説明

声調を用いて中国語を検索する方法及びその方法を実行するシステム

【課題】声調を用いて中国語を検索する方法、その方法を実行するシステムに関する新しい技術を提案する。
【解決手段】本発明の中国語を検索する方法は、ユーザ端末機を介して入力された検索語の字母を検索するか否かを確認する段階と、前記字母検索に対して、前記検索語の表現によって互いに異なる検索結果を前記ユーザ端末機に提供する段階と、を含む。本発明によれば、ユーザがより迅速かつ便利に所望する検索結果を得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、声調を用いて中国語を検索する方法及びその方法を実行するシステムに関し、より詳細には、声調を含む検索語を認識して声調別に中国語に対する検索を実行して声調別に検索結果を提供する方法及びその方法を実行するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
声調(tone)とは、音節に該当する音声連鎖における音の高さ変動であって、強勢(アクセント)と混同される場合がある。しかし、強勢とは、単語のある位置に高い声調があること言い、声調とは異なる。国際音声記号によると、このような声調は、高平調(―)、低平調(−)、高昇調(

)、低昇調(, )、高強調(`)、低強調(`)、昇強調(^)、降強調(〜)などの記号で表示される。
【0003】
このような声調の差によって意味を弁別(識別)する言語を声調言語と言う。中国語はこの代表的な例であって、現代北京語(Mandarin Chinese)は、第1声(−ma)、第2声(

)、第3声(

)、第4声(`ma)の4つの声調を有するものとして分析されている。このような中国語に対するローマ字表記法は、代表的に漢語併音字母又はウェイド−ジャイルズ(Wade-Giles)表記法が用いられている。
【0004】
従来技術の中国語辞書では、漢字を直接入力したり、声調を無視して併音を入力したりする方法を用いてきた。しかし、このような方法は、ユーザが第1声の文字を検索しようとする際には、提供される第1声から第4声までのすべての文字から所望する文字を検索しなければならない。それだけでなく、検索しようとする併音に対する検索結果が多くて多数の検索結果ページに分類されている場合には、所望する文字を探すために多数の検索結果ページに渡って文字の確認をしなければならない。
【0005】
図1は、従来技術において、中国語辞書においてローマ字表記法を用いた併音検索の一例を示した図である。当該図1は、検索語「feng」111を用いて第3声に該当する文字を検索する過程の一例を示している。
【0006】
ウェブページ110は、検索語111に対する検索結果ページを示している。検索語に対する検索結果が多い場合、ウェブページ110には既選定された数の検索結果のみが露出され、残りの検索結果は「もっと見る」機能112を用いて中国語辞書のユーザに提供されるようになる。
【0007】
このような場合、従来技術の中国語辞書は、第1声から第4声の順に文字を露出するため、ウェブページ110を用いて第3声に該当する文字を検索するためには、「もっと見る」機能112を用いて他の検索ページであるウェブページ120に移動しなければならない。
【0008】
ウェブページ120は、検索結果に対する一番目のページ121であって、ユーザの表示ディスプレイ(モニタディスプレイ)に1度では露出され得ない検索結果を、スクロール122を用いて最後の検索結果まで確認した全体ページの一部分を示している。このとき、ユーザは、所望する検索結果を得るために、さらに他のページであるウェブページ130に移動しなければならない。
【0009】
ウェブページ130は、検索結果に対する二番目のページ131であって、ユーザは、所望する文字を検索するために再びスクロール132を用いなければならない。また、第3声の文字133を発見した後は、第3声に属する文字から所望する字を再び検索しなければならない。このとき、ウェブページ130に含まれた第3声の文字から所望する文字を見つけ出せない場合には、さらに他のページに移動しなければならない。
【0010】
