説明

報知システム

【課題】停電時にRTC等の負荷に対して電力供給が維持されているか否かの判断が容易に行えるようにし、ひいては誤操作や無駄作業等の発生を防止する。
【解決手段】電力供給を受けて動作する負荷と、前記負荷に電力供給する主電源と、電力供給を受けて動作し、ユーザに対して所定の報知情報を報知する報知部と、前記主電源から前記負荷への電力供給が停止した場合に、該負荷に電力供給するとともに前記報知部に電力供給する補助電源と、前記主電源から負荷への電力供給時に、該主電源と前記補助電源との間の通電をオンにして且つ該補助電源と前記負荷及び報知部との間の通電をオフにする第1の通電状態と、前記主電源から負荷への電力供給停止時に、該主電源と前記補助電源との間の通電をオフにして且つ該補助電源と前記負荷及び報知部との間の通電をオンにする第2の通電状態とを切り替える切替部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調設備等のリモコンなどにおいて、バックアップ機能の作動に関する報知情報をユーザに対して報知する報知システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、空調設備等のリモートコントロール装置(リモコンという)などには、時計専用のチップすなわちRTC(Real Time Clock)が内蔵されている(例えば特許文献1参照)。RTCは、他のチップと違って、停電時における電力供給のバックアップ(電源補償)がなされる、すなわち、メイン電源が切られている間も内蔵電池等のバックアップ電源から電源供給を受けて動作するようになっている(電源が入っている間は外部電源から供給を受ける)。例えばリモコンの制御部(例えばOS;Operating System)等は、稼働日時を特定するべく起動時にRTCから日時を取得する必要があり、そのためにも当該バックアップ機能が備えられている。
【特許文献1】特開2005−49039号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、停電時に上記RTCのバックアップ機能が実際に作動しているか否か、すなわち停電によってRTCの計時動作が停止した状態であるのか否かを、外見から判断することは困難であった。そのため、停電回復時等に、ユーザやメンテナンス者が、RTCの計時動作が停止しているか否かを調査しなくてはならない、或いは実際には計時動作が維持されているにも拘わらず、時間設定をし直す(時計をリセットする)といった誤操作や無駄作業が発生してしまう。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、停電時にRTC等の負荷に対して電力供給が維持されているか否かの判断を容易に行うことができ、ひいては誤操作や無駄作業等の発生を防止することができる操作性の良い報知システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る報知システムは、電力供給を受けて動作する負荷と、前記負荷に電力供給する主電源と、電力供給を受けて動作し、ユーザに対して所定の報知情報を報知する報知部と、前記主電源から前記負荷への電力供給が停止した場合に、該負荷に電力供給するとともに前記報知部に電力供給する補助電源と、前記主電源から負荷への電力供給時に、該主電源と前記補助電源との間の通電をオンにして且つ該補助電源と前記負荷及び報知部との間の通電をオフにする第1の通電状態と、前記主電源から負荷への電力供給停止時に、該主電源と前記補助電源との間の通電をオフにして且つ該補助電源と前記負荷及び報知部との間の通電をオンにする第2の通電状態とを切り替える切替部とを備えることを特徴とする。
【0006】
上記構成によれば、主電源が、負荷に電力供給するものとされ、補助電源が、主電源から負荷への電力供給が停止した場合に、該負荷に電力供給するとともに、ユーザに対して所定の報知情報を報知する報知部に電力供給するものとされ、切替部によって、主電源から負荷への電力供給時に、主電源と補助電源との間の通電をオンにして且つ補助電源と負荷及び報知部との間の通電をオフにする第1の通電状態と、主電源から負荷への電力供給停止時に、主電源と補助電源との間の通電をオフにして且つ補助電源と負荷及び報知部との間の通電をオンにする第2の通電状態とが切り替えられる。
【0007】
また、上記構成において、前記切替部は、前記主電源から供給される電力によって動作するマイクロコンピュータであって、該主電源から電力が供給されている間は前記第1の通電状態を維持し、該主電源からの電力供給が停止されて該マイクロコンピュータの動作が停止した時点で前記第2の通電状態にすることが好ましい。
