずれているので実質、四分の一の網目の支えで植物を支持する事になる。
【0013】
請求項5記載の園芸農業用の多機能支持架において前記棚は前記ジョイントを頂点とする一対角を引伸ばす方向へ引き、残る対角を狭める方向を押すと直線状にたたまれ、直線状の中間にあるジョイントを基点に直線状に180度折ることで、更に短く直線状にたたまれる事で輸送時に小さな部品として、使用形態で片付ける時は小さく折りたたんで収納できる。
【0014】
請求項6記載の園芸農業用の多機能支持架において前記棚(型A)、棚(型B)、棚(型C)は前記ジョイントを前記支柱にはめ込む事で固定され、前記支柱をかいして、上下左右方向へ棚を増設できる連結構造を有する事で、組立に工具が必要なく、植物の大きさ、成長に合わせて手軽に、広げる事ができる。横へ連結時には間の支柱は共用できるので減らせる。
【0015】
請求項7記載の園芸農業用の多機能支持架において前記ジョイントは支柱を、はめ込む切込の有る穴と外枠の棒を差込む穴は支柱の中心線を頂点とする直角の二辺の延長線上に作られる事で支柱をはめ込んだ状態でも外枠の棒は外枠の棒を差込む穴を中心に、ほぼ360度回転できる事で、園芸農業用の多機能支持架を輸送時に小さな部品として、使用形態で片付ける時は小さく折りたたんで収納できる。
【0016】
請求項8記載の園芸農業用の多機能支持架において前記ジョイントの穴に差込む外枠の棒の長さはジョイントの厚み以上の冗長を持つ事で、園芸農業用の多機能支持架を輸送時に小さな部品として、使用形態で片付ける時は小さく折りたたんで収納する時に、部品の重なりを上下方向に逃がして、より小さく、薄く、折りたためる。
【0017】
請求項9記載の園芸農業用の多機能支持架において前記アダプタは前記支柱と支柱を繋いで伸ばす機能と前記テンションポールと支柱を繋ぐ機能を併せ持つ事で、通常はテンションポールと支柱を繋ぎ、テンションを支柱に伝えるアダプタですが、植物の大きさ、成長に合わせて手軽に、支柱を上へ繋げ、広げる事ができる。
【0018】
請求項10記載の園芸農業用の多機能支持架において前記テンションポールはアダプタを介して支柱を外周へ、前記棚は前記ジョイントを介し支柱を内周へ引く力を発生することで剛性を得て自立できるよう構成された事で、組立、設置に工具が必要なく、一人で短時間に行える。
【0019】
請求項11記載の園芸農業用の多機能支持架において前記テンションポールを外すことで、立体構造は複数回、折りたため平面となるよう構成される事で、園芸農業用の多機能支持架を使用形態から、収納形態へ小さく折りたたむ事が出来、一度部品から組み立てると、以降はテンションポールの付け外しだけで、使用形態、収納形態へと、人手もかけず、迅速に、利用できる。
【0020】
請求項12記載の園芸農業用の多機能支持架において前記支柱、棚の外枠、テンションポールからなる外骨格により外側に各種シートを張る骨組みの機能を有する事で専業農家で無くても、手軽に、温室や防虫ネットを使った無農薬野菜の栽培等ができる。
【0021】
請求項13記載の園芸農業用の多機能支持架において材質を全て透明の素材を使う事で、蔓物植物の場合は、宙に浮くイメージで、低木の場合でも、実がたわわに実っても、倒れず、花も、支持物で隠れず、自立して見える事から、インテリア性を有する事ができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、以下の省力化、省エネ、省資源他、多くの効果を一つの本発明による支持架で手軽に実現しています。実施例の場合を参考に利用形態の容積を1とすると、輸送時は50分の1に、利用形態後の折りたたみ時は10分の1となり少スペース、省エネに貢献し、輸送形態から利用形態に組み立てるには、一人で24箇所のジョイントを手で、はめ込むだけで良く、収納形態に折りたたむには4箇所のアダプタを外すだけなので省力化に貢献する。植物は上下左右の立体構造の積層による適度な間隙で支えに支持され、風にゆれる事で根を丈夫に張り、木を丈夫にし、生育を良くする。花や実が付いた枝も同様に支えられるので落下を防ぎ収穫しやすい。棚の最下層を覆う透水、遮光性を有するシートは敷き藁の効果を持つので、下草が生育しにくく、除草の必要が無く、省力化に貢献し、直接、雨が土を叩かないので、土砂の流失を防ぎ、土を暖めるので植物の根の成長を良くする。又、多機能支持架は、連結構造を有し連結する事で、縦、横、高さの3次元方向に増設できる事から、植物の大きさ、成長に合わせ、手軽に増設でき、外側に各種遮蔽シートを張る外骨格の機能を有する事から別途、温室が必要無く、温室用シートを張れば温室機能を、防虫網を張れば防虫機能を持って無農薬栽培が出来、場所も費用も管理も気にせず手軽に利用でき省資源に貢献する。多機能支持架の材質を全て透明の素材を使う事で、蔓物植物の場合は、宙に浮くイメージで、低木の場合でも、実がたわわに実っても、倒れず、花も、支持物で隠れず、自立して見える事から、インテリア性を有する物になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
この実施例は、市販品を利用した物で、省力化、省資源、ローコストを考えた物で、図を示しながら部品の説明から輸送形態、輸送形態から使用形態への組立、収納形態への折りたたみへと説明します。
【実施例】
【0024】