このように、声調を無視した併音検索は、ウェブページ上に所望する結果が露出されたとしても、第1声から第4声までのすべての文字を確認しなければならないという問題点がある。また、図1を用いて説明したように、検索結果の数が一定基準を超える場合は、所望する検索結果を得るために、複数の検索結果ページを移動しながら検索結果を確認しなければならないという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】大韓民国公開特許第10−2003−0089190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、このような問題点を解決するために案出されたものであって、声調を用いて中国語を検索する方法及び方法を実行するシステムに関する新しい技術を提案する。
【0013】
本発明は、中国語に対する検索語を入力する際に、共に入力される数字キーワードを検索語に含まれた併音キーワードに対する声調として認識し、併音キーワードに対する検索結果として声調に対する検索結果のみを露出することによって、ユーザがより迅速かつ便利に所望する検索結果を得ることを目的とする。
【0014】
また、本発明は、数字キーワードを含まない検索語に対して、検索語に含まれた併音キーワードに対する検索結果に、声調別結果ページに対するリンクを併せて提供することによって、声調別の検索結果を追加して提供でき、ユーザがより迅速かつ便利に所望する検索結果を得ることを他の目的とする。
【0015】
また、本発明は、中国語だけでなく、声調を用いるすべての声調言語に対する併音検索に対して、数字キーワード及びリンクを用いて声調別に検索結果を確認することをさらに他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記目的を達成し、上述した従来技術の問題点を解決するために、本発明の一実施形態に係る中国語を検索する方法は、ユーザ端末機を介して入力された検索語の字母を検索するか否かを確認する段階と、上記字母検索に対して、前記検索語の表現によって互いに異なる検索結果を前記ユーザ端末機に提供する段階とを含むことを特徴とする。
【0017】
また、本発明の一側面によれば、上記字母検索は、(1)漢語併音字母又はウェイド−ジャイルズ(Wade-Giles)表記法に基づいた併音字母、(2)ハングル1音節、(3)漢字1文字に対する検索を含むことができる。
【0018】
また、本発明の他の側面によれば、ユーザ端末機を介して入力された検索語の字母を検索するか否かを確認する上記段階は、上記検索語を分析して、上記併音字母、上記ハングル1音節又は上記漢字1文字で成されたキーワードが抽出される場合に、上記検索語に対して上記字母検索を確認する段階である。
【0019】
また、本発明のさらに他の側面によれば、上記字母検索に対して、上記検索語の表現によって互いに異なる検索結果を上記ユーザ端末機に提供する上記段階は、上記検索語が併音キーワード及び数字キーワードを組み合わせて構成された場合に、上記数字キーワードを上記併音キーワードの声調として認識する段階と、上記声調に対する上記併音キーワードの検索結果ページを生成する段階と、上記検索結果ページを上記ユーザ端末機に送信する段階とを含むことができる。
【0020】
また、本発明の他の実施形態によれば、声調言語を検索する方法は、ユーザ端末機を介して入力された検索語の字母を検索するか否かを確認する段階と、上記字母検索に対して上記検索語が併音キーワードを含むか否かを確認する段階と、上記併音キーワード及び上記併音キーワードの声調によって1つ以上の検索結果ページを生成して上記ユーザ端末機に提供する段階とを含むことを特徴とする。
【0021】
また、本発明のさらに他の実施形態によれば、中国語を検索するシステムは、ユーザ端末機を介して入力された検索語の字母を検索するか否かを確認する字母検索可否確認部と、上記字母検索に対して、上記検索語の表現によって互いに異なる検索結果を上記ユーザ端末機に提供する検索結果提供部とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、中国語に対する検索語を入力する際に、ともに入力される数字キーワードを検索語に含まれた併音キーワードに対する声調として認識し、併音キーワードに対する検索結果として当該声調に対する検索結果のみを露出することによって、ユーザがより迅速かつ便利に所望する検索結果を得ることができる。
【0023】
また、本発明によれば、数字キーワードを含まない検索語に対して、検索語に含まれた併音キーワードに対する検索結果に声調別結果ページに対するリンクを併せて提供することによって、声調別の検索結果を追加して提供でき、ユーザがより迅速かつ便利に所望する検索結果を得ることができる。
【0024】
