説明

塵埃検知装置

【課題】写真機で映像を撮影する前に、写真機内に存在する塵埃の位置を確実に把握できるような装置を得ようとすること。
【解決手段】光不透過性物質からなる中空筒体の一方端の中心軸線上に凸レンズの光軸線を一致させて該凸レンズを配置すると共に、該筒体の他方端で、筒体の中心軸線上にある該凸レンズの焦点上に点光源を配置し、該点光源から発射されて凸レンズから並行に延びる平行光線をカメラの感光部に照射せしめる。このため、感光部に付着している塵埃は言うに及ばず、この前方に浮遊する塵埃まで全て感光部に映し出すこととなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像装置における画像検知部に付着したり、この近辺に漂う微少な浮遊物を検知する塵埃検地装置に関する。
【背景技術】
【0002】
感光微粒子を塗布した乾板に風景などの画像を結像させる写真撮影方法は古くから行われている。この写真撮影方法で、画像をとらえるレンズと画像を形成する乾板との間の空間、或いは乾板上には微細な塵埃が存在し、撮影時にその陰が乾板に撮影されて、この上に形成される画像の質を低下させる。このような不都合をさけるため、写真家は撮影の前に予め写真機の内部に空気を吹き付けて、それらの塵埃を除去する動作を行った後に撮影を行っていたが、写真機の内部に空気を吹き付けた際に写真機内部の塵埃が全て取り除かれたか否かの確認方法がないため、撮影された画像中に残存する塵埃の映像が不意に乾板上に映し出されることがよくあった。
【0003】
最近、上記従来型写真機の感光部分に数百万個のCCD(Charge Coupled Device) 感光素子からなる感光部を設け、撮影された画像信号を写真機外に設けたパソコン等に移して画像処理を行ういわゆるデジタルカメラが開発された。このカメラとてレンズと感光部間に存在する塵埃の陰が、撮影された画像の質を低下させることに違いない。この種写真機で従来のような不都合を避けるため、レンズを取り外すことの出来る種類の機種では、撮影する前に従来と同様、写真機の内部に空気を吹き付けて、浮遊する塵埃や感光部に付着している塵埃を取り除いていた。また、以下の特許文献1に示すような除塵の構造もあるが、極めて複雑な構造を持っている
しかしながら、この塵埃除去方では、従来と同様写真機内の塵埃の有無をチェックする手だてがないので、撮影後に塵埃の陰が映像に残るような不都合を起こしてしまう。このため、写真撮影を職業としている人は、撮影後の画像データからこのように撮影された塵埃の陰を除去するために多くの手間を要していることも確かなことである。
【特許文献1】特開2002−271662号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、写真機で映像を撮影する前に、写真機内に存在する塵埃の位置を確実に把握できるような装置を得ようとすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本願の請求項1に記載の発明は、光不透過性の物質からなる中空状の匡筒一方端に窓を設け、この窓をカメラのレンズに望ませるようにして匡筒をカメラに取り付けるとともに、カメラのレンズの光軸線が匡筒の壁面と交わる位置で且つレンズの焦点位置近傍に点光源を配置し、該点光源から発射されてカメラに取り付けられたレンズから並行に延びる平行光線をカメラの感光部に照射せしめることを特徴とする塵埃検知装置を提供する。
本願の請求項2に記載の発明は、光不透過性の物質からなる中空状匡筒の一方端に窓を設けてこの窓に凸レンズを取り付けるとともに、該匡筒の他方端の壁面で、該凸レンズの焦点近傍上に点光源を配置して塵埃検知装置を構成し、この塵埃検知装置をレンズを取り外したカメラの前方に配置し凸レンズの光軸線とカメラの中心軸線を一致させてカメラに取り付け、該点光源から発射されて凸レンズから並行に延びる平行光線をカメラの感光部に照射せしめることを特徴とする塵埃検知装置を提供する。
本願の請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明に加えて、上記点光源は針穴から漏れる外部光であることを特徴とする塵埃検知装置を提供する。
