説明

多能性成体幹細胞、その起源、それを得る方法および維持する方法、それを分化させる方法、その使用法、ならびにそれ由来の細胞

【課題】本発明は、哺乳類多能性成体幹細胞(MASC)に関し、より詳細には、MASCを入手
し、維持し、そして分化させる方法を提供することを課題とする。疾患の治療におけるMASCの使用を提供することもまた、本発明の課題である。
【解決手段】上記課題は、中胚葉性、外胚葉性および内胚葉性系統の各々に分化することができる細胞であって、また、これら細胞型の少なくとも1つに実際に分化できる細胞および細胞集団を提供することによって、達成された。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
単離された細胞集団であって、
ここで、該集団の細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該集団の細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の少なくとも2つの細胞型に分化可能であり、
該集団の細胞は、胎盤または臍帯血から得られる、
細胞集団。
【請求項2】
前記集団の細胞がテロメラーゼを発現する、請求項1に記載の細胞集団。
【請求項3】
前記集団の細胞がOct3/4を発現する、請求項1または2に記載の細胞集団。
【請求項4】
単離された細胞集団であって、
ここで、該集団の細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該集団の細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の各々であって、その少なくとも1つの細胞型に分化可能であり、
該集団の細胞は、胎盤または臍帯血から得られる、
細胞集団。
【請求項5】
前記集団の細胞がテロメラーゼを発現する、請求項4に記載の細胞集団。
【請求項6】
前記集団の細胞がOct3/4を発現する、請求項4または5に記載の細胞集団。
【請求項7】
細胞培養培地中の細胞集団であって、
ここで、該集団の細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該集団の細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の少なくとも2つの細胞型に分化可能であり、
該集団の細胞は、胎盤または臍帯血から得られる、
細胞集団。
【請求項8】
前記集団の細胞がテロメラーゼを発現する、請求項7に記載の細胞集団。
【請求項9】
前記集団の細胞がOct3/4を発現する、請求項7または8に記載の細胞集団。
【請求項10】
細胞培養培地中の細胞集団であって、
ここで、該集団の細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該集団の細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の各々であって、その少なくとも1つの細胞型に分化可能であり、
該集団の細胞は、胎盤または臍帯血から得られる、
細胞集団。
【請求項11】
前記集団の細胞がテロメラーゼを発現する、請求項10に記載の細胞集団。
【請求項12】
前記集団の細胞がOct3/4を発現する、請求項10または11に記載の細胞集団。
【請求項13】
前記細胞が、培養中で少なくとも10〜40細胞倍加を受ける、請求項7〜12のいずれか1項に記載の細胞集団。
【請求項14】
単離された、細胞のクローン集団であって、
ここで、該集団の細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該集団の細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の少なくとも2つの細胞型に分化可能であり、
該集団の細胞は、胎盤または臍帯血から得られる、
クローン集団。
【請求項15】
前記集団の細胞がテロメラーゼを発現する、請求項14に記載のクローン集団。
【請求項16】
前記集団の細胞がOct3/4を発現する、請求項14または15に記載のクローン集団。
【請求項17】
単離された、細胞のクローン集団であって、
ここで、該集団の細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該集団の細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の各々であって、その少なくとも1つの細胞型に分化可能であり、
該集団の細胞は、胎盤または臍帯血から得られる、
クローン集団。
【請求項18】
前記集団の細胞がテロメラーゼを発現する、請求項17に記載のクローン集団。
【請求項19】
前記集団の細胞がOct3/4を発現する、請求項17または18に記載のクローン集団。
【請求項20】
前記内胚葉細胞型が、肝型または膵臓型である、請求項1〜19のいずれか1項に記載の細胞集団。
【請求項21】
前記中胚葉細胞型が、骨芽細胞、軟骨細胞、骨、脂肪細胞、繊維芽細胞、骨髄間質、骨格筋、平滑筋、心筋、内皮細胞、上皮細胞または造血細胞である、請求項1〜19のいずれか1項に記載の細胞集団。
【請求項22】
前記外胚葉細胞型が、星状細胞、グリア細胞、神経細胞または稀突起膠細胞である、請求項1〜19のいずれか1項に記載の細胞集団。
【請求項23】
前記集団の細胞が、ヒトである、請求項1〜22のいずれか1項に記載の細胞集団。
【請求項24】
