塩製タイル用ホルダー、及び塩製タイル取付ユニット
【課題】 本発明は、塩製タイルを壁材や床材、天井材等の固定対象物に確実に固定することができる上に、塩製タイルの背面側に設置した光源の光を部屋内に適正に照射させることのできる塩製タイル用ホルダーを提供することを課題とする。
【解決手段】 塩で成形された光透過性のある塩製タイルを一方の面上に配置可能に形成されたプレートベース部と、該プレートベース部に直接的又は間接的に連設され、該プレートベース部の一方の面側に延出したタイル保持爪とを備え、前記プレートベース部は、他方の面側に配置される光源の光を一方の面側に通過させる光通過穴が貫設され、前記タイル保持爪は、プレートベース部の一方の面上に配置された塩製タイル回りに位置するように、プレートベース部の周方向に間隔をあけて少なくとも二つ設けられ、各タイル保持爪は、塩製タイルの外周面を係止可能に形成されていることを特徴とする。
【解決手段】 塩で成形された光透過性のある塩製タイルを一方の面上に配置可能に形成されたプレートベース部と、該プレートベース部に直接的又は間接的に連設され、該プレートベース部の一方の面側に延出したタイル保持爪とを備え、前記プレートベース部は、他方の面側に配置される光源の光を一方の面側に通過させる光通過穴が貫設され、前記タイル保持爪は、プレートベース部の一方の面上に配置された塩製タイル回りに位置するように、プレートベース部の周方向に間隔をあけて少なくとも二つ設けられ、各タイル保持爪は、塩製タイルの外周面を係止可能に形成されていることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塩で成形された塩製タイルを壁や天井、床等に敷き詰めるのに用いられる塩製タイル用ホルダー、及びこれを備えた塩製タイル取付ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、塩には新陳代謝の活性化を促進する効能があるとして、部屋を画定する壁、床、及び天井の全てに岩塩から削り出した塊状の塩を敷き詰め、その部屋内を高温多湿にした塩サウナが知られているが(例えば、特許文献1参照)、塩サウナは、部屋内が高温多湿で利用者の身体への負担が非常に大きいことから、長時間に亘って部屋内に滞在できず、新陳代謝を十分に高めることができない場合がある。
【0003】
そこで、昨今、壁、床、及び天井の全てに塩製のタイル(以下、塩製タイルという)を敷き詰め、その部屋内の温度を体温よりも僅かに高い温度(例えば、41℃)で且つ湿度を低湿度(例えば、45%)に設定したソルトルームが提供されている。
【0004】
かかるソルトルームは、部屋内の温度及び湿度が、利用者の身体に対する負担の少ない値に設定され、その設定値(部屋内の温度及び湿度)が塩の効能を最大限発揮させることのできる最適条件であることから、利用者が不快に感じることなく部屋内に長時間滞在でき、新陳代謝や免疫力の活性化が非常に高まるとされている。
【0005】
また、ソルトルームは、光透過性のある塩製タイルが採用されるとともに、該塩製タイルの背面側(裏側)にRGB三色の光源(例えば、LED)が配置されており、塩製タイルを透過したRGB三色の光を部屋内に照射させることで、幻想的な空間演出を行えるようになっている。これにより、ソルトルームは、利用者に癒しを与える(リラックスさせる)ことができ、利用者をストレスから解放させるとされている。
【0006】
このように、ソルトルームは、新陳代謝や免疫力の活性化を非常に高めることができ、また、利用者をストレスから解放させることができるとして、美容分野や医療分野等の多岐に亘る分野で注目を浴びている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−194861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、ソルトルームを構築するにあたり、多数の塩製タイルが壁等に敷き詰められることになるが、この際、塩製タイルの位置ずれや落下を防止するために、塩製タイルを壁材や天井材、床材等の固定対象物に確実に固定しなければならない。
【0009】
しかしながら、塩製タイルは、接着剤や両面粘着テープで固定対象物に直接貼り付けようとすると、安定した状態で固定できないといった問題がある。すなわち、塩製タイルは、塩で成形されたものであるため、表面が凸凹になっていたり、塩の粉が付着したりしており、接着剤や両面粘着テープが付きにくい場合がある。また、塩製タイルは、保管中や輸送中等の温度や湿度の影響(例えば、温度及び湿度の変動)で表面が液状化乃至結晶化する場合があり、接着剤を塗布したり粘着テープを貼り付けたりする面が液状化乃至結晶化していると、接着剤や両面粘着テープが付きにくくなり、固定対象物に対して確実に固定できない場合がある。
【0010】
また、接着剤や両面粘着テープで塩製タイルを固定対象物に固定しようとすると、接着剤や両面粘着テープが塩製タイルと光源との間に介在することになるため、これらが光源からの光の通過を阻害してしまい、部屋内を空間演出に必要な明るさにすることができなくなることがある。特に、接着剤や両面粘着テープで塩製タイルを固定するのに、十分な接着力を確保しようとすればするほど接着剤や両面粘着テープの厚み(塩製タイルと固定対象物との間に形成される層の厚み)が厚くなるため、光の通過を阻害することが顕著になってしまう。
【0011】
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、塩製タイルを壁材や床材、天井材等の固定対象物に確実に固定することができる上に、塩製タイルの背面側に設置した光源の光を部屋内に適正に照射させることのできる塩製タイル用ホルダー、及び塩製タイル取付ユニットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る塩製タイル用ホルダーは、塩で成形された光透過性のある塩製タイルを一方の面上に配置可能に形成されたプレートベース部と、該プレートベース部に直接的又は間接的に連設され、該プレートベース部の一方の面側に延出したタイル保持爪とを備え、前記プレートベース部は、他方の面側に配置される光源の光を一方の面側に通過させる光通過穴が貫設され、前記タイル保持爪は、プレートベース部の一方の面上に配置された塩製タイル回りに位置するように、プレートベース部の周方向に間隔をあけて少なくとも二つ設けられ、各タイル保持爪は、塩製タイルの外周面を係止可能に形成されていることを特徴とする。
【0013】
上記構成の塩製タイル用ホルダーによれば、プレートベース部の他方の面を壁材等の固定対象物に向けた状態で、プレートベース部の実体のある部分を接着剤や粘着テープ、ネジ等で壁材等の固定対象物に固定したり、プレートベース部の他方の面に固定用爪を延設し、その固定用爪を固定対象物に係合させて固定したりすることができる。そして、上記構成の塩製タイル用ホルダーは、タイル保持爪がプレートベース部の一方の面上に配置された塩製タイル回りに位置するようにプレートベース部の周方向に間隔をあけて少なくとも二つ設けられ、各タイル保持爪は、塩製タイルの外周面を係止可能に形成されているので、プレートベース部の一方の面上に塩製タイルを配置することで、その塩製タイルの外周が各タイル保持爪に係止され、プレートベース部の一方の面と直交する方向や一方の面の広がる方向に塩製タイルが移動するのを規制することができる。従って、本発明に係る塩製タイル用ホルダーを用いれば塩製タイルを固定対象物に確実に固定することができる。
【0014】
そして、上記構成の塩製タイル用ホルダーは、プレートベース部に光通過穴が穿設されているため、プレートベース部の実体のある部分に、接着剤や粘着テープ、ネジ、固定用爪等が存在しても、光通過穴を介して光源の光を塩製タイルに直接照射することができる。これにより、光源の光の通過が疎外されることなく、塩製タイルを介して光源からの光を部屋内に適正に照射させることができる。
【0015】
本発明の一態様として、前記プレートベース部の正面形状が塩製タイルの正面形状に対応するように形成されるとともに、該プレートベース部の外周縁部から一方の面側に延出した枠部を備え、前記タイル保持爪は、枠部の先端から延出するように設けられていることが好ましい。このようにすれば、プレートベース部の一方の面上に塩製タイルを配置した状態で、該塩製タイルの外周縁部が枠部に包囲された状態になるため、塩製タイルの位置決めが確実になる。そして、枠部の先端からタイル保持爪が延出しているので、塩製タイルを枠部で位置決めしつつ保持することができる。
【0016】
本発明に係る塩製タイル取付ユニットは、上記何れかの塩製タイル用ホルダーと、複数の塩製タイル用ホルダーが整列状態で取り付けられるホルダー用基台とを備え、該ホルダー用基台は、塩製タイル用ホルダーの取付位置に光を通過させるための基台側光通過穴が貫設され、各塩製タイル用ホルダーは、光通過穴を基台側光通過穴に対応させた状態でホルダー用基台に取付可能に構成されていることを特徴とする。
【0017】
上記構成の塩製タイル取付ユニットによれば、ホルダー用基台を壁材等の固定対象物に対して直接的又は間接的に固定した上で、ホルダー用基台に塩製タイル用ホルダーを整列状態で取り付けることで、塩製タイル用ホルダーに保持させた塩製タイルが固定対象物に対して間接的に固定された状態になる。
【0018】
そして、各塩製タイル用ホルダーは、光通過穴を基台側光通過穴に対応させた状態でホルダー用基台に取付可能に構成されているため、ホルダー用基台に取り付けた状態で、該ホルダー用基台の背面側に配置した光源の光が基台側光通過穴及び光通過穴を介して塩製タイルに到達することになる。これにより、ホルダー用基台の存在が光源からの光の通過を阻害することがなく、塩製タイルを介して光源の光を部屋内に適正に照射させることができる。
【0019】
本発明の一態様として、前記塩製タイル用ホルダーは、プレートベース部の他方の面側に延出した固定用爪を備え、該固定用爪は、光通過穴の回りに少なくとも二つ設けられるとともに、基台側光通過穴の内周縁部に係止可能に形成されてもよい。このようにすれば、固定用爪をホルダー用基台の基台側光通過穴の内周縁部に係止させるだけで、各塩製タイル用ホルダーを固定することができる。
【0020】
本発明の他態様として、前記ホルダー用基台の背面側で固定対象物に固定されるベースを更に備え、ホルダー用基台の背面側の面及びベースの正面側の面の少なくとも何れか一方には、相手側に向けて延出する複数の支持脚部が設けられ、ホルダー用基台及びベースは、支持脚部を介して連結可能に構成され、ホルダー用基台とベースとの間に光源を配置するためのスペースが形成されるように構成されていることが好ましい。このようにすれば、光源からの光を光通過穴、基台側光通過穴を介して塩製タイルに適正に導くことのできる位置に光源を配置することができる。なお、ここで「固定対象物」とは、壁材、天井材、床材等としての板材や、柱材や梁材等の骨組み材等の部屋を形成するための構造材料を意味する。
【0021】
そして、この場合において、前記ホルダー用基台の背面、又は前記ベースの正面の何れか一方に前記支持脚部が延設されるとともに、ホルダー用基台の背面、又はベースの正面の何れか他方に前記支持脚部の先端部を嵌入可能に構成された脚連結部が設けられ、少なくとも何れか一つの支持脚部の先端部、又は該支持脚部の先端部が嵌入される脚連結部の何れか一方に連結用の爪が設けられるとともに、前記少なくとも何れか一つの支持脚部の先端部、又は該支持脚部の先端部が嵌入される脚連結部の何れか他方に前記爪と係合可能な被係合片が設けられていることが好ましい。このようにすれば、被係合片と爪との係合により、ホルダー用基台とベースとを一体的に連結することができる。
【発明の効果】
【0022】
以上のように、本発明に係る塩製タイル用ホルダー、及び塩製タイル取付ユニットによれば、塩製タイルを壁材や床材、天井材等の固定対象物に確実に固定することができる上に、塩製タイルの背面側に設置した光源の光を部屋内に適正に照射させることができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実地形態に係る塩製タイル取付ユニットの分解斜視図を示す。
【図2】同実地形態に係る塩製タイル取付ユニットの一部を分解した状態の斜視図であって、ホルダー用基台とベースとを連結し、塩製タイル用ホルダーをホルダー用基台から取り外した状態の斜視図を示す。
