説明

売上データ処理装置及びプログラム

【課題】登録待ちの顧客を撮影した画像から混雑状況を適切に検出して第三者に通知できるようにする。
【解決手段】客側カメラにより撮影された登録待ち画像を解析することによってその画像内の専用篭を特定すると(図5のステップS2)、特定した専用篭の数を登録待ち顧客の混雑状況として計数し(ステップS3)、この専用篭の数(混雑状況)を当該ECRに対応する案内用表示器に表示させたり(ステップS4)、各担当者所持の端末装置(担当者端末)に送信したり(ステップS6)、バックヤード内のサーバ装置に送信する(ステップS7)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、売上データを取引毎に登録処理する売上データ処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、店舗においてECR(Electronic Cash Register)、POS(Point of sale)端末などの売上データ処理装置では、会計する登録待ちの顧客が多い場合(待ち行列が長い場合)、そのオペレータ(担当者)は、バックヤードなどに待機している他の担当者に支援を要請するようにしているが、このような支援を要請するか否かはオペレータの個々が判断するようにしていた。一方、顧客にあっても、複数台の売上データ処理装置が設置されている店舗において、どの待ち行列に並んだ方が早いかを顧客の個々が判断するようにしていた。
ところで、従来においては、上述のような混雑状況を検出する技術として、例えば、監視カメラの撮影範囲内において、その撮影画像内の含まれている人物を認識すると共に、認識した人物を移動者と滞在者とを区別することにより、その滞在者に応じて混雑状況を検出するようにした技術が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−277547号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の技術にあっては、画像認識技術を利用することにより移動者と滞在者とを区別することができたとしても、滞在者が必ずしも登録待ちしている顧客であるとは限らず、しかも、家族、友達同士など、同伴者と共に登録待ちしているような場合でも同伴者を登録待ち顧客数に含めてしまうなどのように、人物認識では混雑状況を正確に検出することはできなかった。
【0005】
本発明の課題は、登録待ちの顧客を撮影した画像から混雑状況を検出する場合に、その混雑状況を適切に検出して第三者に通知できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために本発明の一つの態様は、
売上データを取引毎に登録処理する売上データ処理装置であって、
登録待ちの顧客方向を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段により撮影された画像を解析することによってその画像内の店舗専用篭を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された専用篭の数を計数する計数手段と、
前記計数手段により計数された専用篭の数に応じて、登録待ち顧客の混雑具合を通知する処理を実行する通知手段と、
を具備したことを特徴とする売上データ処理装置である。
【0007】
上述した課題を解決するために本発明の他の態様は、
コンピュータに対して、
売上データを取引毎に登録処理する機能と、
登録待ちの顧客方向を撮影する機能と、
前記撮影された画像を解析することによってその画像内の店舗専用篭を特定する機能と、
前記特定された専用篭の数を計数する機能と、
前記計数された専用篭の数に応じて、登録待ち顧客の混雑具合を通知する処理を実行する機能と、
を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、登録待ちの顧客を撮影した画像から混雑状況を検出する場合に、その混雑状況を適切に検出して第三者に通知することができ、顧客サービスの向上や店舗運営にとって有益なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】売上データ処理装置として適用したECR1を含む通信システムを示したブロック図。
【図2】ECR1の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図3】ECR1をその前方斜め(顧客側)から見た状態の外観斜視図。
【図4】(1)、(2)は、例えば、コンビニエンスストアにおいて、客側カメラ25によって撮影した登録待ち行列の顧客画像を例示した図。
【図5】モードスイッチMSが「登録(REG)」モードに切り換えられている場合に実行される登録処理を説明するためのフローチャート。
【図6】図5の動作に続くフローチャート。
【図7】第2実施形態において、第2実施形態におけるカメラユニット部20の外観を示した図。
【図8】第2実施形態において、図5のフローに相当する第2実施形態の動作を示したフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
