説明

報奨ポイント付き暗号化復号化方法及び装置、並びにプログラム及び記憶媒体

【課題】 暗号化復号化ソフトウェアを安心して使用でき、価格抑制や利用者数増大によ
り使いやすくできるコンピュータにおける暗号化方法及び復号化方法、並びに、それら暗
号化方法及び復号化方法を実施する装置、プログラム、記憶媒体を提供すること。
【解決手段】 コンピュータにより元データを暗号化処理し、暗号化データを生成する暗
号化装置において、元データを読み出す元データ読出部と、元データ読出部で読み出した
元データを暗号化処理する暗号化処理部と、各ユーザーの報奨ポイントを管理する報奨ポ
イント管理サーバーとネットワークを介して接続され、データを送受信するネットワーク
送受信部と、暗号化処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付を行ったユーザーの報奨ポイ
ントデータを読み出す報奨ポイントデータ読出部と、報奨ポイントデータ読出部で読み出
した報奨ポイントデータを処理する報奨ポイント処理部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータにおける暗号化方法及び復号化方法、並びに、それら暗号化方
法及び復号化方法を実施する装置、プログラム、記憶媒体に関し、特に、暗号化または復
号化時に報奨ポイントを付与する手段に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの急速な普及に伴い、ビジネスにおける文書の交換や配布に際して、メ
ールへの添付や、ウェブを介したアップロード及びダウンロードを用いる機会が増えてい
る。しかし、インターネットは複数の第三者のサーバーを経由したり、ハッキングされる
恐れがあるため、セキュリティを付加せずに通信を行うことは非常に危険である。
【0003】
そのため、SSL(Secure SocketLayer)などのプロトコルによってデータの盗聴や改
ざんなどを防ぐ技術や、多くの暗号化または復号化ソフトウェアが市販されて利用に供さ
れている。
【0004】
このうち、暗号化復号化ソフトウェアには、パスワードを用いて暗号化復号化を行うも
のや、公開鍵方式によって暗号化復号化を行うものが知られている。いずれも使用方法が
簡単で、インターネットを介してファイル交換を行う際に不可欠なものになっている。
【0005】
しかしながら、このようなソフトウェアは、送信側と受信側で同じ暗号化復号化方式を
採用しているものを準備しなければ互換性がない。相手先に互換性のあるソフトウェアの
所持を確かめたり、導入を求めたりしなければならない問題がある。
さらに、暗号化復号化の技術進歩は著しく、高度なセキュリティを維持するためには、
最新のソフトウェアを用いることが望ましいことから、頻繁に購入したり、相手先に応じ
て複数のソフトウェアを導入しなければならない問題がある。
【0006】
ユーザーとしては、セキュリティ保護の目的で高額な出費を行うことは生産性の観点か
ら好ましいものではない。その一方で、セキュリティソフトウェアの製造メーカーとして
は、高度な技術開発のために、相応の価格を設定せざるを得ないので、需要・供給の双方
の利益調整が図られていない。
【0007】
この結果、最新のセキュリティソフトウェアが広く普及せず、情報流出や不正改ざんが
横行する結果を招くことになりかねない。
【0008】
他方、従来からソフトウェアを無料または廉価で配布するために、ソフトウェア中に広
告を掲載することが公知である。
例えば、特許文献1では、広告スポンサーからの協賛の下でソフトウェア商品の内部プロ
グラムの少なくとも一部に広告を載せ、プログラム使用者にプログラムを無料または安価
にダウンロードさせ、ソフトウェア商品の使用者がソフトウェアプログラムを使用する時
、広告スポンサーの協賛広告を見させることを特徴とするソフトウェア商品を用いた広告
方法が開示されている。
【0009】
よりソフトウェアが限定される発明として、特許文献2には、広告を表示させる代わり
にコンピュータウィルスの検知パターンデータを提供することが開示され、特許文献3に
は、広告表示機能付きのマルチメディアアルバムプログラムを作成しておき、それを用い
て顧客の撮った写真などを閲覧できるようにすることが開示されている。
【0010】
【特許文献1】特開2001-142985号公報
【特許文献2】特開2002-91786号公報
【特許文献3】特開2003-295803号公報
【0011】
このような従来技術のように、ソフトウェアに対して広告表示機能を付加することによ
り広告収入を得て価格を抑制したり、利用者数を増大させることは知られている。
しかし、暗号化復号化ソフトウェアの場合、上記したように送信側と受信側で対応関係に
あるソフトウェアを用いなければならない点で、一般的なソフトウェアのようにユーザー
側(受信側)のみで使用するソフトウェアを配布することとは態様が大きく異なる。
【0012】
例えば、復号化ソフトウェアに広告を付加して配布した場合、復号化ソフトウェアの広
告は、送信側とは何ら関係なく表示されることになり、送信側と受信側が対応関係にある
同ソフトウェアの特性を活かせていない。
【0013】
また、送信側としても低廉な費用で暗号化できることが好ましく、受信側ではさらにコ
ストをかけたくないという意識が働くため、暗号化復号化ソフトウェアにおいては、両者
一括してスポンサーがつくことが望ましい。従来技術では、それぞれが別個の関係にある
ため、例えば競合企業同士がそれぞれ暗号化復号化側のスポンサーになりかねず、その場
合には互いに相手の広告を利することになってしまう。従って、このようなソフトウェア
に対して広告を掲載することを躊躇させる原因にもなる。
【0014】
広告に限らず一般的なメッセージを復号化の際に表示させることで、データの送信に合
わせて簡単な意思の伝達や、広報的な役割をもたせることができるが、従来技術によれば
、画一的なメッセージが伝達できるのみであり、送信側から所望の情報を提供することが
できない。
【0015】
また、暗号化復号化処理に際して、複雑な暗号化方式を用いた場合や、大容量のファイ
ルを暗号化した場合に、長時間の処理時間を要することがある。
従来の暗号化復号化ソフトウェアは、処理経過をバー表示したり、処理量を%表示する
などして、ユーザーに進捗状況を知らせていることがあるが、この間のユーザーはそれを
眺めているほかなく、不快感を与える原因になっていた。
【0016】
これに対し、本発明者は特許文献4に、暗号化復号化の対応性を活かし、受信側におい
て抵抗なく暗号化方式に対応した復号化ソフトウェアの導入が行えると共に、受信側に対
して広告やメッセージなどを提示可能であり、かつ復号化等の処理中もユーザーが快適に
待機できるための技術を提供した。
【0017】
【特許文献4】特願2006-302426号
【0018】
また、暗号化復号化ソフトウェアの価格抑制や利用者数増大のために、時刻認証を付加
することも考えられる。
例えば特許文献5では、電子ファイル作成者のユーザー端末を、インターネットを介し
て時刻管理サーバーにアクセスさせ、その双方向通信中にユーザー端末からサーバーへ電
子ファイルのメッセージダイジェストを送信する。そして、サーバーは、自らが有する時
計の時刻と、受け取ったメッセージダイジェストとに対して、自らの秘密鍵に基づいてデ
ジタル署名を生成し、得られたデジタル署名をユーザー端末に送信する技術が開示されて
いる。
【0019】
同様に、特許文献6〜8にも、時刻認証に関する技術が開示されている。
【0020】
【特許文献5】特開2004−86494号公報
【特許文献6】特開2004−135024号公報
【特許文献7】特開2006−333435号公報
【特許文献8】特開2006−295720号公報
【0021】
また、一般の顧客確保の手段として、航空会社のマイレージサービスや商店のポイント
サービスなど、利用するほど報奨ポイントを与えるシステムが公知である。
このような報奨ポイントシステムに関する従来技術としては、特許文献9〜12などが
ある。
【0022】
【特許文献9】特開2002−15198号公報
【特許文献10】特開2002−329115号公報
【特許文献11】特開2003−85352号公報
【特許文献12】特開2004−94334号公報
【0023】
しかしながら、従来技術には、報奨ポイントシステムを暗号化復号化ソフトウェアと連
動させることに関する開示はなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
そこで、本発明は、暗号化復号化ソフトウェアを安心して使用でき、価格抑制や利用者
数増大により使いやすくできるコンピュータにおける暗号化方法及び復号化方法、並びに
、それら暗号化方法及び復号化方法を実施する装置、プログラム、記憶媒体を提供するこ
とを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0025】
上記課題を解決するために、本発明の暗号化装置は次の構成を備える。
すなわち、コンピュータにより元データを暗号化処理し、暗号化データを生成する暗号
化装置において、元データを読み出す元データ読出部と、元データ読出部で読み出した元
データを暗号化処理する暗号化処理部と、各ユーザーの報奨ポイントを管理する報奨ポイ
ント管理サーバーとネットワークを介して接続され、データを送受信するネットワーク送
受信部と、暗号化処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付を行ったユーザーの報奨ポイン
トデータを読み出す報奨ポイントデータ読出部と、報奨ポイントデータ読出部で読み出し
た報奨ポイントデータを処理する報奨ポイント処理部とを備えたことを特徴とする。
【0026】
ここで、ネットワーク送受信部を、時刻認証を管理する時刻認証管理サーバーと接続し
、時刻データを読み出す時刻データ読出部と、暗号化処理を行った時刻の認証を受け、暗
号化データに付帯する時刻データを承認処理する時刻データ処理部とを設けて、時刻認証
の機能を付加してもよい。
【0027】
また、元データの暗号化時、または、それによる暗号化データの復号化時に提示する提
示情報データを読み出す提示データ読出部と、提示データ読出部で読み出した提示情報を
提示処理する提示データ処理部とを設けて、情報提示の機能を付加してもよい。
【0028】
本発明の復号化装置は次の構成を備える。
すなわち、コンピュータにおいて暗号化データを復号化処理し、復元データを生成する
復号化装置において、暗号化データを読み出す暗号化データ読出部と、暗号化データ読出
部で読み出した暗号化データを復号化処理する復号化処理部と、各ユーザーの報奨ポイン
トを管理する報奨ポイント管理サーバーとネットワークを介して接続され、データを送受
信するネットワーク送受信部と、復号化処理を行ったユーザーの報奨ポイントデータを読
み出す報奨ポイントデータ読出部と、報奨ポイントデータ読出部で読み出した報奨ポイン
トデータを処理する報奨ポイント処理部とを備えたことを特徴とする。
【0029】
ここで、ネットワーク送受信部を、時刻認証を管理する時刻認証管理サーバーと接続し
