説明

外炭木の製造方法及び外炭木による漁礁、藻類のひび、による集魚、集貝、食料藻の育成方法。

【課題】海、湖沼の漁礁、藻貝のひびに用いる材料およびその製造方法。
【解決手段】木材を炭窯に詰めて加熱を行い完全に炭化を行わず、木材の外面が炭化すれば加熱を止め、密封を行い冷却後、窯出しを行う、外面炭化、内部未炭化の外炭木の製造方法及び外炭木。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は木材を炭窯に詰め、完全なる炭化を行わず木材の表面だけを炭化し、内部を未炭化の木材で、折れない長大な炭の製造方法で、海、湖沼の漁礁、藻貝のひびに役立て集魚、食料藻の繁殖を計るを目的に開発したものである。
【背景技術】
【0002】
木材を焼いて使用する事は従来行われている。庭園の四つ目垣の柱、樹木の支柱、杭等の土中に埋まる部分、又は外面全体を腐蝕防止の為、焚火の上に乗せて焼いた、焼き木を使用している。
【0003】
漁礁には鉄材製、コンクリート製、近時、間伐材の杉や檜が使用されている、又漁礁にはポリエチレン製の模造海藻を取り付け魚貝類の集魚、集貝が行われている。
【0004】
水藻、海藻の食料藻の増殖方法には投石、磯掃除、岩礁爆破、コンクリートブロックの投入方法が行われ胞子の自然着生を待つ方法が行われている。
【0005】
移動不可能な付着貝の養殖方法はカキ養殖にて説明すると、ひび建法、地蒔法、簡易垂下法、筏垂下法等の養殖方法が行われている。浅海では簡易垂下法、深海では筏垂下法が最も多く使用されている。養殖方法はカキ、ホタテ、アワビ等の貝殻にあなを開け長さ2m前後の針金に貝殻を通し100個前後を1連としておき、放卵、放精時に簡易垂下柵か筏に吊り下げておき採苗を行い、稚貝の付着後、柵から取り外して針金を抜き取り、稚貝の付いた種付き貝殻を、針金を通し更に15cm位の長さの細竹を通し、更に種付き貝殻を針金に通し細竹を通し、貝殻20個位を一連とした垂下養殖ひび又は簡易垂下柵に吊り下げてカキの養殖を行っていた。
【0006】
現在行われている海苔の採苗越夏方法は春海苔の成熟した時期に水槽に海水を入れカキ、ホタテの貝殻に孔を開け木製のトロ箱に並べて水槽に沈めておき、成熟した海苔を水槽の全面に撒き、海苔の母体から放出された胞子が貝殻に付着して貝殻の中に浸入する、付着が確実になれば貝殻を取り上げ、針金を孔に通して一連とし、水槽の縁に竹を渡して貝殻を水中に吊るして管理して越夏させる、その間に胞子は発芽して糸状体となって生育し9月末頃、水温が20℃以下になると、吊るした貝殻を種付水槽の底に並べておき、回転枠に網ひびを巻き付け、回転枠をモータで回転させて網ひびに海苔の胞子を付着させて、付着した網ひびを養殖場へ張っていた。上記が海苔の越夏方法である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
漁礁から説明すると、漁礁は鉄材、木材、コンクリート製が以前より各地で設置されている。コンクリートや鉄材の漁礁は値段が高く藻類の付着が悪い。そこで現近ではポリエチレンの模造海藻を付着させて販売している。ポリエチレンの模造海藻は呼吸も同化作用も行わず栄養源を作り出す事も出来ない。
【0008】
木材の漁礁は主として間伐材が使用されている、この間伐材の漁礁は安価で造れるが木材は海中で長く設置すると船食虫に侵食される。木造船の船底の水中に沈んでいる部分は防虫塗料が塗って有っても船食虫に侵食され、毎年船をドックに入れて、バーナーを用いて焼き殺して更に防虫剤を塗布しておく、上記のごとく間伐材の漁礁も各地で船食虫に侵食され使用出来ない問題が起こっている。
【0009】
コンクリート製、鉄製、木材製の漁礁は藻類の付着に時間が掛かるばかりでなく設置した漁礁に着生する藻は自然付着を待つ方法で、いかなる藻が付着するか不明であり、不希望の雑藻の胞子が先に付着して漁礁を占拠すれば不希望の藻が繁殖する問題が有った。