先ず、図1〜図6を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、売上データ処理装置として適用したECR(Electronic Cash Register)を含む通信システムを示したブロック図である。
この通信システムは、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケットなどの店舗内に構築されている売上データ処理システムで、この店舗内の会計エリアには複数台(図示の例では3台)のECR1が設置されている。各ECR1は、バックヤードに設置されているサーバ装置(管理装置)2にLAN(構内専用回線)3を介して通信接続されているほか、アクセスポイント4を介して各担当者所持の端末装置(担当者端末)5に通信接続されている。
【0011】
また、この売上データ処理システムには、各ECR1に対応してその近傍に客用案内表示器(表示装置)6が設置されている。この客用案内表示器6は、対応するECR1において登録待ち(会計待ち)している顧客の人数(混雑状況)を報知するために当該ECR1の近傍の天井から“吊り下げる”などの手段により固定されているもので、遠くからでも視認可能となっている。なお、図示の例では、左端設置のECR1に対応する客用案内表示器6には、そのECR1の混雑状況として“3人”が表示され、中央設置のECR1に対応する客用案内表示器6には、そのECR1の混雑状況として“4人”が表示され、右端設置のECR1に対応する客用案内表示器6には、その混雑状況のECR1として“5人”が表示されている場合を示している。
【0012】
図2は、ECR1の基本的な構成要素を示したブロック図である。
このECR(売上データ処理装置)1は、その基本的な機能(標準機能)として、入力された一取引分の売上データを登録処理すると共に、一取引分の登録終了時に顧客から渡された金種に応じた種類の締め処理を行う売上データの登録機能などを備えているほか、登録待ち(会計待ち)の顧客を撮影するカメラ機能を備えている。このECR1は、ECR本体ユニット部10とカメラユニット部20とに分離された構成で、ECR本体ユニット部10とカメラユニット部20とは、ケーブル30を介して着脱自在に接続されている。
【0013】
ECR本体ユニット部10は、CPU11を中核とするもので、このCPU11は、各種プログラムにしたがってこのECR本体ユニット部10の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶部12は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリなどの記憶媒体やその駆動系を有し、後述する図5及び図6に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどを記憶したり、データベース、文字フォントデータなどを記憶したりする。なお、上述の記憶媒体は固定的に設けた内蔵型の記憶媒体に限らず、着脱可能な可搬型の外部記憶媒体であってもよく、また、プログラム/データは、他の機器から有線伝送路あるいは無線伝送路を介して記憶媒体にインストールしたり、プログラム/データを記憶管理するサーバなどをアクセスして使用したりするようにしてもよい。メモリ13は、計時データ、フラグデータなど、このECR本体ユニット部10が動作するために必要な各種のデータを一時的に記憶するワーク領域である。
【0014】
また、CPU11には、その入出力周辺デバイスである操作部14、スキャナ15、操作者用表示部16、印字部17、ドロア駆動部18、COMポート19がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムにしたがってCPU11はそれらの動作を制御する。操作部14は、押しボタン式の各種キーが配列されているキーボードを有し、このキーボード上には図示省略したが、テンキー、登録キー、小計キー、現金/預かり金キーなどの締めキーが配設されていると共に、モードスイッチMSが配設されている。なお、モードスイッチMSは、その切り換え位置に応じて「登録(REG)」、「戻し(RF)」、「精算(Z)」などの各種の動作モード(プログラム種)を切り換えるロータリー式のスイッチである。CPU11は、「登録(REG)」モードに切り換えられている状態において、各種のキー操作に応じてその操作に応じたイベントコードを生成すると共に、入力された売上データを表示させたり、売上合計を更新したりする登録処理を実行し、一取引の登録終了時に締めキーが押下されると、ドロアを開放させたり、レシートを発行させたりする。
【0015】
