外科用ケーブルシステム
【課題】 ヒトの要素(例えば、骨)の一部の周りに外科用ケーブルを確保するための外科用ケーブルシステムおよび方法の提供。
【解決手段】 コネクター20はコネクター内に配置可能なピン22を保持し、ピンはケーブル10をコネクター内に確保する。ピンは、ケーブルを確保した後、再配置され、ケーブルがコネクターを通って自由に移動することを可能にする。ケーブルは、その両端が互いに垂直または平衡であるようにコネクター内に配置される。テンショナーは、ケーブルの張力を変える。ケーブルは、コネクターに通され、ヒトの骨の一部の周りに回され、コネクターに戻される。ケーブルは、テンショナーによって張力をかけられ、コネクター内の位置に確保される。コネクターは、ピン上に形成された突出部を係合するためにロッキング部分を含む。突出部とロッキング部分との係合は、ピンの回転を阻止する。
【解決手段】 コネクター20はコネクター内に配置可能なピン22を保持し、ピンはケーブル10をコネクター内に確保する。ピンは、ケーブルを確保した後、再配置され、ケーブルがコネクターを通って自由に移動することを可能にする。ケーブルは、その両端が互いに垂直または平衡であるようにコネクター内に配置される。テンショナーは、ケーブルの張力を変える。ケーブルは、コネクターに通され、ヒトの骨の一部の周りに回され、コネクターに戻される。ケーブルは、テンショナーによって張力をかけられ、コネクター内の位置に確保される。コネクターは、ピン上に形成された突出部を係合するためにロッキング部分を含む。突出部とロッキング部分との係合は、ピンの回転を阻止する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は広く、外科用ケーブルシステム等に関する。より詳細には、本発明の一実施態様は、ヒトの骨の一部分の回りに外科用ケーブルを確保するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
外科用ケーブルは種々の外科手術に使用される。いくつかの例は、脊椎手術、全股関節部の関節形成、骨折固定、切開心臓手術に続く胸骨の縫合、及び下顎骨骨折修復のための口/顔の手術を含む。これらの及び他の外科手術において、ケーブルは、治療プロセスの間に適切な配向に骨の一部を据え付けかつ確保するために使用され得る。
【0003】
脊柱中の椎骨の骨折は固定することが非常に困難であり、しばしば内部ピン、ケーブル及び/又は棒の使用を必要とする。一つのしばしば使用される手法は、治療のための理想的な位置に椎骨を確保するために骨折した椎骨を一つ又はそれ以上の隣接する椎骨にワイヤで留めることを含む。他の方法は、他の椎骨に同様に継ぎ合わされるところの棒に骨折した椎骨をワイヤで留めることを含む。これらの方法の両者、並びに脊椎修復のための他の技術は、椎骨の一部の回りに確保されるところのケーブルの使用に依存している。
【0004】
外科用ケーブルで骨の部分を取り囲むための多数の方法が開発された。これらの技術の殆どは、骨の一部の回りにケーブルを通すこと及びクリンプを使用して正しい位置にケーブルを確保することを含む。ケーブリング装置及び方法の例は、米国特許第4,966,600号明細書、米国特許第5,395,374号明細書、米国特許第5,415,658号明細書、米国特許第5,423,820号明細書及び米国特許第5,569,243号明細書に説明されている。これらの特許の夫々は、本明細書に十分に記述されたとして引用することにより組込まれる。
【0005】
米国特許第4,966,600号明細書に示されているように、SongerによるAcromed(商標)Cable Systemは、ループ状にケーブルを確保するために金属クリンプ部品の使用に依存するところのケーブリングシステムを示す。Acromed(商標)Systemの一の実施態様において、クリンプ部品はケーブルの一端に付けられる。ケーブルは次いで、コネクターを通して部分的に通過され得る。クリンプ部品は、ケーブルがコネクターを通して完全に通過することを禁止し得る。ケーブルは次いで、骨部分の回りにループ状にされることができ、そして、コネクターを通して再び通過され得る。張力をかける装置が、骨部分の回りにケーブルを締めるために使用され、そして、他のクリンプ部品が、所定位置にケーブルを固定するためにコネクターから外に延びるワイヤの部分に適用される。
【0006】
Acromed(商標)Systemは、所定位置にケーブルを不可逆的に確保することを企てるためにクリンプ部品に頼る。もし、多数のケーブルがシリーズで使用されるなら、他のケーブルが加えられるときいくつかのケーブルを再度締めつけることがしばしば必要である故に、この特徴は困難性を与え得る。この問題を克服するためにダブルクリンプ技術が普通使用される。この技術において、ケーブルが張力をかけられる前に、ケーブルは二つのクリンプ部品を通して通過される。張力をかけた後、頂部のクリンプ部品がケーブルに付けられる。ケーブルが緩められるとき、それは再度張力をかけられることができ、そして下部クリンプ部品がケーブルに付けられる。第二のクリンプ部品がケーブルに締められた後、上部クリンプ部品は切取られ得る。このアプローチの欠点は、行われ得る再張力付与の数が、最初に張力をかける前のケーブルに取付けられたクリンプ部材の数により決定されることである。もし、追加的に再度張力をかけることが、最後のクリンプ部品がケーブルに取付けられた後に要求されるなら、ケーブルは取り除かれる必要があり得、そして、新しいケーブルが付けられる。
【0007】
米国特許第5,395,374号明細書及び米国特許第5,423,820号明細書に示されているように、Danek Medical Inc.により製造された整形外科用ケーブル装置は、これらの問題を克服するように思える。該装置は、三つの別々の部分、即ち、二重開き口L型クリンプ、ケーブルクランプ及び張力をかける道具からなる。Danekシステムは、ケーブルの一端を二重開き口L型クリンプに付ける。ケーブルは次いで、骨部分の回りにループ状にされ、そしてL型クリンプの他の開口を通して通過される。ケーブルは次いで、ケーブルクランプを通して通過され、そして更にテンショナーを通される。張力をかけるデバイスは、椎骨の回りにケーブルを締めるために使用される。一度、適切な張力が達成されると、ケーブルクランプは、所定位置にケーブルを一時的に固定するために締められる。ケーブルクランプが非永久的確保デバイスとして作動する故に、使用者は、使用の間に多数回、ケーブルに再度張力をかけることから開放される。使用者が終了されたとき、ケーブルは、ケーブル上にL型クリンプの第二のクリンプ部分をかしめることにより所定位置に固定される。Danekケーブリングシステムは、Acromed(商標)システムにより使用されたような複数のクリンプの必要性を回避するが、しかし、それは、所定位置にケーブルをケーブルを確保するためにクリンプに未だ依存している。
【0008】
所定位置にケーブルを確保するためにクリンプを使用する欠点は、クリンプが非常に信頼性に欠けると言うことである。クリンプは典型的には、ケーブルにそれらを付けることにより使用者により圧縮される。しかし、予期し得るかつ矛盾のない量の変形が生じ得るように、クリンプの変形のパーセンテージを制御することは、非常に困難であり得る。もし、クリンプが過剰に変形されるなら、ケーブルストランドのいくつかははずされて、接続部でのケーブルの力を減じ得る。逆に、クリンプが変形下にあるなら、クリンプは、手順が終了した後、ケーブルが緩むことを防ぐことができないかもしれない。
【0009】
ケーブルシステムを使用するときに遭遇する他の問題は、ケーブルがそれ自体と交叉するところの点に関して特定の位置へとケーブルを強制することである。いくつかの場合において、ケーブルの末端が平行な配向にあるという利点がある。そのような配向は、コネクターの最小のプロフィールを許す。小さいプロフィールの幅は通常、洞形成及び軟らかい組織の炎症を最小にするために望まれる。平行な配向は時々、ケーブルに鋭い屈曲を生じ得、それにより、システムに応力を生じせしめる。この応力を克服するために、ケーブルの両端が互いの関係において直角の配向であることが要求される。
【0010】
米国特許第4,966,600号明細書に示されているように、Acromed(商標)装置は、所望のケーブルの配向を達成するために多数の方法において使用され得る。一の方法において、ケーブルは永久的にループにされたアイレット端を含む。ケーブルの他端は、ケーブルの両端が直角の様式で配向されるところのループを形成するためにアイレットを通して通過され得る。他の方法において、ケーブルの両端は、この目的のためにデザインされた特別のコネクターを使用することにより平行な配向に保持され得る。米国特許第5,569,253号明細書に示されているように、Danekシステムはまた、平行又は直角な配向におけるケーブルの両端を持つ使用のためにデザインされる。Danekシステムは、夫々の配向のための特別にデザインされたコネクターの使用に依存する。Acromed及びDanekシステムはいずれも、ケーブルが平行及び直角の配向の両方に位置付けられ得るであろうところの単一のコネクターを開示している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記の方法及びシステムは、なかんずく、ケーブルに再度張力をかけること、並びにケーブルの複数配向を可能にするところの装置の必要性を不十分に取り扱う。該装置はまた、正しい位置にケーブルを保持するために付けられたクリンプに依存する。前に述べたように、そのようなクリンプは信頼性に欠け得る。それ故、単一デバイスにおいて、ケーブルが再度張力をかけられることを可能にする能力、非クリンプ確保機構、及び複数のケーブル配向を組込んでいるところのケーブルシステムを考え出すことが所望される。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のある実施態様は、ヒトの骨要素を取り巻くループにケーブルを保持するように適合したコネクター及びテンショナーを含む。コネクターは、コネクター本体、ケーブル、及びコネクター本体内にケーブルを確保するために適合したピンを含み得る。本明細書の文脈において術語「ケーブル」は、細長い可撓性の部材を意味すると解釈される。本明細書の文脈において術語「ピン」は、細長い非可撓性の部材を意味すると解釈される。
【0013】
コネクター本体は好ましくは、第一のアーム及び第二のアーム、内部空洞、及び少なくとも二つの導管を含む。第一及び第二のアームは好ましくは、コネクター本体が実質的にU字型であるようにコネクター本体の同一の面から延びる。内部空洞は好ましくは、コネクター本体全体を通して長手方向に延び、かつ二つのアームの間を通る。導管は好ましくは、内部空洞に直角に、コネクター本体全体を通して横方向に延びる。導管は好ましくは、ケーブルがダクトを通して通過されてループを形成するとき、ケーブルの両端が互いに対して実質的に平行な位置に配向され得るように配向される。導管は好ましくは、内部空洞に近接して位置される。コネクター本体は、導管と内部空洞との間に位置付けられているところの少なくとも一つの開き口を含み得る。コネクター本体は好ましくは、内部空洞に二つの分離した導管を接続するところの二つの開き口を含む。導管、開き口、及び内部空洞は、導管を通して通過するケーブルが、内部空洞内に開き口を通して延び得るような互いの関係に配向される。
【0014】
ケーブルは好ましくは、ケーブルが人の骨の一部を係合するためにループを形成し得るように実質的に可撓性である。ケーブルは好ましくは、ケーブルが導管を通して自由に通過し得るような直径である。ケーブルはまた好ましくは、それが導管から、開き口を通って、そして内部空洞内に延び得るような直径である。ケーブルは好ましくは、ケーブルの一端が導管を通して通過することを禁止し得るところの先端を含む。
【0015】
ピンは上側の部分及び下側の部分を含む。上側の部分は、ピンの上側の部分が内部空洞を通して通過することを禁止されるように、内部空洞の直径より実質的に大きい直径を有し得る。ピンの下側の部分は、ピンの下側の部分が内部空洞内にフィットするように内部空洞の直径より実質的に小さいところの直径を有し得る。
【0016】
ピンは、それが内部空洞内にケーブルを確保するためにケーブルに対して押圧する力を働かし得るところの内部空洞内に位置付けられ得る。ケーブルは骨の回りにそして導管を通してループ状にされ得る。続いて、コネクター本体内にピンを位置付けることは、所定位置にケーブルを確保し得る。ケーブルが確保されると、ケーブルはもはやコネクター内で動くことができない。ピンの底部エッジは、内部空洞内にピンを確保するために変形され得る。
【0017】
より好ましくはピンは、ケーブルが通される前に、コネクター本体の内部空洞内に据えられる。ピンは、ピンの底部エッジを変形することにより内部空洞内に確保され得る。ピンの取り除きは、変形された底部エッジにより禁止され得る。ピンは、内部空洞内に位置付けられると、実質的に回転可能であり得る。ピンの上側部分は、少なくとも二つの平らなエッジを含むことが出来、ここで、該エッジは、ピンの上側部分の向かい合う側面上で配向される。二つのエッジ間の距離は、コネクター本体から延びる二つのアーム間の距離より小さくあり得る。アームは、ピンの回転が邪魔されるようにエッジと相互作用し得る。ピンは、十分な力がアームの障害力を克服するために適用されるとき、回転可能であり得る。
【0018】
ピンは好ましくは二つの溝を含む。ピンが内部空洞内に挿入されるとき、ケーブルがコネクター本体を通って自由に通過し得るように溝は開き口と整列され得る。溝が開き口に直角であるようにピンが内部空洞内に挿入されると、ピンはまた回転され得る。ケーブルがコネクター本体を通して通過された後、ピンの回転は、コネクター本体内にケーブルを確保するためにケーブルに対して押圧する力を作用し得る。ピンは次いで回転されて、コネクター本体を通るケーブルの自由な動きを可能にする。
【0019】
ピンは更に、ピン全体を通して長手方向に延びる開口部を含む。開口部は好ましくは、頂部部分及び下部部分を含む。頂部部分は好ましくは、ケーブルの一端の直径より実質的に大きいところの直径を有する。下部部分は好ましくは、ケーブルの先端の直径より実質的に小さな直径を有する。ケーブルの先端が開口部内に位置付けられて、ケーブルは開口部を通って、そして更に導管を通されて、ループを形成し得る。ケーブルが開口部及び導管を通して通過されるとき、ピンは、所定位置にケーブルを確保するために内部空洞内に位置付けられ得る。この位置に確保されるとき、ケーブルは、実質的に直角な配向に配向され得る。
【0020】
ケーブルは、ケーブルの両端が実的に平行な配向に配向されるようにコネクター本体の導管を通され得る。あるいは、ケーブルはピンの開口部を通してそして導管を通されて、ループを形成することができ、ここで、ケーブルの両端は実質的に直角な配向である。
【0021】
外科用ケーブルシステムはまた、ケーブルの張力を変化させ、かつケーブルを確保するために適合したテンショナーを含み得る。テンショナーは好ましくは、本体、コネクターに接続するためのシャフト、コネクター本体内にピンを位置付けるためのドライバー、及びシャフトを調節するためのアームを含む。
【0022】
シャフトは好ましくは、それが本体の両側から延びるように本体内に据え付けられる。アーム及びシャフトは好ましくは、アームが本体の一端から引っ込むか又は延びるように調節されることができるように接続される。本体は、本体に対してシャフトの位置を確保するところのストッパーを含み得る。
【0023】
シャフトは好ましくは、コネクターを保持するのに適合された先端を含む。先端は、コネクターに連結するために形作られているところの凹んだ開口部を含み得る。シャフトはまた、シャフトを通って長手方向に延びる開口部を含み得る。シャフトの開口部は好ましくは、ドライバーがシャフトを通ってそしてコネクター上に通過できるように適合される。
【0024】
本体は、本体の一部に対してケーブルを確保するために適合したケーブルクランプを含み得る。本体は好ましくは、少なくとも二つのケーブルクランプを含む。ケーブルクランプは、ケーブルがコネクターを通されそしてヒトの骨の一部の回りを通された後、本体の一部に対してケーブルを確保し得る。ケーブルが本体に対して確保された後、シャフトの動きがケーブルの張力を変化させるようにシャフトがコネクターに係合し得る。
【0025】
ドライバーは、コネクターのピンに係合するように適合した末端を含み得る。ドライバーは好ましくは、ドライバーが円形動作で動かされることを可能にするハンドルを含む。コネクターがシャフトと接触するときに、シャフトは好ましくは、ドライバーがピンに係合することを可能にするところの、シャフトを通して長手方向に延びる開口部を含む。ドライバーは、ドライバーの回転がピンを、コネクター内にケーブルを確保するところの位置へと回転させるようにピンを係合し得る。ケーブルが確保されると、ケーブルはもはやコネクター内で動くことができない。ケーブルを確保した後、ケーブルがコネクター内でもう一度可動性を有することができるところの位置にピンを動かすためにドライバーが回転され得る。
【0026】
他の実施態様において、突出部がピンの上側部分上に作られ得る。突出部は好ましくは、突出部及びロッキング部分が一緒になってピンの回転を禁止するようにコネクター本体上に作られたロッキング部分と相互作用するように形成される。コネクター本体は好ましくは、少なくとも一つの突起物から作られたロッキング部分を含む。ロッキング部分は好ましくは、コネクター本体の側面に沿って延びる。突起物は好ましくは、突出部を受けるための開口部を含む。
【0027】
突出部は好ましくは、ピンがロックされていない位置にあるとき、ロッキング部分から離れて配向される。ピンがロックされていない位置にあるとき、ケーブルはコネクターを通して自由に動き得る。ピンがロッキング位置にあるとき、ケーブルは好ましくは、コネクターを通して動くことを禁止される。ロックされた位置において、ピンは、突出部が、突起物により形成された開口部内に存在するように位置付けられる。突出部の平らなエッジは好ましくは、突起物の平らなエッジと係合して、ピンの回転を禁止する。
【0028】
第一の方向におけるピンの回転が実質的に禁止される一方、ピンは反対方向に回転され得る。第一の方向に回転されたとき、突出部の丸くされたエッジがロッキング部分の突起物に接触して、ピンの回転を少し禁止する。ピンに十分な回転力を与えることは、突起物を外側に僅かに反らせることができて、突出部が突起物を超えてそしてロッキング位置から離れて回転されるために十分な空間を与える。このようにして、ピンはロックされていない位置に動かされ得る。
【0029】
他の実施態様において、二つのロッキング部分を含むコネクターは、二つの突出部を含むピンと接続して使用され得る。コネクターの第一のロッキング部分は好ましくは、第二のロッキング部分の反対側に配向される。ピンは好ましくは、互いに反対に配向された二つの突出部を含む。各突出部は好ましくは、丸くされた面と平らな面を含む。
【0030】
ケーブルがコネクター内に確保されるべきとき、ピンは第一の方向に回転され得る。この方向の回転は好ましくは、ロッキング位置にピンを動かす。ピンがこのロッキング配向に位置付けられるとき、突出部はロッキング部分の開口部内へと動く。従って、ピンを回転することによりケーブルを確保する動作は好ましくは、ケーブルを確保する方向と反対の方向の回転が禁止されるような位置に突出部を動かす。
【発明の効果】
【0031】
本発明の利点は、ケーブルが、必要なときにコネクター内に確保され又は動き得ることである。
【0032】
本発明の他の利点は、ケーブルがクリンプの使用なしに所定位置に確保され得ることである。
【0033】
更に他の利点は、本発明は、ケーブルの両端が互いに関して直角な配向又は互いに関して平行な配向にあることを可能にし得ることである。
【0034】
二つの突起物及び二つのロッキング部分の使用は、ケーブルがコネクター本体内に確保されるときはいつでもピンがロックされた位置に確保され得ると言う利点を有する。加えて、二つの突起物は、ピンがロックされた位置にあるとき、時計回り方向のピンの回転に対する高められた抵抗を与え得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
本発明の更なる利点は、好ましい実施態様の下記の詳細な説明から及び添付図面を参照して関して当業者に明らかになるであろう。
【0036】
本発明は、種々の変形及び替りの形態を可能にする一方、その特定の実施態様は、図面における例により示されており、かつここで、詳細に述べられるであろう。しかし、図面及びそれに対する詳細な記述は、開示された特定の形態に本発明を限定することを意図しないが、その一方で、その意図は、特許請求の範囲により規定された本発明の精神及び範囲内に属する全ての変形、同等物及び代替物を包含することであることが理解されるべきである。
【0037】
図1は、本発明の教示に従って構成されたコネクター20の実施態様を示す。コネクター20は、コネクター本体24及びピン22を含む。ケーブル10は、導管26に通されて、ヒトの骨の一部と係合するためのループを形成し得る。ケーブル10は、種々の外科手術に関連する種々のヒトの骨部分の回りで輪にされ得る。外科用ケーブルシステムを使用し得るところの外科手術は、限定されるものではないが、脊椎手術、全股関節部の関節形成、骨折固定、切開心臓手術に続く胸骨の縫合、及び下顎骨骨折修復のための口/顔の手術を含む。ケーブル10は好ましくは、ヒト脊髄の一部を係合するために使用される。
【0038】
本明細書の文脈中術語「ケーブル」は、細長い可撓性の部材を意味すると理解される。ケーブル10の実施態様が、図2に示されている。ケーブル10は、誘導部分12、主要部分14、及び先端16を含む。主要部分14は好ましくは、実質的に可撓性の撚られた金属ワイヤを含む。主要部分14は、鋼、ナイロン、又は種々のプラスチックを含む(しかし、これに限定されない)任意の実質的に可撓性の物質を含み得る。主要部分14は好ましくは、チタン又はステンレス鋼から作られる。
【0039】
ケーブル10は好ましくは、ケーブルの一端に取付けられた誘導部分12を持つ。誘導部分12は、主要部分14より実質的に可撓性の小さい撚られていないワイヤを含み得る。誘導部分12は、鋼、ナイロン、又は種々のプラスチックを含む(しかし、これに限定されない)任意の実質的に可撓性の物質を含み得る。誘導部分12は好ましくは、チタン又はステンレス鋼から作られる。誘導部分12は好ましくは、ケーブル10の主要部分14と同一の物質で作られる。誘導部分12は、骨の回りにかつコネクター20の種々の開口部を通してケーブル10を案内するために使用され得る。
【0040】
ケーブル10は、ケーブルの一端に取付けられた先端16を含み得る。先端16は好ましくは、主要部分14の直径より実質的に大きい直径である。先端16は、主要部分と同一の物質から作られ得る。先端16は好ましくは、チタン又はステンレス鋼から作られる。先端16は、先端16が導管26を通過することを禁止するように、導管26の直径より大きくあり得る(図1に示されている)。このようにして、先端16は、ケーブル10が導管26を完全に通過することを防ぐために機能し得る。
【0041】
ケーブル10は好ましくは、ケーブルコアの回りに複数のワイヤストランドを一緒に撚ることにより作られる。ワイヤストランドは好ましくは、中心のフィラメントの回りに螺旋方向に6本のフィラメントを撚ることにより作られる。フィラメントは、0.005インチより小さい、そしてより好ましくは0.003インチの直径にワイヤの直径を減じることにより作られ得る。ケーブルコアは好ましくは、中心のストランド上に螺旋方向に6本のワイヤストランドを撚ることにより作られる。ケーブル10は好ましくは、ケーブルコア上に12本のストランドを撚ることにより作られる。ストランドが撚られてケーブル10を形成した後、ケーブルは、滑らかな表面を与えるために繰返しハンマーでたたかれ得る。ケーブル10は、切断装置により適切な長さに切断され得る。ケーブル10は好ましくは、レーザーにより切断される。切断プロセスの間にケーブル10上に張力を与えることにより、ケーブルの一端が、大きくされた先端16に形成され得る。誘導部分12は、使用前に、ケーブル10の一端上に溶接され得る。ケーブルは、製造手順の間に繰り返し清掃され得る。
【0042】
図3は、コネクター20のコネクター本体24の断面図を示す。コネクター本体24は好ましくは、コネクター本体24内にピン22を保持するための内部空洞28を有する。内部空洞28は、実質的にシリンダー形状であり、そして好ましくは、コネクター本体24全体を長さ方向に通過し得る。コネクター本体24は、コネクター本体全体を横方向に通過するところの導管26を含み得る。導管26は好ましくは、内部空洞28に実質的に直角に配置される。コネクター本体24は好ましくは、コネクター本体全体を横方向に通過する少なくとも2個の導管26を含む。導管26は好ましくは、開き口30を経て内部空洞28に通ずる。導管26は好ましくは、導管内にあるケーブル10が内部空洞28中に延び得るように位置付けられる。
【0043】
図4に示されているように、ピン22は好ましくは、上側部分36及び下側部分40を含む。ピン22はまた、上側部分36と下側部分40との間に配置された遷移部分38を含み得る。上側部分36は好ましくは、下側部分40の直径より実質的に大きな直径である。上側部分36は好ましくは、それが内部空洞28を通過することができないような直径である。ピン22の下側部分40は好ましくは、下側部分が内部空洞28中にフィットし得るような直径である(図2に示されている)。遷移部分38の直径は、上側部分36から下側部分40に向う方向に細くなるように変化され得る。ピンの底部43は、内部空洞28中にピン22を実質的に確保するために外側に反られてよい。
【0044】
図5に示されているように、他の実施態様において、ピン22は好ましくは、二つの溝42を含む。溝42は、ケーブル10の直径より実質的に大きい幅を有するところの、実質的に矩形の形状であり得る。溝42は好ましくは、ピン22の下側部分40の向かい合う側に配置される。図9を参照して、ピン22は、溝42が導管26により規定される平面に存在するように内部空洞28中に存在し得る。溝42は、導管26と実質的に整列されてよく、ここで、開き口30は夫々の導管及び溝との間に位置される。ピン22は、内部空洞28内に配置されることができて、ここで、溝42は、ケーブル10がコネクター本体24を自由に通過し得るように導管26と実質的に整列される。ピン22はまた、内部空洞28内に配置されることができて、ここで、溝42は、ケーブル10がコネクター本体24内に確保されるように導管26に実質的に垂直に配置される。
【0045】
図6に示されているように、他の実施態様において、ピン22は好ましくは、開口部44を含む。開口部44は好ましくは、実質的にシリンダー形状であり、かつ好ましくはピン全体22を長手方向に通過する。ピンは、開口部がU形状又はV形状であるように開口部の一部分を取り囲み得る。ピンは好ましくは、開口部全体を取り囲む。開口部44は好ましくは、上側部分46及び下側部分48を含む。ピン22はまた、上側部分46と下側部分48との間に配置された遷移部分47を含み得る。上側部分46は好ましくは、下側部分48の直径より実質的に大きな直径である。上側部分46の直径は好ましくは、ケーブル10の先端16の直径より実質的に大きい。下側部分48の直径は好ましくは、ケーブル10の先端16の直径より実質的に小さい。このように、開口部44は、先端16を持つケーブル10が開口部を完全に通過するのを防ぎ得る。
【0046】
開口部44の上側部分46は、ねじり力を与えるために適合された任意の適切なデバイスと結合するために選ばれ得る。上側部分46は、平頭ねじりデバイス、例えば、マイナス型ねじ回しを受けるために実質的に矩形であり得る。上側部分46はまた、十字型頭のねじりデバイス、例えば、プラス型ねじ回しを受けるために実質的に十字形であり得る。上側部分46は好ましくは、六角頭ねじりデバイス、例えば、アレンレンチを受けるために六角形である。
【0047】
図7は、一実施態様に従うループを形成するためにコネクター本体24を通されたケーブル10を持つコネクター20を示している。ケーブル10は好ましくは、ヒトの骨要素を取り巻いて導管26を通され、そして、ループを形成するために別の導管26を通して元に戻される。ループは、ケーブル10の両端が、互いに関して実質的に平行の配置に存在するように形成される。ケーブル10は好ましくは、ヒトの骨要素を取り巻いて導管26を通され、そして、ケーブルが最初に出たところの面33と反対側の面35からコネクター本体24に再び入れられて、ループを形成するために別の導管26を通して元に戻される。ケーブル10が、ヒトの骨要素を取り巻いてループ状にされ、そして、コネクター本体内にケーブルを確保するためにコネクター本体24を通して通過された後、ピン22がコネクター本体24内に挿入され得る。ピン22は、コネクター本体内にケーブル10を確保した後、コネクター本体から取り除かれることができて、ケーブルがコネクター本体内で動かされることを可能にする。ピン22の除去は、ピンの底を変形させることにより防ぎ得る。
【0048】
図8は、ケーブル10が好ましくは、ヒトの骨要素を取り巻いて導管26を通され、そして、ケーブルが最初に出たところのコネクター本体の同一の面33からコネクター本体24に再び入れられて、ループを形成するために別の導管26を通して元に戻される。ピン22は、コネクター本体内にケーブル10を確保するためにコネクター本体24内に挿入され得る。ケーブル10が確保されている間、ケーブルはコネクター20でもはや動くことができない。ピン22は、コネクター本体内にケーブル10を確保した後、コネクター本体から取り除かれることができて、ケーブルがコネクター本体内で動かされることを可能にする。
【0049】
図9は、ケーブル10が好ましくは、ヒトの骨要素を取り巻いて開口部44を通され、そして、ループを形成するために導管26を通して元に戻されるところの他の実施態様を示す。このようにして、ケーブル10の両端が、互いに関して実質的に垂直の配置に存在し得る(図示せず)。ピン22は、コネクター本体24内にケーブル10を確保するためにコネクター本体24内に挿入され得る。ピン22は、コネクター本体24内にケーブル10を確保した後、コネクター本体24から取り除かれることができて、ケーブルがコネクター本体内で動かされることを可能にする。ケーブル10における張力が、開口部44の下側部分48に対してケーブルの先端16を引張り得る。このようにして、ケーブル10は、開口部44内で動くことを防止され得る。
【0050】
ピン22は、ケーブル10が導管26を通される前に、内部空洞28内に配置され得る。ケーブル10は、ピン22が内部空洞28内に据え付けられている間に、コネクター本体24の導管26を通されることができる。図10及び12に示されているように、ピン22は好ましくは、ピンの溝42が導管26と実質的に整列されるようにように配置される。ケーブル10がコネクター本体24を通して通過された後、ピン22は、ピンの溝42が導管26と実質的に直角になるように回転され得る。結果として、図11及び13に示されているように、ピン22の溝が切られていない部分が、コネクター本体24にケーブル10を押し付けて、ケーブルを確保し得る。コネクター本体24内にケーブル10を確保した後に、ピン22は更に、溝42が導管26ともう一度整列されるように回転され得る。このようにして、ケーブル10は、コネクター本体24内で繰り返し動かされそして確保され得る。
【0051】
図9に示されているように、他の実施態様において、ケーブル10は、ピン22及びコネクター本体24の導管26を通され得る。ピン22は、コネクター本体内の固定位置にケーブル10を確保するために、コネクター本体24内で回転され得る。コネクター本体24内の固定位置にケーブル10を確保した後、ピン22は更に、ケーブルが再びコネクター本体内で可動であるように回転され得る。ケーブル10における張力が、開口部44の下側部分48に対してケーブルの先端16を引張り得る。このようにして、ケーブル10は、開口部44内で動くことを防止され得る。
【0052】
図9に示されているように、コネクター本体24は好ましくは、コネクター本体の頂部面から伸びている二つの実質的に平らなアーム32を有する。アーム32は好ましくは、互いに反対側に位置付けられ、そして、内部空洞28は好ましくは、二つのアーム間に位置付けられる。ピン22の上側部分36は、少なくとも二つの実質的に平らなエッジ34を有し得る。ピン22の上側部分36はより好ましくは、四つの実質的に平らなエッジ34を有する(図7に示されている)。エッジ34は好ましくは、ピン22の上側部分36の向かい合った側に配置される。ピン22は、エッジ34がコネクター本体24のアーム32により含まれるように内部空洞28内に据え付けられ得る。アーム32は、ピン22の回転が妨害されるようにエッジ34と相互作用し得る。ピン22は、十分な力がピンに与えられてアーム32の障害力に打ち勝つとき、回転可能であり得る。
【0053】
図10に示されているように、ピン22は、内部空洞28内に挿入されることができ、そして、ピンの底部43が外側に反らされることができる。内部空洞28の底部45の直径は好ましくは、テーパー状にされていて、コネクター本体24の底部45に向う方向により広がる。ピン2の底部43の反りは、内部空洞28のテーパーに合せてテーパー状にされている。ピン22は好ましくは、内部空洞28内で回転し得る。ピン22の下側部分40は好ましくは、内部空洞28内に位置付けられたとき、下側部分が導管26の壁に対してケーブル10を押し付けてケーブルを所定位置に確保し得るような直径である。