図5は部品形態図です。1はテンションポールで弾性のあるグラスファイバーのロッドです。2はアダプタで、直管スリーブでパイプから切出し加工した物(図15参照)、3は支柱で市販の物です。4は棚(A型)を四つ折した物です。5は棚(B型)を四つ折した物です。6は棚(C型)を四つ折した物です。これらを全てまとめて一縛りにして輸送形態にしたのが図4です。
【0025】
図6は棚(A型)の展開図でジョイント(図13の8参照)と弾性のある材質のロッドから作られた外枠(図13の9参照)とネットから作られている。ジョイントは弾性樹脂から作成。支柱を、はめ込む切込の有る穴と外枠の棒を差込む穴は支柱の中心線を頂点とする直角の二辺の延長線上に作る。ジョイントと外枠の接合は図14の様に差込んだ外枠の棒の冗長分の長さは、ジョイントの厚み以上とする。図7は図6を二つ折りした物、図8は図7を二つ折りした物で、つまり図8は図6を四つ折りした物で図8は図6の輸送形態で、図5の4です。
【0026】
図9は棚(B型)の展開図でジョイント(図13の8参照)と弾性のある材質のロープから作られた外枠と図6の棚(A型)のネットから半目ずらしたネットから作られている。これを四つ折りした物が図5の5です。
【0027】
図10は棚(C型)の裏側からみた展開図で、図11の様に棚(A型)の一辺の外枠に透水、遮光のシートを取り付けた物です。これを四つ折りして透水、遮光のシートで巻いたのが図5の6です。
【0028】
図5の部品を展開して3の支柱の頭に2のアダプタを嵌め込み3の支柱に棚のジョイントを嵌め込み図1の様に組立、最後に1のテンションポールをアダプタに差込んで、使用形態に組立完了です。7の植物は利用イメージです。
【0029】
シーズンオフで、片付ける時は、図1の1のテンションポールを外して、対角線上に潰すと図2の二つ折りとなります。もう一回、二つ折りすると、図3の四つ折りとなり、収納形態となり、省スペースに片付きます。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明実施例の支持架の使用形態図(全体図)
【図2】本発明実施例の支持架の収納形態図(二つ折り図)
【図3】本発明実施例の支持架の収納形態図(四つ折り図)
【図4】本発明実施例の支持架の輸送形態図(収納図)
【図5】本発明実施例の支持架の部品形態図(展開図)
【図6】本発明実施例の支持架の部品である棚(A型)構造説明図(展開図)
【図7】本発明実施例の支持架の部品である棚(A型)構造説明図(二つ折り図)
【図8】本発明実施例の支持架の部品である棚(A型)構造説明図(四つ折り図)
【図9】本発明実施例の支持架の部品である棚(B型)構造説明図(展開図)
【図10】本発明実施例の支持架の部品である棚(C型)構造説明図(展開裏面図)
【図11】本発明実施例の支持架の部品である棚(C型)構造説明図(展開図)
【図12】本発明実施例の支持架の部品である棚(C型)構造説明図(四つ折り図)
【図13】本発明実施例の支持架の棚部品であるジョイントと外枠の構造説明図(展開図)
【図14】本発明実施例の支持架の棚部品であるジョイントと外枠の構造説明図(組立図)
【図15】本発明実施例の支持架の支柱部品であるアダプタの構造説明図(展開図)
【符号の説明】
【0031】
1 テンションポール
2 アダプタ
3 支柱
4 棚(A型)
5 棚(B型)
6 棚(C型)
7 植物
8 ジョイント
9 外枠
【技術分野】
【0001】
本発明は園芸、農業において植物の育成を良くしつつ、少資源、省力化を実現するための植物の支持と、温室等の骨組みとして機能する多機能支持架に関する。
【背景技術】
【0002】
植物の育成には、雑多な作業が多く人手と資材を要する。除草も必要で、風の吹くところや、花や実の付く植物には、支持が必要であり、蔓物には格子状に棒を組むか網目状のひもを、低木の物には植物の成長に合わせ棒を立て、ひもで植物を棒に縛っており、これらの資材は、実用性に重点が置かれている。又、温室や防虫ネット等は地生えの葉物類はトンネル形式の物を低木の物は人が入れるハウス形式の物が使われている。これらの物の多くは大掛かりで、通年利用せず、植付けの時期に組立、収穫後には、分解してかた付けている。
【特許文献1】特開平5−260865
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の植物の支持は設置時には、現地で棒やひもから組んでいく為、施工に手間と時間を要し、植物の生育期にも成長に合わせて棒を追加して立てたり、組んだり、縛ったり、縛り直したりと手間と時間を要し、長い期間にわたり資源と人手を必要とし、専業農家でなければ、大事である。
【0004】
園芸の場合は、素人には棒を立てたり、組んだり、縛ったりする事は難しく、従来の植物の支持に使う物は、鑑賞用に使うには、インテリア性が無かった。
【0005】
従来、植物を植えると、その根元から雑草が生え、雑草に地力を奪われ、植物の生長が阻害され、除草に人手も要した。
【0006】
植物を棒等で支持すると風が吹いても、木は揺れず、そのため根の張りが悪くなるので育ちが悪くなる。
【0007】
温室や無農薬栽培に使う防虫ネット等の施設は、大掛かりになり、専業農家でなければ、場所的にも、コスト的にも、維持、管理出来ない。
【0008】