スキャナ15は、例えば、CCDやCMOSなどの画像センサ(イメージセンサ)を有し、商品の登録時のスキャニング動作時にその商品に添付されているバーコードや二次元コードを撮影することにより読み取るもので、CPU11は、スキャナ15により撮影された画像データを解析することによってバーコードなどのコードデータをデコードして商品を特定するようにしている。操作者用表示部16は、担当者(オペレータ)用として、金額や商品に関するデータ、メッセージなどを表示するもので、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどにより構成されている。印字部17は、例えば、熱転写やインクジェットなどのノンインパクトプリンタあるいはドットインパクトプリンタであり、レシート印字を行う。ドロア駆動部18は、キー操作に応じてドロア18Aの開閉を制御するもので、CPU11は、ドロア18Aの開閉に応じてドロアオープン/クローズイベントを生成する。COMポート19は、カメラユニット部2との接続用のシリアルポートである。
【0016】
カメラユニット部20は、CPU21を中核とするもので、このCPU21は、各種プログラムにしたがってこのカメラユニット部20の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶部22は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリなどの記憶媒体やその駆動系を有し、プログラムや各種のアプリケーションなどを記憶する。メモリ23は、このカメラユニット部20が動作するために必要な各種のデータを一時的に記憶するワーク領域である。また、CPU21には、その入出力周辺デバイスである客用表示部24、客側カメラ25、操作側カメラ26、カードインターフェイス部27、COMポート29がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムにしたがってCPU21はそれらの動作を制御する。客用表示部24は、登録待ち(精算待ち)の顧客が視認する顧客用として、その画面を顧客側に対面させたもので、例えば、7セグメントLED(発光ダイオード)などにより構成され、商品単価、個数、小計金額、預かり金額などを数値表示する。
【0017】
客側カメラ25は、客用表示部24に接近配設されたもので、登録待ちしている顧客の全身を撮影し、また、操作側カメラ26は、操作部14の全体及び操作中のオペレータの顔を撮影可能なもので、担当者(オペレータ)及びその操作状況を撮影する監視カメラである。なお、客側カメラ25、操作側カメラ26の詳細は、図示省略したが、レンズ部、撮像素子、A/D(アナログ/デジタル)変換部などを有し、動画像を撮影可能な構成で、レンズ部からの被写体像が撮像素子(CCD又はCMOS)に結像されることにより被写体を高精細に撮影可能な構成となっている。
【0018】
カードインターフェイス部27は、記録媒体としてのSDカード28が挿入接続されるもので、このSDカード28には、後述する各種のファイルが格納されている。なお、カメラユニット部20には、カードインターフェイス部27に挿入接続されたSDカード28の盗難などを防ぐために錠前(図省略)が配設されており、例えば、責任者が所持する専用鍵を使用して、錠前を開いてSDカード28を取り出すようにしている。また、SDカード28に限らず、その他の外部記録媒体であってもよい。COMポート29は、ECR本体ユニット部10との接続用のシリアルポートである。
【0019】
図3は、上述のように構成されたECR1をその前方斜め(顧客側)から見た状態の外観斜視図である。
ECR本体ユニット部10の上面部には、操作者用表示部16が配設されていると共に、操作部14を構成するキーボード及びモードスイッチMSが配設されている。また、ECR本体ユニット部10の上面部には、印字部17から送出されるレシートを取り出すためのレシート発行口(図示省略)が配設されている。カメラユニット部20は、客用表示部24の筐体20Aと、その筐体20Aを支持するポール状の支持部材(支持ポール)20Bとを有している。支持ポール20Bは、客用表示部24の筐体20Aを支持するもので、その下端部はECR1の背面側の垂直に固定されている。また、支持ポール20Bの上端部は客用表示部24の筐体20Aが装着され、その長さを調整可能な構造となっていると共に、客用表示部24の筐体20Aは、支持ポール20Bに対して回転可能となっている。つまり、筐体20Aの高さとその向きを調整可能となっており、それに応じて客用表示部24、客側カメラ25の高さとその向きも調整可能となっている。
【0020】
客側カメラ25は、図2に示すように筐体20Aの前面において客用表示部24の一端部(図中、左側端部)に接近配設され、その撮影方向は、登録待ちしている顧客方向で、その画角は、登録待ち行列の全体(各顧客の全身)を撮影可能な範囲となっている。すなわち、客側カメラ25は、登録待ち顧客が視認する客用表示部24の近傍に搭載されていると共に、登録待ち顧客をその対面方向から撮影するためにそのカメラ向きが設定されている。
【0021】
図4(1)、(2)は、例えば、コンビニエンスストアにおいて、客側カメラ25によって撮影した登録待ち行列の顧客画像を例示したもので、先頭の顧客の後ろに次の3人の顧客(合計4人の顧客)が並んでいる状態を示している。なお、図中、ECは、店舗において用意されている専用の買い物篭(専用篭)を示し、図示の例は、4人の顧客に対して3個の専用篭ECが写っている場合である。すなわち、専用篭ECを手に持っている一番目の顧客と、専用篭ECを床に置いている二番目の顧客と、周囲に専用篭ECが見当たらない三番目の顧客と、専用篭ECを手に持っている四番目の顧客が写っている場合を示している。なお、図4(1)は、登録待ち行列の前に篭置き用のテーブルが設置されていない場合あるいは篭置き用のテーブルが設置されていても撮影範囲から外れている場合の画像を例示した図である。また、図4(2)は、篭置き用のテーブルが撮影範囲内に写っている場合であり、先頭顧客の専用篭ECがテーブル上に置かれている場合の画像を例示した図である。