前記集団の細胞が、外来の遺伝物質の付加、既に存在する遺伝子物質の欠失、または、既に存在する遺伝物質の変化によって遺伝学的に改変されている、請求項1〜22のいずれか1項に記載の細胞集団。
【請求項25】
前記改変が選択マーカー遺伝子またはスクリーニングマーカー遺伝子の、前記集団の細胞への導入を包含する、請求項24に記載の細胞集団。
【請求項26】
薬学的に許容可能なキャリア中にある、請求項1〜25のいずれか1項に記載の細胞集団をふくむ、薬学的組成物。
【請求項27】
多能性細胞が富化された細胞培養物の製造法であって、
ここで、該多能性細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該多能性細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の少なくとも2つの細胞型に分化可能であり、
該方法は、以下:
(a)細胞を、胎盤または臍帯血から得る工程、
(b)多能性細胞の増殖をもたらし得る培養培地を提供する工程、
(c)該工程(a)で得られた細胞を、該工程(b)で調製された培養と組合せ、該細胞を、該工程(a)において得られた細胞数と比較して多能性細胞を富化した細胞培養を産生するように多能性細胞を増殖する条件下で培養する、工程、
を包含する、方法。
【請求項28】
前記多能性細胞がテロメラーゼを発現する、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記多能性細胞がOct3/4を発現する、請求項27または28に記載の方法。
【請求項30】
多能性細胞が富化された細胞培養物の製造法であって、
ここで、該多能性細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該多能性細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の各々であって、その少なくとも1つの細胞型に分化可能であり、
該方法は、以下:
(a)細胞を、胎盤または臍帯血から得る工程、
(b)多能性細胞の増殖をもたらし得る培養培地を提供する工程、
(c)該工程(a)で得られた細胞を、該工程(b)で調製された培養と組合せ、該細胞を、該工程(a)において得られた細胞数と比較して多能性細胞を富化した細胞培養を産生するように多能性細胞を増殖する条件下で培養する、工程、
を包含する、方法。
【請求項31】
前記多能性細胞がテロメラーゼを発現する、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記多能性細胞がOct3/4を発現する、請求項30または31に記載の方法。
【請求項33】
多能性細胞の集団の製造法であって、
ここで、該多能性細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該多能性細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の少なくとも2つの細胞型に分化可能であり、
該方法は、以下:
(a)多能性細胞を含む、胎盤または臍帯血の開始サンプルを提供する工程、
(b)該多能性細胞を増殖させて、該多能性細胞の数を増やし、細胞集団を形成する条件下で、該開始サンプルの細胞を増殖する工程、
を包含する、方法。
【請求項34】
前記多能性細胞がテロメラーゼを発現する、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記多能性細胞がOct3/4を発現する、請求項33または34に記載の方法。
【請求項36】
多能性細胞の集団の製造法であって、
ここで、該多能性細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該多能性細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の各々であって、その少なくとも1つの細胞型に分化可能であり、
該方法は、以下:
(a)多能性細胞を含む、胎盤または臍帯血の開始サンプルを提供する工程、
(b)該多能性細胞を増殖させて、該多能性細胞の数を増やし、細胞集団を形成する条件下で、該開始サンプルの細胞を増殖する工程、
を包含する、方法。
【請求項37】
前記多能性細胞がテロメラーゼを発現する、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記多能性細胞がOct3/4を発現する、請求項36または37に記載の方法。
【請求項39】
多能性細胞の集団の製造法であって、
ここで、該多能性細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該多能性細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の少なくとも2つの細胞型に分化可能であり、
該方法は、以下:
(a)細胞を、胎盤または臍帯血から得る工程、
(b)多能性細胞によって発現しない、1つ以上の細胞表面マーカーおよび/または遺伝子を発現する細胞を除去する工程、
(c)多能性細胞によって発現する、1つ以上の細胞表面マーカーおよび/または遺伝子を発現する細胞を選択する工程、
(d)該工程(b)および(c)の組合せを実施する工程、ならびに、
(e)該工程から得られた細胞を培養して、集団を提供する工程、
を包含する、方法。
【請求項40】
前記多能性細胞がテロメラーゼを発現する、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記多能性細胞がOct3/4を発現する、請求項39または40に記載の方法。
【請求項42】