また、本発明によれば、中国語だけではなく、声調を用いるすべての声調言語に対する併音検索に対して、数字キーワード及びリンクを用いることによって、声調別に検索結果を確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】従来技術における中国語辞書でローマ字表記法を用いた併音検索の一例を示した図である。
【図2】本発明の一実施形態における中国語を検索するシステムの概括的な様子を示した図である。
【図3】本発明の一実施形態における中国語を検索する方法を示したフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態における併音キーワード及び数字キーワードを含む検索語に対して検索結果を提供する方法を示したフローチャートである。
【図5】併音キーワード及び数字キーワードを含む検索語に対して生成された検索結果ページの一例である。
【図6】本発明の一実施形態における併音キーワードのみを含む検索語に対して検索結果を提供する方法を示したフローチャートである。
【図7】併音キーワードのみを含む検索語に対して生成された検索結果ページの一例である。
【図8】本発明の他の実施形態における中国語検索システムの内部構成を説明するためのブロック図である。
【図9】本発明のさらに他の実施形態における声調言語を検索する方法を示したフローチャートである。
【図10】本発明のさらに他の実施形態における声調言語検索システムの内部構成を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付の図面を参照して、本発明に係る多様な実施形態を詳しく説明する。
【0027】
図2は、本発明の一実施形態における中国語を検索するシステムの概括的な様子を示した図である。
【0028】
中国語検索システム200は、ユーザ端末機201から検索語の入力を受け、入力された検索語からキーワードを抽出し、キーワードによる検索結果を生成してユーザ端末機201に提供する。
【0029】
検索語が併音字母を含む併音キーワード及び数字を含む数字キーワードの組み合わせ202である場合に、中国語検索システム200は、検索ページ203を通じて検索語の入力を受け、数字を併音字母の声調として認識し、声調に対する併音字母の検索結果を検索して検索結果ページ204を生成し、ユーザ端末機201に送信することによって、検索語に対するユーザ端末機201の検索要請を処理する。
【0030】
又は、中国語検索システム200は、検索語が併音字母を含む併音キーワード205である場合に、中国語検索システム200は、検索ページ206を通じて検索語の入力を受け、併音字母に対する検索結果ページ207を生成する。このとき、中国語検索システム200は、併音字母の声調それぞれに対する声調別の各結果ページ208を生成して、併音字母に対する検索結果ページ207に声調別の各結果ページ208へのリンクを設定し、ユーザ端末機201に送信することによって、ユーザ端末機201の検索要請を処理する。
【0031】
このように、本発明の中国語検索システム200は、併音字母の声調を用いた中国語検索によって声調に対する検索結果のみを露出することによって、ユーザがより迅速にかつ便利に所望する検索結果を得ることができる。このような声調を用いた中国語検索方法については、以下、図3から図7を用いて詳しく説明する。
【0032】
図3は、本発明の一実施形態における中国語を検索する方法を示したフローチャートである。
【0033】
段階301で、中国語検索に対する検索結果を提供する中国語検索システムは、ユーザ端末機を介して入力された検索語の字母を検索するか否かを確認する。このとき、字母検索は、(1)漢語併音字母又はウェイド−ジャイルズ(Wade-Giles)表記法に基づいた併音字母、(2)ハングル1音節、又は(3)漢字1文字に対する検索である。すなわち、段階301は、ユーザ端末機から入力された検索語を分析して、併音字母、ハングル1音節又は漢字1文字で成されたキーワードが抽出される場合に、検索語に対して字母検索を確認する段階である。
【0034】
段階302で、中国語検索システムは、字母検索に対して、検索語の表現によって互いに異なる検索結果をユーザ端末機に提供する。検索語は、図2に示すように、併音字母のみを含むものや併音字母及び併音字母の声調を示す数字を含むものがある。これに加えて、当該検索語は、ハングル1音節や漢字1文字で成されるキーワードを含むことができる。
【0035】