【0022】
カメラユニット部20のCPU21は、客側カメラ25により撮影された登録待ち画像を解析することによってその画像内に含まれている店舗専用篭ECを特定するようにしている。この場合、形状、大きさ、色、模様、店用ラベルなどを総合的に判断して、画像内の専用篭ECを特定するようにしているが、このような画像認識技術は、カメラにおいて一般的に行われている顔認識と基本的には同様の技術であるので、その詳細にいては省略するものとする。このようにしてCPU21は、画像解析により専用篭ECが写っている画像部分を特定すると、その画像部分の数を専用篭の数を当該ECR1に対して登録待ちしている顧客の混雑具合として計数し、この専用篭の数に応じた混雑具合を所定の宛先に通知するようにしている。この場合の通知先は、各担当者所持の端末装置(担当者端末)5、バックヤード内のサーバ装置(管理装置)2、当該ECR1に対応する案内用表示器6である。
【0023】
次に、第1本実施形態におけるECR1の動作概念を図5及び図6に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
なお、図5及び図6は、ECR1の全体動作のうち、第1実施形態の特徴部分の動作概要を示したフローチャートであり、この図5及び図6のフローから抜けた際には、全体動作のメインフロー(図示省略)に戻る。
【0024】
図5及び図6は、モードスイッチMSが「登録(REG)」モードに切り換えられている場合に実行される登録処理を説明するためのフローチャートである。なお、ECR本体ユニット部10とカメラユニット部20とは、必要に応じて協動して各種の処理を行うようにしている。
先ず、ECR本体ユニット部10のCPU11は、「登録(REG)」モードに切り換えられると、カメラユニット部20に対して客側カメラ25の起動を指示して客側カメラ25を起動させる(図5のステップS1)。カメラユニット部20は、客側カメラ25により撮影された登録待ち画像を解析することによってその画像内に含まれている店舗専用篭ECを特定する(ステップS2)。
【0025】
この場合、例えば、専用篭ECの一部が人物の陰になったり、物陰になったりして、篭の全体を特定することができず、籠の一部分(例えば、20%程度)しか写っていないような場合でも、店内には類似の籠は存在しないものと考えて、その部分から専用篭を特定するようにしている。なお、図4に示すように、4人の顧客に対して3個の専用篭ECが写っている場合、周囲に専用篭ECが見当たらない三番目の顧客は、二番目の顧客あるいは四番目の顧客との同伴者の可能性が高い。
【0026】
このようにして登録待ち画像内の専用篭を特定すると、特定した専用篭の数を登録待ち顧客の混雑状況として計数する(ステップS3)。そして、この専用篭の数(混雑状況)を当該ECR1に対応する案内用表示器6に表示させるためにバックヤード内のサーバ装置2に送信すると、サーバ装置2は、当該ECR1に対応する案内用表示器6に混雑状況を送信して表示させる(ステップS4)。また、ECR1側では専用篭の数(混雑状況)は、所定値(例えば、3人)以上であるかを調べる(ステップS5)。なお、図4(1)、(2)の例では、3個の専用篭ECが特定されるので、混雑状況として所定値(例えば、3人)以上に該当するため(ステップS5でYES)、各担当者所持の端末装置(担当者端末)5に対してその混雑状況を送信して支援要請を行うと共に(ステップS6)、バックヤード内のサーバ装置2に対してその混雑状況を送信して支援要請を行う(ステップS7)。なお、担当者端末5、サーバ装置2は、受信した混雑状況をポップアップ画面などの緊急表示により控え中の担当者に混雑状況を報知するようにしている。
【0027】
以下、図6のフローに移り、売上データを登録する登録操作が行われたかを調べたり(ステップS8)、一取引分の登録終了時に現金/預かり金キーなどの締めキーが操作されたかを調べたり(ステップS11)、その他のキーが操作されたかを調べたり(ステップS14)、モードスイッチMSにより「登録(REG)」モードが解除されたかを調べたりする(ステップS16)。いま、売上データを登録する登録操作が行われたときには、つまり、商品からバーコードなどを読み取るためにスキャナ15によるスキャニング動作が行われたか、金額データの値数入力後に商品キーなどが操作されたときには(ステップS8でYES)、次の商品登録処理に移る(ステップS9)。
【0028】
この場合、入力された商品名及び単位を操作者用表示部16及び客用表示部24に表示させたり、入力された売上データに基づいて、図示しない商品別合計ファイル、部門別合計ファイルの内容(売上データ)を更新したりする処理を行う。そして、一取引分の小計金額を更新した後(ステップS10)、上述の専用篭ECを特定する処理のステップS2に戻る。以下、登録操作が行われる毎に(ステップS8でYES)、以下、上述の動作を繰り返す。