多能性細胞の集団の製造法であって、
ここで、該多能性細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該多能性細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の各々であって、その少なくとも1つの細胞型に分化可能であり、
該方法は、以下:
(a)細胞を、胎盤または臍帯血から得る工程、
(b)多能性細胞によって発現しない、1つ以上の細胞表面マーカーおよび/または遺伝子を発現する細胞を除去する工程、
(c)多能性細胞によって発現する、1つ以上の細胞表面マーカーおよび/または遺伝子を発現する細胞を選択する工程、
(d)該工程(b)および(c)の組合せを実施する工程、ならびに、
(e)該工程から得られた細胞を培養して、集団を提供する工程、
を包含する、方法。
【請求項43】
前記多能性細胞がテロメラーゼを発現する、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記多能性細胞がOct3/4を発現する、請求項42または43に記載の方法。
【請求項45】
多能性細胞の集団の製造法であって、
ここで、該多能性細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該多能性細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の少なくとも2つの細胞型に分化可能であり、
該方法は、以下:
(a)CD45グリコホリンA細胞を、胎盤または臍帯血から回収する工程、
(b)回収した該CD45グリコホリンA細胞を、マトリクスコーティングにプレーティングする工程、
(c)プレーティングした細胞を、付着性のコロニーが形成されるまで培養する工程、および
(d)再度プレーティングし、該コロニーからの細胞をさらに培養する工程、
を包含する、方法。
【請求項46】
前記多能性細胞がテロメラーゼを発現する、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記多能性細胞がOct3/4を発現する、請求項45または46に記載の方法。
【請求項48】
多能性細胞の集団の製造法であって、
ここで、該多能性細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該多能性細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の各々であって、その少なくとも1つの細胞型に分化可能であり、
該方法は、以下:
(a)CD45グリコホリンA細胞を、胎盤または臍帯血から回収する工程、
(b)回収した該CD45グリコホリンA細胞を、マトリクスコーティングにプレーティングする工程、
(c)プレーティングした細胞を、付着性のコロニーが形成されるまで培養する工程、および
(d)再度プレーティングし、該コロニーからの細胞をさらに培養する工程、
を包含する、方法。
【請求項49】
前記多能性細胞がテロメラーゼを発現する、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記多能性細胞がOct3/4を発現する、請求項48または49に記載の方法。
【請求項51】
除去工程および/または選択工程が、モノクローナル抗体またはポリクローナル抗体を使用することを含む、請求項39〜44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項52】
多能性細胞の集団の製造法であって、
ここで、該多能性細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該多能性細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の少なくとも2つの細胞型に分化可能であり、
該方法は、以下:
(a)CD45グリコホリンA細胞を、胎盤または臍帯血から除去する工程、
(b)CD45グリコホリンA細胞を回収する工程、
(c)回収した該CD45グリコホリンA細胞を、フィブロネクチンにプレーティングする工程、
(d)プレーティングした細胞を、付着性のコロニーが形成されるまで培養する工程、および
(e)再度プレーティングし、コロニーからの細胞を、約2%血清中で、約2×10細胞/cmで、少なくとも40細胞倍加の間、さらに培養する工程、
を包含する、方法。
【請求項53】
前記多能性細胞がテロメラーゼを発現する、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記多能性細胞がOct3/4を発現する、請求項52または53に記載の方法。
【請求項55】
多能性細胞の集団の製造法であって、
ここで、該多能性細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該多能性細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の各々であって、その少なくとも1つの細胞型に分化可能であり、
該方法は、以下:
(a)CD45グリコホリンA細胞を、胎盤または臍帯血から除去する工程、
(b)CD45グリコホリンA細胞を回収する工程、
(c)回収した該CD45グリコホリンA細胞を、フィブロネクチンにプレーティングする工程、
(d)プレーティングした細胞を、付着性のコロニーが形成されるまで培養する工程、および
(e)再度プレーティングし、コロニーからの細胞を、約2%血清中で、約2×10細胞/cmで、少なくとも40細胞倍加の間、さらに培養する工程、