本願の請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明に加えて、上記点光源は、自発光の点光源であることを特徴とする塵埃検知装置を提供する。
本願の請求項5に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明に加えて、上記点光源に、乳白色で半透明の光散乱板を貼着することを特徴とする塵埃検知装置を提供する。
本願の請求項6に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明に加えて、上記点光源は、中心軸線上で、凸レンズからの距離を微調整することを特徴とする塵埃検知装置を提供する。
本願の請求項7に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明に加えて、上記匡筒内部を散乱光吸収層で覆ったことを特徴とする塵埃検知装置を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、光不透過性の物質からなる中空状の匡筒一方端に窓を設け、この窓をカメラのレンズに望ませるようにして匡筒をカメラに取り付けるとともに、カメラのレンズの光軸線が匡筒の壁面と交わる位置で且つレンズの焦点位置近傍に点光源を配置し、該点光源から発射されてカメラに取り付けられたレンズから並行に延びる平行光線をカメラの感光部に照射せしめることを特徴とする塵埃検知装置又は光不透過性の物質からなる中空状匡筒の一方端に窓を設けてこの窓に凸レンズを取り付けるとともに、該匡筒の他方端の壁面で、該凸レンズの焦点近傍上に点光源を配置して塵埃検知装置を構成し、この塵埃検知装置をレンズを取り外したカメラの前方に配置し凸レンズの光軸線とカメラの中心軸線を一致させてカメラに取り付け、該点光源から発射されて凸レンズから並行に延びる平行光線をカメラの感光部に照射せしめることを特徴とする塵埃検知装置を構成したので、カメラの感光部に至るまでの光線は並行光となり、このため、感光部に付着している塵埃は言うに及ばず、この前方に浮遊する塵埃まで全て感光部に映し出すこととなるので、これらを周知の手段で取り除けば、全ての塵埃を取り除ける。さらに感光部に映し出された画像を拡大するなり、コントラストをあげれば、微細な塵埃まで検知でき、その除去に役立つ。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
次に、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明に係る塵埃検知装置は、例えば、レンズ交換式デジタル一眼レフレックスカメラに適用することができ、レンズマウントに通常のレンズの様に塵埃検知装置を装着して使用する。
塵埃検知装置は、円筒形の匡筒を有し、その中心軸線上で匡筒の一方端に設けた窓にカメラのレンズを嵌め込むか或いは凸レンズを配置する。この匡筒の長さは、カメラレンズの焦点距離か該凸レンズの焦点距離と同じであり、匡筒の他方端の焦点位置近傍にはピンホールを設ける。このピンホールには、濃い乳白板や乳白色球などを貼付して、ピンホールから凸レンズ方向に延びる光を拡散する。なお、凸レンズからデジタル一眼レフレックスカメラの感光部方向に延びる光は平行光となるので、凸レンズから感光部までの距離は無関係となり、この塵埃検知装置を適用できるカメラは多い。
また、例えば35mm判フルサイズの感光部に使用するには、塵埃検知装置に取り付ける凸レンズの直径は、少なくともφ43.3mm必要である。
【0008】
次に、この発明で、塵埃検知装置に凸レンズを設けた例について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明をレンズ交換式デジタル一眼レフレックスカメラに適用した場合の構成図である。
図1において、1は、本発明にかかる塵埃検知装置である。2は、交換式デジタル一眼レフレックスカメラであり、塵埃検知装置1はレンズ交換式デジタル一眼レフレックスカメラ2のレンズマウント3に嵌め込まれている。レンズ交換式デジタル一眼レフレックスカメラ2には、数百万個のCCD素子を二次元的長方形に配置された感光部4が設けられている。該感光部4は、レンズマウント3に交換式に取り付けられるレンズの焦点位置に配置されている。レンズ交換式デジタル一眼レフレックスカメラ2の後方には、感光部4に映し出された映像を表示する液晶表示部5と、レンズから取り込まれた画像を目視するファインダー窓6が設けられている。
