説明

塵芥収集車

【課題】デッキなどの高い位置からでも容易に操作して塵芥積込装置を安全に緊急停止させることが可能な塵芥収集車の提供。
【解決手段】車体上に搭載され、後方開口部を有する塵芥収容箱と、この塵芥収容箱の後方開口部に連設され、塵芥投入口6を有する塵芥投入箱5と、この塵芥投入箱5に装備される塵芥積込装置と、塵芥投入口6の上方へ移動することにより塵芥投入口6を開放するテールゲート7と、塵芥積込装置による積込動作を緊急停止させる緊急停止装置と、緊急停止装置を作動させるためのセンサであり、テールゲート7の外面下部に車体の幅方向に延設されたタッチセンサ42aとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体上に搭載された塵芥収容箱と、この塵芥収容箱の後方開口部に連設され、内部に塵芥積込装置を装備した塵芥投入箱とを備えた塵芥収集車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載のように、車体上に搭載された塵芥収容箱と、この塵芥収容箱の後方開口部に連設され、内部に塵芥積込装置を装備した塵芥投入箱とを備えた塵芥収集車が知られている。塵芥積込装置は、塵芥投入箱内において摺動シリンダの伸縮動作により上下方向に摺動可能な摺動板と、摺動板の下端部に揺動シリンダの伸縮動作により前後方向に揺動自在な圧縮板とを備えている。塵芥積込装置は、摺動シリンダおよび揺動シリンダの伸縮動作により摺動板と圧縮板とを反転、下降、圧縮、上昇を1サイクルとする積込動作を繰り返し行う。
【0003】
この塵芥収集車では、投入口を通じて塵芥投入箱に投入された塵芥は、この塵芥積込装置の積込動作により塵芥収容箱内へ積み込まれる。また、この塵芥収集車には、塵芥投入箱の投入口の下方に備えられた緊急停止レバーの操作により塵芥積込装置の作動を停止させる緊急停止装置が設けられている。作業者は、塵芥の塵芥投入箱への投入作業時に、この塵芥投入箱の投入口下方の緊急停止レバーを操作することで、緊急停止装置を作動させ、塵芥積込装置の作動を停止させることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−184305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、この種の塵芥収集車の塵芥投入箱の投入口の下縁は地上から約800mm程度の高さにあるので、高床式倉庫などから塵芥を収集する際には、この高床式倉庫のデッキなどの高い位置から直接投入口へ塵芥を投入することも多い。しかしながら、この場合、前述の特許文献1に記載の緊急停止レバーは投入口の下方にあるので操作することは難しく、緊急停止させることができない。
【0006】
そこで、本発明においては、デッキなどの高い位置からでも容易に操作して塵芥積込装置を安全に緊急停止させることが可能な塵芥収集車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の塵芥収集車は、車体上に搭載され、後方開口部を有する塵芥収容箱と、この塵芥収容箱の後方開口部に連設され、塵芥の投入口を有する塵芥投入箱と、この塵芥投入箱に装備される塵芥積込装置と、塵芥投入箱の塵芥投入口を開閉する開閉扉であり、塵芥投入口の上方へ移動することにより塵芥投入口を開放する開閉扉と、塵芥積込装置による積込動作を緊急停止させる緊急停止装置と、緊急停止装置を作動させるためのセンサであり、開閉扉の外面下部に車体の幅方向に延設されたタッチセンサとを備えたものである。
【0008】
本発明によれば、デッキなどの高い位置から塵芥投入口へ塵芥を投入する場合には、塵芥投入口を閉塞する開閉扉は塵芥投入口の上方に位置し、塵芥投入口は開放されている。このとき、作業者は、この塵芥投入口の上方に位置する開閉扉の外面下部に車体の幅方向に延設されたタッチセンサのどの位置であっても触れることによって、緊急停止装置を作動させることができ、塵芥積込装置による積込動作を緊急停止させることができる。
【0009】
本発明の塵芥収集車は、さらに、塵芥投入箱の塵芥投入口下方に緊急停止装置を作動させるための緊急停止レバーであり、車体の幅方向に延設された緊急停止レバーを備えたものであることが望ましい。
【0010】
地上などの通常の位置から塵芥投入口へ塵芥を投入する場合には、開閉扉が塵芥投入口の上方に位置し、タッチセンサは高い位置にあるので作業者が触れることは困難となるが、このタッチセンサに加えて塵芥投入箱の塵芥投入口下方に備えられた緊急停止レバーは容易に操作することができる。この緊急停止レバーは車体の幅方向に延設されているため、車体の幅方向のどの位置でも容易に操作させることができ、この緊急停止レバーの操作により緊急停止装置を作動させて、塵芥積込装置による積込動作を緊急停止させることができる。
【0011】
本発明の塵芥収集車は、さらに、塵芥投入口の下部に回動可能に支持された塵芥案内板と、緊急停止装置を作動させるためのセンサであり、塵芥案内板を塵芥投入口側へ回動させた状態において、塵芥案内板の外側上部に車体の幅方向に延設された別のタッチセンサとを備えたものであることが望ましい。
