説明

外装材の取付金具

【課題】外装材を支持する水平部に、地震などによって、下方から突き上げる強い力が加わった場合においても、水平部が上方に折れ曲がることがない外装材の取付金具を提供する。
【解決手段】一枚の金属板を折り曲げ加工して形成され、建物の外壁面に板状の外装材1を取り付けるための取付金具10であって、建物躯体41側への固定部である基板部11と、基板部11の左右側端部における側板部12と、側板部12の先端を基板部とほぼ平行に折り曲げて形成した上下方向の外装材裏面支持部13と、基板部11の下端から水平方向に折り曲げて形成した水平部15とを備え、側板部12および外装材裏面支持部13の少なくとも一方に切り込み22を形成し、切り込み22に水平部15の両端部15aを嵌入させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外装材の取付金具に係り、特に建物の外壁面に板状の外装材(外壁板)を取り付けるための取付金具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、サイディングと称される同一規格の板状の外装材(外壁板)を建物の外壁面に貼り付けて建物の外観を形成することが広く行われている。サイディングは、工場で大量生成されるため、品質は均一で価格は比較的安く、またタイル風,石積み風,板張り風等とデザインバリエーションが豊富であるため、広く用いられている。
また、阪神・淡路大震災の後、地震や火事に強い高耐久住宅が普及するにつれて、金属系サイディングや窯業系サイディングが広く用いられるようになってきた。このようなサイディングは、取付金具(留め付け金具)を用いて建物の外壁面に固定されている。
【0003】
図9は、外装材(サイディング)を取付金具を用いて建物の外壁に取り付ける状態を示す斜視図である。図9に示すように、外装材(サイディング)1は、取付金具(留め付け金具)50を用いて建物躯体41(柱、間柱等)に固定されている。
【0004】
図10は、従来の取付金具(留め付け金具)50を示す斜視図である。
取付金具50は、例えばステンレス鋼板あるいは合金メッキ鋼板などの一枚の金属板からの打ち抜きと折り曲げ加工により形成される。取付金具50は、躯体側への固定部となる平板状の基板部51と、基板部51の左右方向の両端をほぼ90゜折り曲げて形成した上下方向の側板部52,52と、該側板部52,52の先端を基板部51とほぼ平行となるように折り曲げて形成した上下方向の外装材裏面支持部53,53とを備えている。さらに、取付金具50は、基板部51の下側の領域を折り曲げ加工して形成した支承部54を備える。支承部54は、上下2枚の外装材(外壁材)1の上下縁部を支持する機能を有している。
【0005】
支承部54は、基板部51の下端部を前方に90゜折り曲げて形成した水平部55と、該水平部55の左右の先端から斜め上方に折り曲げて形成した左右の立ち上がり部56,56と、該水平部55の中央部の先端から斜め下方に折り曲げて形成した前面板部57とで構成されている。水平部55は、外装材1の下端を支持する機能を有している。
【0006】
左右の外装材裏面支持部53,53は同一の形状であり、次のようにして形成される。すなわち、基板部51と水平部55の折り曲げ部の延長上の部位には切り欠き58が形成されており、基板部51から側板部52を折り曲げて、さらに前記切り欠き58より上位の部分は外側に向けて基板部51と平行となるように折り曲げて外装材裏面支持部53を形成し、切り欠き58より下位の部分は内側に向けて基板部51と平行となるように折り曲げて、水平部支持部59を形成している。
【0007】
図11は、図10のXI-XI線矢視図であり、水平部55と、一方の水平支持部59との関係を示す図である。図11に示すように、水平支持部59は水平部55の裏面直下に位置している。
【0008】
前記切り欠き58より上位の外装材裏面支持部53と下位の水平部支持部59は、共に基板部51と平行状態とされており、外装材1を取り付けた状態では、双方とも当該外装材1の裏面側を支承する機能を果たすことができる。下位の水平部支持部59は内側に折り曲げられていることにより、その上端縁は水平部55の裏面直下に位置しており、水平部55が下方に折れ曲がろうとするときに、バックアップ機能を果たすことができる。
【0009】
図10に示す取付金具50においては、基板部51には、固定用のビス孔60が形成されている。また、ビス孔60の上方には、基板部51および側板部52にわたるようにして補強用のリブ51bが水平方向に形成されており、基板部51と水平部55のコーナー部にも同様に補強用のリブ51cが形成されている。さらに、側板部52にも縦方向に補強用のリブ52aが形成されている。基板部51は支承部54を構成する水平部55の領域に一部入り込んだ部分51aを有しており、基板部51の有効面積を大きくして、建物躯体への取り付け時の安定性を確保するようにしている。
【0010】
