説明

多位置光ファイバコネクタホルダと方法

余剰ファイバ格納区域(118)を含む遠距離通信接続キャビネット(100)。余剰ファイバを終端するコネクタ(182)を汚染から保護するためのファイバコネクタホルダ(122)を受け入れるための隔壁(124)を含む余剰ファイバ格納区域(118)。この遠距離通信接続キャビネット(100)は、さらに、第1の光ファイバケーブル(104)を受け入れ、および、そのケーブルによって搬送される光信号を複数のファイバ配線ケーブル(114)の中に分割する光ファイバスプリッタ(102)も備え、および、各ファイバ配線ケーブル(114)は、研磨端面(182)を有する光ファイバコネクタ(180)によって終端されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、光ファイバ遠距離通信接続装置に関する。さらに特に、本発明は、光ファイバコネクタのための多位置ホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
光ファイバの接続性とサービスとが、商業顧客と住宅顧客の両方の、ますます多くの顧客に広げられている。しかし、現在において、このサービスを利用可能なすべて顧客がこうしたサービスを受け入れて利用する用意が整っているわけではない。これに加えて、新たなサービスおよび接続装置が、こうしたユニットが構築されるかまたは居住の用意が整う時点の以前に、住宅および商業不動産開発プロジェクトにおいて提供されるだろう。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
こうした状況では、設置された接続装置内の既存の接続部に対する新たな顧客の接続と、その設置された接続装置における利用可能な接続部の数の増大とを促進するための、容易に拡張可能な解決策を有することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、複数の光ファイバケーブルに外部プラントケーブルを接続するスプリッタを含む遠隔通信装置キャビネットに関する。このキャビネットは、スプリッタ取り付け区域と、ケーブルマネジメント構造と、コネクタによって終端された2つの光ファイバケーブルを光学的に接続するアダプタのアレイと、余剰ケーブル格納区域とを含む。顧客装置ケーブルがアダプタアレイ内でアダプタの後部に接続される。スプリッタからのケーブルがケーブルマネジメント構造と余剰ケーブル格納区域とに導かれ、および、この余剰ケーブル格納区域内では、これらのケーブルを終端するコネクタが、外部プラントケーブルと顧客装置ケーブルとの間の接続が必要とされる時まで、格納されて保護される。
【0005】
本発明は、光ファイバコネクタを受け入れてこのコネクタの研磨された端面を保護するための、ハウジングの中の少なくとも1つの開口を有するコネクタホルダに関する。このコネクタホルダは、隔壁内の開口の中にそのハウジングを解除自在に取り付けるために互いに協働する一方の末端上の解除自在なラッチと他方の末端上の取り付けタブとを有するハウジングを含む。
【0006】
本発明は、さらに、光ファイバ遠距離通信接続キャビネットの接続能力を増大させる方法に関する。スプリッタがこのキャビネット内に取り付けられ、および、このスプリッタからのケーブルが外部プラントケーブルに接続される。このスプリッタは外部プラントケーブルからの光信号を、光ファイバコネクタによって終端されている複数の光ファイバケーブルの中に分割する。この複数のケーブルはスプリッタからケーブルマネジメント区域と余剰ケーブル格納区域とに導かれる。これらのケーブルの複数のコネクタはコネクタホルダの中に挿入され、および、コネクタホルダは余剰ケーブル格納区域内の取り付け開口の中に挿入される。このキャビネットは、スプリッタからのケーブルを顧客装置ケーブルに接続するために必要に応じて使用されることが可能なアダプタのアレイを含む。
【0007】
本明細書に組み入れられておりかつ本明細書の一部分を構成する添付図面が、本発明の幾つかの側面を例示し、および、説明と共に、本発明の原理を説明する役割を果たす。図面の簡単な説明は次の通りである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下では、添付図面に示されている本発明の例示的な諸側面を詳細に説明する。同一または類似の部品に言及するために、可能である限り同一の照合番号が図面全体にわたって使用されるだろう。
【0009】
図1は、顧客のための光ファイバ接続性が必要とされる区域内のペデスタルまたは他のマウントの上に取り付けられることが可能である遠距離通信接続キャビネットのような遠距離通信接続キャビネット100を示す。キャビネット100は、外部プラント光ファイバケーブルが光ファイバ配線ケーブルに接続されるための場所を提供する。この場合に、この配線ケーブルは、顧客の場所において光ファイバサービスおよび接続性を提供するために顧客装置に到達させられる。顧客に対してサービスを提供するための典型的な構成が、外部プラント(OSP)ケーブルからの信号を複数の配線ケーブルの中に分割するためにスプリッタを使用することを含み、および、各々の配線ケーブルは特定の顧客装置に対する接続を実現する。共通のスプリッタが、双方向通信構成の形で、OSPケーブル内の光信号を32個の個別信号に分割し、および、さらに、これらの32個の信号をOSPケーブルの中に結合する。キャビネット100は、共通して所有されている2003年7月2日付で出願された標題「遠距離通信接続キャビネット」の米国特許出願番号10/613,764に開示されているものと本質的に類似しており、この出願の開示内容が本明細書に引例として組み入れられている。