すなわち、本実施形態の中国語検索システムは、入力された検索語が含むキーワードの種類及び構成によって互いに異なる検索結果ページを生成し、これをユーザ端末機に送信することによって、中国語検索に対する結果を提供する。このような互いに異なる検索結果を提供する段階302については、図4から図7を用いてより詳しく説明する。
【0036】
また、中国語検索システムは、段階302で、検索語がハングル1音節を含むキーワードである場合には、音節の発音を用いて検索した結果ページをユーザ端末機に提供する。また、検索語が漢字1文字を含むキーワードである場合には、簡体字、繁体字及び異体字に対してキーワードと一致する検索結果として構成された検索結果ページを生成してユーザ端末機に提供する。
【0037】
また、これに限らず本実施形態の中国語検索システムは、検索語に対して漢字辞書及び国語辞書(自国語辞書)を用いた検索結果ページを生成してユーザ端末機に提供する段階(図示せず)もさらに実行可能である。
【0038】
図4は、本発明の一実施形態における併音キーワード及び数字キーワードを含む検索語に対してユーザ端末機に検索結果を提供する方法を示したフローチャートである。図4に示すように、段階401から段階404は、図3で説明した段階302に含まれて実行される。
【0039】
段階401で、中国語検索システムは、検索語が併音キーワード及び数字キーワードを組み合わせて構成されているか否かを確認し、併音キーワード及び数字キーワードの組み合わせである場合には段階402を実行し、組み合わせでない場合には終了する。このとき、中国語検索システムは、組み合わせでない場合にも図4に示すように、そのまま処理を終了するのではなく、図2及び図3を用いて説明した併音キーワード、ハングル1音節又は漢字1文字で構成されたキーワードに対する検索を実行することが可能である。
【0040】
段階402で、中国語検索システムは、数字キーワードを併音キーワードの声調として認識する。この声調は、中国語で用いられる4つの声調である第1声、第2声、第3声及び第4声を意味する。併音キーワードの声調として認識するこの段階402では、数字キーワードが1から4の数字を含む場合に、当該1から4の数字を第1声から第4声までの各音調としてそれぞれ認識する。
【0041】
段階403で、中国語検索システムは、声調に対する併音キーワードの検索結果ページを生成する。このとき、併音キーワードは、漢語併音字母又はウェイド−ジャイルズ表記法に基づいた併音字母を含むことができる。また、このような検索結果ページにユーザ端末機のユーザが入力した声調以外の声調に対する声調別結果ページ及び全体結果ページをそれぞれ生成し、検索結果ページに当該声調別結果ページ及び全体結果ページへのリンクを設定することによって、ユーザが追加情報を容易に取得できる基盤を設けることができる。
【0042】
段階404で、中国語検索システムは、検索結果ページをユーザ端末機に送信する。このように、ユーザ端末機に送信される検索結果ページは、声調と関連した検索結果のみを含む。これにより、ユーザは、所望する検索語、すなわち、所望する併音字母の声調を認知している場合には、第1声から第4声に該当するすべての検索結果を確認する必要がなく、ユーザが入力した声調に対する検索結果を提供することで、迅速かつ便利に所望する結果を得ることができる。
【0043】
図5は、併音キーワード及び数字キーワードを含む検索語に対して生成された検索結果ページの一例である。
【0044】
ウェブページ500は、中国語辞書検索のためのインターネットページの一部分であって、併音キーワード及び数字キーワードを含む検索語501に対して中国語辞書を用いた検索結果ページを示している。このとき、中国語検索システムは、検索語501から併音キーワード及び数字キーワードを抽出し、数字キーワードを併音キーワードの声調として認識し、声調に対する併音キーワードの検索結果ページを生成する。
【0045】
ウェブページ500は、このような検索結果ページの一例であって、併音キーワード「feng」及び数字キーワード「3」を用いて第3声に対する「feng」の検索結果を示している。これだけでなく、ウェブページ500は、併音キーワードの声調別結果ページへのリンク503も含むことができる。これは、ユーザが声調の入力をミスしたり、間違って認識している場合に、他の声調に対する検索結果を容易に探すことができる機能を提供している。
【0046】
図6は、本発明の一実施形態における併音キーワードのみを含む検索語に対して検索結果を提供する方法を示したフローチャートである。図6に示すように、段階601から段階606は、図3で説明した段階302に含まれて実行される。
【0047】