、時刻データを読み出す時刻データ読出部と、復号化処理を行った時刻の認証を受け、復
元データに付帯する時刻データを承認処理する時刻データ処理部とを設けて、時刻認証の
機能を付加してもよい。
【0030】
また、暗号化データの復号化時に提示する提示情報データを読み出す提示データ読出部
と、提示データ読出部で読み出した提示情報を提示処理する提示データ処理部とを設けて
、情報提示の機能を付加してもよい。
【0031】
本発明の暗号化方法は次の構成を備える。
すなわち、コンピュータにより元データを暗号化処理し、暗号化データを生成する暗号
化方法において、元データ読出部によって、元データを読み出す元データ読み出しステッ
プと、暗号化処理部によって、元データを暗号化処理する暗号化処理ステップと、暗号化
処理の後に、ネットワーク送受信部によって、各ユーザーの報奨ポイントを管理する報奨
ポイント管理サーバーとネットワークを介してデータ送受信し、報奨ポイントデータ読出
部によって、暗号化処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付を行ったユーザーの報奨ポイ
ントデータを読み出す報奨ポイントデータ読み出しステップと、報奨ポイント処理部によ
って、暗号化処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付を行ったユーザーの報奨ポイントデ
ータを処理する報奨ポイント処理ステップとを有することを特徴とする。
【0032】
同様に、コンピュータにより元データを暗号化処理し、暗号化データを生成する暗号化
方法において、元データ読出部によって、元データを読み出す元データ読み出しステップ
と、暗号化処理部によって、元データを暗号化処理する暗号化処理ステップと、暗号化処
理の後に、報奨ポイントデータ読出部によって、暗号化処理もしくは暗号化処理用の公開
鍵送付を行うユーザーの報奨ポイントデータを予め格納しておいた記憶装置から読み出す
報奨ポイントデータ読み出しステップと、ネットワーク送受信部によって、各ユーザーの
報奨ポイントを管理する報奨ポイント管理サーバーとネットワークを介してデータ送受信
し、報奨ポイント処理部によって、暗号化処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付を行っ
たユーザーの報奨ポイントデータを処理する報奨ポイント処理ステップとを有することを
特徴としてもよい。
【0033】
同様に、コンピュータにより元データを暗号化処理し、暗号化データを生成する暗号化
方法において、元データ読出部によって、元データを読み出す元データ読み出しステップ
と、ネットワーク送受信部によって、各ユーザーの報奨ポイントを管理する報奨ポイント
管理サーバーとネットワークを介してデータ送受信し、報奨ポイントデータ読出部によっ
て、暗号化処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付を行うユーザーの報奨ポイントデータ
を読み出す報奨ポイントデータ読み出しステップと、暗号化処理部によって、元データを
暗号化処理する暗号化処理ステップと、暗号化処理の後に、報奨ポイント処理部によって
、暗号化処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付を行ったユーザーの報奨ポイントデータ
を処理する報奨ポイント処理ステップとを有することを特徴としてもよい。
【0034】
同様に、コンピュータにより元データを暗号化処理し、暗号化データを生成する暗号化
方法において、元データ読出部によって、元データを読み出す元データ読み出しステップ
と、報奨ポイントデータ読出部によって、暗号化処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付
を行うユーザーの報奨ポイントデータを予め格納しておいた記憶装置から読み出す報奨ポ
イントデータ読み出しステップと、暗号化処理部によって、元データを暗号化処理する暗
号化処理ステップと、暗号化処理の後に、ネットワーク送受信部によって、各ユーザーの
報奨ポイントを管理する報奨ポイント管理サーバーとネットワークを介してデータ送受信
し、報奨ポイント処理部によって、暗号化処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付を行っ
たユーザーの報奨ポイントデータを処理する報奨ポイント処理ステップとを有することを
特徴としてもよい。
【0035】
ここで、ネットワーク送受信部によって、時刻認証を管理する時刻認証管理サーバーと
ネットワークを介してデータ送受信し、時刻データ読出部によって、時刻データを読み出
す時刻データ読み出しステップと、暗号化処理の後に、時刻データ処理部によって、時刻
データを承認処理する時刻データ処理ステップと、データ連結処理部によって、暗号化デ
ータと時刻データとを連結して時刻認証付加暗号化データを生成するデータ連結処理ステ
ップとを設けて、時刻認証の機能を付加してもよい。
【0036】
同様に、ネットワーク送受信部によって、時刻認証を管理する時刻認証管理サーバーと
ネットワークを介してデータ送受信し、時刻データ読出部によって、時刻データを読み出
す時刻データ読み出しステップと、データ連結処理部によって、元データと時刻データと
を連結して時刻認証付加元データを生成するデータ連結処理ステップと、暗号化処理の後
に、時刻データ処理部によって、時刻データを承認処理して時刻認証付加暗号化データを
生成する時刻データ処理ステップとを設けて、時刻認証の機能を付加してもよい。
【0037】
また、提示データ読出部によって、元データの暗号化時、または、それによる暗号化デ
ータの復号化時に提示する提示情報データを読み出す提示データ読み出しステップと、暗
号化処理の後に、提示データ処理部によって、提示情報を提示処理する提示データ処理ス
テップと、データ連結処理部によって、暗号化データと提示情報データとを連結して提示
情報付加暗号化データを生成するデータ連結処理ステップとを設けて、情報提示の機能を
付加してもよい。
【0038】
同様に、提示データ読出部によって、元データの暗号化時、または、それによる暗号化
データの復号化時に提示する提示情報データを読み出す提示データ読み出しステップと、
データ連結処理部によって、元データと提示情報データとを連結して提示情報付加元デー
タを生成するデータ連結処理ステップと、暗号化処理の後に、提示データ処理部によって
、提示情報を提示処理して提示情報付加暗号化データを生成する提示データ処理ステップ
とを設けて、情報提示の機能を付加してもよい。
【0039】
ここで、提示情報としては、広告に関するテキストデータ、画像データ、音声データ、
音声及び動画像からなる映像データのいずれかが有用である。
【0040】
同様に、提示情報データとしては、広告に関するテキストデータ、画像データ、音声デ
ータ、音声及び動画像からなる映像データのいずれかのファイル名またはパス名またはネ
ットワークアドレスが有用である。
【0041】
また、報奨ポイント処理の後に、報奨ポイントが更新されたことを暗号化処理を行った
ユーザーへ通知する報奨ポイント更新通知ステップを設けて、暗号化ソフトウェアを使用
する動機付けを増強させてもよい。
【0042】
また、ネットワーク送受信部によって、暗号化データまたは時刻認証付加暗号化データ
または提示情報付加暗号化データまたは時刻認証及び提示情報付加暗号化データが送信さ
れた後に、それら暗号化データが送信されたことを送信時刻と共に、暗号化処理を行った
ユーザーへ通知する暗号化データ送信通知ステップを設けて、暗号化復号化ソフトウェア
を使用する安心感を増強させてもよい。
【0043】
本発明の復号化方法は次の構成を備える。
すなわち、コンピュータにより暗号化データを復号化処理し、復元データを生成する復
号化方法において、暗号化データ読出部によって、暗号化データを読み出す暗号化データ
読み出しステップと、復号化処理部によって、暗号化データを復号化処理する復号化処理
ステップと、復号化処理の後に、ネットワーク送受信部によって、各ユーザーの報奨ポイ
ントを管理する報奨ポイント管理サーバーとネットワークを介してデータ送受信し、報奨
ポイントデータ読出部によって、復号化処理を行ったユーザーの報奨ポイントデータを読
み出す報奨ポイントデータ読み出しステップと、報奨ポイント処理部によって、復号化処
理を行ったユーザーの報奨ポイントデータを処理する報奨ポイント処理ステップとを有す
ることを特徴とする。
【0044】
同様に、コンピュータにより暗号化データを復号化処理し、復元データを生成する復号
化方法において、暗号化データ読出部によって、暗号化データを読み出す暗号化データ読
み出しステップと、復号化処理部によって、暗号化データを復号化処理する復号化処理ス
テップと、復号化処理の後に、報奨ポイントデータ読出部によって、復号化処理を行うユ
ーザーの報奨ポイントデータを予め格納しておいた記憶装置から読み出す報奨ポイントデ
ータ読み出しステップと、ネットワーク送受信部によって、各ユーザーの報奨ポイントを
管理する報奨ポイント管理サーバーとネットワークを介してデータ送受信し、報奨ポイン
ト処理部によって、復号化処理を行ったユーザーの報奨ポイントデータを処理する報奨ポ
イント処理ステップとを有することを特徴としてもよい。
【0045】
同様に、コンピュータにより暗号化データを復号化処理し、復元データを生成する復号
化方法において、暗号化データ読出部によって、暗号化データを読み出す暗号化データ読
み出しステップと、ネットワーク送受信部によって、各ユーザーの報奨ポイントを管理す
る報奨ポイント管理サーバーとネットワークを介してデータ送受信し、報奨ポイントデー
タ読出部によって、復号化処理を行うユーザーの報奨ポイントデータを読み出す報奨ポイ
ントデータ読み出しステップと、復号化処理部によって、暗号化データを復号化処理する
復号化処理ステップと、復号化処理の後に、報奨ポイント処理部によって、復号化処理を
行ったユーザーの報奨ポイントデータを処理する報奨ポイント処理ステップとを有するこ
とを特徴としてもよい。
【0046】
同様に、コンピュータにより暗号化データを復号化処理し、復元データを生成する復号
化方法において、暗号化データ読出部によって、暗号化データを読み出す暗号化データ読
み出しステップと、報奨ポイントデータ読出部によって、復号化処理を行うユーザーの報
奨ポイントデータを予め格納しておいた記憶装置から読み出す報奨ポイントデータ読み出
しステップと、復号化処理部によって、暗号化データを復号化処理する復号化処理ステッ
プと、復号化処理の後に、ネットワーク送受信部によって、各ユーザーの報奨ポイントを
管理する報奨ポイント管理サーバーとネットワークを介してデータ送受信し、報奨ポイン
ト処理部によって、復号化処理を行ったユーザーの報奨ポイントデータを処理する報奨ポ
イント処理ステップとを有することを特徴としてもよい。
【0047】
ここで、ネットワーク送受信部によって、時刻認証を管理する時刻認証管理サーバーと
ネットワークを介してデータ送受信し、時刻データ読出部によって、時刻データを読み出