【0010】
現在行われている海苔の採苗方法は春5月頃海苔の成熟した時期に水槽に海水を入れ、カキ、ホタテ貝の貝殻に孔を開け木製のトロ箱に並べてトロ箱を水槽の底に沈めて置き、成熟した海苔を水槽全面に撒き、海苔の母体から放出した胞子が貝殻に付着する、胞子の付着した貝殻を取り上げて貝の孔に針金を通して60・70cmを一連とし、水槽の縁に太い竹を渡して貝殻を竹に吊るして越夏する、其の間に胞子は貝殻の中で糸状体に発育して越夏して、秋、水温が20℃以下になると糸状体は胞子を発散し始める。其の頃を見計って回転枠を取り付けた種付け水槽に移し回転枠に網ひびを巻き付け、回転させて網ひびに胞子の種付けを行い養殖場へ張り海苔の越夏、及び種付けを行っていた、小さい貝殻に孔を開けたり針金を通したり水槽で夏を越すまで管理する多くの人件費を必要とした。
【課題を解決しようとする手段】
【0011】
上記課題を解決する為の本発明は木材を炭化窯に入れて、完全に木材の炭化を行わず木材の外面が炭化すれば窯止めを行い、冷却後取り出す。表面全体が木炭で内部が未炭化の木質である、藻類の付着が抜群の長大な折れない炭の外炭木を形成した。使用木材は杉、檜の間伐材、松食い虫に侵食された松の利用が好ましい。
【0012】
上記外炭木に水槽での胞子付けを説明する。外炭木のは入る水槽を用意し、培養目的の成熟した食料藻をすり潰し、又はミキサーに掛けて濃液状とし水槽の中に流し込み攪拌を行って胞子液を造り、外炭木を水槽の中に沈め5min間位液中に沈めて置き胞子液が外炭木の炭部の小さな孔に浸透させた後持ち上げ、筏、簡易垂下柵に吊り下げる。小さい漁礁なれば胞子付着したものを組み立て海中に設置すれば良い。
【0013】
大形の漁礁で水槽では藻類の胞子付けが不可能な漁礁の外炭木に胞子付けの説明をする。希望藻を育成する為の外炭木の両側に釘を頭だけ残して全長に打ち込み、両側の釘の頭に輪ゴムを取り付け輪ゴムと外炭木の間に目的の食料藻を挟んで外炭木に密着させて取り付け可能な状態となして置き、外炭木を漁礁に組み立て、海中に設置時に種付き藻を挟んで置けば、海中で胞子を発散して外炭木の表面に付着し食料藻を得ると共に漁貝の集魚、産卵、育成が可能である。
【0014】
海苔の越夏胞子付着方法を説明する。海苔のような1年藻は5月頃の水温が高くなると胞子を発散し枯死するものである。胞子の発散前に海苔をすり潰し、又はミキサーに掛けて濃胞子液を造り、水槽に流して攪拌して胞子液をつくり、胞子液の水槽の中に外炭木を沈め、外炭木に胞子液を浸透させて引き上げ、海の中に繋留して沈めて置けば外炭木の炭部の孔に入った胞子は発芽して糸状体となって発育し、夏を越して9月末頃、又は10月初め頃、水温が20℃以下になると糸状体は胞子を発散し始める。其の頃を見計って種付水槽に外炭木を海から引き上げ水槽の中に3−4本を沈めて置き、回転枠に網ひびを巻き付け回転を行って網ひびに胞子付けを行う、外炭木による海苔の越夏胞子付着方法である。
【0015】
次に海苔の海中胞子付けの方法を説明する。養殖場のひびを取り付ける柱に網を重ねて張り付け網の周囲に網と平行して越夏した海苔種の外炭木を網ひびの両側に結び付け外炭木から発散する胞子を網ひびに付着させ胞子が付着すれば重ね張りした網ひびを取り外し、1枚1枚を養殖場に張って養殖を行う外炭木による越夏海苔胞子の海中胞子付け方法。
【0016】
着生貝の採苗養殖方法をカキに於いて説明する。カキの産卵は所によって大きな差が有り有明海では5月上旬から11月上旬まで産卵が行われ、その間4回の産卵盛期が有る。宮城県松島湾では7月−8月が盛期である。盛期になるとカキが放卵、放精を行い海水は白濁し卵は受精する。白濁して20日かん位すると稚貝となる。其の頃を見計って簡易垂下柵や筏に外炭木を垂下させて置けば稚貝は無数に有る外炭木の炭の孔に着生し、成育する外炭木によるカキ稚貝の付着養殖方法。
