説明

地上デジタル文字放送信号生成装置及び地上デジタル文字放送信号生成方法

【課題】簡単な処理により地上デジタル放送用の文字放送信号を生成することができ、これにより設備投資に要するコストを最小限に抑えることが可能な地上デジタル文字放送信号生成装置を提供する。
【解決手段】字幕放送TS生成装置1において、NABデータ記憶部2に記憶される既存のNABデータファイルを利用して、CPU13にて地上デジタル字幕放送TSのPESヘッダ、TSヘッダ、アダプテーションフィールド、地上デジタル字幕管理データ及び地上デジタル字幕文データをそれぞれ生成し、これら生成データを出力バッファ14に書き込んで地上デジタル字幕放送TSを生成するようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、地上デジタル放送の番組情報信号を送出するデジタル放送番組送出装置に適用され、この番組情報信号に多重すべき地上デジタル文字放送信号を生成する地上デジタル文字放送信号生成装置及び地上デジタル文字放送信号生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地上波放送システムにおいて、デジタル放送が開始されている。このようなデジタル放送では、放送局用の機器やシステムとして、アナログ放送対応からデジタル技術の導入による番組制作のための放送局の設備までを含めたデジタル放送対応の移行期にある。この移行期において、アナログ放送とデジタル放送とが並存することになる(例えば、特許文献1)。
【0003】
ところで、上記地上デジタル放送では、アナログ放送で実施されている字幕放送等の文字放送サービスについても検討されている。この場合、アナログ放送技術を地上デジタル放送技術にそのまま適用することができないため、アナログ放送用の文字放送信号とは別に、地上デジタル放送用の文字放送信号を新たに生成することになる。
【特許文献1】特開平11−146358号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記実施方法では、アナログ放送用の文字放送信号とは別に、地上デジタル放送用の文字放送信号を新たに生成する必要があり、設備投資の面で多大なコストがかかる。
【0005】
そこで、この発明の目的は、簡単な処理により地上デジタル放送用の文字放送信号を生成することができ、これにより設備投資に要するコストを最小限に抑えることが可能な地上デジタル文字放送信号生成装置及び地上デジタル文字放送信号生成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、上記目的を達成するために、以下のように構成される。
地上デジタル放送の番組情報信号に多重すべき少なくともヘッダ領域と管理情報領域とデータ領域とを備える地上デジタル文字放送信号を生成する地上デジタル文字放送信号生成装置であって、放送で規格化され、アナログ文字放送信号を生成するために必要な文字放送用データファイルを取得する取得手段と、この取得手段で得られた文字放送用データファイルを解析し、この解析結果に基づいてヘッダ領域へのデータを生成し、管理情報領域に入れるべく地上デジタル文字放送信号を番組情報信号に多重するために必要なデータを生成する共に、データ領域に入れるべく地上デジタル文字放送内容を示すデータを生成するデータ生成手段と、データ生成手段で生成されたヘッダ領域のデータ、管理情報領域のデータ及びデータ領域のデータを組み合わせて地上デジタル文字放送信号を構成する構成手段とを備えるようにしたものである。
【0007】
この構成によれば、アナログ文字放送信号を生成するために必要な既存の文字放送用データファイルを利用して、地上デジタル文字放送信号のヘッダ領域のデータ、管理情報領域のデータ及びデータ領域のデータがそれぞれ生成される。このため、地上デジタル文字放送信号を一から生成する必要がなく、アナログ文字放送用の既存の文字放送用データファイルを用いて簡単な手順で適切な地上デジタル文字放送信号の生成処理を行うことができ、これにより設備投資に要するコストを最小限に抑えることができる。
【0008】
データ生成手段は、データ領域への第1言語のデータとこの第1言語とは異なる第2言語のデータとを生成することを特徴とする。
この構成によれば、送信側では、1処理で第1及び第2の言語による地上デジタル文字放送信号を生成することができ、放送受信機側では、決められた言語による文字放送を受信する必要がなく、任意の言語による文字放送を受信できる。従って、如何なる地域で放送受信機を使用しても、その地域で好適な言語による文字放送を選択して受信し視聴できる。
【0009】
データ生成手段は、データ領域に入れるべく1125ライン方式のデータと525ライン方式のデータとを生成することを特徴とする。