す時刻データ読み出しステップと、復号化処理の後に、時刻データ処理部によって、時刻
データを承認処理する時刻データ処理ステップと、データ連結処理部によって、復元デー
タと時刻データとを連結して時刻認証付加復元データを生成するデータ連結処理ステップ
とを設けて、時刻認証の機能を付加してもよい。
【0048】
同様に、ネットワーク送受信部によって、時刻認証を管理する時刻認証管理サーバーと
ネットワークを介してデータ送受信し、時刻データ読出部によって、時刻データを読み出
す時刻データ読み出しステップと、データ連結処理部によって、暗号化データと時刻デー
タとを連結して時刻認証付加暗号化データを生成するデータ連結処理ステップと、復号化
処理の後に、時刻データ処理部によって、時刻データを承認処理して時刻認証付加復元デ
ータを生成する時刻データ処理ステップとを設けて、時刻認証の機能を付加してもよい。
【0049】
また、提示データ読出部によって、暗号化データの復号化時に提示する提示情報データ
を読み出す提示データ読み出しステップと、復号化処理の前または後に、提示データ処理
部によって、提示情報を提示処理する提示データ処理ステップとを有する提示データ処理
ステップと設けて、情報提示の機能を付加してもよい。
【0050】
同様に、データ分割処理部によって、提示情報付加暗号化データを提示情報データと暗
号化データとに分割するデータ分割ステップと、提示データ読出部によって、暗号化デー
タの復号化時に提示する提示情報データを読み出す提示データ読み出しステップと、復号
化処理の前または後に、提示データ処理部によって、提示情報を提示処理する提示データ
処理ステップと設けて、情報提示の機能を付加してもよい。
【0051】
ここで、提示情報としては、広告に関するテキストデータ、画像データ、音声データ、
音声及び動画像からなる映像データのいずれかが有用である。
【0052】
同様に、提示情報データとしては、広告に関するテキストデータ、画像データ、音声デ
ータ、音声及び動画像からなる映像データのいずれかのファイル名またはパス名またはネ
ットワークアドレスが有用である。
【0053】
また、報奨ポイント処理の後に、報奨ポイントが更新されたことを復号化処理を行った
ユーザーへ通知する報奨ポイント更新通知ステップを設けて、復号化ソフトウェアを使用
する動機付けを増強させてもよい。
【0054】
また、ネットワーク送受信部によって、暗号化データまたは時刻認証付加暗号化データ
または提示情報付加暗号化データまたは時刻認証及び提示情報付加暗号化データが受信さ
れた後に、それら暗号化データが受信されたことを受信時刻と共に、暗号化処理を行った
ユーザーへ通知する暗号化データ受信通知ステップを設けて、暗号化ソフトウェアを使用
する安心感を増強させてもよい。
【0055】
また、復号化処理の後に、暗号化データが復元されたことを暗号化処理を行ったユーザ
ーへ通知する復元通知ステップを設けて、暗号化復号化ソフトウェアを使用する安心感を
増強させてもよい。
【0056】
本発明のプログラムは次の構成を備える。
すなわち、コンピュータを上述の暗号化装置として機能させるか、または、上述の暗号
化方法を実行する暗号化プログラムと、コンピュータを上述の復号化装置として機能させ
るか、または、上述の復号化方法を実行する復号化プログラムと、のいずれか一方または
双方を有することを特徴とする。
【0057】
本発明のコンピュータ用記憶媒体は次の構成を備える。
すなわち、上述のプログラムを格納して、実行形式としたことを特徴とする。
【0058】
また、上述の暗号化装置または暗号化方法によって生成された、暗号化データまたは時
刻認証付加暗号化データまたは提示情報付加暗号化データまたは時刻認証及び提示情報付
加暗号化データを格納して、データ形式としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0059】
本発明は、上記構成を備えることにより次の効果を奏する。
すなわち、請求項1ないし3に記載の暗号化装置、または、請求項7ないし17に記載
の暗号化方法によると、暗号化処理を行ったユーザーの報奨ポイントデータが更新処理さ
れるので、報奨ポイントの獲得が暗号化ソフトウェア使用の動機付けとなり、暗号化復号
化ソフトウェアの普及に寄与する。普及に伴い、販売価格の低下や、高性能化のための資
本増大にも寄与する。
情報提示の機能を付加した暗号化装置または暗号化方法によると、その広告収益等によ
り販売価格の低下が容易になる。
時刻認証の機能を付加した暗号化装置または暗号化方法によると、その利便性により暗
号化ソフトウェア使用の動機付けとなり、暗号化復号化ソフトウェアの普及に寄与する。
【0060】
同様に、請求項4ないし6に記載の復号化装置、または、請求項18ないし31に記載
の復号化方法によると、復号化処理を行ったユーザーの報奨ポイントデータが更新処理さ
れるので、報奨ポイントの獲得が復号化ソフトウェア使用の動機付けとなり、暗号化復号
化ソフトウェアの普及に寄与する。普及に伴い、販売価格の低下や、高性能化のための資
本増大にも寄与する。
情報提示の機能を付加した復号化装置または復号化方法によると、その広告収益等によ
り販売価格の低下が容易になる。
時刻認証の機能を付加した復号化装置または復号化方法によると、その利便性により暗
号化ソフトウェア使用の動機付けとなり、暗号化復号化ソフトウェアの普及に寄与する。
【0061】
請求項32に記載のプログラム、または、請求項33に記載のコンピュータ用記憶媒体
によると、暗号化復号化ソフトウェアをCDなどに記録して、その媒体として提供するこ
とができる。
【0062】
請求項33に記載のコンピュータ用記憶媒体によると、広告等の提示情報を付加した暗
号化データをCDなどに記録して、その媒体として提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0063】
以下、本発明の実施形態を、図面に示す実施例を基に説明する。なお、実施形態は下記
の例示に限らず、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で、従来公知の技術を用いて適宜設計
変更可能である。
図1は、本発明による暗号化装置(1)と復号化装置(2)が使用される態様を示す説
明図である。
【0064】
暗号化装置(1)も復号化装置(2)も公知のパソコンで構成可能であり、インターネ
ット(3)等の通信回線を介して、報奨ポイント管理サーバー(4)及び時刻認証管理サ
ーバー(5)に接続されている。
報奨ポイント管理サーバー(4)は、報奨ポイントを提供する会社等によって運用され、
暗号化ソフトウェアまたは復号化ソフトウェアを使用するユーザーの報奨ポイントを管理
する機能を備える。時刻認証管理サーバー(5)は、時刻認証の権限を与えられた信用機
関等によって運用され、暗号化ソフトウェアまたは復号化ソフトウェアによって生成され
たデータの時刻認証を行う機能を備える。
また、暗号化装置(1)及び復号化装置(2)は、暗号化ソフトウェアまたは復号化ソフ
トウェアの使用時に提示する広告等の提示情報を管理する会社等によって運用されるサー
バーと接続してもよい。
【0065】
暗号化装置(1)においては、その送信側ユーザーが出力しようとする元データ(11
)の暗号化処理時に、報奨ポイント管理サーバー(4)の管理を受け、そのユーザーの報
奨ポイントデータ(12)を更新する。
【0066】
この暗号化処理時に、時刻認証管理サーバー(5)の管理を受け、それから得た時刻デ
ータ(13)を暗号化データ(14)に連結して、時刻認証付加暗号化データ(15)と
して出力してもよい。
【0067】
また、この暗号化処理時に、外部のサーバーまたは内部の磁気記憶装置から得た提示情
報データ(16)を暗号化データ(14)に連結して、提示データ付加暗号化データ(1
7)として出力してもよい。さらに、時刻データ(13)と提示情報データ(16)の双
方を暗号化データ(14)に連結して、提示情報及び時刻認証付加暗号化データとして出
力してもよい。
このとき、外部のサーバーまたは内部の磁気記憶装置から得た提示情報データ(16)は
、暗号化装置(1)に備わるモニタやスピーカ等で提示してもよい。
【0068】
暗号化装置(1)で生成された暗号化データ(14)や時刻認証付加暗号化データ(1
5)や提示情報付加暗号化データ(17)や提示情報及び時刻認証付加暗号化データは、
インターネット(3)を介して受信側ユーザーに対して送信されたり、CDやDVDなど
の磁気記憶媒体(6)、USB等で接続される不揮発性メモリなどに一旦保存されて、復
号化装置(2)に移動される。
インターネット(3)を介する場合には、周知のように電子メールに添付されて送信さ
れる構成、所定のプロトコルを用いてピアツーピアで送信される構成、一旦サーバー上に
格納された後、復号化装置(2)のユーザーの操作によりFTPやHTTPなどを用いて
ダウンロードされる構成など、従来公知のさまざまなデータ通信方法が利用可能である。
【0069】
復号化装置(2)においては、暗号化データ(14)を復元データ(51)にする復号
化処理時に、報奨ポイント管理サーバー(4)の管理を受け、そのユーザーの報奨ポイン
トデータ(52)を更新する。
【0070】
この復号化処理時に、時刻認証管理サーバー(5)の管理を受け、それから得た時刻デ
ータ(53)を復元データ(51)に連結して、時刻認証付加復元データ(54)として
出力してもよい。
【0071】
また、この復号化処理時に、外部のサーバーまたは内部の磁気記憶装置から得た提示情
報データ(55)を復元データ(51)に連結して、提示情報付加復元データ(56)と
して出力してもよい。
逆に、入力したデータが提示情報付加暗号化データ(17)であれば、データ分割して、
復元データ(51)と提示情報データ(55)を得てもよい。
いずれの場合でも、外部のサーバーまたは内部の磁気記憶装置またはデータ分割から得た
提示情報データ(16)は、復号化装置(2)に備わるモニタ等で提示してもよい。
【0072】
本発明でユーザーに提示する提示情報としては、広告やメッセージ等であり、その意味
内容を示すテキストデータ、画像データ、音声データ、音声及び動画像からなる映像デー
タにより暗号化装置(1)または復号化装置(2)で表示または再生可能なものが好まし
い。例えばJAVA(登録商標)言語で記載され、ウェブブラウザ上で実行可能なプログ
ラムなど、他のアプリケーションソフトウェア上で実行処理されるべきデータであっても
よい。
【0073】
提示情報データ(16)(55)としては、提示情報自体に限らず、提示情報の所在を示
すデータ、例えば外部記憶装置上のファイル名や、パス名でもよい。
さらに、提示情報をネットワーク上の外部サーバー上に予め格納しておき、そのサーバ
ーのネットワークアドレス(パス・ファイル名を含む)を提示情報データ(16)(55
)としてもよい。ネットワークアドレスとしては、周知のようにインターネットのURL
(Uniform Resource Locator)による表示が代表的である。
【0074】
本発明の実施において、復元データ(51)が元データ(11)と完全に同一のデータ