【0008】
これによれば、切替部が、主電源から供給される電力によって動作するマイクロコンピュータとされ、この切替部としてのマイクロコンピュータによって、主電源から電力が供給されている間は第1の通電状態が維持され、主電源からの電力供給が停止されてマイクロコンピュータの動作が停止した時点で第2の通電状態にされる。
【0009】
また、上記構成において、前記報知部は、前記補助電源から電力供給されているときに点灯する点灯器であることが好ましい。
【0010】
これによれば、報知部が、補助電源から電力供給されているときに点灯する点灯器とされる。
【0011】
また、上記構成において、前記報知部は、前記補助電源からの電力供給に応じて前記報知情報を音声によって出力する音声出力器であることが好ましい。
【0012】
これによれば、報知部が、補助電源からの電力供給に応じて報知情報を音声によって出力する音声出力器とされる。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の発明によれば、主電源から負荷への電力供給停止時に、主電源と補助電源との間の通電をオフにして且つ補助電源と負荷及び報知部との間の通電をオンにする第2の通電状態とされる、すなわち補助電源から負荷への電力供給が維持されるとともに、報知部にも電力供給されてユーザに対する所定の報知情報の報知が行われるので、停電時にRTC等の負荷に対して電力供給が維持されているか否かの判断を容易に行うことができ、ひいては誤操作や無駄作業等の発生を防止することができる。なお、当該切替部によって第1の通電状態と第2の通電状態とが切り替えられる構成により、主電源から負荷へ電力供給される状態から、主電源から負荷及び報知部へ電力供給される状態への切り替えを、容易に且つ確実に行うことが可能となる。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、電力供給を受けてマイクロコンピュータが動作しているときは第1の通電状態が維持され、マイクロコンピュータに対して電力供給が停止されて該マイクロコンピュータの動作が停止した時点で第2の通電状態になる構成であるので、第1及び第2の通信状態の切り替えをマイクロコンピュータ(マイクロコンピュータの駆動、非駆動の状態変化)を利用して容易に実現できる。換言すれば、マイクロコンピュータの生死に連動させることで、該マイクロコンピュータに電力供給されなくなると自動的に第2の通信状態に移行させることができるので、停電時に確実に負荷及び報知部へ電力供給することができ、ひいては確実に上記RTC等の負荷に対して電力供給が維持されているか否かの判断を行うことができる。また、マイクロコンピュータに当該切り替え機能を兼用させることができるので、報知システムのシステム構成が簡易なものとなる。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、報知部が、補助電源から電力供給されているときに点灯する点灯器とされるので、負荷に補助電源から電力が供給されていること(報知情報)をLED等の点灯器を用いて容易に報知することができる。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、報知部が、補助電源からの電力供給に応じて報知情報を音声によって出力する音声出力器とされるので、負荷に補助電源から電力が供給されていること(報知情報)をスピーカ等の音声出力器を用いて容易に報知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る報知システム1のブロック構成図である。報知システム1は、例えば、空調機器(設備)等を制御するリモコン(リモートコントロール装置)に内蔵されている。この報知システム1は、主電源2、第1電源回路3、負荷4、点灯器5、第2電源回路6、第1スイッチ7、第2スイッチ8及びマイコン9を備えている。
【0018】
主電源2は、報知システム1に電力供給を行う電源(メイン電源;外部電源)である。ここでは主電源2は、第1電源回路3に電気的に接続されており、通常時においてこの第1電源回路3に対して電力供給を行う。
【0019】
第1電源回路3は、主電源2からの電力供給を受けて、負荷4、第2電源回路6及びマイコン9に電力供給を行うもの(電源回路)である。第1電源回路3は、電気的に、負荷4と直接接続されており、また、第1スイッチ7を介して第2電源回路6と接続されている。
【0020】