【図3】同実地形態に係る塩製タイル用ホルダー(第一ホルダー)の説明図であって、(a)は、正面図を示し、(b)は、側面図を示し、(c)は背面図を示す。
【図4】同実地形態に係る塩製タイル用ホルダー(第一ホルダー)の説明図であって、(a)は、正面側から見た斜視図を示し、(b)は、背面側から見た斜視図を示す。
【図5】同実地形態に係る塩製タイル用ホルダー(第二ホルダー)の説明図であって、(a)は、正面図を示し、(b)は、側面図を示し、(c)は背面図を示す。
【図6】同実地形態に係る塩製タイル用ホルダー(第二ホルダー)の説明図であって、(a)は、正面側から見た斜視図を示し、(b)は、背面側から見た斜視図を示す。
【図7】同実地形態に係る塩製タイル用ホルダー(第三ホルダー)の説明図であって、(a)は、正面図を示し、(b)は、側面図を示し、(c)は背面図を示す。
【図8】同実地形態に係る塩製タイル用ホルダー(第三ホルダー)の説明図であって、(a)は、正面側から見た斜視図を示し、(b)は、背面側から見た斜視図を示す。
【図9】同実施形態に係る塩製タイル取付ユニットを構成するホルダー用基台の説明図であって、(a)は、正面図を示し、(b)は、背面図を示す。
【図10】同実施形態に係る塩製タイル取付ユニットを構成するベースの説明図であって、(a)は、正面図を示し、(b)は、側面図を示す。
【図11】同実地形態に係る塩製タイル取付ユニットを複数連結した状態を説明するための斜視図を示す。
【図12】同実施形態に係る塩製タイル取付ユニットを用いて複数の塩製タイルを取り付けた状態の正面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の一実施形態に係る塩製タイル取付ユニットについて、添付図面を参照しつつ説明する。
【0025】
本実施形態に係る塩製タイル取付ユニット(以下、単に取付ユニットという)は、図1及び図2に示す如く、塩製タイルTを保持可能に構成された塩製タイル用ホルダー10と、複数の塩製タイル用ホルダー10が整列状態で取り付けられるホルダー用基台11と、ホルダー用基台11の背面側で固定対象物(図示しない)に固定されるベース12とを備えている。なお、本実施形態において、「固定対象物」とは、部屋を構築する壁材、天井材、床材等の板材や、柱や梁等の棒材を意味する。すなわち、「固定対象物」とは、ソルトルームの骨組みを構成して塩製タイルTの取り付けの基礎にされる構造物を意味する。
【0026】
本実施形態に係る取付ユニット1は、正面視六角形状に成形された複数の塩製タイルT(T1)を壁面等に縦横に整列した状態(隣り合う塩製タイルT(T1)の辺(端縁)同士が所定間隔をあけた状態で平行又は略平行をなす状態)で敷き詰めることを前提にしたものである。
【0027】
このように正面視六角形状に成形された複数の塩製タイルTを整列状態で配置すると、塩製タイルTの配置された領域の縦方向の両端、及び横方向の両端に六角形状を半分にした空き領域が形成されてしまうことから、本実施形態に係る取付ユニット1は、塩製タイル用ホルダー10として、正面視六角形状の塩製タイルTを保持させる塩製タイル用ホルダー10aと、縦横の両端に形成される空き領域に配置するための塩製タイルTを保持させる塩製タイル用ホルダー10b,10cとを備えている。
【0028】
すなわち、本実施形態に係る取付ユニット1は、基本形として正面視六角形状に成形された塩製タイルT(以下、第一タイルT1という)を保持するための塩製タイル用ホルダー(以下、第一ホルダーという)10aと、複数の第一タイルT1を縦横に整列状態で配置したときに縦方向の両端に形成される空き領域に配置される塩製タイルT(以下、第二タイルT2)を保持するための塩製タイル用ホルダー(以下、第二ホルダーという)10bと、複数の第一タイルT1を縦横に整列状態で配置したときに横方向の両端に形成される空き領域に配置される塩製タイルT(以下、第三タイルT3)を保持するための塩製タイル用ホルダー(以下、第三ホルダーという)10cとを備えている。なお、以下において、第一タイルT1、第二タイルT2、及び第三タイルT3の全てを指す場合には、これらを総称して単にタイルTといい、第一ホルダー10a、第二ホルダー10b、及び第三ホルダー10cの全てを指す場合には、これらを総称して単にホルダー10ということとする。
【0029】
本実施形態に係る取付ユニット1は、基本形の第一タイルT1が縦横に整列状態で配置されたときに、各第一タイルT1の外周(外郭)を構成する対向二辺が縦方向に沿った状態になるように構成されている。これに伴い、縦方向の両端の空き領域に配置される第二タイルT2は、基本形(六角形状)の外郭を構成する対向二辺(略平行をなす二つの辺)の中間点同士を結ぶ線上で基本形(第一タイルT1)を切断した形状(第一タイルT1を縦方向に二つ割りにした形状)をなしている。これに対し、横方向の両端の空き領域に配置される第三タイルT3は、基本形(六角形状)を縦方向で一列をなして対向する二つの頂点を結ぶ線上で基本形(第一タイルT1)切断した形状(第一タイルT1を横方向に二つ割りにした形状)をなしている。
【0030】
各ホルダー10は、透明樹脂又は半透明樹脂で成形されたものであり、図3〜図8に示す如く、タイルTを一方の面上に配置可能に形成されたプレートベース部100と、該プレートベース部100の一方の面側に延出するように該プレートベース部100に直接的又は間接的に連設されたタイル保持爪101と、プレートベース部100の他方の面側に延出するよう該プレートベース部100に連設された固定用爪102とを備えている。
【0031】
各ホルダー10のプレートベース部100は、正面形状が保持の対象となるタイルTの正面形状(外郭形状)に対応して形成される。すなわち、本実施形態に係る取付ユニット1は、上述の如く、三種類のタイルTを取り付けの対象としているため、第一ホルダー10aは、プレートベース部100の正面形状が第一タイルT1の正面形状に対応して六角形状に形成され(図3及び図4参照)、第二ホルダー10bは、プレートベース部100の正面形状が第二タイルT2の正面形状に対応して第一ホルダー10aのプレートベース部100を横割りした形状(扁平五角形状)に形成され(図5及び図6参照)、第三ホルダー10cは、プレートベース部100の正面形状が第三タイルT3の正面形状に対応して第一ホルダー10aプレート部を縦割りした形状(台形状)に形成されている(図7及び図8参照)。
【0032】
そして、各ホルダー10のプレートベース部100は、他方の面側に配置される光源(図示しない)の光を一方の面側に通過させる光通過穴103…が貫設されている。本実施形態に係るホルダー10は、プレートベース部100に前記光通過穴103…が複数形成されている。
【0033】
本実施形態に係るホルダー10は、プレートベース部100の外周縁部から一方の面側に延出した枠部105をさらに備えている。かかる枠部105は、プレートベース部100の外郭と同形の領域を画定し、その領域内にタイルTが嵌め込み可能に形成されている。すなわち、第一ホルダー10aの枠部105は、プレートベース部100を取り囲んで該プレートベース部100の外郭に対応した六角形状の領域を画定し、第一タイルT1を嵌め込み可能に形成されている(図3及び図4参照)。これに対し、第二ホルダー10bの枠部105は、プレートベース部100を取り囲んで該プレートベース部100の外郭に対応した扁平五角形状(ホームベース状)の領域を画定し、第二タイルT2を嵌め込み可能に形成されている(図5及び図6参照)。そして、第三ホルダー10cの枠部105は、プレートベース部100を取り囲んで該プレートベース部100の外郭に対応して台形状の領域を画定し、第三タイルT3を嵌め込み可能に形成されている(図7及び図8参照)。
【0034】
前記タイル保持爪101は、プレートベース部100の一方の面上に配置されたタイルT回りに位置するように、プレートベース部100の周方向に間隔をあけて少なくとも二つ設けられている。各タイル保持爪101は、プレートベース部100と同様に樹脂製のもので、本実施形態においては、プレートベース部100と一体的に成形されている。
【0035】
各タイル保持爪101は、タイルTの外周面を係止可能に形成されている。すなわち、各タイル保持爪101は、プレートベース部100と面直交方向に延出した延出片101aと、延出片101aの延出する方向と直交する方向で該延出片102aの先端部から内側に向いて突出した突起101bとを備え、突起101bがタイルTの外周面に圧接することでタイルTを係止するようになっている。
【0036】
本実施形態において、タイル保持爪101は、プレートベース部100に対して間接的に連設されている。すなわち、本実施形態に係るホルダー10は、枠部105を備えているため、各タイル保持爪101は、延出片101aが枠部105の先端から延出するように設けられている。
【0037】
本実施形態に係るホルダー10は、プレートベース部100の他方の面に補強用のリブ104が設けられている。かかるリブ104は、プレートベース部100の他方の面から突出した突片で構成されている。また、本実施形態に係るプレートベース部100の他方の面には、ホルダー用基台11に形成された後述する基台側光通過穴110…内に嵌め込み可能に形成された環状リブ106が光通過穴103…を包囲するように突設されている。各ホルダー10の環状リブ106は、プレートベース部100の外郭形状に対する相似形の領域を画定するように形成されている。すなわち、環状リブ106は、プレートベース部100の外郭形状を画定する辺部と略平行をなしており、プレートベース部100の外郭形状に対する相似形の領域を該プレートベース部100の外郭よりも内側で画定している。
【0038】
従って、第一ホルダー10aの環状リブ106は、六角形状の領域を画定し(図3及び図4参照)、第二ホルダー10bの環状リブ106は、扁平五角形状の領域を画定し(図5及び図6参照)、第三ホルダー10cの環状リブ106は、台形状の領域を画定する(図7及び図8参照)ように形成されている。
【0039】
本実施形態に係る第一ホルダー10aは、光通過穴103…を前記基台側光通過穴110に対応させた状態でホルダー用基台11に取付可能に構成され、第二ホルダー10b及び第三ホルダー10cは、光通過穴103…をホルダー用基台11の後述する空き領域111,112に対応させた状態でホルダー用基台11に取付可能に構成されている。
【0040】
具体的には、本実施形態に係るホルダー10は、上述の如く、プレートベース部100の他方の面側に延出した固定用爪102を備えており、固定用爪102は、光通過穴103…の回りに少なくとも二つ設けられている。各固定用爪102は、環状リブ106の先端に連設されている。すなわち、本実施形態に係るホルダー10における各固定用爪102は、環状リブ106の先端からプレートベース部100と面直交方向に延出した延出片102aと、延出片102aの延出する方向と直交する方向で該延出片102aの先端部から外側に向いて突出した係止用凸部102bとを備えている。
【0041】
これにより、第一ホルダー10aの固定用爪102は、環状リブ106をホルダー用基台11の基台側光通過穴110…に嵌入した状態で該基台側光通過穴110…の縁部に係止用凸部102bが係合するようになっている。従って、本実施形態に係る取付ユニット1は、接着剤や両面粘着テープ等を用いることなく、第一ホルダー10aがホルダー用基台11に対して取り付け可能になっている。また、第二ホルダー10b及び第三ホルダー10bは、環状リブ106をホルダー用基台11の空き領域111,112に嵌入した状態で該空き領域111,112の縁部に係止用凸部102bが係合するようになっている。従って、本実施形態に係る取付ユニット1は、第二ホルダー10b及び第三ホルダー1cについても接着剤や両面粘着テープ等を用いることなくホルダー用基台11に対して取り付け可能になっている。
【0042】
そして、ホルダー10は、プレートベース部100の他方の面上に小径な位置決め用穴(図示しない)が穿設されている。この位置決め用穴は、ホルダー用基台11に設けられた後述する位置決め用の突起に対応した位置に穿設されている。すなわち、位置決め用の穴は、ホルダー10の環状リブ106を基台側光通過穴110(又は、空き領域111,112)に嵌入した状態で、ホルダー用基台11に設けられた位置決め用の突起が嵌入できるように設けられている。
【0043】
