説明

地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置

【課題】地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置を提供すること。
【解決手段】産業用で便利にコンピューター断層撮影装置を利用することができ、CTビーム送出部とディテクター間の動きを減らして精密な測定が可能であり、同時に故障が少なく、特に、地質資源コア試料と同じく長い長軸をもったシリンダー型(または棒型)の試料を手軽く断層撮影することができる地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置に関する。詳細には、産業用で便利にコンピューター断層撮影装置を利用することができ、CTビーム送出部とディテクター間の動きを減らして精密な測定が可能であり、同時に故障が少なく、特に、地質資源コア試料と同じく長い長軸をもったシリンダー型(または棒型)の試料を手軽く断層撮影することができる地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なCTは、医療用途として図1に示したような構成をもっている。
前記医療用CTの一番特徴的な部分は、ガントリ15と呼ばれる円形の輪としてその輪骨格には、CTビーム送出部10とX−線ディテクター20がお互いに見合わせる形態に配置されている。
【0003】
この時、X−rayディテクターにはX−線感知素子たちが線型に配列されているし、CTビーム送出部10もX−rayディテクターの線型配列された素子の方にだけペンビーム型の X−rayを出すようになる。
【0004】
被写体(患者)に対する断層撮映のためには、360゜全方向での撮影が必要であり、図2ないし図3のように、CTビーム送出部10とX−線ディテクター20が左右に動きながら撮影するか、また、図4ないし図5のように、CTビーム送出部10とX−線ディテクター20が回転しながら撮影する方式を利用するようになる。
【0005】
一方、他の方式として、医療用CTではガントリを回転させて被写体(患者)を連続撮影する方式を採択することもできる。
【0006】
また、360゜全方向撮影を被写体(患者)の縦方向でも連続的に実施しなければならない。このような要求は、連続回転撮影中のガントリ内部へその回転軸に一直線に患者が横になっているベッドを水平移動させることによって解決する。
【0007】
前記撮影方式たちはもう従来に広く知られた技術であり、このような方式の撮影、すなわち、ディテクターでX−ray感知素子たちを線型に配してX−rayをペンビーム型で照射して患者を縦軸にスキャンして通り過ぎることは患者に対する放射線被爆量を最小化させる效果がある。
【0008】
一方、撮影途中、患者が我知らず動くことによって、撮影結果が悪くなることを防止するために最大限早い撮影が必要である。
【0009】
このためには、相当な重さに達するガントリを最大限早い速度に回転させなければならないし、また、その渦中にガントリのどんな不規則な震え作用も最小化させなければならない必要がある。しかし、普通このような要件を満たすハードウェア構成のために相当な費用が投資される。
【0010】
一方、産業用で使われるコンピューター断層撮影装置たちは、医療用で要求される技術的要件一部を要しなくて医療用とはちょっと他の構造をもつ。
【0011】
すなわち、動きもない無生物被写体の場合に対しては、放射線被爆量を最小化させるか、または、最短時間内に撮影を終わらせようと切迫に努力する必要がない。前記医療用のように、ガントリを構成してCTビーム送出部とX−rayディテクターを超高速回転させる必要もなく、場合によってはCTビーム送出部とX−rayディテクターをいっそ固定させ、代りに被写体を360゜回転させながら撮影を遂行することもできる。
【0012】
このように、ガントリまたは被写体を低速で回転させることは、あれほど不規則な震え作用も少ないようにして断層写真撮影の分解能を更に改善する效果をもつことができる。
【0013】
すなわち、医療用に比べて更に少ない費用を投資しても、更に良い断層撮影結果を得ることもできる。
【0014】
産業界ではX−ray断層撮映を要する物品たちが非常に多様で、産業型X−ray CTは被写体の特性を考慮してよくオーダーメード型に製作されるが、主に被写体の形態と大きさなどを考慮して各部分品の構成方式が何種類で分けられる。
【0015】
先に、一番ありふれた方式は、CTビーム送出部とX−rayディテクターを両端に固定させ、その間に回転軸を置いて一直線上に配する構造である。このような形態は回転軸の上に被写体を置いてこれを360゜回転させながら断層撮映を遂行するようにする。
【0016】
タイヤや電子基板などのように、一般工産品照射用に製作された断層撮影装置の多数がこのような形態である。
【0017】
場合によって、CTビーム送出部やX−rayディテクターの間に位する回転軸は三つの部分が形成する直線軸に沿っていずれか一方へ動くように可変型に製作されたりする。
【0018】
ちょっと特異な例として歯科用CTがある。これはCTビーム送出部とX−ray ディテクターを番でガントリを構成して患者の頭周辺を360゜回転させながら断層撮映を進行する。
【0019】
一般医療用CTと違う点は、座っている患者の頭周辺で回転しなければならないので、回転軸は患者の頭の上部に構成され、患者の頭の周辺を水平に回転するようになる。
【0020】
すなわち、一般医療用と歯科用ガントリは90゜の角を成し、回転方向がお互いに違う。
【0021】
一般産業用でも非常にまれな場合であるが、被写体は固定させるか、または 水平方向だけ移動できるようにし、ガントリが被写体周りを回転するように部分品たちを構成する場合もある。この時、前記のように、ガントリの震え作用により解像力の低下が惹起されることができる。
【0022】
地質資源分野では、地層試錐により獲得されたボーリングコアの物理的特性を把握するために伝統的にX−ray撮影を実施してきた。
【0023】
ボーリングコアがシリンダー型の形体であるから、内部構造を見ようとする目的に単純にX−ray撮影をすれば、シリンダー形体の特性上、中部分と端部分でX−ray透過イメージが非常に違うように現われてコア内物性特性を把握しやすくない。
【0024】
地質資源分野では、このようなジレンマを乗り越えるために、地質試料からまた薄らスラブ試料を採取してX−ray撮影をしてきた。