【0009】
塵埃検知装置1は、光不透過性の合成樹脂や金属からなる匡筒7を有する。匡筒7の一方端には、レンズ交換式デジタル一眼レフレックスカメラ2のレンズマウント3に填り込む窓となる装着部8が取り付けられている。通常、塵埃検知装置1レンズマウント3に装着部8をねじ込み或いはバイオネット式に嵌め込む。匡筒7の装着部8近辺には、レンズ固定部9により凸レンズ10が固定されている。この凸レンズ10の直径は、φ120mm である。なお、この凸レンズは、カメラ付属のレンズで代用することができる。
匡筒7の他方端の匡筒壁面であって、匡筒7の中心軸線14上にはやや大きめの穴11が開けられ、この穴11は、ピンホール板12によって塞がれている。このピンホール板12の中心には、針穴12’が開けられ、その位置は、匡筒7の中心軸線14とこれに重なるカメラの中心線上である。該ピンホール板12には、乳白色をした半透明の光拡散板13或いは乳白色球などが針穴12’を塞ぐように貼着されている。なお、ピンホール板12の針穴12’は説明や目視を容易にするため、実際より可成り大きく表示してある。図1において、15は、このカメラ2の内部に収容されている画像コントローラである。該画像コントローラ15の中には、感光部4で結像された画像信号を走査動作により取り込んで得た1フレーム分の信号を記憶するフレームメモリ16がある。ここに記憶された1フレーム分の信号は、一定の短い間隔で読み出され、液晶表示部5に表示される。また、フレームメモリ16から出力される映像信号は、画像記憶メモリ17に入力される。そして、シャッター18が押されるたびごとに、この信号は、1フレームずつ記憶される。ここに記憶された映像信号は、このカメラ外に取り出すことができ、これと接続したパソコン内に取り込まれて、画像表示されたり、また画像処理を行うことができる。
【0010】
次に、上記実施例の作用を説明する。
レンズ交換式デジタル一眼レフレックスカメラ2内部の塵埃の有無をチェックする前に、このカメラからレンズを取り外し、ここに塵埃検知装置1を取り付けておく。そして、塵埃検知装置1を日中の空や室内の蛍光灯などに向けてシャッター18を切る。外部から針穴12’を通して匡筒7内に入った光は、凸レンズ10で集光されて明瞭な平行光線となって、感光部4に届く。このため、感光部4には、空中に浮遊した塵埃A、感光部4に付着した塵埃Bが感光部4により検知される。これら塵埃は、空中に浮遊するものから感光部4に付着しているものまで検知することができるほか、空気中に漂う微細なものまで検知することができる。液晶表示部5に塵埃が検知された場合、塵埃検知装置1をこのカメラ2から取り外し、エアブロワーなどを使用して、検知された塵埃を取り除き、再度塵埃検知装置を取り付けて残存する塵埃を上記検知方法で検知して、カメラ内の塵埃が全て取り除かれるまでこのような動作を繰り返す。
なお、これら検知された塵埃は、感光部4に確実に捉えられているので、液晶表示部5の画像を拡大したり、パソコンの画像処理にてコントラストを高めれば、これら小さな塵埃も見落とすことはない。
また、塵埃検知装置の凸レンズをカメラ付属のレンズで代用する場合も上記と同様な作用をする。
【実施例1】
【0011】
図2は、本発明の実際の構造を示す断面図である。なお、図2に振り付ける図面番号は、発明を明確に説明するため、図1と同一部品とは異なる図面番号を付している。
本発明にかかる塵埃検知装置は、光を透過させない合成樹脂や金属製円筒状の匡筒50を持っている。この匡筒50の一方端内側には、ネジが切られており、このネジには、まずレンズ位置決め座金51がねじ込まれる。次にこのレンズ位置決め座金51に凸レンズ52が嵌め込まれ、ねじにレンズ固定座金53がねじ込まれて、匡筒50の一端部に凸レンズ52が固定される。レンズ固定座金53の外側には、窓となる並行光通過穴54を中央に持つマウント座金55がねじ込まれる。このマウント座金55には、カメラのレンズマウントに塵埃検知装置を取り付けるための固定部56が取り付けられる。