図12は、図10に示す取付金具(留め付け金具)50を用いて外装材(サイディング)1を取り付けた状態を示す断面図である。図12に示すように、取付金具50は、基板部51に形成したビス孔60を利用して、建物躯体41にビス43によって固定される。これにより、取付金具50により、上下2枚の外装材1A,1Bの上下縁部を支持するようになっている。その際に、下側の外装材1Bの上縁部1aが、水平部支持部59の前面と、水平部55の裏面と、前面板部57の裏面とで形成される空間内に嵌合するようにして位置決めをし、その状態でビス孔60を利用して固定する。
【0011】
所要個数の取付金具50を同様にして水平方向に所定間隔で固定した後、上側の外装材1Aの下縁部1bの切り込み部1cに取付金具50の立ち上がり部56,56が入り込むようにして、必要枚数横方向に配置する。配置した上側の外装材1Aを、今度は下側の外装材1として、さらに、その上縁部1aに前記と同様にして取付金具50を取り付けた後、ビスにて固定する。以下、必要な段数だけ同じ工程を繰り返すことにより、外装材1の施工は完成する。
【0012】
図12に示すように、取り付けた外装材1の裏面と建物躯体41との間には、取付金具50の左右の側縁に形成した側板部52により、その高さ分の空間Sが形成されるので、外装材裏面の通気は良好となり、結露などの不都合が生じることはない。取り付けた上側の外装材1Aの重みにより支承部54の水平部55が下方に向けて変位しようとしても、水平部55の裏面に位置する水平部支持部59の上端が水平部55の裏面に当接することから、その変形は阻止される。
【0013】
図13は、取付金具50の他の従来例を示す斜視図である。図13に示す取付金具50においては、外装材裏面支持部53は下端まで伸びており、図10に示す取付金具50と異なり、水平部55を支持するための板状の水平部支持部59は形成されていないが、その代わり、側板部52,52に内方に突出する突起61,61を形成している。
【0014】
図14は、図13のXIV-XIV線矢視図であり、水平部55と、一方の突起61との関係を示す図である。図14に示すように、突起61は水平部55の端部の裏面直下に位置し、水平部55は、側板部52,52に形成された突起61,61によって支持されるようになっている。図13に示す取付金具50のその他の構成は、図10に示す取付金具50と同様である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
図10および図13に示す従来の取付金具50は、水平部55の下方に水平部55を支持する板状の水平部支持部59,59(図10に示す取付金具)又は突起61,61(図13に示す取付金具)を備えており、これら水平部支持部59,突起61は、上側の外装材1Aにより加わる力(上方から下方に向かう力)を水平部55が受ける場合にきわめて有効である。しかしながら、本件発明者らは、従来の取付金具について研究を重ねた結果、地震が起きた場合には、上下方向に揺れる強い縦揺れが起こることがあり、この場合に下側の外装材1Bにより下方から突き上げる強い力が水平部55にかかり、水平部55が上方に折れ曲がる危険性があることを究明した。
【0016】
本発明は、上述の事情に鑑みなされたもので、外装材を支持する水平部に、地震などによって、下方から突き上げる強い力が加わった場合においても、水平部が上方に折れ曲がることがない外装材の取付金具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上述の目的を達成するためには、本発明は、一枚の金属板を折り曲げ加工して形成され、建物の外壁面に板状の外装材を取り付けるための取付金具であって、建物躯体側への固定部である基板部と、基板部の左右側端部における側板部と、側板部の先端を基板部とほぼ平行に折り曲げて形成した上下方向の外装材裏面支持部と、基板部の下端から水平方向に折り曲げて形成した水平部とを備え、前記側板部および外装材裏面支持部の少なくとも一方に切り込みを形成し、該切り込みに前記水平部の両端部を嵌入させたことを特徴とするものである。
【0018】
本発明によれば、取付金具は、基板部を利用して建物躯体に固定され、取付金具により、上下2枚の外装材の上下縁部を支持する。その際に、上側の外装材の下縁部が水平部の表面に支持され、下側の外装材の上縁部が水平部の裏面に支持される。上側の外装材の重みにより水平部が下方に向けて変位しようとしても、水平部の両端部が剛性が高い側板部及び/又は外装材裏面支持部の切り込みに嵌り込んでいるため、その変形は阻止される。また、地震などによって、水平部に下方から突き上げる強い力が加わった場合においても、水平部の両端部が側板部及び/又は外装材裏面支持部の切り込みに嵌り込んでいるため、水平部が上方に折れ曲がることがない。
【0019】
本発明の1態様によれば、前記切り込みは、前記側板部と外装材裏面支持部にまたがって形成されていることを特徴とする。
本発明の1態様によれば、前記切り込みは、前記外装材裏面支持部の端部まで伸びていることを特徴とする。