【0029】
一方、小計キーや訂正キーなど、その他のキーが操作されたときには(ステップS14でYES)、その操作キーに応じた処理を実行した後(ステップS15)、上述の専用篭ECを特定する処理(図5のステップS2)に戻る。例えば、小計キーの操作に応じて小計金額を操作者用表示部16及び客用表示部24に表示させたり、訂正キーの操作に応じて入力データを訂正したりする処理を行う。また、一取引分の登録終了時において現金による支払であることを示すために、預かり金を置数入力して現金/預かり金キー(締めキー)が操作されたときには(ステップS11でYES)、現金取引に応じた締め処理として、その合計データを更新する処理を行ったり、ドロアを開放させたりする(ステップS12)。そして、印字部17を駆動させて今回の一取引分の売上データ、預かり金、つり銭をレシート印字させてレシートを発行させる(ステップS13)。その後、上述の専用篭ECを特定する処理(図5のステップS2)に戻る。なお、モードスイッチMSにより「登録(REG)」モードが解除されたときには(ステップS16でYES)、客側カメラ25を停止させた後(ステップS17)、図5及び図6のフローから抜ける。
【0030】
以上のように、第1実施形態においてCPU11は、客側カメラ25により登録待ちの顧客が撮影された画像を解析することによってその画像内の店舗の専用篭ECを特定してその専用篭ECの数を計数し、この専用篭ECの数に応じて、登録待ち顧客の混雑具合を通知する実行を実行するようにしたので、その混雑状況を適切に検出して第三者に通知することができ、顧客サービスの向上や店舗運営にとって有益なものとなる。
【0031】
登録待ち顧客の混雑具合を通知する場合に、他の店員所持の端末装置(担当者端末)5、バックヤード内のサーバ装置2、顧客への案内用表示装置6を宛先として通知するようにしたので、オペレータに負担をかけずに、他の担当者の支援を要請することができ、また、顧客にあっては案内表示の内容から比較的空いているECRを容易に探し出すことができ、店舗運営にとって、顧客サービスの向上にとって有益なものとなる。
【0032】
客側カメラ25により登録待ちの顧客が撮影された画像を解析した結果、専用篭の一部(例えば、20%程度)しか認識することができなくてもその全体が認識できたものとして専用篭を特定するようにしたので、専用篭の一部か人陰や物陰により隠れていてもその数を正確に数えることが可能となる。
【0033】
客側カメラ25は、登録待ち顧客が視認する客用表示部24に搭載されていると共に登録待ち顧客の顔を対面撮影することが可能な向きに設置されているので、顧客の顔を正面から撮影することができ顔認識を適切に行うことが可能となる。
【0034】
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図7及び図8を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、単一の客側カメラ25を客用表示部24の近傍に配設した場合を例示したが、この第2実施形態においては、撮影範囲がそれぞれ異なる2台の客側カメラ25、30を客用表示部24の近傍にそれぞれ配設した場合である。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0035】
図7は、第2実施形態におけるカメラユニット部20の外観を示した図である。
カメラユニット部20は、上述した第1実施形態と同様に、客用表示部24の筐体20Aと、その筐体20Aを支持する支持ポール20Bとを有する構成となっている。ここで、第2実施形態においては、2台の客側カメラとして、筐体20Aには第1実施形態と同様の客側カメラ(1台目のカメラ)25が配設され、支持ポール20Bの軸方向中心部には、登録待ち行列の全体(各顧客の全身)を撮影可能な客側カメラ(2台目のカメラ)30が配設されている。
【0036】
この客側カメラ25と客側カメラ30との撮影範囲が重ならないようにそれらのカメラ向きが設定されている。すなわち、登録待ち行列中の専用篭が物陰や人陰により隠れないように撮影範囲を“ずらして”、その画角が設定されている。CPU11は、客側カメラ25と客側カメラ30の撮影画像を解析することによってその画像内の専用篭をカメラ毎に特定すると共に、カメラ毎に特定した専用篭を比較し、その結果、全てが同じ篭であると認識したときには、その認識数を専用篭の数として計数し、一部でも異なる篭であると認識したときには、同じ篭と認識した数に、異なると認識した数を加えた数を専用篭の数として計数するようにしている。
【0037】
図8は、図5のフローに相当する第2実施形態の動作を示したフローチャートである。
先ず、ECR本体ユニット部10のCPU11は、「登録(REG)」モードに切り換えられると、カメラユニット部20に対して客側カメラ25の起動を指示して、1台目の客側カメラ25及び2台目の客側カメラ30をそれぞれ起動させる(ステップS21)。そして、カメラユニット部20は、1台目の客側カメラ25により撮影された登録待ち画像を解析することによってその画像内に含まれている専用篭ECを特定する(ステップS22)。更に、2台目の客側カメラ30により撮影された登録待ち画像を解析することによってその画像内に含まれている専用篭ECを特定する(ステップS23)。
