説明

多灯用安定器及びその製造方法

【課題】一つの安定器で多数の放電灯を駆動させることで電力効率を増加させ、さらに組立ての容易な多灯用安定器及びその製造方法を提供する。
【解決手段】筒状のボビンの外側面をくるむように第1コイル31を巻き取り、絶縁シートをくるむように第2コイル32を巻き取り、断面が逆U形及びU形のコア二つを一組にして前記ボビンの両側で上下側から結合し、ボビンの外側に位置する端部を互いに連結し、ボビンの内側に位置する端部を前記ボビンの仕切り部の厚さだけ離隔させ、前記第1コイル31の両側引き出し部を第1放電灯12の点灯回路の第1電源及び第1コンデンサーC1の共通ノードと第1点灯器11及び第1放電灯12の共通ノードとの間に直列に連結し、前記第2コイル32の両側引き出し部を第2放電灯22の点灯回路の第2電源及び第2コンデンサーC2の共通ノードと第2点灯器21及び第2放電灯22の共通ノードとの間に直列に連結してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は放電灯点灯回路の安定器に係り、より詳しくは、多数の放電灯を同時に点灯させる回路に使用される多灯用安定器及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
放電によって発光する灯(ランプ)である放電灯が電源に直接接続され、放電灯に一応電流が流れ始めれば、急激に電流が増加して瞬間的に放電灯の電極端子またはシール(Seal)部分が破壊される。よって、電源と放電灯の間に安定器を設置することで、放電灯の電流を適切に制御することになる。
【0003】
一般に、磁気式安定器は一つ以上のコアを備えているコイルでなり、インダクタンスを有し、電流の増加を防止して電流を一定に供給する作用をする。
【0004】
従来の安定器は、一定の進行方向への磁気力線の形成のために、コイルが巻線されたボビンに、該当容量によって複数の珪素薄鋼板でなったI型コアとE型コアを相互に組み立てる方式で形成される。
【0005】
しかし、このような従来の安定器は、一つの放電灯のみを点灯するための構造に形成されるため、同時に多数の放電灯を点灯する回路には使用できない問題点があった。また、従来の安定器は、ボビン、I型コア及びE型コア間の相互組立ての際に熔接を行わなければならないが、熔接を行うときに発生する強い光とガスが大気汚染はもちろん人体に有害であるため、生産性が低下し製造費用が上昇する問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国特許公開10−2007−0098386
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明は前記のような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、一つの安定器で多数の放電灯を駆動させることで、電力効率を増加させ、組立てが容易であり、自動化が可能であり、よって生産性を向上させる多灯用安定器及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明による多灯用安定器は、内部中心部に仕切り部が形成された筒状のボビンと、前記ボビンの外側面をくるむように巻き取られ、第1放電灯に流れる電流を制御する第1コイルと、前記第1コイルをくるむように前記第1コイルの上部に積層される絶縁シートと、前記絶縁シートをくるむように巻き取られ、第2放電灯に流れる電流を制御する第2コイルと、縦方向断面が逆U形及びU形に形成され、二つのコア素子が対を成して前記ボビンの両側で上下側から結合され、ボビンの外側に位置する端部は互いに連結され、ボビンの内側に位置する端部は前記ボビンの仕切り部の厚さに相当する間隙で離隔して磁束経路を形成する第1及び第2コアとを含んでなり、前記第1コイルは、前記第1放電灯の点灯回路の第1電源及び第1コンデンサーの共通ノードと第1点灯器及び第1放電灯の共通ノードとの間に直列に連結され、前記第2コイルは、前記第2放電灯の点灯回路の第2電源及び第2コンデンサーの共通ノードと第2点灯器及び第2放電灯の共通ノードとの間に直列に連結される。
【0009】