段階601で、中国語検索システムは、検索語が併音キーワードであるか否かを確認する。この結果、検索語が併音キーワードである場合は、段階602を実行し、併音キーワードでない場合は終了する。このとき、中国語検索システムは、併音キーワードでない場合にも図2から図4を用いて説明した併音キーワード及び数字キーワードの組み合わせ、ハングル1音節又は漢字1文字に対するキーワードに対する検索を実行できる。
【0048】
段階602で、中国語検索システムは、併音キーワードに対する検索結果ページを生成する。このとき、併音キーワードは、漢語併音字母又はウェイド−ジャイルズ表記法に基づいた併音字母を含むことができる。
【0049】
段階603で、中国語検索システムは、併音キーワードを声調別に検索した結果ページである声調別結果ページを生成する。声調別結果ページは、中国語に用いられる声調である第1声、第2声、第3声、第4声を含む計4声それぞれによる検索結果を含むことができる。
【0050】
段階604で、中国語検索システムは、声調別結果ページそれぞれに対するリンクを段階602で生成した検索結果ページに設定する。すなわち、検索結果ページに、第1声に対する声調別結果ページ、第2声に対する声調別結果ページ、第3声に対する声調別結果ページ、第4声に対する声調別結果ページへのリンクをそれぞれ設定し、ユーザが併音キーワードと関連して検索しようとする文字の声調を認知している場合には、リンクを用いて所望する検索結果が示されているウェブページに迅速に移動できるので、ユーザは、より迅速かつ便利に所望する検索結果を得ることができる。
【0051】
段階605で、中国語検索システムは、計4声に対する声調別結果ページそれぞれにリンクを設定する。すなわち、第1声に対する声調別結果ページ、第2声に対する声調別結果ページ、第3声に対する声調別結果ページ、第4声に対する声調別結果ページそれぞれにリンクを設定する。このようなリンクは、例えば、ユーザが第3声に対する声調別結果ページにて所望する検索結果を探し出せず、第1声、第2声及び第4声に対する声調別結果ページでの検索を所望する場合に有用である。つまり、第1声から第4声に対する声調別結果ページそれぞれのページから、他の声調別の各結果ページに迅速に移動できるように、第1声から第4声に対する声調別結果ページそれぞれが、相互リンクされる。
【0052】
段階606で、中国語検索システムは、リンクが設定された検索結果ページをユーザ端末機に送信する。このように、送信された検索結果ページを介して、ユーザは、検索語に含まれた併音キーワードに対する検索結果ページとともに提供された声調別結果ページへのリンクを通じて、より迅速かつ便利に所望する検索結果を得ることができる。
【0053】
図7は、併音キーワードのみを含む検索語に対して生成された検索結果ページの一例である。
【0054】
ウェブページ710は、中国語検索システムにおいて、併音キーワードのみを含む検索語「feng」711に対する検索結果ページの一部分を示している。このとき、中国語検索システムは、検索語711からキーワード「feng」の併音キーワードを抽出し、併音キーワードに対する検索結果を提供する。
【0055】
このような検索結果を含むウェブページ710は、キーワードに対する全体検索結果712が設けられる。すなわち、全体検索結果712は、併音キーワードの第1声から第4声に該当するすべての検索結果を示す。このとき、中国語検索システムは、併音キーワードの声調別結果ページを生成し、ウェブページ710に声調別結果ページへのリンクを設定できる。これにより、検索語711を入力したユーザは、検索しようとする併音キーワードの声調を認知している場合には、リンクを介して声調と関連した声調別結果ページに迅速に移動することができる。
【0056】
ウェブページ720は、併音キーワードに対する第3声と関連した声調別結果ページである。ユーザは、第3声リンク713、721を介してウェブページ720に容易かつ便利に移動でき、第3声の声調に対する検索結果722を検索できる。
【0057】
このように、中国語に対する検索語を入力する際に、ともに入力される数字キーワードを検索語に含まれた併音キーワードに対する声調として認識し、併音キーワードに対する検索結果として声調に対する検索結果のみを露出することによって、ユーザがより迅速かつ便利に所望する検索結果を得ることができる。
【0058】
また、数字キーワードを含まない検索語に対して、検索語に含まれた併音キーワードに対する検索結果に、声調別結果ページに対するリンクを併せて提供することによって、声調別検索結果を追加して提供でき、ユーザがより迅速にかつ便利に所望する検索結果を得ることができる。