なお、本実施形態においては、第二ホルダー10b及び第三ホルダー10cにのみ位置決め用の穴が穿設されている。すなわち、第二ホルダー10b及び第三ホルダー10cは、単一の取付ユニット1におけるホルダー用基台11上に複数のタイルT…が配置される領域を画定する外郭を形成する位置に配置されるため、その外郭に位置する第二ホルダー10b及び第三ホルダー10cを位置決めすることで、これらに包囲される第一ホルダー10aが必然的に位置決めされとして、本実施形態においては、第二ホルダー10b及び第三ホルダー10cのみを位置決め用突起で位置決めするようにしている。
【0044】
本実施形態に係るホルダー用基台11は、透明樹脂又は半透明樹脂で成形された樹脂成型品である。該ホルダー用基台11は、図9に示す如く、第一ホルダー10aを取り付ける各位置に、背面側に配置される光源の光を通過させる基台側光通過穴110…が貫設されている。本実施形態に係るホルダー用基台11は、前記基台側光通過穴110…が正面視六角形状に形成されており、第一ホルダー10aの環状リブ106を嵌入できるようになっている。ホルダー用基台11に穿設された基台側光通過穴110…は、その基台側光通過穴110…を画定する内周面に環状リブ106の外周が略接触する状態或いはやや隙間をあけた状態で該環状リブ106を嵌入できるように形成されている。
【0045】
そして、ホルダー用基台11は、縦横の両端に切欠状をなす空き領域111…,112…が形成されている。具体的には、ホルダー用基台11の縦方向の両端には、横方向に間隔をあけて正面視扁平五角形状の空き領域111…が複数形成されるとともに、横方向の両端には、縦方向に間隔をあけて正面視台形状の空き領域112…が複数形成されている。
【0046】
これにより、ホルダー用基台11は、縦方向に複数配置したときに、隣り合うホルダー用基台11の扁平五角形状の空き領域111…同士が繋がって前記基台側光通過穴110…と同様に正面視六角形状をなす穴が形成され、横方向に複数配置したときに、隣り合うホルダー用基台11の台形状の空き領域112…同士が繋がって前記基台側光通過穴110…と同様に正面視六角形状をなす穴が形成されるようになっている(図11参照)。
【0047】
従って、上記構成のホルダー用基台11は、縦横に複数配置することで、縦方向で繋がる空き領域111…(穴)と、横方向に繋がる空き領域112…(穴)に第一ホルダー10aの環状リブ106を嵌入できる状態になるようになっている。そして、複数の第一ホルダー10aを縦横に配置したときに縦方向の両端に残る空き領域111…に対して第二ホルダー10bの環状リブ106を嵌入し、横方向に残る空き領域112…に第三ホルダー10cの環状リブ106を嵌入するようになっている。
【0048】
そして、ホルダー用基台11は、各ホルダー10の環状リブ106を基台側光通過穴110…又は空き領域111…,112…の繋がった穴に嵌入した状態で、固定用爪102の係止用凸部102bが背面側の縁部に係止され、各ホルダー10が固定されるようになっている。そして、本実施形態に係るホルダー用基台11は、他方の面に後述する支持脚部120…を連結するための複数の脚連結部113…が設けられている。各脚連結部113…は、ホルダー用基台11における基台側光通過穴110…からずれた実体の在る部分であって、支持脚部120…の配置に対応した位置に設けられている。
【0049】
そして、本実施形態に係るホルダー用基台11は、正面(一方の面)上にホルダー10の位置ずれを防止するための位置決め用の突起(図示しない)が突設されている。なお、本実施形態においては、上述の如く、第二ホルダー10b及び第三ホルダー10cに位置決め用の穴が設けられるため、位置決め用突起は空き領域111,112に対応した配置で設けられている。そして、本実施形態に係るホルダー用基台11は、横方向に並ぶ空き領域111…の間、及び縦方向に並ぶ空き領域112…間にある実体のある部分に、長尺なボルトを挿通するためのボルト挿通穴(採番しない)が穿孔されている。
【0050】
ベース12は、図10に示す如く、プレート状に形成されており、背面側を固定対象物に対向させた状態で該固定対象物に対してネジ止め等で固定されるようになっている。本実施形態に係るベース12は、ホルダー用基台11に穿設されたボルト挿通穴に対応した位置(対向した位置)に同様のボルト挿通穴が穿設されている。これに伴い、本実施形態に係る取付ユニット1は、ホルダー用基台11のボルト挿通穴に挿通した長尺なボルトをさらにベース12のボルト挿通穴に挿通し、そのボルトを固定対象物に螺入することで、ホルダー用基台11及びベース12を一体的にした状態で固定対象物に固定できるようになっている。
【0051】
そして、ベース12は、正面(一方の面)に相手側(ホルダー用基台11)に向けて延出した複数の支持脚部120…が設けられている。本実施形態に係る支持脚部120…は、外観棒状に形成されており、本実施形態においては、中空筒状に形成されている。そして、複数の支持脚部120…は、延出する方向と直交する方向でそれぞれが間隔をあけて配置されており、ベース12にホルダー用基台11を重ね合わせた状態で、ホルダー用基台11における基台側光通過穴110からずれた実体のある部分に先端が対向するように配置されている。本実施形態においては、前記ホルダー用基台11に脚連結部113が設けられているため、各支持脚部120…は、ホルダー用基台11の実体の在る部分に設けられた脚連結部113に対応した配置で設けられている。
【0052】
本実施形態に係る取付ユニット1は、ベース12の支持脚部120…の先端部を脚連結部113…に嵌入することで、ホルダー用基台11をベース12に連結するようになっている。これにより、本実施形態に係る取付ユニット1は、ホルダー用基台11とベース12との間に光源を収容するスペースが形成されるようになっている。なお、本実施形態に係る取付ユニット1は、複数の支持脚部120…のうち、少なくとも一つの支持脚部120の先端部に爪(採番しない)が形成されるとともに、該支持脚部120…が嵌入される脚連結部113…内に被係止片(図示しない)が設けられており、支持脚部120を脚連結部113に嵌入した状態で前記爪が被係止片に係合するようになっている。これにより、ホルダー用基台11がベース12から外れてしまうことが防止されている。
【0053】
そして、ベース12には、光源としてのLEDを固定するための光源固定用爪(採番しない)が正面に設けられている。本実施形態において、光源としてのLEDが帯板状の基板に取り付けられており、該基板を光源固定用爪で係止することで光源を所定位置で固定できるようになっている。
【0054】
本実施形態に係る取付ユニット1は、以上の構成からなり、次に、タイルTを固定対象物に固定する際の施工手順について説明する。
【0055】
まず、図1及び図11に示す如く、固定対象物の正面(外面)に複数のベース12を縦横に整列状態で配置し、各ベース12をネジ止め等で固定対象物に仮固定する。この状態で、ベース12は固定対象物に沿った状態をなし、各支持脚部120…が固定対象物の正面(壁材等の板材の面や梁材や柱材等の外面)と直交する方向に延出した状態となる。そして、光源としてのLEDを正面側に向けた上で基板に光源固定用爪を係止させる。これにより、複数のLEDが各支持脚部120…間で正面に向いた状態で固定されることになる。
【0056】
しかる後、ホルダー用基台11をベース12に連結する。本実施形態においては、複数のベース12を縦横に整列状態で配置(マトリックス状に配置)するため、ベース12毎にホルダー用基台11を連結する。この際、各ベース12の支持脚部120…を各ホルダー用基台11の脚連結部113…に嵌入する。そうすると、何れかの支持脚部120…に設けられた爪が、脚連結部113…内に設けられた被係止片に係合し、各ホルダー用基台11がベース12に対して強固に連結される。また、本実施形態においては、脚連結部113に対して支持脚部120を嵌入した後、ホルダー用基台11及びベース12に穿設されたボルト挿通穴に長尺なボルトを挿通させた上で、そのボルトを固定対象物に螺入させる。これにより、各ホルダー用基台11及びベース12が一体的になった状態で固定対象物に対して強固に固定された状態になる。
【0057】
そして、ホルダー10にタイルTを保持させた上で、そのホルダー10をホルダー用基台11に取り付ける。すなわち、第一ホルダー10aに第一タイルT1を保持させた上で、第一ホルダー10aの環状リブ106を基台側光通過穴110…に嵌入し、固定用爪102をホルダー用基台11の背面側に係止させる。そして、ホルダー用基台11の各基台側光通過穴110…、及び空き領域111…,112…によって形成された穴に対し、他の第一ホルダー10aを同様に取り付ける。そして、縦方向の両端にある空き領域111…に対しては、第二タイルT2を保持させた第二ホルダー10bを取り付け、横方向の両端にある空き領域112…に対しては、第三タイルT3を保持させた第三ホルダー10cを取り付ける。なお、ホルダー10の取り付けは、ホルダー10にタイルTを保持させた後に該ホルダー10をホルダー用基台11に取り付けてもよいし、予めホルダー10をホルダー用基台11に取り付けた後に、各ホルダーにタイルTを保持させるようにしてもよい。
【0058】
これにより、第二ホルダー10bに保持された第二タイルT2が横方向で一列に並ぶとともに、第一ホルダー10aに保持された第三ホルダー10cに保持された第三タイルT3が縦方向に一列に並び、これらの第二タイルT2及び第三タイルT3で包囲された領域内に、第一ホルダー10aに保持された第一ホルダー10aが縦横に整列した状態で配置されることになる。
【0059】
この状態で、図12に示す如く、各タイルT間に隙間が形成されるため、この隙間内に目地剤を充填する。そうすると、各タイルT間にあったタイル保持爪101が目地剤によって覆い隠された状態になる。なお、タイルT間の隙間に充填する目地剤は、樹脂製のものであってもよいが、例えば、粉末状の塩を水で練ったものであってもよい。このように塩を粉末(微粉末)にして水で練ると、漆喰やセメントのように硬化することになる上に、ソルトルーム(部屋)を画定する壁等の全てが塩で覆われた状態になる。
【0060】
このように構築されたソルトルームは、ホルダー10の光通過穴103を介して光源の光をタイルTに直接照射できるため、光源からの光がタイルTのみを透過して部屋内を照射することになり、癒しの演出をするのに必要な光を部屋内に照射することができる。
【0061】
以上のように、本実施形態に係る取付ユニット1及びホルダー10によれば、タイルTを保持させたホルダー10をホルダー用基台11に取り付け、該ホルダー用基台11を固定対象物に間接的に固定するようにしたので、タイルTを壁材や床材、天井材等の固定対象物に確実に固定することができる。
【0062】
また、上記構成の取付ユニット1は、ホルダー10のプレートベース部100の一方の面上にタイルTの外周面を係止可能なタイル保持爪101を設けるようにしたので、タイルTを位置決めしつつ保持することができる。特に、ホルダー10に枠部105を設けたので、タイルTの位置決めを確実にすることができる。
【0063】
そして、前記ホルダー10に対して基台側光通過穴110…の縁部に係合可能な固定用爪102を設けたので、接着剤や両面粘着テープ等を用いることなく簡単な作業で各ホルダー10をホルダー用基台11に対して強固に取り付けることができる。
【0064】
そして、ホルダー10のプレートベース部100に光通過穴103…を貫設したので、ホルダー10が光源の光の通過を妨げることがない。また、ホルダー用基台11に基台側光通過穴110…を貫設したので、ホルダー用基台11も光源の光の通過を妨げることもない。これにより、光通過穴103…及び基台側光通過穴110を介してホルダー用基台11の背面側(プレートベース部100の他方の面側)に配置された光源の光をタイルTに直接照射することができ、タイルTを介して光源からの光を適正な明度で部屋内に照らすことができる。
【0065】
また、本実施形態においては、ホルダー10及びホルダー用基台11を透明樹脂又は半透明樹脂で成形し、固定用爪102をホルダー用基台11に係合させることでホルダーをホルダー用基台11に取り付けるようにしたので、タイルT、ホルダー10、ホルダー用基台11のそれぞれの間で光の通過が許容される。これにより、光通過穴103…(基台側光通過穴110)の周囲を照らす光をホルダー用基台11、ホルダー10、タイルTの順で通過させて部屋内に照射することができる。従って、光通過穴103…(基台側光通過穴110)を通過した光以外の光も部屋内に照射することができる結果、癒し(光)の演出のバリエーションの幅(明暗の幅)を拡げることができる。