【0025】
しかし、このように、試料を追加で採取する場合には多くの時間が消耗して枯化されるか、あまり軟質の地層から取得されたコア試料の場合にはこのような片形試料を採取すること自体が易しくない。
【0026】
このような障害を乗り越える一方便として、最近世界諸所の地質資源研究組職では、CTを活用してコア自体を断層撮影しようとする努力たちが試図されているが、コアというシリンダー型の形態の試料特性に最適化されたCTがまだ開発されなかったし、長期間未解決課題で残っていた。
【0027】
すなわち、シリンダー型試料が長い長軸をもっているから、既存産業用CTでのCTビーム送出部とディテクターそして回転軸の配列及び運営方式では地質資源分野で要求する実験を円滑に遂行することができない。
【0028】
このような限界を乗り越えるために、医療用CTを使ってコアを断層撮映しようとする実験を遂行したが、コア試料は普通医療用CTに比べて充分に強く、十分な量のX−ray照射が必要であり、これは地質資源分野で要求する実験を充分に消化することができなさを確認することができた。
【0029】
一方、地質資源分野では、コア試料からとても小さな試料やシリンダー型の形態をもったミニコアをまた採取して断層撮影したりする。
【0030】
この場合には、コアの微細割れ目、粒子配列様相などのような微細な物理的特性をより高分解能で観察するためのことで、よく幾何学的拡大方法を使う。
【0031】
普通ディテクター大きさが限定されているので、被写体の大きさが小さければ小さいほど幾何学的拡大が更に容易くてディテクター内部に最大で像が生じることができるように回転軸をできるだけCTビーム送出部に近く付けて断層撮映を進行する必要が発生する。
【0032】
このように、大きさがよほど小さな試料たちを扱うのにあっては、小さなX−rayパワーだけでも充分に透過することができるので、電圧用量は小さく、代りに分解能が高いCTビーム送出部を使いながら彼に適当な構造をもつようにマイクロX−rayCTを別途製作して使うのが一般的な傾向である。
【0033】
このようなCTは、例外なしに放射線を発生させ、したがってX−線を適切に遮蔽するのがCT製作構成の主な課題となる。
【0034】
医療用の場合、前述したように、患者の被爆量を最小化することができるように構成した後、患者に対しては別に遮蔽なしに放射線を照射する一方、CT調整室勤務者などそのほか関連者には放射線が遮られるように撮影室外部を全般的に遮蔽して調整室などへ放射線が透過することを阻むことが一般的な方式である。
【0035】
しかし、産業用CTの場合、普通医療用よりずっと高い電圧で更に多い時間の間放射線を放射するようになるので、必ず十分な水準の遮蔽装置を用意しなければならない。
【0036】
一番一般的な遮蔽方式はキャビネット型の遮蔽装置を構成してCTビーム送出部、X−rayディテクターそしてその間の回転軸などで構成されたCT全体を鉛板などでめぐらして遮蔽する。
【0037】
すなわち、CT自体が最外郭に遮蔽装置をもっている。
【0038】
しかし、このような場合、キャビネットの大きさが全体空間を制約するようになり、したがって分析可能な試料の大きさも当然制限されるようになる。
【0039】
したがって、キャビネット型の遮蔽装置以外の代案が必要であり、同時に実験対象試料の条件に適当な周辺条件、即ち、温度と湿度などを如何に制御するかに対する方案が用意されなければならない。
【0040】
特に、最近地質資源分野では、ガスハイドレートという特異試料の探査及び開発に拍車をかけているし、それによって断層撮映需要が急増した。
【0041】
ガスハイドレートは、深海底の海底表面やその下部の淺部地層内に分布する。このような周辺環境から提供する低温高圧条件によって水化物が氷形態で存在し、内部に多量のメタンを含んでいる特異試料である。
【0042】
このガスハイドレートは、自然状態では解離されて消滅するので、試料をよく守るためには、極低温状態に浸して保管するか、相当な圧力が加えられた容器すなわち、圧力容器中に保管しなければならない。後者の場合がより更に自然状態に近いこととして広く愛用される。
【0043】
ガスハイドレートは、地層試錐とともに採取される。したがって、周辺の堆積物たちとともにシリンダー型試料すなわちコア試料を構成する。
【0044】
したがって、このガスハイドレート試料を盛っている容器もシリンダー形態であり、容器の材質は圧力をよく耐えることができる金属成分で作られている。
【0045】
前記容器は不透明であり、また試料を取り出して観察することもできないので、CTを活用した断層撮映方式が実験的に適用されているし、容器の材質としてはアルミニウムと共に、X−rayで透過可能な金属が使われている。
【0046】
いくらガスハイドレートが金属材質の容器に入っていても、内部ですっかり 解離された場合、爆発する危険があり、ガスハイドレート圧力容器は常に4℃ 位の冷蔵状態に置かなければならない。
【0047】
すなわち、このようなガスハイドレート試料の断層撮影実験には、CT周辺に 4℃の気温条件を維持するのかがキーになり、既存のキャビネット型遮蔽CTはこのような条件を満たすのがとても難しい。
【0048】
もし狭小なキャビネット型の遮蔽膜内部に冷蔵機を設置したら、冷蔵機の作動時に発生する震動がCT部分品にそのまま伝達してこれにより高分解能資料を獲得しにくい。
【0049】
したがって、現在、この地質資源分野のガスハイドレート試料を断層撮映しようとする世界諸所の研究チームはCT周辺に温度と湿度を調節するために特殊施設を兼備する等の最適の方案を捜している実情である。
【0050】
また、対象物体をくるむことができる大型円筒が必要であり、CTビーム送出部とディテクターが回転あるいは左右に同時に動くことができる装置を作らなければならないから、その製造費用が高価であり、CTビーム送出部とディテクターが回転あるいは左右に動くので、故障がひんぱんであり、これによる管理費用が上昇する問題点をもっていたし、回転あるいは左右に動く動作が多いので、焦点が正確ではなくて精密に検出するのに困難がある。
【0051】
したがって、医療用以外に産業用で使うには困難が多い。これを改善するのが当業界では大きな課題で残っていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0052】
本発明は、前記のような従来の問題を鑑みてなされたものであり、シリンダー型の形態をもちながら長い長軸をもったコア試料またはこれと類似の棒型の試料に対する断層撮映を效率的に遂行することができるシステムを提供することを課題とする。