【0054】
ケーブル10は好ましくは、ループに形成され、そして、コネクター本体24内にケーブルを確保するに先立って張力をかけられる。ケーブル10が張力下にあるとき、ピン22のエッジ34の角が、アーム32の内面上にあることができる。エッジ34の角上にアーム32により作用される力は、ケーブル10の張力の故にピン22が回転することを防止し得る。しかし、ピン22は、ケーブル10がコネクター本体24を通って動き得ることを可能にするところの位置にオペレーターにより回転され得る。確保されない位置にピン22を動かすためにオペレーターに要求される力は好ましくは、確保された位置にあるときにケーブル10によりピンに作用される回転力より大きい。
【0055】
外科用ケーブルシステムは好ましくは、ケーブル10の張力を変化し、そしてコネクター20内にケーブルを確保するために適合したテンショナー50を含む。テンショナー50の好ましい実施態様は図14に示されている。テンショナー50は好ましくは、本体52、コネクター20に接触するためのシャフト58、コネクター20内にピン22を位置付けるためのドライバー56、及びシャフト58の位置を調節するためのアーム54を含む。テンショナー50の一部は、限定されるものではないが、インストルーメントグレードのステンレス鋼、アルミニウム、及び種々のプラスチックを含む様々の実質的に非可撓性の物質から作られ得る。
【0056】
図15は、本体52の側面断面図を示す。本体52は好ましくは、実質的に矩形であり、かつ中空である。本体52は好ましくは、実質的に円形の前方開口部82及び実質的に長円形の後方開口部84を含む。本体52はまた、本体の前方エッジ81から延びるブッシングホルダー86を含み得る。前方開口部82は、ブッシングホルダー86を通って通過し得る。前方開口部82及び後方開口部84は、剛直な細長い部材が両開口部を通って通過され得るように整列され得る。本体52の前方エッジ81は覆いがされておらず、本体内にアーム54の挿入を可能にする。
【0057】
図16は、本体52の後方開口部84の好ましい実施態様を示している。後方開口部84は好ましくは、二つの曲線部分と二つの平らな部分を含む。曲線部分は、後方開口部84の頂部及び底部に位置付けられてよい。平らな部分は、底部曲線部分に頂部曲線部分を接続して、実質的に長円形の開口部を形成してよい。
【0058】
図17に示されているように、アーム54は実質的に中空であり、そして好ましくは、本体52の中空部分内に据え付けられる。アーム54は、アームピン72により適所に保持され得る。アームピン72は、実質的にシリンダー状かつ中空であり得る。アームピン72は、アーム54全体中に延び得、かつ本体52の側面に部分的に延び得る。アームピン72は、アーム54が約45度の範囲内においてアームピンの回りを旋回し得るように本体52内に据え付けられ得る。図17に示されているように、アーム54は、アームの頂部53が本体52と接触するとき、前方の位置に停止され得る。アーム54は、アーム54の底部55が本体52と接触するとき、後方の位置に同様に停止され得る。アーム54の側面は好ましくはアームの頂部より上に延びて、実質的にU字形のポケットを形成する。U字形のポケットは、アームの側面内に延びているアーム54の頂部上に据え付けられ得るところのプッシュタブピン88を保持するために適合され得る。
【0059】
図17に戻って、プッシュタブ64は、実質的に矩形であり得る。プッシュタブ64は好ましくは、実質的に円形の開口を含む。プッシュタブ64は、プッシュタブピン88の前方部分に位置付けられ得る。プッシュタブ64の開口は好ましくは、シャフト58が開口を通して通過され得るように寸法どりされる。プッシュタブ64は好ましくは、本体52の中空部内に据えられる。シャフト58は好ましくは、プッシュタブ64の開口を通して取付けられ、そして、プッシュタブの下側部分は好ましくは、プッシュタブピン88に対してぴったり合わされる。アームスプリング92はまた、シャフト58上に据えられることができて、好ましくは、プッシュタブ64と本体52の前方面81との間に据えられ得る。
【0060】
アーム54は好ましくは、アームの底部部分55が本体52の後方部分83に向って動かされ得るようにアームピン72の回りを旋回し得る。アーム54の後方への動きは好ましくは、プッシュタブピン
88を本体52の前方面81に向って動かす。プッシュタブ64は好ましくは、プッシュタブピン88に支えられている。従って、前方面81に向うプッシュタブ64の動きは好ましくは、プッシュタブピン88を同様の方向に動かす。結果として、プッシュタブ64は、シャフト58と係合することができて、本体52の前方開口部82を通ってシャフトを進ませる。アーム54の動きを伴って、プッシュタブ64はまた、アームスプリング92を押し付け得る。アーム54上の何らかの圧力の不存在下に、アームスプリング92は好ましくは、プッシュタブ64、プッシュタブピン88及びアーム54がそれらの本来の位置に戻るように伸びる。
【0061】
本体52は更に、ロックタブ62及びロックスプリング94を含み得る。ロックタブ62は実質的に矩形であり得る。ロックタブ62は好ましくは、実質的に円形の開口を含む。図17に示されているように、ロックタブ62は、本体52の頂部から下方向に延び得る。開口は好ましくは、シャフト58が開口を通って通過され得るように寸法どりされる。ロックスプリング94はまたシャフト58上に存在し得、好ましくは、ロックタブ62と本体52との間に位置付けられる。ロックスプリング94は好ましくは、ロックタブ62に力を働かせ、本体52の後方部分83からそれを遠ざける。開口の下側部分がシャフト58に接触するとき、上記の方向におけるロックタブ62の動きは好ましくは制限される。シャフト58上にロックタブ62により作用される力は、本体52を通るシャフトの後方への動きを制限し得る。
【0062】
ロックタブ62は、開口がもはやシャフト58に接触しなくなるように本体52の前方面81に向って動かされ得る。この前方の位置に位置されたとき、ロックタブ62はもはやシャフト58の後方への動きを制限し得ない。ロックタブ62は好ましくは、前方の位置に動かされて、シャフト58が本体52内を後方に動かされることを可能にする。本体52の前方に向うロックタブ62の動きはまた、ロックスプリング94を圧縮し得る。ロックタブ62に与えられている圧力が開放されるとき、ロックスプリング94は好ましくは、ロックタブ62をその出発位置に押し戻す。
【0063】
シャフト58は、限定されるものではないが、シリンダー状、長円又は台形を含む様々の形状であり得る。シャフト58は好ましくは、実質的にシリンダー状かつ中空である。シャフト58は、シャフト58の長さ方向全体に沿って長手方向に延びるところの二つの平らなエッジ59を含み得る(図14に示されている)。エッジ59は好ましくは、シャフト58の向かい合う側面に位置付けられ、実質的に長円形のシャフトを与える。図16に戻って、本体52の後方開口部84は好ましくは、相補的形状のシャフト58が後方開口部を通って通過することができる形状になっている。後方開口部84は好ましくは、本体52内でのシャフト58の回転を禁止する形状になっている。シャフト58の中空部分の幅は、ドライバー56の直径より僅かに大きく、それにより、ドライバーがシャフトを通って自由に通過できる。図17に示されているように、シャフト58はまた、シャフトの一端にノブ96を含み得る。ノブ96は、シャフト58上に捻じ込まれるところのネジ山付きナットであり得る。ノブ96は、本体52内にシャフト58を位置付けるために使用され得る。
【0064】
シャフト58は好ましくは、コネクター20を保持するために適合されているところのシャフトの一端に近い先端80を含む。先端80は好ましくは、本体52の前方面81から延びるところのシャフト58の一端に位置付けられる。図18は、先端80の好ましい実施態様を示す。先端80は、シャフト58の直径より僅かに大きくあり得る。先端80は好ましくは、先端の外表面に沿って延びる二つのくぼみ78を含む。くぼみ78は好ましくは、先端80の向かい合う側面上に位置付けられる。くぼみ78は好ましくは、くぼみの幅がケーブル10の幅より実質的により大きいように寸法どりされる。くぼみ78の深さは好ましくは、テーパー状にされ、シャフト58の一端から本体52に向う方向により浅くなっている。
【0065】
先端80は、コネクター20に接続されるために適合されているところの凹んだ開口部を含み得る。先端80の前面は図19に示されている。先端80の前面は好ましくは、第一のスロット96及び第二のスロット98を含む。第一のスロット96は好ましくは、二つのくぼみ78により形成された先端80の平面において、先端80の端を横切って延びる。第二のスロット98は好ましくは、第一のスロット96に実質的に垂直な配置で延びる。第二のスロット98の深さは、第一のスロット96の深さより実質的により大きくあり得る。コネクター20は、導管26が先端のくぼみ78の方向に配位されるように先端80内に据え付けられ得る。この配置は好ましくは、ケーブル10がコネクター20を通って、かつくぼみ78に沿って自由に通過することを許すと同時に、コネクター20は先端80内に据え付けられる。
【0066】
図20、21及び22に示されているように、本体52はまた、実質的にシリンダー状でかつ中空のブッシングカバー66を含み得る。ブッシングカバー66は好ましくは、上部チャンバー100、下部チャンバー102、仕切り104及び二つのアーム106を含む。図17に示されているように、上部チャンバー100は好ましくは、ブッシングカバー66がブッシングホルダー86を覆って挿入され得るように寸法どりされる。仕切り104とブッシングカバー66の頂部101との間の距離は、ブッシングホルダー86が本体52から延びる距離より実質的に小さくあり得る。該距離は、ブッシングカバー66と本体52の前方面81との間にスペースが存在し得るように設定される。仕切り104は、シャフト58がブッシングカバーを通って通過することを許す距離で、ブッシングカバー66の内部に部分的に延びる。図17に示されているように、下部チャンバー102は好ましくは、ブッシング60及びブッシングスプリング90がチャンバー内に一緒に挿入されることを可能にするように寸法どりされる。アーム106は好ましくは、ブッシングカバー66の向かい合った側面から延びる。図22に示されているように、各アーム106の一端は好ましくは、実質的にU字形状の溝に形作られる。ブッシングスプリング90は好ましくは、下部チャンバー102内にフィットするように寸法どりされる。ブッシングスプリング90は好ましくは、ブッシング60の上にフィットするように寸法どりされる。
【0067】
図17に戻って、本体52は実質的にシリンダー状かつ中空のブッシング60を含み得る。ブッシング60の中空部分の幅及びシャフト58の直径は実質的に等しいことが好ましい。中空部分の形状は好ましくは、シャフト58の形状と相補的であることが好ましい。中空部分は、ブッシング60の長手方向の軸を通って延び得る。ブッシング60は好ましくは、ブッシングホルダー86内に据え付けられる。シャフト58とブッシング60との係合は好ましくは、ブッシング60がブッシングホルダー86内に据え付けられる一方で、本体52内でのシャフトの横方向の動きを最小にする。ブッシングホルダー86は好ましくは、雌ネジを含む。ブッシング60は、ブッシングホルダー86の雌ネジとフィットするように寸法どりされたネジ切りされた一端を含み得る。ブッシング60のネジ切りされた端は好ましくは、締め付け方向におけるブッシングの回転がネジ切りされた端をブッシングホルダー中に動かすようにブッシングホルダー86を係合する。
【0068】
ブッシング60は好ましくは、ブッシングホルダー86上にブッシングカバー66を保持するように適合され、それにより、ブッシングカバーがブッシングホルダーの回りを自由に回転し得る。ブッシング60は好ましくは、フランジ端を含む。ブッシングカバー66及びブッシングスプリング90は好ましくは、ブッシングスプリングがブッシングカバーの下部チャンバー102内にあるようにブッシングホルダー86上に据えられる。ブッシングスプリング90はブッシングホルダー86の前方のエッジに据え得る。ブッシング60は、ネジ切りされた端をブッシングホルダー86のネジ切りされた部分中に捻じ込むことにより固定され得る。ブッシング60のフランジ端は好ましくは、ブッシングホルダー86に対してブッシングカバーを保持するためにブッシングカバー66に対して押し付ける。ブッシング60のフランジ端はまた、ブッシングスプリング90を圧縮し得る。ブッシングスプリング90は、ブッシング60が過剰に締めつけられることを防止するように適合される。ブッシング60の過剰な締めつけは、ブッシングホルダー86の回りのブッシングカバー66の回転を妨害又は阻止し得る。
【0069】
図23は、ケーブル10をブッシングカバーの一部に確保するように適合されたケーブルクランプ68を好ましく含むところのブッシングカバー66の一部を示している。ブッシングカバー66は好ましくは、少なくとも二つのケーブルクランプ68を含む。ケーブルクランプ68は好ましくは、レバー76、ピン70及びスプリング108を含む。レバー76は、実質的に中空の外側部分109及びクランピング部分110を含み得る。レバー76は好ましくは、実質的にシリンダー状のピン70でブッシングカバー66のアーム106に接続される。ピン70は、レバー76及びアーム106のU字形溝の両方を通って延び得る。ピン70は、レバー76がピンの回りに旋回し得るようにアーム106のU字形溝内に据え付けられ得る。
【0070】
スプリング108は好ましくはピン70上に据えられ、そしてブッシングカバー66中にかつレバー76に沿って延びる。スプリング108は好ましくは、レバー76の中空部分に延びる。その停止位置において、スプリング108は好ましくは、レバー76がブッシングカバー66から離れて動くように中空部分109の内側エッジに力を働かせる。中空部分109がブッシングカバー66から離れて延びるとき、クランピング部分110は好ましくは、ブッシングカバーに対して配置される。十分な力で圧縮されるとき、レバー76は、クランピング部分110がもはやブッシングカバー66に接触しないようにピン70の回りに旋回し得る。ケーブル10はレバー76の下を通過され得、一方、クランピング部分110はその高くされた位置にある。クランプレバー76の押し下げは好ましくは、スプリング108を圧縮する。レバー76に与えられている力の除去は好ましくは、スプリング108が伸びることを可能にし、それにより、クランピング部分110がブッシングカバー66に戻ることを強いる。もし、ケーブル10が、力がレバー76から取り去られるときに存在するなら、クランピング部分110はケーブルに対して圧縮されるようになり得て、それをブッシングカバー66に対して所定位置に確保する。
【0071】
アームスプリング92及びロックスプリング94は圧縮バネでありうる。ケーブルロック68のスプリング108は好ましくはねじりコイルバネである。ブッシングスプリング90は好ましくはスプリングワッシャーである。この出願の文脈において、術語「スプリングワッシャー」は、アセンブリー中の隣接する部材に所定の力を与えるように適合されたスプリングを意味する。
【0072】
図17に戻って、ドライバー56はドライバーの細長い部材112に取付けられたハンドル114を含み得る。ハンドル114は好ましくは、ドライバー56が実質的にT字形であるように、細長い部材112に垂直方向に取付けられているところの棒である。ハンドル114は、ドライバー56がねじって動かされることを可能にするために回転され得る。細長い部材112はシャフト58より実質的に長くあり得る。ドライバー56は好ましくは、コネクター20のピン22に係合するように適合されたヘッド116を含む。ヘッド116は好ましくは、ハンドル114と反対の細長い部材112の端に位置付けられる。ヘッド116の形状は、ハンドルの回転がピンにねじる力を与え得るように、適切に凹まされた形状のピン22と接続するように選ばれ得る。ヘッド116は好ましくは、ピン22の開口部44の上側部分46の六角形の凹みと連結するために六角形状である。
【0073】
シャフト58は、実質的にシリンダー状かつ中空であり得る。シャフト58の中空部分は好ましくは、ドライバー56の細長い部分112がシャフトの中央を通って通過され得るように寸法どりされる。シャフト58は、ドライバー56がピン22と係合することが出来、一方、コネクター20がシャフトと接触するように形成される。ドライバー56は、ドライバー56の回転がピンに回転を生ずるようにピン22と係合することができる。ドライバー56は好ましくは、ドライバーの回転がピン22を、コネクター20内にケーブル10を確保するところの位置へと回転させるように、ピン22と係合する。一度、ケーブル10が、この位置に締められたなら、ドライバー56は、ドライバーの回転がピンを、コネクター20内でケーブルの動きを可能にする位置へと回転させるように、ピン22と係合することができる。
【0074】
ヒトの骨の一部の回りに外科用ケーブルシステムを移植するための外科手法は、所望の部分の回りにループを形成すること、ケーブル10を引張ること、そしてコネクター20内にケーブルを確保することを含む。ループは好ましくは、ヒトの骨の一部を回ってコネクター20を通してケーブル10を通しそしてコネクターを通して戻すことにより形成される。ある実施態様において、ケーブル10は二つ又はそれ以上の脊椎の回りにループ状にされ得る。他の実施態様において、ケーブル10は脊椎及び脊椎固定装置の周りを通され得る。脊椎固定装置は、ヒト脊椎の部分を固定するように適合され、そして、棒であり得る。
【0075】
図7に示されているように、ケーブル10は、ヒトの骨の一部の回りにコネクター20の導管26を通って通過され、別の導管26を通って戻され得る。ある実施態様において、ケーブル10は、コネクター本体24の後方の面33から出てコネクター20を通され得る。骨部分を取り囲んだ後、ケーブル10は、前面35からコネクター本体24に再度入り得る。図8に示されているように、他の実施態様において、ケーブル10は、コネクター本体24の後方の面33から出てコネクター20を通され得る。骨部分を取り囲んだ後、ケーブル10は、後方の面33からコネクター本体24に再度入ることができて、骨部分の回りにループを形成する。ケーブル10の両端は、コネクター本体24から外に延び得る。該両端は、互いの関係において実質的に平行の位置にありうる。
【0076】
図1に示されているように、他の実施態様において、ケーブル10は先端16を含み得る。図7に再び戻って、先端16は好ましくは、導管26の直径より実質的に大きい直径である。先端16は好ましくは、ケーブル10が導管26を通って完全に通過することを防止する。ケーブル10は、コネクター本体24の後方の面33から出てコネクター20を通され得る。ケーブル10は好ましくは、先端16がコネクター本体24の前面34に対して配置されるまで、コネクター本体24を通される。骨部分を取り囲んだ後、ケーブル10は、前面35からコネクター本体24に再び入り得る。他の実施態様において、ケーブル10は、コネクター本体の後方の面33からコネクター本体24に再び入り得る。ケーブル10に張力がかけられたとき、先端16はコネクター本体24の前面35に対して配置され得る。先端16は、ケーブル10の張力が開放されるまで、コネクター本体24の面に対して配置されたままであり得る。
【0077】
別の実施態様において、(図13を参照して)先端16は好ましくは、ピン22の開口部44の直径より実質的に大きい直径である。先端16は好ましくは、ケーブル10が開口部44を完全に通過することを防止する。ケーブル10は好ましくは、先端16が開口部の下側部分48に対して配置されるまで、開口部44を通される。ヒトの骨部分を取り囲んだ後、ケーブル10は、導管26の一つを通ってコネクター本体24中を通過され得る。ピン22は好ましくは、導管26の一つを通るケーブル10のこの通過を可能にするように配位される。ケーブル10に張力がかけられるとき、先端16は、開口部44の下側部分48に対して配置され得る。先端16は、ケーブル10の張力が開放されるまで、開口部44の下側部分48に対して配置されたままであり得る。
【0078】
テンショナー50は、ケーブル10がヒトの骨部分の回りを取り囲んだ後、ケーブル10における張力を増加するために使用され得る。テンショナー50の好ましい実施態様は図14に示されている。テンショナー50は、先端80がブッシング60の前面近傍に位置付られるようにシャフト58を位置付けることにより、コネクター20を受けるように作られ得る。シャフト58は、本体52内に位置づけられることができ、一方、ロックタブ62は前方の位置にある。ロックタブ62は、ロックタブ62の後方の面に圧力を与えることにより、前方の位置に動かされ得る。ロックタブ62上の圧力は、ロックタブがテンショナー本体52から遠ざかって動くことを可能にするために開放され得る。この開放された位置において、ロックタブ62は、シャフト58の後方への動きを防止し得る。
【0079】
ケーブル10が、ヒトの骨部分を回って、かつコネクター20を通してループ状にされた後、コネクターは、テンショナー50の先端80により係合され得る。コネクター20は、コネクターの前面及び後面がくぼみ78(図19参照)と整列されるように、先端80により係合され得る。コネクター20の頂部は、先端80内に実質的に位置付けられ得る。ピン22は、コネクター本体24内に取付けられ得、そして、コネクター本体は先端80により係合され得る。
【0080】
ケーブルの一端は好ましくは、先端80のくぼみ78に沿って配置される。ケーブル端は好ましくは、ケーブルクランプ68によりテンショナー50に締められる。停止位置にあるとき、ケーブルクランプ68のクランピング部分110は、ブッシングカバー66の側面に対して配置され得る。十分な力で押しつけられるとき、レバー76は、クランピング部分110がもはやブッシングカバー66に接触しないように、アームピン72の回りに旋回し得る。クランピング部分110は引き上げられるとき、ケーブル10は、レバー76の下を通過されることができる。レバー76に与えられている力の除去は好ましくは、クランピング部分110をブッシングカバー66に向って動かす。結果として、クランピング部分110は、ケーブルに押し付けられるようになり得、それにより、ブッシングカバー66に対して所定位置に確保される。ある実施態様において、ケーブル10の一つの端は好ましくは、ケーブルクランプ68を使用してブッシングカバー66に確保される。他の実施態様において、ケーブル10の両端は好ましくは、ブッシングカバー66に確保される。
【0081】
圧力が次いで、テンショナー50のアーム54に与えられることができて、アームがテンショナー50の本体52に向う方向に動くようにアームピン72の回りにアームを旋回させる。本体52に向う方向へのアーム54の動きは、本体52から離れるシャフト58の動きを伴い得る。アーム54が旋回される角度は、シャフト58が本体52から延びる距離を決定し得る。アーム54上の圧力が開放されるとき、アームは好ましくは、本体52から離れる方向に動く。本体52から離れるアーム54の動きは好ましくは、シャフト58の位置をもたらさない。ケーブル10がテンショナー50に確保されて、本体52から離れるシャフト58の動きは好ましくは、コネクターから離れる方向にコネクター20を通してケーブル10を引張る。結果として、ケーブル10上の張力が好ましくは増加する。アーム54は、所望の張力を達成するために必要なほど多数回、繰り返し圧力を加えられ、そして開放され得る。
【0082】
ある実施態様において、ケーブル10が張力をかけられた後、ピン22は、コネクター20内にケーブルを確保するために、コネクター本体24中に挿入され得る。ドライバー56は、コネクター本体24中にピン22を挿入するために使用され得る。別の実施態様において、ピン22は、ケーブル10に張力をかけるに先立って、コネクター本体24中に据えられ得る。ピン22は、先端80内に位置付けられ得る。ドライバー56は、それがピン22に係合するまで、シャフト58の中央を通して挿入され得る。ドライバー56の端は好ましくは、ピン22の開口部44内とフィットするように形作られる。ドライバーが開口部44内に挿入されるとき、ドライバー56の回転は、ピン22の回転を伴い得る。ピン22は好ましくは、ケーブル10が導管26の一つを通って通過し得るように配向される。ピン22の回転は、ピンがコネクター本体24内にケーブル10の一部を確保するようにピンの配向を変更し得る。ピン22は好ましくは、確保する配向へと90°回転される。ピン22の回転は好ましくは、ケーブル10に張力がかけられた後に行われる。このようにして、ドライバー56は、先端80からコネクターを除去することなしに、コネクター20内にケーブル10の一部を確保するためにピン22を回転し得る。
【0083】
コネクター20内にケーブル10を確保した後、テンショナー50はコネクターとの係合を解かれ得る。ケーブル10は、テンショナー50との係合が解かれる前に、ケーブルクランプ68から取り除かれ得る。ケーブル10を取り除くために、圧力がレバー76に与えられて、レバーをブッシングカバー66から持ち上げる。結果として、クランピング部分110に作用された保持力が取り除かれて、ケーブル10がクランピング部分の下から取り除かれることを可能にする。ケーブルクランプ68からケーブル10を取り除いた後、コネクター20が次に、テンショナー50の先端80から取り除かれ得る。
【0084】
ある実施態様において、ケーブル10は、コネクター20が、テンショナー50から取り除かれた後、再度張力をかけられる必要がありうる。この状況において、コネクター20は、テンショナー50の先端80中に再度挿入され得る。ケーブル10は、テンショナー50のケーブルクランプ68によりテンショナー50に対して確保され得る。ドライバー56は、ピン22の開口部44中に挿入され得る。この状況において、ピン22は、コネクター本体24を通るケーブル10の動きを可能にするところの配向にドライバー56により回転され得る。ケーブル10は、テンショナーアーム54の操作により再度張力をかけられ得る。所望の張力が達成されるとき、ケーブル10は、コネクター20内にピン22の回転により確保され得る。
【0085】
更なる改良
図10及び11に戻って、ピン22の側面が、導管11の側面に対してケーブルを押し付けるケーブルに対する力を働かせるとき、ケーブル10は、コネクター内に確保され得る。ピンの下側部分上の溝42(図10に示されている)は好ましくは、このロックされた位置においてケーブルに直角に配向される。この力は、コネクターを通るケーブル10の動きを禁止し得る。典型的な使用の間、ケーブルをコネクターから離れる方向に引張る力が、ケーブル上に働かされ得る。この力は、ピンを、溝がケーブルに平行であるところの位置に回転させ得、即ち、コネクター本体を通るケーブルの動きを許す。この回転は典型的には、コネクターのアーム32に接触するピン22の上側部分により禁止される。この接触は、ピンの回転を禁止し、そして従って、系の緊張が維持される。極端な緊張の状況下において、ピン22の上側部分上にアームにより与えられる回転に対する抵抗は、ピンの回転及びケーブルの緩みを妨げるに不十分であり得る。それ故、極端な緊張の間にピンの回転を防止するであろうところの系が考案されることが所望される。
【0086】
一の実施態様において、突出部がピンの上側部分上に作られ得る。突出部は好ましくは、突出部及びロッキング部分が一緒にピンの回転を禁止するようにコネクター本体上に作られたロッキング部分と相互に作用するように形成される。そのような系の実施態様が、図24aに斜視図で示されている。該系は、コネクター本体200及びピン204を含む。コネクター本体200は好ましくは、少なくとも一つの突出部から作り上げられたロッキング部分207を含む。ロッキング部分207は好ましくは、コネクター本体200の側面に沿って延びる。突出部は好ましくは、ピン204の上側部分上に形成された突出部211を受けるための開口部を含む。該開口部は、突出部の一部を通して形成された穴であり得る。好ましくは、該開口部は、突出部中に形成されたスロット又はくぼみであり得る(図24aに示されている)。
【0087】
図24bに示されている他の実施態様において、ロッキング部分は好ましくは、開口部210を一緒に規定するところの二つの突出部206及び208を含む。ロッキング部分は好ましくは、ピン204の上側部分202の高さの約1/4からピンの上側部分の高さに類似までの高さにコネクター本体から延びる。好ましくは、突出物206及び208の高さは、ピンの上側部分202の高さにおおよそ等しい。
【0088】
ピン204は好ましくは、ピンの上側部分202から延びる少なくとも一つの突出部211を含む。該突出部は好ましくは、丸くされた側212及び実質的に平らな側214を含む。図24bにおいて、突出部は、ピン204の上側部分202の頂部付近に描かれているが、しかし、該突出部は、ピンの上側部分の底部と頂部との間の任意のところに位置付けられる。該突出部の幅は、ピンの上側部分の高さの約1/4から約ピンの上側部分の高さ類似までの間であり得る。
【0089】
図25aは、ピンの回転を禁止するための突出部211を含むところのピンを持つコネクターの平面図を示す。突出部211は好ましくは、ピンがロックされていない位置にあるとき、ロッキング部分207から離れて配位される。ピンがロックされていない位置にあるとき、ケーブル205はコネクター200を通って動くために自由であり得る。図25bにおいて、ピンは、ピンがロッキング位置にあるように、図25aに描かれた位置から反時計回り方向に回転された。ピンがロッキング位置にあるとき、ケーブル205は好ましくは、コネクター200を通って動くことを禁止される。ロックされた位置において、ピンは、突出部211が突起物206及び208により形成された開口部内に今や存在するように位置付けられる。突出部211がロッキング位置の開口部中に配向されて、時計回り方向におけるピンの回転が禁止され得る。突出部211の平らなエッジ214は好ましくは、突起物206の平らなエッジと係合して、時計回り方向におけるピンの回転を禁止する。
【0090】
時計回り方向におけるピンの回転が実質的に禁止される一方、ピンは反時計回り方向にまわされ得る。反時計回り方向に回されたとき、突出部211の丸くされたエッジ212は、ロッキング位置の突起物208と接触して、ピンの回転を少し禁止する。突起物208に接触する突出部のエッジ212が丸くされているゆえ、丸くされたエッジ212の少しの部分だけが突起物に接触する。十分な力を与えることにより、丸くされたエッジ212は、突起物208を少し外方向に反らせて、突出部が突起物208を通り越してそしてロッキング位置から離れて回転されるために十分な空間を与える。このようにしてピンは、ロックされていない位置に動かされ得る。
【0091】
典型的な手順の間に、ケーブル205は好ましくは、ループへと形成され、かつコネクター本体200内にケーブルを確保するに先立って張力をかけられる。図11に示されているように、ケーブル205に張力がかけられた後、ピンは、ピンの下側の部分が導管の壁に対してケーブルを押圧するように内部空洞中に位置付けられる。好ましくは、ピンはロックされていない位置(図25aに示されている)からロックされた位置(図25bに示されている)に回転されて、コネクター内にケーブルを確保する。図25bに示されているように、張力をかけられたケーブルがこのようにして確保されるとき、ケーブルは、コネクターから離れる方向222に力を働かせ得る。ピンに働かせるとき、この力は、時計回り方向にピンを回転し得る。もし、抑制されないなら、ピンはロックされていない位置(即ち、ケーブルがもはやコネクター内に確保されないところの位置)に回転し得る。ピン上の突出部211の存在は好ましくは、この回転を禁止する。この回転を禁止することにより、突出部211は、ケーブル205の緩みを禁止する。
【0092】
一つの実施態様において、ピンは、前に述べられたようにピンの下側の部分に形成された一対の溝を持ち得る。ピンの下側の部分は好ましくは、内部空洞にフィットする。溝は好ましくは、溝が導管と整列するときケーブルがコネクター中の導管を通って通過され得るように位置付けられる(図10参照)。ピンが90度だけ回転されるとき、ピンの溝のない部分は好ましくはケーブルを係合し、従って、ケーブルの動きを禁止する(図11参照)。好ましくは、ピンの上側の部分の突出部211は、溝に直角に配位される。図25a及び図25bに戻って、ピンの溝(図示されていない)は好ましくは、ピンの側面224及び226に沿って配置される。図24aに示されているように、ピンがロックされていない位置に位置付けられているとき、溝は好ましくは、ピンの側面224及び226に沿ってケーブル205に平行に延びる。この配位は、ケーブルがコネクター内に形成された導管を経てコネクターを通って自由に動くことを可能にし得る。ケーブル205の一部は溝中に延び得る。突出部211は好ましくは、側面224及び226に直角な側面、例えば、側面228上に位置付けられる。図24aに示されているように、ロックされていない位置において、ピンは、突出部211がケーブルの一部に平行な方向にピンから延びるようにコネクター内に配向され得る。