【0012】
これにより、塵芥案内板を塵芥投入口側へ回動させた状態のまま、開閉扉を塵芥投入口の上方へ移動させてデッキなどの高い位置から塵芥を投入する場合には、塵芥投入口の上下両方にタッチセンサが配置されることになる。したがって、作業者は、この塵芥投入口の上下に車体の幅方向に延設されたタッチセンサのどの位置であっても触れることによって、緊急停止装置を作動させることができ、塵芥積込装置による積込動作を緊急停止させることができる。
【0013】
また、塵芥案内板を塵芥投入口の後方へ回動させた状態においては、塵芥投入箱の塵芥投入口下方に備えられた緊急停止レバーは塵芥案内板の後端部から奥の方へ入り込んでいるため操作させにくくなるが、塵芥案内板に備えられた別のタッチセンサは作業者に最も近い位置にある。したがって、作業者は、この車体の幅方向に延設された別のタッチセンサのどの位置であっても触れることによって、緊急停止装置を作動させることができ、塵芥積込装置による積込動作を緊急停止させることができる。
【発明の効果】
【0014】
(1)車体上に搭載され、後方開口部を有する塵芥収容箱と、この塵芥収容箱の後方開口部に連設され、塵芥の投入口を有する塵芥投入箱と、この塵芥投入箱に装備される塵芥積込装置と、塵芥投入箱の塵芥投入口を開閉する開閉扉であり、前記塵芥投入口の上方へ移動することにより前記塵芥投入口を開放する開閉扉と、塵芥積込装置による積込動作を緊急停止させる緊急停止装置と、緊急停止装置を作動させるためのセンサであり、開閉扉の外面下部に車体の幅方向に延設されたタッチセンサとを備えたことにより、作業者は、開閉扉の外面下部に車体の幅方向に延設されたタッチセンサのどの位置であっても触れるだけで、緊急停止装置を作動させ、塵芥積込装置による積込動作を緊急停止させることができる。これにより、デッキなどの高い位置からでも容易に操作して塵芥積込装置を安全に緊急停止させることが可能となる。
【0015】
(2)さらに、塵芥投入箱の塵芥投入口下方に緊急停止装置を作動させるための緊急停止レバーであり、車体の幅方向に延設された緊急停止レバーを備えたことにより、地上などの通常の位置から塵芥投入口へ塵芥を投入する場合であっても、この塵芥投入箱の塵芥投入口下方に車体の幅方向に延設された緊急停止レバーは、車体の幅方向のどの位置でも容易に操作させることができ、この緊急停止レバーの操作により緊急停止装置を作動させて、塵芥積込装置による積込動作を緊急停止させることができる。
【0016】
(3)さらに、塵芥投入口の下部に回動可能に支持された塵芥案内板と、緊急停止装置を作動させるためのセンサであり、塵芥案内板を塵芥投入口側へ回動させた状態において、塵芥案内板の外側上部に車体の幅方向に延設された別のタッチセンサとを備えたことにより、塵芥案内板を塵芥投入口側へ回動させた状態のまま、開閉扉を塵芥投入口の上方へ移動させてデッキなどの高い位置から塵芥を投入する場合には、作業者は、塵芥投入口の上下に車体の幅方向に延設されたタッチセンサのどの位置であっても触れることによって、緊急停止装置を作動させることができ、塵芥積込装置による積込動作を緊急停止させることができる。一方、塵芥案内板を塵芥投入口の後方へ回動させた状態においては、塵芥案内板に備えられた別のタッチセンサは作業者に最も近い位置にあるので、作業者は、この別のタッチセンサのどの位置であっても触れることによって、緊急停止装置を作動させることができ、塵芥積込装置による積込動作を緊急停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態における塵芥収集車の側面図である。
【図2】図1の塵芥収集車の後部を断面にて示す側面図である。
【図3】図1の塵芥収集車の背面図である。
【図4】図3の開閉扉を開いた状態を示す塵芥収集車の背面図である。
【図5】図4のターンテーブルを後方へ回動させた状態を示す塵芥収集車の背面図である。
【図6】ターンテーブル部分の拡大断面図である。
【図7】図6のターンテーブル部分の背面図である。
【図8】第5の緊急停止装置を車体後方から見たときの正面図である。
【図9】第5の緊急停止装置の左断面図である。
【図10】図1の塵芥収集車の油圧回路構成を示す回路図である。
【図11】図1の塵芥収集車の電気回路の一部を示す回路図である。
【図12A】塵芥積込装置の上昇終了位置を説明する概略縦断面図である。
【図12B】塵芥積込装置の反転終了位置を説明する概略縦断面図である。
【図12C】塵芥積込装置の下降終了位置を説明する概略縦断面図である。
【図12D】塵芥積込装置の圧縮終了位置を説明する概略縦断面図である。
【図13】回転式の塵芥積込装置を示す塵芥投入箱の概略縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は本発明の実施の形態における塵芥収集車の側面図、図2は図1の塵芥収集車の後部を断面にて示す側面図、図3は図1の塵芥収集車の背面図、図4は図3の開閉扉を開いた状態を示す塵芥収集車の背面図、図5は図4のターンテーブルを後方へ回動させた状態を示す塵芥収集車の背面図、図6はターンテーブル部分の拡大断面図、図7は図6のターンテーブル部分の背面図である。なお、以下の説明において、前後方向へ車体方法と同じ方向を指すものとし、左右方向は車体の前方に向かって左右方向を指すものとする。