【0053】
本発明の他の課題は、CTビーム送出部とディテクター間の動きを減らして精密に測定することができるシステムの提供にある。
【0054】
本発明のさらに他の課題は、故障が頻繁ではない地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置を提供してこれによる維持補修費用を節減するようにするシステムの提供にある。
【0055】
本発明のさらに他の課題は、試料がシリンダー形態であり、試料の長軸長さがディテクターの面長さより大きくて、一度の断層撮映により試料全体を撮影することができない問題点を改善してシリンダー形態の試料の撮影部位を分割して撮影することによって、試料の円満な断層撮映業務を遂行するようにするシステムの提供にある。
【0056】
本発明のさらに他の課題は、規模が大きい試料だけではなく、既存の試料から採取した小規模の試料(立方センチメートルまたは 立方ミリメートル規模の小さな試料)に対しても分解能がミクロメーターに達することができる断層撮映を遂行するようにするシステムの提供にある。
【0057】
本発明のさらに他の課題は、断層撮映時に発生する震え現象をとり除くために、本体と第1支持部材及び第2支持部材を耐熱性、耐湿性、耐震性をもつ岩石で形成させるようにするシステムの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0058】
上記課題を解決するため、本発明の地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置は、CTビーム送出部とディテクターを回転あるいは左右に移動させるのではなく、試料(対象物体)を回転させて、CTビーム送出部動作モーターに送出される動作信号と同期される動作信号をディテクター動作モーターに送出てCTビーム送出部とディテクターとを同時に上下に移動させるように構成する。
【0059】
これを通じてCTビーム送出部とディテクター間の動きを減らして精密な測定が可能であり、故障が頻繁ではないコンピューター断層撮影装置を提供することができるようになる。
【発明の効果】
【0060】
前記ように構成される本発明による地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置は、産業用で便利にコンピューター断層撮影装置を利用することができるし、CTビーム送出部とディテクター間の動きを減らして精密な測定が可能な效果を提供するようになる。
【0061】
また、故障が頻繁ではない地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置を提供してこれによる維持補修費用を節減することができる效果を提供するようになる。
【0062】
また、CTを使えば、長軸の長さが長いシリンダー型試料もどんな障害なしに断層撮映して試料特性を3次元に修復することができるようになるし、CTビーム送出部、回転軸相議試料、そしてX−rayディテクターを必要な幾何学的倍率によって空間的に適当に配した時、もしシリンダー型試料の長軸が長くて一部分だけがディテクターに映像として生じる場合には、一応その部分を撮影し、またあれほど上位や下位へCTビーム送出部とディテクターを運動させて残り部分を撮影する方法により該当の問題点を解決することができるし、たとえシリンダー型試料の長軸の長さが非常に長いとしてもこのような方式の撮影を何回繰り返してその結果を累積して問題点を解決することができる。
【0063】
また、CTは規模が大きい試料をいくらでも撮影することができながらも同時に適当な大きさの試料に対してはミクロメーター規模の解像度をもった断層撮映が可能である。
【0064】
また、試料回転手段とX−rayディテクターが附着した垂直基盤が水平に動くことができるから、CTビーム送出部と試料そしてディテクター間の距離を自由に調整することができるようになって、CTビーム送出部とディテクター間の距離は最小化し、試料とディテクター間の距離は最大化することによって、最大の幾何学的倍率を得ることができる效果を提供するようになる。
【0065】
また、地質資源分野で特に気難しい実験対象であるガスハイドレート圧力コア試料も難なく断層撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】従来のコンピューター断層撮影装置の構成図
【図2】従来のコンピューター断層撮影装置の左右撮影例を表した例示図
【図3】従来のコンピューター断層撮影装置の左右撮影例を表した例示図
【図4】従来のコンピューター断層撮影装置の上下撮影例を表した例示図
【図5】従来のコンピューター断層撮影装置の上下撮影例を表した例示図
【図6】本発明の一実施例による地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置の構成図
【図7】本発明の一実施例による地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置の断面図
【図8】本発明の一実施例による地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置のブロック図
【発明を実施するための形態】
【0067】
前記の目的を果たすためで本発明である地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置は、地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置において、CTビーム送出部100、ディテクター200、及び試料回転手段310が設置構成される本体700と、前記本体の一側に設置構成される第1支持部材710に設置構成されるが、CTビーム送出部移動部材110と繋がれて、前記CTビーム送出部移動部材の上下移動時、上下に移動され、CTビームを送出させるCTビーム送出部100と、前記本体の他側に設置構成される第2支持部材720に設置構成されるが、ディテクター移動部材210と繋がれて、前記ディテクター移動部材210によって上下に移動され、前記CTビーム送出部を通じて送出されるCTビームを獲得するディテクター200と、前記CTビーム送出部と前記ディテクターとの間に設置構成され、回転される試料300を固定して回転させる試料回転手段310と、を含んで構成されることを特徴とする。