また、前記目的を達成するために、本発明による多灯用安定器の製造方法は、内部中心部に仕切り部が備えられた筒状のボビンを形成する段階と、前記ボビンの外側面をくるむように第1コイルを巻き取る段階と、前記巻き取られた第1コイルをくるむように絶縁シートを積層する段階と、前記絶縁シートをくるむように第2コイルを巻き取る段階と、縦方向断面が逆U形及びU形になって二つのコアが対を成す第1コア及び第2コアを形成する段階と、前記逆U形及びU形になって二つのコアが対を成す前記第1コア、及び前記逆U形及びU形になって二つのコアが対を成す前記第2コアを前記ボビンの両側で上下側から結合する段階と、前記第1コイルを第1放電灯の点灯回路の第1電源入力部と第1放電灯との間に連結し、前記第2コイルを第2放電灯の点灯回路の第2電源入力部と第2放電灯との間に連結する段階とを含んでなる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、一つの安定器で同時に多数の放電灯を駆動させることができるので、多数の放電灯を点灯するための全体回路の構造を簡素化し、電力効率を増大させる効果がある。
【0011】
また、本発明は、内部中心部に仕切り部を備えた筒状のボビンの外側面をくるむように多数群のコイルを絶縁シートでそれぞれ絶縁しながら巻き取り、前記ボビンの両側で上下側から逆U形及びU形のコア素子を結合する一連の過程を自動することができるので、生産性が向上され、量産が可能であって生産費用を低減することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明による多灯用安定器回路の例示図である。
【図2】本発明による多灯用安定器の組立斜視図である。
【図3】本発明による多灯用安定器の断面図である。
【図4】本発明による多灯用安定器のボビンの断面斜視図である。
【図5】本発明による多灯用安定器の製造方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の好ましい実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0014】
本発明は一つの安定器で同時に多数の放電灯に流れる電流を一定に制御するためのものであり、ボビンに多数のコイル群が巻き取られるように、コアを所定形状に形成してボビンに装着することにより、熔接が不要で組立てが容易であり、生産自動化が可能であって製品生産性を向上させる。
【0015】
図1は本発明による多灯用安定器回路図の一例を示す。
【0016】
図1に示すように、交流電源が印加される第1電源入力部10に第1放電灯12が連結され、第1電源入力部10と第1放電灯12の間に第1コンデンサーC1及び第1点灯器11が第1放電灯12と相互に並列に連結される。また、交流電源が印加される第2電源入力部20に第2放電灯22が連結され、第2電源入力部20と第2放電灯22の間に第2コンデンサーC2及び第2点灯器21が第2放電灯22と相互に並列に連結される。第1放電灯12及び第2放電灯22にそれぞれ流れる電流を一定に供給するために、本発明による多灯用安定器30は、第1電源入力部10及び第1コンデンサーC1との共通ノードaと第1点灯器11及び第1放電灯12との共通ノードbとの間に、かつ第2電源入力部20及び第2コンデンサーC2との共通ノードa’と第2点灯器21及び第2放電灯22との共通ノードb’との間に連結される。
【0017】
前記第1及び第2点灯器11、21はそれぞれ第1放電灯12及び第2放電灯22の点灯を開始する役目をするもので、第1放電灯12及び第2放電灯22の点灯開始時にサージ(surge)電圧をそれぞれ供給する。
【0018】
前記安定器30は、第1及び第2点灯器11、21によって第1及び第2放電灯12、22が点灯を始めた後、前記第1及び第2放電灯12、22に一定の電流が供給されるように制御する。
【0019】
前記第1及び第2コンデンサーC1、C2は、交流電源から流入した電流によって磁束が発生して磁気的エネルギーとして保存されることによって起こる力率の低下を補償するために備えられたものである。
【0020】
また、第1抵抗R1が第1コンデンサーC1と並列に連結され、第2抵抗R2が第2コンデンサーC2と並列に連結される。
【0021】
前記第1抵抗R1及び第2抵抗R2は、それぞれ前記第1及び第2コンデンサーC1、C2に残っている電圧によって使用者が感電されることを防止するために備えられたものである。