【0019】
図1において、本発明の実施の形態における塵芥収集車1は、車体2上に塵芥収集装置2aが搭載されたものである。塵芥収集装置2aは、車体2上に搭載された塵芥収容箱3と、この塵芥収容箱3の後端の後方開口部4に連設された塵芥投入箱5とから構成される。塵芥投入箱5は、後方開口部4の上方で投入箱支持ピン5a(図2参照。)により軸支されており、この投入箱支持ピン5aを中心に傾動自在となっている。
【0020】
図2〜図5に示すように、塵芥投入箱5の後部には、塵芥を投入するための略矩形状の塵芥投入口6が開口されている。また、塵芥投入箱5には、この塵芥投入口6を開閉する開閉扉としてのテールゲート7が設けられている。テールゲート7は上下にスライド可能となっており、塵芥投入口6の上方へ移動することにより塵芥投入口6を開放することが可能である。
【0021】
また、塵芥投入口6の下部には、塵芥を塵芥投入口6へ案内する塵芥案内板としてのターンテーブル8が設けられている。図6および図7に示すように、塵芥投入箱5の塵芥投入口6の下縁部には、左右に延びるクロスフレーム9が設けられている。ターンテーブル8は、クロスフレーム9上に固定された回動軸8aに回動可能に支持されている。
【0022】
これにより、ターンテーブル8は、塵芥投入口6側へ回動させ、図6の想像線で示す格納位置に折り畳むことが可能となっている。この格納位置の状態では、塵芥投入口6はテールゲート7とともにターンテーブル8によって閉塞される。また、クロスフレーム9の後方には、ターンテーブル8を後方へ回動させた状態において支持する支持ブラケット10が、左右に間隔を空けて後方に突出するように設けられている。
【0023】
また、図7に示すように塵芥投入口6の左右周縁部には、ターンテーブル8の格納位置においてターンテーブル8をロックするロック機構11が設けられている。ロック機構11は、垂直軸を中心に前後に揺動し、ターンテーブル8の左右に設けられた押圧片8bを背面側から押さえ込む押圧部11aと、この押圧部11aをロックするロック用ハンドル11bとを備えている。
【0024】
図2に戻って、塵芥投入箱5の内部には、圧縮式の塵芥積込装置20が装備されている。塵芥積込装置20は、塵芥投入箱5内に塵芥投入口6を通じて投入された塵芥を圧縮して、塵芥収容箱3に積み込むためのものである。
【0025】
塵芥投入箱5の左右両側壁には、溝形鋼で形成された案内溝部材21が補強枠を兼ねて全方上部より後方下部に向かって敷設されている。塵芥投入箱5内には、その横幅いっぱいに広がる摺動板22が収容されている。この摺動板22の左右両側縁の上下には、案内ローラ23が回転可能に設けられている。これらの案内ローラ23は、案内溝部材21の内壁に沿って転動自在に嵌入されている。
【0026】
また、摺動板22の背面上部の左右端部にはボス部24が設けられている。このボス部24には、摺動板支持軸25が挿通されている。この摺動板支持軸25は、塵芥投入箱5の左右両側壁に形成された摺動用開口5bを越えて塵芥投入箱5の内側より外側に突出するように配置されている。
【0027】
また、塵芥投入箱5の左右両側壁からそれぞれ外側に突出した摺動板支持軸25と塵芥投入箱5の下部間には、左右それぞれ塵芥投入箱5の外側に案内溝部材21の傾斜方向に沿って配置された摺動シリンダ26がそれぞれ連結されている。この摺動シリンダ26の伸縮動作によって、摺動板22は案内溝部材21に沿って上下に往復移動する。
【0028】
摺動板22の下端には、塵芥投入箱5の横幅いっぱいに広がる圧縮板27が前後方向に揺動可能に支持されている。この圧縮板27の先端は前方に向かって若干屈曲形成されている。また、圧縮板27の左右両背面には接続部27aが突設されている。この左右それぞれの接続部27aと、摺動板22の背面上部に設けられた摺動板支持軸25の左右両端部との間には、それぞれ揺動シリンダ28が連結されている。この揺動シリンダ28の伸縮動作によって、圧縮板27は前後に揺動する。
【0029】
一方、塵芥収容箱3内には、排出板30が車体2の前後方向に摺動可能に配設されている。排出板30は、塵芥収容箱3内で車体2の前後方向に摺動する支持フレーム31に支持されている。支持フレーム31の左右両側縁には、排出板30の車体2の前後方向への移動をガイドするガイド部を構成する溝形鋼で構成された案内溝部材32が設けられている。塵芥収容箱3の左右下両側面には、この案内溝部材32とともにガイド部を構成する案内凸部材33が車体2の前後方向に延設されている。
【0030】