【発明の効果】
【0017】
本発明の外炭木は外面全体が炭で内部が未炭化木材である。其の為木炭のように折れる事もなく直径が30−40cm、長さは3−4mの外炭木の製造が可能である。外炭木の外面の炭部は炭全体がミクロの孔マクロ孔で構成されている。其の為微生物が孔に入って住み易く早く着生し微生物を食べようと稚魚、稚貝が集まる。又着生した藻を食べようとサザエ、アワビ、バテラ貝、ボラ、コノシロ、カワハギの藻食性の魚貝が集まって産卵して育成する。又炭部に着生した藻類は炭が保有している多くのミネラルを吸収して成育が早い。
【0018】
湖、河川、貯水池に於ては外炭木の漁礁を設置することにより、外炭木の炭部に生息する微生物が有機物を分解して水質を浄化し、更に着生した藻類が過窒素を吸収して、酸素を排出し水質の浄化が可能となった。
【0019】
海中で長期間木材で造った漁礁を設置しておくと、船食虫が入って2−3年で朽ちて使用不可能となっている。外炭木は外部が全面木炭の層で構成されている、内部は未炭化木であり長期間海中に設置しても船食虫の侵食は不可能である。
【0020】
日本の森林は戦後、杉や檜を植林し間伐適期を過ぎた植林が多くある、安い外材の輸入により国内産の木材は値段の点で競争出来ず適期を過ぎても間伐が行われず又間伐しても山に切り倒したまま放置してある。この間伐材を外炭木に使用する事により間伐が適期に行われ、間伐材の有効利用が可能となり森林荒廃の防止の一助となる。
【0021】
外炭木の漁礁、ひび建てにより多くの魚貝が集魚し産卵を行い、漁礁の集魚と食料藻、着生貝の養殖が同時に行われ魚貝の増収、食料藻の増収が可能となった。
【0022】
外炭木の外部は炭化した木炭である、木炭には灰分が2−3%含まれている、其の灰分は樹木が地中より吸い上げたミネラルで、植物、動物に必要とする貴重な成分を保存していて付着した藻類や貝類に微量成分を補給する、付着した藻、貝はミネラルを吸収して成長が早い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明の実施形態を説明する実施例1。杉、檜の間伐材、松食い虫の侵食により枯れた樹木を2−3mの必要な長さに切断し、外皮を剥ぎ取り必要に応じてドリルで孔2を開けて原木を用意し、原木が揃えば窯詰めを行うのであるが旧来の土窯では窯が小さく又窯の形が卵形となって原木が入らず焚口が一箇所で片焼けがする。当事業所が開発した特許申請の特許名、炭窯及び炭焼き方法、出願番号2004−162572号、出願者 坂本實の窯を使用すれば大量に原木が詰められ均一に加熱できる、上記の窯の窯床に必要に応じた寸法に切断した原木を、1段目は縦に2段目は横に交互に碁盤目状に粗く天井まで積み上げて窯詰めを行い扉を閉めてバーナーに点火し加熱を始める、4−5hを掛けて300−350℃に温度を上げると水蒸気の白煙がもくもくと排出される、10hも焚き続けると白煙が無くなり黒煙が排出される。其の頃から徐々にバーナーの火を大きくして500℃に上げ500℃に達すればダンバーを全開して送風開閉弁を開いて火力を強め、700℃位に揚げ1h−1.5hも焚けば窯止めを行い窯を密封し、冷却を待って窯開けを行い外炭木を持ち出す、内部が未炭化木、外部が炭の長大な折れない炭の外炭木1を形成しておく。
【0024】
実施例2。外炭木の水槽中の採苗方法から説明する。外炭木の入る水槽を設置し海水を注水して置き、成熟した胞子放出直前の藻類を水槽に入れて攪拌して胞子を放出させて胞子液を造る。又は胞子放出直前の藻類をすり潰すかミキサーに掛けて、濃胞子液を造り水槽の中に流し込み攪拌して胞子液を造って置く。
【0025】
