説明

大量輸送システム

複数の乗客を予め定義された経路に沿って積荷ステーションから除荷ステーションへと効率的に運搬するための大量輸送システム。当該輸送システムは一般的にサポート構造、当該サポート構造を介して地表面上に位置づけられた軌道、及び当該軌道に沿って操作可能な運搬車両を含む。乗客によって操作可能な第1制御モジュールは、積荷ステーションで前記軌道に沿って停車させるように前記運搬車両に信号を送るために前記積荷ステーションで前記運搬車両の外側に位置づけられ、前記乗客によって操作可能な第2制御モジュールは前記除荷ステーションで軌道に沿って停車させるように前記運搬車両に信号を送るために前記運搬車両の内側に位置づけられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に運搬ユーティリティに関する。さらに詳しくは、積荷ステーションから除荷ステーションへの前もって定義した経路に沿った多数の乗客を効率的に輸送するための大量輸送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
明細書の全体にわたる関連する技術の任意の議論は、当該関連する技術が広く知られているか、或いは当該分野での共通の一般的知識の一部と見なされるべきではない。
【0003】
自動車、列車、地下鉄、バスおよび飛行機のような輸送システムは、すべて、様々な目的地へ移動するため公衆の大多数によって使用される。今日、今まで以上に、大量輸送は特に都市でますます充満するようになっている。自動車とバスのために提供するべきハイウェイは多くの場合混雑し、その結果、交通で長期間、しばしば人を待たせる。加えて、現在の輸送の混雑は、しばしば、事故につながる。なぜなら、個人が急ごうとしているか、通行を回避しようとするからである。
【0004】
モノレール、列車および飛行機などの他のタイプの公共交通は、操作すること及び維持の提供を必要とし、かつ輸送車両を操作するのに一般的に非常に高価である。関連する技術に関する固有の問題のために、積荷ステーションから除荷ステーションへの前もって定義した経路に沿った複数の乗客を効率的に輸送する新しく改善された輸送システムのためのニーズがある。
【発明の概要】
【0005】
積荷ステーションから除荷ステーションへの前もって定義した経路に沿った多数の乗客を効率的に輸送するためのシステム。本発明は、一般にサポート構造、該サポート構造を介した地表面上に位置する軌道、および軌道に沿って操作可能な運搬車両を含んでいる輸送ユーティリティに関する。乗客によって操作可能な第1制御モジュールは、積荷ステーションの軌道に沿って止めるべき運搬車両に信号を送るために、積荷ステーションで運搬車両の外側に位置され、および乗客によって操作可能な第2制御モジュールは、除荷ステーションで軌道に沿って止めるべき、運搬車両に信号を送るために、運搬車両の内側に位置される。
【0006】
詳細な記載が一層よく理解されるために、及び技術に対する現在の寄与が一層よく評価され得るために、発明の特徴のうちのいくつかが(むしろ広く)概説される。以下に記述され、本明細書に添付された特許請求の範囲の主題を形成する発明の追加の特徴がある。
【0007】
この点で、発明の少なくとも1つの実施形態について詳細に説明する前に、構造の詳細、または以下の記載中に述べられたか、或いは図面に図示された構成又は要素の配列への適用に限定されないことは理解されるべきである。本発明は他の実施形態から実行され、及び様々な方法で実施され得る。また、本明細書に使用された語法および用語が記載のためにあり、制限すると見なされるべきでないことは理解されるべきである。
【0008】
様々な他の対象、本発明の特徴および付随する利点は、本発明が添付図面と共に考慮された時一層よく理解されるようになるとともに、完全に認識されるようになる。いくつかの図面に亘って類似の参照符号は同一又は類似の部分を指定する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は都市の軌道に沿って移動する運搬車両の側面の側面図である。
【図2】図2は、軌道に沿って移動する運搬車両の側面図である。
【図3】図3は、軌道に沿って移動する運搬車両の正面図である。
【図4】図4は、軌道の代替の実施形態による都市の軌道に沿って移動する運搬車両の側面図である。
【図5】図5は、複数の主要なレーンおよび複数のバイパスレーンがすべて相互に連結したことを示す軌道の平面図である。
【図6】図6は、第2制御モジュールの可能なセットアップの正面図である。
