説明

塗材単独パネルシ−ト乾式リサイクル塗装製品工法

【課題】建造物の塗材塗装は現地などで行っている為に変動要素の問題があり、湿式工法を乾式工法とすることで、作業の簡素化、従来の問題点を解決、精度を高めた塗装完成製品を提供でき、新築、改修工事、内外装対応、産業廃棄コスト削減、構成部材の再利用、構成部材コストを低減すると共に、これからの超長期住宅問題でのメンテナンスの重要性、循環型社会対応、乾式工法の、被覆、取換え交換、単独製品部材とした環境に配慮した、塗材単独パネルシ−ト乾式リサイクル塗材製品を提供する。
【解決手段】塗装工程を設備施設の整った場所で作業した塗材完成製品を現場にて、取り付け、取り外しを簡素化した、塗材製品部材、固定部材、押さえ部材、に部材別にし、各単独部材を複合体とした、塗材製品リサイクル工法を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は建造物に行う湿式工法である内外装、塗材塗装仕上げを別の場所で単独完成した製品部材を現場にて、取り付け取り外しを簡素化した、塗材構成部材の塗材単独パネルシ−ト乾式リサイクル塗装製品工法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
塗装は下地となる構造構成部材に塗材を直接塗る、吹付ける、下地処理作業及び構成部材にラスを張り固定した面に軽量モルタルを下塗した後に、くし目をつくり仕上げており、建造物一体型湿式工法で、タイル、クロスは下地または裏地面に接着剤を塗り、直接はっており、乾式工法については、各種形成品建材を溶接、支持金具留め、下地胴緑にビス留め受け金具固定、留めているために取り外しができない剛接合型で、リサイクルするには壊す、剥がす、削るといった在来工法が行われており、面ファスナーについては、主に衣服などの留める、剥がす、機能面で使われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
登録実用新案広報 第3050315号
【非特許文献】
【0004】
構造デザイン講義 著書 内藤 廣
【発明の概要】

【発明が解決しょうとする課題】
【0005】
この発明は、湿式工法での問題点として、天候変化、季節、温度、湿度、臭気、飛散、多工程作業、乾燥、これら変動要素、構成部材別塗材選定、湿式工法であるがための養生、缶及び養生材の廃棄削減、精度の低下、仕上げに伴う中間下地処理コスト、直接塗る、貼る、接合による排出水蒸気による膨れ、剥がれ、建造物が震災に対し受ける影響の亀裂、剥離、水の侵入排出、浸蝕劣化、結露、保全維持問題、内装間仕切り建材としての石膏ボ−ドに直接塗る、貼る、での不純物混入による壊し廃棄結果、有毒ガス発生問題、建造物構成部材の利用および再生リサイクルの低下、建設業界でのスクラップ、アンド、ビルド問題、火災対策、問題を解決し作業環境改善、自然環境問題、循環型社会対応、これら、問題の対応対策を目的に発明されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために湿式工法である塗装作業を品質管理の整った設備施設で繊維縫製加工された面ファスナ−ル−プ基布部に各目的別、内外装仕上塗材を工程ごとに塗装し、仕上げを施した表面が表となり、裏面は繊維質状態のまま残る単独完成部材の取り外し可能とした製品部材となり、製品部材を取り付ける作業が必要になるために、現場では、表面にフックのついた固定部材を構成部材に製品部材の中心部と要所要所に取り付け固定し、製品部材を被覆することで、ル−プ、フックが噛み合い支持することになり、製品と製品の間にできる繋ぎ目、端を留め支えるために、押さえ部材として役目である板状の形成部材を、取り外し可能な金具部品を使い脱着自在、留めとし、耐久性、気候風土、各種規制、結露、防災などの対応、対策として、塗材の持つ機能性での塗膜重層構造で構成部材の受ける様々な悪影響に対しての対応対策を施し、それら、取り外し可能な、塗装製品部材、固定部材、押さえ部材の以上の構成からなる、構成部材から、取り外しができる、直接塗らない、はっていない、吹付けていない、の為に構成部材の再利用、分別廃棄ができ、接合方法を簡素化した単独部材による、複合体構造で、繰り返しリサイクル可能、塗装製品部材、工法を特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