【0010】
顧客装置に接続されている複数のケーブル108がキャビネット100の中に導かれるだろう。1つまたは複数のOSPケーブル106が、スプライストレイまたはパネル110のようなスプライス装置にキャビネット100の中に導かれるだろう。OSPケーブル106はスプライスパネル110内で2次ケーブル104に接合されるだろう。2次ケーブル104はスプライスパネル110から第1のケーブルマネジメント構造112に導かれ、および、スプリッタ取り付け区域103内のスプリッタ102に達する。スプリッタ102は、OSPケーブル106と2次ケーブル104とを通して伝送される光信号を、32本までのファイバ配線ケーブル114の中に導かれる32個までの信号に分離させる。ケーブル114は、スプリッタ102から、ケーブルマネジメント区域112の中を通して、複数のケーブル余長溜めスプール117を含む第2のケーブルマネジメントおよび余長溜め区域116の中に導かれる。ケーブル114は、この余長溜め区域116から、余剰ケーブル格納区域118内のコネクタホルダまたはアダプタアレイ120内のアダプタのどちらかに導かれてよい。これらのケーブル114の各々が光ファイバコネクタによって終端されていることが好ましい。
【0011】
余剰ケーブル格納区域118内では、複数のコネクタホルダ122が隔壁124内の取り付けスロット内に設置されている。コネクタホルダ122(さらに詳細に後述する)は、光ファイバコネクタを受け入れて解除自在に保持する複数の開口を含む。コネクタホルダ122内の開口が、連続した光路を提供せずに、むしろ、終端光ファイバコネクタに取り付けられている各ケーブル114内の光ファイバの研磨された端面を収容して保護することが好ましい。この保護は、開示内容が本明細書に引例として組み入れられている、共通して所有されている2003年6月30日付で出願された標題「光ファイバコネクタホルダおよび方法」の米国特許出願番号10/610,325に示されている末端キャップのような末端キャップとの組合せにおいて実現されるだろう。あるいは、コネクタホルダ122が、保護用の末端キャップを必要とせずにコネクタ終端ケーブル114の研磨端面を密封して保護するだろう。
【0012】
アダプタアレイ120内には、コネクタ終端ケーブル114を受け入れる複数の光ファイバアダプタ123が取り付けられている。ケーブル114のコネクタは、アダプタ123の前面内の開口の中にも受け入れられる。アダプタ123は、さらに、顧客装置ケーブル108の1つを終端するコネクタを受け入れるようになっている開口を、反対側に位置した背面上に含む。アダプタアレイ120内のアダプタ123は、ケーブル108に接続されている顧客装置に対してOSPケーブル106から光信号を伝送するために、ケーブル114の1つをケーブル108の1つに光学的に接続するだろう。このケーブル終端コネクタとアダプタ123は当業で公知である。図1に示されているように、このコネクタはSCコネクタであり、および、他のタイプ、フォーマット、スタイル、および、サイズの遠距離通信コネクタが使用可能であることが想定されている。
【0013】
キャビネット100は、前部126と、1対の互いに反対側に位置する側部128と、後壁130と、基部132と、頂部134とを含み、これらすべてが協働して、上述の様々な構成要素が中に取り付けられる内部136を画定する。これらの構成要素が、1対のドア138によって閉鎖できる前部126内の開口140の中を通して手を届かせることが可能である。
【0014】
次に図2を参照すると、遠距離通信接続キャビネットの代案の実施形態200が、キャビネット100と同じ構成要素を含む。この構成要素の幾つかが外観または位置に関して変更されているが、その機能上の特徴はキャビネット100と同様である。キャビネット100は1対のアダプタアレイパネル121を含み、および、各パネル121は、18個のアダプタ123から各行が構成されている合計で4つの行のアダプタ、すなわち、72個のアダプタを含む。キャビネット200は、3つのこのようなアダプタアレイパネルを含み、すなわち、合計で216個のアダプタ123を含む。キャビネット100とキャビネット200の両方は、余剰ケーブル格納区域118内に単一の隔壁124を含む。この隔壁124の各々は、3つのコネクタホルダ122から各行が構成されている3つの行のコネクタホルダ122を取り付けるための開口を含む。各々のコネクタホルダ122は、ケーブル144の8つのケーブルコネクタを受け入れて格納して保護するための合計8つの開口を含み、合計72個までのコネクタの格納を実現する。
【0015】
図3を参照すると、この図には、後部表面229を含む前面228内の9つの開口226と、開口226の1つの中に配置されている1つのコネクタホルダ122とを有する隔壁224が示されている。1対の互いに反対側に位置する側壁230が前面228の互いに反対側に位置した端部から1対の取り付けフランジ232へと後方に延びる。取り付けフランジ232は、キャビネット100、200の一方、または、同様に構成されているキャビネットに隔壁224を取り付けるための留め具開口234を含む。隔壁224は、中に取り付けられているそのキャビネットの一方の側に向かって前面228が傾斜しているように構成されていることを除いて、図1と図2の隔壁124と類似している。光ファイバコネクタを受け入れるための装置を含む隔壁を傾斜させることが当業で公知であり、および、特に有利であることに、曲げ半径の保護を促進すると同時にケーブルマネジメントと設置密度との改善を実現する。上述の図1と図2に示されているように、隔壁124は互いに等しい長さの側壁230を有し、したがって、その隔壁124はキャビネット100またはキャビネット200のどちらの側に向かっても傾斜していない。