オフシーズンには、支柱を組んだものも温室等も分解して片付けるのに人手を要し、専業農家でなければ、片付ける倉庫も無い。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の園芸農業用の多機能支持架は、支えを、縦、横、高さの3次元方向に複数組んだ立体構造で、ジョイントと外枠とその枠内の支えからなる棚(型A)、棚(型B)、棚(型C)と支柱、アダプタ、テンションポールから構成する事で、強度が有る事から使う資材を細くする事ができ、支えが植物を中心に上下左右に展開している内で植物は支えの間をかいくぐり、絡んで自由に成長するので新たに支柱を立てたり、組んだり、縛ったりする必要が無く、省力化、省資源、インテリア性の改善に貢献する上、適度に支えの中を揺れるので、根が良く張る効果もある。
【0010】
請求項2記載の園芸農業用の多機能支持架において前記棚(型A)、棚(型B)はジョイントとそれに繋がる外枠で中空の平面が構成され、その平面を網目状に対辺の外枠を介し支えが組まれている事で、植物を支持する支えは外枠より適度なテンションを受けて、植物を優しく支持する。
【0011】
請求項3記載の園芸農業用の多機能支持架において、前記棚(型C)はジョイントとそれに繋がる外枠で中空の平面が構成され、前記平面を網目状に対辺の外枠を介し支えが組まれ、前記平面の網目状の支えを覆い被して透水、遮光性を有するシートが一辺のジョイント間の外枠に取付けられている事で、植物を支持する支えは外枠より適度なテンションを受けて、植物と透水、遮光性を有するシートを優しく支持して、シートの下に日光を遮る事で雑草の育成を妨げる。
【0012】
請求項4記載の園芸農業用の多機能支持架において前記棚(型A)、棚(型C)と棚(型B)に張られている網目状の支えは、網目が左右に半目ずれている事で植物が伸びていく時に容易に通過できる網目の大きさでも、次の網目が左右に半目ずれているので実質、四分の一の網目の支えで植物を支持する事になる。
【0013】
請求項5記載の園芸農業用の多機能支持架において前記棚は前記ジョイントを頂点とする一対角を引伸ばす方向へ引き、残る対角を狭める方向を押すと直線状にたたまれ、直線状の中間にあるジョイントを基点に直線状に180度折ることで、更に短く直線状にたたまれる事で輸送時に小さな部品として、使用形態で片付ける時は小さく折りたたんで収納できる。
【0014】
請求項6記載の園芸農業用の多機能支持架において前記棚(型A)、棚(型B)、棚(型C)は前記ジョイントを前記支柱にはめ込む事で固定され、前記支柱をかいして、上下左右方向へ棚を増設できる連結構造を有する事で、組立に工具が必要なく、植物の大きさ、成長に合わせて手軽に、広げる事ができる。横へ連結時には間の支柱は共用できるので減らせる。
【0015】
請求項7記載の園芸農業用の多機能支持架において前記ジョイントは支柱を、はめ込む切込の有る穴と外枠の棒を差込む穴は支柱の中心線を頂点とする直角の二辺の延長線上に作られる事で支柱をはめ込んだ状態でも外枠の棒は外枠の棒を差込む穴を中心に、ほぼ360度回転できる事で、園芸農業用の多機能支持架を輸送時に小さな部品として、使用形態で片付ける時は小さく折りたたんで収納できる。
【0016】
請求項8記載の園芸農業用の多機能支持架において前記ジョイントの穴に差込む外枠の棒の長さはジョイントの厚み以上の冗長を持つ事で、園芸農業用の多機能支持架を輸送時に小さな部品として、使用形態で片付ける時は小さく折りたたんで収納する時に、部品の重なりを上下方向に逃がして、より小さく、薄く、折りたためる。
【0017】
請求項9記載の園芸農業用の多機能支持架において前記アダプタは前記支柱と支柱を繋いで伸ばす機能と前記テンションポールと支柱を繋ぐ機能を併せ持つ事で、通常はテンションポールと支柱を繋ぎ、テンションを支柱に伝えるアダプタですが、植物の大きさ、成長に合わせて手軽に、支柱を上へ繋げ、広げる事ができる。
【0018】
請求項10記載の園芸農業用の多機能支持架において前記テンションポールはアダプタを介して支柱を外周へ、前記棚は前記ジョイントを介し支柱を内周へ引く力を発生することで剛性を得て自立できるよう構成された事で、組立、設置に工具が必要なく、一人で短時間に行える。
【0019】
請求項11記載の園芸農業用の多機能支持架において前記テンションポールを外すことで、立体構造は複数回、折りたため平面となるよう構成される事で、園芸農業用の多機能支持架を使用形態から、収納形態へ小さく折りたたむ事が出来、一度部品から組み立てると、以降はテンションポールの付け外しだけで、使用形態、収納形態へと、人手もかけず、迅速に、利用できる。
【0020】
請求項12記載の園芸農業用の多機能支持架において前記支柱、棚の外枠、テンションポールからなる外骨格により外側に各種シートを張る骨組みの機能を有する事で専業農家で無くても、手軽に、温室や防虫ネットを使った無農薬野菜の栽培等ができる。
【0021】