この構成によれば、1125ライン方式の地上デジタル文字放送信号や525ライン方式の地上デジタル文字放送信号を別々に生成する必要はなくなり、1125ライン方式/525ライン方式の混合放送にも柔軟に対応し得る地上デジタル文字放送信号を1処理で生成することができる。
【0010】
さらに、データ生成手段で生成される管理情報領域のデータ及びデータ領域のデータを組み合わせてアナログ文字放送信号を構成するアナログ文字放送信号構成手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、地上デジタル文字放送信号の生成処理とアナログ文字放送信号の生成処理とを1つの装置で共用することができ、これにより地上デジタル文字放送信号専用の生成装置とアナログ文字放送信号専用の生成装置とを別々に用意する必要がなく、これにより設備投資に要するコストをさらに低減でき、またシステム構造を簡素化することができる。また、将来アナログ放送が終了し、地上デジタル放送へ移行した後でも、1つの生成装置をそのまま使用することができる。
【0012】
さらに、取得手段により取得された文字放送用データファイルが放送で規格化されたデータファイルであるか否かを判定する判定手段を備え、データ作成手段は、判定手段による判定結果に基づいて、ヘッダ領域、管理情報領域及びデータ領域それぞれのデータを生成することを特徴とする。
この構成によれば、ヘッダ領域、管理情報領域及びデータ領域それぞれのデータの生成処理の実行に先立ち、文字放送用データファイルが規格に従っているか否かを判定し、規格に従っていることを確かめた上で、文字放送用データファイルを利用して地上デジタル文字放送信号を生成するようにしている。このため、適切な地上デジタル文字放送信号の生成処理を行うことができ、これにより地上デジタル文字放送信号の生成処理上の信頼性を高めることができる。
【発明の効果】
【0013】
以上詳述したようにこの発明によれば、簡単な処理により地上デジタル放送用の文字放送信号を生成することができ、これにより設備投資に要するコストを最小限に抑えることが可能な地上デジタル文字放送信号生成装置及び地上デジタル文字放送信号生成方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明に係る地上デジタル文字放送信号生成装置を適用した送出装置の一実施形態を示すもので、符号1は字幕放送TS生成装置を示し、MPEG2による地上デジタル字幕放送TSを出力するものとする。
【0015】
字幕放送TS生成装置1において、データバス11上には入力インタフェース部(入力I/F)12、CPU13、出力バッファ14、出力インタフェース部(出力I/F)15が接続される。
【0016】
入力インタフェース部12は、CPU13の制御の下で、NAB(National Association of Broadcast)データ記憶部2からNABデータファイルを読み出して、CPU13に転送する。
【0017】
CPU13は、入力インタフェース部12により転送されたNABデータファイルの解析処理、PESヘッダ及びPESパケットデータの生成、TSヘッダやアダプテーションフィールドの内容算出を行って、出力バッファ14にTSヘッダやアダプテーションフィールドの内容を書き込む。また、CPU13は、TSのペイロードに入れる字幕管理データ及び字幕文データを出力バッファ14に書き込む。
【0018】
出力バッファ14は、CPU13からのTSヘッダ、アダプテーションフィールド、ペイロードを格納することでTSパケットを生成し、適宜出力する。この出力バッファ14から出力されたTSパケットは、出力インタフェース部15を介してマルチプレクサ(MUX)3に供給され、このマルチプレクサ3により番組情報信号のTSパケットと多重化されて送出される。
【0019】
また、この実施形態におけるCPU13は、NABデータファイル取得部131と、NABデータ判定部132と、字幕データ生成部133と、アナログ放送用字幕データ生成部134とを備えている。
【0020】
このうちNABデータファイル取得部131は、上位機能からCALL(指示情報)が入力されたとき、上記入力インタフェース部12を制御してNABデータ記憶部2からNABデータファイルを読み出す。NABデータ判定部132は、読み出したNABデータファイルがNABフォーマット規格を満たしているか否かのチェックを行う。
【0021】