【0016】
開口226の各々は、第1の端部すなわち上端部227と第2の端部すなわち下端部225とを含む。1対の耳部236が、上端部227から下端部225に延びる1対の互いに反対側に位置する側部の中に1つずつ配置されており、この耳部226は、開口226内のコネクタホルダ122を方向配置するためにコネクタホルダ122上のキー結合要素238と協働する。コネクタホルダ122は、開口226内でコネクタホルダ122を解除自在に保持するために協働する(後述の図4から図6に示されている)一方の末端における解除自在のラッチ240と他方の末端におけるタブ242とを有する。ケーブル114内の張力によってコネクタホルダ122に加えられることがある力の方向が、開口226からのコネクタホルダ122の偶発的な解除を防止するように制御されることが望ましい。キー結合要素238と耳部236は、このようなケーブルの張力によって生じさせられる偶発的な解除に抵抗するようにコネクタホルダ122が開口266内で適正に方向配置されていることを確実なものにするために協働する。
【0017】
隔壁224(および隔壁124)の前面228内の開口226は、コネクタホルダ122が所定の位置にない時に8つまでのアダプタ123も受け入れる大きさにされている。このことが隔壁124、224が、キャビネット100、200と、これらと同様に構成されているキャビネットとの接続能力を増大させるために、ケーブル114を顧客装置ケーブル108に光学的に接続するための追加の空間を実現することを可能にする。
【0018】
次に、図4から図13を参照すると、コネクタホルダ122は、ケーブル114のコネクタを受け入れて解除自在に保持するための8つの開口150を有するハウジング160を含む。上述したように、ケーブル114はSC型のコネクタによって終端されており、および、開口150は、SCコネクタを受け入れて解除自在に保持するように構成されている。図4から図6に示されているように、開口150はハウジング160の中を通って前部162から後部164に延び、および、これらの開口の各々は、ケーブル114とコネクタとによって保持されている光ファイバの研磨端面の周りのダストキャップとを有するケーブル114のコネクタを受け入れることが可能である。このダストキャップは、上述されておりかつ本明細書に組み入れられている米国特許出願に示されている。あるいは、この代わりに、コネクタの研磨端面が、ダストキャップによって、または、ダストキャップなしに、汚染から保護されることが可能であるように、開口150の末端が閉じられていてもよい。
【0019】
ハウジング160は、第1の末端すなわち頂部152と、第2の末端すなわち底部154とを含む。解除自在なラッチ240が頂部152に取り付けられており、および、タブ242が底部154内に取り付けられている。レール156がハウジング160の側部166に沿って頂部152と底部154との間を延びている。キー結合要素238がレール156に沿って配置されており、および、レール156の後面158を越えて延びる。レール156の後面158を越えて延びるハウジング160の一部分が、開口226内に嵌まる大きさにされている。レール156の後面158は、開口226内に挿入されると、前面228と係合し、および、キー結合要素238は、ハウジング160の頂部152と底部154とを適正に方向配置するために耳部236の1つに係合する。
【0020】
ハウジング160を開口226内に挿入するために、タブ242の固着面243が下端部225の前面228の後方に位置しかつ前面228の後部表面229に係合するように、底部154が最初に前面228の中を通して開口226内に配置される。その次に、頂部152が開口226内に挿入される。解除自在なラッチ240の傾斜面244が開口226の上端部227に係合し、および、解除自在なラッチ240の傾斜面244と固着面241とが開口226の中を通過するのを可能にするように曲がる。解除自在なラッチ240の固着面241は後部表面229に係合する。レール156の後面158が固着面241、243の両方に対向しており、この後面158は前面228と係合している。キー結合要素238の両方は開口226の耳部236に係合する。解除自在なラッチ240は、固着面241が後部表面229から分離して開口266からのハウジング160の取り外しを可能にするように、固着面241を引っ込めるために押し下げられることが可能な指片タブ246を含む。ハウジング160は、前部126内の開口140の中を通してキャビネット100またはキャビネット200に手を届かせる時に、隔壁124、224の前面228を通して挿入されるように構成されている。
【0021】
次に図7から図13を参照すると、コネクタホルダ122のハウジング160は、各々の開口150内に方向配置スロット170とラッチ係合アーム(latching arm)168とを含む。ラッチ係合アーム168はSC型アダプタのラッチ係合要素と協働して、このコネクタが開口250内に解除自在に保持されることを可能にする。他の型とタイプのコネクタの場合には、こうしたコネクタが解除自在に保持されることを可能にするために、異なるラッチ係合要素が開口150内に含まれてよい。方向配置スロット170は、開口150内のコネクタすべてを同一の仕方で方向配置するために、SCコネクタの外側上の方向配置要素と協働するだろう。コネクタのこの方向配置は、概ね対称なラッチ係合要素を有するSCコネクタにとっては必ずしも不可欠ではないが、異なるラッチ係合構成を有する他のコネクタの場合には望ましいだろう。