【0068】
一方、本発明の他の一実施例による地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置は、地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置において、CTビーム送出部100、ディテクター200、及び試料回転手段310が設置構成される本体700と、前記本体の一側に設置構成される第1支持部材710に設置構成されるが、CTビーム送出部移動部材110と繋がれて、前記CTビーム送出部移動部材の上下移動時、上下に移動され、CTビームを送出させるCTビーム送出部100と、前記本体の他側に設置構成される第2支持部材720に設置構成されるが、ディテクター移動部材210と繋がれて、前記ディテクター移動部材210によって上下に移動され、前記CTビーム送出部を通じて送出されるCTビームを獲得するディテクター200と、前記CTビーム送出部と前記ディテクターとの間に設置構成され、回転される試料300を固定して回転させる試料回転手段310と、前記CTビーム送出部移動部材110を上下に移動させるために動作するCTビーム送出部動作モーター410と、前記ディテクター移動部材210を上下に移動させるために動作するディテクター動作モーター430と、前記試料回転手段を回転させるために動作する試料回転モーター420と、を含んで構成されることを特徴とする。
【0069】
一方、本発明のまた他の一実施例による地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置は、地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置において、CTビーム送出部100、ディテクター200、及び試料回転手段310が設置構成される本体700と、前記本体の一側に設置構成される第1支持部材710に設置構成されるが、CTビーム送出部移動部材110と繋がれて、前記CTビーム送出部移動部材の上下移動時、上下に移動され、CTビームを送出させるCTビーム送出部100と、前記本体の他側に設置構成される第2支持部材720に設置構成されるが、ディテクター移動部材210と繋がれて、前記ディテクター移動部材210によって上下に移動され、前記CTビーム送出部を通じて送出されるCTビームを獲得するディテクター200と、前記CTビーム送出部と前記ディテクターとの間に設置構成され、回転される試料300を固定して回転させる試料回転手段310と、前記CTビーム送出部移動部材110を上下に移動させるために動作するCTビーム送出部動作モーター410と、前記ディテクター移動部材210を上下に移動させるために動作するディテクター動作モーター430と、前記試料回転手段を回転させるために動作する試料回転モーター420と、前記CTビーム送出部動作モーター、前記ディテクター動作モーター、及び前記試料回転モーターに動作信号を送り、前記CTビーム送出部にCTビーム送出信号を送出させるが、前記CTビーム送出部動作モーターに送出される動作信号と同期される動作信号を前記ディテクター動作モーターに送出て前記CTビーム送出部100と前記ディテクター200とを同時に上下に移動させる中央制御部540と、を含んで構成されることを特徴とする。
【0070】
この時、前記本発明のまた他の一実施例による地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置は、前記中央制御部から送信される動作信号を受けて前記CTビーム送出部動作モーター、前記ディテクター動作モーター、前記試料回転モーターを動作させるモーター制御部520を更に含んで構成されることを特徴とする。
【0071】
一方、本発明の付加的な様相による地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置は、前記CTビーム送出部及びディテクターを上下に移動させるか、または、前記試料回転手段を回転させ、CTビームを送出させる動作を使用者の選択するようにする操作部510と、前記ディテクターにより検出されたデータをディスプレーするディスプレー部530と、を更に含んで構成されることを特徴とする。
【0072】
また、本発明の他の一実施例の付加的な様相による地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置は、前記試料回転手段を左右に移動させるために動作する試料回転手段動作モーターを更に含んで構成されることを特徴とする。
【0073】
この時、前記本体、前記第1支持部材、及び前記第2支持部材は、耐熱性、耐湿性、耐震性をもつ岩石で形成させて震え現象をとり除いて精密度を高めるようにすることを特徴とする。
【0074】
前記のような本発明の実施例を添付された図面を参照して詳しく説明する。
【0075】
図6は本発明の一実施例による地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置の構成図である。
【0076】
図7は本発明の一実施例による地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置の断面図である。
【0077】
図6ないし図7に示したように、本発明による地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置は、CTビーム送出部100、ディテクター200、試料回転手段310が設置構成される本体700と;前記本体の一側に設置構成される第1支持部材710に設置構成されるが、CTビーム送出部移動部材110と繋がれて、CTビーム送出部移動部材の上下移動時、上下に移動され、CTビームを送出させるCTビーム送出部100と;前記本体の他側に設置構成される第2支持部材720に設置構成されるが、ディテクター移動部材210と繋がれて、ディテクター移動部材210によって上下に移動され、CTビーム送出部を通じて送出されるCTビームを獲得するディテクター200と;前記CTビーム送出部とディテクターとの間に設置構成され、回転される試料300を固定して回転させる試料回転手段310と;を含んで構成される。
【0078】
耐熱性、耐湿性、及び耐震性をもつ岩石で形成して震え現象をとり除いて精密度を高めるようにすることを特徴とする。
【0079】