字幕データ生成部133は、NABデータファイルがNABフォーマット規格を満たしている場合に、NABデータファイルを解析し、この解析結果に基づいて、PESヘッダ、TSヘッダやアダプテーションフィールドへのデータを生成すると共に、映像信号の補助データ領域に字幕文データを重畳するために必要な地上デジタル字幕管理データを生成し、HD(High Definition:1125ライン方式)フォーマット用の地上デジタル字幕文データ(第1言語、第2言語)と、SD(Standard Definition:525ライン方式)フォーマット用の地上デジタル字幕文データ(第1言語、第2言語)とを生成し、これらデータを出力バッファ14に書き込む。なお、字幕文データは、ページ構造で送出すべきページごとに整列され、ページ内ではさらに送出すべきTSパケットの順番に整列される。また、第1言語は例えば日本語であり、第2言語は例えば英語である。
【0022】
アナログ放送用字幕データ生成部134は、上記NABデータファイルを用いて、アナログ放送用の字幕管理データ、字幕文データを生成して出力バッファ14に書き込む。すると、出力バッファ14は、出力インタフェース部15を介してアナログ字幕放送信号を出力する。なお、字幕文データは、ページ構造で送出すべきページごとに整列され、ページ内ではさらに送出すべきTSパケットの順番に整列される。
【0023】
次に、上記構成における動作について説明する。
図2は、地上デジタル字幕放送用のMPEG2のPES構造を示すものである。PESヘッダは可変長で、パケット・スタート・コード・プリフィックス(packet start code prefix)と呼ばれる固定パターンの開始コードから始まり、必要に応じてPTSやDTSなどが付加される。地上デジタル字幕管理データやPESパケットデータも可変長である。PESパケットデータには、HDフォーマット用の地上デジタル字幕文データ(第1言語、第2言語)と、SDフォーマット用の地上デジタル字幕文データ(第1言語、第2言語)とが存在する。
【0024】
図3は、地上デジタル字幕放送用のMPEG2のTS構造を示すものである。TSヘッダは固定長で、同期バイト(sync byte)と呼ばれる固定パターンの開始コードから始まり、誤り表示情報、PID(Packet ID)、スクランブル情報、アダプテーションフィールド(Adaptation Field)の有無を示すアダプテーションフィールド制御情報などが存在する。アダプテーションフィールドは、TSヘッダのアダプテーションフィールド制御値が2進数で(11)のときに存在する可変長のフィールドで、システムの時間情報を示すPCR(Program Clock Reference)などが存在する。TSのバイト数は188バイトの固定長なので、188からTSのヘッダ長とアダプテーションフィールドのバイト数を引いた値がペイロードのバイト数となる。ペイロードにはPESパケットそのものが存在するが、一つのTSのペイロードで全てのPESが伝送できない場合には、それに続くTSパケットのペイロードに残りのPESを乗せて伝送する。
【0025】
図4は、PESとTSの関係を示すものである。TSのペイロードには必要なバイト数に分割されたPESが存在する。なお、図中AFはアダプテーションフィールドの略である。
【0026】
図5は、上記字幕放送TS生成装置1内のCPU13の処理手順を示すフローチャートである。
CPU13は、上位の機能からCALLが入力されると、入力インタフェース部12を制御してNABデータ記憶部2からNABデータファイルを読み出し(ステップST5a)、このNABデータファイルがNABフォーマット規格を満たしているか否かの判断を行う(ステップST5b)。
【0027】
ここで、NABデータファイルがNABフォーマット規格を満たしているならば(Yes)、CPU13はNABデータファイルを用いて、PESヘッダ、TSヘッダ、アダプテーションフィールドへのデータを生成するとともに、地上デジタル字幕管理データを生成して、出力バッファ14にこれら生成データを書き込む(ステップST5c)。
【0028】
続いて、CPU13は、NABデータファイルを用いて、HDフォーマット用の第1言語の地上デジタル字幕文データと、SDフォーマット用の第1言語の地上デジタル字幕文データとを生成して、出力バッファ14にこれら生成データを書き込む(ステップST5d)。
【0029】
続いて、CPU13は、NABデータファイルを用いて、HDフォーマット用の第2言語の地上デジタル字幕文データと、SDフォーマット用の第2言語の地上デジタル字幕文データとを生成して、出力バッファ14にこれら生成データを書き込む(ステップST5e)。
【0030】
続いて、CPU13は、NABデータファイルを用いて、アナログ放送用の字幕管理データ及び字幕文データを含むアナログ字幕文データファイルを生成して、出力バッファ14に書き込む(ステップST5f)。
【0031】
そして、処理完了後、CPU13は上位機能へRETURNを送出する(ステップST5g)。なお、上記ステップST5bにおいて、読み出したNABデータファイルがNABフォーマット規格を満たしていない場合(No)、CPU13は上記ステップST5gの処理に移行する。また、CPU13は、出力バッファ14の出力のうち、地上デジタル字幕用TSをマルチプレクサ3に出力し、アナログ字幕放送信号をアナログ放送系統に出力するように出力インタフェース部15を制御する。