また、塵芥収容箱3内には、伸縮動作により排出板30を車体2の前後方向に移動させる排出シリンダ34が備えられている。排出シリンダ34は、多段伸縮式のテレスコピックシリンダである。排出シリンダ34の後端は、排出板30の下方に設けられた支持部材35に、軸部材36により回動自在に軸支されている。一方、図示しないが、排出シリンダ34の前端は塵芥収容箱3内の前方に回動自在に軸支されている。
【0031】
また、図3に示すように、本実施形態における塵芥収集車1は、塵芥積込装置20による積込動作を緊急停止させるための第1、第2、第3、第4および第5の緊急停止装置40,41,42,43,44を備えている。第1および第2の緊急停止装置40,41は、それぞれ塵芥投入箱5の塵芥投入口6の左右側方に設けられている。第3の緊急停止装置42はテールゲート7の外面下部に、第4の緊急停止装置43はターンテーブル8の外側上部にそれぞれ設けられている。また、第5の緊急停止装置44は塵芥投入箱5の塵芥投入口6の下方に設けられている。
【0032】
第1の緊急停止装置40は、積込動作を緊急停止させる緊急停止ボタン40eを含む複数のプッシュ式のスイッチが設けられたスイッチボックス40fで構成されている。スイッチボックス40fには、緊急停止ボタン40eの他にも、摺動板と圧縮板とを準じ反転、下降、圧縮および上昇させて積込動作させる積込ボタン40aと、摺動板を下降させる下降ボタン40bと、摺動板を上昇させる上昇ボタン40c、圧縮板を反転動作させる反転ボタン40dが設けられている。
【0033】
第2の緊急停止装置41は、L型に折り曲げられてなるスイッチブラケット41aに積込動作を緊急停止させる緊急停止ボタン41bが取り付けられて構成されている。
【0034】
第3の緊急停止装置42は、テールゲート7の外面下部に車幅方向に延設された棒状のタッチセンサ42aにより構成されている。タッチセンサ42aは、作業者がタッチセンサ42aに触れたことを検出することにより第3の緊急停止装置42を作動させ、積込動作を緊急停止させるものである。
【0035】
第4の緊急停止装置43は、ターンテーブル8の外側上部に車幅方向に延設された棒状のタッチセンサ43aにより構成されている。タッチセンサ43aは、タッチセンサ42aと同様に、作業者がタッチセンサ43aに触れたことを検出することにより第4の緊急停止装置42を作動させ、積込動作を緊急停止させるものである。
【0036】
図8は第5の緊急停止装置44を車体後方から見たときの正面図、図9は第5の緊急停止装置44の左断面図である。図8および図9に示すように、第5の緊急停止装置44は、車幅方向に延びる棒状の緊急停止レバー45と、塵芥投入箱5の塵芥投入口6の下方に左右一対に配置され、緊急停止レバー45を車体前後方向に揺動自在に支持する支持部46と、緊急停止レバー45が車体前方に揺動したことを検出する揺動検出部47とを備えている。
【0037】
支持部46は、前述の支持ブラケット10を利用して形成されている。支持ブラケット10は下方に開口された断面略コ字状であり、支持部46は、この支持ブラケット10の後端下部を車幅方向に連結する連結片46aと、上端部が支持ブラケット10に支持ピン46bを介して車体前後方向に揺動自在に支持される一方、下端部が緊急停止レバー45に連結された揺動部材46cと、揺動部材46cを車体後方に付勢する付勢スプリング46dとを備えている。
【0038】
付勢スプリング46dは、支持ブラケット10の底部に一端が、揺動部材46cの後端側壁に他端が、それぞれ支持されている。そして、揺動部材46cは、付勢スプリング46dの付勢力によって連結片46aに対して当接することで、車体後方位置に保持されている。
【0039】
揺動検出部47は、車体前後方向に揺動自在に支持され、緊急停止レバー45が付勢スプリング46dの付勢力に抗して車体前方に揺動したときに、緊急停止レバー45に当接し、かつ緊急停止レバー45に同期して揺動する棒状の検出レバー47aと、検出レバー47aの上端部が揺動自在に保持され、検出レバー47aの揺動により接点が接触または非接触状態に切り換えられることで、緊急停止レバー45が車体前方に揺動したことを検出するセンサ47bと、センサ47bを塵芥投入箱5の塵芥投入口6の下方に保持するセンサブラケット47cとを備えている。
【0040】
次に、本実施形態における塵芥収集車1の油圧回路構成について説明する。図10は図1の塵芥収集車1の油圧回路構成を示す回路図である。
【0041】
図10に示すように、この油圧回路50では、揺動シリンダ28、排出シリンダ34、摺動シリンダ26、ロックシリンダ37および回動シリンダ38の5種類のシリンダをそれぞれ油圧制御している。揺動シリンダ28は、圧縮板27を車体前後方向に揺動させるためのものである。摺動シリンダ26は、摺動板22を上下方向に摺動させるためのものである。
【0042】
排出シリンダ34は、塵芥収容箱3内に配設された排出板30を車体前後方向に摺動させるためのものである。排出板30は、塵芥収容箱3に塵芥Dを積込む際には、塵芥収容箱3内の最後方位置に配置しておく。そして、塵芥積込装置20により積込まれる塵芥Dが排出板30を押圧する力が所定以上に達した際に、排出シリンダ34を縮退させることで、排出板30が徐々に前方に移動するようにしている。このような排出板30の移動動作によって、塵芥Dを圧縮しながら塵芥収容箱3内へ積み込むことができるようになっている。