負荷4は、電力供給を受けて所定の動作を行うものであり、例えば上記リモコンに内蔵されている時計、例えばRTC(Real Time Clock)である。このRTCは、例えばリモコン内のマザーボードすなわちP板(プリント基板)上に実装されている計時専用のチップである。
【0021】
点灯器5は、電力供給を受けて点灯するものであり、例えばLED(Light Emitting Diode)等の発光素子や電球等である。要は、電力供給を受けて光を発するものであればよい。ここではLEDとする。このLEDは、例えば上記P板上の所定位置に実装されている。そして、例えばこのP板を覆う蓋部材(例えばリモコンの筐体)に設けられた開口部(貫通穴)から、当該LEDの点灯、非点灯状態がユーザやメンテナンス者(以降、纏めてユーザという)によって視認されるようになっている。
【0022】
なお、負荷4及び点灯器5は、第2電源回路6と図1、2に示すような配線関係とされているので、すなわち、第2電源回路6と負荷4、第2電源回路6と点灯器5とが別々の配線によって接続されて且つ通電、非通電が別々の(2つの)第2スイッチ8によって切り替えられるのではなく、1つの第2スイッチ8(負荷4及び点灯器5と第2電源回路6との間の1本の配線)を用いて切り替えられるので、第2電源回路6から負荷4に電力供給されているときには確実に点灯器5も点灯する、すなわち点灯器5への電力供給が維持されていることを確実に報知することができる。
【0023】
第2電源回路6は、負荷4及び点灯器5に電力供給するものである。第2電源回路6は、充電及び放電が可能な例えば電池(充電電池)或いはコンデンサ(容量の大きなコンデンサ)からなる、所謂バックアップ電源回路である。第2電源回路6は、第1スイッチ7を介して、第1電源回路3及び負荷4と電気的に接続されている。第2電源回路6は、第1電源回路3からの電力供給を受けて充電されるとともに、当該第1電源回路3からの電力供給停止時に、負荷4及び点灯器5に対して放電することでこれら負荷4及び点灯器5に電力供給を行う。
【0024】
第1スイッチ7は、第1電源回路3と第2電源回路6との間の通電、非通電(オン、オフ)の切り替えを行う切替スイッチである。第2スイッチ8は、第2電源回路6と負荷4及び点灯器5との間の通電、非通電の切り替えを行う切替スイッチである。第1及び第2スイッチ7、8は、例えばスイッチングトランジスタである。
【0025】
マイコン9は、各制御プログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)、一時的に各種データを格納するRAM(Random Access Memory)、及び制御プログラム等をROMから読み出して実行する中央演算処理装置(CPU;Central Processing Unit)等からなり、報知システム1の動作制御を司るもの(マイクロコンピュータ)である。マイコン9は、第1電源回路3からの電力供給を受けて動作する。
【0026】
ところで、図1は、通常時(通常運転時)における報知システム1の動作状態を示すものである。図2は、停電時、すなわち主電源2から第1電源回路3への電力供給が停止したときの動作状態を示すものである。具体的には、図1に示すように通常時には、第1スイッチ7がオンされて第1電源回路3と第2電源回路6との間が通電され(このとき第2電源回路6は第1電源回路3からの電力供給を受けて充電される)、且つ第2スイッチ8がオフされて第2電源回路6と負荷4及び点灯器5との間が非通電にされる。この状態を第1の通電状態という。一方、図2に示すように停電時には、第1スイッチ7がオフされて第1電源回路3と第2電源回路6との間が非通電とされ、且つ第2スイッチ8がオンされて第2電源回路6と負荷4及び点灯器5との間が通電される。この状態を第2の通電状態という。
【0027】
マイコン9は、この第1の通電状態と第2の通電状態との切り替えを行う。ただし、マイコン9による当該第1の通電状態と第2の通電状態との切り替えは、第1電源回路3から電力供給を受けて駆動(作動)しているか、或いは停電により第1電源回路3からの電力供給が停止されて駆動していないかに応じて、すなわちマイコン9自身の生死(駆動状態)に連動させることで行われる。マイコン9が駆動しているときには、第1スイッチ7がオンとなるとともに第2スイッチ8がオフとなっている。マイコン9の駆動が停止すると(マイコン9によるプログラム制御に依らず)、第1スイッチ7がオフされるとともに第2スイッチ8がオンとなる。換言すれば、マイコン9は、主電源2から電力が供給されている間は第1の通電状態を維持し、主電源2からの電力供給が停止されて自身の動作が停止された時点で謂わば自動的に第2の通電状態に切り替える。
【0028】