請求項13記載の園芸農業用の多機能支持架において材質を全て透明の素材を使う事で、蔓物植物の場合は、宙に浮くイメージで、低木の場合でも、実がたわわに実っても、倒れず、花も、支持物で隠れず、自立して見える事から、インテリア性を有する事ができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、以下の省力化、省エネ、省資源他、多くの効果を一つの本発明による支持架で手軽に実現しています。実施例の場合を参考に利用形態の容積を1とすると、輸送時は50分の1に、利用形態後の折りたたみ時は10分の1となり少スペース、省エネに貢献し、輸送形態から利用形態に組み立てるには、一人で24箇所のジョイントを手で、はめ込むだけで良く、収納形態に折りたたむには4箇所のアダプタを外すだけなので省力化に貢献する。植物は上下左右の立体構造の積層による適度な間隙で支えに支持され、風にゆれる事で根を丈夫に張り、木を丈夫にし、生育を良くする。花や実が付いた枝も同様に支えられるので落下を防ぎ収穫しやすい。棚の最下層を覆う透水、遮光性を有するシートは敷き藁の効果を持つので、下草が生育しにくく、除草の必要が無く、省力化に貢献し、直接、雨が土を叩かないので、土砂の流失を防ぎ、土を暖めるので植物の根の成長を良くする。又、多機能支持架は、連結構造を有し連結する事で、縦、横、高さの3次元方向に増設できる事から、植物の大きさ、成長に合わせ、手軽に増設でき、外側に各種遮蔽シートを張る外骨格の機能を有する事から別途、温室が必要無く、温室用シートを張れば温室機能を、防虫網を張れば防虫機能を持って無農薬栽培が出来、場所も費用も管理も気にせず手軽に利用でき省資源に貢献する。多機能支持架の材質を全て透明の素材を使う事で、蔓物植物の場合は、宙に浮くイメージで、低木の場合でも、実がたわわに実っても、倒れず、花も、支持物で隠れず、自立して見える事から、インテリア性を有する物になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
この実施例は、市販品を利用した物で、省力化、省資源、ローコストを考えた物で、図を示しながら部品の説明から輸送形態、輸送形態から使用形態への組立、収納形態への折りたたみへと説明します。
【実施例】
【0024】
図5は部品形態図です。1はテンションポールで弾性のあるグラスファイバーのロッドです。2はアダプタで、直管スリーブでパイプから切出し加工した物(図15参照)、3は支柱で市販の物です。4は棚(A型)を四つ折した物です。5は棚(B型)を四つ折した物です。6は棚(C型)を四つ折した物です。これらを全てまとめて一縛りにして輸送形態にしたのが図4です。
【0025】
図6は棚(A型)の展開図でジョイント(図13の8参照)と弾性のある材質のロッドから作られた外枠(図13の9参照)とネットから作られている。ジョイントは弾性樹脂から作成。支柱を、はめ込む切込の有る穴と外枠の棒を差込む穴は支柱の中心線を頂点とする直角の二辺の延長線上に作る。ジョイントと外枠の接合は図14の様に差込んだ外枠の棒の冗長分の長さは、ジョイントの厚み以上とする。図7は図6を二つ折りした物、図8は図7を二つ折りした物で、つまり図8は図6を四つ折りした物で図8は図6の輸送形態で、図5の4です。
【0026】
図9は棚(B型)の展開図でジョイント(図13の8参照)と弾性のある材質のロープから作られた外枠と図6の棚(A型)のネットから半目ずらしたネットから作られている。これを四つ折りした物が図5の5です。
【0027】
図10は棚(C型)の裏側からみた展開図で、図11の様に棚(A型)の一辺の外枠に透水、遮光のシートを取り付けた物です。これを四つ折りして透水、遮光のシートで巻いたのが図5の6です。
【0028】
図5の部品を展開して3の支柱の頭に2のアダプタを嵌め込み3の支柱に棚のジョイントを嵌め込み図1の様に組立、最後に1のテンションポールをアダプタに差込んで、使用形態に組立完了です。7の植物は利用イメージです。
【0029】
シーズンオフで、片付ける時は、図1の1のテンションポールを外して、対角線上に潰すと図2の二つ折りとなります。もう一回、二つ折りすると、図3の四つ折りとなり、収納形態となり、省スペースに片付きます。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明実施例の支持架の使用形態図(全体図)
【図2】本発明実施例の支持架の収納形態図(二つ折り図)
【図3】本発明実施例の支持架の収納形態図(四つ折り図)
【図4】本発明実施例の支持架の輸送形態図(収納図)
【図5】本発明実施例の支持架の部品形態図(展開図)
【図6】本発明実施例の支持架の部品である棚(A型)構造説明図(展開図)
【図7】本発明実施例の支持架の部品である棚(A型)構造説明図(二つ折り図)
【図8】本発明実施例の支持架の部品である棚(A型)構造説明図(四つ折り図)
【図9】本発明実施例の支持架の部品である棚(B型)構造説明図(展開図)
【図10】本発明実施例の支持架の部品である棚(C型)構造説明図(展開裏面図)
【図11】本発明実施例の支持架の部品である棚(C型)構造説明図(展開図)
【図12】本発明実施例の支持架の部品である棚(C型)構造説明図(四つ折り図)
【図13】本発明実施例の支持架の棚部品であるジョイントと外枠の構造説明図(展開図)
【図14】本発明実施例の支持架の棚部品であるジョイントと外枠の構造説明図(組立図)
【図15】本発明実施例の支持架の支柱部品であるアダプタの構造説明図(展開図)
【符号の説明】
【0031】
1 テンションポール
2 アダプタ
3 支柱
4 棚(A型)
5 棚(B型)
6 棚(C型)
7 植物
8 ジョイント
9 外枠