【0093】
ケーブルがコネクター内に確保されるべきとき、ピンは、反時計回り方向に回転され得る。この動きは、ピンの側面224及び226を及び従って溝を、ケーブル205に直角な配向へと好ましくは動かす。ケーブルは好ましくは、ピンの下側部分の溝のない部分と接触し、そして、コネクターの内側の導管に押し付けられる。この押し付け力は、コネクター内にケーブルを確保する。ピンがこのロッキング配位に位置されるとき、突出部211は、突起物206及び208により規定された開口部中に動く。このように、ピンを回転することによりケーブルを確保する動作は好ましくは、ケーブルを確保するための方向と反対の方向(即ち、時計回り方向)における回転が禁止されるような位置に突出部を動かす。
【0094】
ロッキング位置の突起物208は好ましくは、ピンの過剰な回転を防止するために位置付けられる。有意な量の力がピンを回転するために与えられる必要がある故に、ピンの過剰な回転を防止するために障害物が存在することが望ましい。ピンの過剰な回転は、導管と溝との再配列をもたらし得て、ケーブルがコネクターを通って動くことを自由にし得る。ロッキング位置の突起物208は好ましくは、ピンのこの過剰な回転を防止する。突起物208は、突出部211の曲線を付けられたエッジ212が好ましくはピンの回転中に接触するところの障害物を提供し、従って、反時計回り方向のピンの更なる回転を禁止する。突出部上の曲がった面の使用は、もし、十分な追加の回転力がピンに与えられるなら、更に反時計回り方向の回転を可能にし得る。
【0095】
図26a及び26bに示されているように、他の実施態様において、二つのロッキング位置を含むコネクターは、二つの突出部を含むピンに接続して使用され得る。図26a及び26bに示されているように、コネクターの第一のロッキング位置207は好ましくは、第二のロッキング位置240に向かい合って配向される。第一のロッキング位置は好ましくは、開口部207を規定するところの突起物206及び208を含む。第二のロッキング位置は好ましくは、開口部246を規定するところの突起物242及び244を含む。ピン204は好ましくは、互いに向かい合って配向された二つの突出部211及び250を含む。各突出部は好ましくは、丸くされた面と平らな面を含む。
【0096】
ピンは好ましくは、既に述べたようなピンの下側の部分に形成された一対の溝を持つ。ピンの溝は好ましくは、ピンの側面224及び226に沿って位置付けられる。ピンがロックされていない位置に位置付けられるとき(図26aに示されている)、溝は、側面224及び226に沿いケーブル205に平行に延びる。この配向は、ケーブル205がコネクターを通って自由に動くことを可能にする。ロックされていない位置において、突出部は好ましくは、ロッキング位置207及び240から離れて配向されれる。突出部211及び250は好ましくは、側面224及び226に垂直な側面に位置付けられる。
【0097】
ケーブルがコネクター内に確保されるべきとき、ピンは、反時計回り方向に回転され得る。この動きは、ピンの側面224及び226を及び従って溝を、ケーブル205に直角な位置に好ましくは動かす。ケーブルは好ましくは、ピンの下側部分の溝のない部分と接触し、そして、コネクターの内側の導管に押し付けられる。この押し付け力は、コネクター内にケーブルを確保し得る。ピンがこのロッキング配向に位置されるとき、突出部211及び250は、ロッキング部分207及び240の開口部内に移動する。このように、ピンを回転することによりケーブルを確保する動作は好ましくは、ケーブルを確保するための方向と反対の方向(即ち、時計回り方向)における回転が禁止されるような位置に突出部を動かす。
【0098】
二つの突起物及び二つのロッキング部分の使用は、ケーブルがコネクター本体内に確保されるときはいつでも、ピンがロックされた位置に確保され得ると言う利点を有する。加えて、二つの突起物は、ピンがロックされた位置にあるとき、時計回り方向のピンの回転に対する高められた抵抗を与え得る。
【0099】
本発明の種々の態様の更なる改変及び替りの実施態様は、この明細書の記述から当業者に明らかであろう。従って、本明細書の記述は、単に例示として解釈されるべきであり、かつ本発明を実行する一般的方法を当業者に教示する目的のためである。本明細書に示されかつ述べられた発明の形態は、本発明の好ましい実施態様と考えられるべきであると理解されなければならない。多くの要素及び物質が、本明細書において説明されかつ述べられたものと取り換えられることができ、部品及びプロセスは逆にされることができ、かつ本発明のある特徴は独立して利用されることができ、全ては、本発明のこの説明の利点を持った後に当業者に明らかであろう。特許請求の範囲に述べられた本発明の精神及び範囲から離れることなしに、本明細書において述べられた要素を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】図1は、コネクターの側面図を示す。
【図2】図2は、ケーブルの斜視図を示す。
【図3】図3は、側面から見たコネクターの断面図を示す。
【図4】図4は、前面から溝に向って見たピンの断面図を示す。
【図5】図5は、ピンの側面図を示す。
【図6】図6は、前面から見たピンの断面図を示す。
【図7】図7は、ケーブルが出るところの第二の面と反対側の第一の面に入ることによりループを形成しているケーブルを有するコネクターの平面図を示す。
【図8】図8は、ケーブルが出るところの面と同一の面に入ることによりループを形成しているケーブルを有するコネクターの平面図を示す。
【図9】図9は、ケーブルの一部がピンの開口部に存在する状態にある、確保された位置におけるコネクターをコネクターの側面から見た断面図を示す。
【図10】図10は、ケーブルがコネクター本体内で動き得る状態のコネクターを側面から見た断面図を示す。
【図11】図11は、ケーブルがコネクター本体内で固定位置に確保された状態のコネクターを側面から見た断面図を示す。
【図12】図12は、ケーブルがコネクター本体内で動き得る状態のコネクターを底面から見た断面図を示す。
【図13】図13は、ケーブルがコネクター本体内で固定位置に確保された状態のコネクターを底面から見た断面図を示す。
【図14】図14、テンショナーの斜視図を示す。
【図15】図15は、テンショナーの本体を側面から見た断面図を示す。
【図16】図16は、テンショナーの本体の背面図を示す。
【図17】図17は、テンショナーの側面から見た断面図を示す。
【図18】図18は、テンショナーのシャフトの先端を前方から見た図を示す。
【図19】図19は、シャフトの先端を側面から見た図を示す。
【図20】図20は、テンショナーのブッシングカバーをブッシングカバーの側面から見た断面図を示す。
【図21】図21は、ブッシングカバーの側面図を示す。
【図22】図22は、ブッシングカバーの平面図を示す。
【図23】図23は、ケーブルクランプを伴うブッシングカバーを側面から見た部分断面図を示す。
【図24a】図24aは、単一のロッキング突起物を持つコネクターの斜視図を示す。
【図24b】図24bは、開口部を規定する一対の突起物を持つコネクターの斜視図を示す。
【図25a】図25aは、ロックされていない位置における単一のロッキング突起物を持つコネクターの平面図を示す。
【図25b】図25bは、ロックされた位置における単一のロッキング突起物を持つコネクターの平面図を示す。
【図26a】図26aは、ロックされていない位置における一対のロッキング突起物を持つコネクターの平面図を示す。
【図26b】図26bは、ロックされたにおける一対のロッキング突起物を持つコネクターの平面図を示す。
【技術分野】
【0001】
本発明は広く、外科用ケーブルシステム等に関する。より詳細には、本発明の一実施態様は、ヒトの骨の一部分の回りに外科用ケーブルを確保するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
外科用ケーブルは種々の外科手術に使用される。いくつかの例は、脊椎手術、全股関節部の関節形成、骨折固定、切開心臓手術に続く胸骨の縫合、及び下顎骨骨折修復のための口/顔の手術を含む。これらの及び他の外科手術において、ケーブルは、治療プロセスの間に適切な配向に骨の一部を据え付けかつ確保するために使用され得る。
【0003】
脊柱中の椎骨の骨折は固定することが非常に困難であり、しばしば内部ピン、ケーブル及び/又は棒の使用を必要とする。一つのしばしば使用される手法は、治療のための理想的な位置に椎骨を確保するために骨折した椎骨を一つ又はそれ以上の隣接する椎骨にワイヤで留めることを含む。他の方法は、他の椎骨に同様に継ぎ合わされるところの棒に骨折した椎骨をワイヤで留めることを含む。これらの方法の両者、並びに脊椎修復のための他の技術は、椎骨の一部の回りに確保されるところのケーブルの使用に依存している。
【0004】
外科用ケーブルで骨の部分を取り囲むための多数の方法が開発された。これらの技術の殆どは、骨の一部の回りにケーブルを通すこと及びクリンプを使用して正しい位置にケーブルを確保することを含む。ケーブリング装置及び方法の例は、米国特許第4,966,600号明細書、米国特許第5,395,374号明細書、米国特許第5,415,658号明細書、米国特許第5,423,820号明細書及び米国特許第5,569,243号明細書に説明されている。これらの特許の夫々は、本明細書に十分に記述されたとして引用することにより組込まれる。
【0005】
米国特許第4,966,600号明細書に示されているように、SongerによるAcromed(商標)Cable Systemは、ループ状にケーブルを確保するために金属クリンプ部品の使用に依存するところのケーブリングシステムを示す。Acromed(商標)Systemの一の実施態様において、クリンプ部品はケーブルの一端に付けられる。ケーブルは次いで、コネクターを通して部分的に通過され得る。クリンプ部品は、ケーブルがコネクターを通して完全に通過することを禁止し得る。ケーブルは次いで、骨部分の回りにループ状にされることができ、そして、コネクターを通して再び通過され得る。張力をかける装置が、骨部分の回りにケーブルを締めるために使用され、そして、他のクリンプ部品が、所定位置にケーブルを固定するためにコネクターから外に延びるワイヤの部分に適用される。
【0006】
Acromed(商標)Systemは、所定位置にケーブルを不可逆的に確保することを企てるためにクリンプ部品に頼る。もし、多数のケーブルがシリーズで使用されるなら、他のケーブルが加えられるときいくつかのケーブルを再度締めつけることがしばしば必要である故に、この特徴は困難性を与え得る。この問題を克服するためにダブルクリンプ技術が普通使用される。この技術において、ケーブルが張力をかけられる前に、ケーブルは二つのクリンプ部品を通して通過される。張力をかけた後、頂部のクリンプ部品がケーブルに付けられる。ケーブルが緩められるとき、それは再度張力をかけられることができ、そして下部クリンプ部品がケーブルに付けられる。第二のクリンプ部品がケーブルに締められた後、上部クリンプ部品は切取られ得る。このアプローチの欠点は、行われ得る再張力付与の数が、最初に張力をかける前のケーブルに取付けられたクリンプ部材の数により決定されることである。もし、追加的に再度張力をかけることが、最後のクリンプ部品がケーブルに取付けられた後に要求されるなら、ケーブルは取り除かれる必要があり得、そして、新しいケーブルが付けられる。
【0007】
米国特許第5,395,374号明細書及び米国特許第5,423,820号明細書に示されているように、Danek Medical Inc.により製造された整形外科用ケーブル装置は、これらの問題を克服するように思える。該装置は、三つの別々の部分、即ち、二重開き口L型クリンプ、ケーブルクランプ及び張力をかける道具からなる。Danekシステムは、ケーブルの一端を二重開き口L型クリンプに付ける。ケーブルは次いで、骨部分の回りにループ状にされ、そしてL型クリンプの他の開口を通して通過される。ケーブルは次いで、ケーブルクランプを通して通過され、そして更にテンショナーを通される。張力をかけるデバイスは、椎骨の回りにケーブルを締めるために使用される。一度、適切な張力が達成されると、ケーブルクランプは、所定位置にケーブルを一時的に固定するために締められる。ケーブルクランプが非永久的確保デバイスとして作動する故に、使用者は、使用の間に多数回、ケーブルに再度張力をかけることから開放される。使用者が終了されたとき、ケーブルは、ケーブル上にL型クリンプの第二のクリンプ部分をかしめることにより所定位置に固定される。Danekケーブリングシステムは、Acromed(商標)システムにより使用されたような複数のクリンプの必要性を回避するが、しかし、それは、所定位置にケーブルをケーブルを確保するためにクリンプに未だ依存している。
【0008】
所定位置にケーブルを確保するためにクリンプを使用する欠点は、クリンプが非常に信頼性に欠けると言うことである。クリンプは典型的には、ケーブルにそれらを付けることにより使用者により圧縮される。しかし、予期し得るかつ矛盾のない量の変形が生じ得るように、クリンプの変形のパーセンテージを制御することは、非常に困難であり得る。もし、クリンプが過剰に変形されるなら、ケーブルストランドのいくつかははずされて、接続部でのケーブルの力を減じ得る。逆に、クリンプが変形下にあるなら、クリンプは、手順が終了した後、ケーブルが緩むことを防ぐことができないかもしれない。
【0009】
ケーブルシステムを使用するときに遭遇する他の問題は、ケーブルがそれ自体と交叉するところの点に関して特定の位置へとケーブルを強制することである。いくつかの場合において、ケーブルの末端が平行な配向にあるという利点がある。そのような配向は、コネクターの最小のプロフィールを許す。小さいプロフィールの幅は通常、洞形成及び軟らかい組織の炎症を最小にするために望まれる。平行な配向は時々、ケーブルに鋭い屈曲を生じ得、それにより、システムに応力を生じせしめる。この応力を克服するために、ケーブルの両端が互いの関係において直角の配向であることが要求される。
【0010】
米国特許第4,966,600号明細書に示されているように、Acromed(商標)装置は、所望のケーブルの配向を達成するために多数の方法において使用され得る。一の方法において、ケーブルは永久的にループにされたアイレット端を含む。ケーブルの他端は、ケーブルの両端が直角の様式で配向されるところのループを形成するためにアイレットを通して通過され得る。他の方法において、ケーブルの両端は、この目的のためにデザインされた特別のコネクターを使用することにより平行な配向に保持され得る。米国特許第5,569,253号明細書に示されているように、Danekシステムはまた、平行又は直角な配向におけるケーブルの両端を持つ使用のためにデザインされる。Danekシステムは、夫々の配向のための特別にデザインされたコネクターの使用に依存する。Acromed及びDanekシステムはいずれも、ケーブルが平行及び直角の配向の両方に位置付けられ得るであろうところの単一のコネクターを開示している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記の方法及びシステムは、なかんずく、ケーブルに再度張力をかけること、並びにケーブルの複数配向を可能にするところの装置の必要性を不十分に取り扱う。該装置はまた、正しい位置にケーブルを保持するために付けられたクリンプに依存する。前に述べたように、そのようなクリンプは信頼性に欠け得る。それ故、単一デバイスにおいて、ケーブルが再度張力をかけられることを可能にする能力、非クリンプ確保機構、及び複数のケーブル配向を組込んでいるところのケーブルシステムを考え出すことが所望される。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のある実施態様は、ヒトの骨要素を取り巻くループにケーブルを保持するように適合したコネクター及びテンショナーを含む。コネクターは、コネクター本体、ケーブル、及びコネクター本体内にケーブルを確保するために適合したピンを含み得る。本明細書の文脈において術語「ケーブル」は、細長い可撓性の部材を意味すると解釈される。本明細書の文脈において術語「ピン」は、細長い非可撓性の部材を意味すると解釈される。
【0013】
コネクター本体は好ましくは、第一のアーム及び第二のアーム、内部空洞、及び少なくとも二つの導管を含む。第一及び第二のアームは好ましくは、コネクター本体が実質的にU字型であるようにコネクター本体の同一の面から延びる。内部空洞は好ましくは、コネクター本体全体を通して長手方向に延び、かつ二つのアームの間を通る。導管は好ましくは、内部空洞に直角に、コネクター本体全体を通して横方向に延びる。導管は好ましくは、ケーブルがダクトを通して通過されてループを形成するとき、ケーブルの両端が互いに対して実質的に平行な位置に配向され得るように配向される。導管は好ましくは、内部空洞に近接して位置される。コネクター本体は、導管と内部空洞との間に位置付けられているところの少なくとも一つの開き口を含み得る。コネクター本体は好ましくは、内部空洞に二つの分離した導管を接続するところの二つの開き口を含む。導管、開き口、及び内部空洞は、導管を通して通過するケーブルが、内部空洞内に開き口を通して延び得るような互いの関係に配向される。
【0014】
ケーブルは好ましくは、ケーブルが人の骨の一部を係合するためにループを形成し得るように実質的に可撓性である。ケーブルは好ましくは、ケーブルが導管を通して自由に通過し得るような直径である。ケーブルはまた好ましくは、それが導管から、開き口を通って、そして内部空洞内に延び得るような直径である。ケーブルは好ましくは、ケーブルの一端が導管を通して通過することを禁止し得るところの先端を含む。
【0015】
ピンは上側の部分及び下側の部分を含む。上側の部分は、ピンの上側の部分が内部空洞を通して通過することを禁止されるように、内部空洞の直径より実質的に大きい直径を有し得る。ピンの下側の部分は、ピンの下側の部分が内部空洞内にフィットするように内部空洞の直径より実質的に小さいところの直径を有し得る。
【0016】
ピンは、それが内部空洞内にケーブルを確保するためにケーブルに対して押圧する力を働かし得るところの内部空洞内に位置付けられ得る。ケーブルは骨の回りにそして導管を通してループ状にされ得る。続いて、コネクター本体内にピンを位置付けることは、所定位置にケーブルを確保し得る。ケーブルが確保されると、ケーブルはもはやコネクター内で動くことができない。ピンの底部エッジは、内部空洞内にピンを確保するために変形され得る。
【0017】
より好ましくはピンは、ケーブルが通される前に、コネクター本体の内部空洞内に据えられる。ピンは、ピンの底部エッジを変形することにより内部空洞内に確保され得る。ピンの取り除きは、変形された底部エッジにより禁止され得る。ピンは、内部空洞内に位置付けられると、実質的に回転可能であり得る。ピンの上側部分は、少なくとも二つの平らなエッジを含むことが出来、ここで、該エッジは、ピンの上側部分の向かい合う側面上で配向される。二つのエッジ間の距離は、コネクター本体から延びる二つのアーム間の距離より小さくあり得る。アームは、ピンの回転が邪魔されるようにエッジと相互作用し得る。ピンは、十分な力がアームの障害力を克服するために適用されるとき、回転可能であり得る。
【0018】
ピンは好ましくは二つの溝を含む。ピンが内部空洞内に挿入されるとき、ケーブルがコネクター本体を通って自由に通過し得るように溝は開き口と整列され得る。溝が開き口に直角であるようにピンが内部空洞内に挿入されると、ピンはまた回転され得る。ケーブルがコネクター本体を通して通過された後、ピンの回転は、コネクター本体内にケーブルを確保するためにケーブルに対して押圧する力を作用し得る。ピンは次いで回転されて、コネクター本体を通るケーブルの自由な動きを可能にする。
【0019】
ピンは更に、ピン全体を通して長手方向に延びる開口部を含む。開口部は好ましくは、頂部部分及び下部部分を含む。頂部部分は好ましくは、ケーブルの一端の直径より実質的に大きいところの直径を有する。下部部分は好ましくは、ケーブルの先端の直径より実質的に小さな直径を有する。ケーブルの先端が開口部内に位置付けられて、ケーブルは開口部を通って、そして更に導管を通されて、ループを形成し得る。ケーブルが開口部及び導管を通して通過されるとき、ピンは、所定位置にケーブルを確保するために内部空洞内に位置付けられ得る。この位置に確保されるとき、ケーブルは、実質的に直角な配向に配向され得る。
【0020】
ケーブルは、ケーブルの両端が実的に平行な配向に配向されるようにコネクター本体の導管を通され得る。あるいは、ケーブルはピンの開口部を通してそして導管を通されて、ループを形成することができ、ここで、ケーブルの両端は実質的に直角な配向である。
【0021】
外科用ケーブルシステムはまた、ケーブルの張力を変化させ、かつケーブルを確保するために適合したテンショナーを含み得る。テンショナーは好ましくは、本体、コネクターに接続するためのシャフト、コネクター本体内にピンを位置付けるためのドライバー、及びシャフトを調節するためのアームを含む。
【0022】
シャフトは好ましくは、それが本体の両側から延びるように本体内に据え付けられる。アーム及びシャフトは好ましくは、アームが本体の一端から引っ込むか又は延びるように調節されることができるように接続される。本体は、本体に対してシャフトの位置を確保するところのストッパーを含み得る。
【0023】
シャフトは好ましくは、コネクターを保持するのに適合された先端を含む。先端は、コネクターに連結するために形作られているところの凹んだ開口部を含み得る。シャフトはまた、シャフトを通って長手方向に延びる開口部を含み得る。シャフトの開口部は好ましくは、ドライバーがシャフトを通ってそしてコネクター上に通過できるように適合される。
【0024】
本体は、本体の一部に対してケーブルを確保するために適合したケーブルクランプを含み得る。本体は好ましくは、少なくとも二つのケーブルクランプを含む。ケーブルクランプは、ケーブルがコネクターを通されそしてヒトの骨の一部の回りを通された後、本体の一部に対してケーブルを確保し得る。ケーブルが本体に対して確保された後、シャフトの動きがケーブルの張力を変化させるようにシャフトがコネクターに係合し得る。
【0025】
ドライバーは、コネクターのピンに係合するように適合した末端を含み得る。ドライバーは好ましくは、ドライバーが円形動作で動かされることを可能にするハンドルを含む。コネクターがシャフトと接触するときに、シャフトは好ましくは、ドライバーがピンに係合することを可能にするところの、シャフトを通して長手方向に延びる開口部を含む。ドライバーは、ドライバーの回転がピンを、コネクター内にケーブルを確保するところの位置へと回転させるようにピンを係合し得る。ケーブルが確保されると、ケーブルはもはやコネクター内で動くことができない。ケーブルを確保した後、ケーブルがコネクター内でもう一度可動性を有することができるところの位置にピンを動かすためにドライバーが回転され得る。
【0026】
他の実施態様において、突出部がピンの上側部分上に作られ得る。突出部は好ましくは、突出部及びロッキング部分が一緒になってピンの回転を禁止するようにコネクター本体上に作られたロッキング部分と相互作用するように形成される。コネクター本体は好ましくは、少なくとも一つの突起物から作られたロッキング部分を含む。ロッキング部分は好ましくは、コネクター本体の側面に沿って延びる。突起物は好ましくは、突出部を受けるための開口部を含む。
【0027】
突出部は好ましくは、ピンがロックされていない位置にあるとき、ロッキング部分から離れて配向される。ピンがロックされていない位置にあるとき、ケーブルはコネクターを通して自由に動き得る。ピンがロッキング位置にあるとき、ケーブルは好ましくは、コネクターを通して動くことを禁止される。ロックされた位置において、ピンは、突出部が、突起物により形成された開口部内に存在するように位置付けられる。突出部の平らなエッジは好ましくは、突起物の平らなエッジと係合して、ピンの回転を禁止する。
【0028】
第一の方向におけるピンの回転が実質的に禁止される一方、ピンは反対方向に回転され得る。第一の方向に回転されたとき、突出部の丸くされたエッジがロッキング部分の突起物に接触して、ピンの回転を少し禁止する。ピンに十分な回転力を与えることは、突起物を外側に僅かに反らせることができて、突出部が突起物を超えてそしてロッキング位置から離れて回転されるために十分な空間を与える。このようにして、ピンはロックされていない位置に動かされ得る。
【0029】
他の実施態様において、二つのロッキング部分を含むコネクターは、二つの突出部を含むピンと接続して使用され得る。コネクターの第一のロッキング部分は好ましくは、第二のロッキング部分の反対側に配向される。ピンは好ましくは、互いに反対に配向された二つの突出部を含む。各突出部は好ましくは、丸くされた面と平らな面を含む。
【0030】
ケーブルがコネクター内に確保されるべきとき、ピンは第一の方向に回転され得る。この方向の回転は好ましくは、ロッキング位置にピンを動かす。ピンがこのロッキング配向に位置付けられるとき、突出部はロッキング部分の開口部内へと動く。従って、ピンを回転することによりケーブルを確保する動作は好ましくは、ケーブルを確保する方向と反対の方向の回転が禁止されるような位置に突出部を動かす。
【発明の効果】
【0031】
本発明の利点は、ケーブルが、必要なときにコネクター内に確保され又は動き得ることである。
【0032】
本発明の他の利点は、ケーブルがクリンプの使用なしに所定位置に確保され得ることである。
【0033】
更に他の利点は、本発明は、ケーブルの両端が互いに関して直角な配向又は互いに関して平行な配向にあることを可能にし得ることである。
【0034】
二つの突起物及び二つのロッキング部分の使用は、ケーブルがコネクター本体内に確保されるときはいつでもピンがロックされた位置に確保され得ると言う利点を有する。加えて、二つの突起物は、ピンがロックされた位置にあるとき、時計回り方向のピンの回転に対する高められた抵抗を与え得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
本発明の更なる利点は、好ましい実施態様の下記の詳細な説明から及び添付図面を参照して関して当業者に明らかになるであろう。
【0036】
本発明は、種々の変形及び替りの形態を可能にする一方、その特定の実施態様は、図面における例により示されており、かつここで、詳細に述べられるであろう。しかし、図面及びそれに対する詳細な記述は、開示された特定の形態に本発明を限定することを意図しないが、その一方で、その意図は、特許請求の範囲により規定された本発明の精神及び範囲内に属する全ての変形、同等物及び代替物を包含することであることが理解されるべきである。
【0037】
図1は、本発明の教示に従って構成されたコネクター20の実施態様を示す。コネクター20は、コネクター本体24及びピン22を含む。ケーブル10は、導管26に通されて、ヒトの骨の一部と係合するためのループを形成し得る。ケーブル10は、種々の外科手術に関連する種々のヒトの骨部分の回りで輪にされ得る。外科用ケーブルシステムを使用し得るところの外科手術は、限定されるものではないが、脊椎手術、全股関節部の関節形成、骨折固定、切開心臓手術に続く胸骨の縫合、及び下顎骨骨折修復のための口/顔の手術を含む。ケーブル10は好ましくは、ヒト脊髄の一部を係合するために使用される。
【0038】
本明細書の文脈中術語「ケーブル」は、細長い可撓性の部材を意味すると理解される。ケーブル10の実施態様が、図2に示されている。ケーブル10は、誘導部分12、主要部分14、及び先端16を含む。主要部分14は好ましくは、実質的に可撓性の撚られた金属ワイヤを含む。主要部分14は、鋼、ナイロン、又は種々のプラスチックを含む(しかし、これに限定されない)任意の実質的に可撓性の物質を含み得る。主要部分14は好ましくは、チタン又はステンレス鋼から作られる。
【0039】
ケーブル10は好ましくは、ケーブルの一端に取付けられた誘導部分12を持つ。誘導部分12は、主要部分14より実質的に可撓性の小さい撚られていないワイヤを含み得る。誘導部分12は、鋼、ナイロン、又は種々のプラスチックを含む(しかし、これに限定されない)任意の実質的に可撓性の物質を含み得る。誘導部分12は好ましくは、チタン又はステンレス鋼から作られる。誘導部分12は好ましくは、ケーブル10の主要部分14と同一の物質で作られる。誘導部分12は、骨の回りにかつコネクター20の種々の開口部を通してケーブル10を案内するために使用され得る。
【0040】
ケーブル10は、ケーブルの一端に取付けられた先端16を含み得る。先端16は好ましくは、主要部分14の直径より実質的に大きい直径である。先端16は、主要部分と同一の物質から作られ得る。先端16は好ましくは、チタン又はステンレス鋼から作られる。先端16は、先端16が導管26を通過することを禁止するように、導管26の直径より大きくあり得る(図1に示されている)。このようにして、先端16は、ケーブル10が導管26を完全に通過することを防ぐために機能し得る。
【0041】
ケーブル10は好ましくは、ケーブルコアの回りに複数のワイヤストランドを一緒に撚ることにより作られる。ワイヤストランドは好ましくは、中心のフィラメントの回りに螺旋方向に6本のフィラメントを撚ることにより作られる。フィラメントは、0.005インチより小さい、そしてより好ましくは0.003インチの直径にワイヤの直径を減じることにより作られ得る。ケーブルコアは好ましくは、中心のストランド上に螺旋方向に6本のワイヤストランドを撚ることにより作られる。ケーブル10は好ましくは、ケーブルコア上に12本のストランドを撚ることにより作られる。ストランドが撚られてケーブル10を形成した後、ケーブルは、滑らかな表面を与えるために繰返しハンマーでたたかれ得る。ケーブル10は、切断装置により適切な長さに切断され得る。ケーブル10は好ましくは、レーザーにより切断される。切断プロセスの間にケーブル10上に張力を与えることにより、ケーブルの一端が、大きくされた先端16に形成され得る。誘導部分12は、使用前に、ケーブル10の一端上に溶接され得る。ケーブルは、製造手順の間に繰り返し清掃され得る。
【0042】
図3は、コネクター20のコネクター本体24の断面図を示す。コネクター本体24は好ましくは、コネクター本体24内にピン22を保持するための内部空洞28を有する。内部空洞28は、実質的にシリンダー形状であり、そして好ましくは、コネクター本体24全体を長さ方向に通過し得る。コネクター本体24は、コネクター本体全体を横方向に通過するところの導管26を含み得る。導管26は好ましくは、内部空洞28に実質的に直角に配置される。コネクター本体24は好ましくは、コネクター本体全体を横方向に通過する少なくとも2個の導管26を含む。導管26は好ましくは、開き口30を経て内部空洞28に通ずる。導管26は好ましくは、導管内にあるケーブル10が内部空洞28中に延び得るように位置付けられる。
【0043】
図4に示されているように、ピン22は好ましくは、上側部分36及び下側部分40を含む。ピン22はまた、上側部分36と下側部分40との間に配置された遷移部分38を含み得る。上側部分36は好ましくは、下側部分40の直径より実質的に大きな直径である。上側部分36は好ましくは、それが内部空洞28を通過することができないような直径である。ピン22の下側部分40は好ましくは、下側部分が内部空洞28中にフィットし得るような直径である(図2に示されている)。遷移部分38の直径は、上側部分36から下側部分40に向う方向に細くなるように変化され得る。ピンの底部43は、内部空洞28中にピン22を実質的に確保するために外側に反られてよい。
【0044】
図5に示されているように、他の実施態様において、ピン22は好ましくは、二つの溝42を含む。溝42は、ケーブル10の直径より実質的に大きい幅を有するところの、実質的に矩形の形状であり得る。溝42は好ましくは、ピン22の下側部分40の向かい合う側に配置される。図9を参照して、ピン22は、溝42が導管26により規定される平面に存在するように内部空洞28中に存在し得る。溝42は、導管26と実質的に整列されてよく、ここで、開き口30は夫々の導管及び溝との間に位置される。ピン22は、内部空洞28内に配置されることができて、ここで、溝42は、ケーブル10がコネクター本体24を自由に通過し得るように導管26と実質的に整列される。ピン22はまた、内部空洞28内に配置されることができて、ここで、溝42は、ケーブル10がコネクター本体24内に確保されるように導管26に実質的に垂直に配置される。
【0045】
図6に示されているように、他の実施態様において、ピン22は好ましくは、開口部44を含む。開口部44は好ましくは、実質的にシリンダー形状であり、かつ好ましくはピン全体22を長手方向に通過する。ピンは、開口部がU形状又はV形状であるように開口部の一部分を取り囲み得る。ピンは好ましくは、開口部全体を取り囲む。開口部44は好ましくは、上側部分46及び下側部分48を含む。ピン22はまた、上側部分46と下側部分48との間に配置された遷移部分47を含み得る。上側部分46は好ましくは、下側部分48の直径より実質的に大きな直径である。上側部分46の直径は好ましくは、ケーブル10の先端16の直径より実質的に大きい。下側部分48の直径は好ましくは、ケーブル10の先端16の直径より実質的に小さい。このように、開口部44は、先端16を持つケーブル10が開口部を完全に通過するのを防ぎ得る。
