説明

外壁面材の取付け構造

【課題】有底凹所の挿入部に挿入した掛け金物の掛け部をスライド部を通じてスムーズに受け部に移行させることができて、取付け側への外壁面材の取付けを容易にすることができる外壁面材の取付け構造を提供する。
【解決手段】外壁面材1を取り付ける取付け側2に、掛け金物3が複数互いに間隔をおいて設けられ、外壁面材1の背面部に、掛け金物3の掛け部5を掛けさせる対応数の有底凹所6が設けられ、各有底凹所6は、掛け部5を挿入する挿入部6aと挿入部よりも狭幅で掛け部を受ける受け部6bを有し、それらをつなぐ中間部をスライド部6cとし、スライド部6cが、その幅寸法を挿入部6aから受け部6bにわたって漸次小さくしていくよう形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外壁面材の取付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、窯業系の外壁面材を、屋外側の面部をキズ付けることなく、パネルフレーム等の取付け側に取り付ける取付け構造として、図6(イ)(ロ)に示すように、取付け側52に掛け金物53を取り付けると共に、外壁面材51の背面部に有底の凹所54を設け、掛け金物53の掛け部55を、外壁面材51の有底凹所54内に挿入し、上方にスライドさせて引っ掛けて取り付けるようにしたものがある。
【0003】
掛け金物53は、その掛け部55が、円筒部55aの先端側に外方に向けて拡径する円錐部55bを備えたものからなっている。
【0004】
また、有底凹所54は、図6(ハ)に示すように、円柱部15aの先端側に、先端側に向けて拡径する円錐部15bを備えたルータービット15を用い、該ルータービット15を、矢印で示すように、外壁面材51の肉の所定の深さ位置まで研削しながら降ろし、その位置からその深さ位置を維持しながら一方向に所定の寸法だけ直線状に研削していった後、同じルートを戻るという往復を行わせ、そして外壁面材51から離間させるというようにして形成したものからなっていて、図6(イ)(ロ)に示すように、下端側54aを掛け金物53の掛け部55を挿入する挿入部とし、上端部54bを挿入部54aよりも狭幅で掛け金物53の掛け部55を受ける受け部とし、それらをつなぐ中間部54cを、挿入部54aと受け部54bとを連絡するスライド部とし、該スライド部54cの開口部は、その幅寸法が挿入部54aから受け部54bにわたって同じ寸法になっている。
【0005】
そして、取付け側52への外壁面材51の取付けは、取付け側52に複数の掛け金物53を互いに間隔をおくように取り付けておくと共に、外壁面材51の側にはそれに対応する複数の有底凹所54を設け、図7(イ)〜(ニ)及び図8(イ)〜(ホ)に示すように、各掛け部55…を、各有底凹所54…の挿入部54aに挿入し、スライド部54cをスライドさせて、受け部54bに受けさせるというようにして行う。
【特許文献1】特開2003−293552公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のような取付け構造では、掛け金物53の掛け部55を有底凹所54の受け部54bに受けさせた状態で外壁面材51が左右方向にがたつかないように、受け部54bは径小に形成されており、有底凹所54におけるスライド部54cの開口部も、その幅寸法が、全長にわたって掛け部55の円筒部55aの直径と同じないしは略同じ一定の寸法に設定されているので、各掛け金物53の掛け部55を各有底凹所54のスライド部54cにおいて受け部55bの側へとスライドさせていく外壁面材51の取付けの過程で、図7(ハ)に示すように、外壁面材51が面内方向で回転変位をしようとしたとき、掛け金物53の掛け部55が有底凹所54のスライド部54cにおいて引っ掛かって動けなくなってしまい、各掛け金物53の掛け部55を有底凹所54の受け部54bへとスムーズにスライドさせていくことができないという問題がある。
【0007】
また、外壁面材51は、取付け側52に対して前後方向にガタを生じないように取り付けておく必要があるが、上記のように、有底凹所54のスライド部54cの幅寸法が挿入部54aから受け部54bに至る範囲において一定では、掛け金物53の掛け部55を有底凹所54のスライド部54cにおいてスライドさせていく際の有底凹所54の深さ方向における遊びを充分に確保することができず、掛け金物53の掛け部55を有底凹所54の受け部54bへとスムーズにスライドさせていくことができないという問題もある。
【0008】