となる構成でもよいし、受信側ユーザーが元データ(11)を認知できる範囲で異なるデ
ータになっていてもよい。いずれになるかは暗号化復号化の方式に依存し、本発明ではこ
のどちらの方式でも適用できる。
【0075】
元データ(11)としては、パソコン上で用いられる文書ファイル、画像ファイル、動
画像ファイル、音声ファイル、映像ファイル(音声及び動画像を含むファイル)、プログ
ラム実行ファイル、その他のいかなる形式のファイルも用いることができる。すでに圧縮
されたり暗号化されたりしていてもよい。
【0076】
このような全体構成を実現するための暗号化装置(1)及び復号化装置(2)と、その
実施方法について、以下に実施例を挙げて説述する。
【実施例1】
【0077】
図2は、本発明によるコンピュータを用いて実施される暗号化装置(1)の構成図、図
3は、その暗号化処理のフローチャートである。
本発明は、公知のパソコンによって実施することが簡便であり、周知のように演算処理
を司るCPU(31)、それと協働するROM・RAM等のメモリ(32)、ハードディ
スク等の記憶装置(33)、画面表示するモニタ(34)、ユーザーの入力をCPUに伝
達するキーボード・マウス(35)、CDやDVDなどのメディア書込ドライブ(36)
、インターネット等のネットワークと接続するためのネットワークアダプタ(37)など
から構成される。
【0078】
CPU(31)には、元データ読出部(38)、暗号化処理部(39)、データ書出部
(40)、報奨ポイント読出部(41)、報奨ポイント処理部(42)、ネットワーク送
受信部(43)が少なくとも設けられる。
【0079】
まず、元データ読出部(38)が、ハードディスク(33)やネットワークアダプタ(
37)から、暗号化して送信する対象の元データ(11)を読み出す元データ読み出し処
理(S101)を実行する。そして、暗号化処理部(39)で、元データ(11)を暗号
化処理(S102)する。
【0080】
暗号化処理については公知の方法を自在に用いることができ、例えばパスワードによる
暗号化方法や公開鍵方式の暗号化方法を用いることができる。前者では、キーボード(3
5)からユーザーが入力したパスワードにより暗号化する。
後者は、例えば本発明者による特許文献13に示すような暗号伝送システムを用いるこ
とができる。また、暗号化復号化方法としては本発明者による特許文献14の方式も用い
ることができる。
【0081】
【特許文献13】特開2006-67412号公報
【特許文献14】特許第3735670号
【0082】
その実例として、本発明者は、公開鍵暗号方式を採用したデータ暗号化ソフトウェアVS
C-P2Pを公開している(http://www.chaosware.com/vsc-p2p/)。また、別の暗号化ソフト
ウェアJanusDG(http://www7a.biglobe.ne/jp/~kzworks/)は、暗号化のエンジン部分にUNI
X(登録商標)/Linuxでは定番のGnuPG(http://www.gnupg.org/)をベースにすることで、
十分な暗号強度を確保している。GUIを採用し、マウス主体での操作が可能であり、ドラ
ッグ・ドロップでファイルの暗号化復号化が行える。データに互換性があるので、GnuPG
との相互運用が可能で、件数の多いデータをGnuPGでバッチ処理で暗号化し、受信側はJan
usDGで復号するという運用が行える。そして、公開鍵暗号方式のため、操作のたびにパス
ワードを秘密にやりとりする必要なく、パスワード管理の手間がほとんどかからない利点
がある。
【0083】
このような公開鍵方式の場合、受信側ユーザーの公開鍵(18)を予めネットワーク等
を介して取得しておくことが前提であり、相手先毎にハードディスク(33)に格納して
おく。暗号化処理部(39)は、この受信側公開鍵(18)を読み出して、暗号化処理(
S102)を行う。
【0084】
暗号化処理(S102)された暗号化データ(14)は、インターネット(3)やCD
(6)などの媒体を介して復号化装置(2)に送られる。
例えば、データ書出部(40)とCD書込ドライブ(36)によりCDメディアにデータ
書き出し処理(S103)されたり、ネットワーク送受信部(43)とネットワークアダ
プタ(37)により送信される。
【0085】
ここで、暗号化処理(S102)の後に、ネットワーク送受信部(43)によって、暗
号化復号化ソフトウェアの各ユーザーの報奨ポイントを管理する報奨ポイント管理サーバ
ー(4)とネットワークを介してデータ送受信し、報奨ポイントデータ読出部(41)に
よって、暗号化処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付を行ったユーザーの報奨ポイント
データ(12)を読み出す報奨ポイントデータ読み出し処理(S104)を行う。
【0086】
次いで、報奨ポイント処理部(42)によって、暗号化処理もしくは暗号化処理用の公
開鍵送付を行ったユーザーの報奨ポイントデータ(12)を処理する報奨ポイント処理(
S105)を行う。
この報奨ポイント処理(S105)は、報奨ポイントデータ読み出し処理(S104)で
管理サーバー(4)から受信した報奨ポイントデータ(12)が、既に管理サーバー(4
)で更新処理済みのデータであれば、報奨ポイントデータ(12)に対して実質的な改変
は行わず、必要に応じて、次のデータ書き出し処理(S106)やハードディスク(33
)への記録などのためにフォーマット等を調整する。
報奨ポイントデータ読み出し処理(S104)で管理サーバー(4)から受信した報奨ポ
イントデータ(12)が、まだ管理サーバー(4)で更新処理されていないデータであれ
ば、報奨ポイント処理部(42)における報奨ポイント処理(S105)で報奨ポイント
データ(12)の更新処理を行ってもよい。この場合は、ネットワーク送受信部(43)
による報奨ポイント管理サーバー(4)との通信を介して、報奨ポイントデータ(12‘
)の更新の認証を受ける構成にしてもよい。なお、報奨ポイントの具体的な管理処理は、
前記従来技術や公知技術を適宜援用できる。
更新された報奨ポイントデータ(12‘)は、モニタ(34)などに出力される書き出
し処理(S106)を行われ、暗号化処理を行ったユーザーの認知に供される。
【0087】
なお、報奨ポイントデータ読み出し処理(S104)に当たっては、上述のように、暗
号化処理(S102)の後に、報奨ポイント管理サーバー(4)から暗号化処理を行った
ユーザーの報奨ポイントデータ(12)を読み出す方法に限らず、次のような方法を用い
てもよい。
すなわち、予め、暗号化処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付を行うユーザーの候補
となる者の報奨ポイントデータ(12)を、メモリ(32)やハードディスク(33)等
の記憶装置に格納しておき、暗号化処理(S102)の後に、実際にその暗号化処理(S
102)を行ったユーザーを特定すると共に、そのユーザーの報奨ポイントデータ(12
)を読み出してもよい。
【実施例2】
【0088】
図4は、別実施例の暗号化処理のフローチャートである。
図3に示した実施例1との差異は、報奨ポイントデータ読み出し処理(S104)を行
うタイミングである。
本実施例では、暗号化処理(S102)の前に、ネットワーク送受信部(43)によっ
て、報奨ポイント管理サーバー(4)とネットワークを介してデータ送受信し、報奨ポイ
ントデータ読出部(41)によって、これから暗号化処理を行うユーザーの報奨ポイント
データ(12)を読み出す報奨ポイントデータ読み出し処理(S104)を行う。
報奨ポイント処理(S105)は、実施例1と同様に、暗号化処理(S102)の後に行
う。
【0089】
また、予め、暗号化処理を行うユーザーの候補となる者の報奨ポイントデータ(12)
を、メモリ(32)やハードディスク(33)等の記憶装置に格納しておき、暗号化処理
(S102)を行う直前に、実際にその暗号化処理(S102)を行うユーザーを特定す
ると共に、そのユーザーの報奨ポイントデータ(12)を読み出してもよい。
【0090】
なお、このような報奨ポイントデータ読み出し処理(S104)と暗号化処理(S102
)とは、CPU(31)における並行処理等によって、略同時に実行してもよい。
他の処理、例えば、元データ読み出し処理(S101)と報奨ポイントデータ読み出し処
理(S104)との関係も同様である。
【0091】
また、元データ読み出し処理(S101)の前に、報奨ポイントデータ読み出し処理(S
104)を行ってもよい。このような前後関係は、適宜設計変更可能である。
【実施例3】
【0092】
図5は、別実施例の暗号化装置(1)の構成図、図6は、その暗号化処理のフローチャ
ートである。
図2及び3に示した実施例1との差異は、暗号化データ(14)に対して時刻認証の処
理を付加した点である。
すなわち、暗号化処理(S102)の直後に、ネットワーク送受信部(43)によって、
時刻認証を管理する時刻認証管理サーバー(5)とネットワークを介してデータ送受信し
、時刻データ読出部(44)によって、時刻データ(13)を読み出す時刻データ読み出
し処理(S107)を行う。
次いで、時刻データ処理部(45)によって、一時記憶され現時刻を示す時刻データ(1
3)を承認処理する時刻データ処理(S108)を行う。なお、時刻認証の具体的な管理
処理は、前記従来技術や公知技術を適宜援用できる。
そして、データ連結処理部(46)によって、時刻認証された時刻データ(13)と暗号
化データ(14)とを連結して、時刻認証付加暗号化データ(15)を生成するデータ連
結処理(S109)を行う。
【0093】
なお、このような時刻データ処理(S108)と暗号化処理(S102)とは、CPU
(31)における並行処理等によって、略同時に実行してもよい。
【実施例4】
【0094】
図7は、別実施例の暗号化処理のフローチャートであり、図6に示した実施例3との差
異は、時刻認証を行うタイミングである。
すなわち、暗号化処理(S102)の直前に、ネットワーク送受信部(43)によって、
時刻認証管理サーバー(5)とネットワークを介してデータ送受信し、時刻データ読出部
(44)によって、時刻データ読み出し処理(S107)を行い、そして、データ連結処
理部(46)によって、時刻データ(13)と元データ(11)とを連結するデータ連結
処理(S109)を行う。
時刻データ処理(S108)は、実施例3と同様に、暗号化処理(S102)の後に行い
、確定した時刻認証を得る。
【0095】
なお、時刻データ処理(S108)も、暗号化処理(S102)の直前に行い、時刻認
証の付加された暗号化データを得た後に暗号化処理(S102)を行ってもよい。
【0096】
このような時刻認証のタイミングの差異は、暗号化処理(S102)に時間を要するこ
とに起因する。
暗号化処理(S102)の開始時刻を認証時刻としてもよいし、暗号化処理(S102)
の終了時刻を認証時刻としてもよいし、その間の時刻を認証時刻としてもよい。本発明は
、これらのどの時刻を採用するかにも対応可能である。
【実施例5】
【0097】
図8は、別実施例の暗号化処理のフローチャートであり、図6に示した実施例3との差