【0046】
開口部44の上側部分46は、ねじり力を与えるために適合された任意の適切なデバイスと結合するために選ばれ得る。上側部分46は、平頭ねじりデバイス、例えば、マイナス型ねじ回しを受けるために実質的に矩形であり得る。上側部分46はまた、十字型頭のねじりデバイス、例えば、プラス型ねじ回しを受けるために実質的に十字形であり得る。上側部分46は好ましくは、六角頭ねじりデバイス、例えば、アレンレンチを受けるために六角形である。
【0047】
図7は、一実施態様に従うループを形成するためにコネクター本体24を通されたケーブル10を持つコネクター20を示している。ケーブル10は好ましくは、ヒトの骨要素を取り巻いて導管26を通され、そして、ループを形成するために別の導管26を通して元に戻される。ループは、ケーブル10の両端が、互いに関して実質的に平行の配置に存在するように形成される。ケーブル10は好ましくは、ヒトの骨要素を取り巻いて導管26を通され、そして、ケーブルが最初に出たところの面33と反対側の面35からコネクター本体24に再び入れられて、ループを形成するために別の導管26を通して元に戻される。ケーブル10が、ヒトの骨要素を取り巻いてループ状にされ、そして、コネクター本体内にケーブルを確保するためにコネクター本体24を通して通過された後、ピン22がコネクター本体24内に挿入され得る。ピン22は、コネクター本体内にケーブル10を確保した後、コネクター本体から取り除かれることができて、ケーブルがコネクター本体内で動かされることを可能にする。ピン22の除去は、ピンの底を変形させることにより防ぎ得る。
【0048】
図8は、ケーブル10が好ましくは、ヒトの骨要素を取り巻いて導管26を通され、そして、ケーブルが最初に出たところのコネクター本体の同一の面33からコネクター本体24に再び入れられて、ループを形成するために別の導管26を通して元に戻される。ピン22は、コネクター本体内にケーブル10を確保するためにコネクター本体24内に挿入され得る。ケーブル10が確保されている間、ケーブルはコネクター20でもはや動くことができない。ピン22は、コネクター本体内にケーブル10を確保した後、コネクター本体から取り除かれることができて、ケーブルがコネクター本体内で動かされることを可能にする。
【0049】
図9は、ケーブル10が好ましくは、ヒトの骨要素を取り巻いて開口部44を通され、そして、ループを形成するために導管26を通して元に戻されるところの他の実施態様を示す。このようにして、ケーブル10の両端が、互いに関して実質的に垂直の配置に存在し得る(図示せず)。ピン22は、コネクター本体24内にケーブル10を確保するためにコネクター本体24内に挿入され得る。ピン22は、コネクター本体24内にケーブル10を確保した後、コネクター本体24から取り除かれることができて、ケーブルがコネクター本体内で動かされることを可能にする。ケーブル10における張力が、開口部44の下側部分48に対してケーブルの先端16を引張り得る。このようにして、ケーブル10は、開口部44内で動くことを防止され得る。
【0050】
ピン22は、ケーブル10が導管26を通される前に、内部空洞28内に配置され得る。ケーブル10は、ピン22が内部空洞28内に据え付けられている間に、コネクター本体24の導管26を通されることができる。図10及び12に示されているように、ピン22は好ましくは、ピンの溝42が導管26と実質的に整列されるようにように配置される。ケーブル10がコネクター本体24を通して通過された後、ピン22は、ピンの溝42が導管26と実質的に直角になるように回転され得る。結果として、図11及び13に示されているように、ピン22の溝が切られていない部分が、コネクター本体24にケーブル10を押し付けて、ケーブルを確保し得る。コネクター本体24内にケーブル10を確保した後に、ピン22は更に、溝42が導管26ともう一度整列されるように回転され得る。このようにして、ケーブル10は、コネクター本体24内で繰り返し動かされそして確保され得る。
【0051】
図9に示されているように、他の実施態様において、ケーブル10は、ピン22及びコネクター本体24の導管26を通され得る。ピン22は、コネクター本体内の固定位置にケーブル10を確保するために、コネクター本体24内で回転され得る。コネクター本体24内の固定位置にケーブル10を確保した後、ピン22は更に、ケーブルが再びコネクター本体内で可動であるように回転され得る。ケーブル10における張力が、開口部44の下側部分48に対してケーブルの先端16を引張り得る。このようにして、ケーブル10は、開口部44内で動くことを防止され得る。
【0052】
図9に示されているように、コネクター本体24は好ましくは、コネクター本体の頂部面から伸びている二つの実質的に平らなアーム32を有する。アーム32は好ましくは、互いに反対側に位置付けられ、そして、内部空洞28は好ましくは、二つのアーム間に位置付けられる。ピン22の上側部分36は、少なくとも二つの実質的に平らなエッジ34を有し得る。ピン22の上側部分36はより好ましくは、四つの実質的に平らなエッジ34を有する(図7に示されている)。エッジ34は好ましくは、ピン22の上側部分36の向かい合った側に配置される。ピン22は、エッジ34がコネクター本体24のアーム32により含まれるように内部空洞28内に据え付けられ得る。アーム32は、ピン22の回転が妨害されるようにエッジ34と相互作用し得る。ピン22は、十分な力がピンに与えられてアーム32の障害力に打ち勝つとき、回転可能であり得る。
【0053】
図10に示されているように、ピン22は、内部空洞28内に挿入されることができ、そして、ピンの底部43が外側に反らされることができる。内部空洞28の底部45の直径は好ましくは、テーパー状にされていて、コネクター本体24の底部45に向う方向により広がる。ピン2の底部43の反りは、内部空洞28のテーパーに合せてテーパー状にされている。ピン22は好ましくは、内部空洞28内で回転し得る。ピン22の下側部分40は好ましくは、内部空洞28内に位置付けられたとき、下側部分が導管26の壁に対してケーブル10を押し付けてケーブルを所定位置に確保し得るような直径である。
【0054】
ケーブル10は好ましくは、ループに形成され、そして、コネクター本体24内にケーブルを確保するに先立って張力をかけられる。ケーブル10が張力下にあるとき、ピン22のエッジ34の角が、アーム32の内面上にあることができる。エッジ34の角上にアーム32により作用される力は、ケーブル10の張力の故にピン22が回転することを防止し得る。しかし、ピン22は、ケーブル10がコネクター本体24を通って動き得ることを可能にするところの位置にオペレーターにより回転され得る。確保されない位置にピン22を動かすためにオペレーターに要求される力は好ましくは、確保された位置にあるときにケーブル10によりピンに作用される回転力より大きい。
【0055】
外科用ケーブルシステムは好ましくは、ケーブル10の張力を変化し、そしてコネクター20内にケーブルを確保するために適合したテンショナー50を含む。テンショナー50の好ましい実施態様は図14に示されている。テンショナー50は好ましくは、本体52、コネクター20に接触するためのシャフト58、コネクター20内にピン22を位置付けるためのドライバー56、及びシャフト58の位置を調節するためのアーム54を含む。テンショナー50の一部は、限定されるものではないが、インストルーメントグレードのステンレス鋼、アルミニウム、及び種々のプラスチックを含む様々の実質的に非可撓性の物質から作られ得る。
【0056】
図15は、本体52の側面断面図を示す。本体52は好ましくは、実質的に矩形であり、かつ中空である。本体52は好ましくは、実質的に円形の前方開口部82及び実質的に長円形の後方開口部84を含む。本体52はまた、本体の前方エッジ81から延びるブッシングホルダー86を含み得る。前方開口部82は、ブッシングホルダー86を通って通過し得る。前方開口部82及び後方開口部84は、剛直な細長い部材が両開口部を通って通過され得るように整列され得る。本体52の前方エッジ81は覆いがされておらず、本体内にアーム54の挿入を可能にする。
【0057】
図16は、本体52の後方開口部84の好ましい実施態様を示している。後方開口部84は好ましくは、二つの曲線部分と二つの平らな部分を含む。曲線部分は、後方開口部84の頂部及び底部に位置付けられてよい。平らな部分は、底部曲線部分に頂部曲線部分を接続して、実質的に長円形の開口部を形成してよい。
【0058】
図17に示されているように、アーム54は実質的に中空であり、そして好ましくは、本体52の中空部分内に据え付けられる。アーム54は、アームピン72により適所に保持され得る。アームピン72は、実質的にシリンダー状かつ中空であり得る。アームピン72は、アーム54全体中に延び得、かつ本体52の側面に部分的に延び得る。アームピン72は、アーム54が約45度の範囲内においてアームピンの回りを旋回し得るように本体52内に据え付けられ得る。図17に示されているように、アーム54は、アームの頂部53が本体52と接触するとき、前方の位置に停止され得る。アーム54は、アーム54の底部55が本体52と接触するとき、後方の位置に同様に停止され得る。アーム54の側面は好ましくはアームの頂部より上に延びて、実質的にU字形のポケットを形成する。U字形のポケットは、アームの側面内に延びているアーム54の頂部上に据え付けられ得るところのプッシュタブピン88を保持するために適合され得る。
【0059】
図17に戻って、プッシュタブ64は、実質的に矩形であり得る。プッシュタブ64は好ましくは、実質的に円形の開口を含む。プッシュタブ64は、プッシュタブピン88の前方部分に位置付けられ得る。プッシュタブ64の開口は好ましくは、シャフト58が開口を通して通過され得るように寸法どりされる。プッシュタブ64は好ましくは、本体52の中空部内に据えられる。シャフト58は好ましくは、プッシュタブ64の開口を通して取付けられ、そして、プッシュタブの下側部分は好ましくは、プッシュタブピン88に対してぴったり合わされる。アームスプリング92はまた、シャフト58上に据えられることができて、好ましくは、プッシュタブ64と本体52の前方面81との間に据えられ得る。
【0060】
アーム54は好ましくは、アームの底部部分55が本体52の後方部分83に向って動かされ得るようにアームピン72の回りを旋回し得る。アーム54の後方への動きは好ましくは、プッシュタブピン
88を本体52の前方面81に向って動かす。プッシュタブ64は好ましくは、プッシュタブピン88に支えられている。従って、前方面81に向うプッシュタブ64の動きは好ましくは、プッシュタブピン88を同様の方向に動かす。結果として、プッシュタブ64は、シャフト58と係合することができて、本体52の前方開口部82を通ってシャフトを進ませる。アーム54の動きを伴って、プッシュタブ64はまた、アームスプリング92を押し付け得る。アーム54上の何らかの圧力の不存在下に、アームスプリング92は好ましくは、プッシュタブ64、プッシュタブピン88及びアーム54がそれらの本来の位置に戻るように伸びる。
【0061】
本体52は更に、ロックタブ62及びロックスプリング94を含み得る。ロックタブ62は実質的に矩形であり得る。ロックタブ62は好ましくは、実質的に円形の開口を含む。図17に示されているように、ロックタブ62は、本体52の頂部から下方向に延び得る。開口は好ましくは、シャフト58が開口を通って通過され得るように寸法どりされる。ロックスプリング94はまたシャフト58上に存在し得、好ましくは、ロックタブ62と本体52との間に位置付けられる。ロックスプリング94は好ましくは、ロックタブ62に力を働かせ、本体52の後方部分83からそれを遠ざける。開口の下側部分がシャフト58に接触するとき、上記の方向におけるロックタブ62の動きは好ましくは制限される。シャフト58上にロックタブ62により作用される力は、本体52を通るシャフトの後方への動きを制限し得る。
【0062】
ロックタブ62は、開口がもはやシャフト58に接触しなくなるように本体52の前方面81に向って動かされ得る。この前方の位置に位置されたとき、ロックタブ62はもはやシャフト58の後方への動きを制限し得ない。ロックタブ62は好ましくは、前方の位置に動かされて、シャフト58が本体52内を後方に動かされることを可能にする。本体52の前方に向うロックタブ62の動きはまた、ロックスプリング94を圧縮し得る。ロックタブ62に与えられている圧力が開放されるとき、ロックスプリング94は好ましくは、ロックタブ62をその出発位置に押し戻す。
【0063】
シャフト58は、限定されるものではないが、シリンダー状、長円又は台形を含む様々の形状であり得る。シャフト58は好ましくは、実質的にシリンダー状かつ中空である。シャフト58は、シャフト58の長さ方向全体に沿って長手方向に延びるところの二つの平らなエッジ59を含み得る(図14に示されている)。エッジ59は好ましくは、シャフト58の向かい合う側面に位置付けられ、実質的に長円形のシャフトを与える。図16に戻って、本体52の後方開口部84は好ましくは、相補的形状のシャフト58が後方開口部を通って通過することができる形状になっている。後方開口部84は好ましくは、本体52内でのシャフト58の回転を禁止する形状になっている。シャフト58の中空部分の幅は、ドライバー56の直径より僅かに大きく、それにより、ドライバーがシャフトを通って自由に通過できる。図17に示されているように、シャフト58はまた、シャフトの一端にノブ96を含み得る。ノブ96は、シャフト58上に捻じ込まれるところのネジ山付きナットであり得る。ノブ96は、本体52内にシャフト58を位置付けるために使用され得る。
【0064】
シャフト58は好ましくは、コネクター20を保持するために適合されているところのシャフトの一端に近い先端80を含む。先端80は好ましくは、本体52の前方面81から延びるところのシャフト58の一端に位置付けられる。図18は、先端80の好ましい実施態様を示す。先端80は、シャフト58の直径より僅かに大きくあり得る。先端80は好ましくは、先端の外表面に沿って延びる二つのくぼみ78を含む。くぼみ78は好ましくは、先端80の向かい合う側面上に位置付けられる。くぼみ78は好ましくは、くぼみの幅がケーブル10の幅より実質的により大きいように寸法どりされる。くぼみ78の深さは好ましくは、テーパー状にされ、シャフト58の一端から本体52に向う方向により浅くなっている。
【0065】
先端80は、コネクター20に接続されるために適合されているところの凹んだ開口部を含み得る。先端80の前面は図19に示されている。先端80の前面は好ましくは、第一のスロット96及び第二のスロット98を含む。第一のスロット96は好ましくは、二つのくぼみ78により形成された先端80の平面において、先端80の端を横切って延びる。第二のスロット98は好ましくは、第一のスロット96に実質的に垂直な配置で延びる。第二のスロット98の深さは、第一のスロット96の深さより実質的により大きくあり得る。コネクター20は、導管26が先端のくぼみ78の方向に配位されるように先端80内に据え付けられ得る。この配置は好ましくは、ケーブル10がコネクター20を通って、かつくぼみ78に沿って自由に通過することを許すと同時に、コネクター20は先端80内に据え付けられる。
【0066】
図20、21及び22に示されているように、本体52はまた、実質的にシリンダー状でかつ中空のブッシングカバー66を含み得る。ブッシングカバー66は好ましくは、上部チャンバー100、下部チャンバー102、仕切り104及び二つのアーム106を含む。図17に示されているように、上部チャンバー100は好ましくは、ブッシングカバー66がブッシングホルダー86を覆って挿入され得るように寸法どりされる。仕切り104とブッシングカバー66の頂部101との間の距離は、ブッシングホルダー86が本体52から延びる距離より実質的に小さくあり得る。該距離は、ブッシングカバー66と本体52の前方面81との間にスペースが存在し得るように設定される。仕切り104は、シャフト58がブッシングカバーを通って通過することを許す距離で、ブッシングカバー66の内部に部分的に延びる。図17に示されているように、下部チャンバー102は好ましくは、ブッシング60及びブッシングスプリング90がチャンバー内に一緒に挿入されることを可能にするように寸法どりされる。アーム106は好ましくは、ブッシングカバー66の向かい合った側面から延びる。図22に示されているように、各アーム106の一端は好ましくは、実質的にU字形状の溝に形作られる。ブッシングスプリング90は好ましくは、下部チャンバー102内にフィットするように寸法どりされる。ブッシングスプリング90は好ましくは、ブッシング60の上にフィットするように寸法どりされる。
【0067】
図17に戻って、本体52は実質的にシリンダー状かつ中空のブッシング60を含み得る。ブッシング60の中空部分の幅及びシャフト58の直径は実質的に等しいことが好ましい。中空部分の形状は好ましくは、シャフト58の形状と相補的であることが好ましい。中空部分は、ブッシング60の長手方向の軸を通って延び得る。ブッシング60は好ましくは、ブッシングホルダー86内に据え付けられる。シャフト58とブッシング60との係合は好ましくは、ブッシング60がブッシングホルダー86内に据え付けられる一方で、本体52内でのシャフトの横方向の動きを最小にする。ブッシングホルダー86は好ましくは、雌ネジを含む。ブッシング60は、ブッシングホルダー86の雌ネジとフィットするように寸法どりされたネジ切りされた一端を含み得る。ブッシング60のネジ切りされた端は好ましくは、締め付け方向におけるブッシングの回転がネジ切りされた端をブッシングホルダー中に動かすようにブッシングホルダー86を係合する。
【0068】
ブッシング60は好ましくは、ブッシングホルダー86上にブッシングカバー66を保持するように適合され、それにより、ブッシングカバーがブッシングホルダーの回りを自由に回転し得る。ブッシング60は好ましくは、フランジ端を含む。ブッシングカバー66及びブッシングスプリング90は好ましくは、ブッシングスプリングがブッシングカバーの下部チャンバー102内にあるようにブッシングホルダー86上に据えられる。ブッシングスプリング90はブッシングホルダー86の前方のエッジに据え得る。ブッシング60は、ネジ切りされた端をブッシングホルダー86のネジ切りされた部分中に捻じ込むことにより固定され得る。ブッシング60のフランジ端は好ましくは、ブッシングホルダー86に対してブッシングカバーを保持するためにブッシングカバー66に対して押し付ける。ブッシング60のフランジ端はまた、ブッシングスプリング90を圧縮し得る。ブッシングスプリング90は、ブッシング60が過剰に締めつけられることを防止するように適合される。ブッシング60の過剰な締めつけは、ブッシングホルダー86の回りのブッシングカバー66の回転を妨害又は阻止し得る。
【0069】
図23は、ケーブル10をブッシングカバーの一部に確保するように適合されたケーブルクランプ68を好ましく含むところのブッシングカバー66の一部を示している。ブッシングカバー66は好ましくは、少なくとも二つのケーブルクランプ68を含む。ケーブルクランプ68は好ましくは、レバー76、ピン70及びスプリング108を含む。レバー76は、実質的に中空の外側部分109及びクランピング部分110を含み得る。レバー76は好ましくは、実質的にシリンダー状のピン70でブッシングカバー66のアーム106に接続される。ピン70は、レバー76及びアーム106のU字形溝の両方を通って延び得る。ピン70は、レバー76がピンの回りに旋回し得るようにアーム106のU字形溝内に据え付けられ得る。
【0070】
スプリング108は好ましくはピン70上に据えられ、そしてブッシングカバー66中にかつレバー76に沿って延びる。スプリング108は好ましくは、レバー76の中空部分に延びる。その停止位置において、スプリング108は好ましくは、レバー76がブッシングカバー66から離れて動くように中空部分109の内側エッジに力を働かせる。中空部分109がブッシングカバー66から離れて延びるとき、クランピング部分110は好ましくは、ブッシングカバーに対して配置される。十分な力で圧縮されるとき、レバー76は、クランピング部分110がもはやブッシングカバー66に接触しないようにピン70の回りに旋回し得る。ケーブル10はレバー76の下を通過され得、一方、クランピング部分110はその高くされた位置にある。クランプレバー76の押し下げは好ましくは、スプリング108を圧縮する。レバー76に与えられている力の除去は好ましくは、スプリング108が伸びることを可能にし、それにより、クランピング部分110がブッシングカバー66に戻ることを強いる。もし、ケーブル10が、力がレバー76から取り去られるときに存在するなら、クランピング部分110はケーブルに対して圧縮されるようになり得て、それをブッシングカバー66に対して所定位置に確保する。
【0071】
アームスプリング92及びロックスプリング94は圧縮バネでありうる。ケーブルロック68のスプリング108は好ましくはねじりコイルバネである。ブッシングスプリング90は好ましくはスプリングワッシャーである。この出願の文脈において、術語「スプリングワッシャー」は、アセンブリー中の隣接する部材に所定の力を与えるように適合されたスプリングを意味する。
【0072】
図17に戻って、ドライバー56はドライバーの細長い部材112に取付けられたハンドル114を含み得る。ハンドル114は好ましくは、ドライバー56が実質的にT字形であるように、細長い部材112に垂直方向に取付けられているところの棒である。ハンドル114は、ドライバー56がねじって動かされることを可能にするために回転され得る。細長い部材112はシャフト58より実質的に長くあり得る。ドライバー56は好ましくは、コネクター20のピン22に係合するように適合されたヘッド116を含む。ヘッド116は好ましくは、ハンドル114と反対の細長い部材112の端に位置付けられる。ヘッド116の形状は、ハンドルの回転がピンにねじる力を与え得るように、適切に凹まされた形状のピン22と接続するように選ばれ得る。ヘッド116は好ましくは、ピン22の開口部44の上側部分46の六角形の凹みと連結するために六角形状である。
【0073】
シャフト58は、実質的にシリンダー状かつ中空であり得る。シャフト58の中空部分は好ましくは、ドライバー56の細長い部分112がシャフトの中央を通って通過され得るように寸法どりされる。シャフト58は、ドライバー56がピン22と係合することが出来、一方、コネクター20がシャフトと接触するように形成される。ドライバー56は、ドライバー56の回転がピンに回転を生ずるようにピン22と係合することができる。ドライバー56は好ましくは、ドライバーの回転がピン22を、コネクター20内にケーブル10を確保するところの位置へと回転させるように、ピン22と係合する。一度、ケーブル10が、この位置に締められたなら、ドライバー56は、ドライバーの回転がピンを、コネクター20内でケーブルの動きを可能にする位置へと回転させるように、ピン22と係合することができる。
【0074】
ヒトの骨の一部の回りに外科用ケーブルシステムを移植するための外科手法は、所望の部分の回りにループを形成すること、ケーブル10を引張ること、そしてコネクター20内にケーブルを確保することを含む。ループは好ましくは、ヒトの骨の一部を回ってコネクター20を通してケーブル10を通しそしてコネクターを通して戻すことにより形成される。ある実施態様において、ケーブル10は二つ又はそれ以上の脊椎の回りにループ状にされ得る。他の実施態様において、ケーブル10は脊椎及び脊椎固定装置の周りを通され得る。脊椎固定装置は、ヒト脊椎の部分を固定するように適合され、そして、棒であり得る。
【0075】
図7に示されているように、ケーブル10は、ヒトの骨の一部の回りにコネクター20の導管26を通って通過され、別の導管26を通って戻され得る。ある実施態様において、ケーブル10は、コネクター本体24の後方の面33から出てコネクター20を通され得る。骨部分を取り囲んだ後、ケーブル10は、前面35からコネクター本体24に再度入り得る。図8に示されているように、他の実施態様において、ケーブル10は、コネクター本体24の後方の面33から出てコネクター20を通され得る。骨部分を取り囲んだ後、ケーブル10は、後方の面33からコネクター本体24に再度入ることができて、骨部分の回りにループを形成する。ケーブル10の両端は、コネクター本体24から外に延び得る。該両端は、互いの関係において実質的に平行の位置にありうる。
【0076】
図1に示されているように、他の実施態様において、ケーブル10は先端16を含み得る。図7に再び戻って、先端16は好ましくは、導管26の直径より実質的に大きい直径である。先端16は好ましくは、ケーブル10が導管26を通って完全に通過することを防止する。ケーブル10は、コネクター本体24の後方の面33から出てコネクター20を通され得る。ケーブル10は好ましくは、先端16がコネクター本体24の前面34に対して配置されるまで、コネクター本体24を通される。骨部分を取り囲んだ後、ケーブル10は、前面35からコネクター本体24に再び入り得る。他の実施態様において、ケーブル10は、コネクター本体の後方の面33からコネクター本体24に再び入り得る。ケーブル10に張力がかけられたとき、先端16はコネクター本体24の前面35に対して配置され得る。先端16は、ケーブル10の張力が開放されるまで、コネクター本体24の面に対して配置されたままであり得る。
【0077】
別の実施態様において、(図13を参照して)先端16は好ましくは、ピン22の開口部44の直径より実質的に大きい直径である。先端16は好ましくは、ケーブル10が開口部44を完全に通過することを防止する。ケーブル10は好ましくは、先端16が開口部の下側部分48に対して配置されるまで、開口部44を通される。ヒトの骨部分を取り囲んだ後、ケーブル10は、導管26の一つを通ってコネクター本体24中を通過され得る。ピン22は好ましくは、導管26の一つを通るケーブル10のこの通過を可能にするように配位される。ケーブル10に張力がかけられるとき、先端16は、開口部44の下側部分48に対して配置され得る。先端16は、ケーブル10の張力が開放されるまで、開口部44の下側部分48に対して配置されたままであり得る。
【0078】
テンショナー50は、ケーブル10がヒトの骨部分の回りを取り囲んだ後、ケーブル10における張力を増加するために使用され得る。テンショナー50の好ましい実施態様は図14に示されている。テンショナー50は、先端80がブッシング60の前面近傍に位置付られるようにシャフト58を位置付けることにより、コネクター20を受けるように作られ得る。シャフト58は、本体52内に位置づけられることができ、一方、ロックタブ62は前方の位置にある。ロックタブ62は、ロックタブ62の後方の面に圧力を与えることにより、前方の位置に動かされ得る。ロックタブ62上の圧力は、ロックタブがテンショナー本体52から遠ざかって動くことを可能にするために開放され得る。この開放された位置において、ロックタブ62は、シャフト58の後方への動きを防止し得る。
【0079】
ケーブル10が、ヒトの骨部分を回って、かつコネクター20を通してループ状にされた後、コネクターは、テンショナー50の先端80により係合され得る。コネクター20は、コネクターの前面及び後面がくぼみ78(図19参照)と整列されるように、先端80により係合され得る。コネクター20の頂部は、先端80内に実質的に位置付けられ得る。ピン22は、コネクター本体24内に取付けられ得、そして、コネクター本体は先端80により係合され得る。
【0080】
ケーブルの一端は好ましくは、先端80のくぼみ78に沿って配置される。ケーブル端は好ましくは、ケーブルクランプ68によりテンショナー50に締められる。停止位置にあるとき、ケーブルクランプ68のクランピング部分110は、ブッシングカバー66の側面に対して配置され得る。十分な力で押しつけられるとき、レバー76は、クランピング部分110がもはやブッシングカバー66に接触しないように、アームピン72の回りに旋回し得る。クランピング部分110は引き上げられるとき、ケーブル10は、レバー76の下を通過されることができる。レバー76に与えられている力の除去は好ましくは、クランピング部分110をブッシングカバー66に向って動かす。結果として、クランピング部分110は、ケーブルに押し付けられるようになり得、それにより、ブッシングカバー66に対して所定位置に確保される。ある実施態様において、ケーブル10の一つの端は好ましくは、ケーブルクランプ68を使用してブッシングカバー66に確保される。他の実施態様において、ケーブル10の両端は好ましくは、ブッシングカバー66に確保される。
【0081】
圧力が次いで、テンショナー50のアーム54に与えられることができて、アームがテンショナー50の本体52に向う方向に動くようにアームピン72の回りにアームを旋回させる。本体52に向う方向へのアーム54の動きは、本体52から離れるシャフト58の動きを伴い得る。アーム54が旋回される角度は、シャフト58が本体52から延びる距離を決定し得る。アーム54上の圧力が開放されるとき、アームは好ましくは、本体52から離れる方向に動く。本体52から離れるアーム54の動きは好ましくは、シャフト58の位置をもたらさない。ケーブル10がテンショナー50に確保されて、本体52から離れるシャフト58の動きは好ましくは、コネクターから離れる方向にコネクター20を通してケーブル10を引張る。結果として、ケーブル10上の張力が好ましくは増加する。アーム54は、所望の張力を達成するために必要なほど多数回、繰り返し圧力を加えられ、そして開放され得る。
【0082】
ある実施態様において、ケーブル10が張力をかけられた後、ピン22は、コネクター20内にケーブルを確保するために、コネクター本体24中に挿入され得る。ドライバー56は、コネクター本体24中にピン22を挿入するために使用され得る。別の実施態様において、ピン22は、ケーブル10に張力をかけるに先立って、コネクター本体24中に据えられ得る。ピン22は、先端80内に位置付けられ得る。ドライバー56は、それがピン22に係合するまで、シャフト58の中央を通して挿入され得る。ドライバー56の端は好ましくは、ピン22の開口部44内とフィットするように形作られる。ドライバーが開口部44内に挿入されるとき、ドライバー56の回転は、ピン22の回転を伴い得る。ピン22は好ましくは、ケーブル10が導管26の一つを通って通過し得るように配向される。ピン22の回転は、ピンがコネクター本体24内にケーブル10の一部を確保するようにピンの配向を変更し得る。ピン22は好ましくは、確保する配向へと90°回転される。ピン22の回転は好ましくは、ケーブル10に張力がかけられた後に行われる。このようにして、ドライバー56は、先端80からコネクターを除去することなしに、コネクター20内にケーブル10の一部を確保するためにピン22を回転し得る。
【0083】
コネクター20内にケーブル10を確保した後、テンショナー50はコネクターとの係合を解かれ得る。ケーブル10は、テンショナー50との係合が解かれる前に、ケーブルクランプ68から取り除かれ得る。ケーブル10を取り除くために、圧力がレバー76に与えられて、レバーをブッシングカバー66から持ち上げる。結果として、クランピング部分110に作用された保持力が取り除かれて、ケーブル10がクランピング部分の下から取り除かれることを可能にする。ケーブルクランプ68からケーブル10を取り除いた後、コネクター20が次に、テンショナー50の先端80から取り除かれ得る。
【0084】
ある実施態様において、ケーブル10は、コネクター20が、テンショナー50から取り除かれた後、再度張力をかけられる必要がありうる。この状況において、コネクター20は、テンショナー50の先端80中に再度挿入され得る。ケーブル10は、テンショナー50のケーブルクランプ68によりテンショナー50に対して確保され得る。ドライバー56は、ピン22の開口部44中に挿入され得る。この状況において、ピン22は、コネクター本体24を通るケーブル10の動きを可能にするところの配向にドライバー56により回転され得る。ケーブル10は、テンショナーアーム54の操作により再度張力をかけられ得る。所望の張力が達成されるとき、ケーブル10は、コネクター20内にピン22の回転により確保され得る。
【0085】
更なる改良
図10及び11に戻って、ピン22の側面が、導管11の側面に対してケーブルを押し付けるケーブルに対する力を働かせるとき、ケーブル10は、コネクター内に確保され得る。ピンの下側部分上の溝42(図10に示されている)は好ましくは、このロックされた位置においてケーブルに直角に配向される。この力は、コネクターを通るケーブル10の動きを禁止し得る。典型的な使用の間、ケーブルをコネクターから離れる方向に引張る力が、ケーブル上に働かされ得る。この力は、ピンを、溝がケーブルに平行であるところの位置に回転させ得、即ち、コネクター本体を通るケーブルの動きを許す。この回転は典型的には、コネクターのアーム32に接触するピン22の上側部分により禁止される。この接触は、ピンの回転を禁止し、そして従って、系の緊張が維持される。極端な緊張の状況下において、ピン22の上側部分上にアームにより与えられる回転に対する抵抗は、ピンの回転及びケーブルの緩みを妨げるに不十分であり得る。それ故、極端な緊張の間にピンの回転を防止するであろうところの系が考案されることが所望される。