更に、図6(ロ)及び図8に示すように、外壁面材51と取付け側52とを接着剤56で接着する場合は、このように、掛け金物53の掛け部55を有底凹所54のスライド部54cにおいてスライドさせていく際の有底凹所54の深さ方向における遊びを充分に確保することができないことにより、掛け金物53の掛け部55を有底凹所54のスライド部54cを受け部54b側にスライドさせていく過程において、外壁面材51と取付け側52とが近接ないしは接触状態となって、接着剤56が大きくせん断して広がり、薄くなって、外壁面材51と取付け側52とが接着剤56でしっかりと接着接合されにくくなるという問題もある。
【0009】
本発明は、上記のような問題点に鑑み、有底凹所の挿入部に挿入した掛け金物の掛け部をスライド部を通じてスムーズに受け部に移行させることができて、取付け側への外壁面材の取付けを容易にすることができる外壁面材の取付け構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題は、外壁面材を取り付ける取付け側に、面材掛け用の掛け金物が複数互いに間隔をおいて設けられると共に、
外壁面材の背面部に、前記掛け金物の掛け部を掛けさせる対応数の有底凹所が設けられ、
各有底凹所は、その下端側に掛け金物の掛け部を挿入する挿入部を有すると共に、上端側に挿入部よりも狭幅で掛け金物の掛け部を受ける受け部を有し、それらをつなぐ中間部を、挿入部と受け部とを連絡するスライド部としたものからなって、
該スライド部が、その幅寸法を挿入部から受け部にわたって漸次小さくしていくように形成され、
各掛け金物の掛け部が、外壁面材の各有底凹所の挿入部内に挿入され、スライド部をスライドし、受け部に受けられた状態となって、外壁面材が取付け側に取り付けられていることを特徴とする外壁面材の取付け構造によって解決される(第1発明)。
【0011】
この構造では、有底凹所のスライド部が、その幅寸法を挿入部から受け部にわたって漸次小さくしていくように形成されているので、各掛け金物の掛け部が各有底凹所のスライド部をスライドし、受け部に受けられる直前まで、外壁面材は取付け側に対して左右方向に遊びをもつことができ、その遊びによって、外壁面材が面内方向において多少、回転変位動作をしても、掛け金物の掛け部が有底凹所のスライド部において引っ掛かって動けなくなるというようなことがなくなり、各掛け金物の掛け部を各有底凹所の受け部へとスムーズにスライドさせていくことが可能になって、取付け側への外壁面材の取付けを容易にすることができる。
【0012】
第1発明において、各掛け金物の掛け部が各有底凹所の受け部に受けられた状態において、掛け部と受け部の係合により、外方への外壁面材の外れが阻止されるようになされているとよい(第2発明)。
【0013】
この場合は、有底凹所において、挿入部と受け部とを充分な長さ寸法の間隔をおいてスライド部で連絡させた構造とすることによって、掛け部に対する外壁面材の肉のかぶりを大きくすることができ、外壁面材の肉が受け部において外方への外壁面材の外れをしっかりと阻止することができて、外壁面材の取付け状態をしっかりとしたものにすることができ、それでいて、このようにスライド部の長さ寸法を大きくしても、上記のように、各スライド部は、その幅寸法を挿入部から受け部にわたって漸次小さくしていくように形成されているので、取付け側への外壁面材の取付けも容易にすることができる。
【0014】
第2発明において、各掛け金物の掛け部の側面部、及び/又は、有底凹所のスライド部を挟む側面部が、スライド部において掛け部を受け部の側にスライドさせていく過程で、外壁面材と取付け側との内外方向におけるあそびの大きさを漸次小さくしていく斜面に形成され、掛け部が受け部に受けられた状態で、外壁面材が取付け側に外方への遊びなく密接するようになされているとよい(第3発明)。
【0015】
この場合は、当該斜面と、スライド部がその幅寸法を挿入部から受け部にわたって漸次小さくしていくように形成されていること、との組み合わせ相乗作用によって、掛け金物の掛け部が有底凹所のスライド部において受け部側にスライドさせていく過程での有底凹所の深さ方向の遊びを充分に確保することができ、掛け金物の掛け部を有底凹所の受け部へとスムーズにスライドさせていくことができて、この面からも、取付け側への外壁面材の取付けを容易にすることができる。
【0016】