なお、図2に示すように、第2の通電状態に切り替えられるときには、第1スイッチ7がオフされるので、電池やコンデンサ(第2電源回路6)から配線ラインL1を経た負荷4への放電或いは第1電源回路3への放電が防止され、確実に負荷4及び点灯部5への放電が行われる。
【0029】
図3は、本実施形態における報知システム1による報知動作に関するフローチャートである。先ず通常時において、第1スイッチ7がオンされて且つ第2スイッチ8がオフされた第1の通電状態において、主電源2から第1電源回路3を介して、負荷4(RTC)に電力供給されるとともに、第2電源回路6(補助電源)に電力供給されて第2電源回路6の充電が行われる(ステップS1)。停電が発生した場合、すなわち主電源2から第1電源回路3への電力供給が停止した場合(ステップS2のYES)、マイコン9への電力供給が停止されてマイコン9の駆動も停止する。停電が発生しない場合にはそのままステップS1における第1の通電状態が維持される(ステップS2のNO)。このマイコン9の駆動停止に連動して、第1スイッチ7及び第2スイッチ8それぞれのオン、オフが切り替えられる。すなわち、第1スイッチ7がオフされて且つ第2スイッチ8がオンされる(ステップS3)。このスイッチの切り替えにより、上記第1の通電状態から第2の通電状態へと移行される、すなわち第2電源回路6から負荷4及び点灯器5への電力供給が行われ、負荷4に対する電力供給が維持されるとともに、点灯器5(LED)が点灯する(ステップS4)。停電が回復しない間は、当該ステップS4の第2の通電状態が維持される(ステップS5のNO)。停電が回復した場合には(ステップS5のYES)、すなわち主電源2から第1電源回路3を介したマイコン9への電力供給が行われるようになると、第1スイッチ7がオンされて且つ第2スイッチ8がオフされて第1の通電状態に復帰され(ステップS6)、通常時のステップS1へ戻る。
【0030】
以上のように本実施形態に係る報知システム1によれば、主電源2が、負荷4に電力供給するものとされ、第2電源回路6(補助電源)が、主電源2から(第1電源回路3を介して)負荷4への電力供給が停止した場合に、該負荷4に電力供給するとともに、ユーザに対して所定の報知情報を報知する点灯部5(報知部)に電力供給するものとされ、マイコン9(切替部)によって、主電源2から負荷4への電力供給時に、主電源2と第2電源回路6との間の通電をオンにして且つ第2電源回路6と負荷4及び点灯部5との間の通電をオフにする第1の通電状態と、主電源2から負荷4への電力供給停止時に、主電源2と第2電源回路6との間の通電をオフにして且つ第2電源回路6と負荷4及び点灯部5との間の通電をオンにする第2の通電状態とが切り替えられる。
【0031】
このように、主電源2から負荷4への電力供給停止時に、主電源2と第2電源回路6との間の通電をオフにして且つ第2電源回路6と負荷4及び点灯部5との間の通電をオンにする第2の通電状態とされる、すなわち第2電源回路6から負荷4への電力供給が維持されるとともに、点灯部5にも電力供給されてユーザに対する所定の報知情報の報知が行われるので、停電時にRTC等の負荷4に対して電力供給が維持されているか否かの判断を容易に行うことができ、ひいては誤操作や無駄作業等の発生を防止することができる。なお、マイコン9(上記切替部)によって第1の通電状態と第2の通電状態とが切り替えられる構成により、主電源2から負荷4へ電力供給される状態から、主電源2から負荷4及び点灯部5へ電力供給される状態への切り替えを、容易に且つ確実に行うことが可能となる。
【0032】
また、上述のように、主電源2から供給される電力によって動作するマイコン9(マイクロコンピュータ)が、上記第1の通電状態と第2の通電状態との切り替えを行うものとして用いられる構成とされ、主電源2から電力が供給されている間は第1の通電状態を維持し、主電源2からの電力供給が停止されてマイコン9の駆動が停止した時点で第2の通電状態にされるので、すなわち、電力供給を受けてマイコン9が動作(作動)しているときは第1の通電状態が維持され、マイコン9に対して電力供給が停止されて該マイコン9の動作が停止した時点で第2の通電状態になる構成であるので、第1及び第2の通電状態の切り替えをマイコン9(マイコン9の駆動、非駆動の状態変化)を利用して容易に実現できる。
【0033】
換言すれば、第1及び第2の通電状態の切り替えをマイコン9の生死に連動させることができる、すなわちマイコン9に電力供給(通電)されなくなると自動的に且つ確実に第2の通電状態に移行することができる。これにより、停電時に確実に負荷4及び点灯部5へ電力供給することができ、ユーザがこの点灯部5の点灯を視認するなどにより、ひいては確実に負荷4に対して電力供給が維持されているか否かの判断を行うことができる。また、マイコン9に当該切り替え機能を兼用させることができるので、報知システム1のシステム構成が簡易なものとなる。