【0066】
そして、取付ユニット1は、固定対象物に固定されるベース12を備え、そのベース12の正面に支持脚部120を延設するとともに、ホルダー用基台11の背面に脚連結部130を設けるようにしたので、ホルダー用基台11とベース12との間に光源を配置するためのスペースを形成することができ、光通過穴103…、基台側光通過穴110…を介して光をタイルTに適正に導くことのできる位置に光源を配置することができる。
【0067】
尚、本発明に係る塩製タイル用ホルダー、及び塩製タイル取付ユニットは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0068】
上記実施形態において、ホルダー10及びホルダー用基台11を透明樹脂又は半透明樹脂で成形したが、これに限定されるものではなく、例えば、ホルダー10及びホルダー用基台11は不透明なものであってもよい。すなわち、ホルダー10及びホルダー用基台11は、不透明な樹脂で成形されたものや、薄板状の金属板を加工して形成されたものであってもよい。
【0069】
このようにしてもホルダー10のプレートベース部100に光通過穴103…が穿設されるとともにホルダー用基台11に基台側光通過穴110…が穿設されることで、タイルTの背面側に配置された光源の光をタイルTに効率的に照射することができる結果、タイルTを介して光源からの光を部屋内に照射することができる。但し、光源からの光を効率的に部屋内に照射するには、上記実施形態と同様に、ホルダー10及びホルダー用基台11を透明樹脂又は半透明樹脂で成形することが好ましいことは言うまでもない。
【0070】
そして、上記実施形態において、ホルダー10に固定用爪102を設け、ホルダー用基台11の基台側光通過穴110…の周縁部に固定用爪102を係止させることで、ホルダー10を固定するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、ホルダー10に固定用爪102を設けることなく、プレートベース部100の実体のある部分(光通過穴103…を除く部分)を接着剤や両面粘着テープでホルダー用基台11に固定するようにしてもよい。
【0071】
上記実施形態において、ホルダー10を取付ユニット1の一構成として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ホルダー10単体を用いて壁面等を形成するようにしてもよい。具体的には、固定対象物を透明な樹脂プレートやタイルTの配置される箇所に基台側光通過穴110…をあけた不透明なプレートで構成し、ホルダー10のプレートベース部100を接着剤、や両面粘着テープ、或いは、上記実施形態と同様の固定用爪102でプレートに固定するようにしてもよい。なお、言うまでもないが、上述の場合、固定対象物の裏側に光源が配置されることになる。
【0072】
また、部屋を画定する壁面と天井面との境界(角部)や、壁面と壁面との境界(角部)、壁面と床面との境界(角部)に、固定対象物として平板状の透明カバー、或いは、断面アーチ状に曲げ加工した透明カバーを配置し、この透明カバーに対し、ホルダー10のプレートベース部100を接着剤、や両面粘着テープ、或いは、上記実施形態と同様の固定用爪102で固定するようにしてもよい。このようにすれば、カバーの背面側に光源を設置することで、プレートベース部100の光通過穴103…を介して光源からの光がタイルTに導かれる結果、部屋内に光源の光を照らすことができる。なお、上述のような透明カバーに光通過用穴を設けたり、透明カバーに代えて不透明なカバーを設け、そのカバーに光通過用穴を設けたりしてもよい。
【0073】
上記実施形態において、支持脚部120の先端に爪を設けるとともに、該支持脚部120が嵌入される脚連結部113に被係止片を設けるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、支持脚部120に被係止片を設けるとともに、脚連結部113に対して被係止片に係合可能な爪を設けるようにしてもよい。また、上記実施形態において、複数の支持脚部120…のうちの一部に対して爪を設けるとともに、その支持脚部120の嵌入される脚連結部113に対して被係止片を設けるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、全ての支持脚部120…に対して爪又は被係止片の何れか一方を設けるとともに、全ての脚連結部113に対して爪又は被係止片の何れか他方を設けるようにしてもよい。
【0074】
上記実施形態において、ベース12の正面に支持脚部120…を延設するとともに、ホルダー用基台11の背面に支持脚部120…を連結するための脚連結部113を設けようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、ホルダー用基台11の背面に相手側(ベース12側)に延出した支持脚部120…を設けるとともに、ベース12の正面に支持脚部120…を連結するための脚連結部113…を設けるようにしたり、ホルダー用基台11の背面及びベース12の正面に相手側に向けて延出した支持脚部120…を設け、両支持脚部120…の先端同士を連結するようにしてもよい。すなわち、前記ホルダー用基台11の背面及びベース12の正面の少なくとも何れか一方に、前記光通過穴103…からずれた位置で相手側に向けて延出する支持脚部120…が設けられ、ホルダー用基台11及びベース12は、支持脚部120…を介して連結可能に構成され、その支持脚部120の存在により、ホルダー用基台11とベース12との間に光源を配置するためのスペースが形成されればよい。
【0075】
上記実施形態において、固定対象物を固定するベース12を設けるようにしたが、これに限定されるものではなく、ベース12を設けることなくホルダー用基台11を固定対象物に固定するようにしてもよい。この場合、固定対象物と間隔があくようにホルダー用基台11を配置する、すなわち、ホルダー用基台11の背面側に光源を配置するスペースを形成するために、ホルダー用基台11の背面側に支持脚部120…を延設し、その支持脚部120…の先端部を固定対象物に固定するようにしてもよい。
【0076】
上記実施形態において、タイルTの基本形として正面視六角形状にするとともに、壁等の方形領域全面にタイルTを敷き詰めることを前提にしたため、複数のタイルTを配列するに当たって第二タイルT2及び第三タイルT3を配列に加えるようにしたが、第二タイルT2及び第三タイルT3は、壁面や天井面、床面等の面の端部に配置されるものであるため、例えば、壁等の隅部に目隠しや上述の透明カバー等を設置することが許容される場合には、第一タイルT1のみを配列するようにしてもよい。従って、この場合には、タイル用ホルダー10として第一ホルダー10aのみを用意すればよい。また、上述の如く、タイルTの正面視の形状(基本形)を三角形や四角形等の多角形にする場合も同様である。
【0077】
上記実施形態において、タイルTの基本形が正面視六角形状であることを前提にホルダー10(第一ホルダー10a)のプレートベース部100を六角形に形成し、また、第二ホルダー10b及び第三ホルダー10cのプレートベース部100を基本形の半分の形状に形成したが、タイルTの基本形は六角形状に限定されるものではなく、三角形状や四角形状等の多角形状、円形状等であってもよく、ホルダー10は、対象となるタイルTの正面形状に合わせてプレートベース部100の正面形状を設定すればよい。なお、四角形状のタイルTを対象とする場合、ホルダー10のプレートベース部100が正面視四角形状となるため、これらを縦横に並べると壁等の方形領域に体裁よく配置できるが、それ以外の多角形のタイルTを対象にすると、縦横に配置したときにこれらで方形領域を形成することができないため、上記実施形態と同様に明き部分を埋める場合(方形領域全面にタイルTを敷き詰める場合)、その空き部分に対応した正面形状のタイルTを成形し、また、これに対応するホルダー10を用意することが好ましいことは言うまでもない。
【0078】
上記実施形態において、プレートベース部100とタイル保持爪101とを一体成形したが、これに限定されるものではなく、例えば、これらを別体で形成した後、これらを連結するようにしてもよい。従って、プレートベース部100及びタイル保持爪101は、同一の材質で作製されたものに限定されるものではない。
【0079】
上記実施形態において、プレートベース部100の外周に枠部105を設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、プレートベース部100の外周端部又は一方の面上にタイル保持爪101を直接的に延設してもよい。なお、ホルダー10は、隣り合う他のホルダー10と接近して配置できることが好ましいため、プレートベース部100をタイルTの正面形状及びサイズに対応させて形成し、その外周端部にタイル保持爪101を延設することが好ましい。
【符号の説明】
【0080】
1…取付ユニット(塩製タイル取付ユニット)、10…ホルダー(塩製タイル用ホルダー)、10a…第一ホルダー(塩製タイル用ホルダー)、10b…第二ホルダー(塩製タイル用ホルダー)、10c…第三ホルダー(塩製タイル用ホルダー)、11…ホルダー用基台、12…ベース、100…プレートベース部、101…タイル保持爪、101a…延出片、101b…突起、102…固定用爪、102a…延出片、102b…係止用凸部、103…光通過穴、104…リブ、105…枠部、106…環状リブ、110…基台側光通過穴、111,112…空き領域、113…脚連結部、120…支持脚部、T…タイル(塩製タイル)、T1…第一タイル(塩製タイル)、T2…第二タイル(塩製タイル)、T3…第三タイル(塩製タイル)
【技術分野】
【0001】
本発明は、塩で成形された塩製タイルを壁や天井、床等に敷き詰めるのに用いられる塩製タイル用ホルダー、及びこれを備えた塩製タイル取付ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、塩には新陳代謝の活性化を促進する効能があるとして、部屋を画定する壁、床、及び天井の全てに岩塩から削り出した塊状の塩を敷き詰め、その部屋内を高温多湿にした塩サウナが知られているが(例えば、特許文献1参照)、塩サウナは、部屋内が高温多湿で利用者の身体への負担が非常に大きいことから、長時間に亘って部屋内に滞在できず、新陳代謝を十分に高めることができない場合がある。
【0003】
そこで、昨今、壁、床、及び天井の全てに塩製のタイル(以下、塩製タイルという)を敷き詰め、その部屋内の温度を体温よりも僅かに高い温度(例えば、41℃)で且つ湿度を低湿度(例えば、45%)に設定したソルトルームが提供されている。
【0004】
かかるソルトルームは、部屋内の温度及び湿度が、利用者の身体に対する負担の少ない値に設定され、その設定値(部屋内の温度及び湿度)が塩の効能を最大限発揮させることのできる最適条件であることから、利用者が不快に感じることなく部屋内に長時間滞在でき、新陳代謝や免疫力の活性化が非常に高まるとされている。
【0005】
また、ソルトルームは、光透過性のある塩製タイルが採用されるとともに、該塩製タイルの背面側(裏側)にRGB三色の光源(例えば、LED)が配置されており、塩製タイルを透過したRGB三色の光を部屋内に照射させることで、幻想的な空間演出を行えるようになっている。これにより、ソルトルームは、利用者に癒しを与える(リラックスさせる)ことができ、利用者をストレスから解放させるとされている。
【0006】
このように、ソルトルームは、新陳代謝や免疫力の活性化を非常に高めることができ、また、利用者をストレスから解放させることができるとして、美容分野や医療分野等の多岐に亘る分野で注目を浴びている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−194861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、ソルトルームを構築するにあたり、多数の塩製タイルが壁等に敷き詰められることになるが、この際、塩製タイルの位置ずれや落下を防止するために、塩製タイルを壁材や天井材、床材等の固定対象物に確実に固定しなければならない。
【0009】