【0020】
本発明の1態様によれば、前記水平部の左右の先端から斜め上方に折り曲げて形成した立ち上がり部を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、上側の外装材の下縁部に形成された切り込み部に取付金具の立ち上がり部が入り込むことにより、上側の外装材が支持される。
【0021】
本発明の1態様によれば、前記水平部の中央部の先端から斜め下方に折り曲げて形成した前面板部を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、下側の外装材の上縁部が取付金具の前面板部に当接することにより、下側の外装材が支持される。
【0022】
本発明の1態様によれば、前記外装材裏面支持部の下端に、前記基板部と反対側に折り曲げて前方に突出する突出部を形成し、該突出部は外装材を取り付けたとき外装材の裏面に圧接するようになっていることを特徴とする。
本発明によれば、外装材裏面支持部の下端に形成した突出部が外装材の裏面に圧接されることにより、外装材の横ずれが防止される。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、取り付けた上側の外装材の重みにより取付金具の水平部が下方に向けて変位しようとしても、水平部の両端部が、きわめて剛性が高い側板部及び/又は外装材裏面支持部に嵌り込んでいるため、その変形を阻止することができる。そして、地震などによって、水平部に下方から突き上げる強い力が加わった場合においても、水平部の両端部が、きわめて剛性が高い側板部及び/又は外装材裏面支持部に嵌り込んでいるため、水平部が上方に折れ曲がることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明に係る外装材の取付金具の実施形態を図1乃至図8を参照して説明する。なお、図1乃至図8中、同一の作用または機能を有する部材または要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。図1乃至図5は、本発明に係る外装材の取付金具の第1の実施形態を示す図である。図1は、本発明の外装材の取付金具の斜視図であり、図10に対応する図である。図2は、図1に示す取付金具の展開図である。
【0025】
取付金具10は、例えばステンレス鋼板あるいは合金メッキ鋼板などの一枚の金属板からの打ち抜きと折り曲げ加工により形成される。図2の展開図において、折り曲げ加工の際の折り曲げ線は、一点鎖線で示している。取付金具10は、躯体側への固定部となる平板状の基板部11と、基板部11の左右方向の両端をほぼ90゜折り曲げて形成した上下方向の側板部12,12と、該側板部12,12の先端を基板部11とほぼ平行となるように外側に折り曲げて形成した上下方向の外装材裏面支持部13,13とを備えている。なお、側板部12,12の上端も、ほぼ90°外方に折り曲げて外装材裏面支持部13,13に連なる折曲部21,21を形成している。
【0026】
さらに、取付金具10は、基板部11の下側の領域を折り曲げ加工して形成した支承部14を備えている。支承部14は、上下2枚の外装材(外壁材)1の上下縁部を支持する機能を有している。
【0027】
支承部14は、基板部11の下端部を前方に90゜折り曲げて形成した水平部15と、該水平部15の左右の先端から斜め上方に折り曲げて形成した左右の立ち上がり部16,16と、該水平部15の中央部の先端から斜め下方に折り曲げて形成した前面板部17とで構成されている。水平部15は、外装材1の下端を支持する機能を有している。
【0028】
左右の外装材裏面支持部13,13は同一の形状であり、次のようにして形成される。すなわち、基板部11から側板部12を折り曲げて、さらに側板部12の前端側を基板部11と平行となるように外側に向けて折り曲げて外装材裏面支持部13を形成している。
【0029】
側板部12と外装材裏面支持部13との折曲部には、側板部12と外装材裏面支持部13とにまたがるように切り込み22が形成されている。そして、この切り込み22内に、水平部15の端部15aが嵌入されている。
外装材裏面支持部13の下端に、基板部11から離間する方向に折曲されてわずかに前方に突出する突出部13aを形成している。突出部13aは、外装材1を取り付けたとき外装材1に圧接するようになっている。このように、突出部13aが外装材1の裏面に圧接されることにより、外装材1の横ずれが防止される。
【0030】
図3は、図1のIII-III線矢視図であり、水平部15と、側板部12と外装材裏面支持部13に形成された切り込み22との関係を示す図である。図3に示すように、切り込み22は、側板部12と外装材裏面支持部13とにまたがるように形成されている。そして、切り込み22に水平部15の端部15aが嵌り込んでいる。切り込み22の高さhと水平部15の板厚tとは、概略同一寸法で切り込み22と水平部15との間にガタがないように設定されている。したがって、水平部15の両端部15a,15aは、きわめて剛性が高い側板部12と外装材裏面支持部13に嵌り込む形態となっているため、外装材1を支持する水平部15に、地震などによって、下方から突き上げる強い力が加わった場合においても、水平部15が上方に折れ曲がることがない。