【0022】
次に図14を参照すると、スプリッタ102が、2次ケーブル104のためのケーブル入口174とケーブル114のための1対のケーブル出口176とを有するハウジング172を含む。図に示すように、各々のケーブル出口176は、16本までのケーブル114がハウジング172の外に出ることを可能にする。SCコネクタとして示されている研磨端面182を有するコネクタ180が各ケーブル114を終端する。ケーブル出口の他のサイズとレイアウトとが想定されている。満たされるべき接続要件とスプリッタ102内の光スプリッタ構成とに応じて、異なる数のケーブル114がハウジングを出ることができる。キャビネット100、200、または、同様に構成された遠距離通信接続キャビネットのスプリッタ取り付け区域103内にスプリッタ102を保持するために、解除自在なラッチ178がハウジング172の1つの側部に取り付けられている。
【0023】
図14Aは、2次ケーブル104と複数のケーブル114とを有する、スプリッタ102にレイアウトが類似している光ファイバ装置モジュール202を示す。2次ケーブル104は単一ストランドのケーブルであってよく、および、モジュール202は、モジュール102に関して上述したスプリッタのような、ケーブル114を有するコネクタケーブル104に対するスプリッタを含んでよい。あるいは、この代わりに、ケーブル104はマルチストランドのケーブルであってよく、および、モジュール202は、ストランドをケーブル114の形に分離するファンアウトモジュール(fan−out module)としてだけ働いてもよい。ケーブル114の各々はコネクタ180によって終端され、および、各コネクタ180はコネクタホルダ122の中に挿入されている。このモジュール202は、後述する接続能力の追加方法において使用されるだろう。
【0024】
キャビネット100に接続能力を追加する方法が、1つまたは複数のコネクタホルダ122との組合せの形で事前構成されたスプリッタ102を設置することを含むだろう。設置される時にキャビネット100が特定の顧客サービス区域に関する最終的な接続構成を予想することを必要とするように、キャビネット100内の接続能力の容易な現場での拡張を実現することが望ましい。キャビネット100は、顧客区域に関して予測された当面の必要性を満たすために、および、その区域内で必要とされる接続が多くなるにつれて増分的な拡張を可能にするためにだけ必要な接続能力を伴って、設置されればよい。キャビネット100に接続能力を追加する次の方法はキャビネット200にも適用可能であり、および、設置前にキャビネット100を当初に構成するために、または、キャビネット100の接続能力を現場で拡張するために、使用されてよい。
【0025】
キャビネット100内の接続能力を増大させるために、ケーブル104とコネクタ180によって終端された32本のケーブル114と共に事前構成されているスプリッタ102が使用される。このスプリッタ102はスプリッタ取り付け区域103内に取り付けられており、および、ケーブル104の自由端部がケーブルマネジメント構造112とスプライスパネル110との中に導かれる。スプライスパネル110内では、ケーブル104の自由端部がOSPケーブル106の末端の中に接合される。この接合がOSPケーブル106をケーブル114の各々に光学的に接続する。ケーブル114のコネクタ180は4つのコネクタホルダ122の中に事前に挿入されている。ケーブル114はスプリッタ102からケーブルマネジメント構造112を経由して第2のケーブルマネジメント構造116の中に導かれ、この第2のケーブルマネジメント構造116内では、余剰ケーブル長さがケーブル余長溜め装置の中に保持されるだろう。スライススプリッタ102が異なるキャビネットとキャビネット100と共に使用するように再構成されてよいので、スプリッタのケーブル114の長さはキャビネット100の場合に必要とされるその長さよりも長く、および、この余剰長さがケーブル余長溜めスプール117(図1を参照されたい)の周りに保持されるだろう。
【0026】
第2のケーブルマネジメント区域116から、ケーブル114と、挿入されているコネクタ180を伴うコネクタホルダ122とが、余剰ケーブル格納区域118内に入れられる。各々のコネクタホルダ122は、隔壁124の開口226の1つの中に単純にスナップ嵌めされる。これで増分の接続能力の追加が完了する。顧客接続が必要とされる時に顧客装置ケーブル108がキャビネット100の中に導き入れられ、コネクタ180によって終端される。このコネクタは、アダプタアレイ120内のアダプタ123の後部開口の中に挿入される。あるいは、この代わりに、キャビネット100が設置される時に、アダプタ122内のすべてのアダプタ123の後部が、事前配線された顧客装置ケーブル108を有するだろうし、および、これらのケーブルが将来の顧客のフックアップを見越して顧客構内に導かれる。こうした事前配線された顧客が通電した接続を望む時には、ケーブル114が適切なアダプタ123の前部の中に挿入されるだけでよい。余剰ケーブル格納区域118内のケーブル114の1つが選択され、および、そのコネクタ180がコネクタホルダ118から取り外される。この選択されたケーブル114は、所望の長さのケーブルを提供するために、必要に応じて第2のケーブルマネジメント区域116内に再び通され、および、コネクタ180はアダプタアレイ120内の適切なアダプタ123の中に挿入される。選択されたケーブル114のコネクタ180が、ファイバの研磨端面を保護するためにダストキャップを含む場合には、このダストキャップはアダプタ123の中への挿入の前に取り外される。