第3発明において、取付け状態において、外壁面材と取付け側とがそれらの間に介設された接着剤で接着されているとよい(第4発明)。この場合は、掛け金物の掛け部が有底凹所のスライド部を受け部側にスライドしていく過程において、内外方向の遊びを利用して、外壁面材と取付け側とを離間状態にさせることができ、それによって、接着剤がせん断されて広がり薄くなってしまうのを抑制することができて、外壁面材と取付け側とを接着剤にてしっかりと接着接合することが可能になる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、以上のとおりのものであるから、有底凹所の挿入部に挿入した掛け金物の掛け部をスライド部を通じてスムーズに受け部に移行させることができて、取付け側への外壁面材の取付けを容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明の実施最良形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1〜図5に示す実施形態の構造は、外壁面材1が窯業系の面材からなり、図5及び図1(ハ)に示すように、外壁面材1を取り付ける取付け側2は、パネルフレーム2aの屋外側にグラスウールボード2bが備えられると共に、その外側にスチレンボード2c…が備えられたものからなっていて、掛け金物3は、複数、幅方向及び高さ方向に間隔をおいて、スチレンボード2cに対応する位置に配置され、ビス4で取り付けられている。
【0020】
各掛け金物3は、図1(ハ)(ニ)に示すように、円筒部5aの先端側に、該円筒部5aと同軸で、外方に向けて外周側が拡径していくように円筒部5aの周壁から延長された円錐部5bが設けられると共に、円筒部5aの基端部に、ビス4の頭部を受ける内フランジ部3aが備えられたものからなっていて、円筒部5aと円錐部5bとが掛け金物3の掛け部5を構成し、内フランジ3aで囲まれた通孔3bにビス4が通され、該ビス4が取付け側2にもみ込まれることで取付け側2に取り付けられている。
【0021】
一方、外壁面材1の背面部には、図5(ロ)に示すように、上記の各掛け金物3…の掛け部5を掛けさせるための対応数の有底凹所6…が対応位置において設けられている。各有底凹所6は、図1(ロ)に示すように、凹所開口側の形状が、下端側の円とそれよりも径小な上端側の円とを、それら二円の共通外接線で結んだ形状をしていて、下端側6aを、掛け金物3の掛け部5とを挿入させる円形の挿入部とし、上端部6bを掛け金物3の掛け部5を受けさせる受け部とし、それらをつなぐ中間部6cを、挿入部6aと受け部6bとを連絡するスライド部とし、スライド部6cは、その幅寸法を挿入部6aから受け部6bにわたって漸次小さくしていくように形成され、掛け金物3の掛け部5を、有底凹所6の挿入部6aに挿入し、スライド部6cをスライドさせていくことで、受け部6bに受けさせるようになされている。
【0022】
そして、本実施形態では、有底凹所6の受け部6bは、深さ方向に奥拡がりとなるように周囲面7が斜面に形成され、掛け金物3の円錐部5bが該斜面7に沿うように入り込むことによって、外壁面材1が取付け側のスチレンボード2cに密接し、外方、即ち屋外方向への外壁面材1の外れが阻止されて屋内外方向におけるガタツキのない固定状態が形成されるようになされている。
【0023】
更に、有底凹所6のスライド部6cも深さ方向に奥拡がりとなるように左右の両側面部8,8が斜面に形成され、有底凹所6のスライド部6cにおける掛け金物3の円錐部5bの通過が許容されるようになされていると共に、これらの斜面部8,8と、スライド部6cが上記のようにその幅寸法を挿入部6aから受け部6bにわたって漸次小さくしていくように形成されていること、との組み合わせ相乗作用によって、掛け金物3の掛け部5を挿入部6aから受け部6bの側にスライドさせていく過程で、外壁面材1と取付け側2との内外方向におけるあそびの大きさが漸次小さくなっていき、掛け部5が受け部6bに受けられた状態で、上記のように、外壁面材1が取付け側2のスチレンボード2cに外方への遊びなく密接して、ガタツキのない取付け状態が形成されるようになされている。
【0024】
上記のような形状を備えた有底凹所6は、図2(イ)(ロ)に示すように、円柱部15aの先端側に、先端側に向けて拡径する円錐部15bを同軸状に備えた、背景技術で説明したのと同じルータービット15を用い、該ビット15を、図2(ハ)に示すように、A地点において外壁面材1の肉内の所定の深さ位置まで研削して進出させ、しかる後、その深さ位置を維持しながらB地点、C地点、D地点を順次に移動してA地点に戻り、外壁面材1から離間させるというようにして形成されたもので、そのような加工法によって、上記のような有底凹所6を容易に形成することができる。
【0025】