しかしながら、塩製タイルは、接着剤や両面粘着テープで固定対象物に直接貼り付けようとすると、安定した状態で固定できないといった問題がある。すなわち、塩製タイルは、塩で成形されたものであるため、表面が凸凹になっていたり、塩の粉が付着したりしており、接着剤や両面粘着テープが付きにくい場合がある。また、塩製タイルは、保管中や輸送中等の温度や湿度の影響(例えば、温度及び湿度の変動)で表面が液状化乃至結晶化する場合があり、接着剤を塗布したり粘着テープを貼り付けたりする面が液状化乃至結晶化していると、接着剤や両面粘着テープが付きにくくなり、固定対象物に対して確実に固定できない場合がある。
【0010】
また、接着剤や両面粘着テープで塩製タイルを固定対象物に固定しようとすると、接着剤や両面粘着テープが塩製タイルと光源との間に介在することになるため、これらが光源からの光の通過を阻害してしまい、部屋内を空間演出に必要な明るさにすることができなくなることがある。特に、接着剤や両面粘着テープで塩製タイルを固定するのに、十分な接着力を確保しようとすればするほど接着剤や両面粘着テープの厚み(塩製タイルと固定対象物との間に形成される層の厚み)が厚くなるため、光の通過を阻害することが顕著になってしまう。
【0011】
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、塩製タイルを壁材や床材、天井材等の固定対象物に確実に固定することができる上に、塩製タイルの背面側に設置した光源の光を部屋内に適正に照射させることのできる塩製タイル用ホルダー、及び塩製タイル取付ユニットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る塩製タイル用ホルダーは、塩で成形された光透過性のある塩製タイルを一方の面上に配置可能に形成されたプレートベース部と、該プレートベース部に直接的又は間接的に連設され、該プレートベース部の一方の面側に延出したタイル保持爪とを備え、前記プレートベース部は、他方の面側に配置される光源の光を一方の面側に通過させる光通過穴が貫設され、前記タイル保持爪は、プレートベース部の一方の面上に配置された塩製タイル回りに位置するように、プレートベース部の周方向に間隔をあけて少なくとも二つ設けられ、各タイル保持爪は、塩製タイルの外周面を係止可能に形成されていることを特徴とする。
【0013】
上記構成の塩製タイル用ホルダーによれば、プレートベース部の他方の面を壁材等の固定対象物に向けた状態で、プレートベース部の実体のある部分を接着剤や粘着テープ、ネジ等で壁材等の固定対象物に固定したり、プレートベース部の他方の面に固定用爪を延設し、その固定用爪を固定対象物に係合させて固定したりすることができる。そして、上記構成の塩製タイル用ホルダーは、タイル保持爪がプレートベース部の一方の面上に配置された塩製タイル回りに位置するようにプレートベース部の周方向に間隔をあけて少なくとも二つ設けられ、各タイル保持爪は、塩製タイルの外周面を係止可能に形成されているので、プレートベース部の一方の面上に塩製タイルを配置することで、その塩製タイルの外周が各タイル保持爪に係止され、プレートベース部の一方の面と直交する方向や一方の面の広がる方向に塩製タイルが移動するのを規制することができる。従って、本発明に係る塩製タイル用ホルダーを用いれば塩製タイルを固定対象物に確実に固定することができる。
【0014】
そして、上記構成の塩製タイル用ホルダーは、プレートベース部に光通過穴が穿設されているため、プレートベース部の実体のある部分に、接着剤や粘着テープ、ネジ、固定用爪等が存在しても、光通過穴を介して光源の光を塩製タイルに直接照射することができる。これにより、光源の光の通過が疎外されることなく、塩製タイルを介して光源からの光を部屋内に適正に照射させることができる。
【0015】
本発明の一態様として、前記プレートベース部の正面形状が塩製タイルの正面形状に対応するように形成されるとともに、該プレートベース部の外周縁部から一方の面側に延出した枠部を備え、前記タイル保持爪は、枠部の先端から延出するように設けられていることが好ましい。このようにすれば、プレートベース部の一方の面上に塩製タイルを配置した状態で、該塩製タイルの外周縁部が枠部に包囲された状態になるため、塩製タイルの位置決めが確実になる。そして、枠部の先端からタイル保持爪が延出しているので、塩製タイルを枠部で位置決めしつつ保持することができる。
【0016】
本発明に係る塩製タイル取付ユニットは、上記何れかの塩製タイル用ホルダーと、複数の塩製タイル用ホルダーが整列状態で取り付けられるホルダー用基台とを備え、該ホルダー用基台は、塩製タイル用ホルダーの取付位置に光を通過させるための基台側光通過穴が貫設され、各塩製タイル用ホルダーは、光通過穴を基台側光通過穴に対応させた状態でホルダー用基台に取付可能に構成されていることを特徴とする。
【0017】
上記構成の塩製タイル取付ユニットによれば、ホルダー用基台を壁材等の固定対象物に対して直接的又は間接的に固定した上で、ホルダー用基台に塩製タイル用ホルダーを整列状態で取り付けることで、塩製タイル用ホルダーに保持させた塩製タイルが固定対象物に対して間接的に固定された状態になる。
【0018】
そして、各塩製タイル用ホルダーは、光通過穴を基台側光通過穴に対応させた状態でホルダー用基台に取付可能に構成されているため、ホルダー用基台に取り付けた状態で、該ホルダー用基台の背面側に配置した光源の光が基台側光通過穴及び光通過穴を介して塩製タイルに到達することになる。これにより、ホルダー用基台の存在が光源からの光の通過を阻害することがなく、塩製タイルを介して光源の光を部屋内に適正に照射させることができる。
【0019】
本発明の一態様として、前記塩製タイル用ホルダーは、プレートベース部の他方の面側に延出した固定用爪を備え、該固定用爪は、光通過穴の回りに少なくとも二つ設けられるとともに、基台側光通過穴の内周縁部に係止可能に形成されてもよい。このようにすれば、固定用爪をホルダー用基台の基台側光通過穴の内周縁部に係止させるだけで、各塩製タイル用ホルダーを固定することができる。
【0020】
本発明の他態様として、前記ホルダー用基台の背面側で固定対象物に固定されるベースを更に備え、ホルダー用基台の背面側の面及びベースの正面側の面の少なくとも何れか一方には、相手側に向けて延出する複数の支持脚部が設けられ、ホルダー用基台及びベースは、支持脚部を介して連結可能に構成され、ホルダー用基台とベースとの間に光源を配置するためのスペースが形成されるように構成されていることが好ましい。このようにすれば、光源からの光を光通過穴、基台側光通過穴を介して塩製タイルに適正に導くことのできる位置に光源を配置することができる。なお、ここで「固定対象物」とは、壁材、天井材、床材等としての板材や、柱材や梁材等の骨組み材等の部屋を形成するための構造材料を意味する。
【0021】
そして、この場合において、前記ホルダー用基台の背面、又は前記ベースの正面の何れか一方に前記支持脚部が延設されるとともに、ホルダー用基台の背面、又はベースの正面の何れか他方に前記支持脚部の先端部を嵌入可能に構成された脚連結部が設けられ、少なくとも何れか一つの支持脚部の先端部、又は該支持脚部の先端部が嵌入される脚連結部の何れか一方に連結用の爪が設けられるとともに、前記少なくとも何れか一つの支持脚部の先端部、又は該支持脚部の先端部が嵌入される脚連結部の何れか他方に前記爪と係合可能な被係合片が設けられていることが好ましい。このようにすれば、被係合片と爪との係合により、ホルダー用基台とベースとを一体的に連結することができる。
【発明の効果】
【0022】
以上のように、本発明に係る塩製タイル用ホルダー、及び塩製タイル取付ユニットによれば、塩製タイルを壁材や床材、天井材等の固定対象物に確実に固定することができる上に、塩製タイルの背面側に設置した光源の光を部屋内に適正に照射させることができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実地形態に係る塩製タイル取付ユニットの分解斜視図を示す。
【図2】同実地形態に係る塩製タイル取付ユニットの一部を分解した状態の斜視図であって、ホルダー用基台とベースとを連結し、塩製タイル用ホルダーをホルダー用基台から取り外した状態の斜視図を示す。
【図3】同実地形態に係る塩製タイル用ホルダー(第一ホルダー)の説明図であって、(a)は、正面図を示し、(b)は、側面図を示し、(c)は背面図を示す。
【図4】同実地形態に係る塩製タイル用ホルダー(第一ホルダー)の説明図であって、(a)は、正面側から見た斜視図を示し、(b)は、背面側から見た斜視図を示す。
【図5】同実地形態に係る塩製タイル用ホルダー(第二ホルダー)の説明図であって、(a)は、正面図を示し、(b)は、側面図を示し、(c)は背面図を示す。
【図6】同実地形態に係る塩製タイル用ホルダー(第二ホルダー)の説明図であって、(a)は、正面側から見た斜視図を示し、(b)は、背面側から見た斜視図を示す。
【図7】同実地形態に係る塩製タイル用ホルダー(第三ホルダー)の説明図であって、(a)は、正面図を示し、(b)は、側面図を示し、(c)は背面図を示す。
【図8】同実地形態に係る塩製タイル用ホルダー(第三ホルダー)の説明図であって、(a)は、正面側から見た斜視図を示し、(b)は、背面側から見た斜視図を示す。
【図9】同実施形態に係る塩製タイル取付ユニットを構成するホルダー用基台の説明図であって、(a)は、正面図を示し、(b)は、背面図を示す。
【図10】同実施形態に係る塩製タイル取付ユニットを構成するベースの説明図であって、(a)は、正面図を示し、(b)は、側面図を示す。
【図11】同実地形態に係る塩製タイル取付ユニットを複数連結した状態を説明するための斜視図を示す。
【図12】同実施形態に係る塩製タイル取付ユニットを用いて複数の塩製タイルを取り付けた状態の正面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の一実施形態に係る塩製タイル取付ユニットについて、添付図面を参照しつつ説明する。
【0025】
本実施形態に係る塩製タイル取付ユニット(以下、単に取付ユニットという)は、図1及び図2に示す如く、塩製タイルTを保持可能に構成された塩製タイル用ホルダー10と、複数の塩製タイル用ホルダー10が整列状態で取り付けられるホルダー用基台11と、ホルダー用基台11の背面側で固定対象物(図示しない)に固定されるベース12とを備えている。なお、本実施形態において、「固定対象物」とは、部屋を構築する壁材、天井材、床材等の板材や、柱や梁等の棒材を意味する。すなわち、「固定対象物」とは、ソルトルームの骨組みを構成して塩製タイルTの取り付けの基礎にされる構造物を意味する。
【0026】
本実施形態に係る取付ユニット1は、正面視六角形状に成形された複数の塩製タイルT(T1)を壁面等に縦横に整列した状態(隣り合う塩製タイルT(T1)の辺(端縁)同士が所定間隔をあけた状態で平行又は略平行をなす状態)で敷き詰めることを前提にしたものである。
【0027】
このように正面視六角形状に成形された複数の塩製タイルTを整列状態で配置すると、塩製タイルTの配置された領域の縦方向の両端、及び横方向の両端に六角形状を半分にした空き領域が形成されてしまうことから、本実施形態に係る取付ユニット1は、塩製タイル用ホルダー10として、正面視六角形状の塩製タイルTを保持させる塩製タイル用ホルダー10aと、縦横の両端に形成される空き領域に配置するための塩製タイルTを保持させる塩製タイル用ホルダー10b,10cとを備えている。
【0028】
すなわち、本実施形態に係る取付ユニット1は、基本形として正面視六角形状に成形された塩製タイルT(以下、第一タイルT1という)を保持するための塩製タイル用ホルダー(以下、第一ホルダーという)10aと、複数の第一タイルT1を縦横に整列状態で配置したときに縦方向の両端に形成される空き領域に配置される塩製タイルT(以下、第二タイルT2)を保持するための塩製タイル用ホルダー(以下、第二ホルダーという)10bと、複数の第一タイルT1を縦横に整列状態で配置したときに横方向の両端に形成される空き領域に配置される塩製タイルT(以下、第三タイルT3)を保持するための塩製タイル用ホルダー(以下、第三ホルダーという)10cとを備えている。なお、以下において、第一タイルT1、第二タイルT2、及び第三タイルT3の全てを指す場合には、これらを総称して単にタイルTといい、第一ホルダー10a、第二ホルダー10b、及び第三ホルダー10cの全てを指す場合には、これらを総称して単にホルダー10ということとする。
【0029】