異は、報奨ポイントデータ読み出し処理(S104)を行うタイミングである。
換言すれば、図4に示した実施例2に対して、図6に示した実施例3と同様の時刻認証を
付加した構成に相当する。
【実施例6】
【0098】
図9は、別実施例の暗号化処理のフローチャートであり、図7に示した実施例4との差
異は、報奨ポイントデータ読み出し処理(S104)を行うタイミングである。
換言すれば、図4に示した実施例2に対して、図7に示した実施例4と同様の時刻認証を
付加した構成に相当する。
なお、仮想線で示したように、時刻データ読み出し処理(S107)と報奨ポイントデー
タ読み出し処理(S104)の順序を変えてもよく、このような前後関係は、適宜設計変
更可能である。
【実施例7】
【0099】
図10は、別実施例の暗号化装置(1)の構成図、図11は、その暗号化処理のフロー
チャートである。
図2及び3に示した実施例1との差異は、暗号化処理(S102)の際に情報提示を行う
処理を付加した点である。
すなわち、図6に示した実施例3で時刻認証の処理を付加した場合と同様に、提示情報デ
ータ(16)の処理を付加する。
提示データ読出部(47)によって、広告等の提示情報を提供管理するサーバーとネット
ワークを介してデータ送受信しダウンロードするか、ハードディスク(33)等の記憶装
置にアクセスして、元データ(11)の暗号化時に提示する提示情報データ(16)を読
み出す提示データ読み出し処理(S110)を行う。
そして、暗号化処理(S102)の後に、提示データ処理部(48)によって、提示情報
を提示処理する提示データ処理(S111)を行う。
【0100】
モニタ(34)などに提示情報を表示する提示データ処理(S111)は、上述のよう
に、暗号化処理(S102)に引き続いて行ってもよいし、暗号化処理(S102)と略
同時に行ってもよいし、暗号化処理(S102)の前でもよい。
また、暗号化処理(S102)の際には提示情報を表示しないで、その暗号化処理(S1
02)による暗号化データ(14)の復号化時にのみ表示してもよい。
【0101】
提示データ読出部(47)によって、提示データ読み出し処理(S110)を行われた
提示情報データ(16)は、データ連結処理部(46)によって、暗号化データ(14)
と連結するデータ連結処理(S109)を行われて、提示情報付加暗号化データ(17)
として出力される。
この提示情報付加暗号化データ(17)には、復号化処理の際に提示される提示情報デー
タ(16)を含んでもよいし、提示情報データ(16)を実体的には含まないで、暗号化
処理(S102)の際に既に情報提示済みであるという記録情報のみを含んでもよい。
なお、データ連結処理(S109)は、暗号化データ(14)と提示情報データ(16)
とを単純に前後で連結して1個のデータとする処理でもよいし、複数のデータの一部また
は全部を1個のデータに変換する公知の連結処理を適宜利用してもよい。
【0102】
暗号化装置(1)で、復号化装置(2)における提示情報データ(16)の提示条件や
提示態様に係る提示設定情報を決定する提示設定情報決定部を付設してもよい。
ここで、提示条件に係る提示設定情報とは、復号化装置(2)において提示するか否かの
情報、特に提示する際の条件を定めた情報である。例えば、提示情報付加暗号化データ(
17)を送った相手先において、復号化した回数が3回以下の場合には情報を提示するが
、4回以上になった場合には提示を中止するように定義する。
この場合、例えば、「display=3times」などの情報を提示設定情報として提示情報デー
タ(16)に含ませておき、復号化装置(2)においてこの回数を減算処理していくこと
で、指定回数以上は提示しないようにする。
【0103】
提示態様に係る提示設定情報とは、提示する表示枠の大きさや、色、音量、表示再生の
時間などを含む提示態様を定めた情報である。例えば、復号化の回数に応じて設定し、例
えば復号化回数が3回までは表示時間を15秒、4回以上の場合には5秒のように定義す
る。あるいは、元データ(11)の容量に応じて、100キロバイト以下は10秒、それ
より大きい場合は20秒のように定義してもよい。
【0104】
このように提示設定情報を定義しておくことで、復号化の際に受信側ユーザーが繰り返
して閲覧する場合に、不快感を与えることを軽減させられる。大きさや色、音量などの態
様が変化することでユーザーの関心を高めることにも寄与する。
さらに、元データ(11)の容量に応じて提示時間を変化させることで、復号化処理に
要する時間に応じて、適切な提示時間を設定することができる。
【0105】
インターネット(3)を介して広告主等のサーバーにアクセスし、ロゴ画像等の提示情
報を取得する際には、所在アドレスに例えば、http://ad.nict.go.jp/logo.jpg?ID=1234
と定義することで、まずサーバー「ad.nict.go.jp」にアクセスし、そこに含まれる画像
データ「logo.jpg」を読み出すと共に、広告主のサーバーにIDである1234を送信できる。
これによると、広告主において、IDを配布した暗号化処理ソフトウェア毎に定義して
おけば、暗号化処理ソフトウェアが起動されるたびにその情報が伝達され、どの程度の広
告効果があるかが容易に把握できる。
【0106】
特に、暗号化処理ソフトウェアの起動中に定期的に同一データの取得を行う処理を含ま
せておくことで、実際の表示時間を広告主のサーバーにおいて取得可能であり、そのソフ
トウェアによる広告効果を時間的に算出できる。
さらに、暗号化ソフトウェアの製造メーカーにおいて、そのスポンサーに関する情報枠
を管理し、広告主から依頼を受けた表示画像を製造メーカーのサーバー装置に格納してお
くと共に、ユーザーの起動している暗号化処理ソフトウェアのスポンサー枠にそれを表示
させるようにしてもよい。そして、配布したユーザーの総表示時間を製造メーカーのサー
バー装置で算出し、広告主に対して時間に応じた広告料の課金をするようにしてもよい。
【実施例8】
【0107】
図12は、別実施例の暗号化処理のフローチャートであり、図11に示した実施例7と
の差異は、情報提示を行うタイミングである。
すなわち、図7に示した実施例4で時刻認証の処理を付加した場合と同様に、提示情報デ
ータ(16)の処理を付加する。
提示データ読出部(47)によって、元データ(11)の暗号化時、または、それによる
暗号化データ(14)の復号化時に提示する提示情報データ(16)を読み出す提示デー
タ読み出し処理(S110)を行う。次いで、データ連結処理部(46)によって、元デ
ータ(11)と提示情報データ(16)とを連結して提示情報付加元データを生成するデ
ータ連結処理(S109)を行う。
そして、暗号化処理(S102)の後に、提示データ処理部(48)によって、提示情報
を提示処理する提示データ処理(S111)を行う。
【0108】
この実施例8と前述の実施例7の差異は、実施例7ではまず元データ(11)を暗号化
処理(S102)したのに対して、実施例8では元データ(11)と提示情報データ(1
6)とを連結処理(S109)してから暗号化処理(S102)した点である。
実施例7の場合には、提示情報データ(16)を暗号化処理(S102)しないので、暗
号化処理時間の短縮が図られる。提示情報データ(16)に受信側ユーザー等に関する情
報が含まれる場合には、セキュリティ上の観点から実施例8のように元データ(11)と
提示情報データ(16)の双方に暗号化処理(S102)を行うことが好ましい。
【実施例9】
【0109】
図13は、別実施例の暗号化処理のフローチャートであり、図11に示した実施例7と
の差異は、報奨ポイントデータ読み出し処理(S104)を行うタイミングである。
換言すれば、図4に示した実施例2に対して、図11に示した実施例7と同様の情報提示
を付加した構成に相当する。
【実施例10】
【0110】
図14は、別実施例の暗号化処理のフローチャートであり、図12に示した実施例8と
の差異は、報奨ポイントデータ読み出し処理(S104)を行うタイミングである。
換言すれば、図4に示した実施例2に対して、図12に示した実施例8と同様の時刻認証
を付加した構成に相当する。
【実施例11】
【0111】
図15は、別実施例の暗号化装置(1)の構成図、図16は、その暗号化処理の一例の
フローチャートである。
図10及び11に示した実施例7との差異は、図5及び7に示した実施例4の時刻認証
を付加した点である。
換言すれば、図2及び3に示した実施例1に対して、時刻認証と情報提示の双方を付加し
た構成に相当する。
このように、時刻データ処理(S108)と提示データ処理(S111)を適宜付加して
、時刻データ(13)と提示情報データ(16)の双方を暗号化データ(14)に連結し
て、提示情報及び時刻認証付加暗号化データ(19)として出力してもよい。
【0112】
以上のような処理の際、報奨ポイント処理(S105)の後に、報奨ポイント(12)
が更新されたことを、暗号化処理(S102)を行ったユーザーへ、電子メール等によっ
て通知して、暗号化ソフトウェアの使用の動機付けを高めてもよい。
【0113】
また、ネットワーク送受信部(43)によって、暗号化データ(14)または時刻認証
付加暗号化データ(15)または提示情報付加暗号化データ(17)または時刻認証及び
提示情報付加暗号化データ(19)が送信された際、それら暗号化データが送信されたこ
とを送信時刻と共に、暗号化処理(S103)を行ったユーザーへ通知して、暗号化ソフ
トウェアへの信頼性や使用の動機付けを高めてもよい。
【実施例12】
【0114】
次に、本発明による復号化装置(1)及び復号化処理方法について説述する。暗号化と
復号化に伴う差異を除けば、基本的には、実施例1〜11で触れた暗号化装置(1)及び
暗号化処理方法と同様である。
図17は、本発明によるコンピュータを用いて実施される復号化装置(2)の構成図、
図18は、その復号化処理のフローチャートである。
図2に示した暗号化装置(1)と同様に、復号化装置(2)には、演算処理を司るCP
U(81)、それと協働するROM・RAM等のメモリ(82)、ハードディスク等の記
憶装置(83)、画面表示するモニタ(84)、ユーザーの入力をCPUに伝達するキー
ボード・マウス(85)、CDやDVDなどのメディア書込ドライブ(86)、インター
ネット等のネットワークと接続するためのネットワークアダプタ(87)などが備わり、
CPU(81)には、暗号化データ読出部(88)、復号化処理部(89)、データ書出
部(90)、報奨ポイント読出部(91)、報奨ポイント処理部(92)、ネットワーク
送受信部(93)が少なくとも設けられる。
【0115】
暗号化データ読出部(88)によって、暗号化データ(14)を読み出す暗号化データ
読み出し処理(S501)が行われ、復号化処理部(89)によって、暗号化データ(1
4)を復号化処理する復号化処理(S502)が行われる。
復号化処理(S502)の方法は任意に選択可能であり、従来技術を適宜利用できる。前
記実施例のように公開鍵方式を用いた場合は、受信側の秘密鍵(20)で復号化できるた
め、予めハードディスク(53)などに格納されている秘密鍵(20)を用いて処理し、
復元データ(51)を生成する。