【0059】
図8は、本発明の他の実施形態における中国語検索システムの内部構成を説明するためのブロック図である。図8に示すように、中国語検索システム800は、字母検索可否確認部810と、検索結果提供部820とを含む。
【0060】
字母検索可否確認部810は、ユーザ端末機を介して入力された検索語の字母を検索するか否かを確認する。このとき、字母検索は、(1)漢語併音字母又はウェイド−ジャイルズ表記法に基づいた併音字母、(2)ハングル1音節、(3)漢字1文字に対する検索を含むことができる。すなわち、字母検索可否確認部810は、入力された検索語を分析して、併音字母、ハングル1音節又は漢字1文字で成されたキーワードが抽出される場合には、検索語に対して字母検索を確認できる。
【0061】
検索結果提供部820は、字母検索に対して、検索語の表現によって互いに異なる検索結果をユーザ端末機に提供する。このとき、検索結果提供部820は、図面符号820aのように、声調認識部821aと、検索結果ページ生成部822aと、検索結果ページ送信部823aとを含むことができる。また、検索結果提供部820は、図面符号820bのように、検索結果ページ生成部821bと、声調別結果ページ生成部822bと、リンク設定部823bと、検索結果ページ送信部824bとを含むことができる。
【0062】
声調認識部821aは、検索語が併音キーワード及び数字キーワードを組み合わせて構成された場合に、数字キーワードを併音キーワードの声調として認識する。このとき、声調は、中国語に用いられる4つの声調である第1声、第2声、第3声、第4声を意味する。声調認識部821aは、数字キーワードが1から4の数字を含む場合に、当該数1から4を各第1声から第4声としてそれぞれ認識する。
【0063】
検索結果ページ生成部822aは、声調に対する併音キーワードの検索結果ページを生成する。このような併音キーワードは、漢語併音字母又はウェイド−ジャイルズ表記法に基づいた併音字母を含むことができる。
【0064】
検索結果ページ送信部823aは、検索結果ページをユーザ端末機に送信する。このように、中国語検索システムにおいて、入力された併音字母に対する声調の入力も併せて受けることによって、ユーザ端末機のユーザは、併音字母に対する全体検索結果から所望する検索結果を探すのではなく、声調と関連した検索結果から所望する検索結果のみを探すことができるため、迅速かつ便利に所望する検索結果を得ることができる。
【0065】
検索結果ページ生成部821bは、検索語が併音キーワードである場合に、併音キーワードに対する検索結果ページを生成する。この場合、検索結果ページ生成部821bは、検索語のキーワードを抽出し、キーワードが併音キーワードである場合にのみ動作する。すなわち、検索結果提供部820は、検索語が併音キーワードである場合に限って図面符号820bの内部構成を実行できる。
【0066】
声調別結果ページ生成部822bは、併音キーワードを声調別に検索した結果ページである声調別結果ページを生成する。
【0067】
リンク設定部823bは、声調別結果ページそれぞれに対するリンクを検索結果ページに設定する。このとき、声調は、中国語で用いられる4つの声調である計4声を意味する。また、リンク設定部823bは、計4声に対する声調別結果ページそれぞれにもリンクを設定できる。
【0068】
検索結果ページ送信部824bは、リンクが設定された検索結果ページをユーザ端末機に送信する。このように、数字キーワードを含まない検索語に対して、検索語に含まれた併音キーワードに対する検索結果に、声調別結果ページに対するリンクを併せて提供することによって、声調別検索結果を追加して提供でき、ユーザがより迅速にかつ便利に所望する検索結果を得ることができる。
【0069】
図9は、本発明のさらに他の一実施形態における声調言語を検索する方法を示したフローチャートである。
【0070】
段階901で、声調言語に対する検索語の検索結果を提供する声調言語検索システムは、ユーザ端末機を介して入力された検索語の字母を検索するか否かを確認する。このとき、字母検索は、声調言語の併音字母を含む検索語に対する検索を含むことができる。
【0071】