【0027】
スプリッタ102は、このスプリッタ102が設置される時に4つのコネクタホルダ122の中に挿入された32本のケーブル114とコネクタ180とを含む。これらのケーブル114とコネクタ180とがアダプタアレイ120の中に移動させられるので、コネクタホルダ122の一部または全部がすべてのコネクタ180で塞がっていないことがある。これが生じる時には、空のコネクタホルダ122が余剰ケーブル格納区域118から取り外され、および、廃棄または再利用されてよい。この空のコネクタホルダ122の取り外しが隔壁124内の開口226を自由にし、追加のスプリッタ102のコネクタホルダが設置されることと、より多くの接続能力がキャビネット100に追加されることとを可能にする。
【0028】
顧客装置に対する接続が終端されなければならない場合には、適切なケーブル114のコネクタ180がアダプタ123から取り外されてよい。その次に、ケーブル114がケーブルマネジメント構造116内に再び通され、および、コネクタ180が余剰ケーブル格納区域118内のコネクタホルダ122の開口150の中に挿入される。
【0029】
キャビネット100のスプリッタ取り付け区域103は4つまでのスプリッタ102を取り付けるための空間を含み、一方、キャビネット200は8つまでのスプリッタ102を取り付けるための空間を提供する。キャビネット100は、このように構成されているので、4本までのOSPケーブルを各々に32本のケーブル114に分割するように、すなわち、合計で128本のケーブル114に分割するように接続する能力を有する。アダプタアレイ120内には、対応する顧客装置ケーブル108に対するこれらのケーブル114の各々の接続を可能にするのに十分な数のアダプタ123が存在する。
【0030】
しかし、キャビネット200は、8本までのOSPケーブルを各々に32本のケーブル114に分割し、すなわち、合計で256本までのケーブル114に分割する能力を有する。キャビネット200内のアダプタアレイ120は、ケーブル114からのコネクタを受け入れるための合計で216個のアダプタ123を提供するだけである。アダプタアレイ120がケーブル114で埋め尽くされ終わった後に、顧客装置ケーブル108との接続のためのアダプタ123が備えられていない40本までの余剰ケーブル114が余剰ケーブル格納区域118内に存在するだろう。
【0031】
図4から図13に示されているように、8つの開口150を有するコネクタホルダ122のハウジング160は、8つのアダプタ123から構成されるアレイと概ね同一の実装面積を有する。アダプタアレイ120がスプリッタ102からのケーブル114で完全に埋め尽くされると、コネクタホルダ122は隔壁124内の開口226から取り外されてよく、および、8つまでのアダプタ123が開口226の各々の中に位置してもよい。隔壁124内の5つの開口をアダプタ123で埋め尽くすことによって、追加の40本のケーブル114が顧客装置ケーブル108と接続されることが可能であり、および、40本の余剰ケーブル114が利用可能であるようにアダプタアレイ120の能力を効果的に増大させる。開口226の5つがアダプタ123によって使用されている場合さえ、顧客装置ケーブルとの接続が解除または変更される時にケーブル114が格納されるようにコネクタホルダ122のために依然として開口226が残されている。
【0032】
図15は、余剰ケーブル格納区域118内に隔壁224を含むが、キャビネット100、200と構成が類似している、遠距離通信接続キャビネット300の第3の代案の実施形態を示す。アダプタパネル121と隔壁224は、ケーブルマネジメント構造116からアダプタ123とコネクタホルダ122へのケーブル114の移動を改善するために、ケーブルマネジメント構造と余長溜め116とに向かって傾斜させられている。これに加えて、ケーブル支持体302が、アダプタ123とコネクタホルダ122とに延びるケーブル114をそれぞれに支持するためにパネル121と隔壁224との両方の上に設けられている。
【0033】
図16は、本発明による遠距離通信接続キャビネット400の第4の実施形態を示す。キャビネット400は、アダプタアレイ120と余剰ケーブル格納区域118の両側に沿ってケーブル余長溜めを有するケーブルマネジメント構造を伴って、上述のキャビネット100、200、300に構成において類似している。パネル121の左側に隣接したアダプタ123はキャビネット400の左側に向かって傾斜させられており、および、パネル121の右側に隣接したアダプタ123はそのキャビネットの右側に向かって傾斜させられている。
【0034】
図17は、キャビネット500内の並列構造502を含む遠距離通信キャビネット500の第5の実施形態である。各々の構造502はキャビネット400の内容物と構成的に類似している。
【0035】
図18は、余剰ケーブル格納区域118が内側壁602の1つに沿って配置されている遠距離通信キャビネット600の第6の実施形態である。図19は、コネクタホルダ122を受け入れるための複数の開口226を含む隔壁604を示す。キャビネット600内のその他の要素は上述したキャビネットに類似している。隔壁604は、それぞれに内部602とキャビネット後部壁130とに対する接続のために1対の取り付けフランジ606、608を含む。