【0116】
そして、復号化処理(S502)の後に、ネットワーク送受信部(93)によって、各
ユーザーの報奨ポイントを管理する報奨ポイント管理サーバー(4)とネットワークを介
してデータ送受信し、報奨ポイントデータ読出部(91)によって、復号化処理(S50
2)を行ったユーザーの報奨ポイントデータ(52)を読み出す報奨ポイントデータ読み
出し処理(S504)が行われ、報奨ポイント処理部(92)によって、復号化処理(S
502)を行ったユーザーの報奨ポイントデータ(52)を処理する報奨ポイント処理(
S505)が行われる。
【実施例13】
【0117】
図19は、別実施例の復号化処理のフローチャートである。
図18に示した実施例12との差異は、報奨ポイントデータ読み出し処理(S504)
を行うタイミングである。換言すれば、図3の実施例1に対する図4の実施例2の差異に
相当する。
すなわち、復号化処理(S502)の前に、ネットワーク送受信部(93)によって、
報奨ポイント管理サーバー(4)とネットワークを介してデータ送受信し、報奨ポイント
データ読出部(91)によって、これから復号化処理(S502)を行うユーザーの報奨
ポイントデータ(52)を読み出す報奨ポイントデータ読み出し処理(S504)を行う

報奨ポイント処理(S505)は、実施例12と同様に、復号化処理(S502)の後に
行う。
【0118】
また、予め、復号化処理を行うユーザーの候補となる者の報奨ポイントデータ(52)
を、メモリ(82)やハードディスク(83)等の記憶装置に格納しておき、復号化処理
(S502)を行う直前に、実際にその復号化処理(S502)を行うユーザーを特定す
ると共に、そのユーザーの報奨ポイントデータ(52)を読み出してもよい。
【0119】
なお、このような報奨ポイントデータ読み出し処理(S504)と復号化処理(S50
2)とは、CPU(81)における並行処理等によって、略同時に実行してもよい。他の
処理、例えば、暗号化読み出し処理(S501)と報奨ポイントデータ読み出し処理(S
504)との関係も同様である。
また、暗号化データ読み出し処理(S501)の前に、報奨ポイントデータ読み出し処理
(S504)を行ってもよく、このような前後関係は、適宜設計変更可能である。
【実施例14】
【0120】
図20は、別実施例の復号化装置(2)の構成図、図21は、その復号化処理のフロー
チャートである。
図17及び18に示した実施例12との差異は、復元データ(54)に対して時刻認証
の処理を付加した点である。換言すれば、図2及び3の実施例1に対する図5及び6の実
施例3の差異に相当する。
すなわち、復号化処理(S502)の直後に、ネットワーク送受信部(93)によって、
時刻認証を管理する時刻認証管理サーバー(5)とネットワークを介してデータ送受信し
、時刻データ読出部(94)によって、時刻データ(53)を読み出す時刻データ読み出
し処理(S507)を行う。
次いで、時刻データ処理部(95)によって、一時記憶され現時刻を示す時刻データ(5
3)を承認処理する時刻データ処理(S508)を行う。なお、時刻認証の具体的な管理
処理は、前記従来技術や公知技術を適宜援用できる。
そして、データ連結処理部(96)によって、時刻認証された時刻データと復元データ(
51)とを連結して、時刻認証付加復元データ(54)を生成するデータ連結処理(S5
09)を行う。
なお、このような時刻データ処理(S508)と復号化処理(S502)とは、CPU(
81)における並行処理等によって、略同時に実行してもよい。
【実施例15】
【0121】
図22は、別実施例の暗号化処理のフローチャートであり、図21に示した実施例14
との差異は、時刻認証を行うタイミングである。換言すれば、図5の実施例3に対する図
6の実施例4の差異に相当する。
すなわち、復号化処理(S502)の直前に、ネットワーク送受信部(93)によって、
時刻認証管理サーバー(5)とネットワークを介してデータ送受信し、時刻データ読出部
(94)によって、時刻データ読み出し処理(S507)を行い、そして、データ連結処
理部(96)によって、時刻データ(53)と暗号化データ(14)とを連結するデータ
連結処理(S509)を行う。
時刻データ処理(S508)は、実施例14と同様に、復号化処理(S502)の後に行
い、確定した時刻認証を得る。
なお、時刻データ処理(S508)も、復号化処理(S502)の直前に行い、時刻認証
の付加された復元データを得た後に復号化処理(S502)を行ってもよい。
【実施例16】
【0122】
図23は、別実施例の復号化処理のフローチャートであり、図21に示した実施例14
との差異は、報奨ポイントデータ読み出し処理(S504)を行うタイミングである。換
言すれば、図19に示した実施例13に対して、図21に示した実施例14と同様の時刻
認証を付加した構成に相当する。
【実施例17】
【0123】
図24は、別実施例の暗号化処理のフローチャートであり、図22に示した実施例15
との差異は、報奨ポイントデータ読み出し処理(S504)を行うタイミングである。換
言すれば、図19に示した実施例13に対して、図21に示した実施例14と同様の時刻
認証を付加した構成に相当する。
なお、時刻データ読み出し処理(S507)と報奨ポイントデータ読み出し処理(S50
4)の順序を変えてもよく、このような前後関係は、適宜設計変更可能である。
【実施例18】
【0124】
図25は、別実施例の復号化装置(2)の構成図、図26は、その復号化処理のフロー
チャートである。
図17及び18に示した実施例12との差異は、復号化処理(S502)の際に情報提示
を行う処理を付加した点である。換言すれば、図21に示した実施例14で時刻認証の処
理を付加した場合と同様に、提示情報データ(55)の処理を付加したことに相当する。
提示データ読出部(97)によって、ネットワーク送受信部(93)によって、広告等の
提示情報を提供管理するサーバーとネットワークを介してデータ送受信しダウンロードす
るか、ハードディスク(83)等の記憶装置にアクセスして、暗号化データ(14)の復
号化時に提示する提示情報データ(55)を読み出す提示データ読み出し処理(S510
)を行う。
そして、復号化処理(S502)の後に、提示データ処理部(98)によって、提示デー
タ(55‘)を提示処理する提示データ処理(S511)を行う。
【0125】
モニタ(84)などに提示情報を表示する提示データ処理(S511)は、上述のよう
に、復号化処理(S502)に引き続いて行ってもよいし、復号化処理(S502)と略
同時に行ってもよいし、暗号化処理(S102)の前でもよい。
【実施例19】
【0126】
図27は、別実施例の復号化処理のフローチャートであり、図25に示した実施例18
との差異は、情報提示処理を行うタイミングである。
換言すれば、図22に示した実施例15で時刻認証の処理を付加した場合と同様に、提示
情報データ(55)の処理を付加したことに相当する。
【実施例20】
【0127】
図28は、別実施例の復号化装置(2)の構成図、図29は、その復号化処理のフロー
チャートである。
図25及び26に示した実施例18との差異は、復号化の対象の読み出しデータが、暗号
化データ(14)ではなく提示情報付加暗号化暗号化データ(56)である点である。そ
のため、提示情報付加暗号化暗号化データ(56)から提示情報データ(55)を分割す
る処理が必要となる。
すなわち、提示情報付加暗号化データ読み出し処理(S512)で得た提示情報付加暗
号化データ(56)を、データ分割処理部(99)によって、提示情報データ(55)と
暗号化データ(14)とに分割するデータ分割処理(S513)を行う。そして、提示デ
ータ読出部(97)によって、暗号化データ(14)の復号化時に提示する提示情報デー
タ(55‘)を読み出す提示データ読み出し処理(S)を行い、復号化処理(S502)
の前または後または同時に、提示データ処理部(98)によって、提示情報を提示処理す
る提示データ処理(S511)を行う。
【0128】
なお、データ分割処理(S513)は、前述のデータ連結処理(S109)と対応関係
にあり、その連結方法に対応した分割処理を行えばよく、従来技術を適宜利用できる。例
えば、単純にデータ連結した場合には、連結の際に設けたフラグ位置などにより分割すれ
ばよい。
【0129】
この提示データ処理(S511)において、前述の暗号化装置(1)で付加しておいた
提示設定情報を用いて、提示処理を行ってもよい。この場合、CPU(81)に提示設定
情報書換部を付設し、モニタ(84)等での提示後に、その提示設定情報の書換処理を行
うこともできる。提示設定情報に提示回数を含めておき、例えば初期値5として、提示の
度に1ずつ減算し、提示条件として、この値が0以外のときに提示すると定めておいても
よい。
【実施例21】
【0130】
図30は、別実施例の復号化処理のフローチャートであり、図29に示した実施例20
との差異は、報奨ポイントデータ読み出し処理(S504)を行うタイミングである。換
言すれば、図22に示した実施例15で時刻認証の処理を付加した代わりに情報提示の処
理を付加した構成に相当する。
【実施例22】
【0131】
図31は、別実施例の復号化処理のフローチャートであり、図29に示した実施例20
との差異は、提示情報の読み出し処理(S510)を行うタイミングである。換言すれば
、図23に示した実施例16で時刻認証の処理を付加した代わりに情報提示の処理を付加
した構成に相当する。
【実施例23】
【0132】
図32は、別実施例の復号化処理のフローチャートであり、図29に示した実施例20
との差異は、報奨ポイントデータ読み出し処理(S504)を行うタイミングと、提示情
報の読み出し処理(S510)を行うタイミングである。換言すれば、図24に示した実
施例17で時刻認証の処理を付加した代わりに情報提示の処理を付加した構成に相当する

【実施例24】
【0133】
図33は、別実施例の復号化装置(2)の構成図である。
図28に示した実施例20との差異は、時刻認証を付加した点である。換言すれば、図
17に示した実施例12に対して、時刻認証と情報提示の双方を付加した構成である。
このように、時刻データ処理(S508)と提示データ処理(S511)を適宜付加して
、時刻データ(53)と提示情報データ(55)の双方の処理を行って出力してもよい。
【0134】
以上のような処理の際、報奨ポイント処理(S105)の後に、報奨ポイント(12)
が更新されたことを、復号化処理(S502)を行ったユーザーへ、電子メール等によっ
て通知して、暗号化ソフトウェアの使用の動機付けを高めてもよい。
【0135】
また、ネットワーク送受信部(43)によって、暗号化データ(14)または時刻認証
付加暗号化データ(15)または提示情報付加暗号化データ(17)または時刻認証及び
提示情報付加暗号化データ(19)が相手に受信された際、それら暗号化データが受信さ
れたことを受信時刻と共に、暗号化処理(S103)を行ったユーザーへ通知して、暗号
化ソフトウェアへの信頼性や使用の動機付けを高めてもよい。
【0136】
また、復号化処理(S502)の後に、暗号化データ(14)等が復元されたことを暗