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支えを、縦、横、高さの3次元方向に複数組んだ立体構造で、ジョイントと外枠とその枠内の支えからなる棚(型A)、棚(型B)、棚(型C)と支柱、アダプタ、テンションポールから構成される事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項2】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記棚(型A)、棚(型B)はジョイントとそれに繋がる外枠で中空の平面が構成され、その平面を網目状に対辺の外枠を介し支えが組まれている事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項3】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において、前記棚(型C)はジョイントとそれに繋がる外枠で中空の平面が構成され、前記平面を網目状に対辺の外枠を介し支えが組まれ、前記平面の網目状の支えを覆い被して透水、遮光性を有するシートが一辺のジョイント間の外枠に取付けられている事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項4】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記棚(型A)、棚(型C)と棚(型B)に張られている網目状の支えは、網目が左右に半目ずれている事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項5】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記棚は前記ジョイントを頂点とする一対角を引伸ばす方向へ引き、残る対角を狭める方向を押すと直線状にたたまれ、直線状の中間にあるジョイントを基点に直線状に180度折ることで、更に短く直線状にたたまれる事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項6】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記棚(型A)、棚(型B)、棚(型C)は前記ジョイントを前記支柱にはめ込む事で固定され、前記支柱をかいして、上下左右方向へ棚を増設できる連結構造を有する事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項7】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記ジョイントは支柱を、はめ込む切込の有る穴と外枠の棒を差込む穴は支柱の中心線を頂点とする直角の二辺の延長線上に作られる事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項8】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記ジョイントの穴に差込む外枠の棒の長さはジョイントの厚み以上の冗長を持つ事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項9】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記アダプタは前記支柱と支柱を繋いで伸ばす機能と前記テンションポールと支柱を繋ぐ機能を併せ持つ事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項10】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記テンションポールはアダプタを介して支柱を外周へ、前記棚は前記ジョイントを介し支柱を内周へ引く力を発生することで剛性を得て自立できるよう構成された事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項11】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記テンションポールを外すことで、立体構造は複数回、折りたため平面となるよう構成される事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項12】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記支柱、棚の外枠、テンションポールからなる外骨格により外側に各種シートを張る骨組みの機能を有する事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項13】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において材質を全て透明の素材を使う事で、インテリア機能を有する事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項1】