【0043】
また、塵芥収容箱3が塵芥で満杯状態になったときには、排出シリンダ34を伸長させることで、塵芥収容箱3の前部に位置する排出板30を後方に移動させ、塵芥収容箱3内に収容された塵芥Dを排出することができるようになっている。なお、排出シリンダ34は、塵芥収容箱3内の限られた収容スペースにおいてできるだけ長い伸縮量を確保するために、多段伸縮式のテレスコピックシリンダで構成されている。
【0044】
ロックシリンダ37は、塵芥投入箱5を閉じた位置でロックするためのものである。このロックシリンダ37は、塵芥処理場において塵芥収容箱3内の塵芥を廃棄する際に伸長させて、塵芥投入箱5のロックを解除し、塵芥投入箱5を開いて後方開口部4を開放することができるようになっている。回動シリンダ38は、塵芥投入箱5を、投入箱支持ピン5aを中心にして上方に回動させて、塵芥収容箱3の後部を開放状態にするためのものである。
【0045】
各シリンダ34,28,26,37,38は、油圧配管50aを介して油圧切替部51に接続されている。この油圧切替部51は、図示しない複数の電磁弁を備えており、これらの電磁弁の開閉ポートを切り替えることにより、油圧ポンプ52から吐出された作動油が所望のシリンダに対して供給される。これにより、各シリンダ34,28,26,37,38の伸縮動作の切り替えが制御され、または動作が停止される。
【0046】
油圧回路50は、作動油を貯留する油圧タンク53を備える。油圧回路50は、油圧タンク53内の作動油を油圧ポンプ52で吸い上げて供給側の油圧配管50bに流通させ、油圧切替部51に供給されるように構成されている。そして、油圧切替部51を通過した作動油は、回収側の油圧配管50cに流通させ、リターンフィルタ54で濾過された後、油圧配管50c’を流通させて、再び油圧タンク53に回収されるようになっている。
【0047】
また、前述のスイッチボックス40fの各ボタン40a〜40eは、運転席内に設けられたコントローラ55が接続されている。積込ボタン40aが押し込まれた際には、コントローラ55に対して、摺動板22と圧縮板27とを順次反転、下降、圧縮および上昇させて積込動作させる積込信号を出力する。同様に、下降ボタン40bまたは上昇ボタン40cが押し込まれた際には、コントローラ55に対して、各ボタン40b,40cが押し込まれている間、それぞれ摺動板22を下降または上昇させる下降信号または上昇信号を出力する。
【0048】
また、反転ボタン40dが押し込まれた際には、コントローラ55に対して、圧縮板27を反転動作させる反転信号を出力する。さらに、緊急停止ボタン40eが押し込まれた際には、コントローラ55に対して積込動作を緊急停止させる停止信号を出力する。コントローラ55は、これらの各ボタン40a〜40eから出力された各種信号を受信すると、油圧切替部51に対し、各種信号に応じて電磁弁の開閉ポートを切り替えて、摺動シリンダ26および揺動シリンダ28を伸縮動作、または停止させるように制御する制御信号を出力する。
【0049】
次に、上記構成の塵芥積込装置20の運転動作について図12Aから図12Dを参照して説明する。図12Aは塵芥積込装置20の上昇終了位置を説明する概略縦断面図、図12Bは塵芥積込装置20の反転終了位置を説明する概略縦断面図、図12Cは塵芥積込装置20の下降終了位置を説明する概略縦断面図、図12Dは塵芥積込装置20の圧縮終了位置を説明する概略縦断面図である。なお、図12A〜図12Dにおいて、簡略化のために、摺動シリンダ26は省略している。
【0050】
図12Aに示すように、摺動シリンダ26および揺動シリンダ28がいずれも伸長して摺動板22が上昇終了位置(最上位置)にある状態で、塵芥投入口6を通して塵芥Dを塵芥投入箱5内に投入し、積込ボタン40aを押し込み操作する。積込ボタン40aによる積込指示がなされると、コントローラ55に対して前述の積込信号を出力する。そして、コントローラ55は、この積込信号を受けて、以下の積込動作を行うように油圧切替部51の動作を制御する。
【0051】
まず、図12Aに示す状態で、揺動シリンダ28が縮退作動して圧縮板27が反転作動し、反転終了位置(図12B参照。)に達する(反転工程)。この後、摺動シリンダ26が縮退作動して摺動板22が下降し、これに伴って圧縮板27が下降する(下降工程)。そして、圧縮板27が下降終了位置(図12C参照。)に達すると、揺動シリンダ28を伸長させて圧縮板27を前方に揺動させ、圧縮工程に移行する。
【0052】
そして、圧縮板27が圧縮終了位置(図12D参照。)まで揺動する(圧縮行程)と、摺動シリンダ26を伸長させて圧縮板27を上昇させる(上昇工程)。この圧縮板27が上昇終了位置に達すると(図12A参照。)、一連の積込動作を終了する。これにより反転、下降、圧縮、上昇の各工程を1サイクルとして塵芥積込動作を繰り返して行う。
【0053】