前記CTビーム送出部とディテクターそしてその間に被写体(試料)を 360゜ 回転させることができる試料回転手段を設置構成するようになる。
【0080】
また、本発明の試料回転手段を左右に移動させるために動作する試料回転手段動作モーター(不図示);を更に含んで構成することができる。
【0081】
これを通じて試料回転手段とディテクターが附着した第2支持部材を水平(左右)に動くことができるから、CTビーム送出部と試料及びディテクター間の距離を自由に調整することによって、CTビーム送出部とディテクター間の距離は最小化し、試料とディテクター間の距離は最大化して最大の幾何学的倍率を得ることができる效果を提供するようになる。
【0082】
また、前記試料回転手段動作モーターにより動く移動部材が形成されているので、試料回転手段動作モーターが作動すれば、これによって移動部材が左右に移動するようになる。
【0083】
これは、解像度を更に高めるためにディテクターが動けば、試料回転手段も必要によって移動するようになる。この時、一緒に動くこともできるし、それぞれ動くこともできる。
【0084】
例えば、試料が小さければ、CTビーム送出部側へ試料回転手段を最大限に近付けて、解像度が高いイメージを獲得することができるようになるし、試料が大きければ、CTビーム送出部へ最大限に遠ざけて、解像度が高いイメージを獲得することができるようになる。
【0085】
また、室内の温度変化、湿度変化、震動などに対して安全性をもつように本体、第1支持部材、第2支持部材を岩石などのように耐熱性、耐湿性、耐震性をもつ物質で構成する。
【0086】
前記CTビーム送出部は、ペンビームではないコーンビームを放射する形態であり、ディテクターは平板ディテクターを活用する。
【0087】
被写体を横たえておく方式の医療用CTやこれと類似の産業用CTは、実験室の大きさを大規模で作らない限り大きい規模の試料を収容することができない。
【0088】
一方、本発明の構造は、メートル長さをもった長軸の試料も外郭遮蔽装置での天井高さだけ適当に構成したら、いくらでも収容することができる。
【0089】
試料回転手段を中心にしてお互いに見合わせているCTビーム送出部とディテクターは、皆柱形態の側面支持基盤に設置しなければならないし、同時に前記構成要素たちは支持部材に設置された移動部材に沿って電気駆動により上下に動くようになる。
【0090】
この時、前記CTビーム送出部とディテクターは操縦者の選択によって各々別個または一緒に上下運動ができるようになる。
【0091】
また、前記CTビーム送出部が構成された第1支持部材710には、前面に1個、側面に1個すなわち二つの移動部材を設置して各々の移動部材に電圧用量、X−ray放射タイプなどがお互いに違う二つのCTビーム送出部を附着して断層撮映の適用範囲を広げることもできる。
【0092】
これは、分解能を高めるために追加装着することができることを意味する。
一方、前記CTビーム送出部とディテクターとの間に位置し、本体の上則に設置構成された試料回転手段の場合にも回転軸の下部に移動部材を設置構成し、CTビーム送出部とディテクターとの間で電動調整により水平運動ができるようにする。
【0093】
同時に、前記ディテクターが設置構成された第2支持部材720もその移動部材を設置構成して電動調整により水平運動ができるようにする。
【0094】
このようにすれば、前記CTビーム送出部と試料、試料とディテクターとの距離を願い次第に調整することができるし、それによって必要の時最大の幾何学的拡大ができるようになる。
【0095】
もし前記ディテクターとCTビーム送出部の位置がまったく固定されていて試料回転手段の位置、すなわち試料の位置だけ移動する場合には、幾何学的拡大倍率や試料大きさの選択に制限があるが、これを乗り越えるための手段として試料回転手段だけでなくディテクターも水平運動が可能になる。
【0096】
一方、前記試料回転手段上には広い円板を配置してまた円板に適当な溝たちを置いて多様なジグたちを幅広く収容することができるようにする。
【0097】
この多様なジグたちは、断層撮影対象である試料の形態に適当に製作されて試料の支えとして機能するようにする。
【0098】
特に、試料回転手段の直上部には長軸の長さが非常に長いシリンダー型試料も皆収容することができるようにするために特別にキャビネット型遮蔽装置を設置しない。
【0099】
代りに、CTが入っている部屋全体を遮蔽して、試料の垂直制限幅を実験室の天井高く位までも到逹することもできるし、低温及び恒湿条件が必要な特殊試料に対しても断層撮影が成り立つように実験室内に冷蔵装置と恒湿装置を別に設置することもできる。
【0100】
一方、試料がシリンダー形態であり、試料の長軸長さがディテクターの面長さより大きくて一度の断層撮映により試料全体を撮影することができない問題点を改善して、シリンダー形態の試料の撮影部位を分割して撮影することによって、試料の円満な断層撮映業務を遂行することもできる。
【0101】
例えば、図6に示したように、1番領域を撮影し、2番領域を撮影し、3番領域を撮影し、4番領域を撮影し、5番領域を撮影し、6番領域を撮影した後、最終的に1番領域から6番領域まで中央制御部から一つのイメージで結合するか、または、イメージ処理部を形成して結合することもできる。それぞれのイメージたちを一つのイメージで結合する技術は、当業者に広く知られた技術なので、これに対する具体的な説明は省略する。
【0102】
すなわち、1番領域から6番領域まで一度に撮影すれば、解像度が下がるので、領域を指定した後、該当の領域にディテクターとCTビーム送出部を水平するように移動させて撮影するようになれば、解像度が分割領域の自乗まで解像度を高めることができるようになる。
【0103】
例えば、6分割領域で分割したら、6であるので、最大36倍まで一度に撮影することによって、解像度が高くなることができるようになる。
【0104】
これは、もうちょっと詳らかに分析するために、分割して撮影することができることを意味する。
【0105】
また、前記CTビーム送出部及びディテクターを上下移動させるか、または、試料を回転させる動作をモニタリングし、CTビームに送出信号及びディテクターの検出データなどをモニタリングするためのモニタリングシステム500を設置構成するようになって、モニタリングシステムを通じて使用者が易しく動作を確認するか、または、検出データを確認することができるようになる。
【0106】