本実施形態に係る取付ユニット1は、基本形の第一タイルT1が縦横に整列状態で配置されたときに、各第一タイルT1の外周(外郭)を構成する対向二辺が縦方向に沿った状態になるように構成されている。これに伴い、縦方向の両端の空き領域に配置される第二タイルT2は、基本形(六角形状)の外郭を構成する対向二辺(略平行をなす二つの辺)の中間点同士を結ぶ線上で基本形(第一タイルT1)を切断した形状(第一タイルT1を縦方向に二つ割りにした形状)をなしている。これに対し、横方向の両端の空き領域に配置される第三タイルT3は、基本形(六角形状)を縦方向で一列をなして対向する二つの頂点を結ぶ線上で基本形(第一タイルT1)切断した形状(第一タイルT1を横方向に二つ割りにした形状)をなしている。
【0030】
各ホルダー10は、透明樹脂又は半透明樹脂で成形されたものであり、図3〜図8に示す如く、タイルTを一方の面上に配置可能に形成されたプレートベース部100と、該プレートベース部100の一方の面側に延出するように該プレートベース部100に直接的又は間接的に連設されたタイル保持爪101と、プレートベース部100の他方の面側に延出するよう該プレートベース部100に連設された固定用爪102とを備えている。
【0031】
各ホルダー10のプレートベース部100は、正面形状が保持の対象となるタイルTの正面形状(外郭形状)に対応して形成される。すなわち、本実施形態に係る取付ユニット1は、上述の如く、三種類のタイルTを取り付けの対象としているため、第一ホルダー10aは、プレートベース部100の正面形状が第一タイルT1の正面形状に対応して六角形状に形成され(図3及び図4参照)、第二ホルダー10bは、プレートベース部100の正面形状が第二タイルT2の正面形状に対応して第一ホルダー10aのプレートベース部100を横割りした形状(扁平五角形状)に形成され(図5及び図6参照)、第三ホルダー10cは、プレートベース部100の正面形状が第三タイルT3の正面形状に対応して第一ホルダー10aプレート部を縦割りした形状(台形状)に形成されている(図7及び図8参照)。
【0032】
そして、各ホルダー10のプレートベース部100は、他方の面側に配置される光源(図示しない)の光を一方の面側に通過させる光通過穴103…が貫設されている。本実施形態に係るホルダー10は、プレートベース部100に前記光通過穴103…が複数形成されている。
【0033】
本実施形態に係るホルダー10は、プレートベース部100の外周縁部から一方の面側に延出した枠部105をさらに備えている。かかる枠部105は、プレートベース部100の外郭と同形の領域を画定し、その領域内にタイルTが嵌め込み可能に形成されている。すなわち、第一ホルダー10aの枠部105は、プレートベース部100を取り囲んで該プレートベース部100の外郭に対応した六角形状の領域を画定し、第一タイルT1を嵌め込み可能に形成されている(図3及び図4参照)。これに対し、第二ホルダー10bの枠部105は、プレートベース部100を取り囲んで該プレートベース部100の外郭に対応した扁平五角形状(ホームベース状)の領域を画定し、第二タイルT2を嵌め込み可能に形成されている(図5及び図6参照)。そして、第三ホルダー10cの枠部105は、プレートベース部100を取り囲んで該プレートベース部100の外郭に対応して台形状の領域を画定し、第三タイルT3を嵌め込み可能に形成されている(図7及び図8参照)。
【0034】
前記タイル保持爪101は、プレートベース部100の一方の面上に配置されたタイルT回りに位置するように、プレートベース部100の周方向に間隔をあけて少なくとも二つ設けられている。各タイル保持爪101は、プレートベース部100と同様に樹脂製のもので、本実施形態においては、プレートベース部100と一体的に成形されている。
【0035】
各タイル保持爪101は、タイルTの外周面を係止可能に形成されている。すなわち、各タイル保持爪101は、プレートベース部100と面直交方向に延出した延出片101aと、延出片101aの延出する方向と直交する方向で該延出片102aの先端部から内側に向いて突出した突起101bとを備え、突起101bがタイルTの外周面に圧接することでタイルTを係止するようになっている。
【0036】
本実施形態において、タイル保持爪101は、プレートベース部100に対して間接的に連設されている。すなわち、本実施形態に係るホルダー10は、枠部105を備えているため、各タイル保持爪101は、延出片101aが枠部105の先端から延出するように設けられている。
【0037】
本実施形態に係るホルダー10は、プレートベース部100の他方の面に補強用のリブ104が設けられている。かかるリブ104は、プレートベース部100の他方の面から突出した突片で構成されている。また、本実施形態に係るプレートベース部100の他方の面には、ホルダー用基台11に形成された後述する基台側光通過穴110…内に嵌め込み可能に形成された環状リブ106が光通過穴103…を包囲するように突設されている。各ホルダー10の環状リブ106は、プレートベース部100の外郭形状に対する相似形の領域を画定するように形成されている。すなわち、環状リブ106は、プレートベース部100の外郭形状を画定する辺部と略平行をなしており、プレートベース部100の外郭形状に対する相似形の領域を該プレートベース部100の外郭よりも内側で画定している。
【0038】
従って、第一ホルダー10aの環状リブ106は、六角形状の領域を画定し(図3及び図4参照)、第二ホルダー10bの環状リブ106は、扁平五角形状の領域を画定し(図5及び図6参照)、第三ホルダー10cの環状リブ106は、台形状の領域を画定する(図7及び図8参照)ように形成されている。
【0039】
本実施形態に係る第一ホルダー10aは、光通過穴103…を前記基台側光通過穴110に対応させた状態でホルダー用基台11に取付可能に構成され、第二ホルダー10b及び第三ホルダー10cは、光通過穴103…をホルダー用基台11の後述する空き領域111,112に対応させた状態でホルダー用基台11に取付可能に構成されている。
【0040】
具体的には、本実施形態に係るホルダー10は、上述の如く、プレートベース部100の他方の面側に延出した固定用爪102を備えており、固定用爪102は、光通過穴103…の回りに少なくとも二つ設けられている。各固定用爪102は、環状リブ106の先端に連設されている。すなわち、本実施形態に係るホルダー10における各固定用爪102は、環状リブ106の先端からプレートベース部100と面直交方向に延出した延出片102aと、延出片102aの延出する方向と直交する方向で該延出片102aの先端部から外側に向いて突出した係止用凸部102bとを備えている。
【0041】
これにより、第一ホルダー10aの固定用爪102は、環状リブ106をホルダー用基台11の基台側光通過穴110…に嵌入した状態で該基台側光通過穴110…の縁部に係止用凸部102bが係合するようになっている。従って、本実施形態に係る取付ユニット1は、接着剤や両面粘着テープ等を用いることなく、第一ホルダー10aがホルダー用基台11に対して取り付け可能になっている。また、第二ホルダー10b及び第三ホルダー10bは、環状リブ106をホルダー用基台11の空き領域111,112に嵌入した状態で該空き領域111,112の縁部に係止用凸部102bが係合するようになっている。従って、本実施形態に係る取付ユニット1は、第二ホルダー10b及び第三ホルダー1cについても接着剤や両面粘着テープ等を用いることなくホルダー用基台11に対して取り付け可能になっている。
【0042】
そして、ホルダー10は、プレートベース部100の他方の面上に小径な位置決め用穴(図示しない)が穿設されている。この位置決め用穴は、ホルダー用基台11に設けられた後述する位置決め用の突起に対応した位置に穿設されている。すなわち、位置決め用の穴は、ホルダー10の環状リブ106を基台側光通過穴110(又は、空き領域111,112)に嵌入した状態で、ホルダー用基台11に設けられた位置決め用の突起が嵌入できるように設けられている。
【0043】
なお、本実施形態においては、第二ホルダー10b及び第三ホルダー10cにのみ位置決め用の穴が穿設されている。すなわち、第二ホルダー10b及び第三ホルダー10cは、単一の取付ユニット1におけるホルダー用基台11上に複数のタイルT…が配置される領域を画定する外郭を形成する位置に配置されるため、その外郭に位置する第二ホルダー10b及び第三ホルダー10cを位置決めすることで、これらに包囲される第一ホルダー10aが必然的に位置決めされとして、本実施形態においては、第二ホルダー10b及び第三ホルダー10cのみを位置決め用突起で位置決めするようにしている。
【0044】
本実施形態に係るホルダー用基台11は、透明樹脂又は半透明樹脂で成形された樹脂成型品である。該ホルダー用基台11は、図9に示す如く、第一ホルダー10aを取り付ける各位置に、背面側に配置される光源の光を通過させる基台側光通過穴110…が貫設されている。本実施形態に係るホルダー用基台11は、前記基台側光通過穴110…が正面視六角形状に形成されており、第一ホルダー10aの環状リブ106を嵌入できるようになっている。ホルダー用基台11に穿設された基台側光通過穴110…は、その基台側光通過穴110…を画定する内周面に環状リブ106の外周が略接触する状態或いはやや隙間をあけた状態で該環状リブ106を嵌入できるように形成されている。
【0045】
そして、ホルダー用基台11は、縦横の両端に切欠状をなす空き領域111…,112…が形成されている。具体的には、ホルダー用基台11の縦方向の両端には、横方向に間隔をあけて正面視扁平五角形状の空き領域111…が複数形成されるとともに、横方向の両端には、縦方向に間隔をあけて正面視台形状の空き領域112…が複数形成されている。
【0046】
これにより、ホルダー用基台11は、縦方向に複数配置したときに、隣り合うホルダー用基台11の扁平五角形状の空き領域111…同士が繋がって前記基台側光通過穴110…と同様に正面視六角形状をなす穴が形成され、横方向に複数配置したときに、隣り合うホルダー用基台11の台形状の空き領域112…同士が繋がって前記基台側光通過穴110…と同様に正面視六角形状をなす穴が形成されるようになっている(図11参照)。
【0047】
従って、上記構成のホルダー用基台11は、縦横に複数配置することで、縦方向で繋がる空き領域111…(穴)と、横方向に繋がる空き領域112…(穴)に第一ホルダー10aの環状リブ106を嵌入できる状態になるようになっている。そして、複数の第一ホルダー10aを縦横に配置したときに縦方向の両端に残る空き領域111…に対して第二ホルダー10bの環状リブ106を嵌入し、横方向に残る空き領域112…に第三ホルダー10cの環状リブ106を嵌入するようになっている。
【0048】
そして、ホルダー用基台11は、各ホルダー10の環状リブ106を基台側光通過穴110…又は空き領域111…,112…の繋がった穴に嵌入した状態で、固定用爪102の係止用凸部102bが背面側の縁部に係止され、各ホルダー10が固定されるようになっている。そして、本実施形態に係るホルダー用基台11は、他方の面に後述する支持脚部120…を連結するための複数の脚連結部113…が設けられている。各脚連結部113…は、ホルダー用基台11における基台側光通過穴110…からずれた実体の在る部分であって、支持脚部120…の配置に対応した位置に設けられている。
【0049】
そして、本実施形態に係るホルダー用基台11は、正面(一方の面)上にホルダー10の位置ずれを防止するための位置決め用の突起(図示しない)が突設されている。なお、本実施形態においては、上述の如く、第二ホルダー10b及び第三ホルダー10cに位置決め用の穴が設けられるため、位置決め用突起は空き領域111,112に対応した配置で設けられている。そして、本実施形態に係るホルダー用基台11は、横方向に並ぶ空き領域111…の間、及び縦方向に並ぶ空き領域112…間にある実体のある部分に、長尺なボルトを挿通するためのボルト挿通穴(採番しない)が穿孔されている。
【0050】
ベース12は、図10に示す如く、プレート状に形成されており、背面側を固定対象物に対向させた状態で該固定対象物に対してネジ止め等で固定されるようになっている。本実施形態に係るベース12は、ホルダー用基台11に穿設されたボルト挿通穴に対応した位置(対向した位置)に同様のボルト挿通穴が穿設されている。これに伴い、本実施形態に係る取付ユニット1は、ホルダー用基台11のボルト挿通穴に挿通した長尺なボルトをさらにベース12のボルト挿通穴に挿通し、そのボルトを固定対象物に螺入することで、ホルダー用基台11及びベース12を一体的にした状態で固定対象物に固定できるようになっている。