【0034】
また、上記報知部が、第2電源回路6から電力供給されているときに点灯する点灯器5(LED)とされるので、負荷4に第2電源回路6から電力が供給されていること(報知情報)をLEDを用いて容易に報知することができる。なお、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種構成の追加、変更を伴うことが可能であり、例えば次のような変形態様を取ることができる。
【0035】
(A)上記実施形態では、報知情報を報知する手段(報知部)として点灯器5を例に挙げているが、例えばこの報知手段を、第2電源回路6からの電力供給に応じて報知情報を音声によって出力する音声出力器、例えばスピーカとしてもよい。これにより、負荷4に第2電源回路6から電力が供給されていること(報知情報)を、当該スピーカ等の音声出力器を用いて、例えば「RTCに対するバックアップ機能が作動中です」などと、容易に報知することができる。
【0036】
(B)上記実施形態では、P板を覆う蓋部材に設けられた開口部から、当該LEDの点灯、非点灯状態がユーザによって視認される構成としているが、これに限らず、例えば蓋部材には開口部を設けず(蓋部材が閉じられているときには外からは視認できない)、停電時に、バックアップ機能が作動しているか否かを確かめるべくユーザがこの蓋部材を開いてリモコン内を確認しようとする際に、LEDの点灯の有無が視認できるような構成としてもよい。
【0037】
(C)点灯部5はLEDでなくともよく、例えばリモコンのモニタ(液晶表示パネル)等の所定位置を点灯表示させるものであってもよい。また、点灯部5は、常時点灯するものでなくともよく、点滅するものでもよい。要は、光を発することで報知するものであれば何れのものでも構わない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施形態に係る報知システムのブロック構成図であり、通常時の動作状態を説明する図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る報知システムのブロック構成図であり、停電時の動作状態を説明する図である。
【図3】上記報知システムによる報知動作に関するフローチャートである。
【符号の説明】
【0039】
1 報知システム
2 主電源
3 第1電源回路
4 負荷
5 点灯器(報知部)
6 第2電源回路(補助電源)
7 第1スイッチ
8 第2スイッチ
9 マイコン(マイクロコンピュータ、切替部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力供給を受けて動作する負荷と、前記負荷に電力供給する主電源と、電力供給を受けて動作し、ユーザに対して所定の報知情報を報知する報知部と、前記主電源から前記負荷への電力供給が停止した場合に、該負荷に電力供給するとともに前記報知部に電力供給する補助電源と、前記主電源から負荷への電力供給時に、該主電源と前記補助電源との間の通電をオンにして且つ該補助電源と前記負荷及び報知部との間の通電をオフにする第1の通電状態と、前記主電源から負荷への電力供給停止時に、該主電源と前記補助電源との間の通電をオフにして且つ該補助電源と前記負荷及び報知部との間の通電をオンにする第2の通電状態とを切り替える切替部とを備えることを特徴とする報知システム。
【請求項2】
前記切替部は、前記主電源から供給される電力によって動作するマイクロコンピュータであって、該主電源から電力が供給されている間は前記第1の通電状態を維持し、該主電源からの電力供給が停止されて該マイクロコンピュータの動作が停止した時点で前記第2の通電状態にすることを特徴とする請求項1に記載の報知システム。
【請求項3】
前記報知部は、前記補助電源から電力供給されているときに点灯する点灯器であることを特徴とする請求項1又は2に記載の報知システム。
【請求項4】
前記報知部は、前記補助電源からの電力供給に応じて前記報知情報を音声によって出力する音声出力器であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の報知システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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