を包含する、方法。
【請求項56】
前記多能性細胞がテロメラーゼを発現する、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記多能性細胞がOct3/4を発現する、請求項55または56に記載の方法。
【請求項58】
薬学的組成物の製造法であって、該方法は、単離された細胞集団を薬学的に受容可能なキャリアと混合する工程を包含し、
ここで、該集団の細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該集団の細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の少なくとも2つの細胞型に分化可能であり、
該集団の細胞は、胎盤または臍帯血から得られる、
方法。
【請求項59】
前記集団の細胞がテロメラーゼを発現する、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記集団の細胞がOct3/4を発現する、請求項58または59に記載の方法。
【請求項61】
薬学的組成物の製造法であって、該方法は、単離された細胞集団を薬学的に受容可能なキャリアと混合する工程を包含し、
ここで、該集団の細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該集団の細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の各々であって、その少なくとも1つの細胞型に分化可能であり、
該集団の細胞は、胎盤または臍帯血から得られる、
方法。
【請求項62】
前記集団の細胞がテロメラーゼを発現する、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記集団の細胞がOct3/4を発現する、請求項61または62に記載の方法。
【請求項64】
細胞培養組成物の製造法であって、該方法は、細胞培養培地中に細胞を導入する工程を包含し、
ここで、該集団の細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該集団の細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の少なくとも2つの細胞型に分化可能であり、
該集団の細胞は、胎盤または臍帯血から得られる、
方法。
【請求項65】
前記細胞がテロメラーゼを発現する、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記細胞がOct3/4を発現する、請求項64または65に記載の方法。
【請求項67】
細胞培養組成物の製造法であって、該方法は、細胞培養培地中に細胞を導入する工程を包含し、
ここで、該集団の細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該集団の細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の各々であって、その少なくとも1つの細胞型に分化可能であり、
該集団の細胞は、胎盤または臍帯血から得られる、
方法。
【請求項68】
前記細胞がテロメラーゼを発現する、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記細胞がOct3/4を発現する、請求項67または68に記載の方法。
【請求項70】
細胞の拡大法であって、
ここで、該細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の少なくとも2つの細胞型に分化可能であり、
該細胞は、胎盤または臍帯血から得られ、
ここで、該方法は、拡大を可能とする条件下で細胞を培養し、それによって、細胞を拡大する工程を包含する、
方法。
【請求項71】
前記細胞がテロメラーゼを発現する、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記細胞がOct3/4を発現する、請求項70または71に記載の方法。
【請求項73】
細胞の拡大法であって、
ここで、該細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の各々であって、その少なくとも1つの細胞型に分化可能であり、
該細胞は、胎盤または臍帯血から得られ、
ここで、該方法は、拡大を可能とする条件下で細胞を培養し、それによって、細胞を拡大する工程を包含する、
方法。
【請求項74】
前記細胞がテロメラーゼを発現する、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記細胞がOct3/4を発現する、請求項73または74に記載の方法。
【請求項76】
分化した細胞の製造方法であって、該方法は、請求項1〜25のいずれか1項に記載の細胞集団を分化誘導に適切な条件下で培養し、それによって、分化細胞を産生する工程を包含する、方法。
【請求項77】
請求項76に記載の方法であって、ここで、分化細胞が、骨芽細胞、軟骨細胞、骨、脂肪細胞、軟骨、繊維芽細胞、骨髄間質、骨格筋、平滑筋、心筋、眼、内皮細胞型、上皮細胞型、肝細胞型、膵臓細胞型、造血細胞型、グリア細胞型、神経細胞型および稀突起膠細胞型からなる群から選択される、方法。
【請求項78】
請求項76または77に記載の方法によって製造された、分化細胞。
【請求項79】
請求項1〜25のいずれか1項に記載の細胞集団を含み、宿主に導入するのに適切な、宿主に細胞を提供するための組成物。