次に、本実施形態における塵芥収集車1の電気回路構成について説明する。図11は図1の塵芥収集車1の電気回路60の一部を示す回路図である。
【0054】
図11に示すように、電気回路60は、塵芥の排出または積込の切換を行う切換回路部61と、塵芥積込装置20における塵芥の積み込み操作のための操作回路部62と、塵芥積込装置20の作動回路部63とを有している。なお、図11において、64は電源ライン、65はアースラインである。
【0055】
切換回路部61には、切換スイッチSW−1が設けられている。切換スイッチSW−1は、積込側接点と排出側接点とを有する双投スイッチである。切換スイッチSW−1を積込側接点に投入したときには、R9リレー接点およびR8リレー接点を介して操作回路部62に通電される。なお、R9リレー接点は、塵芥投入箱5のロックが閉操作されたときに閉になるものである。R8リレー接点は、塵芥投入箱5が塵芥収容箱3に対して閉じられたときに閉になるものである。
【0056】
操作回路部62には、操作スイッチSW−3と、左側停止スイッチSW−15、右側停止スイッチSW−4およびリミットスイッチLS−10、並びにR17リレー接点およびR18リレー接点からなる停止回路67とが直列に設けられている。
【0057】
左側停止スイッチSW−15は、塵芥収容箱3の車幅方向左側に設けられた緊急停止ボタン40eに対応するスイッチである。右側停止スイッチSW−4は、塵芥収容箱3の車幅方向右側に設けられた緊急停止ボタン41bに対応するスイッチである。また、リミットスイッチLS−10は、第5の緊急停止装置44のセンサ47bに対応するスイッチである。
【0058】
また、R17リレー接点は常開であり、R17リレーの励磁により閉となるa接点である。操作回路部62には、第3の緊急停止装置42を構成するR17リレーおよびトランジスタTR−1が設けられている。作業者がタッチセンサ42aに触れていない場合、R17リレーに通電されるようになっており、R17リレー接点は閉じている。一方、作業者がタッチセンサ42aに触れると、R17リレーの電圧が下がり、R17リレー接点が開くようになっている。
【0059】
同様に、R18リレー接点は常開であり、R18リレーの励磁により閉となるa接点である。操作回路部62には、第4の緊急停止装置43を構成するR18リレーおよびトランジスタTR−2が設けられている。作業者がタッチセンサ43aに触れていない場合、R18リレーに通電されるようになっており、R18リレー接点は閉じている。一方、作業者がタッチセンサ43aに触れると、R18リレーの電圧が下がり、R18リレー接点が開くようになっている。
【0060】
上記構成の操作回路部62の操作スイッチSW−3をオン操作したとき、正常時には、左側停止スイッチSW−15、右側停止スイッチSW−4およびリミットスイッチLS−10、並びにR17リレー接点およびR18リレー接点は閉じており、停止回路67を通じてR1リレーに通電される。こうしてR1リレーに通電されると、R1リレーの励磁により、操作回路部62に設けられたR1リレー接点が閉となる。これにより、切換スイッチSW−16および塵芥積込装置の作動回路部63に通電される。
【0061】
切換スイッチSW−16は、連動側接点と単動側接点とを有する双投スイッチである。単動作動とは、前述のように塵芥積込装置20を1サイクル分だけ作動させた後にこの塵芥積込装置20を停止させるものであり、連動作動とは、塵芥積込装置20を連続して作動させるものである。
【0062】
上記切換スイッチSW−16が連動側接点に投入されているときには、常閉のR6リレー接点を介して上記停止回路67に通電されている。これにより、一度操作スイッチSW−3を押すと、R1リレーに通電されて、R1リレー接点が閉の状態にされ、作動回路部63に通電される。R1リレーは自己保持されているため、1サイクル終了ごとに操作スイッチSW−3を押す必要はなく、連続運転が可能となる。その結果、油圧切替部51の電磁弁が作動して、摺動シリンダ26および揺動シリンダ28がそれぞれ作動し、塵芥積込装置20による塵芥の積み込み動作が行われる(連動作動)。
【0063】
一方、上記切換スイッチSW−16が単動側接点に投入されているときには、R5リレー接点またはR10リレー接点、および常閉のR6リレー接点を介して、上記停止回路67に通電されている。これにより、上述したように、R1リレーに通電されて、その結果、塵芥積込装置20による塵芥の積み込み動作が開始される。
【0064】
ここで、図示省略のR5リレーまたはR10リレー、およびR6リレーは、摺動シリンダ26および揺動シリンダ28の動作位置に応じて励磁されるように構成されている。つまり、塵芥投入箱5内に設けたリミットスイッチ(図示省略)によって、摺動板22および圧縮板27の位置を検出し、塵芥積込装置20が1サイクル動作を完了したときに、R5リレー接点またはR10リレー接点、およびR6リレー接点が開になる。その結果、R1リレーの通電が断たれてR1リレー接点が開となり、切換スイッチSW−16を単動側接点に投入しているときには、塵芥積込装置20が1サイクル分作動した時点で停止するようになっている(単動作動)。