【0032】
また、上記処理では、1ページ分の字幕文データが複数のTSパケットに分割されているので、TSパケットごとに上記ステップST5a乃至ステップST5gの処理を繰り返し実行する。
【0033】
以上のように上記実施形態では、字幕放送TS生成装置1において、NABデータ記憶部2に記憶される既存のNABデータファイルを利用して、CPU13にて地上デジタル字幕放送TSのPESヘッダ、TSヘッダ、アダプテーションフィールド、地上デジタル字幕管理データ及び地上デジタル字幕文データをそれぞれ生成し、これら生成データを出力バッファ14に書き込んで地上デジタル字幕放送TSを生成するようにしている。
【0034】
従って、地上デジタル字幕放送TSを一から生成する必要がなく、既存のNABデータファイルを用いて簡単な手順で適切な地上デジタル字幕放送TSの生成処理を行うことができ、これにより設備投資に要するコストを最小限に抑えることができる。
【0035】
また、上記実施形態では、字幕放送TS生成装置1のCPU13において、第1言語及び第2言語による地上デジタル字幕文データを1処理で生成するようにしている。従って、如何なる地域で放送受信機を使用しても、その地域で好適な言語による字幕放送を選択して受信し視聴できる。
【0036】
また、上記実施形態では、字幕放送TS生成装置1のCPU13において、HDフォーマット用の地上デジタル字幕文データ及びSDフォーマット用の地上デジタル字幕文データを1処理で生成するようにしている。従って、HDフォーマット用の地上デジタル字幕文データやSDフォーマット用の地上デジタル字幕文データを別々に生成する必要はなくなり、これによりHD/SDの混合放送にも柔軟に対応し得る地上デジタル字幕放送TSを生成することができる。
【0037】
また、上記実施形態では、字幕放送TS生成装置1のCPU13において、NABデータファイルを利用して、アナログ字幕文データファイルも生成しているので、地上デジタル字幕放送TSの生成処理とアナログ字幕放送信号の生成処理とを1つの字幕放送TS生成装置1で共用することができ、これにより地上デジタル字幕放送専用の生成装置とアナログ字幕放送専用の生成装置とを別々に用意する必要がなく、これにより設備投資に要するコストをさらに低減でき、またシステム構造を簡素化することができる。また、将来アナログ放送が終了し、地上デジタル放送へ移行した後でも、字幕放送TS生成装置1をそのまま使用することができる。
【0038】
さらに、上記実施形態では、字幕放送TS生成装置1のCPU13において、地上デジタル字幕放送TSのPESヘッダ、TSヘッダ、アダプテーションフィールド、地上デジタル字幕管理データ及び地上デジタル字幕文データの生成処理の実行に先立ち、NABデータファイルがNABフォーマット規格を満たしているか否かを判定し、規格を満たしていることを確かめた上で、NABデータファイルを利用して地上デジタル字幕放送TSを生成するようにしている。
【0039】
このため、適切な地上デジタル字幕放送TSの生成処理を行うことができ、これにより地上デジタル字幕放送TSの生成処理上の信頼性を高めることができる。
【0040】
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、MPEG2規格の地上デジタル字幕放送TSを取り扱う例について説明したが、MPEG2以外の地上デジタル字幕放送信号を取り扱うようにしてもよい。また、字幕に限らず、他の地上デジタル文字放送信号にも適用できる。
【0041】
その他、送出装置の構成、字幕放送TS生成装置の構成、地上デジタル字幕放送TSの生成手順等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】この発明に係る地上デジタル文字放送信号生成装置を適用した送出装置の一実施形態を示すブロック図。
【図2】この実施形態で取り扱う地上デジタル字幕放送用のMPEG2のPES構造を示す図。
【図3】この実施形態で取り扱う地上デジタル字幕放送用のMPEG2のTS構造を示す図。
【図4】この実施形態で取り扱う地上デジタル字幕放送用のPESとTSの関係を示す図。
【図5】この実施形態における字幕放送TS生成装置内のCPUの処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0043】