塗装工程作業を変動環境、以外で行えるために、塗り回数、乾燥過程の精度向上製品を提供でき、従来の問題点を解決し、養生、飛散付着材料削減、廃棄物低減、削減、構成部材の保全及び、建材に不純物が混ざらなく再利用、建設産業全体でのリサイクル、及び分別利用、廃棄物低減、工期短縮、下塗り中塗り下地調整不要によるコスト低減、作業工程の簡素化、二層構成での天井構成部材、壁構成部材、床構成部材の通気乾燥、取り外し可能仕上げ部材による内部構成構造部材の補強、補修可能、各設備、電気水道ガス配管交換、復旧簡素化、メンテナンスコスト低減、付加による重層塗膜、特殊塗膜形成での機能性向上、塗装による繰り返しリサイクル製品工法で現場作業環境向上、循環型の自然環境に配慮したものになる。
【0008】
面ファスナ−フック、ル−プを噛み合わせ保持すると共に、仕上げ表面に出る中心部分を、とめる、押さえる部品を削減でき、断熱性塗材と特殊繊維糸を使い縫製形成加工された厚み、網目密度により取り外し製品部材裏面の断熱効果、標準仕様では固定部材と固定部材の空間に断熱材を入れ断熱性能向上、抗菌、防虫剤を付加することで菌の繁殖、害虫防止、機能性では、内部面の結露対策対応、温度変化による内外から侵入した水分、水蒸気を吸収して熱に変換する吸湿発熱繊維糸を使い成型加工すれば内面結露を早期に排出し構成部材の腐食、防錆軽減、乾燥を早めることにより構造構成部材の耐久性、機能性劣化によるメンテナンス期間がのびる。
【0009】
二重構造の通気層工法のために、建造物が受ける変形および水分の排出乾燥を妨げなく、仕上げ表面に、それらの悪影響がでない。
【0010】
建造物の揺れを固定部材を中心部および要所要所、取り付けているために、面ファスナ−ル−プ、フックを噛み合わせ支持しており、震災による仕上げ表面に伝わる影響を吸収、やわらげる、構成部材の免震効果が期待できる。
【0011】
防火塗料、耐火塗材の機能性塗膜形成で、火災による構造構成部材に与える火のまわる速度を減速し、災害を二重防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明、各部材を合わせた内部構造の断面図である。
【図2】 本発明、素材部材表面に面ファスナ−フックの付けた、固定部材の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
(イ)、従来の塗装湿式工法を製品にするには塗装土台となるものが必要になるが、その前に塗材の特性について、従来の乾式パネル、シ−ト自体は金属系、窯業系、コンクリ−ト系、木質系、合成樹脂系、各製造別に様々な素材で構成しているが、この発明は半製品の工業塗料、建築塗料、建築用内外装仕上塗材、建材塗材の持つ特性を生かし、下塗り中塗り上塗りを、面ファスナ−基布部に塗装することで、塗材と面ファスナ−自体がシ−ト状、パネル状を形状形成製品となり、工業製品の塗装は薄い塗膜を形成しているが、建築用、建材用塗材は下塗り中塗り上塗りの各段階層で厚膜形成が可能で、硬質、軟質塗材、可とう弾性系塗材、透湿機能塗材、有機、無機質塗材、樹脂塗材、各種プライマ−、各種フィラ−、軽量モルタル、各種骨材、各種下地パテ材、各種吹き付け材、中塗り模様形成主材、中塗り上塗り兼用模様仕上げ材、機能性塗材、厚膜重層形成塗材と塗材素材が多種多用で、各塗材構成での硬質系塗材を使えば、パネル状、可とう弾性系塗材を使えば、シ−ト状になり、特殊塗料の機能性、建材塗材の組み合わせ、性能、厚み塗膜層を自在に用途に応じ使い分け、自在に形成形状加工が行え、裁断加工、曲げ加工が容易にでき、粘度調整により浸透速度を調整した塗材を面ファスナ−ル−プ繊維基布部に塗装し浸透固着する塗材特性を利用する。