【0065】
そして、上記塵芥積込装置20の作動中、第1の緊急停止装置41または第2の緊急停止装置42である停止回路67に設けられた左側停止スイッチSW−15または右側停止スイッチSW−4を操作すると、R1リレーの通電が断たれる。これにより、R1リレー接点が開となって、作動回路部63への通電が断たれ、塵芥積込装置20が停止する。
【0066】
また、作業者が第3の緊急停止装置42であるタッチセンサ42aに触れた場合、前述のようにR17リレーの電圧が下がり、R17リレー接点が開く。これにより、R1リレーの通電が断たれ、R1リレー接点が開となって、作動回路部63への通電が断たれ、塵芥積込装置20が停止する。
【0067】
同様に、作業者が第4の緊急停止装置43であるタッチセンサ43aに触れた場合、前述のようにR18リレーの電圧が下がり、R18リレー接点が開く。これにより、R1リレーの通電が断たれ、R1リレー接点が開となって、作動回路部63への通電が断たれ、塵芥積込装置20が停止する。
【0068】
また、第5の緊急停止装置44では、作業者が緊急停止レバー45を車体前方に押すと、検出レバー47aがその動きに同期して揺動し、センサ47bの接点が接触状態に切り換えられ、リミットスイッチLS−10が開く。これにより、R1リレーの通電が断たれ、R1リレー接点が開となって、作動回路部63への通電が断たれ、塵芥積込装置20が停止する。
【0069】
以上のように、本実施形態における塵芥収集車1では、第1〜第5の緊急停止装置41〜44のいずれによっても塵芥積込装置20による積込動作を停止することが可能である。特に、塵芥投入口6へ塵芥を投入する際には、塵芥投入口6を閉塞するテールゲート7は塵芥投入口6の上方に位置し、タッチセンサ42aがこのテールゲート7の外面下部に車幅方向に配置されている。そのため、デッキなどの高い位置から塵芥投入口6へ塵芥を投入する場合には、作業者は、このタッチセンサ42aのどの位置であっても触れることによって、第3の緊急停止装置42を作動させることが可能であり、塵芥積込装置20による積込動作を緊急停止させることができる。
【0070】
また、地上などの通常の位置から塵芥投入口6へ塵芥を投入する場合には、テールゲート7が塵芥投入口6の上方に位置し、タッチセンサ43aは高い位置にあるので作業者が触れることは困難となるが、塵芥投入箱5の塵芥投入口6の下方に備えられた緊急停止レバー45は容易に操作することが可能である。この緊急停止レバー45は車幅方向に延設されているため、車幅方向のどの位置でも容易に操作させることができ、この緊急停止レバー45の操作により第5の緊急停止装置44を作動させて、塵芥積込装置20による積込動作を緊急停止させることができる。
【0071】
さらに、この塵芥収集車1では、ターンテーブル8を塵芥投入口6側へ回動させた状態のまま、テールゲート7を塵芥投入口6の上方へ移動させて塵芥を投入する場合には、塵芥投入口6の上下両方にタッチセンサ42a,43aが配置されることになる。したがって、作業者は、この塵芥投入口6の上下に車体の幅方向に延設されたタッチセンサ42a,43aのどの位置であっても触れることによって、第3または第4の緊急停止装置42,43を作動させることができ、塵芥積込装置20による積込動作を緊急停止させることができる。
【0072】
また、ターンテーブル8を塵芥投入口6の後方へ回動させた状態においては、塵芥投入箱5の塵芥投入口6の下方に備えられた緊急停止レバー45はターンテーブル8の後端部から奥の方へ入り込んでいるため操作させにくくなるが、ターンテーブル8に備えられたタッチセンサ43aは作業者に最も近い位置にある。したがって、作業者は、この車幅方向に延設されたタッチセンサ43aのどの位置であっても触れることによって、第4の緊急停止装置43を作動させることができ、塵芥積込装置20による積込動作を緊急停止させることができる。
【0073】
また、本実施形態においては、圧縮式の塵芥積込装置を備えた塵芥収集車について説明したが、回転式の塵芥積込装置を備えた塵芥収集車にも適用可能である。図13は回転式の塵芥積込装置を示す塵芥投入箱の概略縦断面図である。
【0074】
図13に示すように、回転式の塵芥積込装置70は、車体2の前後方向に揺動する押込板71と、この押込板71の下端付近に回転中心を有して正逆転する回転板72とを備えている。押込板71は、塵芥投入箱5の幅方向全体に亘って延設され、かつ後方開口部4に対向するように配設されている。この押込板71の上部は、塵芥投入箱5の左右両側壁の中央付近に、中心軸71aよりも上方に延びる延設部71bが設けられている。
【0075】
延設部71bの先端には、左右一対の押込シリンダ73の先端が連設されている。押込シリンダ73は、その基端が投入箱支持ピン5aに回動自在に支持されている。この押込シリンダ73の伸縮動作により、押込板71が中心軸71a周りに車体2の前後方向に揺動するようになっている。
【0076】