【図7】図7は、運搬車両を使用するために制御モジュールを操作する過程について記載しているフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[A 概観]
ここで、図面の記載を参照すると、同様の参照符号はいくつかの図面にわたって同様の要素を示し、図1〜7は大量輸送システム(10)を示し、当該大量輸送システム(10)は、サポート構造(20)、サポート構造(20)に接続された水平方向の軌道(30)を含み、ここで、軌道(30)は地表面上に位置し、当該軌道(30)は主要なレーン(31)、第1バイパスレーン(32)および第2バイパスレーン(32´)を含んでいる。当該第1バイパスレーン(32)および第2バイパスレーン(32´)は主要なレーン(31)に接続される。積荷ステーション(40)は第1バイパスレーン(32)からアクセス可能であり、および除荷ステーション(40´)は第2バイパスレーン(32´)からアクセス可能である。第1バイパスレーン(32)は積荷ステーション(40)の前で主要なレーン(31)から移動する。ここで、積荷ステーション(40)および第2バイパスレーン(32´)が、除荷ステーション(40)の前に主要なレーン(31)から移動した後、第1バイパスレーン(32)は主要なレーン(31)と合体し、第2バイパスレーン(32´)は除荷ステーション(40)の後に主要なレーン(31)と合体する。運搬車両(50)は水平方向の軌道(30)に接続され、ここで当該運搬車両(50)は、主要なレーン(31)、第1バイパスレーン(32)および軌道(30)の第2バイパスレーン(32´)に沿って操作可能である。
【0011】
積荷ステーション(40)の運搬車両(50)の外部に位置する第1制御モジュール(60)は積荷ステーション(40)で第1バイパスレーン(32)に沿って止まる運搬車両(50)への信号伝達のためであり、運搬車両(50)の内部に位置する第2制御モジュール(70)は除荷ステーション(40´)において第2バイパスレーン(32´)に沿って止まる信号伝達のためである。積荷ステーション(40)および除荷ステーション(40´)は本明細書において「積荷/除荷ステーション」と呼ばれることがあり、当該積荷ステーション(40)および除荷ステーション(40´)は分離していても、一体化していてもよい。本発明の主な特徴は、ユーザが運搬車両(50)に積荷処理し、かつ別々のオペレーターを必要とする運搬車両(50)のない送り先を選択する能力である。
【0012】
[B サポート構造]
サポート構造(20)は地表面上の軌道(30)を支持するために使用され、それは地表面、水面、都市障害物または地面から伸びる様々な非重要構造を含んでいる。サポート構造(20)も、所望の目的地、又は軌道(30)の進路をふさぎ得ると考えられるトンネル、山、ビルディング、または様々な他のタイプの構造を通って軌道(30)を支持するために使用され得る。サポート構造(20)が遭遇し得る多くのタイプの土地ゆえに、サポート構造(20)は、様々なタイプの材料で構成することができ、様々な形状および構造を呈し得る。
【0013】
一実施形態では、サポート構造(20)は1対の垂直の支柱(21)を含み、当該1対の垂直の支柱(21)は、その間で運搬車両(50)を移動せしめるように離間されている。水平方向の構造体(22)又は梁は、逆U字型の構造を形成する2つの支柱(21)の上方端で接続されている。その後、軌道(30)は、そこから懸垂された水平方向の構造体(22)および運搬車両(50)に付けられる。この形態では、軌道(30)と軌道(30)に沿って移動する運搬車両(50)を支持するのに必要であると考えられる多くのサポート構造(20)を含む軌道(30)に沿って多数の構造体が取り付けられていることが認識される。サポート構造(20)は、また垂直梁を頭上に支持するケーブルサポートシステム(24)を含み得る。
【0014】
サポート構造(20)も、橋に似た水面上に伸びるように構成され得る。サポート構造(20)は、ビルディング、山、交流ケーブル支持構造、あるいは様々な他のもので、すべての、軌道(30)の適切な支持を可能にするすべてのものなどの、周囲の構造物と一体化され得る。
【0015】
[C 軌道]
軌道(30)は上記の地面または水面上でサポート構造(20)から懸垂される。その結果、軌道(30)から懸垂された運搬車両(50)は、また地上で乗ることができる。好ましい実施形態では、軌道(30)は複数のより下部の支持ケーブル(34)で構成される。また、好ましくは、2つの長尺のケーブル(34)が、運搬車両(50)の車輪(51)を受け取るために鉛直面に平行に配列される。軌道(30)のより下部のケーブル(34)は、トリシンメトリカル(tri−symmetrical)な方法で上部の支持ケーブル(35)と接続するサパート(36)に接続される。したがって、サポート(36)は、好ましくはトリシンメトリカルに配列されるが、他の配置も認識され得る。