【0013】
(ロ)、塗装土台となる繊維縫製成型品について、繊維基布部、面ファスナ−ル−プ、フックでは、噛み合った状態のハ−ド、ソフト保持力、耐薬性能、難燃性能、耐熱耐寒性能、引張り強度、剥離回数強度、それぞれ、各種参考試験数値が得られており、それらに基づいて建築基準法、規制条件、用途、各目的別に対処した素材選定ができ、繊維に抗菌加工、防虫加工、特殊科学繊維糸、加工および糸の選別ができ、縫製加工技術での大きさ、長さ、形、厚さ、網目密度が自在調整可能、成型品に塗装するための面ファスナ−ル−プ基布部となり、取り外し可能、塗装製品部材(1)となる。
【0014】
(ハ)、固定部材については、各種目的別素材で金属素材、プラスチック素材、木質素材、樹脂素材、ゴム素材、硬質軟質発泡素材、合成素材、ここで言う素材とは、
建造物、構成部材での内外、地層、気候風土、規制条件、建築基準法、機能性、耐久性等の目的別条件であり、素材限定が目的ではなく、これら条件、法規制に適合した素材を選定し、面ファスナ−フックを素材部材別、適合材料で接着した表面と素材裏面を建造物構成部材に固定する方法は、木の素材に溶接する訳にもいかず、構成部材素材と固定部材素材で異なるが、接着剤、ピン溶接、金具部品固定、各手法が考慮できる、そこで具体的な形状としては、長方形のもので、クロスした縦横十字形成、筋交い、長方形だけのものでも、縦、横、と使い分けし、胴緑の役割とフック、ル−プが噛み合い保持する目的を達成したものであれば、素材そのものは各種目的別に選定し、厚みについても、通気層工法を採用または標準仕様で異なるが、建造物の重視目的用途で各種素材別に、厚み調整、長さ、大きさ、横幅、(1)の支点保持応力を考慮した構成で、それら対応、対策を施した面ファスナ−フックの付けた、固定部材(2)となる。
【0015】
(ニ)、押さえ部材については、廻り縁材、目地材、見切り材、巾木材、幕板材、枠材等の板状形成加工をした部材を使い、素材については上記で記載した内容と同様である、また、具体例として、仕上工程は各構成部材を取り付けた状態で、前工程職種作業が終り次第、次の段階職種に移るが、その作業工程を重複作業とした工程でもよいわけで、固定部材、取り外し可能製品部材を先に固定、被覆し、その後に押さえとなる部材を取り付けてもよく、その場合は押さえ部材を取り外せる金具部品にて取り付け固定し、外装の場合と内装でも、特に水の侵入、受ける応力に考慮した機能の押さえ効果を設け、押さえ部材の役目である、繋ぎ目および端部から入る、受ける悪影響を防ぐ役割と取り外し可能にした、押さえ部材(3)となる。
【符号の説明】
【0016】
1塗装製品部材、2固定部材、3押さえ部材,4構成部材、5通気層および隙間空間。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
面ファスナ−ル−プ基布部に塗装完成した、塗装製品部材(1)、構成部材に要所、要所、取り付けると同時に(1)を支点保持する、面ファスナ−フックを設けた、固定部材(2)、構成部材に取り付けた(2)に(1)を被覆した状態にできる、繋ぎ目、端部を、留める、押さえる、役割と(1)をリサイクルするために、取り外し可能なネジ金具留めとした、板状形成加工の、押さえ部材(3)、以上の構成によりなる半製品塗材を製品部材とした、塗材単独パネルシ−ト乾式リサイクル塗装製品工法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−163855(P2010−163855A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−27867(P2009−27867)
【出願日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【出願人】(597039423)
【Fターム(参考)】