支えを、縦、横、高さの3次元方向に複数組んだ立体構造で、ジョイントと外枠とその枠内の支えからなる棚(型A)、棚(型B)、棚(型C)と支柱、アダプタ、テンションポールから構成される事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項2】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記棚(型A)、棚(型B)はジョイントとそれに繋がる外枠で中空の平面が構成され、その平面を網目状に対辺の外枠を介し支えが組まれている事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項3】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において、前記棚(型C)はジョイントとそれに繋がる外枠で中空の平面が構成され、前記平面を網目状に対辺の外枠を介し支えが組まれ、前記平面の網目状の支えを覆い被して透水、遮光性を有するシートが一辺のジョイント間の外枠に取付けられている事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項4】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記棚(型A)、棚(型C)と棚(型B)に張られている網目状の支えは、網目が左右に半目ずれている事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項5】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記棚は前記ジョイントを頂点とする一対角を引伸ばす方向へ引き、残る対角を狭める方向を押すと直線状にたたまれ、直線状の中間にあるジョイントを基点に直線状に180度折ることで、更に短く直線状にたたまれる事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項6】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記棚(型A)、棚(型B)、棚(型C)は前記ジョイントを前記支柱にはめ込む事で固定され、前記支柱をかいして、上下左右方向へ棚を増設できる連結構造を有する事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項7】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記ジョイントは支柱を、はめ込む切込の有る穴と外枠の棒を差込む穴は支柱の中心線を頂点とする直角の二辺の延長線上に作られる事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項8】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記ジョイントの穴に差込む外枠の棒の長さはジョイントの厚み以上の冗長を持つ事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項9】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記アダプタは前記支柱と支柱を繋いで伸ばす機能と前記テンションポールと支柱を繋ぐ機能を併せ持つ事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項10】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記テンションポールはアダプタを介して支柱を外周へ、前記棚は前記ジョイントを介し支柱を内周へ引く力を発生することで剛性を得て自立できるよう構成された事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項11】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記テンションポールを外すことで、立体構造は複数回、折りたため平面となるよう構成される事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項12】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において前記支柱、棚の外枠、テンションポールからなる外骨格により外側に各種シートを張る骨組みの機能を有する事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【請求項13】
請求項1記載の園芸農業用の多機能支持架において材質を全て透明の素材を使う事で、インテリア機能を有する事を特徴とする園芸農業用の多機能支持架。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2006−94805(P2006−94805A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−286454(P2004−286454)
【出願日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【出願人】(302027790)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【出願人】(302027790)
【Fターム(参考)】
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