取付け側2への外壁面材1の取付けは、工場において行うようにしてもよいし、建築現場において行うようにしてもよく、例えば次のようにして行う。即ち、図3(イ)(ロ)及び図4(イ)(ロ)に示すように、取付け側2の各掛け金物3…の掛け部5を外壁面材1側の各有底凹所6…の挿入部6a内方に挿入する。
【0026】
しかる後、取付け側2と外壁面材1とを面内方向に相対移動させることで、図3(ハ)(ニ)及び図4(ハ)〜(ホ)に示すように、各掛け金物3…の掛け部5を各有底凹所6…の挿入部6aから受け部6bに向けてスライド部6cをスライドさせていけば、外壁面材1は、取付け側2に対して取り付けられる。
【0027】
上記のスライド過程で、スライド部6cは、その幅寸法を挿入部6aから受け部6bにわたって漸次小さくしていくように形成されているので、各掛け金物3…の掛け部5が各有底凹所6…のスライド部6cをスライドし、受け部6bに受けられる直前まで、外壁面材1は取付け側2に対して左右方向の遊びをもつことができ、その遊びによって、図3(ハ)に示すように、外壁面材1が面内方向において、多少、回転変位動作をしても、掛け金物3…の掛け部5が各有底凹所6のスライド部6cにおいて引っ掛かって動けなくなるというようなことがなくなり、各掛け金物3…の掛け部5を各有底凹所6…の受け部6bへとスムーズにスライドさせていくことが可能になって、取付け側2への外壁面材1の取付けを容易にすることができる。
【0028】
更に、本実施形態では、各有底凹所6…において、スライド部6cが深さ方向に奥拡がりとなるように左右の両側面部8,8が斜面に形成されていることと、スライド部6cがその幅寸法を挿入部6aから受け部6bにわたって漸次小さくしていくように形成されていることとの組み合わせ相乗作用によって、図4(ハ)に示すように、掛け金物3の掛け部5が有底凹所6のスライド部6cにおいて受け部6b側にスライドさせていく際の有底凹所6の深さ方向の遊びを充分に確保することができ、掛け金物3の掛け部5を有底凹所6の受け部6bへとスムーズにスライドさせていくことができて、取付け側2への外壁面材1の取付けをより一層容易なものにすることができる。
【0029】
そして、掛け金物3の円錐部5bと受け部6bにおける斜面7とによって、掛け金物3…の掛け部5が受け部6bに受けられた状態となることで、それらの係合により、外方への外壁面材1の外れが阻止されるようになされているので、有底凹所6において、挿入部6aと受け部6bとを充分な長さ寸法の間隔をおいてスライド部6cで連絡させた構造にすることにより、円錐部5bに対する外壁面材1の肉のかぶりを受け部6bにおいて大きくすることができて、外壁面材1の肉が外方への外壁面材1の外れをしっかりと阻止することができ、外壁面材1の取付け状態をしっかりとしたものにすることができる。それでいて、このようにスライド部6cの長さ寸法を大きくしても、上記のように、スライド部6cは、その幅寸法を挿入部6aから受け部6bにわたって漸次小さくしていくように形成され、また、スライド部6cが深さ方向に奥拡がりとなるように左右の両側面部8,8が斜面に形成されていることによって、取付け側2への外壁面材1の取付けも容易にすることができる。しかも、掛け部5が受け部6bに受けられた状態では、外壁面材1に取付け側2への押し付け力が働き、それによって、しっかりとした取付け状態を形成することができる。
【0030】
更に、図1(イ)や図4に示すように、外壁面材1を取付け側2の各スチレンボード2cに接着剤9で接着する場合は、掛け金物3の掛け部5が有底凹所6のスライド部6cにおいて受け部6b側にスライドさせていく際の有底凹所6の深さ方向の遊びを利用してスチレンボード2cと外壁面材1とを離間状態にすることができ、接着剤が大きくせん断変形をして広がるのを抑制することができ、外壁面材1とスチレンボード2cとを接着剤9にてしっかりと接着接合することができる。
【0031】
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、取付け側2がパネルフレーム2aを含む特定構造に構成されており、掛け金物3の掛け部5も円筒部5aと円錐部5bとを備えた特定構造に形成されており、有底凹所6の挿入部6aや受け部6b、スライド部6cも特定構造に構成されている場合を示したが、取付け側や、掛け金物の掛け部、有底凹所の挿入部や受け部、スライド部の構造や形態に制限はなく、種々の構造や形態が採用されてよい。特に、第1発明では、取付け側と外壁面材との相互離間方向の固定が、掛け金物と有底凹所との係合によらずに、他の手段によって行われる構造となされていてもよい。