号化処理(S103)を行ったユーザーへ通知して、暗号化復号化ソフトウェアへの信頼
性や使用の動機付けを高めてもよい。
【0137】
本発明は、以上の暗号化方法と復号化方法の一方または双方を実行する任意言語のプロ
グラムとして提供してもよく、そのプログラムを格納したコンピュータ用記憶媒体として
提供してもよい。また、それらによって生成された暗号化データ(14)または時刻認証
付加暗号化データ(15)または提示情報付加暗号化データ(17)または時刻認証及び
提示情報付加暗号化データ(19)を格納したコンピュータ用記憶媒体も提供可能である

【産業上の利用可能性】
【0138】
本発明によると、その暗号化または復号化ソフトウェアを用いたユーザーに対して報奨
ポイントが提供されるので、報奨ポイントの獲得が暗号化復号化ソフトウェア使用の動機
付けとなり、暗号化復号化ソフトウェアの普及につながる。それに伴い、販売価格の低下
や、高性能化のための資本増大が可能となり、暗号化復号化ソフトウェアが一層普及する
。暗号化復号化ソフトウェアは、プライベートやあらゆる業務上のデータ授受に利用され
うるので、産業上利用価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【0139】
【図1】本発明による暗号化装置と復号化装置が使用される態様を示す説明図
【図2】実施例1の暗号化装置の構成図
【図3】同、暗号化処理のフローチャート
【図4】実施例2の暗号化処理のフローチャート
【図5】実施例3の暗号化装置の構成図
【図6】同、暗号化処理のフローチャート
【図7】実施例4の暗号化処理のフローチャート
【図8】実施例5の暗号化処理のフローチャート
【図9】実施例6の暗号化処理のフローチャート
【図10】実施例7の暗号化装置の構成図
【図11】同、暗号化処理のフローチャート
【図12】実施例8の暗号化処理のフローチャート
【図13】実施例9の暗号化処理のフローチャート
【図14】実施例10の暗号化処理のフローチャート
【図15】実施例11の暗号化装置の構成図
【図16】同、暗号化処理のフローチャート
【図17】実施例12の復号化装置の構成図
【図18】同、復号化処理のフローチャート
【図19】実施例13の復号化処理のフローチャート
【図20】実施例14の復号化装置の構成図
【図21】同、復号化処理のフローチャート
【図22】実施例15の復号化処理のフローチャート
【図23】実施例16の復号化処理のフローチャート
【図24】実施例17の復号化処理のフローチャート
【図25】実施例18の復号化装置の構成図
【図26】同、復号化処理のフローチャート
【図27】実施例19の復号化処理のフローチャート
【図28】実施例20の復号化装置の構成図
【図29】同、復号化処理のフローチャート
【図30】実施例21の復号化処理のフローチャート
【図31】実施例22の復号化処理のフローチャート
【図32】実施例23の復号化処理のフローチャート
【図33】実施例24の復号化装置の構成図
【符号の説明】
【0140】
1 暗号化装置
2 復号化装置
3 インターネット
4 報奨ポイント管理サーバー
5 時刻認証管理サーバー
6 磁気記憶装置
11 元データ
12、12‘ 報奨ポイントデータ
13 時刻データ
14 暗号化データ
15 時刻認証付加暗号化データ
16 提示情報データ
17 提示情報付加暗号化データ
18 受信側公開鍵
19 提示情報及び時刻認証付加暗号化データ
20 受信側秘密鍵
31 CPU
32 メモリ
33 ハードディスク
34 モニタ
35 キーボード・マウス
36 CD書込ドライブ
37 ネットワークアダプタ
38 元データ読出部
39 暗号化処理部
40 データ書出部
41 報奨ポイントデータ読出部
42 報奨ポイント処理部
43 ネットワーク送受信部
44 時刻データ読出部
45 時刻データ処理部
46 データ連結処理部
47 提示データ読出部
48 提示データ処理部
51 復元データ
52、52‘ 報奨ポイントデータ
53 時刻データ
54 時刻認証付復元データ
55、55‘ 提示情報データ
56 提示情報付加復元データ
81 CPU
82 メモリ
83 ハードディスク
84 モニタ
85 キーボード・マウス
86 CD書込ドライブ
87 ネットワークアダプタ
88 暗号化データ読出部
89 復号化処理部
90 データ書出部
91 報奨ポイントデータ読出部
92 報奨ポイント処理部
93 ネットワーク送受信部
94 時刻データ読出部
95 時刻データ処理部
96 データ連結処理部
97 提示データ読出部
98 提示データ処理部
99 データ分割処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータにより元データを暗号化処理し、暗号化データを生成する暗号化装置にお
いて、
元データを読み出す元データ読出部と、
元データ読出部で読み出した元データを暗号化処理する暗号化処理部と、
各ユーザーの報奨ポイントを管理する報奨ポイント管理サーバーとネットワークを介し
て接続され、データを送受信するネットワーク送受信部と、
暗号化処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付を行ったユーザーの報奨ポイントデータ
を読み出す報奨ポイントデータ読出部と、
報奨ポイントデータ読出部で読み出した報奨ポイントデータを処理する報奨ポイント処
理部とを備えた
ことを特徴とする暗号化装置。
【請求項2】
ネットワーク送受信部が、時刻認証を管理する時刻認証管理サーバーと接続され、
時刻データを読み出す時刻データ読出部と、
暗号化処理を行った時刻の認証を受け、暗号化データに付帯する時刻データを承認処理
する時刻データ処理部とを備えた
請求項1に記載の暗号化装置。
【請求項3】
元データの暗号化時、または、それによる暗号化データの復号化時に提示する提示情報
データを読み出す提示データ読出部と、
提示データ読出部で読み出した提示情報を提示処理する提示データ処理部とを備えた
請求項1または2に記載の暗号化装置。
【請求項4】
コンピュータにおいて暗号化データを復号化処理し、復元データを生成する復号化装置
において、
暗号化データを読み出す暗号化データ読出部と、
暗号化データ読出部で読み出した暗号化データを復号化処理する復号化処理部と、
各ユーザーの報奨ポイントを管理する報奨ポイント管理サーバーとネットワークを介し
て接続され、データを送受信するネットワーク送受信部と、
復号化処理を行ったユーザーの報奨ポイントデータを読み出す報奨ポイントデータ読出
部と、
報奨ポイントデータ読出部で読み出した報奨ポイントデータを処理する報奨ポイント処
理部とを備えた
ことを特徴とする復号化装置。
【請求項5】
ネットワーク送受信部が、時刻認証を管理する時刻認証管理サーバーと接続され、
時刻データを読み出す時刻データ読出部と、
復号化処理を行った時刻の認証を受け、復元データに付帯する時刻データを承認処理す
る時刻データ処理部とを備えた
請求項4に記載の復号化装置。
【請求項6】
暗号化データの復号化時に提示する提示情報データを読み出す提示データ読出部と、
提示データ読出部で読み出した提示情報を提示処理する提示データ処理部とを備えた
請求項4または5に記載の復号化装置。
【請求項7】
コンピュータにより元データを暗号化処理し、暗号化データを生成する暗号化方法にお
いて、
元データ読出部によって、元データを読み出す元データ読み出しステップと、
暗号化処理部によって、元データを暗号化処理する暗号化処理ステップと、
暗号化処理の後に、
ネットワーク送受信部によって、各ユーザーの報奨ポイントを管理する報奨ポイント管理
サーバーとネットワークを介してデータ送受信し、報奨ポイントデータ読出部によって、
暗号化処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付を行ったユーザーの報奨ポイントデータを
読み出す報奨ポイントデータ読み出しステップと、
報奨ポイント処理部によって、暗号化処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付を行ったユ
ーザーの報奨ポイントデータを処理する報奨ポイント処理ステップとを有する
ことを特徴とする暗号化方法。
【請求項8】
コンピュータにより元データを暗号化処理し、暗号化データを生成する暗号化方法にお
いて、
元データ読出部によって、元データを読み出す元データ読み出しステップと、
暗号化処理部によって、元データを暗号化処理する暗号化処理ステップと、
暗号化処理の後に、
報奨ポイントデータ読出部によって、暗号化処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付を行
うユーザーの報奨ポイントデータを予め格納しておいた記憶装置から読み出す報奨ポイン
トデータ読み出しステップと、
ネットワーク送受信部によって、各ユーザーの報奨ポイントを管理する報奨ポイント管理
サーバーとネットワークを介してデータ送受信し、報奨ポイント処理部によって、暗号化
処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付を行ったユーザーの報奨ポイントデータを処理す
る報奨ポイント処理ステップとを有する
ことを特徴とする暗号化方法。
【請求項9】
コンピュータにより元データを暗号化処理し、暗号化データを生成する暗号化方法にお
いて、
元データ読出部によって、元データを読み出す元データ読み出しステップと、
ネットワーク送受信部によって、各ユーザーの報奨ポイントを管理する報奨ポイント管理
サーバーとネットワークを介してデータ送受信し、報奨ポイントデータ読出部によって、
暗号化処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付を行うユーザーの報奨ポイントデータを読
み出す報奨ポイントデータ読み出しステップと、
暗号化処理部によって、元データを暗号化処理する暗号化処理ステップと、
暗号化処理の後に、
報奨ポイント処理部によって、暗号化処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付を行ったユ
ーザーの報奨ポイントデータを処理する報奨ポイント処理ステップとを有する
ことを特徴とする暗号化方法。
【請求項10】
コンピュータにより元データを暗号化処理し、暗号化データを生成する暗号化方法にお
いて、
元データ読出部によって、元データを読み出す元データ読み出しステップと、
報奨ポイントデータ読出部によって、暗号化処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付を行
うユーザーの報奨ポイントデータを予め格納しておいた記憶装置から読み出す報奨ポイン
トデータ読み出しステップと、
暗号化処理部によって、元データを暗号化処理する暗号化処理ステップと、
暗号化処理の後に、
ネットワーク送受信部によって、各ユーザーの報奨ポイントを管理する報奨ポイント管理
サーバーとネットワークを介してデータ送受信し、報奨ポイント処理部によって、暗号化
処理もしくは暗号化処理用の公開鍵送付を行ったユーザーの報奨ポイントデータを処理す