【0051】
そして、ベース12は、正面(一方の面)に相手側(ホルダー用基台11)に向けて延出した複数の支持脚部120…が設けられている。本実施形態に係る支持脚部120…は、外観棒状に形成されており、本実施形態においては、中空筒状に形成されている。そして、複数の支持脚部120…は、延出する方向と直交する方向でそれぞれが間隔をあけて配置されており、ベース12にホルダー用基台11を重ね合わせた状態で、ホルダー用基台11における基台側光通過穴110からずれた実体のある部分に先端が対向するように配置されている。本実施形態においては、前記ホルダー用基台11に脚連結部113が設けられているため、各支持脚部120…は、ホルダー用基台11の実体の在る部分に設けられた脚連結部113に対応した配置で設けられている。
【0052】
本実施形態に係る取付ユニット1は、ベース12の支持脚部120…の先端部を脚連結部113…に嵌入することで、ホルダー用基台11をベース12に連結するようになっている。これにより、本実施形態に係る取付ユニット1は、ホルダー用基台11とベース12との間に光源を収容するスペースが形成されるようになっている。なお、本実施形態に係る取付ユニット1は、複数の支持脚部120…のうち、少なくとも一つの支持脚部120の先端部に爪(採番しない)が形成されるとともに、該支持脚部120…が嵌入される脚連結部113…内に被係止片(図示しない)が設けられており、支持脚部120を脚連結部113に嵌入した状態で前記爪が被係止片に係合するようになっている。これにより、ホルダー用基台11がベース12から外れてしまうことが防止されている。
【0053】
そして、ベース12には、光源としてのLEDを固定するための光源固定用爪(採番しない)が正面に設けられている。本実施形態において、光源としてのLEDが帯板状の基板に取り付けられており、該基板を光源固定用爪で係止することで光源を所定位置で固定できるようになっている。
【0054】
本実施形態に係る取付ユニット1は、以上の構成からなり、次に、タイルTを固定対象物に固定する際の施工手順について説明する。
【0055】
まず、図1及び図11に示す如く、固定対象物の正面(外面)に複数のベース12を縦横に整列状態で配置し、各ベース12をネジ止め等で固定対象物に仮固定する。この状態で、ベース12は固定対象物に沿った状態をなし、各支持脚部120…が固定対象物の正面(壁材等の板材の面や梁材や柱材等の外面)と直交する方向に延出した状態となる。そして、光源としてのLEDを正面側に向けた上で基板に光源固定用爪を係止させる。これにより、複数のLEDが各支持脚部120…間で正面に向いた状態で固定されることになる。
【0056】
しかる後、ホルダー用基台11をベース12に連結する。本実施形態においては、複数のベース12を縦横に整列状態で配置(マトリックス状に配置)するため、ベース12毎にホルダー用基台11を連結する。この際、各ベース12の支持脚部120…を各ホルダー用基台11の脚連結部113…に嵌入する。そうすると、何れかの支持脚部120…に設けられた爪が、脚連結部113…内に設けられた被係止片に係合し、各ホルダー用基台11がベース12に対して強固に連結される。また、本実施形態においては、脚連結部113に対して支持脚部120を嵌入した後、ホルダー用基台11及びベース12に穿設されたボルト挿通穴に長尺なボルトを挿通させた上で、そのボルトを固定対象物に螺入させる。これにより、各ホルダー用基台11及びベース12が一体的になった状態で固定対象物に対して強固に固定された状態になる。
【0057】
そして、ホルダー10にタイルTを保持させた上で、そのホルダー10をホルダー用基台11に取り付ける。すなわち、第一ホルダー10aに第一タイルT1を保持させた上で、第一ホルダー10aの環状リブ106を基台側光通過穴110…に嵌入し、固定用爪102をホルダー用基台11の背面側に係止させる。そして、ホルダー用基台11の各基台側光通過穴110…、及び空き領域111…,112…によって形成された穴に対し、他の第一ホルダー10aを同様に取り付ける。そして、縦方向の両端にある空き領域111…に対しては、第二タイルT2を保持させた第二ホルダー10bを取り付け、横方向の両端にある空き領域112…に対しては、第三タイルT3を保持させた第三ホルダー10cを取り付ける。なお、ホルダー10の取り付けは、ホルダー10にタイルTを保持させた後に該ホルダー10をホルダー用基台11に取り付けてもよいし、予めホルダー10をホルダー用基台11に取り付けた後に、各ホルダーにタイルTを保持させるようにしてもよい。
【0058】
これにより、第二ホルダー10bに保持された第二タイルT2が横方向で一列に並ぶとともに、第一ホルダー10aに保持された第三ホルダー10cに保持された第三タイルT3が縦方向に一列に並び、これらの第二タイルT2及び第三タイルT3で包囲された領域内に、第一ホルダー10aに保持された第一ホルダー10aが縦横に整列した状態で配置されることになる。
【0059】
この状態で、図12に示す如く、各タイルT間に隙間が形成されるため、この隙間内に目地剤を充填する。そうすると、各タイルT間にあったタイル保持爪101が目地剤によって覆い隠された状態になる。なお、タイルT間の隙間に充填する目地剤は、樹脂製のものであってもよいが、例えば、粉末状の塩を水で練ったものであってもよい。このように塩を粉末(微粉末)にして水で練ると、漆喰やセメントのように硬化することになる上に、ソルトルーム(部屋)を画定する壁等の全てが塩で覆われた状態になる。
【0060】
このように構築されたソルトルームは、ホルダー10の光通過穴103を介して光源の光をタイルTに直接照射できるため、光源からの光がタイルTのみを透過して部屋内を照射することになり、癒しの演出をするのに必要な光を部屋内に照射することができる。
【0061】
以上のように、本実施形態に係る取付ユニット1及びホルダー10によれば、タイルTを保持させたホルダー10をホルダー用基台11に取り付け、該ホルダー用基台11を固定対象物に間接的に固定するようにしたので、タイルTを壁材や床材、天井材等の固定対象物に確実に固定することができる。
【0062】
また、上記構成の取付ユニット1は、ホルダー10のプレートベース部100の一方の面上にタイルTの外周面を係止可能なタイル保持爪101を設けるようにしたので、タイルTを位置決めしつつ保持することができる。特に、ホルダー10に枠部105を設けたので、タイルTの位置決めを確実にすることができる。
【0063】
そして、前記ホルダー10に対して基台側光通過穴110…の縁部に係合可能な固定用爪102を設けたので、接着剤や両面粘着テープ等を用いることなく簡単な作業で各ホルダー10をホルダー用基台11に対して強固に取り付けることができる。
【0064】
そして、ホルダー10のプレートベース部100に光通過穴103…を貫設したので、ホルダー10が光源の光の通過を妨げることがない。また、ホルダー用基台11に基台側光通過穴110…を貫設したので、ホルダー用基台11も光源の光の通過を妨げることもない。これにより、光通過穴103…及び基台側光通過穴110を介してホルダー用基台11の背面側(プレートベース部100の他方の面側)に配置された光源の光をタイルTに直接照射することができ、タイルTを介して光源からの光を適正な明度で部屋内に照らすことができる。
【0065】
また、本実施形態においては、ホルダー10及びホルダー用基台11を透明樹脂又は半透明樹脂で成形し、固定用爪102をホルダー用基台11に係合させることでホルダーをホルダー用基台11に取り付けるようにしたので、タイルT、ホルダー10、ホルダー用基台11のそれぞれの間で光の通過が許容される。これにより、光通過穴103…(基台側光通過穴110)の周囲を照らす光をホルダー用基台11、ホルダー10、タイルTの順で通過させて部屋内に照射することができる。従って、光通過穴103…(基台側光通過穴110)を通過した光以外の光も部屋内に照射することができる結果、癒し(光)の演出のバリエーションの幅(明暗の幅)を拡げることができる。
【0066】
そして、取付ユニット1は、固定対象物に固定されるベース12を備え、そのベース12の正面に支持脚部120を延設するとともに、ホルダー用基台11の背面に脚連結部130を設けるようにしたので、ホルダー用基台11とベース12との間に光源を配置するためのスペースを形成することができ、光通過穴103…、基台側光通過穴110…を介して光をタイルTに適正に導くことのできる位置に光源を配置することができる。
【0067】
尚、本発明に係る塩製タイル用ホルダー、及び塩製タイル取付ユニットは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0068】
上記実施形態において、ホルダー10及びホルダー用基台11を透明樹脂又は半透明樹脂で成形したが、これに限定されるものではなく、例えば、ホルダー10及びホルダー用基台11は不透明なものであってもよい。すなわち、ホルダー10及びホルダー用基台11は、不透明な樹脂で成形されたものや、薄板状の金属板を加工して形成されたものであってもよい。
【0069】
このようにしてもホルダー10のプレートベース部100に光通過穴103…が穿設されるとともにホルダー用基台11に基台側光通過穴110…が穿設されることで、タイルTの背面側に配置された光源の光をタイルTに効率的に照射することができる結果、タイルTを介して光源からの光を部屋内に照射することができる。但し、光源からの光を効率的に部屋内に照射するには、上記実施形態と同様に、ホルダー10及びホルダー用基台11を透明樹脂又は半透明樹脂で成形することが好ましいことは言うまでもない。
【0070】
そして、上記実施形態において、ホルダー10に固定用爪102を設け、ホルダー用基台11の基台側光通過穴110…の周縁部に固定用爪102を係止させることで、ホルダー10を固定するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、ホルダー10に固定用爪102を設けることなく、プレートベース部100の実体のある部分(光通過穴103…を除く部分)を接着剤や両面粘着テープでホルダー用基台11に固定するようにしてもよい。
【0071】
上記実施形態において、ホルダー10を取付ユニット1の一構成として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ホルダー10単体を用いて壁面等を形成するようにしてもよい。具体的には、固定対象物を透明な樹脂プレートやタイルTの配置される箇所に基台側光通過穴110…をあけた不透明なプレートで構成し、ホルダー10のプレートベース部100を接着剤、や両面粘着テープ、或いは、上記実施形態と同様の固定用爪102でプレートに固定するようにしてもよい。なお、言うまでもないが、上述の場合、固定対象物の裏側に光源が配置されることになる。
【0072】
また、部屋を画定する壁面と天井面との境界(角部)や、壁面と壁面との境界(角部)、壁面と床面との境界(角部)に、固定対象物として平板状の透明カバー、或いは、断面アーチ状に曲げ加工した透明カバーを配置し、この透明カバーに対し、ホルダー10のプレートベース部100を接着剤、や両面粘着テープ、或いは、上記実施形態と同様の固定用爪102で固定するようにしてもよい。このようにすれば、カバーの背面側に光源を設置することで、プレートベース部100の光通過穴103…を介して光源からの光がタイルTに導かれる結果、部屋内に光源の光を照らすことができる。なお、上述のような透明カバーに光通過用穴を設けたり、透明カバーに代えて不透明なカバーを設け、そのカバーに光通過用穴を設けたりしてもよい。
【0073】
上記実施形態において、支持脚部120の先端に爪を設けるとともに、該支持脚部120が嵌入される脚連結部113に被係止片を設けるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、支持脚部120に被係止片を設けるとともに、脚連結部113に対して被係止片に係合可能な爪を設けるようにしてもよい。また、上記実施形態において、複数の支持脚部120…のうちの一部に対して爪を設けるとともに、その支持脚部120の嵌入される脚連結部113に対して被係止片を設けるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、全ての支持脚部120…に対して爪又は被係止片の何れか一方を設けるとともに、全ての脚連結部113に対して爪又は被係止片の何れか他方を設けるようにしてもよい。