【0038】
これによって1台目及び2台目のカメラによる撮影画像内の専用篭ECを特定すると、このカメラ毎に特定した専用篭の画像部分同士を比較することにより(ステップS24)、全てが同じ篭であると認識したかの判別を行う(ステップS25)。この場合、専用篭の位置関係、向き、置き場所、保持状態などを総合的に判断することによりその判別を行う。その結果、全てが同じ篭であると認識したときには(ステップS25でYES)、その認識数を専用篭の数として計数するが(ステップS26)、一部でも異なる篭であると認識したときには(ステップS25でNO)、同じ篭と認識した数に、異なると認識した数を加えた数を専用篭の数として計数する(ステップS27)。
【0039】
そして、上述した第1実施形態と同様に、この専用篭の計数値を混雑状況として、当該ECR1に対応する案内用表示器6に表示させるためにバックヤード内のサーバ装置2に送信すると、サーバ装置2は、ECR1から専用篭の数(混雑状況)を当該ECR1に対応する案内用表示器6に送信して表示させる(ステップS28)。また、ECR1側では専用篭の数(混雑状況)は、所定値(例えば、3人)以上であれば(ステップS29でYES)、各担当者所持の端末装置(担当者端末)5に対して混雑状況を送信して支援要請を行うと共に(ステップS30)、バックヤード内のサーバ装置2に対して混雑状況を送信して支援要請を行う(ステップS31)。その後、図6のフローに移る。
【0040】
以上のように、第2実施形態においてCPU11は、客側カメラ25及び客側カメラ30の撮影画像をそれぞれ解析してカメラ毎に専用篭を特定すると共に、カメラ毎に特定した専用篭を比較した結果、全てが同じ篭であると認識したときには、その認識数を専用篭の数として計数し、一部でも異なる篭であると認識したときには、同じ篭と認識した数に、異なると認識した数を加えた数を専用篭の数として計数するようにしたので、いずれか一方のカメラで撮影された画像内において専用篭の一部あるいはその全部か人陰や物陰により隠れていたとしても、その隠れている専用篭を他のカメラで撮影することができようになり、専用篭の数をより正確に数えることが可能となり、これによって混雑具合を更に適切に検出することが可能となる。
【0041】
なお、上述した第2実施形態においては、2台の客側カメラ25、30を客用表示部24の近傍にそれぞれ配設した場合を例示したが、2台目の客側カメラ30をECR1以外の箇所に配置するようにしてもよい。例えば、ECR1の上方、例えば、建物の天井に客側カメラ30を配設し、登録待ち行列をその上から撮影するようにしてもよい。この場合においても、CPU11は、客側カメラ25と客側カメラ30の撮影画像を解析してカメラ毎に専用篭を特定すると共に、カメラ毎に特定した専用篭を比較した結果、全てが同じ篭であると認識したときには、その認識数を専用篭の数として計数し、一部でも異なる篭であると認識したときには、同じ篭と認識した数に、異なると認識した数を加えた数を専用篭の数として計数するようにすればよい。これによって、専用篭の数をより正確に数えることが可能となり、混雑具合を更に適切に検出することが可能となる。
【0042】
更に、上述した第1実施形態と同様に、単一の客側カメラ25を客用表示部24の近傍に固定的に配設する場合に限らず、カメラ25の撮影方向を変更可能とすることによりその撮影範囲が移動可能としてもよい。この場合、客側カメラ25の撮影方向が変更される毎にその撮影画像を解析することによってその変更前後での専用篭を特定すると共に、カメラ毎に特定した専用篭を比較した結果、全てが同じ篭であると認識したときには、その認識数を専用篭の数として計数し、一部でも異なる篭であると認識したときには、同じ篭と認識した数に、異なると認識した数を加えた数を専用篭の数として計数するようにすればよい。これによって、専用篭の数をより正確に数えることが可能となり、混雑具合を更に適切に検出することが可能となる。
【0043】
また、上述した各実施形態においては、店舗専用篭ECを特定する場合、その形状、大きさ、色、模様、店用ラベルなどを総合的に判断して、特定するようにしているが、店用ラベルを認識することにより店舗専用篭ECを特定するようにしてもよい。
【0044】
また、上述した各実施形態においては、通知先として、案内用表示器6、各担当者所持の端末装置(担当者端末)5、バックヤード内のサーバ装置2に混雑状況をそれぞれ送信するようにしたが、そのいずれかに通知するだけであってもよい。
【0045】
また、上述した各実施形態において示した“装置”や“部”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
【0046】
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、
売上データを取引毎に登録処理する売上データ処理装置であって、