【0086】
一の実施態様において、突出部がピンの上側部分上に作られ得る。突出部は好ましくは、突出部及びロッキング部分が一緒にピンの回転を禁止するようにコネクター本体上に作られたロッキング部分と相互に作用するように形成される。そのような系の実施態様が、図24aに斜視図で示されている。該系は、コネクター本体200及びピン204を含む。コネクター本体200は好ましくは、少なくとも一つの突出部から作り上げられたロッキング部分207を含む。ロッキング部分207は好ましくは、コネクター本体200の側面に沿って延びる。突出部は好ましくは、ピン204の上側部分上に形成された突出部211を受けるための開口部を含む。該開口部は、突出部の一部を通して形成された穴であり得る。好ましくは、該開口部は、突出部中に形成されたスロット又はくぼみであり得る(図24aに示されている)。
【0087】
図24bに示されている他の実施態様において、ロッキング部分は好ましくは、開口部210を一緒に規定するところの二つの突出部206及び208を含む。ロッキング部分は好ましくは、ピン204の上側部分202の高さの約1/4からピンの上側部分の高さに類似までの高さにコネクター本体から延びる。好ましくは、突出物206及び208の高さは、ピンの上側部分202の高さにおおよそ等しい。
【0088】
ピン204は好ましくは、ピンの上側部分202から延びる少なくとも一つの突出部211を含む。該突出部は好ましくは、丸くされた側212及び実質的に平らな側214を含む。図24bにおいて、突出部は、ピン204の上側部分202の頂部付近に描かれているが、しかし、該突出部は、ピンの上側部分の底部と頂部との間の任意のところに位置付けられる。該突出部の幅は、ピンの上側部分の高さの約1/4から約ピンの上側部分の高さ類似までの間であり得る。
【0089】
図25aは、ピンの回転を禁止するための突出部211を含むところのピンを持つコネクターの平面図を示す。突出部211は好ましくは、ピンがロックされていない位置にあるとき、ロッキング部分207から離れて配位される。ピンがロックされていない位置にあるとき、ケーブル205はコネクター200を通って動くために自由であり得る。図25bにおいて、ピンは、ピンがロッキング位置にあるように、図25aに描かれた位置から反時計回り方向に回転された。ピンがロッキング位置にあるとき、ケーブル205は好ましくは、コネクター200を通って動くことを禁止される。ロックされた位置において、ピンは、突出部211が突起物206及び208により形成された開口部内に今や存在するように位置付けられる。突出部211がロッキング位置の開口部中に配向されて、時計回り方向におけるピンの回転が禁止され得る。突出部211の平らなエッジ214は好ましくは、突起物206の平らなエッジと係合して、時計回り方向におけるピンの回転を禁止する。
【0090】
時計回り方向におけるピンの回転が実質的に禁止される一方、ピンは反時計回り方向にまわされ得る。反時計回り方向に回されたとき、突出部211の丸くされたエッジ212は、ロッキング位置の突起物208と接触して、ピンの回転を少し禁止する。突起物208に接触する突出部のエッジ212が丸くされているゆえ、丸くされたエッジ212の少しの部分だけが突起物に接触する。十分な力を与えることにより、丸くされたエッジ212は、突起物208を少し外方向に反らせて、突出部が突起物208を通り越してそしてロッキング位置から離れて回転されるために十分な空間を与える。このようにしてピンは、ロックされていない位置に動かされ得る。
【0091】
典型的な手順の間に、ケーブル205は好ましくは、ループへと形成され、かつコネクター本体200内にケーブルを確保するに先立って張力をかけられる。図11に示されているように、ケーブル205に張力がかけられた後、ピンは、ピンの下側の部分が導管の壁に対してケーブルを押圧するように内部空洞中に位置付けられる。好ましくは、ピンはロックされていない位置(図25aに示されている)からロックされた位置(図25bに示されている)に回転されて、コネクター内にケーブルを確保する。図25bに示されているように、張力をかけられたケーブルがこのようにして確保されるとき、ケーブルは、コネクターから離れる方向222に力を働かせ得る。ピンに働かせるとき、この力は、時計回り方向にピンを回転し得る。もし、抑制されないなら、ピンはロックされていない位置(即ち、ケーブルがもはやコネクター内に確保されないところの位置)に回転し得る。ピン上の突出部211の存在は好ましくは、この回転を禁止する。この回転を禁止することにより、突出部211は、ケーブル205の緩みを禁止する。
【0092】
一つの実施態様において、ピンは、前に述べられたようにピンの下側の部分に形成された一対の溝を持ち得る。ピンの下側の部分は好ましくは、内部空洞にフィットする。溝は好ましくは、溝が導管と整列するときケーブルがコネクター中の導管を通って通過され得るように位置付けられる(図10参照)。ピンが90度だけ回転されるとき、ピンの溝のない部分は好ましくはケーブルを係合し、従って、ケーブルの動きを禁止する(図11参照)。好ましくは、ピンの上側の部分の突出部211は、溝に直角に配位される。図25a及び図25bに戻って、ピンの溝(図示されていない)は好ましくは、ピンの側面224及び226に沿って配置される。図24aに示されているように、ピンがロックされていない位置に位置付けられているとき、溝は好ましくは、ピンの側面224及び226に沿ってケーブル205に平行に延びる。この配位は、ケーブルがコネクター内に形成された導管を経てコネクターを通って自由に動くことを可能にし得る。ケーブル205の一部は溝中に延び得る。突出部211は好ましくは、側面224及び226に直角な側面、例えば、側面228上に位置付けられる。図24aに示されているように、ロックされていない位置において、ピンは、突出部211がケーブルの一部に平行な方向にピンから延びるようにコネクター内に配向され得る。
【0093】
ケーブルがコネクター内に確保されるべきとき、ピンは、反時計回り方向に回転され得る。この動きは、ピンの側面224及び226を及び従って溝を、ケーブル205に直角な配向へと好ましくは動かす。ケーブルは好ましくは、ピンの下側部分の溝のない部分と接触し、そして、コネクターの内側の導管に押し付けられる。この押し付け力は、コネクター内にケーブルを確保する。ピンがこのロッキング配位に位置されるとき、突出部211は、突起物206及び208により規定された開口部中に動く。このように、ピンを回転することによりケーブルを確保する動作は好ましくは、ケーブルを確保するための方向と反対の方向(即ち、時計回り方向)における回転が禁止されるような位置に突出部を動かす。
【0094】
ロッキング位置の突起物208は好ましくは、ピンの過剰な回転を防止するために位置付けられる。有意な量の力がピンを回転するために与えられる必要がある故に、ピンの過剰な回転を防止するために障害物が存在することが望ましい。ピンの過剰な回転は、導管と溝との再配列をもたらし得て、ケーブルがコネクターを通って動くことを自由にし得る。ロッキング位置の突起物208は好ましくは、ピンのこの過剰な回転を防止する。突起物208は、突出部211の曲線を付けられたエッジ212が好ましくはピンの回転中に接触するところの障害物を提供し、従って、反時計回り方向のピンの更なる回転を禁止する。突出部上の曲がった面の使用は、もし、十分な追加の回転力がピンに与えられるなら、更に反時計回り方向の回転を可能にし得る。
【0095】
図26a及び26bに示されているように、他の実施態様において、二つのロッキング位置を含むコネクターは、二つの突出部を含むピンに接続して使用され得る。図26a及び26bに示されているように、コネクターの第一のロッキング位置207は好ましくは、第二のロッキング位置240に向かい合って配向される。第一のロッキング位置は好ましくは、開口部207を規定するところの突起物206及び208を含む。第二のロッキング位置は好ましくは、開口部246を規定するところの突起物242及び244を含む。ピン204は好ましくは、互いに向かい合って配向された二つの突出部211及び250を含む。各突出部は好ましくは、丸くされた面と平らな面を含む。
【0096】
ピンは好ましくは、既に述べたようなピンの下側の部分に形成された一対の溝を持つ。ピンの溝は好ましくは、ピンの側面224及び226に沿って位置付けられる。ピンがロックされていない位置に位置付けられるとき(図26aに示されている)、溝は、側面224及び226に沿いケーブル205に平行に延びる。この配向は、ケーブル205がコネクターを通って自由に動くことを可能にする。ロックされていない位置において、突出部は好ましくは、ロッキング位置207及び240から離れて配向されれる。突出部211及び250は好ましくは、側面224及び226に垂直な側面に位置付けられる。
【0097】
ケーブルがコネクター内に確保されるべきとき、ピンは、反時計回り方向に回転され得る。この動きは、ピンの側面224及び226を及び従って溝を、ケーブル205に直角な位置に好ましくは動かす。ケーブルは好ましくは、ピンの下側部分の溝のない部分と接触し、そして、コネクターの内側の導管に押し付けられる。この押し付け力は、コネクター内にケーブルを確保し得る。ピンがこのロッキング配向に位置されるとき、突出部211及び250は、ロッキング部分207及び240の開口部内に移動する。このように、ピンを回転することによりケーブルを確保する動作は好ましくは、ケーブルを確保するための方向と反対の方向(即ち、時計回り方向)における回転が禁止されるような位置に突出部を動かす。
【0098】
二つの突起物及び二つのロッキング部分の使用は、ケーブルがコネクター本体内に確保されるときはいつでも、ピンがロックされた位置に確保され得ると言う利点を有する。加えて、二つの突起物は、ピンがロックされた位置にあるとき、時計回り方向のピンの回転に対する高められた抵抗を与え得る。
【0099】
本発明の種々の態様の更なる改変及び替りの実施態様は、この明細書の記述から当業者に明らかであろう。従って、本明細書の記述は、単に例示として解釈されるべきであり、かつ本発明を実行する一般的方法を当業者に教示する目的のためである。本明細書に示されかつ述べられた発明の形態は、本発明の好ましい実施態様と考えられるべきであると理解されなければならない。多くの要素及び物質が、本明細書において説明されかつ述べられたものと取り換えられることができ、部品及びプロセスは逆にされることができ、かつ本発明のある特徴は独立して利用されることができ、全ては、本発明のこの説明の利点を持った後に当業者に明らかであろう。特許請求の範囲に述べられた本発明の精神及び範囲から離れることなしに、本明細書において述べられた要素を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】図1は、コネクターの側面図を示す。
【図2】図2は、ケーブルの斜視図を示す。
【図3】図3は、側面から見たコネクターの断面図を示す。
【図4】図4は、前面から溝に向って見たピンの断面図を示す。
【図5】図5は、ピンの側面図を示す。
【図6】図6は、前面から見たピンの断面図を示す。
【図7】図7は、ケーブルが出るところの第二の面と反対側の第一の面に入ることによりループを形成しているケーブルを有するコネクターの平面図を示す。
【図8】図8は、ケーブルが出るところの面と同一の面に入ることによりループを形成しているケーブルを有するコネクターの平面図を示す。
【図9】図9は、ケーブルの一部がピンの開口部に存在する状態にある、確保された位置におけるコネクターをコネクターの側面から見た断面図を示す。
【図10】図10は、ケーブルがコネクター本体内で動き得る状態のコネクターを側面から見た断面図を示す。
【図11】図11は、ケーブルがコネクター本体内で固定位置に確保された状態のコネクターを側面から見た断面図を示す。
【図12】図12は、ケーブルがコネクター本体内で動き得る状態のコネクターを底面から見た断面図を示す。
【図13】図13は、ケーブルがコネクター本体内で固定位置に確保された状態のコネクターを底面から見た断面図を示す。
【図14】図14、テンショナーの斜視図を示す。
【図15】図15は、テンショナーの本体を側面から見た断面図を示す。
【図16】図16は、テンショナーの本体の背面図を示す。
【図17】図17は、テンショナーの側面から見た断面図を示す。
【図18】図18は、テンショナーのシャフトの先端を前方から見た図を示す。
【図19】図19は、シャフトの先端を側面から見た図を示す。
【図20】図20は、テンショナーのブッシングカバーをブッシングカバーの側面から見た断面図を示す。
【図21】図21は、ブッシングカバーの側面図を示す。
【図22】図22は、ブッシングカバーの平面図を示す。
【図23】図23は、ケーブルクランプを伴うブッシングカバーを側面から見た部分断面図を示す。
【図24a】図24aは、単一のロッキング突起物を持つコネクターの斜視図を示す。
【図24b】図24bは、開口部を規定する一対の突起物を持つコネクターの斜視図を示す。
【図25a】図25aは、ロックされていない位置における単一のロッキング突起物を持つコネクターの平面図を示す。
【図25b】図25bは、ロックされた位置における単一のロッキング突起物を持つコネクターの平面図を示す。
【図26a】図26aは、ロックされていない位置における一対のロッキング突起物を持つコネクターの平面図を示す。
【図26b】図26bは、ロックされたにおける一対のロッキング突起物を持つコネクターの平面図を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体、ここで本体は内部空洞、導管、および突起物を含み、導管は内部空洞と通じており、突起物は開口部を含む;
使用中に骨の一部を係合するためのループを形成するために導管を通るように構成されたケーブル、ここで、ケーブルの一部は使用中に内部空洞の中に延びる;および
突出部を含むピン;
を含む骨固定システムであって、
ピンが、使用中に内部空洞内で、ケーブルの一部を本体に関して確保するための第一位置に配置可能であり、かつピンが、使用中にケーブルが本体に関して移動可能であるように使用中に第二位置に配置可能であり、
そして、ピンの回転が使用中に実質的に妨げられるように、ピンが第一位置にあるときに突出部が開口部内にフィットするように構成されている
ところのシステム。
【請求項2】
導管が本体の中を横方向に通って内部空洞と通じており、かつ導管が内部空洞に関して実質的に垂直に配位している、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
内部空洞が、導管と内部空洞の間に位置する開き口を含み、開き口は、ケーブルの一部が使用中に開き口を通って内部空洞の中に延び得るように位置している、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
ピンが溝をさらに含み、ここで溝はケーブルの直径より実質的に大きい幅を有し、かつ溝はピン上に位置して、使用中にケーブルがピンを通り過ぎて自由に動くことを可能にする、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
ピンが溝をさらに含み、ここで溝は使用中に導管と一直線に並ぶように適合され、そして溝が、使用中にケーブルが導管を通って移動することを可能にするように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
ピンが溝をさらに含み、ここで溝は、使用中にピンが第一位置にあるとき、導管に対して実質的に垂直に配位している、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
使用中にケーブルが本体内で確保されるように、ピンがケーブルを導管に対して押しつけるように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
ピンが上側部分および下側部分をさらに含み、上側部分が下側部分の直径より実質的に大きい直径を含み、上側部分上に突出部が形成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
ピンが上側部分および下側部分をさらに含み、下側部分が内部空洞の直径より実質的に小さい直径を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
ピンが上側部分および下側部分をさらに含み、上側部分が内部空洞の直径より実質的に大きい直径を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
ピンが内部空洞内に確保される、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
使用中にケーブルの一部を本体に関して確保するために、ピンが第二位置から第一位置へ回転するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
使用中にケーブルの一部が本体を通って移動することを可能にするために、ピンが第一位置から第二位置へ回転するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
ピンが第一方向に回転するように構成され、第一方向と反対の方向でのピンの回転を阻止するように突出部が構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
ピンが第一方向に回転して第一位置に入るように構成され、ピンが第一位置にあるときに開口部を係合するように突出部が構成され、突出部と開口部との係合が第一方向と反対の方向でのピンの回転を実質的に阻止する、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
骨がヒトの脊椎骨である、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
内部空洞、導管、第一突起物および第二突起物を含む本体、ここで、導管は内部空洞と通じており、第一突起物および第二突起物は一緒になって開口部を規定し、内部空洞は本体を通っている;
使用中に骨の一部を係合するためのループを形成するために導管を通るように構成されたケーブル、ここで、ケーブルの一部は使用中に内部空洞の中に延びる;および
上側部分を含むピン、ここで、上側部分は突出部を含む;
を含む骨固定システムであって、
ピンが、使用中に内部空洞内で、ケーブルの一部を本体に関して確保するための第一位置に配置可能であり、かつピンが、使用中にケーブルが本体に関して移動可能であるように、使用中に内部空洞内で第二位置に配置可能であり、
そして、ピンの回転が使用中に実質的に妨げられるように、ピンが第一位置にあるときに突出部が開口部内にフィットするように構成されている
ところのシステム。
【請求項18】
導管が本体の中を横方向に通って内部空洞と通じており、かつ導管が内部空洞に関して実質的に垂直に配位している、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
内部空洞が、導管と内部空洞の間に位置する開き口を含み、開き口は、ケーブルの一部が使用中に開き口を通って内部空洞の中に延び得るように位置している、請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
ピンが溝をさらに含み、ここで溝はケーブルの直径より実質的に大きい幅を有し、かつ溝はピン上に位置して、使用中にケーブルがピンを通り過ぎて自由に動くことを可能にする、請求項17に記載のシステム。
【請求項21】
ピンが溝をさらに含み、ここで溝は使用中に導管と一直線に並ぶように構成され、そして溝は、使用中にケーブルが導管を通って移動することを可能にするように構成されている、請求項17に記載のシステム。
【請求項22】
ピンが溝をさらに含み、ここで溝は、使用中にピンが第一位置にあるとき、導管に対して実質的に垂直に向いている、請求項17に記載のシステム。
【請求項23】
ピンが下側部分をさらに含み、ここで下側部分は、使用中にケーブルが本体内で確保されるように、ケーブルを導管に対して押しつけるように構成されている、請求項17に記載のシステム。
【請求項24】
ピンが下側部分をさらに含み、上側部分が下側部分の直径より実質的に大きい直径を含む、請求項17に記載のシステム。
【請求項25】
ピンが下側部分をさらに含み、下側部分が内部空洞の直径より実質的に小さい直径を含む、請求項17に記載のシステム。
【請求項26】
ピンの上側部分が内部空洞の直径より実質的に大きい直径を含む、請求項17に記載のシステム。
【請求項27】
ピンが内部空洞内に確保されている、請求項17に記載のシステム。
【請求項28】
第一突起物および第二突起物が本体の側面で互いに一定の距離を置いて位置している、請求項17に記載のシステム。
【請求項29】
使用中にケーブルを本体に関して確保するために、ピンが第二位置から第一位置へ回転するように構成されている、請求項17に記載のシステム。
【請求項30】
使用中にケーブルの一部が本体を通って移動することを可能にするために、ピンが第一位置から第二位置へ回転するように構成されている、請求項17に記載のシステム。
【請求項31】
ピンが第一方向に回転するように構成され、かつ第一方向と反対の方向でのピンの回転を阻止するように突出部が構成されている、請求項17に記載のシステム。
【請求項32】
ピンが第一方向に回転して第一位置に入るように構成され、ピンが第一位置にあるときに開口部を係合するように突出部が構成され、そして突出部と開口部との係合が第一方向と反対の方向でのピンの回転を実質的に阻止する、請求項17に記載のシステム。
【請求項33】
内部空洞が導管に対して実質的に垂直に配位している、請求項17に記載のシステム。
【請求項34】
骨がヒトの脊椎骨である、請求項17に記載のシステム。
【請求項35】
内部空洞、導管、第一突起物および第二突起物を含む本体、ここで、第一突起物は第一開口部を含み、第二突起物は第二開口部を含み、導管は内部空洞と通じるように構成され、第一突起物および第二突起物が本体の向かい合う側に位置している;
使用中に骨の一部を係合するためのループを形成するために導管を通るように構成されたケーブル、ここで、ケーブルの一部は使用中に内部空洞の中に延びている;および
上側部分を含むピン、ここで、上側部分は第一突出部および第二突出部を含む;
を含む骨固定システムであって、
ピンが、ケーブルを本体に関して確保するために第一位置へと回転可能であり、かつピンが、ケーブルが使用中に本体に関して移動可能であるように第二位置へと回転可能であり、
そして、ピンが第一位置にあるときに第一開口部を係合するように第一突出部が構成され、ピンが第一位置にあるときに第二開口部を係合するように第二突出部が構成され、第一および第二突出部と第一および第二開口部との係合が、使用中にピンの回転を実質的に妨げる
ところのシステム。
【請求項36】
導管が本体の中を横方向に通って内部空洞と通じており、かつ導管が内部空洞に関して実質的に垂直に配位している、請求項35に記載のシステム。
【請求項37】
内部空洞が、導管と内部空洞の間に位置する開き口を含み、開き口は、ケーブルの一部が使用中に開き口を通って内部空洞の中に延び得るように位置している、請求項35に記載のシステム。
【請求項38】
ピンが溝をさらに含み、ここで溝はケーブルの直径より実質的に大きい幅を有し、かつ溝はピン上に位置して、使用中にケーブルがピンを通り過ぎて自由に動くことを可能にする、請求項35に記載のシステム。
【請求項39】
ピンが溝をさらに含み、ここで溝は使用中に導管と一直線に並ぶようにピン上に位置しており、かつ溝は、使用中にケーブルが本体を通って移動することを可能にする、請求項35に記載のシステム。
【請求項40】
ピンが溝をさらに含み、ここで溝は、使用中にピンが第一位置にあるとき、導管に対して実質的に垂直に向いている、請求項35に記載のシステム。
【請求項41】
ピンが下側部分をさらに含み、ここで下側部分は、使用中にケーブルが本体内で確保されるようにケーブルを導管に対して押しつけるように構成されている、請求項35に記載のシステム。
【請求項42】
ピンが下側部分をさらに含み、上側部分が下側部分の直径より実質的に大きい直径を含む、請求項35に記載のコネクター。
【請求項43】
ピンが内部空洞内に確保されている、請求項35に記載のコネクター。
【請求項44】
使用中にケーブルが本体を通って移動することを可能にするためにピンが第一位置から第二位置へ回転するように構成されている、請求項35に記載のコネクター。
【請求項45】
使用中にケーブルを本体に関して確保するためにピンが第二位置から第一位置へ回転するように構成されている、請求項35に記載のコネクター。
【請求項46】
ピンが第一方向に回転するように構成され、第一および第二突出部が第一方向と反対の方向でのピンの回転を阻止するように構成されている、請求項35に記載のコネクター。
【請求項47】
骨がヒトの脊椎骨である、請求項35に記載のコネクター。
【請求項48】
内部空洞、導管および突起物を含む本体、ここで、導管は内部空洞と通じており、突起物は開口部を含む;および
突出部および溝を含むピン;
を含む骨固定デバイスであって、
ピンは空洞内にフィットするように構成され、溝および導管は使用中にケーブルを受けるように配列可能であり、ピンは、溝が導管と実質的に一直線に並ぶように使用中に空洞内で第一位置に配置可能であり、かつピンは、溝が導管に対して実質的に垂直であるように空洞内で第二位置に配置可能であり、
そして、突出部は、使用中にピンの回転が実質的に妨げられるように、ピンが第一位置にあるときに開口部内にフィットするように構成されている
ところのデバイス。
【請求項49】
導管が本体の中を横方向に通って内部空洞と通じており、かつ導管が内部空洞に関して実質的に垂直に配位している、請求項48に記載のデバイス。
【請求項50】
内部空洞が、導管と内部空洞の間に位置する開き口を含む、請求項48に記載のデバイス。
【請求項51】
ピンが上側部分および下側部分をさらに含み、上側部分が下側部分の直径より実質的に大きい直径を含み、上側部分上に突出部が形成されている、請求項48に記載のデバイス。
【請求項52】
ピンが上側部分および下側部分をさらに含み、下側部分が内部空洞の直径より実質的に小さい直径を含む、請求項48に記載のデバイス。
【請求項53】
ピンが上側部分および下側部分をさらに含み、上側部分が内部空洞の直径より実質的に大きい直径を含む、請求項48に記載のデバイス。
【請求項54】
ピンが内部空洞内に確保されている、請求項48に記載のデバイス。
【請求項55】
使用中にピンが第二位置から第一位置へ回転するように構成されている、請求項48に記載のデバイス。
【請求項56】
使用中にピンが第一位置から第二位置へ回転するように構成されている、請求項48に記載のデバイス。
【請求項57】
ピンが第一方向に回転するように構成され、第一方向と反対の方向でのピンの回転を阻止するように突出部が構成されている、請求項48に記載のデバイス。
【請求項58】
ピンが第一方向に回転して第一位置に入るように構成され、ピンが第一位置にあるときに開口部を係合するように突出部が構成され、突出部と開口部との係合が第一方向と反対の方向でのピンの回転を実質的に阻止する、請求項48に記載のデバイス。
【請求項59】
骨がヒトの脊椎骨である、請求項48に記載のデバイス。
【請求項60】
ケーブルをコネクターに通し、ヒトの骨要素の周囲に回し、コネクターに戻すことによりループを形成する工程、ここで、コネクターはロッキング部分を含む;
テンショナーを使用してケーブルに張力をかける工程;および
ピンをコネクター本体内に配置する工程、ここで、ピンは突出部を含み、ピンがケーブルを係合してケーブルをコネクター本体内に確保し、それによってループの大きさを固定し、突出部が、ピンの回転が実質的に阻止されるようにロッキング部分を係合する;
を含む、外科用ケーブルシステムを外科的に移植する方法。
【請求項61】
ループがヒト脊椎の少なくとも2個の椎骨を取り囲む、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
ケーブルをヒトの骨要素の周囲に回す工程が、ループを骨の一部に通すことをさらに含む、請求項60に記載の方法。
【請求項63】
ループが脊椎固定デバイスおよびヒト脊椎の椎骨を取り囲む、請求項60に記載の方法。
【請求項64】
コネクターが第一導管および第二導管をさらに含み、ケーブルをコネクターに通す工程が、ケーブルを第一面に通して第一導管に入れ、本体の第二面から出すことを含み、ケーブルをコネクター本体に戻す工程が、ケーブルを第一面に通して第二導管に入れ、第二面から出すことを含む、請求項60に記載の方法。
【請求項65】
ケーブルの両端がコネクター本体から外へ延びるようにループが形成される、請求項60に記載の方法。
【請求項66】
ケーブルの両端がコネクター本体から外へ延びるようにループが形成され、ケーブルに張力をかける前にケーブルの両端がテンショナーに確保される、請求項60に記載の方法。
【請求項67】
ケーブルをコネクターに通す前に、ピンをコネクター内に配置する、請求項60に記載の方法。
【請求項68】
ケーブルをヒトの骨要素の周囲に回す前にケーブルをピンに通すことをさらに含む、請求項60に記載の方法。
【請求項69】
ケーブルに張力をかける前にコネクターをテンショナーの先端内に配置することをさらに含む、請求項60に記載の方法。
【請求項70】
ケーブルに張力をかける前にケーブルをテンショナーに確保することをさらに含む、請求項60に記載の方法。
【請求項71】
ピンを配置する前にドライバーをピンの中へ挿入することをさらに含む、請求項60に記載の方法。
【請求項72】
ピンを配置する工程が、ピンを回転することを含む、請求項60に記載の方法。
【請求項73】
ピンを配置する工程が、ピンをコネクター本体に挿入することを含む、請求項60に記載の方法。
【請求項74】
ケーブルがコネクター本体内で移動することを可能にするためにピンの位置をコネクター内で変える工程;
テンショナーを使用してケーブルに再び張力をかける工程;および
ケーブルをコネクター本体内に確保するためにピンをコネクター本体内に再配置する工程;
をさらに含む、請求項60に記載の方法。
【請求項75】
ピンの位置を変える工程が、ピンを回転させることを含む、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
ピンの位置を変える工程が、ピンをコネクター本体から取り除くことを含む、請求項74に記載の方法。
【請求項77】
ピンを再配置する工程が、ピンを回転させることを含む、請求項74に記載の方法。
【請求項78】
ピンを再配置する工程が、ピンをコネクター本体に挿入することを含む、請求項74に記載の方法。
【請求項79】
ピンを配置する工程が、突出部がロッキング部分を係合するようにピンを第一方向に回転させることを含み、突出部はピンの第一方向と反対の方向での回転を阻止するように構成されている、請求項60に記載の方法。
【請求項80】
ピンの位置を変える工程が、突出部がロッキング部分の係合を外すようにピンを第一方向に回転させることを含む、請求項74に記載の方法。
【請求項81】
ピンを再配置する工程が、突出部がロッキング部分を係合するようにピンを第一方向に回転させることを含み、突出部はピンの第一方向と反対の方向での回転を阻止するように構成されている、請求項74に記載の方法。
【請求項82】
内部空洞、第一導管、第二導管、第一ロッキング部分および第二ロッキング部分を含む本体、ここで、第一ロッキング部分は第一開口部を含み、第二ロッキング部分は第二開口部を含み、第一導管および第二導管は内部空洞と通じるように構成されている;および
第一の溝、第二の溝、第一突出部および第二突出部を含むピン、ここで、ピンは使用中に内部空洞内で回転可能であるように構成されている;
を含む骨固定システムのためのコネクターであって、
使用中にケーブルを受けるために第一および第二の溝が第一および第二導管と一直線に配列可能であり、第一および第二の溝が第一および第二導管と実質的に一直線に並ぶようにピンが空洞内で第一位置へ回転可能であり、第一および第二の溝が第一および第二導管と実質的に垂直であるようにピンが空洞内で第二位置へ回転可能であり;
そして、ピンの回転が使用中に実質的に妨げられるように、ピンが第一位置にあるときに第一および第二突出部が第一および第二開口部内にフィットするように構成されている
ところのコネクター。
【請求項83】
内部空洞を含む本体;
使用中に本体を通りヒトの骨の一部を係合するためのループを形成するように適合されているケーブル;および
本体に関して使用中に内部空洞内で、ケーブルの一部を確保するための第一位置に配置可能であり、それによって使用中にループの大きさを固定するピン、ここで、ピンは第二位置に配置可能であり、その結果、使用中にループの大きさを変えることを可能にするためにケーブルが本体に関して移動可能である;
を含むコネクター。
【請求項84】
ケーブルが、細長くされ、かつ実質的に可撓性の主要部分をさらに含み、主要部分が撚られた金属ワイヤを含む、請求項83に記載のコネクター。