段階902で、声調言語検索システムは、字母検索に対して検索語が併音キーワードを含むか否かを確認する。このとき、併音キーワードは、併音キーワードの声調によって意味が互いに異なる声調言語の字母を含むことができる。また、声調は、声調言語に用いられる複数の声調を含むことができる。例えば、タイ語には、平声、低声、下声、高声、上声という計5つの声調があり、このようなタイ語も声調によって単語の意味が変わる。例えば、平声の「maa」は「来る」、高声の「maa」は「言葉」、上声の「maa」は「犬」をそれぞれ意味する。
【0072】
段階903で、声調言語検索システムは、併音キーワード又は併音キーワードの声調によって1つ以上の検索結果ページを生成してユーザ端末機に提供する。
【0073】
このように、検索語によって検索結果ページを生成及び送信する段階903は、検索語が併音キーワード及び数字キーワードを組み合わせて構成された場合に、数字キーワードを併音キーワードの声調として認識する段階と、声調に対する併音キーワードの検索結果ページを生成する段階と、検索結果ページをユーザ端末機に送信する段階とを含むことができる(不図示)。
【0074】
また、検索語が併音キーワード及び数字キーワードを組み合わせて構成されていた場合に、数字キーワードを併音キーワードの声調として認識する段階は、数字キーワードに含まれた数字に該当する声調を併音キーワードの声調として認識する段階である。例えば、平声、低声、下声、高声、上声それぞれに対して1から5の数字を付与し、該数字キーワードが含む数字と対応する数字の声調を併音キーワードの声調として認識する。
【0075】
このような段階903は、検索語が併音キーワードである場合、併音キーワードに対する検索結果ページを生成する段階と、併音キーワードを声調別に検索した結果ページである声調別結果ページを生成する段階と、声調別結果ページそれぞれに対するリンクを検索結果ページに設定する段階と、リンクが設定された検索結果ページをユーザ端末機に送信する段階とを含むことができる(不図示)。
【0076】
このように、中国語だけではなく、声調を用いるすべての声調言語に対する併音検索に対して、数字キーワード及びリンクを用いて声調別に検索結果を確認できる。
【0077】
図10は、本発明のさらに他の一実施形態における声調言語検索システムの内部構成を説明するためのブロック図である。図10に示すように、声調言語検索システム1000は、字母検索可否確認部1010と、併音キーワード確認部1020と、検索結果ページ処理部1030とを含むことができる。
【0078】
字母検索可否確認部1010は、ユーザ端末機を介して入力された検索語の字母を検索するか否かを確認する。このとき、字母検索は、声調言語の併音字母を含む検索語に対する検索を含むことができる。
【0079】
併音キーワード確認部1020は、字母検索に対して検索語が併音キーワードを含むか否かを確認する。このとき、併音キーワードは、併音キーワードの声調によって意味が互いに異なる声調言語の字母を含むことができる。また、声調は、声調言語に用いられる複数の声調を含むことができる。
【0080】
検索結果ページ処理部1030は、併音キーワード及び併音キーワードの声調によって1つ以上の検索結果ページを生成してユーザ端末機に提供する。このとき、検索結果提供部1030は、図面符号1030aのように、声調認識部1031aと、検索結果ページ生成部1032aと、検索結果ページ送信部1033aとを含むことができる。また、検索結果提供部1030の図面符号1030bのように、検索結果ページ生成部1031bと、声調別結果ページ生成部1032bと、リンク設定部1033bと、検索結果ページ送信部1034bとを含むことができる。
【0081】
声調認識部1031aは、検索語が併音キーワード及び数字キーワードを組み合わせて構成された場合に、数字キーワードを併音キーワードの声調として認識する。例えば、声調は、タイ語で用いられる5つの声調である平声、低声、下声、高声、上声を意味する。声調認識部1031aは、前記声調それぞれに対して1から5の数字を付与することによって、数字キーワードと対応する数字の声調を併音キーワードの声調として認識できる。
【0082】
検索結果ページ生成部1032aは、声調に対する併音キーワードの検索結果ページを生成する。
【0083】
検索結果ページ送信部1033aは、検索結果ページをユーザ端末機に送信する。このように、声調言語検索システムにおいて、入力された併音字母に対する声調の入力をともに受けることによって、ユーザ端末機のユーザは、併音字母に対する全体検索結果から所望する検索結果を検索するのではなく、声調と関連した検索結果から所望する検索結果のみを検索できるため、迅速かつ便利に所望する検索結果を得ることができる。
【0084】