【0074】
上記実施形態において、ベース12の正面に支持脚部120…を延設するとともに、ホルダー用基台11の背面に支持脚部120…を連結するための脚連結部113を設けようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、ホルダー用基台11の背面に相手側(ベース12側)に延出した支持脚部120…を設けるとともに、ベース12の正面に支持脚部120…を連結するための脚連結部113…を設けるようにしたり、ホルダー用基台11の背面及びベース12の正面に相手側に向けて延出した支持脚部120…を設け、両支持脚部120…の先端同士を連結するようにしてもよい。すなわち、前記ホルダー用基台11の背面及びベース12の正面の少なくとも何れか一方に、前記光通過穴103…からずれた位置で相手側に向けて延出する支持脚部120…が設けられ、ホルダー用基台11及びベース12は、支持脚部120…を介して連結可能に構成され、その支持脚部120の存在により、ホルダー用基台11とベース12との間に光源を配置するためのスペースが形成されればよい。
【0075】
上記実施形態において、固定対象物を固定するベース12を設けるようにしたが、これに限定されるものではなく、ベース12を設けることなくホルダー用基台11を固定対象物に固定するようにしてもよい。この場合、固定対象物と間隔があくようにホルダー用基台11を配置する、すなわち、ホルダー用基台11の背面側に光源を配置するスペースを形成するために、ホルダー用基台11の背面側に支持脚部120…を延設し、その支持脚部120…の先端部を固定対象物に固定するようにしてもよい。
【0076】
上記実施形態において、タイルTの基本形として正面視六角形状にするとともに、壁等の方形領域全面にタイルTを敷き詰めることを前提にしたため、複数のタイルTを配列するに当たって第二タイルT2及び第三タイルT3を配列に加えるようにしたが、第二タイルT2及び第三タイルT3は、壁面や天井面、床面等の面の端部に配置されるものであるため、例えば、壁等の隅部に目隠しや上述の透明カバー等を設置することが許容される場合には、第一タイルT1のみを配列するようにしてもよい。従って、この場合には、タイル用ホルダー10として第一ホルダー10aのみを用意すればよい。また、上述の如く、タイルTの正面視の形状(基本形)を三角形や四角形等の多角形にする場合も同様である。
【0077】
上記実施形態において、タイルTの基本形が正面視六角形状であることを前提にホルダー10(第一ホルダー10a)のプレートベース部100を六角形に形成し、また、第二ホルダー10b及び第三ホルダー10cのプレートベース部100を基本形の半分の形状に形成したが、タイルTの基本形は六角形状に限定されるものではなく、三角形状や四角形状等の多角形状、円形状等であってもよく、ホルダー10は、対象となるタイルTの正面形状に合わせてプレートベース部100の正面形状を設定すればよい。なお、四角形状のタイルTを対象とする場合、ホルダー10のプレートベース部100が正面視四角形状となるため、これらを縦横に並べると壁等の方形領域に体裁よく配置できるが、それ以外の多角形のタイルTを対象にすると、縦横に配置したときにこれらで方形領域を形成することができないため、上記実施形態と同様に明き部分を埋める場合(方形領域全面にタイルTを敷き詰める場合)、その空き部分に対応した正面形状のタイルTを成形し、また、これに対応するホルダー10を用意することが好ましいことは言うまでもない。
【0078】
上記実施形態において、プレートベース部100とタイル保持爪101とを一体成形したが、これに限定されるものではなく、例えば、これらを別体で形成した後、これらを連結するようにしてもよい。従って、プレートベース部100及びタイル保持爪101は、同一の材質で作製されたものに限定されるものではない。
【0079】
上記実施形態において、プレートベース部100の外周に枠部105を設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、プレートベース部100の外周端部又は一方の面上にタイル保持爪101を直接的に延設してもよい。なお、ホルダー10は、隣り合う他のホルダー10と接近して配置できることが好ましいため、プレートベース部100をタイルTの正面形状及びサイズに対応させて形成し、その外周端部にタイル保持爪101を延設することが好ましい。
【符号の説明】
【0080】
1…取付ユニット(塩製タイル取付ユニット)、10…ホルダー(塩製タイル用ホルダー)、10a…第一ホルダー(塩製タイル用ホルダー)、10b…第二ホルダー(塩製タイル用ホルダー)、10c…第三ホルダー(塩製タイル用ホルダー)、11…ホルダー用基台、12…ベース、100…プレートベース部、101…タイル保持爪、101a…延出片、101b…突起、102…固定用爪、102a…延出片、102b…係止用凸部、103…光通過穴、104…リブ、105…枠部、106…環状リブ、110…基台側光通過穴、111,112…空き領域、113…脚連結部、120…支持脚部、T…タイル(塩製タイル)、T1…第一タイル(塩製タイル)、T2…第二タイル(塩製タイル)、T3…第三タイル(塩製タイル)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
塩で成形された光透過性のある塩製タイルを一方の面上に配置可能に形成されたプレートベース部と、該プレートベース部に直接的又は間接的に連設され、該プレートベース部の一方の面側に延出したタイル保持爪とを備え、前記プレートベース部は、他方の面側に配置される光源の光を一方の面側に通過させる光通過穴が貫設され、前記タイル保持爪は、プレートベース部の一方の面上に配置された塩製タイル回りに位置するように、プレートベース部の周方向に間隔をあけて少なくとも二つ設けられ、各タイル保持爪は、塩製タイルの外周面を係止可能に形成されていることを特徴とする塩製タイル用ホルダー。
【請求項2】
前記プレートベース部の正面形状が塩製タイルの正面形状に対応するように形成されるとともに、該プレートベース部の外周縁部から一方の面側に延出した枠部を備え、前記タイル保持爪は、枠部の先端から延出するように設けられている請求項1に記載の塩製タイル用ホルダー。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の塩製タイル用ホルダーと、複数の塩製タイル用ホルダーが整列状態で取り付けられるホルダー用基台とを備え、該ホルダー用基台は、塩製タイル用ホルダーの取付位置に光を通過させるための基台側光通過穴が貫設され、各塩製タイル用ホルダーは、光通過穴を基台側光通過穴に対応させた状態でホルダー用基台に取付可能に構成されていることを特徴とする塩製タイル取付ユニット。
【請求項4】
前記塩製タイル用ホルダーは、プレートベース部の他方の面側に延出した固定用爪を備え、該固定用爪は、光通過穴の回りに少なくとも二つ設けられるとともに、基台側光通過穴の内周縁部に係止可能に形成されている請求項3記載の塩製タイル取付ユニット。
【請求項5】
前記ホルダー用基台の背面側で固定対象物に固定されるベースを更に備え、ホルダー用基台の背面側の面及びベースの正面側の面の少なくとも何れか一方には、相手側に向けて延出する複数の支持脚部が設けられ、ホルダー用基台及びベースは、支持脚部を介して連結可能に構成され、ホルダー用基台とベースとの間に光源を配置するためのスペースが形成されるように構成されている請求項3に記載の塩製タイル取付ユニット。
【請求項6】
前記ホルダー用基台の背面、又は前記ベースの正面の何れか一方に前記支持脚部が延設されるとともに、ホルダー用基台の背面、又はベースの正面の何れか他方に前記支持脚部の先端部を嵌入可能に構成された脚連結部が設けられ、少なくとも何れか一つの支持脚部の先端部、又は該支持脚部の先端部が嵌入される脚連結部の何れか一方に連結用の爪が設けられるとともに、前記少なくとも何れか一つの支持脚部の先端部、又は該支持脚部の先端部が嵌入される脚連結部の何れか他方に前記爪と係合可能な被係合片が設けられている請求項5記載の塩製タイル取付ユニット。
【請求項1】
塩で成形された光透過性のある塩製タイルを一方の面上に配置可能に形成されたプレートベース部と、該プレートベース部に直接的又は間接的に連設され、該プレートベース部の一方の面側に延出したタイル保持爪とを備え、前記プレートベース部は、他方の面側に配置される光源の光を一方の面側に通過させる光通過穴が貫設され、前記タイル保持爪は、プレートベース部の一方の面上に配置された塩製タイル回りに位置するように、プレートベース部の周方向に間隔をあけて少なくとも二つ設けられ、各タイル保持爪は、塩製タイルの外周面を係止可能に形成されていることを特徴とする塩製タイル用ホルダー。
【請求項2】
前記プレートベース部の正面形状が塩製タイルの正面形状に対応するように形成されるとともに、該プレートベース部の外周縁部から一方の面側に延出した枠部を備え、前記タイル保持爪は、枠部の先端から延出するように設けられている請求項1に記載の塩製タイル用ホルダー。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の塩製タイル用ホルダーと、複数の塩製タイル用ホルダーが整列状態で取り付けられるホルダー用基台とを備え、該ホルダー用基台は、塩製タイル用ホルダーの取付位置に光を通過させるための基台側光通過穴が貫設され、各塩製タイル用ホルダーは、光通過穴を基台側光通過穴に対応させた状態でホルダー用基台に取付可能に構成されていることを特徴とする塩製タイル取付ユニット。
【請求項4】
前記塩製タイル用ホルダーは、プレートベース部の他方の面側に延出した固定用爪を備え、該固定用爪は、光通過穴の回りに少なくとも二つ設けられるとともに、基台側光通過穴の内周縁部に係止可能に形成されている請求項3記載の塩製タイル取付ユニット。
【請求項5】
前記ホルダー用基台の背面側で固定対象物に固定されるベースを更に備え、ホルダー用基台の背面側の面及びベースの正面側の面の少なくとも何れか一方には、相手側に向けて延出する複数の支持脚部が設けられ、ホルダー用基台及びベースは、支持脚部を介して連結可能に構成され、ホルダー用基台とベースとの間に光源を配置するためのスペースが形成されるように構成されている請求項3に記載の塩製タイル取付ユニット。
【請求項6】
前記ホルダー用基台の背面、又は前記ベースの正面の何れか一方に前記支持脚部が延設されるとともに、ホルダー用基台の背面、又はベースの正面の何れか他方に前記支持脚部の先端部を嵌入可能に構成された脚連結部が設けられ、少なくとも何れか一つの支持脚部の先端部、又は該支持脚部の先端部が嵌入される脚連結部の何れか一方に連結用の爪が設けられるとともに、前記少なくとも何れか一つの支持脚部の先端部、又は該支持脚部の先端部が嵌入される脚連結部の何れか他方に前記爪と係合可能な被係合片が設けられている請求項5記載の塩製タイル取付ユニット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
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【図4】
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【図8】
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【図10】
【図11】
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【公開番号】特開2010−222940(P2010−222940A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−74357(P2009−74357)
【出願日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【出願人】(503314716)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月25日(2009.3.25)
【出願人】(503314716)
【Fターム(参考)】
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