【0036】
上述の明細事項と具体例とデータが、本発明の製造と使用の完全な説明を提供する。本発明の多数の実施形態が本発明の着想と範囲とから逸脱せずに作られることが可能なので、本発明は、以下に添付されている特許請求項に存在する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】図1は、配線を示すために例示的なケーブルだけが示されている、本発明による多位置光ファイバコネクタホルダを含む光ファイバ遠距離通信接続キャビネットの正面図である。
【図2】図2は、配線を示すために例示的なケーブルだけが示されている、本発明による多位置光ファイバコネクタホルダを含む光ファイバ遠距離通信接続キャビネットの第2の実施形態の正面図である。
【図3】図3は、複数の取り付け開口の中の1つの取り付け開口の中に挿入されている多位置光ファイバコネクタホルダを伴う、図1と図2に示されている多位置光ファイバコネクタホルダを受け入れるための取り付け隔壁の正面斜視図である。
【図4】図4は、本発明による多位置光ファイバコネクタホルダの正面斜視図である。
【図5】図5は、図4の多位置光ファイバコネクタホルダの背面斜視図である。
【図6】図6は、図4の多位置光ファイバコネクタホルダの第2の背面斜視図である。
【図7】図7は、図4の多位置光ファイバコネクタホルダの正面図である。
【図8】図8は、図4の多位置光ファイバコネクタホルダの背面図である。
【図9】図9は、図4の多位置光ファイバコネクタホルダの上面図である。
【図10】図10は、図4の多位置光ファイバコネクタホルダの下面図である。
【図11】図11は、線11−11に沿った、図7の多位置光ファイバコネクタホルダの側面断面図である。
【図12】図12は、線12−12に沿った、図7の多位置光ファイバコネクタホルダの断面図である。
【図13】図13は、線13−13に沿った、図7の多位置光ファイバコネクタホルダの第2の断面図である。
【図14】図14は、図1および図2のキャビネット内において示されている光ファイバスプリッタモジュールの正面斜視図である。
【図14A】図14Aは、本発明による光ファイバ装置の上面図である。
【図15】図15は、本発明による遠距離通信接続キャビネットの第3の実施形態の正面図である。
【図16】図16は、本発明による遠距離通信キャビネットの第4の実施形態の正面図である。
【図17】図17は、本発明による遠距離通信接続キャビネットの第5の実施形態の正面斜視図である。
【図18】図18は、側壁の内側表面に隣接して取り付けられている余剰ファイバ格納区域を有する、本発明による遠距離通信キャビネットの第6の実施形態の正面図である。
【図19】図19は、複数の取り付け開口の中の1つの取り付け開口の中に挿入された多位置光ファイバコネクタホルダを有する、図18に示されている多位置光ファイバコネクタホルダを受け入れるための取り付け隔壁の正面斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠距離通信接続キャビネットであって、
内部を画定する、頂部と、床と、1対の互いに反対側に位置した側部と、前記内部に手を届かせるための開口を含む前部と、後部と、
第1の光ファイバケーブルを受け入れて、前記ケーブルによって搬送される光信号を、複数のファイバ配線ケーブルの中に分割する光ファイバスプリッタであって、各々のファイバ配線ケーブルは光ファイバコネクタと研磨端面とによって終端されている光ファイバスプリッタと、
前記内部内のケーブルマネジメント構造と、
複数の光ファイバアダプタを含む少なくとも1つの第1のファイバ接続パネルと、複数の開口を含む少なくとも1つの第2のファイバ格納パネルであって、この第2のファイバ格納パネルの各々は前面と後面とを有する、第1のファイバ接続パネルと第2のファイバ格納パネルと、
光ファイバコネクタによって終端されている2つの光ファイバケーブルを光学的に接続するように構成されている前記第1のパネルのアダプタであって、1つのケーブルがこのアダプタの後面上にあり、かつ、1つのケーブルがこのアダプタの前面上にあるアダプタと、
前記少なくとも1つの第2のパネルの前記開口の1つの中に取り付けられている少なくとも1つのハウジングであって、このハウジングは複数のコネクタホルダ開口を含み、各々のコネクタホルダ開口は、前記前部開口の中を通して手を届かせることが可能であり、かつ、前記光ファイバコネクタの1つを受け入れて前記コネクタの前記研磨端面を汚染から保護するように構成されており、このハウジングは前記前面を通して前記第2のパネルの前記開口の中に挿入されるようになっており、および、このハウジングの前記開口は前記第2のパネルの前面から手を届かせることが可能であるハウジングと、
を備える遠距離通信接続キャビネット。
【請求項2】
ケーブル余長溜めスプールを含む前記内部内の第2のケーブルマネジメント構造をさらに備える請求項1に記載の遠距離通信接続キャビネット。
【請求項3】
前記第1の光ファイバケーブルを外部プラントケーブルに接合するスプライスパネルをさらに備える請求項1に記載の遠距離通信接続キャビネット。
【請求項4】
前記スプリッタは前記第1のケーブルからの前記光信号を32本のファイバ配線ケーブルの中に分割する請求項1に記載の遠距離通信接続キャビネット。
【請求項5】
各々のハウジングは、前記ファイバ配線ケーブルの8つの光ファイバコネクタを受け入れるための8つの開口を含む請求項1に記載の遠距離通信接続キャビネット。
【請求項6】
前記前部開口を閉じる1組のドアをさらに備える請求項1に記載の遠距離通信接続キャビネット。