前記CTビーム送出部100は、本発明による装置の本体の一側に設置構成される第1支持部材710に設置構成されるが、前記CTビーム送出部移動部材110に繋がれてCTビーム送出部移動部材の上下移動時、上下に移動するようになる。
【0107】
また、中央制御部からのビーム送出信号の送信時、これを獲得してCTビームを試料(対象物体)に照射するようになり、対象物である試料を経ってディテクター200で検出してこれを使用者に出力させるようになる。
【0108】
前記ディテクター200は、本発明による装置の本体の一側に設置構成される第2支持部材720に設置構成されるが、ディテクター移動部材210と繋がれる。
【0109】
特に、前記CTビーム送出部と同期されて、CTビーム送出部の移動の時、ディテクター移動部材210によって上下に移動され、CTビーム送出部を通じて送出されるCTビームを獲得するようになる。
【0110】
前記同期と言うのは、CTビーム送出部が上則に移動するようになれば、ディテクターも上則に移動するようになり、CTビーム送出部が下側に移動するようになれば、ディテクターも下側に移動することを意味する。
【0111】
前記前記試料300はCTビーム送出部とディテクターとの間に設置構成され、回転するようになる。
【0112】
従来には、CTビーム送出部とディテクターが回転する方式を使っているが、本発明では、前記のように、試料、すなわち対象物体が回転する方式を採択する。
【0113】
これを通じてCTビーム送出部とディテクター間の動きを減らして精密な測定が可能になり、CTビーム送出部とディテクターとの動きが少ない関係で故障が頻繁ではない長所を提供することができるようになる。
【0114】
この時、前記試料には試料固定部(図面符号未付与)に試料を固定させた後、モーターによる回転の時、試料の離脱を防止するようになる。
【0115】
試料を回転させる理由は試料私の存在する物質を分析するために多様な角度で検出されたイメージをもっていると更に精密に測定することができるからである。
【0116】
図8は、本発明の一実施例による地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置のブロック図である。
【0117】
図8に示したように、本発明である地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置は、CTビーム送出部100、ディテクター200、及び試料回転手段310が設置構成される本体700と;前記本体の一側に設置構成される第1支持部材710に設置構成されるが、CTビーム送出部移動部材110と繋がれて、CTビーム送出部移動部材の上下移動時、上下に移動され、CTビームを送出させるCTビーム送出部100と;前記本体の他側に設置構成される第2支持部材720に設置構成されるが、ディテクター移動部材210と繋がれて、ディテクター移動部材210によって上下に移動され、CTビーム送出部を通じて送出されるCTビームを獲得するディテクター200と;前記CTビーム送出部とディテクターとの間に設置構成され、回転される試料300を固定して回転させる試料回転手段310と;CTビーム送出部移動部材110を上下に移動させるために動作するCTビーム送出部動作モーター410と;前記ディテクター移動部材210を上下に移動させるために動作するディテクター動作モーター430と;試料300を回転させるために動作する試料回転モーター420と;前記CTビーム送出部動作モーター、ディテクター動作モーター、及び試料回転モーターに動作信号を送り、前記CTビーム送出部にCTビーム送出信号を送出させるが、前記CTビーム送出部動作モーターに送出される動作信号と同期される動作信号をディテクター動作モーターに送出てCTビーム送出部100とディテクター200を同時に上下に移動させる中央制御部540と;前記中央制御部から送信される動作信号を受けてCTビーム送出部動作モーター、ディテクター動作モーター、及び試料回転モーターを動作させるモーター制御部520と;前記CTビーム送出部及びディテクターを上下に移動させるか、または、試料を回転させ、CTビームを送出させる動作を使用者の選択するようにする操作部510と;前記ディテクターによって検出されたデータをディスプレーするディスプレー部530と;を含んで構成するようになる。
【0118】
本発明では、CTビーム送出部及びディテクターを上下に移動させるために、そして、試料を回転させるために動力手段が必要になる。望ましい実試例としてモーターを構成するようになる。
【0119】
すなわち、CTビーム送出部移動部材110を上下に移動させるために動作するCTビーム送出部動作モーター410と;ディテクター移動部材210を上下に移動させるために動作するディテクター動作モーター430と;試料300を回転させるために動作する試料回転モーター420と;を含んで構成するようになる。
【0120】
前記CTビーム送出部動作モーター410は、CTビーム送出部移動部材110を上下に移動させるために構成するようになり、モーター動作によってCTビーム送出部移動部材が上下に移動するようになる。
【0121】
また、前記ディテクター動作モーター430は、ディテクター移動部材210を上下に移動させるために構成するようになり、モーター動作によってディテクター移動部材が上下に移動するようになる。
【0122】
前記試料回転モーター420は、試料300を回転させるために動作する。
【0123】
この時、前記中央制御部は、CTビーム送出部動作モーター、ディテクター動作モーター、及び試料回転モーターに動作信号を送るようになる。
【0124】
また、付加的な様相によって試料回転手段を左右に移動させるために動作する試料回転手段動作モーターを更に含んで構成する場合、前記中央制御部は試料回転手段動作モーターにも動作信号を送るようになる。
【0125】
もし使用者が操作部でCTビーム送出部を上則に移動するように操作するようになれば、前記中央制御部は、CTビーム送出部動作モーターに動作信号を送るようになり、モーター制御部を通じてこれを受けてCTビーム送出部動作モーターを動作させるようになる。
【0126】
この時、CTビーム送出部にCTビーム送出信号を送出させるが、前記CTビーム送出部動作モーターに送出される動作信号と同期される動作信号を中央制御部からモーター制御部へ送るようになり、これを受けたモーター制御部はディテクター動作モーターに送出てCTビーム送出部100とディテクター200を同時に上下に移動させるようになる。
【0127】