匡筒50の他方端内側にもネジが切られており、このネジには、壁面となるピンホール板57がねじ込まれている。ピンホール板57の中央には光通過穴58が開けられている。勿論、この光通過穴58の中央を匡筒50の中心軸線CLが通過している。なお、この線とカメラの中心軸線は重なっている。
ピンホール板57の内側には中央に針穴59を持った薄い金属板からなる針穴板60が貼着されている。さらに、針穴59の中央を中心軸線CLが貫通している。針穴板60の内側には、針穴59を塞ぐようにして、乳白の半透明板61が貼着されている。なお、匡筒50の内側には、光の乱反射を避けるための乱反射防止布或いは黒色で光の反射を防ぐ黒色の光吸収用の塗料からなる光吸収層62,63が貼り付けられている。
なお、本発明において、針穴59の位置は、凸レンズ52の焦点上になくてはならない。このため、ピンホール板57を匡筒50にねじ込む際、ピンホール板57表面に設けた爪穴64にジグを差し込んでこれを回転させ、針穴59の位置を調整する。この位置の調整が済んだ後、このネジに座金65をねじ込んで、ピンホール板57を匡筒57の正確な位置に固定する。
【実施例2】
【0012】
本発明の実施例2としては、上記実施例1の針穴部分に豆球のように、電池により点灯できる自発光の点光源を配置する。この実施例でも、点光源の後部には、乳白色で半透明の光散乱板を貼着するものである。
【実施例3】
【0013】
本発明の実施例3としては、上記2つの実施例における凸レンズをカメラ付属のレンズで代用する実施例である。実際、カメラレンズの実直径が感光部よりも大きい(望遠でFが明るいなど)場合には塵埃検知装置の凸レンズの代わりにカメラレンズを代用できる。
図3は、本発明の実施例3をレンズ交換式デジタル一眼レフレックスカメラに適用した実施例の構成図である。
図3において、70は、レンズ交換式デジタル一眼レフレックスカメラであり、上記実施例1のカメラと同様感光部4、液晶表示部5、ファインダー窓6が設けられている。また、このカメラ70には、例えば、焦点距離35mmの標準レンズ71が取り付けられている。該レンズ71の前方には、このレンズにフィルタを取り付けるフィルタ取付リング72が取り付けられている。このフィルタ取付リング72の前方には、本発明にかかる実施例3の塵埃検知装置73が取り付けられている。
塵埃検知装置73は、主匡筒74を持っている。主匡筒74の一方端根部には、中央に窓を開けられたネジ部75が設けられ、このネジ部75は、フィルタ取付リング72の内側にねじ込まれる。主匡筒74の前方には、後述のピンホール板を取り付けるための回転匡筒76が取り付けられている。回転匡筒76の根部には、やはりネジ部77が設けられ、このネジ部77は、主匡筒74の先端内側に回転自在にねじ込まれる。回転匡筒76はカップ状に形成され、その先端壁面であって、中心軸線CL上には、やや大きめの穴78が開けられ、この穴78は、ピンホール板79によって塞がれている。このピンホール板79の中心には、針穴79’が開けられ、その位置は、カメラの中心線と重なった中心軸線CL上である。該ピンホール板79には、乳白色をした半透明の光拡散板80が針穴79’を塞ぐように貼着されている。なお、ピンホール板79の針穴79’は説明や目視を容易にするため、実際より可成り大きく表示してある。なお、主匡筒74、回転匡筒76、ピンホール板79は、アルミニューム、マグネシューム、青銅等の金属の他、光不透過性の合成樹脂からなる。
この実施例において、フィルタ取付リング72の長さ等の相異から、針穴79’の位置が標準レンズ71の焦点上に位置しない場合は、回転匡筒76を回転させ、針穴79’を中心軸線CL上に位置調整できる。
なお、この実施例においても、上記実施例と同様、主匡筒74、回転匡筒76の内部を光吸収層で覆っても良い。
【0014】
以上、本発明を上述の実施の形態により説明したが、本発明の主旨の範囲内で種々の変形や応用が可能であり、これらの変形や応用を本発明の範囲から排除するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0015】
この発明は、カメラ内の塵埃検知装置に使用できるだけでなく、レンズ取り外しが可能なテレビカメラの塵埃除去にも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、本発明をレンズ交換式デジタル一眼レフレックスカメラに適用した実施例の構成図である。