【0022】
図2は図1の本発明による多灯用安定器30の組立斜視図を示し、図3は図1の本発明による多灯用安定器30の断面図を示し、図4は図1の本発明による多灯用安定器30のボビンの断面斜視図を示す。本発明による多灯用安定器30は、内部中心部に仕切り部36が形成された筒状のボビン35と、前記ボビン35の外側面をくるむように巻き取られて、前記第1放電灯12に流れる電流を制御する第1コイル31と、前記第1コイル31をくるむように形成された絶縁シート37と、前記絶縁シート37をくるむように巻き取られて、前記第2放電灯22に流れる電流を制御する第2コイル32と、縦方向断面が逆U形及びU形に形成され、二つが対を成して前記ボビン35の両側で上下側から結合され、ボビン35の外側に位置する端部は互いに連結され、ボビン35の内側に位置する端部は前記ボビン35の仕切り部36の厚さだけ離隔して間隔が形成され、磁束経路を形成する第1及び第2コア33、34とからなる。前記第1コイル31は、第1電源入力部10及び第1コンデンサーC1の共通ノードと第1点灯器11及び第1放電灯12の共通ノードとの間に直列に連結され、前記第2コイル32は、第2電源入力部20及び第2コンデンサーC2の共通ノードと第2点灯器21及び第2放電灯22の共通ノードとの間に直列に連結される。
【0023】
前記ボビン35は、筒状の内部中心部に所定厚さの仕切り部36が備えられ、この仕切り部36によって内部空間が分離されて上側凹部と下側凹部が形成される。
【0024】
前記第1コア33及び第2コア34のそれぞれは、縦方向断面が逆U形及びU形に形成され、二つが対を成して前記ボビン35の両側で上下側から結合され、ボビン35の壁をくるんで上側凹部と下側凹部にそれぞれ挿入される。逆U形のコア素子及びU形のコア素子でなる第1コア33の場合、ボビン35の外側に位置する逆U形及びU形のコア素子の端部は相互に密着し、ボビン35の内側に位置する逆U形及びU形のコア素子の他側端部は前記ボビン35の仕切り部36の厚さだけ離隔するように両側端部の長さが異なるように形成される。また、第2コア34も、第1コア33と同様に、両側端部の長さが異なるように形成される。
【0025】
前記ボビン35の仕切り部36の厚さ、つまり第1及び第2コア33、34にそれぞれ形成された離隔間隙(D)は第1及び第2放電灯12、22の電力消耗量(W)に応じて決定されるので、その間隙は第1及び第2コイル31、32の容量によって変わる。また、ボビン35に巻き取られた第1及び第2コイル31、32の容量は第1及び第2コイル31、32の厚さ及び巻線数によって決定される。よって、第1及び第2コア33、34がそれぞれ離隔した間隙(D)と第1及び第2コイル31、32の厚さ及び巻線数によって第1及び第2放電灯12、22の出力電流の調節が可能である。
【0026】
前記第1コイル31の厚さは第2コイル32の厚さより厚くなるように形成される。これにより、ボビンにコイルが複数巻き取られる場合、全サイズを減少させることができる。
【0027】
一方、第1及び第2コイル31、32の中間部にはそれぞれタブ(図示せず)を備え、それぞれのタブに第1点灯器11及び第2点灯器21がそれぞれ連結される。これにより、第1及び第2点灯器11、21が安定したサージ電圧を第1及び第2放電灯12、22にそれぞれ供給することができる。
【0028】
本発明による多灯用安定器は、二つの放電灯の入力電流を安定化させるように動作する場合、図1に示すように、二つの点灯回路、つまり第1点灯回路と第2点灯回との間に連結される。第1点灯回路は、第1電源入力部10、第1コンデンサーC1、第1抵抗R1、第1点灯器11及び第1放電灯12が相互に並列に連結されてなり、第2点灯回路は、第2電源入力部20、第2コンデンサーC2、第2抵抗R2、第2点灯器21及び第2放電灯22が相互に並列に連結されてなる。
【0029】
本発明による多灯用安定器は、ボビン35の外側面に複数のコイルを巻き取り、それぞれのコイルに一対一に対応するように、それぞれのコイルと放電灯点灯回路を連結することで、一つの安定器で複数の放電灯の電流を制御することができる。
【0030】
図5は本発明による多灯用安定器の製造方法を示すものである。
【0031】