前記操作部510は、前記CTビーム送出部及びディテクターを上下に移動させるか、または、試料を回転させ、CTビームを送出させる動作を使用者の選択するのであり、操作することができるプログラムを使用者に提供するか、あるいは操作ボタンを使用者に提供することができるし、使用者が操作した信号を中央制御部で受けて操作信号にあたる操作を遂行する。
【0128】
前記ディテクターのデータを処理する技術及び動作過程はもう当業者たちには広く知られた技術なので、これに対する具体的な説明は略するようにする。
【0129】
本発明によれば、長軸の長さが長いシリンダー型試料もどんな障害なしに断層撮映して試料特性を3次元修復することができるようになる。
【0130】
前記3次元復元技術は、当業者に広く知られた技術なので、これに対する具体的な説明は略する。
【0131】
前記CTビーム送出部、試料、そしてディテクターを必要な幾何学的倍率によって空間的に適当に配した時、もしシリンダー型試料の長軸が長くて一部分だけがディテクターに映像が生じる場合には、一応その部分を撮影して、またあれほど上位や下位へCTビーム送出部とディテクターを運動させて、残り部分を撮影する方法により該当の問題点を解決することができる。
【0132】
このようにすれば、シリンダー型試料の長軸の長さが非常に長いとしても、このような方式の撮影を再々繰り返して、その結果を累積して問題点を解決することができる。
【0133】
前記ディテクターとしては、大型平板ディテクターを使って一番撮影時に最大限大きく試料が撮影されるようにし、もう一度の撮影に何れ程の映像が生じたのかを正確に計算することができるし、したがって撮影を多数で分け、また撮影資料を累積させるのに問題点がない。
【0134】
本発明の場合には、規模が大きい試料をいくらでも撮影することができながらも同時に適当な大きさの試料に対してはミクロメーター規模の解像度をもった断層撮映が可能である。
【0135】
試料回転手段とX−rayディテクターが附着した支持部材たちが水平に動くことができるから、CTビーム送出部と試料そしてディテクター間の距離を自由に調整することができる。
【0136】
すなわち、CTビーム送出部とディテクター間の距離は最小化して試料とディテクター間の距離は最大化することによって、最大の幾何学的倍率を得ることができるようになる。
【0137】
CTビーム送出部が附着した第1支持部材には二つのCTビーム送出部移動部材を設置してCTビーム送出部も二つを設置構成することもできて、二つのディテクターが別に附着しているから、小さな規模の試料に対して最大限の解像度で断層撮映をしようとすれば、透過力が弱いとしても、高分解能を保障する二つのCTビーム送出部の中でいずれか一つを選択してこのような技術要件を満たすことができる。
【0138】
また、地質資源分野で特に気難しい実験対象であるガスハイドレートと圧力コア試料も難なく断層撮映することができる。
【0139】
例えば、規模が大きい圧力コアを前述したように、部分的に区間を分けて撮影すれば、圧力コアの規模によって提起されう問題点は皆解決することができる。
【0140】
また、実験室全体が遮蔽され、実験室内部の適当な空間に冷蔵器機が設置されるから、冷蔵状態の保管が必要な圧力コアを長期間何の問題なしに撮影することができるし、また冷蔵機の作動による震動もCTに直接伝達しない。
【0141】
一方、一緒に設置された恒湿器機は低温状態で決まった湿度を維持するようにして、ひんぱんな湿度変化によってCT部分品の周辺に結露現象が発生することを防止し、したがって持続的に電気装置を可動することができるようになる。
【0142】
前記実験室の構造は、本発明の装置を更に效率的に活用するためのことである。
【0143】
前記のような構成及び動作を通じて本発明は産業用で便利にコンピューター断層撮影装置を利用することができるし、CTビーム送出部とディテクター間の動きを減らして精密な測定が可能な效果を提供するようになる。
【0144】
また、故障が頻繁ではない地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置を提供してこれによる維持補修費用を節減することができる效果を提供するようになる。
【0145】
また、CTを使えば、長軸の長さが長いシリンダー型試料もどんな障害なしに断層撮映して試料特性を3次元に修復することができるようになるし、CTビーム送出部、回転軸相議試料、そしてX−rayディテクターを必要な幾何学的倍率によって空間的に適当に配した時、もしシリンダー型試料の長軸が長くて一部分だけがディテクターに映像として生じる場合には、一応その部分を撮影し、またあれほど上位や下位へCTビーム送出部とディテクターを運動させて残り部分を撮影する方法により該当の問題点を解決することができるし、たとえシリンダー型試料の長軸の長さが非常に長いとしてもこのような方式の撮影を何回繰り返してその結果を累積して問題点を解決することができる。
【0146】
なお、本発明は実施例によって限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有するものであれば本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、本発明を改修または変更できる。
【産業上の利用可能性】
【0147】
本発明は、地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置に関するものであり、より詳細には、産業用で便利にコンピューター断層撮影装置を利用することができるし、CTビーム送出部とディテクター間の動きを減らして精密な測定が可能であり、同時に故障が少なく、特に、地質資源コア試料と同じく長い長軸をもったシリンダー型(または棒型)の試料を手軽く断層撮影することができる地質資源コア分析分野に有用に活用することができる。
【符号の説明】
【0148】
100 CTビーム送出部
110 CTビーム送出部移動部材
200 ディテクター
210 ディテクター移動部材
300 試料
310 試料回転手段
410 CTビーム送出部動作モーター
420 ディテクター動作モーター
430 試料回転モーター
500 モニタリングシステム
510 操作部
520 モーター制御部
530 ディスプレー部
540 中央制御部
700 本体
710 第1支持部材
720 第2支持部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置において、