【0031】
図4は、図1のIV-IV線矢視図であり、水平部15より下方に折曲した後面板部を示す図である。図4に示すように、水平部15の一部は、下方に折り曲げられて前面板部17と対向するように後面板部24を形成している。
【0032】
また外装材裏面支持部13は、基板部11と平行状態とされており、外装材1を取り付けた状態では、当該外装材1の裏面側を支承する機能を果たすことができる。
【0033】
図1に示す取付金具10においては、基板部11には、固定用のビス孔20が形成されている。また、ビス孔20の上方には、基板部11および側板部12にわたるようにして補強用のリブ11bが水平方向に形成されており、基板部11と水平部15のコーナー部にも同様に補強用のリブ11cが形成されている。さらに、側板部12にも横方向に補強用のリブ12aが形成されている。基板部11は支承部14を構成する水平部15の領域に一部入り込んだ部分11aを有しており、基板部11の有効面積を大きくして、建物躯体への取り付け時の安定性を確保するようにしている。
【0034】
図5は、図1に示す取付金具(留め付け金具)10を用いて外装材(サイディング)1を取り付けた状態を示す断面図である。図5に示すように、取付金具10は、基板部11に形成したビス孔20を利用して、建物躯体41にビス43によって固定される。これにより、取付金具10により、上下2枚の外装材1A,1Bの上下縁部を支持するようになっている。その際に、下側の外装材1Bの上縁部1aが、水平部15の裏面と、前面板部17の裏面と、後面板部24の前面とで形成される空間内に嵌合するようにして位置決めをし、その状態でビス孔20を利用して固定する。
【0035】
所要個数の取付金具10を同様にして水平方向に所定間隔で固定した後、上側の外装材1Aの下縁部1bの切り込み部1cに取付金具10の立ち上がり部16,16が入り込むようにして、必要枚数横方向に配置する。配置した上側の外装材1Aを、今度は下側の外装材1として、さらに、その上縁部1aに前記と同様にして取付金具10を取り付けた後、ビスにて固定する。以下、必要な段数だけ同じ工程を繰り返すことにより、外装材1の施工は完成する。
【0036】
図5に示すように、取り付けた外装材1の裏面と建物躯体41との間には、取付金具10の左右の側縁に形成した側板部12により、その高さ分の空間Sが形成されるので、外装材裏面の通気は良好となり、結露などの不都合が生じることはない。取り付けた上側の外装材1Aの重みにより支承部14の水平部15が下方に向けて変位しようとしても、水平部15の両端部15a,15aが、きわめて剛性が高い側板部12および外装材裏面支持部13に嵌り込んでいるため、その変形は阻止される。また、地震などによって、水平部15に下方から突き上げる強い力が加わった場合においても、水平部15の両端部15a,15aが、きわめて剛性が高い側板部12および外装材裏面支持部13に嵌り込んでいるため、水平部15が上方に折れ曲がることがない。
【0037】
図6乃至図8は、本発明に係る外装材の取付金具の第2の実施形態を示す図である。図6は、本発明の第2の実施形態における外装材の取付金具10を示す斜視図であり、図1に対応する図である。図7は、図6に示す取付金具の展開図であり、図2と同様に折り曲げ線は、一点鎖線で示している。図6に示す取付金具10においては、外装材裏面支持部13,13は、基板部11とほぼ平行になるように内側に折り曲げて形成している。また側板部12と外装材裏面支持部13との折曲部に形成された切り込み22は、側板部12の先端まで伸びている。すなわち、切り込み22は、側板部12の途中から外装材裏面支持部13の端部まで伸び、外装材裏面支持部13の端部で開口している。切り込み22内に、水平部15の端部15aが嵌入していることは、図1に示す取付金具と同様である。
【0038】
図8は、図6のVIII-VIII線矢視図で図3に対応する図であり、水平部15と、側板部12と外装材裏面支持部13に形成された切り込み22との関係を示す図である。
図8に示すように、切り込み22は、側板部12と外装材裏面支持部13とにまたがるように形成されており、また切り込み22は外装材裏面支持部13の端部まで伸びている。そして、切り込み22に水平部15の端部15aが嵌り込んでいる。切り込み22の高さhと水平部15の板厚tとは、概略同一寸法で切り込み22と水平部15との間にガタがないように設定されている。したがって、水平部15の両端部15a,15aは、きわめて剛性が高い側板部12と外装材裏面支持部13に嵌り込む形態となっているため、外装材1を支持する水平部15に、地震などによって、下方から突き上げる強い力が加わった場合においても、水平部15が上方に折れ曲がることがない。図6乃至図8に示す取付金具10のその他の構成は、図1乃至図5に示す取付金具10と同様である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】図1は、本発明の外装材の取付金具の斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す取付金具の展開図である。