まず、内部中心部に仕切り部が備えられた筒状のボビン35を形成する(S10)。第1コイル31をボビン35の外側面をくるむように巻き取る(S12)。巻き取られた第1コイル31をくるむように絶縁シート37を積層する(S14)。前記絶縁シート37をくるむように第2コイル32を巻き取る(S16)。その結果、絶縁シート37が第1コイル31と第2コイル32を絶縁することになる。
【0032】
以下、本発明によるコア33、34をボビン35に組み立てる方法について説明する。
【0033】
まず、逆U形のコア素子及びU形のコア素子を形成する(S18)。コア素子の形成方法についてより詳細に説明すれば、六面体のように表面が四角形に形成された金型の外側に、一定の幅及び長さに切断された珪素薄鋼板、つまり板体を回転機械によって所定回数巻いて積層する。その後、巻き取られた板体を接着剤を収容する容器に投入して含浸させるか、あるいは接着剤を層間に投入させれば、それぞれの板体が接着剤によって相互に接着されて一体化することにより楕円状のコアが形成される。楕円状のコアの短軸方向(横方向)中心部を切断して断面が略逆U形及びU形のコア素子を形成する。また、一側端部の長さを他側端部の長さより短く切断することで、逆U形及びU形のコア素子二つが一組に組み立てられる場合、一側端部は所定間隙(つまり、ボビン35の仕切り部36の厚さ)だけ離隔し、他側端部は互いに密着するようにする。
【0034】
このように、逆U形及びU形に形成されたコア素子をボビン35の両側で上下側から挿入することで、第1コア33及び第2コア34を組み立てる(S20)。ボビン35の内側に位置する一側端部は仕切り部36の厚さだけ離隔され、ボビン35の外側に位置して互いに密着する他側端部は接着テープまたは接着バンドなど、あるいはクリップなどによって互いに連結される。
【0035】
このように、多灯用安定器30が形成されれば、多灯用安定器30の第1コイル31を第1電源入力部10及び第1コンデンサーC1の共通ノードと第1点灯器11及び第1放電灯12の共通ノードとの間に直列に連結し、第2コイル32を第2電源入力部20及び第2コンデンサーC2の共通ノードと第2点灯器21及び第2放電灯22の共通ノードとの間に直列に連結する。
【0036】
このように形成された本発明による多灯用安定器が連結された点灯回路の動作を図1に基づいて説明する。
【0037】
第1電源入力部10を通じて交流電源が印加されれば、印加された電源は第1電源入力部10の一側端子、多灯用安定器30の第1コイル31、第1点灯器11及び第1放電灯12を経て第1電源入力部10の他側端子に流れる。
【0038】
この際、第1点灯器11がサージ電圧を第1放電灯12に提供し、これにより第1放電灯12が点灯されて放電することになる。多灯用安定器30の第1コイル31に電源が印加されることによってコア33、34に磁束が発生し、電気的エネルギーが磁気的エネルギーに変換されて、第1放電灯12に流れる電流を一定に制御する。この際、電気的エネルギーが磁気的エネルギーに変換されて保存されることによって発生する力率の低下を補償するために、第1コンデンサーC1が備えられる。第1コンデンサーC1の残留電源によって使用者が感電されることを防止するために、第1抵抗R1が第1コンデンサーC1と相互に並列に連結される。
【0039】
また、第2電源入力部20を通じて交流電源が印加されれば、印加された電源は第2電源入力部20の一側端子、多灯用安定器30の第2コイル32、第2点灯器21及び第2放電灯22を経て第2電源入力部20の他側端子に流れる。第2電源入力部20及び第2コンデンサーC2との共通ノードと第2点灯器21及び第2放電灯22との共通ノードとの間に直列に連結された第2コイル32に電源が印加されることにより、多灯用安定器30が第2放電灯22を駆動させることになる。
【0040】
したがって、本発明は、一つの多灯用安定器30で複数の放電灯を駆動させることができることになる。
【0041】
本発明が属する技術分野で通常の知識を持った者であれば、本発明が本発明の技術的思想または分野から逸脱しない範囲内で変形形態に具現可能であることが理解できる。以上に開示した実施例は本発明を限定するよりは本発明を説明するためのものである。したがって、本技術分野の通常の知識を持った者であれば、これから多様な変形及び均等な他の実施例が可能であることが理解可能であろう。したがって、本発明の真正な技術的保護範囲は特許請求範囲の技術的思想によって決定されなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、多数の放電灯を同時に点灯させる回路に使用される多灯用安定器及びその製造方法に適用可能である。