登録待ちの顧客方向を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段により撮影された画像を解析することによってその画像内の店舗専用篭を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された専用篭の数を計数する計数手段と、
前記計数手段により計数された専用篭の数に応じて、登録待ち顧客の混雑具合を通知する処理を実行する通知手段と、
を具備したことを特徴とする売上データ処理装置である。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の売上データ処理装置において、
前記通知手段は、前記登録待ち顧客の混雑具合を通知する場合に、少なくとも他の店員所持の端末装置、バックヤード内の管理装置、顧客への案内用表示装置のいずれかを宛先として通知する処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする売上データ処理装置である。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、請求項1あるいは請求項2に記載の売上データ処理装置において、
前記特定手段は、前記撮像手段により撮影された画像を解析した結果、専用篭の一部しか認識することができなくてもその全体が認識できたものとして専用篭を特定する、
ようにしたことを特徴とする売上データ処理装置である。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の売上データ処理装置において、
前記撮像手段は、登録待ち顧客が視認する客用表示部の近傍に搭載されていると共に、登録待ち顧客をその対面方向から撮影するためにそのカメラ向きが設定されている、
ことを特徴とする売上データ処理装置である。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の売上データ処理装置において、
前記撮像手段は、登録待ち顧客が視認する客用表示部の筐体に搭載されているカメラと、この客用表示部を支持する支持ポールに搭載されているカメラとを有し、前記各カメラは、登録待ち顧客をその対面方向から撮影する際に、その撮影範囲が異なるようなカメラ向きに設定され、
前記特定手段は、前記カメラ装置毎の撮影画像を解析することによってそのカメラ毎に専用篭を特定し、
前記計数手段は、前記特定手段により特定されたカメラ毎の専用篭を比較した結果、全てが同じ篭であると認識したときには、その認識数を専用篭の数として計数し、一部でも異なる篭であると認識したときには、同じ篭と認識した数に、異なると認識した数を加えた数を専用篭の数として計数する、
ようにしたことを特徴とする売上データ処理装置である。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の売上データ処理装置において、
前記撮像手段は、登録待ち顧客が視認する客用表示部の筐体に搭載されているカメラと、当該売上データ処理装置以外の箇所に配置されているカメラとを有し、前記各カメラは、登録待ち顧客を撮影する際に、その撮影範囲が異なるようなカメラ向きに設定され、
前記特定手段は、前記カメラ毎の撮影画像を解析することによってその各カメラ毎に専用篭を特定し、
前記計数手段は、前記特定手段により特定されたカメラ毎の専用篭を比較した結果、全てが同じ篭であると認識したときには、その認識数を専用篭の数として計数し、一部でも異なる篭であると認識したときには、同じ篭と認識した数に、異なると認識した数を加えた数を専用篭の数として計数する、
ようにしたことを特徴とする売上データ処理装置である。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の売上データ処理装置において、
前記撮像手段の撮影方向を変更する駆動手段を更に備え、
前記特定手段は、前記駆動手段により前記撮像手段の撮影方向が変更される毎にその撮影画像を解析することによってその変更前後での専用篭を特定し、
前記計数手段は、前記特定手段により特定された変更前後の専用篭を比較した結果、全てが同じ篭であると認識したときには、その認識数を専用篭の数として計数し、一部でも異なる篭であると認識したときには、同じ篭と認識した数に、異なると認識した数を加えた数を専用篭の数として計数する、
ようにしたことを特徴とする売上データ処理装置である。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、
コンピュータに対して、
売上データを取引毎に登録処理する機能と、
登録待ちの顧客方向を撮影する機能と、
前記撮影された画像を解析することによってその画像内の店舗専用篭を特定する機能と、
前記特定された専用篭の数を計数する機能と、
前記計数された専用篭の数に応じて、登録待ち顧客の混雑具合を通知する処理を実行する機能と、
を実現させるためのプログラムである。
【符号の説明】
【0047】
1 ECR
2 サーバ装置(管理装置)
3 LAN(構内専用回線)
4 アクセスポイント
5 担当者端末
6 案内用表示器
10 ECR本体ユニット部
20 カメラユニット部
11、21 CPU