【請求項7】
スプリッタ取り付け区域内に取り付けられている複数のスプリッタをさらに備える請求項1に記載の遠距離通信接続キャビネット。
【請求項8】
遠距離通信光ファイバコネクタホルダであって、
前部と後部と第1の末端と第2の末端とを有し、かつ、前記前部内の複数の開口を画定するハウジングであって、前記開口の各々は、光ファイバ遠距離通信ケーブルを終端するコネクタを受け入れるようになっており、および、前記コネクタの各々は、前記遠距離通信ケーブル内の光ファイバが終端されている研磨端面を含むハウジングと、
前記光ファイバコネクタの1つを受け入れて前記コネクタの前記研磨端面を汚染から保護するように構成されている各々の開口と、
前記光ファイバコネクタの1つと解除自在に係合するための少なくとも1つのラッチ係合アームを含む各々の開口と、
を備え、
前記ハウジングの各々の開口は、前記ハウジングの前記後部を中を通して光ファイバコネクタを受け入れるようには構成されていない、
遠距離通信光ファイバコネクタホルダ。
【請求項9】
遠距離通信光ファイバコネクタホルダであって、
前部と後部と第1の末端と第2の末端とを有し、かつ、前記前部内の複数の開口を画定するハウジングであって、前記開口の各々は、光ファイバ遠距離通信ケーブルを終端するコネクタを受け入れるようになっており、および、前記コネクタの各々は、前記遠距離通信ケーブル内の光ファイバが終端されている研磨端面を含むハウジングと、
前記光ファイバコネクタの1つを受け入れて前記コネクタの前記研磨端面を汚染から保護するように構成されている各々の開口と、
前記光ファイバコネクタの1つと解除自在に係合するための少なくとも1つのラッチ係合アームを含む各々の開口と、
を備え、
前記ハウジングは、SCコネクタのコネクタ受け入れ開口が前記ハウジングの開口と同様に配置されている時に、前記ハウジング内の前記開口の数に等しい数のSCコネクタによって画定されている周囲長さに大きさが等しい外部周囲長さを画定する、
遠距離通信光ファイバコネクタホルダ。
【請求項10】
遠距離通信光ファイバコネクタホルダであって、
前部と後部と第1の末端と第2の末端とを有し、かつ、前記前部内の少なくとも1つの開口を画定するハウジングであって、前記開口の各々は、光ファイバ遠距離通信ケーブルを終端するコネクタを受け入れるようになっており、および、前記コネクタの各々は、前記遠距離通信ケーブル内の光ファイバが終端されている研磨端面を含むハウジングと、
前記光ファイバコネクタの1つを受け入れて前記コネクタの前記研磨端面を汚染から保護するように構成されている各々の開口と、
前記光ファイバコネクタの1つと解除自在に係合するための少なくとも1つのラッチ係合アームを含む各々の開口と、
を備え、
前記ハウジングは一体状のユニットとして成形されており、かつ、前記第1の末端上の解除自在なラッチと前記第2の末端上の協働する取り付けタブとを含み、前記取り付けタブは、隔壁内の開口の中に前記ハウジングを解除自在に取り付けるように構成されており、および、前記ハウジングの前記後部は前記隔壁の前記開口の中に挿入されている、
遠距離通信光ファイバコネクタホルダ。
【請求項11】
光ファイバ遠距離通信ケーブルを終端するコネクタを受け入れるための前記前部内の複数の開口をさらに備える請求項10に記載の遠距離通信光ファイバコネクタホルダ。
【請求項12】
遠距離通信キャビネット内にマルチストランド光ファイバ装置を配置する方法であって、
エンクロージャと、前記エンクロージャから延びる複数の第1の光ファイバケーブルと、前記エンクロージャの中に延びる第2の光ファイバケーブルとを含む第1の光ファイバスプリッタを設けることであって、前記エンクロージャは前記第2の光ファイバケーブルを前記第1の光ファイバケーブルに光学的に接続する手段を含み、前記第1の光ファイバケーブルの各々は、前記エンクロージャとは反対側の末端において光ファイバコネクタによって終端され、前記複数の第1の光ファイバケーブルコネクタはコネクタホルダ内の開口の中に挿入されるようになっている、第1の光ファイバスプリッタを設けることと、
顧客装置に接続する複数の光ファイバケーブルが中に延ばされている遠距離通信接続キャビネットを設けることであって、前記顧客装置ケーブルの各々が、前記キャビネット内に取り付けられている複数の光ファイバアダプタの中の1つの光ファイバアダプタの後部開口の中に挿入され、前記キャビネットは、装置取り付け区域と、ケーブルマネジメント構造と、前記光ファイバアダプタが中に取り付けられているアダプタアレイと、少なくとも1つの取り付け開口を含む取り付け隔壁を有する余剰ファイバ格納区域とを含むようになっている、遠距離通信キャビネットを設けることと、
前記キャビネットの前記装置取り付け区域内に前記第1の光ファイバスプリッタを取り付けることと、
前記キャビネット内の外部プラントケーブルに前記第2の光ファイバケーブルを光学的に接続することと、
前記複数の第1の光ファイバケーブルを前記装置取り付け区域から前記ケーブルマネジメント構造の中に延ばすこと及び、前記第1の光ファイバケーブルと前記コネクタホルダとを前記余剰ファイバ格納区域の中に導くことと、
前記第1のケーブルの前記複数のコネクタを有する前記ハウジングを前記隔壁の前記取り付け開口の中に挿入して解除自在に取り付けることであって、前記ハウジングは前記隔壁の前面から前記開口の中に挿入されるようになっている、挿入して解除自在に取り付けることと、
を含む方法。
【請求項13】