実施例3。上記水槽の中に用意した外炭木1を胞子液の中に沈め5min間位おいて胞子液を外炭木1の炭部の無数の孔に浸透させて引き揚げる。引き揚げた外炭木1の両端の孔2に片方にロープで浮き7を結び、下部になる端部の孔2にロープでコンクリートブロックの重り6を付けて海底に設置し、水中林を造り、集魚、採藻を行う。
【0026】
実施例4。外炭木1を簡易垂下柵に取り付ける場合は、浅海に柱14を立て横木15を渡して簡易垂下柵を造り、胞子を付着させた外炭木1の孔2にロープを通して吊り下げる。吊り下げた外炭木の下部の孔2に振り止めロープ13を通して両側の柱14に結び付けて置く。図4の筏に取り付ける場合は丸太12を縦横に組みドラム缶の浮き11を筏の下に取り付け筏11が流失しないように錨16を取り付けロープで結び付けて置く。胞子を付着させた外炭木1の片方の端の孔2にロープを通して筏に吊り下げ、吊り下げた下部に竹又はビニールパイプ等を用いて振り止め17を外炭木1に結び付けて、振り止め17に重り6を取り付け吊り下げて置く、付着した胞子は、炭から流出するミネラルを吸収して成育する。
【0027】
実施例5を説明する。外炭木1で組み立てた、大きな漁礁は水槽に沈めて胞子の付着を行う訳には行かない、そこで外炭木1に長さ5−6cmのステンレスの釘3を釘の頭を1−1.5cmを残して両側に端から端まで20−25cm間隔に打ち込んで置き、釘3を打ち込んだ外炭木1を図1のごとく、コンクリートの重り6の上面にボルト孔10を開けたアングル支柱9に、井桁状にボルト8を用いて外炭木1を交互に重ねて組み立てる、漁礁に組み立てた外炭木1の釘3の頭に強い輪ゴム4を2本の釘3に引っ掛けて取り付ける。漁礁を海中に設置前に成熟した食料藻5を大形のコンブ、アラメ等は小さく切って外炭木1と輪ゴム4の間に挟んで全体に取り付けておく。水中で成育する藻は乾燥しないように素早く取り付け海中に設置する。干満線に成育する藻は少々乾燥しても、取り付け時間位の乾燥ならば問題は起こらない。
【0028】
実施例6。海苔の越夏胞子付着方法を説明する。海苔は冬季繁茂し春期水温が高くなると胞子を放出して枯死して流出する。放出された胞子は海底に沈んで貝殻の中に浸入し、貝殻の中で発芽し糸状態となって育成して越夏する、9月末頃から水温が20℃以下に低下すると、糸状体が胞子を放出し干満線の岩場に付着して成育する。そこで本件発明は外炭木の入る水槽を設け成熟した海苔を水槽に投入して海水を攪拌し胞子液を造る、又は成熟した海苔をミキサーに掛けて濃胞子液を造り水槽に流し込み攪拌して胞子液を造り、其の中に外炭木1を沈めて、炭部の無数の孔に胞子液を浸透させて胞子の付着を行い、胞子の付着した外炭木を波の静かな海中に繋留して置く、外炭木の孔に入った胞子は発芽して糸状体となって育成して越夏する、9月末頃か10月初め頃水温が20℃以下になると海苔の糸状体は胞子の放出を始める、其の頃を見計って海中から持ち上げ回転枠を設置した種付水槽の底部に沈めておき、回転枠に網ひびを巻きつけておき、モーターを始動させ回転枠を回転させて、網ひびに胞子付けを行い養殖場に張り付ける、海苔胞子の外炭木による越夏方法である。
【0029】
実施例7。外炭木による着生貝の採苗方法をカキについて説明する。成熟したカキを垂下施設のある養殖場に蒔いておき水温が23−24℃になった頃、蒔いたカキが放卵、放精を行い海水が白濁する、白濁した卵は受精して20日間位すると0.2mm位の稚貝となり足が出来る、0.3mm位になれば付着生活に移ろうとする、其の頃を見計って、簡易垂下柵、筏に外炭僕を垂下する、又は組み立てた漁礁を養殖場に設置しても良い、稚貝は外炭木1に着生して成育する。
【産業上の利用可能性】
【0030】
外炭木の資材は全国の山々に間伐適期を過ぎた杉、檜、松食い虫に侵食された松、又間伐しても木材市場に出しても買い手がなく山に切り倒したまま放ったらかして有る、このような山林が全国各地にある。この間伐材を利用する事が最適である、資材は有り余っている。