【図2】図2は、本発明の実際の構造を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明の第3の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0017】
1・・・・・塵埃検知装置
2・・・・・レンズ交換式デジタル一眼レフレックスカメラ
3・・・・・レンズマウント
4・・・・・感光部
5・・・・・液晶表示部
6・・・・・ファインダー窓
7・・・・・匡筒
8・・・・・装着部
9・・・・・レンズ固定部
10・・・・・凸レンズ
11・・・・・穴
12・・・・・ピンホール板
12’・・・・針穴
13・・・・・光拡散板
14・・・・・中心軸線
15・・・・・画像コントローラ
16・・・・・フレームメモリ
17・・・・・画像記憶メモリ
18・・・・・シャッター
50・・・・・匡筒
51・・・・・レンズ位置決め座がね
52・・・・・凸レンズ
53・・・・・レンズ固定座金
54・・・・・並行光通過穴
55・・・・・マウント座金
56・・・・・固定部
57・・・・・ピンホール板
58・・・・・光通過穴
59・・・・・針穴
60・・・・・針穴板
61・・・・・半透明
62・・・・・光吸収層
63・・・・・光吸収層
64・・・・・座金
70・・・・・レンズ交換式デジタル一眼レフレックスカメラ
71・・・・・レンズ
72・・・・・フィルタ取付リング
73・・・・・塵埃検知装置
74・・・・・主匡筒
75・・・・・ネジ部
76・・・・・回転匡筒
77・・・・・ネジ部
78・・・・・穴
79・・・・・ピンホール板
79’・・・・針穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光不透過性の物質からなる中空状の匡筒一方端に窓を設け、この窓をカメラのレンズに望ませるようにして匡筒をカメラに取り付けるとともに、カメラのレンズの光軸線が匡筒の壁面と交わる位置で且つレンズの焦点位置近傍に点光源を配置し、該点光源から発射されてカメラに取り付けられたレンズから並行に延びる平行光線をカメラの感光部に照射せしめることを特徴とする塵埃検知装置。
【請求項2】
光不透過性の物質からなる中空状匡筒の一方端に窓を設けてこの窓に凸レンズを取り付けるとともに、該匡筒の他方端の壁面で、該凸レンズの焦点近傍上に点光源を配置して塵埃検知装置を構成し、この塵埃検知装置をレンズを取り外したカメラの前方に配置し凸レンズの光軸線とカメラの中心軸線を一致させてカメラに取り付け、該点光源から発射されて凸レンズから並行に延びる平行光線をカメラの感光部に照射せしめることを特徴とする塵埃検知装置。
【請求項3】
上記点光源は針穴から漏れる外部光であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の塵埃検知装置。
【請求項4】
上記点光源は、自発光の点光源であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の塵埃検知装置。
【請求項5】
上記点光源に、乳白色で半透明の光散乱部を貼着することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の塵埃検知装置。
【請求項6】
上記点光源は、中心軸線上で、凸レンズからの距離を微調整することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の塵埃検知装置。
【請求項7】
上記匡筒内部を散乱光吸収層で覆ったことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の塵埃検知装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−226048(P2007−226048A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−49071(P2006−49071)
【出願日】平成18年2月24日(2006.2.24)
【出願人】(506065736)
【Fターム(参考)】