前記第1のケーブルの前記複数のコネクタの1つを前記ハウジングから取り外すことと、前記アダプタアレイの前記複数のアダプタの中の1つのアダプタの反対側の前部開口の中に前記コネクタを挿入することと、前記対応する第1のケーブルを前記顧客構内ケーブルの1つに光学的に接続することとをさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
それ以上の第1のケーブルのコネクタが前記コネクタホルダ内に挿入されなくなるまで、前記コネクタホルダの中に挿入された前記複数のコネクタの各々は前記ハウジングの前記コネクタ開口から逐次的に取り外され、前記アダプタアレイ内の前記複数のアダプタの中の1つのアダプタの中に挿入され、および、前記隔壁内の前記取り付け開口から前記コネクタホルダを取り外すことをさらに含む請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の光ファイバスプリッタと同様に構成されている第2の光ファイバスプリッタを設けることと、および、前記装置取り付け区域内に前記第2の光ファイバスプリッタを取り付けることと、前記第2の光ファイバスプリッタの前記第1の複数の光ファイバケーブルを前記ケーブルマネジメント構造の中を通して導くことと、前記余剰ケーブル格納区域の前記隔壁内の前記開口の中に前記第2の光ファイバスプリッタの前記コネクタホルダを解除自在に取り付けることとをさらに含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】
各々の顧客装置ケーブルが前記光ファイバスプリッタの中の1つの光ファイバスプリッタからの第1のケーブルに光学的に接続され終わるまで、連続した数の光ファイバスプリッタが前記装置取り付け区域内に取り付けられていて、および、これらの連続したスプリッタの前記第1のケーブルの前記コネクタが前記アダプタ区域内のアダプタに導かれ、および、その後で、前記余剰ファイバ格納区域内の前記取り付け開口から前記コネクタホルダを取り外すことと、前記取り付け開口内に複数の光ファイバアダプタを挿入されるようになっている、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
顧客装置ケーブルが、前記余剰ファイバ格納区域の前記取り付け開口の中に取り付けられている前記光ファイバアダプタの各々の後部内に挿入される請求項16に記載の方法。
【請求項18】
追加の光ファイバスプリッタが前記装置取り付け区域内に取り付けられ、および、前記複数の第1のケーブルの各々とコネクタとが、前記余剰ケーブル格納区域の前記取り付け開口の中に取り付けられている前記アダプタの中の1つのアダプタの前面内に挿入され、および、前記追加の光ファイバ装置の前記複数の第1の光ファイバケーブルの各々を前記顧客装置ケーブルの1つに光学的に接続するようになっている、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記外部プラントケーブルはスプライシングによって前記光ファイバスプリッタの前記第2のケーブルに光学的に接続される請求項12に記載の方法。
【請求項20】
光ファイバ遠距離通信モジュールであって、
ハウジングと、
前記ハウジングに入り、および、前記ハウジングを出て行く複数の第2の光ファイバケーブルに光学的に接続されている第1の光ファイバケーブルと、
研磨端面を有する光ファイバコネクタによって前記ハウジングの反対側の末端において終端されている前記複数の第2の光ファイバケーブルの各々と、
コネクタホルダの開口の中に挿入されておりかつこの開口内に解除自在に保持されている前記第2の光ファイバケーブルの各々の光ファイバコネクタであって、前記コネクタホルダは、前部の前記開口の中を通って複数の光ファイバコネクタを保持するように構成されており、かつ、後部の中を通って前記開口の中に光ファイバコネクタを受け入れるようには構成されていない各々の光ファイバコネクタと、
を備える光ファイバ遠距離通信モジュール。
【請求項21】
光ファイバ遠距離通信モジュールであって、
ハウジングと、
前記ハウジングに入り、および、前記ハウジングを出て行く複数の第2の光ファイバケーブルに光学的に接続されている第1の光ファイバケーブルと、
研磨端面を有する光ファイバコネクタによって前記ハウジングの反対側の末端において終端されている前記複数の第2の光ファイバケーブルの各々と、
コネクタホルダの開口の中に挿入されておりかつこの開口内に解除自在に保持されている前記第2の光ファイバケーブルの各々の光ファイバコネクタであって、前記コネクタホルダは、一体成形されたコネクタホルダハウジングの中で複数の光ファイバコネクタを保持するように構成されている各々の光ファイバコネクタと、
を備える光ファイバ遠距離通信モジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図14A】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公表番号】特表2008−503771(P2008−503771A)
【公表日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−516637(P2007−516637)
【出願日】平成17年6月13日(2005.6.13)
【国際出願番号】PCT/US2005/020940
【国際公開番号】WO2006/009687
【国際公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【出願人】(500208014)エーディーシー テレコミュニケーションズ,インコーポレイティド (34)
【Fターム(参考)】