CTビーム送出部100、ディテクター200、及び試料回転手段310が設置構成される本体700と、
前記本体の一側に設置される第1支持部材710に設置構成され、CTビーム送出部移動部材110と繋がれて、前記CTビーム送出部移動部材の上下移動時、上下に移動され、CTビームを送出させるCTビーム送出部100と、
前記本体の他側に設置される第2支持部材720に設置構成され、ディテクター移動部材210と繋がれて、前記ディテクター移動部材210によって上下に移動され、前記CTビーム送出部を通じて送出されるCTビームを獲得するディテクター200と、
前記CTビーム送出部と前記ディテクターとの間に設置され、回転される試料300を固定して回転させる試料回転手段310と、を備える
ことを特徴とする地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置。
【請求項2】
地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置において、
CTビーム送出部100、ディテクター200、及び試料回転手段310が設置構成される本体700と、
前記本体の一側に設置される第1支持部材710に設置構成され、CTビーム送出部移動部材110と繋がれて、前記CTビーム送出部移動部材の上下移動時、上下に移動され、CTビームを送出させるCTビーム送出部100と、
前記本体の他側に設置構成される第2支持部材720に設置され、ディテクター移動部材210と繋がれて、前記ディテクター移動部材210によって上下に移動され、前記CTビーム送出部を通じて送出されるCTビームを獲得するディテクター200と、
前記CTビーム送出部と前記ディテクターとの間に設置され、回転される試料300を固定して回転させる試料回転手段310と、
前記CTビーム送出部移動部材110を上下に移動させるために動作するCTビーム送出部動作モーター410と、
前記ディテクター移動部材210を上下に移動させるために動作するディテクター動作モーター430と、
前記試料回転手段を回転させるために動作する試料回転モーター420と、を備える
ことを特徴とする地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置。
【請求項3】
地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置において、
CTビーム送出部100、ディテクター200、及び試料回転手段310が設置構成される本体700と、
前記本体の一側に設置される第1支持部材710に設置構成され、CTビーム送出部移動部材110と繋がれて、前記CTビーム送出部移動部材の上下移動時、上下に移動され、CTビームを送出させるCTビーム送出部100と、
前記本体の他側に設置される第2支持部材720に設置構成され、ディテクター移動部材210と繋がれて、前記ディテクター移動部材210によって上下に移動され、前記CTビーム送出部を通じて送出されるCTビームを獲得するディテクター200と、
前記CTビーム送出部と前記ディテクターとの間に設置され、回転される試料300を固定して回転させる試料回転手段310と、
前記CTビーム送出部移動部材110を上下に移動させるために動作するCTビーム送出部動作モーター410と、
前記ディテクター移動部材210を上下に移動させるために動作するディテクター動作モーター430と、
前記試料回転手段を回転させるために動作する試料回転モーター420と、
前記CTビーム送出部動作モーター、前記ディテクター動作モーター、及び前記試料回転モーターに動作信号を送り、前記CTビーム送出部にCTビーム送出信号を送出させ、前記CTビーム送出部動作モーターに送出される動作信号と同期される動作信号を前記ディテクター動作モーターに送出して、前記CTビーム送出部100と前記ディテクター200とを同時に上下に移動させる中央制御部540と、を備える
ことを特徴とする地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置。
【請求項4】
前記中央制御部から送信される動作信号を受けて、前記CTビーム送出部動作モーター、前記ディテクター動作モーター、前記試料回転モーターを動作させるモーター制御部520を備える
請求項3に記載の地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置。
【請求項5】
前記CTビーム送出部及びディテクターを上下に移動させるか、または、前記試料回転手段を回転させ、CTビームを送出させる動作を使用者が選択できるようにする操作部510と、
前記ディテクターにより検出されたデータをディスプレーするディスプレー部530と、を備える
請求項1ないし3のいずれかー項に記載の地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置。
【請求項6】
前記試料回転手段を左右に移動させるために動作する試料回転手段動作モーターを備える
請求項2に記載の地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置。
【請求項7】
前記本体、前記第1支持部材、及び前記第2支持部材が、耐熱性、耐湿性、耐震性をもつ岩石で形成されて震え現象をとり除いて精密度を高めるようにする
請求項1ないし3のいずれかー項に記載の地質資源コアの分析用コンピューター断層撮影装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2013−515957(P2013−515957A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−545876(P2012−545876)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【国際出願番号】PCT/KR2011/007250
【国際公開番号】WO2012/070763
【国際公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【出願人】(510314932)コリア インスティテュート オブ ジオサイエンス アンド ミネラル リソーシズ (4)
【氏名又は名称原語表記】KOREA INSTITUTE OF GEOSCIENCE AND MINERAL RESOURCES
【Fターム(参考)】