【0032】
また、上記の実施形態では、スライド部6cにおいて掛け部5を受け部6bの側にスライドさせていく過程で外壁面材1を取付け側2に漸次寄せていくため、有底凹所6のスライド部6cを挟む側面部8,8が斜面に形成されると共に、掛け金物3の掛け部5に円錐部5bによる斜面が備えられている場合を示したが、第3発明では、このような機能を有する斜面が、掛け金物と有底凹所のいずれか一方に備えられたものであってもよい。
【0033】
更に、上記の実施形態では、外壁面材が窯業系の面材からなる場合を示したが、その他の外壁面材からなっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】実施形態の取付け構造を示すもので、図(イ)は外壁面材と取付け側とを分離状態にして示す断面側面図、図(ロ)は有底凹所を示す外壁面材背面図、図(ハ)は取付け側を掛け金物とともに分離状態にして示す側面図、図(ニ)は図(ハ)のI−I線矢視図である。
【図2】図(イ)は有底凹所を形成するルータービットの側面図、図(ロ)は同断面平面図、図(ハ)は有底凹所形成のためのルータービットの移動奇跡を示す背面図、図(ニ)は同断面側面図、図(ホ)は形成された有底凹所の断面側面図である。
【図3】図(イ)〜図(ニ)は、外壁面材の取付け方法を順次に示す外壁面材背面図である。
【図4】図(イ)〜図(ホ)は、外壁面材の取付け方法を順次に示す断面側面図である。
【図5】図(イ)は取付け側の正面図、図(ロ)は外壁面材の背面図である。
【図6】背景技術の取付け構造を示すもので、図(イ)は有底凹所を示す外壁面材背面図、図(ロ)は外壁面材と取付け側とを分離状態にして示す断面側面図、図(ハ)は有底凹所の形成方法を示す断面側面図、図(ニ)は形成された有底凹所の断面側面図である。
【図7】図(イ)〜図(ニ)は、同じく背景技術を示すもので、外壁面材の取付け方法を順次に示す外壁面材背面図である。
【図8】図(イ)〜図(ホ)は、同じく背景技術を示すもので、外壁面材の取付け方法を順次に示す断面側面図である。
【符号の説明】
【0035】
1…外壁面材
2…取付け側
3…掛け金物
5…掛け部
6…有底凹所
6a…挿入部
6b…受け部
6c…スライド部
8…斜面
9…接着剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外壁面材を取り付ける取付け側に、面材掛け用の掛け金物が複数互いに間隔をおいて設けられると共に、
外壁面材の背面部に、前記掛け金物の掛け部を掛けさせる対応数の有底凹所が設けられ、
各有底凹所は、その下端側に掛け金物の掛け部を挿入する挿入部を有すると共に、上端側に挿入部よりも狭幅で掛け金物の掛け部を受ける受け部を有し、それらをつなぐ中間部を、挿入部と受け部とを連絡するスライド部としたものからなって、
該スライド部が、その幅寸法を挿入部から受け部にわたって漸次小さくしていくように形成され、
各掛け金物の掛け部が、外壁面材の各有底凹所の挿入部内に挿入され、スライド部をスライドし、受け部に受けられた状態となって、外壁面材が取付け側に取り付けられていることを特徴とする外壁面材の取付け構造。
【請求項2】
各掛け金物の掛け部が各有底凹所の受け部に受けられた状態において、掛け部と受け部の係合により、外方への外壁面材の外れが阻止されるようになされている請求項1に記載の外壁面材の取付け構造。
【請求項3】
各掛け金物の掛け部の側面部、及び/又は、有底凹所のスライド部を挟む側面部が、スライド部において掛け部を受け部の側にスライドさせていく過程で、外壁面材と取付け側との内外方向におけるあそびの大きさを漸次小さくしていく斜面に形成され、掛け部が受け部に受けられた状態で、外壁面材が取付け側に外方への遊びなく密接するようになされている請求項2に記載の外壁面材の取付け構造。
【請求項4】
取付け状態において、外壁面材と取付け側とがそれらの間に介設された接着剤で接着されている請求項3に記載の外壁面材の取付け構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−285887(P2008−285887A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−131507(P2007−131507)
【出願日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【出願人】(390037154)大和ハウス工業株式会社 (946)
【Fターム(参考)】