【請求項85】
ケーブルが、ヒトの骨の一部の周囲にケーブルを案内するように適合された誘導部分をさらに含む、請求項83に記載のコネクター。
【請求項86】
ケーブルが誘導部分をさらに含み、ここで誘導部分は撚られていないワイヤを含み、かつ誘導部分はヒトの骨の一部の周囲にケーブルを案内するように適合されている、請求項83に記載のコネクター。
【請求項87】
ケーブルがケーブルの一端に位置した先端をさらに含み、先端がケーブルの直径より大きい直径を含む、請求項83に記載のコネクター。
【請求項88】
ケーブルがケーブルの一端に位置した先端をさらに含み、先端が内部空洞の一部より大きい直径を含む、請求項83に記載のコネクター。
【請求項89】
本体が、本体の第一側面から延びる第一アームおよび本体の第二側面から延びる第二アームをさらに含み、本体が実質的にU型であるように第二側面が第一側面と向かい合って位置している、請求項83に記載のコネクター。
【請求項90】
本体が、本体の第一側面から延びる第一アームおよび本体の第二側面から伸びる第二アームをさらに含み、第二側面が第一側面と向かい合って位置している、請求項83に記載のコネクター。
【請求項91】
本体が、第一アームおよび第二アームをさらに含み、使用中にピンが内部空洞内で回転するように適合されるようにそれらのアームが位置している、請求項83に記載のコネクター。
【請求項92】
本体が、第一アームおよび第二アームをさらに含み、内部空洞が第一アームと第二アームとの間で本体全体を長さ方向に通る、請求項83に記載のコネクター。
【請求項93】
ピンが上側部分および下側部分をさらに含み、上側部分が下側部分の直径より実質的に大きい直径を含む、請求項83に記載のコネクター。
【請求項94】
ピンが下側部分をさらに含み、下側部分が内部空洞の直径より実質的に小さい直径を含む、請求項83に記載のコネクター。
【請求項95】
ピンが上側部分をさらに含み、上側部分が内部空洞の直径より実質的に大さい直径を含む、請求項83に記載のコネクター。
【請求項96】
ピンが上側部分をさらに含み、上側部分は、ピンの向かい合う側面上に距離を置いて位置された少なくとも2個の実質的に平らなエッジを含み、ピンの上側部分が本体内にフィットする大きさである、請求項83に記載のコネクター。
【請求項97】
ピンが上側部分をさらに含み、上側部分は、ピンの向かい合う側面上に距離を置いて位置された少なくとも2個の実質的に平らなエッジを含み、本体が本体の向かい合う側面から延びる第一アームおよび第二アームを含み、ピンの上側部分が第一アームと第二アームとの間にフィットする大きさである、請求項83に記載のコネクター。
【請求項98】
ピンが内部空洞内に確保されるように適合されている、請求項83に記載のコネクター。
【請求項99】
使用中に本体に関してケーブルの一部を確保するために、ピンが第一位置から第二位置へ回転するように適合されている、請求項83に記載のコネクター。
【請求項100】
使用中にケーブルの一部が本体を通って移動することを可能にするために、ピンが第二位置から第一位置へ回転するように適合されている、請求項83に記載のコネクター。
【請求項101】
内部空洞、第一導管および第二導管を含む本体、ここで、少なくとも一方の導管は内部空洞と通じている;
使用中にヒトの骨の一部を係合するためのループを形成するために本体を通るように適合されたケーブル;および
開口部を含むピン、ここで、ピンは内部空洞内で配置可能であり、ピンは使用中に内部空洞内で、本体に関してケーブルの一部を確保するための第一位置に配置可能であり、それによって使用中にループの大きさを固定し、かつピンは第二位置に配置可能であり、その結果、使用中にループの大きさを変えることを可能にするためにケーブルが本体に関して移動可能である;
を含むコネクター。
【請求項102】
ケーブルの直径が導管の幅より実質的に小さい、請求項101に記載のコネクター。
【請求項103】
ケーブルがケーブルの一端に位置した先端をさらに含み、先端が導管の幅より実質的に大きい直径を含む、請求項101に記載のコネクター。
【請求項104】
ケーブルがケーブルの一端に位置した先端をさらに含み、先端が開口部の下側部分の直径より実質的に大きい直径を含む、請求項101に記載のコネクター。
【請求項105】
本体が第一アームおよび第二アームをさらに含み、内部空洞が第一アームと第二アームとの間の本体全体を長さ方向に通り、内部空洞が導管に対して実質的に垂直に配位している、請求項101に記載のコネクター。
【請求項106】
導管が本体を横方向に通って内部空洞と通じており、導管が内部空洞に対して実質的に垂直に配位している、請求項101に記載のコネクター。
【請求項107】
内部空洞が、導管の一方と内部空洞との間に位置した少なくとも1個の開き口を含み、ケーブルが導管の一方を通り、ケーブルが開き口を通って内部空洞の中に延び得る、請求項101に記載のコネクター。
【請求項108】
ピンが第一の溝および第二の溝をさらに含み、第一および第二の溝はピンの下側部分の向かい合う側面に位置している、請求項101に記載のコネクター。
【請求項109】
ピンが溝をさらに含み、溝はケーブルの直径より実質的に大きい幅を有し、溝は使用中にケーブルがピンを通り過ぎて自由に動くことを可能にするように適合されている、請求項101に記載のコネクター。
【請求項110】
ピンが第一の溝および第二の溝をさらに含み、それらの溝は、使用中に導管によって規定される平面にあるように適合されている、請求項101に記載のコネクター。
【請求項111】
ピンが第一の溝および第二の溝をさらに含み、それらの溝は使用中に第一導管および第二導管と一直線に並ぶように適合され、溝はケーブルが本体を通って移動することを可能にする、請求項101に記載のコネクター。
【請求項112】
ピンが第一の溝および第二の溝をさらに含み、それらの溝は使用中に第一導管および第二導管に対して垂直であるように適合され、ピンは本体を通るケーブルの移動を阻止する、請求項101に記載のコネクター。
【請求項113】
ピンが下側部分をさらに含み、下側部分は、ケーブルが本体内に確保されるようにケーブルを導管の一方に対して押しつけるように適合されている、請求項101に記載のコネクター。
【請求項114】
開口部がピン全体を長さ方向に通って延びている、請求項101に記載のコネクター。
【請求項115】
開口部が上側部分および下側部分を含み、上側部分が下側部分より大きい直径を含む、請求項101に記載のコネクター。
【請求項116】
開口部が上側部分を含み、上側部分は、使用中にケーブルが開口部内で移動することを可能にするためにケーブルの直径より実質的に大きい直径を含む、請求項101に記載のコネクター。
【請求項117】
開口部が上側部分を含み、上側部分がケーブルの先端を受けるように形成されている、請求項101に記載のコネクター。
【請求項118】
開口部が上側部分を含み、上側部分が、ピンへねじれ力を付与するように適合されたデバイスと結合するように形成されている、請求項101に記載のコネクター。
【請求項119】
開口部が上側部分を含み、上側部分が実質的に六角形の形状である、請求項101に記載のコネクター。
【請求項120】
ケーブルが導管内にある間、ケーブルの一部を本体に関して確保するために、ピンが第一位置から第二位置へ回転するように適合されている、請求項101に記載のコネクター。
【請求項121】
ケーブルが導管内にある間、ケーブルが本体を通って移動することを可能にするために、ピンが第二位置から第一位置へ回転するように適合されている、請求項101に記載のコネクター。
【請求項122】
ケーブルが開口部および導管を通ってループを形成するように適合されている、請求項101に記載のコネクター。
【請求項123】
ケーブルが第一部分および第二部分を含み、ケーブルの第一部分が第一導管内で配置可能であり、ケーブルの第二部分が第二導管内で配置可能であり、使用中に第二部分が第一部分に関して実質的に平行の配位に配置可能である、請求項101に記載のコネクター。
【請求項124】
ケーブルが第一部分および第二部分を含み、第一部分が第一導管内で配置可能であり、ケーブルの第二部分が開口部内で配置可能であり、使用中にループを形成するためにケーブルの第二部分がケーブルの第一部分に関して実質的に垂直に配位している、請求項101に記載のコネクター。
【請求項125】
アームを含む本体;
使用中にコネクターを係合するように適合されたシャフト;および
使用中にドライバーがコネクターから係合を外された後、ケーブルがコネクター内に確保されたままであるように、使用中にケーブルをコネクター内に確保するように適合されたドライバー;
を含むテンショナーであって、
使用中にシャフトの位置を変更すると、アームがケーブルの張力を変えるように適合されている
ところのテンショナー。
【請求項126】
本体が本体の前方部分を通って延びる前方開口部を含み、前方開口部がシャフトの直径より実質的に大きい直径を有する、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項127】
本体が本体の後方部分を通って延びる後方開口部を含み、後方開口部がシャフトの直径より実質的に大きい直径を有し、開口部が本体内でのシャフトの回転を制限するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項128】
本体が前方開口部および後方開口部を含み、前方開口部が本体の前方部分を通って延びており、後方開口部が本体の後方部分を通って延びており、シャフトが前方開口部および後方開口部内に配置されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項129】
本体が前方開口部および後方開口部を含み、前方開口部が本体の前方部分を通って延びており、後方開口部が本体の後方部分を通って延びており、シャフトが前方開口部および後方開口部を通って延びている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項130】
本体が中空部を含み、中空部がアームを保持するように適合されており、アームが中空部内で旋回するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項131】
本体が中空部を含み、中空部がアームを保持し、かつアームの移動を制限するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項132】
アームおよびシャフトと接触しているプッシュタブをさらに含み、プッシュタブは、アームを本体内で移動させるとシャフトを前方方向に本体を通って移動させるように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項133】
アームと通じているアームスプリングをさらに含み、アームスプリングは、使用中にアームを移動させると押圧するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項134】
アームと通じているアームスプリングをさらに含み、アームスプリングは、使用中にアームを出発位置に戻すように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項135】
本体がロックタブを含み、ロックタブは、使用中にシャフトが本体を通って移動することを阻止するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項136】
本体がロックタブを含み、ロックタブは、使用中にシャフトの移動を阻止するように適合されており、かつロックタブは、使用中にシャフトが本体を通って移動することを可能にするようにシャフトに沿って配置可能である、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項137】
本体がロックスプリングおよびロックタブを含み、ロックスプリングはロックタブと接触しており、ロックスプリングは、使用中にシャフトが本体を通って移動することをロックタブが阻止するようにロックタブを移動させるように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項138】
シャフトがシャフトを通って長さ方向に延びている開口部をさらに含む、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項139】
シャフトがシャフトの一端に位置した先端をさらに含み、先端はシャフトのシャフト直径より実質的に大きい先端直径を含む、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項140】
シャフトが先端をさらに含み、先端が先端の外側表面に沿って長さ方向に延びているくぼみを含み、くぼみがケーブルを含むように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項141】
シャフトが先端をさらに含み、先端はくぼんだ開口部を含み、くぼんだ開口部がコネクターと相補的な形状を含む、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項142】
シャフトが先端をさらに含み、先端は第一スロットおよび第二スロットを含み、第一スロットは先端の一端を実質的に横切って延びており、第二スロットは第一スロットに対して実質的に垂直の配位で先端の上記端を実質的に横切って延びており、それらのスロットが、コネクターを含むように適合されたくぼんだ開口部を形成する、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項143】
本体がブッシングをさらに含み、ブッシングが本体およびシャフトと通じるように適合されており、ブッシングが本体内でのシャフトの横方向の移動を最少にするように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項144】
本体がブッシングカバーをさらに含み、ブッシングカバーはケーブルクランプを含み、かつブッシングカバーは、ケーブルクランプが本体に関して配置可能であり得るように本体の周りで回転するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項145】
本体がケーブルクランプを含み、ケーブルクランプは、ケーブルの一部が本体に関して移動することを阻止するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項146】
使用中にケーブルが本体に関して移動することを阻止するための確保位置へ回転するように適合されたケーブルクランプをさらに含み、ケーブルは、使用中にケーブルが本体に関して移動することを可能にするための開放位置へ回転するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項147】
ケーブルクランプと通じるケーブルクランプスプリングをさらに含み、ケーブルクランプスプリングは確保位置でケーブルクランプを固定するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項148】
ドライバーが端部をさらに含み、端部は、使用中にコネクターに関してピンの位置を変えるように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項149】
ドライバーが端部をさらに含み、端部が実質的に六角形である、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項150】
ドライバーが、使用中にケーブルをコネクターに関して確保するためにピンがケーブルの一部を係合するような配位でピンをコネクター内に配置するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項151】
ドライバーが、使用中にケーブルの一部がコネクター内で移動可能であるような配位でピンをコネクター内に配置するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項152】
ケーブルをコネクター本体に通し、ヒトの骨要素の周囲に回し、コネクター本体に戻すことによりループを形成する工程;
テンショナーを使用してケーブルに張力をかける工程;および
ケーブルをコネクター本体内に確保するためにピンがケーブルを係合するようにピンをコネクター本体内に配置する工程;
を含む、外科用ケーブルシステムを外科的に移植する方法。
【請求項153】
ループがヒトの脊椎の少なくとも2個の椎骨を取り囲む、請求項152に記載の方法。
【請求項154】
ループが脊椎固定デバイスおよびヒトの脊椎の椎骨を取り囲む、請求項152に記載の方法。
【請求項155】
ケーブルをコネクター本体に通す工程が、ケーブルをコネクター本体の第一面に通し、本体の第二面から外へ出すことを含み、ケーブルをコネクター本体に戻す工程が、ケーブルを第二面に通し、第一面から外へ出すことを含む、請求項152に記載の方法。
【請求項156】
ケーブルをコネクター本体に通す工程が、ケーブルをコネクター本体の第一面に通し、本体の第二面から外へ出すことを含み、ケーブルをコネクター本体に戻す工程が、ケーブルを第一面に通し、第二面から外へ出すことを含む、請求項152に記載の方法。
【請求項157】
ケーブルの両端がコネクター本体から外へ延びるようにループが形成される、請求項152に記載の方法。
【請求項158】
ケーブルの両端がコネクター本体から外へ延びるようにループが形成され、張力をかける工程の前にケーブルの両端がテンショナーに確保される、請求項152に記載の方法。
【請求項159】
ケーブルの第一端がコネクター本体によって確保されるようにループが形成され、ケーブルの第二端がコネクター本体から外へ延びる、請求項152に記載の方法。
【請求項160】
ケーブルの第一端がコネクター本体によって確保されるようにループが形成され、ケーブルの第二端がコネクター本体から外へ延び、張力をかける工程の前にケーブルの第二端がテンショナーに確保される、請求項152に記載の方法。
【請求項161】
ケーブルをコネクター本体に通す工程の前にピンがコネクター本体内に配置される、請求項152に記載の方法。
【請求項162】
ケーブルの第一端がコネクター本体内に配置されたピンによって含まれるようにループが形成され、、ケーブルの第二端がコネクター本体から外へ延びる、請求項152に記載の方法。
【請求項163】
ケーブルの第一端がコネクター本体内に配置されたピンによって含まれるようにループが形成され、ケーブルの第二端がコネクター本体から外へ延び、そして張力をかける工程の前にケーブルの第二端をテンショナーに確保することをさらに含む、請求項152に記載の方法。
【請求項164】
ケーブルをヒトの骨要素の周囲に回す前にケーブルをピンに通すことをさらに含む、請求項152に記載の方法。
【請求項165】
ケーブルに張力をかける工程の前にコネクター本体をテンショナーの先端内に配置することをさらに含む、請求項152に記載の方法。
【請求項166】
ケーブルに張力をかける工程の前にケーブルをテンショナーに確保することをさらに含む、請求項152に記載の方法。
【請求項167】
ケーブルに張力をかける工程の前にケーブルの一部をケーブルクランプレバーの下に確保することをさらに含む、請求項152に記載の方法。
【請求項168】
ケーブルの第一端を第一ケーブルクランプで確保することをさらに含み、ケーブルの第二端を第二ケーブルクランプで確保することをさらに含み、ケーブルに張力をかける工程の前にケーブルの両端が確保される、請求項152に記載の方法。
【請求項169】
張力をかける工程が、テンショナーが同時にコネクター本体を所定の位置に保持し、かつケーブルの張力が所定の量に達するまでケーブルをコネクター本体に通して引くことを含む、請求項152に記載の方法。
【請求項170】
張力をかける工程が、コネクター本体を通るケーブルの移動方向と反対の方向にテンショナーのシャフトを移動させることを含む、請求項152に記載の方法。
【請求項171】
ピンを配置する工程の前にドライバーをピンに挿入することをさらに含む、請求項152に記載の方法。
【請求項172】
ピンを配置する工程が、ピンを回転させることを含む、請求項152に記載の方法。
【請求項173】
ピンを配置する工程が、ピンをコネクター本体に挿入することを含む、請求項152に記載の方法。
【請求項174】
ピンを配置する工程が、ドライバーを第一方向に回転させることを含み、ドライバーは、ピンが同時に第一方向に回転するようにピンと相互作用する、請求項152に記載の方法。
【請求項175】
ピンを配置する工程の後に、テンショナーをコネクター本体から外すことをさらに含む、請求項152に記載の方法。
【請求項176】
ピンを配置する工程の後に、ケーブルをケーブルクランプから取り除くことをさらに含む、請求項152に記載の方法。
【請求項177】
ケーブルをコネクター本体に通し、ヒトの骨の周囲に回し、コネクター本体に戻すことによりループを形成する工程;
テンショナーを使用してケーブルに張力をかける工程;
ケーブルをコネクター本体内に確保するためにピンがケーブルを係合するようにピンをコネクター本体内に配置する工程;
ケーブルがコネクター本体内で移動することを可能にするためにコネクター本体内でピンの位置を変える工程;
テンショナーを使用してケーブルに再び張力をかける工程;および
ケーブルをコネクター本体内に確保するためにピンをコネクター本体内に再配置する工程;
を含む、外科用ケーブルシステムを外科的に移植する方法。
【請求項178】
ピンを変える工程の前にドライバーをピンに挿入することをさらに含む、請求項177に記載の方法。
【請求項179】
ピンの位置を変える工程が、ピンを回転させることを含む、請求項177に記載の方法。
【請求項180】
ピンの位置を変える工程が、ピンをコネクター本体から取り除くことを含む、請求項177に記載の方法。
【請求項181】
ピンの位置を変える工程が、ドライバーを第一方向に回転させることを含み、ドライバーは、ピンが同時に第一方向に回転するようにピンと相互作用する、請求項177に記載の方法。
【請求項182】
ピンを再配置する工程の前にドライバーをピンに挿入することをさらに含む、請求項177に記載の方法。
【請求項183】
ピンを再配置する工程が、ピンを回転させることを含む、請求項177に記載の方法。
【請求項184】
ピンを再配置する工程が、ピンをコネクター本体に挿入することを含む、請求項177に記載の方法。
【請求項185】
ピンを再配置する工程が、ドライバーを第一方向に回転させることを含み、ドライバーは、ピンが同時に第一方向に回転するようにピンと相互作用する、請求項177に記載の方法。
【請求項186】
ケーブルに再び張力をかける工程の前にコネクター本体をテンショナーの先端内に配置することをさらに含む、請求項177に記載の方法。
【請求項187】
ケーブルに再び張力をかける工程の前にケーブルをテンショナーに確保することをさらに含む、請求項177に記載の方法。
【請求項188】
ケーブルに再び張力をかける工程の前にケーブルの一部をケーブルクランプレバーの下に確保することをさらに含む、請求項177に記載の方法。
【請求項189】
ケーブルの第一端を第一ケーブルクランプで確保することをさらに含み、ケーブルの第二端を第二ケーブルクランプで確保することをさらに含み、ケーブルに再び張力をかける工程の前にケーブルの両端が確保される、請求項177に記載の方法。
【請求項190】
ピンを再配置する工程の後にテンショナーをコネクター本体から外すことをさらに含む、請求項177に記載の方法。
【請求項191】
ピンを再配置する工程の後にケーブルをケーブルクランプから取り除くことをさらに含む、請求項177に記載の方法。
【請求項192】
内部空洞を含む本体;
使用中にヒトの骨の一部を係合するためのループを形成するために本体を通るように適合されたケーブル;
本体に関してケーブルの一部を確保するために第一配位で使用中に内部空洞内で配置可能であり、それによって使用中にループの大きさを固定するピン、ここで、ピンは、本体に関してケーブルを確保した後、第二位置に配置可能であり、その結果、使用中にループの大きさを変えることができるようにケーブルは本体に関して移動可能である;および
使用中にケーブルの張力を変えるように適合されたテンショナー;
を含む外科用ケーブルシステム。
【請求項193】
テンショナーがくぼんだ開口部を含み、くぼんだ開口部がコネクターと相補的な形状を含む、請求項192に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項194】
テンショナーがくぼんだ開口部を含み、くぼんだ開口部が使用中にコネクターの一部を含むように適合されている、請求項192に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項195】
テンショナーが本体を含み、本体はケーブルクランプを含み、ケーブルクランプは本体に関してケーブルの一部の移動を阻止するように適合されている、請求項192に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項196】
テンショナーがドライバーを含み、ドライバーは、使用中にコネクターに関してピンの位置を変えるように適合されている、請求項192に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項197】
テンショナーがドライバーを含み、ドライバーは、使用中にケーブルがコネクターに関して確保されるようにピンがケーブルの一部を係合する配位でピンをコネクター内に配置するように適合されている、請求項192に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項198】
テンショナーがドライバーを含み、ドライバーは、使用中にケーブルがコネクターに関して移動することを阻止するためにピンがケーブルの一部を係合する配位でピンをコネクター内に配置するように適合されている、請求項192に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項199】
テンショナーがドライバーを含み、ドライバーは、本体内でピンを回転させるように適合されている、請求項192に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項200】
ケーブルをコネクター本体に通し、ヒトの骨要素の周囲に回し、コネクター本体に戻すことによりループを形成する工程;
ケーブルに張力をかける工程;および
ケーブルをコネクター本体内に確保するためにピンがケーブルを係合するようにピンをコネクター本体内に配置する工程;
を含む、外科用ケーブルシステムを外科的に移植するためにコネクター本体およびピンを含むコネクターを使用する方法。
【請求項201】
ケーブルをコネクター本体に通す工程が、ケーブルをコネクター本体の第一面に通し、本体の第二面から外へ出すことを含み、ケーブルをコネクター本体に戻す工程がケーブルを第二面に通して第一面から外へ出すことを含む、請求項200に記載の方法。
【請求項202】
ケーブルをコネクター本体に通す工程が、ケーブルをコネクター本体の第一面に通し、本体の第二面から外へ出すことを含み、ケーブルをコネクター本体に戻す工程がケーブルを第一面に通して第二面から外へ出すことを含む、請求項200に記載の方法。
【請求項203】
ケーブルの両端がコネクター本体から外へ延びるようにループが形成される、請求項200に記載の方法。
【請求項204】
ケーブルの第一端がコネクター本体によって確保されるようにループが形成され、ケーブルの第二端がコネクター本体から外へ延びる、請求項200に記載の方法。
【請求項205】
ケーブルをコネクター本体に通す工程の前にピンがコネクター本体内に配置される、請求項200に記載の方法。
【請求項206】
ケーブルの第一端が、コネクター本体内に配置されたピンによって含まれ、ケーブルの第二端がコネクター本体から外へ延びる、請求項200に記載の方法。
【請求項207】
ケーブルをヒトの骨要素の周囲に回す前にケーブルをピンに通すことをさらに含む、請求項200に記載の方法。
【請求項208】
張力をかける工程が、ループの直径が実質的により小さくなるようにケーブルの第一端およびケーブルの第二端をコネクター本体に通して引くことを含む、請求項200に記載の方法。
【請求項209】
張力をかける工程が、ケーブルがコネクター本体によって確保されるようにケーブルの第一端を引くことを含み、ループの直径が実質的により小さくなるようにケーブルの第二端をコネクター本体に通して引くことをさらに含む、請求項200に記載の方法。
【請求項210】
ケーブルがピンによって確保されるようにケーブルの第一端を引くことを含み、ループの直径が実質的により小さくなるようにケーブルの第二端をコネクター本体に通して引くことをさらに含む、請求項200に記載の方法。
【請求項211】
ピンを配置する工程の前にドライバーをピンに挿入することをさらに含む、請求項200に記載の方法。
【請求項212】
ピンを配置する工程が、ピンを回転させることを含む、請求項200に記載の方法。
【請求項213】
ピンを配置する工程が、ピンをコネクター本体に挿入することを含む、請求項200に記載の方法。
【請求項214】
ピンを配置する工程が、ドライバーを第一方向に回転させることを含み、ドライバーは、ピンが同時に第一方向に回転するようにピンと相互作用する、請求項200に記載の方法。
【請求項215】
ケーブルをヒトの骨要素の周囲に回し、コネクターに通してループを形成する工程;
テンショナーのシャフトの移動の第一方向がコネクターを通るケーブルの移動の第二方向と反対であるようにケーブルをテンショナーによって張力をかける工程;および
ケーブルをコネクター内に確保する工程;
を含む、外科用ケーブルシステムを外科的に移植するためにテンショナーを使用する方法。
【請求項216】
ケーブルの両端がコネクターから外へ延びるようにループが形成され、張力をかける工程の前にケーブルの両端がテンショナーに確保される、請求項215に記載の方法。
【請求項217】
ケーブルの第一端がコネクターによって確保されるようにループが形成され、ケーブルの第二端はコネクターから外へ延び、ケーブルの第二端は張力をかける工程の前にテンショナーに確保される、請求項215に記載の方法。
【請求項218】
ケーブルに張力をかける工程の前にコネクターをテンショナーの先端内に配置することをさらに含む、請求項215に記載の方法。
【請求項219】
ケーブルに張力をかける工程の前にケーブルをテンショナーに確保することをさらに含む、請求項215に記載の方法。
【請求項220】
ケーブルに張力をかける工程の前にケーブルの一部をケーブルクランプレバーの下に確保することをさらに含む、請求項215に記載の方法。
【請求項221】
ケーブルの第一端を第一ケーブルクランプで確保することをさらに含み、ケーブルの第二端を第二ケーブルクランプで確保することをさらに含み、ケーブルに張力をかける工程の前にケーブルの両端が確保される、請求項215に記載の方法。
【請求項222】
張力をかける工程が、テンショナーが同時にコネクターを所定の位置に保持し、かつケーブルの張力が所定の量に達するまでケーブルをコネクターに通して引くことを含む、請求項215に記載の方法。
【請求項223】
ケーブルを確保する工程の後にテンショナーをコネクター本体から外すことをさらに含む、請求項215に記載の方法。
【請求項224】
ケーブルを確保する工程の後にケーブルをケーブルクランプから取り除くことをさらに含む、請求項215に記載の方法。
【請求項225】
ケーブルが本体を通ってループを形成するように適合され、ケーブルは、ケーブルの第一部分および第二部分が互いに実質的に平行に配位する第一配置で本体に通され、そして、ケーブルは、ケーブルの第一部分および第二部分が互いに実質的に垂直に配位する第二配置で本体に通される、請求項83に記載のコネクター。
【請求項226】
ケーブルが本体を通ってループを形成するように適合され、ケーブルは、ケーブルの第一部分が第一導管内に配置され、ケーブルの第二部分が第二導管内に配置され、第一部分および第二部分が互いに実質的に平行に配位する第一配置で本体に通され、そして、ケーブルは、ケーブルの第一部分が第一導管内に配置され、ケーブルの第二部分が開口部内に配置され、第一部分および第二部分が互いに実質的に垂直に配位する第二配置で本体に通される、請求項101に記載のコネクター。
【請求項227】
ヒトの骨がヒトの脊椎骨である、請求項83に記載のコネクター。
【請求項228】
ヒトの骨がヒトの脊椎骨である、請求項101に記載のコネクター。
【請求項229】
ヒトの骨がヒトの脊椎骨である、請求項152に記載の方法。
【請求項230】
ヒトの骨がヒトの脊椎骨である、請求項192に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項231】
ヒトの骨がヒトの脊椎骨である、請求項177に記載の方法。
【請求項232】
ヒトの骨がヒトの脊椎骨である、請求項200に記載の方法。
【請求項233】
内部空洞、第一導管、および第二導管を含む本体、ここで、少なくとも一方の導管は内部空洞と通じるように適合されている;