【0016】
軌道(30)は、インターステート(interstate)または経路に似たよく移動される経路に沿って移動する、主要なレーン(31)をむしろ含んでいる。軌道(30)はまた、「出口」として機能する複数のバイパスレーン(32)、(32´)を含んでいる。当該バイパスレーン(32)、(32´)は積荷/除荷ステーション(40)に到着するために主要なレーン(31)から配向される。本明細書に記載されているバイパスレーン(32)、(32´)が、第1バイパスレーン、第2バイパスレーンまたは他の多数のバイパスレーンを言うことがあり得ることは認識される。それゆえ、軌道(30)はレーンを調節するか、或いは切り替える能力を有しており、主要なレーン(31)に沿って移動する運搬車両(50)は、バイパスレーン(32)、(32´)上に切り替えることができ、ユーザを積荷/除荷ステーション(40)、(40´)で運搬車両(50)に乗るか、降りることを可能にする。主要なレーン(31)からバイパスレーン(32)、(32´)に振り向けるように軌道(30)を変更する切り替え機構は、鉄道線路(30)上で使用されるものに類似していることが好ましい。主要なレーン(31)、バイパスレーン(32)、(32´)は各々、むしろケーブル(34)、(35)はそれ自体のそれぞれの一連のケーブルを含むことが好ましい。
【0017】
乗客が出発地点から目的地に効率的に移動することを可能にするために必要とされるように、多数の軌道(30)が互いの側に位置し得るか、互いに交差することがあり得ることが認識される。運搬車両(50)が、他の種々の経路の構造と共に第1の主要なレーンから第2の主要なレーンに、或いは主要なレーンからバイパスレーンに移ることを可能にするために、主要なレーン(31)は互いに接続することができる。他の中間のレーンも軌道(30)に沿って含まれていて、運搬車両(50)内で移動する乗客に追加の振り向けオプションを提供する。所望のとおりに、軌道(30)が長い距離または短い距離に及ぶことがあり、川の向こう岸、或いは田舎、とりわけ他のタイプの土地を横切って都市、ビルディングを介して移動することがあることが認識される。
【0018】
軌道(30)は、また一般に車輪(51)に動力を供給し、運搬車両(50)間の通信を可能にし、運搬車両(50)に速度などを制御するために軌道(30)に沿って移動する複合の運搬車両(50)に電気エネルギーを供給するための電気ケーブル(38)を含んでいる。
【0019】
[D 積荷/除荷ステーション]
本発明は、乗客が運搬車両(50)にアクセスし、運搬車両(50)から出るために軌道(30)に沿って位置する複数の荷役ステーション(40)、(40´)を含んでいる。荷役ステーション(40)、(40´)は一体的であり得、乗客は運搬車両(50)に入り、同じステーション(40)、(40´)で運搬車両(50)を出る。除荷および積荷ステーション(40)、(40´)はまた分離していてもよく、ここで、分離した除荷ステーション(40´)が存在し、分離した積荷ステーション(40)が存在する。本明細書に記載された、「除荷ステーション」、「積荷ステーション」または「積荷/除荷ステーション」という用語は、一体的な積荷及び除荷ステーション(40)、(40´)及び別々の積荷及び除荷ステーション(40)、(40´)の両方を言う。
【0020】
乗客が運搬車両(50)から降りることを望むか、運搬車両(50)に乗ることを望み得る複数のエントランスの停車場または停車点に、ステーション(40)、(40´)は位置づけられる。ステーション(40)、(40´)も軌道(30)の交差点に位置することがあり、個人は、ステーション(40)、(40´)の第1軌道(30)に沿った第1運搬車両(50)を出て、ついで、同じ或いは近くのステーション(40)、(40´)に沿った第2軌道(30)の第2運搬車両(50)上に入ることを望む。ステーション(40)、(40´)が軌道(30)の主要なレーン(31)に沿った交通を遅くしないようにバイパスレーン(32)、(32´)に沿って位置することが好ましいことが認識される。
【0021】
[E 運搬車両]