【図3】図3は、図1のIII-III線矢視図であり、水平部と、側板部と外装材裏面支持部に形成された切り込みとの関係を示す図である。
【図4】図4は、図1のIV-IV線矢視図であり、水平部より下方に折曲した後面板部を示す図である。
【図5】図5は、図1に示す取付金具(留め付け金具)を用いて外装材(サイディング)を取り付けた状態を示す断面図である。
【図6】図6は、本発明の第2の実施形態における外装材の取付金具を示す斜視図であり、図1に対応する図である。
【図7】図7は、図6に示す取付金具の展開図である。
【図8】図8は、図6のVIII-VIII線矢視図で図3に対応する図であり、水平部と、側板部と外装材裏面支持部に形成された切り込みとの関係を示す図である。
【図9】図9は、外装材(サイディング)を取付金具を用いて建物の外壁に取り付ける状態を示す斜視図である。
【図10】図10は、従来の取付金具(留め付け金具)を示す斜視図である。
【図11】図11は、図10のXI-XI線矢視図であり、水平部と、一方の水平支持部との関係を示す図である。
【図12】図12は、図10に示す取付金具(留め付け金具)を用いて外装材(サイディング)を取り付けた状態を示す断面図である。
【図13】図13は、取付金具の他の従来例を示す斜視図である。
【図14】図14は、図13のXIV-XIV線矢視図であり、水平部と、一方の突起との関係を示す図である。
【符号の説明】
【0040】
1 外装材(サイディング)
1a 上外壁板
1b 下外装材
2 上縁部の実部
2a 上縁下実部
3 下縁部の実部
4 切り込み部
10 取付金具(留め付け金具)
11 基板部
11a 部分
11b,11c,12a リブ
12 側板部
13 外装材裏面支持部
14 支承部
15 水平部
15a 両端部
16 立ち上がり部
17 前面板部
18 切り欠き
19 水平部支持部
20 ビス孔
22 切り込み
24 後面板部
41 建物躯体
43 ビス
50 取付金具(留め付け金具)
51 基板部
51b,51c,52a リブ
52 側板部
53 外壁板裏面支持部
54 支承部
55 水平部
56 立ち上がり部
57 前面板部
57a 折曲部
58 切り欠き
59 水平部支持部
60 ビス孔
61 突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一枚の金属板を折り曲げ加工して形成され、建物の外壁面に板状の外装材を取り付けるための取付金具であって、
建物躯体側への固定部である基板部と、基板部の左右側端部における側板部と、側板部の先端を基板部とほぼ平行に折り曲げて形成した上下方向の外装材裏面支持部と、基板部の下端から水平方向に折り曲げて形成した水平部とを備え、
前記側板部および外装材裏面支持部の少なくとも一方に切り込みを形成し、該切り込みに前記水平部の両端部を嵌入させたことを特徴とする外装材の取付金具。
【請求項2】
前記切り込みは、前記側板部と外装材裏面支持部にまたがって形成されていることを特徴とする請求項1記載の外装材の取付金具。
【請求項3】
前記切り込みは、前記外装材裏面支持部の端部まで伸びていることを特徴とする請求項1または2記載の外装材の取付金具。
【請求項4】
前記水平部の左右の先端から斜め上方に折り曲げて形成した立ち上がり部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の外装材の取付金具。
【請求項5】
前記水平部の中央部の先端から斜め下方に折り曲げて形成した前面板部を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の外装材の取付金具。
【請求項6】
前記外装材裏面支持部の下端に、前記基板部と反対側に折り曲げて前方に突出する突出部を形成し、
該突出部は外装材を取り付けたとき外装材の裏面に圧接するようになっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の外装材の取付金具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−261125(P2008−261125A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−103744(P2007−103744)
【出願日】平成19年4月11日(2007.4.11)
【出願人】(592143666)株式会社タカハシテクノ (9)
【Fターム(参考)】