1…字幕放送TS生成装置、2…NABデータ記憶部、3…マルチプレクサ(MUX)、11…データバス、12…入力インタフェース部(入力I/F)、13…CPU、14…出力バッファ、15…出力インタフェース部(出力I/F)、131…NABデータファイル取得部、132…NABデータ判定部、133…字幕データ生成部、134…アナログ放送用字幕データ生成部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地上デジタル放送の番組情報信号に多重すべき少なくともヘッダ領域と管理情報領域とデータ領域とを備える地上デジタル文字放送信号を生成する地上デジタル文字放送信号生成装置であって、
放送で規格化され、アナログ文字放送信号を生成するために必要な文字放送用データファイルを取得する取得手段と、
この取得手段で得られた文字放送用データファイルを解析し、この解析結果に基づいて前記ヘッダ領域へのデータを生成し、前記管理情報領域に入れるべく前記地上デジタル文字放送信号を前記番組情報信号に多重するために必要なデータを生成する共に、前記データ領域に入れるべく前記地上デジタル文字放送内容を示すデータを生成するデータ生成手段と、
前記データ生成手段で生成された前記ヘッダ領域のデータ、前記管理情報領域のデータ及び前記データ領域のデータを組み合わせて前記地上デジタル文字放送信号を構成する構成手段とを具備したことを特徴とする地上デジタル文字放送信号生成装置。
【請求項2】
前記番組情報信号と前記地上デジタル文字放送信号との多重化信号がMPEG2(Moving Picture Experts Group 2)符号化方式で規定されるフォーマットで生成されたTS(Transport Stream)であるとき、
前記データ生成手段は、前記文字放送用データファイルを解析し、この解析結果からPES(Packetized Elementary Stream)ヘッダ部及びTSヘッダ部のデータを生成し、ペイロード部に入れる前記管理情報及び前記地上デジタル文字放送内容を示すデータを生成することを特徴とする請求項1記載の地上デジタル文字放送信号生成装置。
【請求項3】
前記データ生成手段は、前記データ領域への第1言語のデータとこの第1言語とは異なる第2言語のデータとを生成することを特徴とする請求項1記載の地上デジタル文字放送信号生成装置。
【請求項4】
前記データ生成手段は、前記データ領域に入れるべく1125ライン方式のデータと525ライン方式のデータとを生成することを特徴とする請求項1記載の地上デジタル文字放送信号生成装置。
【請求項5】
放送すべく前記地上デジタル文字放送信号がページ構造で、かつ1ページ分の前記地上デジタル文字放送信号が複数のTSパケットに分割されているとき、
前記データ生成手段は、前記TSパケット毎にPESヘッダ部、TSヘッダ部、前記管理情報領域及びペイロード部それぞれのデータを生成することを特徴とする請求項2記載の地上デジタル文字放送信号生成装置。
【請求項6】
さらに、前記データ生成手段で生成される前記管理情報領域のデータ及び前記データ領域のデータを組み合わせてアナログ文字放送信号を構成するアナログ文字放送信号構成手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の地上デジタル文字放送信号生成装置。
【請求項7】
さらに、前記取得手段により取得された文字放送用データファイルが放送で規格化されたデータファイルであるか否かを判定する判定手段を備え、
前記データ作成手段は、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記ヘッダ領域、前記管理情報領域及び前記データ領域それぞれのデータを生成することを特徴とする請求項1記載の地上デジタル文字放送信号生成装置。
【請求項8】
地上デジタル放送の番組情報信号に多重すべき少なくともヘッダ領域と管理情報領域とデータ領域とを備える地上デジタル文字放送信号を生成する地上デジタル文字放送信号生成方法であって、
放送で規格化され、アナログ文字放送信号を生成するために必要な文字放送用データファイルを取得し、
文字放送用データファイルを解析し、この解析結果に基づいて前記ヘッダ領域へのデータを生成し、前記管理情報領域に入れるべく前記地上デジタル文字放送信号を前記番組情報信号に多重するために必要なデータを生成する共に、前記データ領域に入れるべく前記地上デジタル文字放送内容を示すデータを生成し、
前記ヘッダ領域のデータ、前記管理情報領域のデータ及び前記データ領域のデータを組み合わせて前記地上デジタル文字放送信号を構成するようにしたことを特徴とする地上デジタル文字放送信号生成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−279529(P2006−279529A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−95531(P2005−95531)
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】