本発明は、軌道(30)に沿って移動するために、好ましくは複数の運搬車両(50)を含んでいる。運搬車両(50)が他の運搬車両(50)と一列に移動すること、他の運搬車両(50)に接続されること、並んで移動すること、或いは他の運搬車両(50)若しくはハイウェイシステム及び自動車に似ている多数の他の配列と並んで移動することが認識される。サポート構造(20)に過負荷をかけることを防ぐために、かつ運搬車両(50)が互いに連動するのを防ぐために、好ましくは運搬車両(50)も、所定の距離(例えば100フィートなど)だけ一般に分離される。運搬車両(50)は好ましくは自動的にコントロールされて、位置から位置へ移動して、有効に運搬車両(50)を利用するために必要とされるスタッフまたは雇われたオペレーターの量を減らす。
【0022】
運搬車両(50)は、一般に軌道(30)に沿って移動する複数の車輪(51)に電力を供給するために、軌道(30)のコンタクトの長尺電気ケーブル(38)と係合するための電気接点(58)を含んでいる。当該複数の車輪(51)は軌道(30)と運搬車両(50)の他の電気部品に沿って移動する。ケーブル(38)は軌道(30)に平行に延びる。電気的に動力が供給される運搬車両(50)は、移動する公衆にとって最適の便宜のために、モールおよびオフィスビル内の静かで清潔な移動を可能にする。軌道(30)に接続された単一の電源(あるいは多数の電源)から動力を運搬車両(50)に電気的に供給することは、また多数の運搬車両(50)の制御および同期を可能にする。運搬車両(50)は、またモータまたは他の電源を含み得ることが認識される。
【0023】
車輪(51)は、一般に車輪(51)のサポート(35)から延び、当該サポート(35)は運搬車両(50)のキャブ(55)の頂部から延びる。車輪(51)の各々には好ましくは内側に角度が付けられ、その結果、車輪(51)の周囲のまわりで延びる溝(52)が、内部で少なくとも部分的に軌道(30)の下部支持ケーブル(34)を受け取ることができ、軌道(30)に沿って移動する運搬車両(50)に安定を供給する。車輪(51)は、このように軌道(30)の支持ケーブル(34)上に位置づけられ、運搬車両(50)のキャブ(55)は軌道(30)の支持ケーブル(34)の下に位置づけられる。軌道(30)に運搬車両(50)を固定するために、他の結合機構または配列が使用されることがあることが認識される。
【0024】
運搬車両(50)は様々な異なる速度(例えば5mphなど)で移動することができる。速度は運搬車両(50)の据え付けの際に存在し得るか、或いは運搬車両(50)内に乗る乗客によって調節され得る。運搬車両(50)は、また重量制限または乗客の数を超過する場合に作動しないことにより、運搬車両(50)内の乗客数を制限するために重量センサを含み得る。例示的な重量制限は運搬車両(50)当たり20人の乗客制限と共に8000ポンドになるだろう。また、好ましくは運搬車両(50)は互いに通信することができ、その結果、運搬車両(50)は他の運搬車両(50)が停止要求時に停止し、減速し、異なる速度で移動し、軌道(30)を交差しているか否か、或いは他の種々の行動を知る。
【0025】
運搬車両(50)のキャブ(55)は様々な形態およびサイズで構成され得る。好ましい実施形態では、キャブ(55)は、例えば1ダース若しくはそれ以上の複数の乗客に便宜を図り安全に保持することができる。運搬車両(50)のキャブ(55)は、選択としてまた利用可能な立ち見席を乗客に融通するために好ましくは複数の座席を含んでいる。キャブ(55)はキャブ(55)を囲む複数の窓(56)をむしろ含んでいる。その結果、キャブ(55)内で移動する間に、乗客は外をみることが可能となる。キャブ(55)は、他に運搬車両(50)内の快適な移動のために提供するべき様々な娯楽を含み得る。
【0026】
[F 第1制御モジュール]
本発明は、むしろ第1制御モジュール(60)および第2制御モジュール(70)を含んでいる。第1制御モジュール(60)は、運搬車両(50)にバイパスレーン(32)に沿った積荷ステーション(40)の軌道(30)に沿って止まるように信号を送る(呼び出しボタンの機能性に似ている)ために運搬車両(50)の外部に位置する。第1制御モジュール(60)は、好ましくは積荷/除荷ステーション(40)、(40´)に位置する。代替の実施形態では、第1制御モジュール(60)は積荷/除荷ステーション(40)、(40´)から遠ざけて位置することができ、その結果、ユーザが運搬車両(50)に特定の時または日付の積荷/除荷ステーション(40)、(40´)で止まるように信号を送る。それゆえ、運搬車両(50)は要求された位置で止まる第1制御モジュール(60)と通信する。