12、22 記憶部
14 操作部
19、29 COMポート
20A 筐体
20B 支持ポール
24 客用表示部
25、30 客側カメラ
EC 専用篭

【特許請求の範囲】
【請求項1】
売上データを取引毎に登録処理する売上データ処理装置であって、
登録待ちの顧客方向を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段により撮影された画像を解析することによってその画像内の店舗専用篭を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された専用篭の数を計数する計数手段と、
前記計数手段により計数された専用篭の数に応じて、登録待ち顧客の混雑具合を通知する処理を実行する通知手段と、
を具備したことを特徴とする売上データ処理装置。
【請求項2】
前記通知手段は、前記登録待ち顧客の混雑具合を通知する場合に、少なくとも他の店員所持の端末装置、バックヤード内の管理装置、顧客への案内用表示装置のいずれかを宛先として通知する処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の売上データ処理装置。
【請求項3】
前記特定手段は、前記撮像手段により撮影された画像を解析した結果、専用篭の一部しか認識することができなくてもその全体が認識できたものとして専用篭を特定する、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の売上データ処理装置。
【請求項4】
前記撮像手段は、登録待ち顧客が視認する客用表示部の近傍に搭載されていると共に、登録待ち顧客をその対面方向から撮影するためにそのカメラ向きが設定されている、
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の売上データ処理装置。
【請求項5】
前記撮像手段は、登録待ち顧客が視認する客用表示部の筐体に搭載されているカメラと、この客用表示部を支持する支持ポールに搭載されているカメラとを有し、前記各カメラは、登録待ち顧客をその対面方向から撮影する際に、その撮影範囲が異なるようなカメラ向きに設定され、
前記特定手段は、前記カメラ装置毎の撮影画像を解析することによってそのカメラ毎に専用篭を特定し、
前記計数手段は、前記特定手段により特定されたカメラ毎の専用篭を比較した結果、全てが同じ篭であると認識したときには、その認識数を専用篭の数として計数し、一部でも異なる篭であると認識したときには、同じ篭と認識した数に、異なると認識した数を加えた数を専用篭の数として計数する、
ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の売上データ処理装置。
【請求項6】
前記撮像手段は、登録待ち顧客が視認する客用表示部の筐体に搭載されているカメラと、当該売上データ処理装置以外の箇所に配置されているカメラとを有し、前記各カメラは、登録待ち顧客を撮影する際に、その撮影範囲が異なるようなカメラ向きに設定され、
前記特定手段は、前記カメラ毎の撮影画像を解析することによってその各カメラ毎に専用篭を特定し、
前記計数手段は、前記特定手段により特定されたカメラ毎の専用篭を比較した結果、全てが同じ篭であると認識したときには、その認識数を専用篭の数として計数し、一部でも異なる篭であると認識したときには、同じ篭と認識した数に、異なると認識した数を加えた数を専用篭の数として計数する、
ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の売上データ処理装置。
【請求項7】
前記撮像手段の撮影方向を変更する駆動手段を更に備え、
前記特定手段は、前記駆動手段により前記撮像手段の撮影方向が変更される毎にその撮影画像を解析することによってその変更前後での専用篭を特定し、
前記計数手段は、前記特定手段により特定された変更前後の専用篭を比較した結果、全てが同じ篭であると認識したときには、その認識数を専用篭の数として計数し、一部でも異なる篭であると認識したときには、同じ篭と認識した数に、異なると認識した数を加えた数を専用篭の数として計数する、
ようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の売上データ処理装置。
【請求項8】
コンピュータに対して、
売上データを取引毎に登録処理する機能と、
登録待ちの顧客方向を撮影する機能と、
前記撮影された画像を解析することによってその画像内の店舗専用篭を特定する機能と、
前記特定された専用篭の数を計数する機能と、
前記計数された専用篭の数に応じて、登録待ち顧客の混雑具合を通知する処理を実行する機能と、
を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−25603(P2013−25603A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−160511(P2011−160511)
【出願日】平成23年7月22日(2011.7.22)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】