【符号の説明】
【0043】
10、20 第1、第2電源入力部
11、21 第1、第2点灯器
12、22 第1、第2放電灯
30 安定器
31、32 第1、第2コイル
33、34 第1、第2コア
C1、C2 第1、第2コンデンサー
R1、R2 第1、第2抵抗
35 ボビン
36 コア間隔
37 絶縁シート


【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部中心部に仕切り部が形成された筒状のボビンと;
前記ボビンの外側面をくるむように巻き取られ、第1放電灯に流れる電流を制御する第1コイルと;
前記第1コイルをくるむように前記第1コイルの上部に積層される絶縁シートと;
前記絶縁シートをくるむように巻き取られ、第2放電灯に流れる電流を制御する第2コイルと;
縦方向断面が逆U形及びU形に形成され、二つのコア素子が対を成して前記ボビンの両側で上下側から結合され、ボビンの外側に位置する端部は互いに連結され、ボビンの内側に位置する端部は前記ボビンの仕切り部の厚さに相当する間隙で離隔して磁束経路を形成する第1及び第2コアとを含んでなり、
前記第1コイルは、前記第1放電灯の点灯回路の第1電源及び第1コンデンサーの共通ノードと第1点灯器及び第1放電灯の共通ノードとの間に直列に連結され、
前記第2コイルは、前記第2放電灯の点灯回路の第2電源及び第2コンデンサーの共通ノードと第2点灯器及び第2放電灯の共通ノードとの間に直列に連結されることを特徴とする、多灯用安定器。
【請求項2】
前記第1コイルの厚さ及び巻線数と前記第1及び第2コアに形成された間隙によって前記第1放電灯の電力消耗量が決定され、前記第2コイルの厚さ及び巻線数と前記第1及び第2コアに形成された間隙によって前記第2放電灯の電力消耗量が決定されることを特徴とする、請求項1に記載の多灯用安定器。
【請求項3】
内部中心部に仕切り部が備えられた筒状のボビンを形成する段階と;
前記ボビンの外側面をくるむように第1コイルを巻き取る段階と;
前記巻き取られた第1コイルをくるむように絶縁シートを積層する段階と;
前記絶縁シートをくるむように第2コイルを巻き取る段階と;
縦方向断面が逆U形及びU形になって二つのコア素子が対を成す第1コア及び第2コアを形成する段階と;
前記逆U形及びU形になって二つのコアが対を成す前記第1コア、及び前記逆U形及びU形に対を成す前記第2コアを前記ボビンの両側で上下側から結合する段階と;
前記第1コイルを第1放電灯の点灯回路の第1電源入力部と第1放電灯との間に連結し、前記第2コイルを第2放電灯の点灯回路の第2電源入力部と第2放電灯との間に連結する段階と;を含んでなることを特徴とする、多灯用安定器製造方法。
【請求項4】
前記第1コア及び第2コアを前記ボビンの両側で上下側から結合する段階は、
前記第1コアを成す逆U形及びU形のコア素子と前記第2コアを成す逆U形及びU形のコア素子を前記ボビンの両側で上下側から組み立てる段階と;
前記ボビンの内側に位置する一側端部を前記ボビンの仕切り部の厚さだけ離隔させ、前記ボビンの外側に位置する他側端部を互いに連結させる段階とを含んでなることを特徴とする、請求項3に記載の多灯用安定器製造方法。
【請求項5】
前記第1コイルの厚さ及び巻線数と前記第1及び第2コアに形成された間隙によって前記第1放電灯の電力消耗量が決定され、前記第2コイルの厚さ及び巻線数と前記第1及び第2コアに形成された間隙によって前記第2放電灯の電力消耗量が決定されることを特徴とする、請求項3または4に記載の多灯用安定器製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2010−130026(P2010−130026A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−270804(P2009−270804)
【出願日】平成21年11月27日(2009.11.27)
【出願人】(509328490)株式会社サンヨンゾミョン (1)
【Fターム(参考)】