【請求項80】
細胞を被検体に移植するための組成物であって、請求項1〜25のいずれか1項に記載の細胞集団を含み、ここで、該細胞は、該被検体に投与された際に、移植される、組成物。
【請求項81】
分化細胞を被検体に移植するための組成物であって、請求項78に記載の分化細胞を含み、ここで、該細胞は、該被検体に投与された際に、移植される、組成物。
【請求項82】
請求項80または81に記載の組成物であって、ここで、前記細胞は、心臓組織、神経組織、眼組織、軟骨組織、骨組織、骨格筋組織、平滑筋組織、骨髄組織、脾臓組織、肝臓組織、肺組織、脳組織、免疫系組織、結合組織、血管組織、脾臓組織、CNS組織、PNS組織、および腎臓組織の1つ以上に移植される、組成物。
【請求項83】
被検体における損傷組織の機能を改善するための組成物であって、請求項1〜25のいずれか1項に記載の細胞集団を含み、ここで、該組成物は、機能を改善するのに十分な量を被検体に投与するのに適切である、組成物。
【請求項84】
被検体における損傷組織の機能を改善するための組成物であって、請求項78に記載の分化細胞を含み、ここで、該組成物は、機能を改善するのに十分な量を被検体に投与するのに適切である、組成物。
【請求項85】
請求項83または84に記載の組成物であって、ここで、前記組織は、心臓組織、神経組織、眼組織、軟骨組織、骨組織、骨格筋組織、平滑筋組織、骨髄組織、脾臓組織、肝臓組織、肺組織、脳組織、免疫系組織、結合組織、血管組織、脾臓組織、CNS組織、PNS組織、および腎臓組織である、組成物。
【請求項86】
被検体における障害を処置するための組成物であって、該障害を処置するために有効な量の請求項1〜25のいずれか1項に記載の細胞集団を含む、組成物。
【請求項87】
被検体における障害を処置するための組成物であって、該障害を処置するために有効な量の請求項78に記載の分化細胞を含む、組成物。
【請求項88】
請求項87に記載の組成物であって、ここで、前記分化細胞が、心臓組織、神経組織、眼組織、軟骨組織、骨組織、骨格筋組織、平滑筋組織、骨髄組織、脾臓組織、肝臓組織、肺組織、脳組織、免疫系組織、結合組織、血管組織、脾臓組織、CNS組織、PNS組織、および腎臓組織からなる群から選択される、組成物。
【請求項89】
分化因子である因子を同定する方法であって、該方法は、以下:
(a)細胞を所望の因子と接触させる工程であって、
ここで、該細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の少なくとも2つの細胞型に分化可能であり、
該細胞は、胎盤または臍帯血から得られる、工程;ならびに
(b)工程(a)の因子が、所望の分化前駆子孫への分化に影響するか否かを決定する工程であって、ここで、分化への影響は、因子が分化因子であることの指標である、工程、
を包含する、方法。
【請求項90】
前記細胞がテロメラーゼを発現する、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
前記細胞がOct3/4を発現する、請求項89または90に記載の方法。
【請求項92】
分化因子である因子を同定する方法であって、該方法は、以下:
(a)細胞を所望の因子と接触させる工程であって、
ここで、該細胞は、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、または、生殖細胞ではなく、
該細胞は、内胚葉性胚系列、外胚葉性胚系列、中胚葉性胚系列の各々であって、その少なくとも1つの細胞型に分化可能であり、
該細胞は、胎盤または臍帯血から得られる、工程;ならびに
(b)工程(a)の因子が、所望の分化前駆子孫への分化に影響するか否かを決定する工程であって、ここで、分化への影響は、因子が分化因子であることの指標である、工程、
を包含する、方法。
【請求項93】
前記細胞がテロメラーゼを発現する、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
前記細胞がOct3/4を発現する、請求項92または93に記載の方法。
【請求項95】
請求項1〜13のいずれか1項に記載の細胞の集団であって、8000細胞/cmより高い密度で培養された、細胞の集団。
【請求項96】
前記細胞が同種異系である、請求項79、80、83、または、86に記載の組成物。
【請求項97】
前記細胞が自己由来である、請求項79、80、83、または、86に記載の組成物。
【請求項98】
前記障害が、心筋梗塞、うっ血性心不全、糖尿病、造血移植、または、卒中である、請求項86に記載の組成物。
【請求項99】
請求項64〜75のいずれか1項に記載の方法であって、ここで、前記細胞が、培養中で10〜40倍加を受ける、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−295931(P2007−295931A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−151050(P2007−151050)
【出願日】平成19年6月6日(2007.6.6)
【分割の表示】特願2002−565063(P2002−565063)の分割
【原出願日】平成14年2月14日(2002.2.14)
【出願人】(503294429)
【氏名又は名称原語表記】FURCHT, Leo T.
【出願人】(503294407)
【氏名又は名称原語表記】VERFAILLIE, Catherine M.
【出願人】(503294430)
【氏名又は名称原語表記】REYES, Morayma
【Fターム(参考)】