使用中にヒトの脊椎の一部を係合するためのループを形成するために本体を通るように適合されたケーブル;および
開口部を含むピン、ここで、ピンは内部空洞内で配置可能であり、ピンは、使用中に内部空洞内で、本体に関してケーブルの一部を確保するための第一位置に配置可能であり、それによって使用中のループの大きさが固定され、そして使用中にループの大きさを変えることを可能にするためにケーブルが本体に関して移動可能であるようにピンは第二位置に配置可能である;
を含むコネクター。
【請求項234】
ケーブルをコネクター本体に通し、ヒトの脊椎要素の周囲に回し、コネクター本体に戻すことによりループを形成する工程;
テンショナーを使用してケーブルに張力をかける工程;
ピンがケーブルを係合してケーブルをコネクター本体内に確保するようにピンをコネクター本体内に配置する工程;
ケーブルがコネクター本体内で移動することを可能にするためにピンの位置をコネクター本体内で変える工程;
テンショナーを使用してケーブルに再び張力をかける工程;および
ケーブルをコネクター本体内に確保するためにピンをコネクター本体内に再配置する工程;
を含む、外科用ケーブルシステムを外科的に移植する方法。
【請求項235】
内部空洞を含む本体;
使用中にヒトの脊椎の一部を係合するためのループを形成するために本体を通るように適合されたケーブル;
本体に関してケーブルの一部を確保し、それによって使用中にループの大きさを固定する第一配位に内部空洞内に配置可能であるピン、ここで、ピンは本体に関してケーブルを確保した後、使用中にループの大きさを変えることを可能にするためにケーブルが本体に関して移動可能であるように第二位置に配置可能である;および
使用中にケーブルの張力を変えるように適合されたテンショナー;
を含む外科用ケーブルシステム。
【請求項236】
ケーブルをヒトの脊椎要素の周囲に回し、コネクター本体に通してループを形成する工程;
テンショナーのシャフトの移動の第一方向がコネクターを通るケーブルの移動の第二方向に対して反対であるようにテンショナーを使用してケーブルに張力をかける工程;および
ケーブルをコネクター内に確保する工程;
を含む、外科用ケーブルシステムを外科的に移植するためにテンショなーを使用する方法。
【請求項237】
本体およびピンを含む骨固定デバイス。
【請求項238】
ケーブルをコネクターに通し、ヒトの骨要素の周囲に回し、コネクターに戻すことによりループを形成する工程、ここでコネクターはロッキング部分を含む;および
ケーブルに張力をかける工程;
を含む、患者の背中の骨を治療する方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空洞、第一アームおよび第二アームを含む本体、ここで、第一アームは本体の第一側面から延びており、第二アームは本体の第二側面から延びており、第二側面は第一側面に向かい合って置かれている;
使用中にヒトの骨の一部を係合するためのループを形成するために本体を通るように適合されたケーブル;
本体に関してケーブルの一部を確保するために第一位置で使用中に内部空洞内で配置可能であり、それによって使用中にループの大きさを固定するピン、ここで、ピンは、本体に関してケーブルを確保した後、第二位置に配置可能であり、その結果、使用中にループの大きさを変えることができるようにケーブルは本体に関して移動可能である;および
使用中にケーブルの張力を変えるように適合されたテンショナー;
を含む外科用ケーブルシステム。
【請求項2】
テンショナーがくぼんだ開口部を含み、くぼんだ開口部がコネクターと相補的な形状を含む、請求項1に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項3】
テンショナーがくぼんだ開口部を含み、くぼんだ開口部が使用中にコネクターの一部を含むように適合されている、請求項1に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項4】
テンショナーが本体を含み、本体はケーブルクランプを含み、ケーブルクランプは本体に関してケーブルの一部の移動を阻止するように適合されている、請求項1に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項5】
テンショナーがドライバーを含み、ドライバーは、使用中にコネクターに関してピンの位置を変えるように適合されている、請求項1に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項6】
テンショナーがドライバーを含み、ドライバーは、使用中にケーブルがコネクターに関して確保されるようにピンがケーブルの一部を係合する配位でピンをコネクター内に配置するように適合されている、請求項1に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項7】
テンショナーがドライバーを含み、ドライバーは、使用中にケーブルがコネクターに関して移動することを阻止するためにピンがケーブルの一部を係合する配位でピンをコネクター内に配置するように適合されている、請求項1に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項8】
テンショナーがドライバーを含み、ドライバーは、本体内でピンを回転させるように適合されている、請求項1に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項9】
ヒトの骨がヒトの脊椎骨である、請求項1に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項10】
内部空洞を含む本体;
使用中にヒトの脊椎の一部を係合するためのループを形成するために本体を通るように適合されたケーブル;
本体に関してケーブルの一部を確保し、それによって使用中にループの大きさを固定するために使用中に第一位置で内部空洞内に配置可能であるピン、ここで、ピンは本体に関してケーブルを確保した後、使用中にループの大きさを変えることを可能にするためにケーブルが本体に関して移動可能であるように第二位置へ回転可能である;および
使用中にケーブルの張力を変えるように適合されたテンショナー;
を含む外科用ケーブルシステム。
【請求項1】
本体、ここで本体は内部空洞、導管、および突起物を含み、導管は内部空洞と通じており、突起物は開口部を含む;
使用中に骨の一部を係合するためのループを形成するために導管を通るように構成されたケーブル、ここで、ケーブルの一部は使用中に内部空洞の中に延びる;および
突出部を含むピン;
を含む骨固定システムであって、
ピンが、使用中に内部空洞内で、ケーブルの一部を本体に関して確保するための第一位置に配置可能であり、かつピンが、使用中にケーブルが本体に関して移動可能であるように使用中に第二位置に配置可能であり、
そして、ピンの回転が使用中に実質的に妨げられるように、ピンが第一位置にあるときに突出部が開口部内にフィットするように構成されている
ところのシステム。
【請求項2】
導管が本体の中を横方向に通って内部空洞と通じており、かつ導管が内部空洞に関して実質的に垂直に配位している、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
内部空洞が、導管と内部空洞の間に位置する開き口を含み、開き口は、ケーブルの一部が使用中に開き口を通って内部空洞の中に延び得るように位置している、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
ピンが溝をさらに含み、ここで溝はケーブルの直径より実質的に大きい幅を有し、かつ溝はピン上に位置して、使用中にケーブルがピンを通り過ぎて自由に動くことを可能にする、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
ピンが溝をさらに含み、ここで溝は使用中に導管と一直線に並ぶように適合され、そして溝が、使用中にケーブルが導管を通って移動することを可能にするように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
ピンが溝をさらに含み、ここで溝は、使用中にピンが第一位置にあるとき、導管に対して実質的に垂直に配位している、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
使用中にケーブルが本体内で確保されるように、ピンがケーブルを導管に対して押しつけるように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
ピンが上側部分および下側部分をさらに含み、上側部分が下側部分の直径より実質的に大きい直径を含み、上側部分上に突出部が形成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
ピンが上側部分および下側部分をさらに含み、下側部分が内部空洞の直径より実質的に小さい直径を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
ピンが上側部分および下側部分をさらに含み、上側部分が内部空洞の直径より実質的に大きい直径を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
ピンが内部空洞内に確保される、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
使用中にケーブルの一部を本体に関して確保するために、ピンが第二位置から第一位置へ回転するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
使用中にケーブルの一部が本体を通って移動することを可能にするために、ピンが第一位置から第二位置へ回転するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
ピンが第一方向に回転するように構成され、第一方向と反対の方向でのピンの回転を阻止するように突出部が構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
ピンが第一方向に回転して第一位置に入るように構成され、ピンが第一位置にあるときに開口部を係合するように突出部が構成され、突出部と開口部との係合が第一方向と反対の方向でのピンの回転を実質的に阻止する、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
骨がヒトの脊椎骨である、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
内部空洞、導管、第一突起物および第二突起物を含む本体、ここで、導管は内部空洞と通じており、第一突起物および第二突起物は一緒になって開口部を規定し、内部空洞は本体を通っている;
使用中に骨の一部を係合するためのループを形成するために導管を通るように構成されたケーブル、ここで、ケーブルの一部は使用中に内部空洞の中に延びる;および
上側部分を含むピン、ここで、上側部分は突出部を含む;
を含む骨固定システムであって、
ピンが、使用中に内部空洞内で、ケーブルの一部を本体に関して確保するための第一位置に配置可能であり、かつピンが、使用中にケーブルが本体に関して移動可能であるように、使用中に内部空洞内で第二位置に配置可能であり、
そして、ピンの回転が使用中に実質的に妨げられるように、ピンが第一位置にあるときに突出部が開口部内にフィットするように構成されている
ところのシステム。
【請求項18】
導管が本体の中を横方向に通って内部空洞と通じており、かつ導管が内部空洞に関して実質的に垂直に配位している、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
内部空洞が、導管と内部空洞の間に位置する開き口を含み、開き口は、ケーブルの一部が使用中に開き口を通って内部空洞の中に延び得るように位置している、請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
ピンが溝をさらに含み、ここで溝はケーブルの直径より実質的に大きい幅を有し、かつ溝はピン上に位置して、使用中にケーブルがピンを通り過ぎて自由に動くことを可能にする、請求項17に記載のシステム。
【請求項21】
ピンが溝をさらに含み、ここで溝は使用中に導管と一直線に並ぶように構成され、そして溝は、使用中にケーブルが導管を通って移動することを可能にするように構成されている、請求項17に記載のシステム。
【請求項22】
ピンが溝をさらに含み、ここで溝は、使用中にピンが第一位置にあるとき、導管に対して実質的に垂直に向いている、請求項17に記載のシステム。
【請求項23】
ピンが下側部分をさらに含み、ここで下側部分は、使用中にケーブルが本体内で確保されるように、ケーブルを導管に対して押しつけるように構成されている、請求項17に記載のシステム。
【請求項24】
ピンが下側部分をさらに含み、上側部分が下側部分の直径より実質的に大きい直径を含む、請求項17に記載のシステム。
【請求項25】
ピンが下側部分をさらに含み、下側部分が内部空洞の直径より実質的に小さい直径を含む、請求項17に記載のシステム。
【請求項26】
ピンの上側部分が内部空洞の直径より実質的に大きい直径を含む、請求項17に記載のシステム。
【請求項27】
ピンが内部空洞内に確保されている、請求項17に記載のシステム。
【請求項28】
第一突起物および第二突起物が本体の側面で互いに一定の距離を置いて位置している、請求項17に記載のシステム。
【請求項29】
使用中にケーブルを本体に関して確保するために、ピンが第二位置から第一位置へ回転するように構成されている、請求項17に記載のシステム。
【請求項30】
使用中にケーブルの一部が本体を通って移動することを可能にするために、ピンが第一位置から第二位置へ回転するように構成されている、請求項17に記載のシステム。
【請求項31】
ピンが第一方向に回転するように構成され、かつ第一方向と反対の方向でのピンの回転を阻止するように突出部が構成されている、請求項17に記載のシステム。
【請求項32】
ピンが第一方向に回転して第一位置に入るように構成され、ピンが第一位置にあるときに開口部を係合するように突出部が構成され、そして突出部と開口部との係合が第一方向と反対の方向でのピンの回転を実質的に阻止する、請求項17に記載のシステム。
【請求項33】
内部空洞が導管に対して実質的に垂直に配位している、請求項17に記載のシステム。
【請求項34】
骨がヒトの脊椎骨である、請求項17に記載のシステム。
【請求項35】
内部空洞、導管、第一突起物および第二突起物を含む本体、ここで、第一突起物は第一開口部を含み、第二突起物は第二開口部を含み、導管は内部空洞と通じるように構成され、第一突起物および第二突起物が本体の向かい合う側に位置している;
使用中に骨の一部を係合するためのループを形成するために導管を通るように構成されたケーブル、ここで、ケーブルの一部は使用中に内部空洞の中に延びている;および
上側部分を含むピン、ここで、上側部分は第一突出部および第二突出部を含む;
を含む骨固定システムであって、
ピンが、ケーブルを本体に関して確保するために第一位置へと回転可能であり、かつピンが、ケーブルが使用中に本体に関して移動可能であるように第二位置へと回転可能であり、
そして、ピンが第一位置にあるときに第一開口部を係合するように第一突出部が構成され、ピンが第一位置にあるときに第二開口部を係合するように第二突出部が構成され、第一および第二突出部と第一および第二開口部との係合が、使用中にピンの回転を実質的に妨げる
ところのシステム。
【請求項36】
導管が本体の中を横方向に通って内部空洞と通じており、かつ導管が内部空洞に関して実質的に垂直に配位している、請求項35に記載のシステム。
【請求項37】
内部空洞が、導管と内部空洞の間に位置する開き口を含み、開き口は、ケーブルの一部が使用中に開き口を通って内部空洞の中に延び得るように位置している、請求項35に記載のシステム。
【請求項38】
ピンが溝をさらに含み、ここで溝はケーブルの直径より実質的に大きい幅を有し、かつ溝はピン上に位置して、使用中にケーブルがピンを通り過ぎて自由に動くことを可能にする、請求項35に記載のシステム。
【請求項39】
ピンが溝をさらに含み、ここで溝は使用中に導管と一直線に並ぶようにピン上に位置しており、かつ溝は、使用中にケーブルが本体を通って移動することを可能にする、請求項35に記載のシステム。
【請求項40】
ピンが溝をさらに含み、ここで溝は、使用中にピンが第一位置にあるとき、導管に対して実質的に垂直に向いている、請求項35に記載のシステム。
【請求項41】
ピンが下側部分をさらに含み、ここで下側部分は、使用中にケーブルが本体内で確保されるようにケーブルを導管に対して押しつけるように構成されている、請求項35に記載のシステム。
【請求項42】
ピンが下側部分をさらに含み、上側部分が下側部分の直径より実質的に大きい直径を含む、請求項35に記載のコネクター。
【請求項43】
ピンが内部空洞内に確保されている、請求項35に記載のコネクター。
【請求項44】
使用中にケーブルが本体を通って移動することを可能にするためにピンが第一位置から第二位置へ回転するように構成されている、請求項35に記載のコネクター。
【請求項45】
使用中にケーブルを本体に関して確保するためにピンが第二位置から第一位置へ回転するように構成されている、請求項35に記載のコネクター。
【請求項46】
ピンが第一方向に回転するように構成され、第一および第二突出部が第一方向と反対の方向でのピンの回転を阻止するように構成されている、請求項35に記載のコネクター。
【請求項47】
骨がヒトの脊椎骨である、請求項35に記載のコネクター。
【請求項48】
内部空洞、導管および突起物を含む本体、ここで、導管は内部空洞と通じており、突起物は開口部を含む;および
突出部および溝を含むピン;
を含む骨固定デバイスであって、
ピンは空洞内にフィットするように構成され、溝および導管は使用中にケーブルを受けるように配列可能であり、ピンは、溝が導管と実質的に一直線に並ぶように使用中に空洞内で第一位置に配置可能であり、かつピンは、溝が導管に対して実質的に垂直であるように空洞内で第二位置に配置可能であり、
そして、突出部は、使用中にピンの回転が実質的に妨げられるように、ピンが第一位置にあるときに開口部内にフィットするように構成されている
ところのデバイス。
【請求項49】
導管が本体の中を横方向に通って内部空洞と通じており、かつ導管が内部空洞に関して実質的に垂直に配位している、請求項48に記載のデバイス。
【請求項50】
内部空洞が、導管と内部空洞の間に位置する開き口を含む、請求項48に記載のデバイス。
【請求項51】
ピンが上側部分および下側部分をさらに含み、上側部分が下側部分の直径より実質的に大きい直径を含み、上側部分上に突出部が形成されている、請求項48に記載のデバイス。
【請求項52】
ピンが上側部分および下側部分をさらに含み、下側部分が内部空洞の直径より実質的に小さい直径を含む、請求項48に記載のデバイス。
【請求項53】
ピンが上側部分および下側部分をさらに含み、上側部分が内部空洞の直径より実質的に大きい直径を含む、請求項48に記載のデバイス。
【請求項54】
ピンが内部空洞内に確保されている、請求項48に記載のデバイス。
【請求項55】
使用中にピンが第二位置から第一位置へ回転するように構成されている、請求項48に記載のデバイス。
【請求項56】
使用中にピンが第一位置から第二位置へ回転するように構成されている、請求項48に記載のデバイス。
【請求項57】
ピンが第一方向に回転するように構成され、第一方向と反対の方向でのピンの回転を阻止するように突出部が構成されている、請求項48に記載のデバイス。
【請求項58】
ピンが第一方向に回転して第一位置に入るように構成され、ピンが第一位置にあるときに開口部を係合するように突出部が構成され、突出部と開口部との係合が第一方向と反対の方向でのピンの回転を実質的に阻止する、請求項48に記載のデバイス。
【請求項59】
骨がヒトの脊椎骨である、請求項48に記載のデバイス。
【請求項60】
ケーブルをコネクターに通し、ヒトの骨要素の周囲に回し、コネクターに戻すことによりループを形成する工程、ここで、コネクターはロッキング部分を含む;
テンショナーを使用してケーブルに張力をかける工程;および
ピンをコネクター本体内に配置する工程、ここで、ピンは突出部を含み、ピンがケーブルを係合してケーブルをコネクター本体内に確保し、それによってループの大きさを固定し、突出部が、ピンの回転が実質的に阻止されるようにロッキング部分を係合する;
を含む、外科用ケーブルシステムを外科的に移植する方法。
【請求項61】
ループがヒト脊椎の少なくとも2個の椎骨を取り囲む、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
ケーブルをヒトの骨要素の周囲に回す工程が、ループを骨の一部に通すことをさらに含む、請求項60に記載の方法。
【請求項63】
ループが脊椎固定デバイスおよびヒト脊椎の椎骨を取り囲む、請求項60に記載の方法。
【請求項64】
コネクターが第一導管および第二導管をさらに含み、ケーブルをコネクターに通す工程が、ケーブルを第一面に通して第一導管に入れ、本体の第二面から出すことを含み、ケーブルをコネクター本体に戻す工程が、ケーブルを第一面に通して第二導管に入れ、第二面から出すことを含む、請求項60に記載の方法。
【請求項65】
ケーブルの両端がコネクター本体から外へ延びるようにループが形成される、請求項60に記載の方法。
【請求項66】
ケーブルの両端がコネクター本体から外へ延びるようにループが形成され、ケーブルに張力をかける前にケーブルの両端がテンショナーに確保される、請求項60に記載の方法。
【請求項67】
ケーブルをコネクターに通す前に、ピンをコネクター内に配置する、請求項60に記載の方法。
【請求項68】
ケーブルをヒトの骨要素の周囲に回す前にケーブルをピンに通すことをさらに含む、請求項60に記載の方法。
【請求項69】
ケーブルに張力をかける前にコネクターをテンショナーの先端内に配置することをさらに含む、請求項60に記載の方法。
【請求項70】
ケーブルに張力をかける前にケーブルをテンショナーに確保することをさらに含む、請求項60に記載の方法。
【請求項71】
ピンを配置する前にドライバーをピンの中へ挿入することをさらに含む、請求項60に記載の方法。
【請求項72】
ピンを配置する工程が、ピンを回転することを含む、請求項60に記載の方法。
【請求項73】
ピンを配置する工程が、ピンをコネクター本体に挿入することを含む、請求項60に記載の方法。
【請求項74】
ケーブルがコネクター本体内で移動することを可能にするためにピンの位置をコネクター内で変える工程;
テンショナーを使用してケーブルに再び張力をかける工程;および
ケーブルをコネクター本体内に確保するためにピンをコネクター本体内に再配置する工程;
をさらに含む、請求項60に記載の方法。
【請求項75】
ピンの位置を変える工程が、ピンを回転させることを含む、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
ピンの位置を変える工程が、ピンをコネクター本体から取り除くことを含む、請求項74に記載の方法。
【請求項77】
ピンを再配置する工程が、ピンを回転させることを含む、請求項74に記載の方法。
【請求項78】
ピンを再配置する工程が、ピンをコネクター本体に挿入することを含む、請求項74に記載の方法。
【請求項79】
ピンを配置する工程が、突出部がロッキング部分を係合するようにピンを第一方向に回転させることを含み、突出部はピンの第一方向と反対の方向での回転を阻止するように構成されている、請求項60に記載の方法。
【請求項80】
ピンの位置を変える工程が、突出部がロッキング部分の係合を外すようにピンを第一方向に回転させることを含む、請求項74に記載の方法。
【請求項81】
ピンを再配置する工程が、突出部がロッキング部分を係合するようにピンを第一方向に回転させることを含み、突出部はピンの第一方向と反対の方向での回転を阻止するように構成されている、請求項74に記載の方法。
【請求項82】
内部空洞、第一導管、第二導管、第一ロッキング部分および第二ロッキング部分を含む本体、ここで、第一ロッキング部分は第一開口部を含み、第二ロッキング部分は第二開口部を含み、第一導管および第二導管は内部空洞と通じるように構成されている;および
第一の溝、第二の溝、第一突出部および第二突出部を含むピン、ここで、ピンは使用中に内部空洞内で回転可能であるように構成されている;
を含む骨固定システムのためのコネクターであって、
使用中にケーブルを受けるために第一および第二の溝が第一および第二導管と一直線に配列可能であり、第一および第二の溝が第一および第二導管と実質的に一直線に並ぶようにピンが空洞内で第一位置へ回転可能であり、第一および第二の溝が第一および第二導管と実質的に垂直であるようにピンが空洞内で第二位置へ回転可能であり;
そして、ピンの回転が使用中に実質的に妨げられるように、ピンが第一位置にあるときに第一および第二突出部が第一および第二開口部内にフィットするように構成されている
ところのコネクター。
【請求項83】
内部空洞を含む本体;
使用中に本体を通りヒトの骨の一部を係合するためのループを形成するように適合されているケーブル;および
本体に関して使用中に内部空洞内で、ケーブルの一部を確保するための第一位置に配置可能であり、それによって使用中にループの大きさを固定するピン、ここで、ピンは第二位置に配置可能であり、その結果、使用中にループの大きさを変えることを可能にするためにケーブルが本体に関して移動可能である;
を含むコネクター。
【請求項84】
ケーブルが、細長くされ、かつ実質的に可撓性の主要部分をさらに含み、主要部分が撚られた金属ワイヤを含む、請求項83に記載のコネクター。
【請求項85】
ケーブルが、ヒトの骨の一部の周囲にケーブルを案内するように適合された誘導部分をさらに含む、請求項83に記載のコネクター。
【請求項86】
ケーブルが誘導部分をさらに含み、ここで誘導部分は撚られていないワイヤを含み、かつ誘導部分はヒトの骨の一部の周囲にケーブルを案内するように適合されている、請求項83に記載のコネクター。
【請求項87】
ケーブルがケーブルの一端に位置した先端をさらに含み、先端がケーブルの直径より大きい直径を含む、請求項83に記載のコネクター。
【請求項88】
ケーブルがケーブルの一端に位置した先端をさらに含み、先端が内部空洞の一部より大きい直径を含む、請求項83に記載のコネクター。
【請求項89】
本体が、本体の第一側面から延びる第一アームおよび本体の第二側面から延びる第二アームをさらに含み、本体が実質的にU型であるように第二側面が第一側面と向かい合って位置している、請求項83に記載のコネクター。
【請求項90】
本体が、本体の第一側面から延びる第一アームおよび本体の第二側面から伸びる第二アームをさらに含み、第二側面が第一側面と向かい合って位置している、請求項83に記載のコネクター。
【請求項91】
本体が、第一アームおよび第二アームをさらに含み、使用中にピンが内部空洞内で回転するように適合されるようにそれらのアームが位置している、請求項83に記載のコネクター。
【請求項92】
本体が、第一アームおよび第二アームをさらに含み、内部空洞が第一アームと第二アームとの間で本体全体を長さ方向に通る、請求項83に記載のコネクター。
【請求項93】
ピンが上側部分および下側部分をさらに含み、上側部分が下側部分の直径より実質的に大きい直径を含む、請求項83に記載のコネクター。
【請求項94】
ピンが下側部分をさらに含み、下側部分が内部空洞の直径より実質的に小さい直径を含む、請求項83に記載のコネクター。
【請求項95】
ピンが上側部分をさらに含み、上側部分が内部空洞の直径より実質的に大さい直径を含む、請求項83に記載のコネクター。
【請求項96】
ピンが上側部分をさらに含み、上側部分は、ピンの向かい合う側面上に距離を置いて位置された少なくとも2個の実質的に平らなエッジを含み、ピンの上側部分が本体内にフィットする大きさである、請求項83に記載のコネクター。
【請求項97】
ピンが上側部分をさらに含み、上側部分は、ピンの向かい合う側面上に距離を置いて位置された少なくとも2個の実質的に平らなエッジを含み、本体が本体の向かい合う側面から延びる第一アームおよび第二アームを含み、ピンの上側部分が第一アームと第二アームとの間にフィットする大きさである、請求項83に記載のコネクター。
【請求項98】
ピンが内部空洞内に確保されるように適合されている、請求項83に記載のコネクター。
【請求項99】
使用中に本体に関してケーブルの一部を確保するために、ピンが第一位置から第二位置へ回転するように適合されている、請求項83に記載のコネクター。
【請求項100】
使用中にケーブルの一部が本体を通って移動することを可能にするために、ピンが第二位置から第一位置へ回転するように適合されている、請求項83に記載のコネクター。
【請求項101】
内部空洞、第一導管および第二導管を含む本体、ここで、少なくとも一方の導管は内部空洞と通じている;
使用中にヒトの骨の一部を係合するためのループを形成するために本体を通るように適合されたケーブル;および
開口部を含むピン、ここで、ピンは内部空洞内で配置可能であり、ピンは使用中に内部空洞内で、本体に関してケーブルの一部を確保するための第一位置に配置可能であり、それによって使用中にループの大きさを固定し、かつピンは第二位置に配置可能であり、その結果、使用中にループの大きさを変えることを可能にするためにケーブルが本体に関して移動可能である;
を含むコネクター。
【請求項102】
ケーブルの直径が導管の幅より実質的に小さい、請求項101に記載のコネクター。
【請求項103】
ケーブルがケーブルの一端に位置した先端をさらに含み、先端が導管の幅より実質的に大きい直径を含む、請求項101に記載のコネクター。
【請求項104】
ケーブルがケーブルの一端に位置した先端をさらに含み、先端が開口部の下側部分の直径より実質的に大きい直径を含む、請求項101に記載のコネクター。
【請求項105】
本体が第一アームおよび第二アームをさらに含み、内部空洞が第一アームと第二アームとの間の本体全体を長さ方向に通り、内部空洞が導管に対して実質的に垂直に配位している、請求項101に記載のコネクター。
【請求項106】
導管が本体を横方向に通って内部空洞と通じており、導管が内部空洞に対して実質的に垂直に配位している、請求項101に記載のコネクター。
【請求項107】
内部空洞が、導管の一方と内部空洞との間に位置した少なくとも1個の開き口を含み、ケーブルが導管の一方を通り、ケーブルが開き口を通って内部空洞の中に延び得る、請求項101に記載のコネクター。
【請求項108】
ピンが第一の溝および第二の溝をさらに含み、第一および第二の溝はピンの下側部分の向かい合う側面に位置している、請求項101に記載のコネクター。
【請求項109】
ピンが溝をさらに含み、溝はケーブルの直径より実質的に大きい幅を有し、溝は使用中にケーブルがピンを通り過ぎて自由に動くことを可能にするように適合されている、請求項101に記載のコネクター。
【請求項110】
ピンが第一の溝および第二の溝をさらに含み、それらの溝は、使用中に導管によって規定される平面にあるように適合されている、請求項101に記載のコネクター。
【請求項111】
ピンが第一の溝および第二の溝をさらに含み、それらの溝は使用中に第一導管および第二導管と一直線に並ぶように適合され、溝はケーブルが本体を通って移動することを可能にする、請求項101に記載のコネクター。
【請求項112】
ピンが第一の溝および第二の溝をさらに含み、それらの溝は使用中に第一導管および第二導管に対して垂直であるように適合され、ピンは本体を通るケーブルの移動を阻止する、請求項101に記載のコネクター。
【請求項113】
ピンが下側部分をさらに含み、下側部分は、ケーブルが本体内に確保されるようにケーブルを導管の一方に対して押しつけるように適合されている、請求項101に記載のコネクター。
【請求項114】
開口部がピン全体を長さ方向に通って延びている、請求項101に記載のコネクター。
【請求項115】
開口部が上側部分および下側部分を含み、上側部分が下側部分より大きい直径を含む、請求項101に記載のコネクター。
【請求項116】
開口部が上側部分を含み、上側部分は、使用中にケーブルが開口部内で移動することを可能にするためにケーブルの直径より実質的に大きい直径を含む、請求項101に記載のコネクター。
【請求項117】
開口部が上側部分を含み、上側部分がケーブルの先端を受けるように形成されている、請求項101に記載のコネクター。
【請求項118】
開口部が上側部分を含み、上側部分が、ピンへねじれ力を付与するように適合されたデバイスと結合するように形成されている、請求項101に記載のコネクター。
【請求項119】
開口部が上側部分を含み、上側部分が実質的に六角形の形状である、請求項101に記載のコネクター。
【請求項120】
ケーブルが導管内にある間、ケーブルの一部を本体に関して確保するために、ピンが第一位置から第二位置へ回転するように適合されている、請求項101に記載のコネクター。
【請求項121】
ケーブルが導管内にある間、ケーブルが本体を通って移動することを可能にするために、ピンが第二位置から第一位置へ回転するように適合されている、請求項101に記載のコネクター。