検索結果ページ生成部1031bは、検索語が併音キーワードである場合に、併音キーワードに対する検索結果ページを生成する。この場合、検索結果ページ処理部1030は、検索語が併音キーワードである場合に限って図面符号1030bの内部構成を動作させることができる。
【0085】
声調別結果ページ生成部1032bは、併音キーワードを声調別に検索した結果ページである声調別結果ページを生成する。
【0086】
リンク設定部1033bは、声調別結果ページそれぞれに対するリンクを検索結果ページに設定する。例えば、声調は、タイ語で用いられる5つの声調を意味する。リンク設定部1033bは、声調に対する声調別結果ページそれぞれにもリンクを設定できる。
【0087】
検索結果ページ送信部1034bは、リンクが設定された検索結果ページをユーザ端末機に送信する。このように、声調言語検索システム1000を用いることで、中国語だけではなく、声調を用いるすべての声調言語に対する併音検索に対して数字キーワード及びリンクを用いることによって、声調別に検索結果を確認できる。
【0088】
なお、本発明に係る中国語検索方法及び声調言語検索システムは、コンピュータにより具現される多様な動作を実行するためのプログラム命令を含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含む。当該記憶媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含むこともできる。また、記憶媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知であり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスクおよび磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気−光媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。記憶媒体は、プログラム命令、データ構造などを保存する信号を送信する搬送波を含む光または金属線、導波管などの送信媒体でもある。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。ハードウェア要素としては、本発明の動作を実行するために一以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成することができ、その逆も同様に可能である。
【0089】
上述したように、本発明を好適な実施形態に即し説明したが、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想及びその領域から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正および変更させることができる。すなわち、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲に基づいて定められ、発明を実施するための最良の形態により制限されるものではない。
【符号の説明】
【0090】
800:中国語検索システム
810:字母検索可否確認部
820:検索結果提供部
821a:声調認識部
822a:検索結果ページ生成部
823a:検索結果ページ送信部
823b:リンク設定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中国語を検索する方法であって、
ユーザ端末機を介して入力された検索語の字母を検索するか否かを確認する段階と、
前記字母検索に対して、前記検索語の表現によって互いに異なる検索結果を前記ユーザ端末機に提供する段階と、を含むことを特徴とする中国語検索方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−3218(P2011−3218A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−214547(P2010−214547)
【出願日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【分割の表示】特願2007−218035(P2007−218035)の分割
【原出願日】平成19年8月24日(2007.8.24)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】