【0031】
外炭木に用いる松、杉、檜を炭化するには旧来の木炭窯では長大な物を焼く窯の構造に構築されていないので、当事業所が開発した特許申請中の出願番号2004−162572号の大形の炭窯を利用すれば3m前後の丸太になれば1度に4000本が短時間で焼成が可能である。
【0032】
外炭木の加工も高度な技術も高価な機械や道具は必要でない、素人で作業が行える。
【0033】
漁業界も各地で漁獲量が減少し、業者も減収により少しでも増産を計っている、安く付いて集魚効果があり、併せて食料藻の増産に繋がる、水産業界の利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】は井桁状漁礁で深海で使用可能である。
【図2】はトンネル状の漁礁で深海で使用可能である。
【図3】は簡易垂下柵で浅海で設置可能である。
【図4】は筏に垂下し深海に設置する。
【図5】は浅海の海底に設置しワカメ、コンブ等に用いればよい。
【図6】は外炭木に釘を打ち込み輪ゴムに食料藻を挟んだ拡大図である。
【図7】は直立ひびである。
【図8】は三角形漁礁であまり深くない海中設置する。
【符号の説明】
【0035】
1 外炭木
2 孔
3 釘
4 輪ゴム
5 海藻
6 重り
7 浮き
8 ボルト
9 アングル支柱
10 ボルト孔
11 ドラム管の浮き
12 丸太
13 振り止めロープ
14 柱
15 横木
16 錨
17 振り止め

【特許請求の範囲】
【請求項1】
木材を炭窯に詰めて加熱を行い完全に炭化を行わず,木材の外面が炭化すれば加熱を止め、密封を行い冷却後、窯出しを行う、外面炭化、内部未炭化の外炭木(1)の製造方法及び外炭木。
【請求項2】
海中で外炭木(1)を用いて施設を取り付けて藻類の胞子付着、着生貝の稚貝の付着を行って採苗、育成、集魚の方法。
【請求項3】
外炭木(1)を使用した、ひび、漁礁に、釘(3)を打ち込み釘(3)に輪ゴム(4)を取り付け、外炭木(1)、輪ゴム(4)の間に藻類を挟んで、海中に設置し、藻類より放出する胞子を漁礁の外炭木(1)に付着させ藻類の育成、集魚、集貝を行う方法及び藻を取り付けた外炭木(1)の漁礁。
【請求項4】
外炭木(1)の入る水槽を造り、注水を行って置き、成熟した藻をミキサーに掛けて濃胞子液を造り、水槽内に流し込み攪拌して胞子液を造り、外炭木(1)を水槽内に持ち込み胞子液の中に沈めて、外炭木(1)の炭部に胞子液を浸透させて、筏、簡易垂下柵に吊り下げ、藻の養殖、集魚、集貝を行うための採苗方法。
【請求項5】
海苔の越夏は海中の水温が高くなり生育が止まる前頃、成熟した海苔をミキサーに掛け液状として水槽に流し海苔の胞子液を造り、胞子液の中に外炭木(1)を沈め、外炭木(1)の炭部の無数の孔に胞子液を浸透させ、浸透後持ち揚げ、海中に繋留して越夏させる、夏を過ぎ水温が20℃以下になって、胞子を放出する頃、海から持ち揚げて回転枠の設置してある種付水槽の底に沈めておき、回転枠に網ひびを巻き付けて回転枠を回して胞子の付着を行う、海苔の越夏、胞子付着方法。
【請求項6】
カキの産卵、放精時に海中に柱(14)を打ち込み横に丸太(15)を渡して簡易垂下柵を設置し又は筏を設置しておき、産卵最盛期から20日位過ぎると受精した卵は稚貝となる。其の頃を見計って外炭木(1)を簡易垂下柵、筏に吊り下げる、稚貝は外炭木(1)に付着して育成する、外炭木ひびのカキ養殖方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−34271(P2006−34271A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−240132(P2004−240132)
【出願日】平成16年7月22日(2004.7.22)
【出願人】(502409123)
【Fターム(参考)】