一方、回転板72は、押込板71の下側に設けられている。回転板72は、押込板71の下端付近に回転中心としての回転軸72aを有し、塵芥投入箱5の断面略半円弧状に形成された底壁74に沿って回転軸72a周りに回転するように構成されている。また、回転軸72aの一方は、正逆回転可能なモータ(図示せず。)に減速機構を介して駆動連結されており、このモータにより回転力がトルクアップされた状態で、モータと同期して正逆回転するように構成されている。
【0077】
このような構成の回転式の塵芥積込装置70においては、塵芥投入口6を通して塵芥投入箱5内に投入された塵芥は、回転板72が正回転(図13において右回り)することにより掻き集められ、回転板72の先端が後方開口部4の下縁の対応位置まで持ち上げられる。そして、押込板71が後方位置から前方位置へ揺動することにより、回転板72上の塵芥が後方開口部4を経て塵芥収容箱3内へ押し込まれる。
【0078】
そして、前述と同様に、塵芥積込装置70により積込まれる塵芥Dが排出板30を押圧する力が所定以上に達した際に、排出シリンダ34を縮退させることで、排出板30が徐々に前方に移動する。この排出板30の移動動作によって、塵芥Dを塵芥収容箱3内へ積み込むことができるようになっている。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明は、塵芥収容箱の内部空間に塵芥を積み込んで収集するための塵芥収集車として有用である。特に、本発明は、デッキなどの高い位置からでも容易に操作して塵芥積込装置を安全に緊急停止させることができるため、高床式倉庫などから直接塵芥投入口へ塵芥を投入することのできる塵芥収集車として好適である。
【符号の説明】
【0080】
D 塵芥
1 塵芥収集車
2 車体
2a 塵芥収集装置
3 塵芥収容箱
4 後方開口部
5 塵芥投入箱
5a 投入箱支持ピン
5b 摺動用開口
6 塵芥投入口
7 テールゲート
8 ターンテーブル
8a 回動軸
8b 押圧片
9 クロスフレーム
10 支持ブラケット
11 ロック機構
11a 押圧部
11b ロック用ハンドル
20 塵芥積込装置
21 案内溝部材
22 摺動板
23 案内ローラ
24 ボス部
25 摺動板支持軸
26 摺動シリンダ
27 圧縮板
27a 接続部
28 揺動シリンダ
30 排出板
31 支持フレーム
32 案内溝部材
33 案内凸部材
34 排出シリンダ
35 支持部材
36 軸部材
37 ロックシリンダ
38 回動シリンダ
40,41,42,43,44 緊急停止装置
40a 積込ボタン
40b 下降ボタン
40c 上昇ボタン
40d 反転ボタン
40e 緊急停止ボタン
40f スイッチボックス
41a スイッチブラケット
41b 緊急停止ボタン
42a,43a タッチセンサ
45 緊急停止レバー
46 支持部
46a 連結片
46b 支持ピン
46c 揺動部材
46d 付勢スプリング
47 揺動検出部
47a 検出レバー
47b センサ
47c センサブラケット
50 油圧回路
50a,50b,50c,50c’ 油圧配管
51 油圧切替部
52 油圧ポンプ
53 油圧タンク
54 リターンフィルタ
55 コントローラ
60 電気回路
61 切換回路部
62 操作回路部
63 作動回路部
64 電源ライン
65 アースライン
67 停止回路
70 塵芥積込装置
71 押込板
72 回転板
73 押込シリンダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体上に搭載され、後方開口部を有する塵芥収容箱と、
この塵芥収容箱の後方開口部に連設され、塵芥を投入するための塵芥投入口を有する塵芥投入箱と、
この塵芥投入箱に装備される塵芥積込装置と、
前記塵芥投入箱の塵芥投入口を開閉する開閉扉であり、前記塵芥投入口の上方へ移動することにより前記塵芥投入口を開放する開閉扉と、
前記塵芥積込装置による積込動作を緊急停止させる緊急停止装置と、
前記緊急停止装置を作動させるためのセンサであり、前記開閉扉の外面下部に前記車体の幅方向に延設されたタッチセンサと
を備えた塵芥収集車。
【請求項2】
さらに、前記塵芥投入箱の塵芥投入口下方に前記緊急停止装置を作動させるための緊急停止レバーであり、前記車体の幅方向に延設された緊急停止レバーを備えた請求項1記載の塵芥収集車。
【請求項3】
さらに、前記塵芥投入口の下部に回動可能に支持された塵芥案内板と、
前記緊急停止装置を作動させるためのセンサであり、前記塵芥案内板を前記塵芥投入口側へ回動させた状態において、前記塵芥案内板の外側上部に前記車体の幅方向に延設された別のタッチセンサと
を備えた請求項1または2に記載の塵芥収集車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−285234(P2010−285234A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−138526(P2009−138526)
【出願日】平成21年6月9日(2009.6.9)
【出願人】(000002358)新明和工業株式会社 (919)
【Fターム(参考)】