【請求項122】
ケーブルが開口部および導管を通ってループを形成するように適合されている、請求項101に記載のコネクター。
【請求項123】
ケーブルが第一部分および第二部分を含み、ケーブルの第一部分が第一導管内で配置可能であり、ケーブルの第二部分が第二導管内で配置可能であり、使用中に第二部分が第一部分に関して実質的に平行の配位に配置可能である、請求項101に記載のコネクター。
【請求項124】
ケーブルが第一部分および第二部分を含み、第一部分が第一導管内で配置可能であり、ケーブルの第二部分が開口部内で配置可能であり、使用中にループを形成するためにケーブルの第二部分がケーブルの第一部分に関して実質的に垂直に配位している、請求項101に記載のコネクター。
【請求項125】
アームを含む本体;
使用中にコネクターを係合するように適合されたシャフト;および
使用中にドライバーがコネクターから係合を外された後、ケーブルがコネクター内に確保されたままであるように、使用中にケーブルをコネクター内に確保するように適合されたドライバー;
を含むテンショナーであって、
使用中にシャフトの位置を変更すると、アームがケーブルの張力を変えるように適合されている
ところのテンショナー。
【請求項126】
本体が本体の前方部分を通って延びる前方開口部を含み、前方開口部がシャフトの直径より実質的に大きい直径を有する、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項127】
本体が本体の後方部分を通って延びる後方開口部を含み、後方開口部がシャフトの直径より実質的に大きい直径を有し、開口部が本体内でのシャフトの回転を制限するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項128】
本体が前方開口部および後方開口部を含み、前方開口部が本体の前方部分を通って延びており、後方開口部が本体の後方部分を通って延びており、シャフトが前方開口部および後方開口部内に配置されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項129】
本体が前方開口部および後方開口部を含み、前方開口部が本体の前方部分を通って延びており、後方開口部が本体の後方部分を通って延びており、シャフトが前方開口部および後方開口部を通って延びている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項130】
本体が中空部を含み、中空部がアームを保持するように適合されており、アームが中空部内で旋回するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項131】
本体が中空部を含み、中空部がアームを保持し、かつアームの移動を制限するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項132】
アームおよびシャフトと接触しているプッシュタブをさらに含み、プッシュタブは、アームを本体内で移動させるとシャフトを前方方向に本体を通って移動させるように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項133】
アームと通じているアームスプリングをさらに含み、アームスプリングは、使用中にアームを移動させると押圧するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項134】
アームと通じているアームスプリングをさらに含み、アームスプリングは、使用中にアームを出発位置に戻すように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項135】
本体がロックタブを含み、ロックタブは、使用中にシャフトが本体を通って移動することを阻止するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項136】
本体がロックタブを含み、ロックタブは、使用中にシャフトの移動を阻止するように適合されており、かつロックタブは、使用中にシャフトが本体を通って移動することを可能にするようにシャフトに沿って配置可能である、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項137】
本体がロックスプリングおよびロックタブを含み、ロックスプリングはロックタブと接触しており、ロックスプリングは、使用中にシャフトが本体を通って移動することをロックタブが阻止するようにロックタブを移動させるように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項138】
シャフトがシャフトを通って長さ方向に延びている開口部をさらに含む、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項139】
シャフトがシャフトの一端に位置した先端をさらに含み、先端はシャフトのシャフト直径より実質的に大きい先端直径を含む、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項140】
シャフトが先端をさらに含み、先端が先端の外側表面に沿って長さ方向に延びているくぼみを含み、くぼみがケーブルを含むように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項141】
シャフトが先端をさらに含み、先端はくぼんだ開口部を含み、くぼんだ開口部がコネクターと相補的な形状を含む、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項142】
シャフトが先端をさらに含み、先端は第一スロットおよび第二スロットを含み、第一スロットは先端の一端を実質的に横切って延びており、第二スロットは第一スロットに対して実質的に垂直の配位で先端の上記端を実質的に横切って延びており、それらのスロットが、コネクターを含むように適合されたくぼんだ開口部を形成する、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項143】
本体がブッシングをさらに含み、ブッシングが本体およびシャフトと通じるように適合されており、ブッシングが本体内でのシャフトの横方向の移動を最少にするように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項144】
本体がブッシングカバーをさらに含み、ブッシングカバーはケーブルクランプを含み、かつブッシングカバーは、ケーブルクランプが本体に関して配置可能であり得るように本体の周りで回転するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項145】
本体がケーブルクランプを含み、ケーブルクランプは、ケーブルの一部が本体に関して移動することを阻止するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項146】
使用中にケーブルが本体に関して移動することを阻止するための確保位置へ回転するように適合されたケーブルクランプをさらに含み、ケーブルは、使用中にケーブルが本体に関して移動することを可能にするための開放位置へ回転するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項147】
ケーブルクランプと通じるケーブルクランプスプリングをさらに含み、ケーブルクランプスプリングは確保位置でケーブルクランプを固定するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項148】
ドライバーが端部をさらに含み、端部は、使用中にコネクターに関してピンの位置を変えるように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項149】
ドライバーが端部をさらに含み、端部が実質的に六角形である、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項150】
ドライバーが、使用中にケーブルをコネクターに関して確保するためにピンがケーブルの一部を係合するような配位でピンをコネクター内に配置するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項151】
ドライバーが、使用中にケーブルの一部がコネクター内で移動可能であるような配位でピンをコネクター内に配置するように適合されている、請求項125に記載のテンショナー。
【請求項152】
ケーブルをコネクター本体に通し、ヒトの骨要素の周囲に回し、コネクター本体に戻すことによりループを形成する工程;
テンショナーを使用してケーブルに張力をかける工程;および
ケーブルをコネクター本体内に確保するためにピンがケーブルを係合するようにピンをコネクター本体内に配置する工程;
を含む、外科用ケーブルシステムを外科的に移植する方法。
【請求項153】
ループがヒトの脊椎の少なくとも2個の椎骨を取り囲む、請求項152に記載の方法。
【請求項154】
ループが脊椎固定デバイスおよびヒトの脊椎の椎骨を取り囲む、請求項152に記載の方法。
【請求項155】
ケーブルをコネクター本体に通す工程が、ケーブルをコネクター本体の第一面に通し、本体の第二面から外へ出すことを含み、ケーブルをコネクター本体に戻す工程が、ケーブルを第二面に通し、第一面から外へ出すことを含む、請求項152に記載の方法。
【請求項156】
ケーブルをコネクター本体に通す工程が、ケーブルをコネクター本体の第一面に通し、本体の第二面から外へ出すことを含み、ケーブルをコネクター本体に戻す工程が、ケーブルを第一面に通し、第二面から外へ出すことを含む、請求項152に記載の方法。
【請求項157】
ケーブルの両端がコネクター本体から外へ延びるようにループが形成される、請求項152に記載の方法。
【請求項158】
ケーブルの両端がコネクター本体から外へ延びるようにループが形成され、張力をかける工程の前にケーブルの両端がテンショナーに確保される、請求項152に記載の方法。
【請求項159】
ケーブルの第一端がコネクター本体によって確保されるようにループが形成され、ケーブルの第二端がコネクター本体から外へ延びる、請求項152に記載の方法。
【請求項160】
ケーブルの第一端がコネクター本体によって確保されるようにループが形成され、ケーブルの第二端がコネクター本体から外へ延び、張力をかける工程の前にケーブルの第二端がテンショナーに確保される、請求項152に記載の方法。
【請求項161】
ケーブルをコネクター本体に通す工程の前にピンがコネクター本体内に配置される、請求項152に記載の方法。
【請求項162】
ケーブルの第一端がコネクター本体内に配置されたピンによって含まれるようにループが形成され、、ケーブルの第二端がコネクター本体から外へ延びる、請求項152に記載の方法。
【請求項163】
ケーブルの第一端がコネクター本体内に配置されたピンによって含まれるようにループが形成され、ケーブルの第二端がコネクター本体から外へ延び、そして張力をかける工程の前にケーブルの第二端をテンショナーに確保することをさらに含む、請求項152に記載の方法。
【請求項164】
ケーブルをヒトの骨要素の周囲に回す前にケーブルをピンに通すことをさらに含む、請求項152に記載の方法。
【請求項165】
ケーブルに張力をかける工程の前にコネクター本体をテンショナーの先端内に配置することをさらに含む、請求項152に記載の方法。
【請求項166】
ケーブルに張力をかける工程の前にケーブルをテンショナーに確保することをさらに含む、請求項152に記載の方法。
【請求項167】
ケーブルに張力をかける工程の前にケーブルの一部をケーブルクランプレバーの下に確保することをさらに含む、請求項152に記載の方法。
【請求項168】
ケーブルの第一端を第一ケーブルクランプで確保することをさらに含み、ケーブルの第二端を第二ケーブルクランプで確保することをさらに含み、ケーブルに張力をかける工程の前にケーブルの両端が確保される、請求項152に記載の方法。
【請求項169】
張力をかける工程が、テンショナーが同時にコネクター本体を所定の位置に保持し、かつケーブルの張力が所定の量に達するまでケーブルをコネクター本体に通して引くことを含む、請求項152に記載の方法。
【請求項170】
張力をかける工程が、コネクター本体を通るケーブルの移動方向と反対の方向にテンショナーのシャフトを移動させることを含む、請求項152に記載の方法。
【請求項171】
ピンを配置する工程の前にドライバーをピンに挿入することをさらに含む、請求項152に記載の方法。
【請求項172】
ピンを配置する工程が、ピンを回転させることを含む、請求項152に記載の方法。
【請求項173】
ピンを配置する工程が、ピンをコネクター本体に挿入することを含む、請求項152に記載の方法。
【請求項174】
ピンを配置する工程が、ドライバーを第一方向に回転させることを含み、ドライバーは、ピンが同時に第一方向に回転するようにピンと相互作用する、請求項152に記載の方法。
【請求項175】
ピンを配置する工程の後に、テンショナーをコネクター本体から外すことをさらに含む、請求項152に記載の方法。
【請求項176】
ピンを配置する工程の後に、ケーブルをケーブルクランプから取り除くことをさらに含む、請求項152に記載の方法。
【請求項177】
ケーブルをコネクター本体に通し、ヒトの骨の周囲に回し、コネクター本体に戻すことによりループを形成する工程;
テンショナーを使用してケーブルに張力をかける工程;
ケーブルをコネクター本体内に確保するためにピンがケーブルを係合するようにピンをコネクター本体内に配置する工程;
ケーブルがコネクター本体内で移動することを可能にするためにコネクター本体内でピンの位置を変える工程;
テンショナーを使用してケーブルに再び張力をかける工程;および
ケーブルをコネクター本体内に確保するためにピンをコネクター本体内に再配置する工程;
を含む、外科用ケーブルシステムを外科的に移植する方法。
【請求項178】
ピンを変える工程の前にドライバーをピンに挿入することをさらに含む、請求項177に記載の方法。
【請求項179】
ピンの位置を変える工程が、ピンを回転させることを含む、請求項177に記載の方法。
【請求項180】
ピンの位置を変える工程が、ピンをコネクター本体から取り除くことを含む、請求項177に記載の方法。
【請求項181】
ピンの位置を変える工程が、ドライバーを第一方向に回転させることを含み、ドライバーは、ピンが同時に第一方向に回転するようにピンと相互作用する、請求項177に記載の方法。
【請求項182】
ピンを再配置する工程の前にドライバーをピンに挿入することをさらに含む、請求項177に記載の方法。
【請求項183】
ピンを再配置する工程が、ピンを回転させることを含む、請求項177に記載の方法。
【請求項184】
ピンを再配置する工程が、ピンをコネクター本体に挿入することを含む、請求項177に記載の方法。
【請求項185】
ピンを再配置する工程が、ドライバーを第一方向に回転させることを含み、ドライバーは、ピンが同時に第一方向に回転するようにピンと相互作用する、請求項177に記載の方法。
【請求項186】
ケーブルに再び張力をかける工程の前にコネクター本体をテンショナーの先端内に配置することをさらに含む、請求項177に記載の方法。
【請求項187】
ケーブルに再び張力をかける工程の前にケーブルをテンショナーに確保することをさらに含む、請求項177に記載の方法。
【請求項188】
ケーブルに再び張力をかける工程の前にケーブルの一部をケーブルクランプレバーの下に確保することをさらに含む、請求項177に記載の方法。
【請求項189】
ケーブルの第一端を第一ケーブルクランプで確保することをさらに含み、ケーブルの第二端を第二ケーブルクランプで確保することをさらに含み、ケーブルに再び張力をかける工程の前にケーブルの両端が確保される、請求項177に記載の方法。
【請求項190】
ピンを再配置する工程の後にテンショナーをコネクター本体から外すことをさらに含む、請求項177に記載の方法。
【請求項191】
ピンを再配置する工程の後にケーブルをケーブルクランプから取り除くことをさらに含む、請求項177に記載の方法。
【請求項192】
内部空洞を含む本体;
使用中にヒトの骨の一部を係合するためのループを形成するために本体を通るように適合されたケーブル;
本体に関してケーブルの一部を確保するために第一配位で使用中に内部空洞内で配置可能であり、それによって使用中にループの大きさを固定するピン、ここで、ピンは、本体に関してケーブルを確保した後、第二位置に配置可能であり、その結果、使用中にループの大きさを変えることができるようにケーブルは本体に関して移動可能である;および
使用中にケーブルの張力を変えるように適合されたテンショナー;
を含む外科用ケーブルシステム。
【請求項193】
テンショナーがくぼんだ開口部を含み、くぼんだ開口部がコネクターと相補的な形状を含む、請求項192に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項194】
テンショナーがくぼんだ開口部を含み、くぼんだ開口部が使用中にコネクターの一部を含むように適合されている、請求項192に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項195】
テンショナーが本体を含み、本体はケーブルクランプを含み、ケーブルクランプは本体に関してケーブルの一部の移動を阻止するように適合されている、請求項192に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項196】
テンショナーがドライバーを含み、ドライバーは、使用中にコネクターに関してピンの位置を変えるように適合されている、請求項192に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項197】
テンショナーがドライバーを含み、ドライバーは、使用中にケーブルがコネクターに関して確保されるようにピンがケーブルの一部を係合する配位でピンをコネクター内に配置するように適合されている、請求項192に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項198】
テンショナーがドライバーを含み、ドライバーは、使用中にケーブルがコネクターに関して移動することを阻止するためにピンがケーブルの一部を係合する配位でピンをコネクター内に配置するように適合されている、請求項192に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項199】
テンショナーがドライバーを含み、ドライバーは、本体内でピンを回転させるように適合されている、請求項192に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項200】
ケーブルをコネクター本体に通し、ヒトの骨要素の周囲に回し、コネクター本体に戻すことによりループを形成する工程;
ケーブルに張力をかける工程;および
ケーブルをコネクター本体内に確保するためにピンがケーブルを係合するようにピンをコネクター本体内に配置する工程;
を含む、外科用ケーブルシステムを外科的に移植するためにコネクター本体およびピンを含むコネクターを使用する方法。
【請求項201】
ケーブルをコネクター本体に通す工程が、ケーブルをコネクター本体の第一面に通し、本体の第二面から外へ出すことを含み、ケーブルをコネクター本体に戻す工程がケーブルを第二面に通して第一面から外へ出すことを含む、請求項200に記載の方法。
【請求項202】
ケーブルをコネクター本体に通す工程が、ケーブルをコネクター本体の第一面に通し、本体の第二面から外へ出すことを含み、ケーブルをコネクター本体に戻す工程がケーブルを第一面に通して第二面から外へ出すことを含む、請求項200に記載の方法。
【請求項203】
ケーブルの両端がコネクター本体から外へ延びるようにループが形成される、請求項200に記載の方法。
【請求項204】
ケーブルの第一端がコネクター本体によって確保されるようにループが形成され、ケーブルの第二端がコネクター本体から外へ延びる、請求項200に記載の方法。
【請求項205】
ケーブルをコネクター本体に通す工程の前にピンがコネクター本体内に配置される、請求項200に記載の方法。
【請求項206】
ケーブルの第一端が、コネクター本体内に配置されたピンによって含まれ、ケーブルの第二端がコネクター本体から外へ延びる、請求項200に記載の方法。
【請求項207】
ケーブルをヒトの骨要素の周囲に回す前にケーブルをピンに通すことをさらに含む、請求項200に記載の方法。
【請求項208】
張力をかける工程が、ループの直径が実質的により小さくなるようにケーブルの第一端およびケーブルの第二端をコネクター本体に通して引くことを含む、請求項200に記載の方法。
【請求項209】
張力をかける工程が、ケーブルがコネクター本体によって確保されるようにケーブルの第一端を引くことを含み、ループの直径が実質的により小さくなるようにケーブルの第二端をコネクター本体に通して引くことをさらに含む、請求項200に記載の方法。
【請求項210】
ケーブルがピンによって確保されるようにケーブルの第一端を引くことを含み、ループの直径が実質的により小さくなるようにケーブルの第二端をコネクター本体に通して引くことをさらに含む、請求項200に記載の方法。
【請求項211】
ピンを配置する工程の前にドライバーをピンに挿入することをさらに含む、請求項200に記載の方法。
【請求項212】
ピンを配置する工程が、ピンを回転させることを含む、請求項200に記載の方法。
【請求項213】
ピンを配置する工程が、ピンをコネクター本体に挿入することを含む、請求項200に記載の方法。
【請求項214】
ピンを配置する工程が、ドライバーを第一方向に回転させることを含み、ドライバーは、ピンが同時に第一方向に回転するようにピンと相互作用する、請求項200に記載の方法。
【請求項215】
ケーブルをヒトの骨要素の周囲に回し、コネクターに通してループを形成する工程;
テンショナーのシャフトの移動の第一方向がコネクターを通るケーブルの移動の第二方向と反対であるようにケーブルをテンショナーによって張力をかける工程;および
ケーブルをコネクター内に確保する工程;
を含む、外科用ケーブルシステムを外科的に移植するためにテンショナーを使用する方法。
【請求項216】
ケーブルの両端がコネクターから外へ延びるようにループが形成され、張力をかける工程の前にケーブルの両端がテンショナーに確保される、請求項215に記載の方法。
【請求項217】
ケーブルの第一端がコネクターによって確保されるようにループが形成され、ケーブルの第二端はコネクターから外へ延び、ケーブルの第二端は張力をかける工程の前にテンショナーに確保される、請求項215に記載の方法。
【請求項218】
ケーブルに張力をかける工程の前にコネクターをテンショナーの先端内に配置することをさらに含む、請求項215に記載の方法。
【請求項219】
ケーブルに張力をかける工程の前にケーブルをテンショナーに確保することをさらに含む、請求項215に記載の方法。
【請求項220】
ケーブルに張力をかける工程の前にケーブルの一部をケーブルクランプレバーの下に確保することをさらに含む、請求項215に記載の方法。
【請求項221】
ケーブルの第一端を第一ケーブルクランプで確保することをさらに含み、ケーブルの第二端を第二ケーブルクランプで確保することをさらに含み、ケーブルに張力をかける工程の前にケーブルの両端が確保される、請求項215に記載の方法。
【請求項222】
張力をかける工程が、テンショナーが同時にコネクターを所定の位置に保持し、かつケーブルの張力が所定の量に達するまでケーブルをコネクターに通して引くことを含む、請求項215に記載の方法。
【請求項223】
ケーブルを確保する工程の後にテンショナーをコネクター本体から外すことをさらに含む、請求項215に記載の方法。
【請求項224】
ケーブルを確保する工程の後にケーブルをケーブルクランプから取り除くことをさらに含む、請求項215に記載の方法。
【請求項225】
ケーブルが本体を通ってループを形成するように適合され、ケーブルは、ケーブルの第一部分および第二部分が互いに実質的に平行に配位する第一配置で本体に通され、そして、ケーブルは、ケーブルの第一部分および第二部分が互いに実質的に垂直に配位する第二配置で本体に通される、請求項83に記載のコネクター。
【請求項226】
ケーブルが本体を通ってループを形成するように適合され、ケーブルは、ケーブルの第一部分が第一導管内に配置され、ケーブルの第二部分が第二導管内に配置され、第一部分および第二部分が互いに実質的に平行に配位する第一配置で本体に通され、そして、ケーブルは、ケーブルの第一部分が第一導管内に配置され、ケーブルの第二部分が開口部内に配置され、第一部分および第二部分が互いに実質的に垂直に配位する第二配置で本体に通される、請求項101に記載のコネクター。
【請求項227】
ヒトの骨がヒトの脊椎骨である、請求項83に記載のコネクター。
【請求項228】
ヒトの骨がヒトの脊椎骨である、請求項101に記載のコネクター。
【請求項229】
ヒトの骨がヒトの脊椎骨である、請求項152に記載の方法。
【請求項230】
ヒトの骨がヒトの脊椎骨である、請求項192に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項231】
ヒトの骨がヒトの脊椎骨である、請求項177に記載の方法。
【請求項232】
ヒトの骨がヒトの脊椎骨である、請求項200に記載の方法。
【請求項233】
内部空洞、第一導管、および第二導管を含む本体、ここで、少なくとも一方の導管は内部空洞と通じるように適合されている;
使用中にヒトの脊椎の一部を係合するためのループを形成するために本体を通るように適合されたケーブル;および
開口部を含むピン、ここで、ピンは内部空洞内で配置可能であり、ピンは、使用中に内部空洞内で、本体に関してケーブルの一部を確保するための第一位置に配置可能であり、それによって使用中のループの大きさが固定され、そして使用中にループの大きさを変えることを可能にするためにケーブルが本体に関して移動可能であるようにピンは第二位置に配置可能である;
を含むコネクター。
【請求項234】
ケーブルをコネクター本体に通し、ヒトの脊椎要素の周囲に回し、コネクター本体に戻すことによりループを形成する工程;
テンショナーを使用してケーブルに張力をかける工程;
ピンがケーブルを係合してケーブルをコネクター本体内に確保するようにピンをコネクター本体内に配置する工程;
ケーブルがコネクター本体内で移動することを可能にするためにピンの位置をコネクター本体内で変える工程;
テンショナーを使用してケーブルに再び張力をかける工程;および
ケーブルをコネクター本体内に確保するためにピンをコネクター本体内に再配置する工程;
を含む、外科用ケーブルシステムを外科的に移植する方法。
【請求項235】
内部空洞を含む本体;
使用中にヒトの脊椎の一部を係合するためのループを形成するために本体を通るように適合されたケーブル;
本体に関してケーブルの一部を確保し、それによって使用中にループの大きさを固定する第一配位に内部空洞内に配置可能であるピン、ここで、ピンは本体に関してケーブルを確保した後、使用中にループの大きさを変えることを可能にするためにケーブルが本体に関して移動可能であるように第二位置に配置可能である;および
使用中にケーブルの張力を変えるように適合されたテンショナー;
を含む外科用ケーブルシステム。
【請求項236】
ケーブルをヒトの脊椎要素の周囲に回し、コネクター本体に通してループを形成する工程;
テンショナーのシャフトの移動の第一方向がコネクターを通るケーブルの移動の第二方向に対して反対であるようにテンショナーを使用してケーブルに張力をかける工程;および
ケーブルをコネクター内に確保する工程;
を含む、外科用ケーブルシステムを外科的に移植するためにテンショなーを使用する方法。
【請求項237】
本体およびピンを含む骨固定デバイス。
【請求項238】
ケーブルをコネクターに通し、ヒトの骨要素の周囲に回し、コネクターに戻すことによりループを形成する工程、ここでコネクターはロッキング部分を含む;および
ケーブルに張力をかける工程;
を含む、患者の背中の骨を治療する方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空洞、第一アームおよび第二アームを含む本体、ここで、第一アームは本体の第一側面から延びており、第二アームは本体の第二側面から延びており、第二側面は第一側面に向かい合って置かれている;
使用中にヒトの骨の一部を係合するためのループを形成するために本体を通るように適合されたケーブル;
本体に関してケーブルの一部を確保するために第一位置で使用中に内部空洞内で配置可能であり、それによって使用中にループの大きさを固定するピン、ここで、ピンは、本体に関してケーブルを確保した後、第二位置に配置可能であり、その結果、使用中にループの大きさを変えることができるようにケーブルは本体に関して移動可能である;および
使用中にケーブルの張力を変えるように適合されたテンショナー;
を含む外科用ケーブルシステム。
【請求項2】
テンショナーがくぼんだ開口部を含み、くぼんだ開口部がコネクターと相補的な形状を含む、請求項1に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項3】
テンショナーがくぼんだ開口部を含み、くぼんだ開口部が使用中にコネクターの一部を含むように適合されている、請求項1に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項4】
テンショナーが本体を含み、本体はケーブルクランプを含み、ケーブルクランプは本体に関してケーブルの一部の移動を阻止するように適合されている、請求項1に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項5】
テンショナーがドライバーを含み、ドライバーは、使用中にコネクターに関してピンの位置を変えるように適合されている、請求項1に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項6】
テンショナーがドライバーを含み、ドライバーは、使用中にケーブルがコネクターに関して確保されるようにピンがケーブルの一部を係合する配位でピンをコネクター内に配置するように適合されている、請求項1に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項7】
テンショナーがドライバーを含み、ドライバーは、使用中にケーブルがコネクターに関して移動することを阻止するためにピンがケーブルの一部を係合する配位でピンをコネクター内に配置するように適合されている、請求項1に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項8】
テンショナーがドライバーを含み、ドライバーは、本体内でピンを回転させるように適合されている、請求項1に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項9】
ヒトの骨がヒトの脊椎骨である、請求項1に記載の外科用ケーブルシステム。
【請求項10】
内部空洞を含む本体;
使用中にヒトの脊椎の一部を係合するためのループを形成するために本体を通るように適合されたケーブル;
本体に関してケーブルの一部を確保し、それによって使用中にループの大きさを固定するために使用中に第一位置で内部空洞内に配置可能であるピン、ここで、ピンは本体に関してケーブルを確保した後、使用中にループの大きさを変えることを可能にするためにケーブルが本体に関して移動可能であるように第二位置へ回転可能である;および
使用中にケーブルの張力を変えるように適合されたテンショナー;
を含む外科用ケーブルシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24a】
【図24b】
【図25a】
【図25b】
【図26a】
【図26b】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24a】
【図24b】
【図25a】
【図25b】
【図26a】
【図26b】
【公開番号】特開2006−68540(P2006−68540A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−280660(P2005−280660)
【出願日】平成17年9月27日(2005.9.27)
【分割の表示】特願2000−507300(P2000−507300)の分割
【原出願日】平成10年7月7日(1998.7.7)
【出願人】(500087615)スピナル コンセプツ,インク. (3)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月27日(2005.9.27)
【分割の表示】特願2000−507300(P2000−507300)の分割
【原出願日】平成10年7月7日(1998.7.7)
【出願人】(500087615)スピナル コンセプツ,インク. (3)
【Fターム(参考)】
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