る報奨ポイント処理ステップとを有する
ことを特徴とする暗号化方法。
【請求項11】
ネットワーク送受信部によって、時刻認証を管理する時刻認証管理サーバーとネットワー
クを介してデータ送受信し、時刻データ読出部によって、時刻データを読み出す時刻デー
タ読み出しステップと、
暗号化処理の後に、
時刻データ処理部によって、時刻データを承認処理する時刻データ処理ステップと、
データ連結処理部によって、暗号化データと時刻データとを連結して時刻認証付加暗号化
データを生成するデータ連結処理ステップとを有する
請求項7ないし10に記載の暗号化方法。
【請求項12】
ネットワーク送受信部によって、時刻認証を管理する時刻認証管理サーバーとネットワー
クを介してデータ送受信し、時刻データ読出部によって、時刻データを読み出す時刻デー
タ読み出しステップと、
データ連結処理部によって、元データと時刻データとを連結して時刻認証付加元データを
生成するデータ連結処理ステップと、
暗号化処理の後に、
時刻データ処理部によって、時刻データを承認処理して時刻認証付加暗号化データを生成
する時刻データ処理ステップとを有する
請求項7ないし10に記載の暗号化方法。
【請求項13】
提示データ読出部によって、元データの暗号化時、または、それによる暗号化データの復
号化時に提示する提示情報データを読み出す提示データ読み出しステップと、
暗号化処理の後に、
提示データ処理部によって、提示情報を提示処理する提示データ処理ステップと、
データ連結処理部によって、暗号化データと提示情報データとを連結して提示情報付加暗
号化データを生成するデータ連結処理ステップとを有する
請求項7ないし12に記載の暗号化方法。
【請求項14】
提示データ読出部によって、元データの暗号化時、または、それによる暗号化データの復
号化時に提示する提示情報データを読み出す提示データ読み出しステップと、
データ連結処理部によって、元データと提示情報データとを連結して提示情報付加元デー
タを生成するデータ連結処理ステップと、
暗号化処理の後に、
提示データ処理部によって、提示情報を提示処理して提示情報付加暗号化データを生成す
る提示データ処理ステップとを有する
請求項7ないし12に記載の暗号化方法。
【請求項15】
提示情報が、広告に関するテキストデータ、画像データ、音声データ、音声及び動画像
からなる映像データのいずれかである
請求項13または14に記載の暗号化方法。
【請求項16】
提示情報データが、広告に関するテキストデータ、画像データ、音声データ、音声及び
動画像からなる映像データのいずれかのファイル名またはパス名またはネットワークアド
レスである
請求項13または14に記載の暗号化方法。
【請求項17】
報奨ポイント処理の後に、
報奨ポイントが更新されたことを暗号化処理を行ったユーザーへ通知する報奨ポイント更
新通知ステップを有する
請求項7ないし16に記載の暗号化方法。
【請求項18】
ネットワーク送受信部によって、暗号化データまたは時刻認証付加暗号化データまたは提
示情報付加暗号化データまたは時刻認証及び提示情報付加暗号化データが送信された後に

それら暗号化データが送信されたことを送信時刻と共に、暗号化処理を行ったユーザー
へ通知する暗号化データ送信通知ステップを有する
請求項7ないし17に記載の暗号化方法。
【請求項19】
コンピュータにより暗号化データを復号化処理し、復元データを生成する復号化方法に
おいて、
暗号化データ読出部によって、暗号化データを読み出す暗号化データ読み出しステップ
と、
復号化処理部によって、暗号化データを復号化処理する復号化処理ステップと、
復号化処理の後に、
ネットワーク送受信部によって、各ユーザーの報奨ポイントを管理する報奨ポイント管理
サーバーとネットワークを介してデータ送受信し、報奨ポイントデータ読出部によって、
復号化処理を行ったユーザーの報奨ポイントデータを読み出す報奨ポイントデータ読み出
しステップと、
報奨ポイント処理部によって、復号化処理を行ったユーザーの報奨ポイントデータを処理
する報奨ポイント処理ステップとを有する
ことを特徴とする復号化方法。
【請求項20】
コンピュータにより暗号化データを復号化処理し、復元データを生成する復号化方法に
おいて、
暗号化データ読出部によって、暗号化データを読み出す暗号化データ読み出しステップ
と、
復号化処理部によって、暗号化データを復号化処理する復号化処理ステップと、
復号化処理の後に、
報奨ポイントデータ読出部によって、復号化処理を行うユーザーの報奨ポイントデータを
予め格納しておいた記憶装置から読み出す報奨ポイントデータ読み出しステップと、
ネットワーク送受信部によって、各ユーザーの報奨ポイントを管理する報奨ポイント管理
サーバーとネットワークを介してデータ送受信し、報奨ポイント処理部によって、復号化
処理を行ったユーザーの報奨ポイントデータを処理する報奨ポイント処理ステップとを有
する
ことを特徴とする復号化方法。
【請求項21】
コンピュータにより暗号化データを復号化処理し、復元データを生成する復号化方法に
おいて、
暗号化データ読出部によって、暗号化データを読み出す暗号化データ読み出しステップ
と、
ネットワーク送受信部によって、各ユーザーの報奨ポイントを管理する報奨ポイント管理
サーバーとネットワークを介してデータ送受信し、報奨ポイントデータ読出部によって、
復号化処理を行うユーザーの報奨ポイントデータを読み出す報奨ポイントデータ読み出し
ステップと、
復号化処理部によって、暗号化データを復号化処理する復号化処理ステップと、
復号化処理の後に、
報奨ポイント処理部によって、復号化処理を行ったユーザーの報奨ポイントデータを処理
する報奨ポイント処理ステップとを有する
ことを特徴とする復号化方法。
【請求項22】
コンピュータにより暗号化データを復号化処理し、復元データを生成する復号化方法に
おいて、
暗号化データ読出部によって、暗号化データを読み出す暗号化データ読み出しステップ
と、
報奨ポイントデータ読出部によって、復号化処理を行うユーザーの報奨ポイントデータを
予め格納しておいた記憶装置から読み出す報奨ポイントデータ読み出しステップと、
復号化処理部によって、暗号化データを復号化処理する復号化処理ステップと、
復号化処理の後に、
ネットワーク送受信部によって、各ユーザーの報奨ポイントを管理する報奨ポイント管理
サーバーとネットワークを介してデータ送受信し、報奨ポイント処理部によって、復号化
処理を行ったユーザーの報奨ポイントデータを処理する報奨ポイント処理ステップとを有
する
ことを特徴とする復号化方法。
【請求項23】
ネットワーク送受信部によって、時刻認証を管理する時刻認証管理サーバーとネットワー
クを介してデータ送受信し、時刻データ読出部によって、時刻データを読み出す時刻デー
タ読み出しステップと、
復号化処理の後に、
時刻データ処理部によって、時刻データを承認処理する時刻データ処理ステップと、
データ連結処理部によって、復元データと時刻データとを連結して時刻認証付加復元デー
タを生成するデータ連結処理ステップとを有する
請求項19ないし22に記載の復号化方法。
【請求項24】
ネットワーク送受信部によって、時刻認証を管理する時刻認証管理サーバーとネットワー
クを介してデータ送受信し、時刻データ読出部によって、時刻データを読み出す時刻デー
タ読み出しステップと、
データ連結処理部によって、暗号化データと時刻データとを連結して時刻認証付加暗号化
データを生成するデータ連結処理ステップと、
復号化処理の後に、
時刻データ処理部によって、時刻データを承認処理して時刻認証付加復元データを生成す
る時刻データ処理ステップとを有する
請求項19ないし22に記載の復号化方法。
【請求項25】
提示データ読出部によって、暗号化データの復号化時に提示する提示情報データを読み出
す提示データ読み出しステップと、
復号化処理の前または後に、
提示データ処理部によって、提示情報を提示処理する提示データ処理ステップとを有する
提示データ処理ステップとを有する
請求項19ないし24に記載の復号化方法。
【請求項26】
データ分割処理部によって、提示情報付加暗号化データを提示情報データと暗号化デー
タとに分割するデータ分割ステップと、
提示データ読出部によって、暗号化データの復号化時に提示する提示情報データを読み出
す提示データ読み出しステップと、
復号化処理の前または後に、
提示データ処理部によって、提示情報を提示処理する提示データ処理ステップとを有する
請求項19ないし24に記載の復号化方法。
【請求項27】
提示情報が、広告に関するテキストデータ、画像データ、音声データ、音声及び動画像
からなる映像データのいずれかである
請求項25または26に記載の復号化方法。
【請求項28】
提示情報データが、広告に関するテキストデータ、画像データ、音声データ、音声及び
動画像からなる映像データのいずれかのファイル名またはパス名またはネットワークアド
レスである
請求項25または26に記載の復号化方法。
【請求項29】
報奨ポイント処理の後に、
報奨ポイントが更新されたことを復号化処理を行ったユーザーへ通知する報奨ポイント更
新通知ステップを有する
請求項19ないし28に記載の復号化方法。
【請求項30】
ネットワーク送受信部によって、暗号化データまたは時刻認証付加暗号化データまたは提
示情報付加暗号化データまたは時刻認証及び提示情報付加暗号化データが受信された後に

それら暗号化データが受信されたことを受信時刻と共に、暗号化処理を行ったユーザー
へ通知する暗号化データ受信通知ステップを有する
請求項19ないし29に記載の復号化方法。
【請求項31】
復号化処理の後に、
暗号化データが復元されたことを暗号化処理を行ったユーザーへ通知する復元通知ステ
ップを有する
請求項19ないし30に記載の復号化方法。
【請求項32】
コンピュータを請求項1ないし3に記載の暗号化装置として機能させるか、または、請
求項7ないし17に記載の暗号化方法を実行する暗号化プログラムと、
コンピュータを請求項4ないし6に記載の復号化装置として機能させるか、または、請
求項18ないし31に記載の復号化方法を実行する復号化プログラムと、
のいずれか一方または双方を有する
ことを特徴とするプログラム。
【請求項33】
請求項32に記載のプログラムを格納した
ことを特徴とするコンピュータ用記憶媒体。
【請求項34】
請求項1ないし3に記載の暗号化装置、または、請求項7ないし17に記載の暗号化方
法によって生成された
暗号化データまたは時刻認証付加暗号化データまたは提示情報付加暗号化データまたは時
刻認証及び提示情報付加暗号化データ
を格納した
ことを特徴とするコンピュータ用記憶媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate


【公開番号】特開2009−146097(P2009−146097A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−321697(P2007−321697)
【出願日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(301022471)独立行政法人情報通信研究機構 (1,071)
【Fターム(参考)】