【0027】
第1制御モジュール(60)は複数のボタン(61)を含むことができ、ボタンは次の運搬車両(50)への信号伝達と同じくらい単純であり得るか、あるいは特定の速度などで特定の方向を移動する特定の運搬車両(50)に信号伝達するのと同じくらい複雑であり得る。所望の経路に沿って移動する任意の一般的な運搬車両(50)または所望の経路に沿って移動する特定の運搬車両(50)を止めるために、第1制御モジュール(60)が使用され得ることが、認識される。
【0028】
[G 第2制御モジュール]
第2制御モジュール(70)は、運搬車両(50)にバイパスレーン(32)、(32´)に沿った、積荷/除荷ステーション(40)、(40´)の軌道(30)に沿って止まるように信号を送るために運搬車両(50)の内部に位置する。第2制御モジュール(70)は、好ましくはエレベータ・コントロールパネルに似ている動作をし、乗客が運搬車両(50)のキャブ(55)に乗る場合、それらは所望の目的地に一致するボタンを単に押す。それゆえ運搬車両(50)は、要求された目的地で止まるように第2コントロールパネルと通信する。
【0029】
乗客によってなされ得る第2制御モジュール(70)は、好ましくは複数のボタン(71)を含んでいるか、或いは制御する。ボタンの各々は、軌道(30)に沿った異なる停止を表わす。各停止に達するために、運搬車両(50)がレーン又は軌道(30)を完全に切り替える必要があることがあることは認識される。停止は、軌道(30)のバイパスレーン(32)、(32´)に沿った、積荷/除荷ステーション(40)、(40´)に一般的にある。
【0030】
[H 好ましい実施形態の動作]
使用の際、乗客は、乗客が移動することを望むか、或いは積荷/除荷ステーション(40)、(40´)の隣りに振り向けられるそれぞれの経路に沿って移動する運搬車両(50)に信号を送るように、第1制御モジュール(60)を操作するか、またはそれぞれの第1制御モジュール(60)を含む。次の運搬車両(50)がステーション(40)に近づく場合、乗客は運搬車両(50)のキャブ(55)内に入ることを可能にするために、運搬車両(50)はバイパスレーン(32)上に出る。運搬車両(50)が前もって定義した体重限度を越えているか、前もって定義した体重限度(例えば達した体重限度の75%)の近くにあれば、他の運搬車両は所定の時間先の期間(例えば15分)内に来れば、運搬車両(50)はステーション(40)で停車しない。
【0031】
一旦乗客が運搬車両(50)のキャブ(55)に乗れば、乗客は目的地の除荷ステーション(40´)を選択するために、第2制御モジュール(70)を操作する。その後、運搬車両(50)は選択された除荷ステーション(40´)へ行き、乗客が運搬車両(50)を降りる除荷ステーション(40´)に通じるバイパスレーン(32´)に入るだろう。他の乗客を除荷するか積荷する選択された積荷/除荷ステーション(40)、(40´)の方向に沿った、多数の他の積荷/除荷ステーション(40)、(40´)で運搬車両(50)が停止することがあることが認識される。それゆえ、本発明は別々のオペレーターまたは運転者の使用なしで様々な目的地(短距離電話および長距離電話)へ多数の乗客を運ぶことができる大量輸送システムを可能にする、運搬車両(50)は、単に電気軌道(30)に沿って走り、第1制御モジュール(60)および第2制御モジュール(70)によって乗客によって操作可能である。
【0032】
定義されていない場合、本明細書に使用されたすべての技術用語及び科学用語が、本発明が属する当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本発明の手段または試験中で類似しているか、本明細書に記載されているものと均等な方法および材料を使用することができるが、適切な方法および材料は上述された。本明細書に言及された刊行物、特許出願、特許、および他の引用例はすべて、適用され得る法律と規則によって許可される程度までそれらの全体への引用によって組み入れられる。矛盾がある場合には、定義を含む本明細書が抑制するだろう。本発明は、その精神または本質的な属性から逸脱せずに、他の特定の形態で具体化されることがある。したがって、本実施形態がすべての点で示され、かつ限定的でないと考えられることが望まれる。本明細書に利用された任意の表題は便宜のみのためで、法的効果あるいは制限する効果がない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
輸送システムであって、
該輸送システムは、サポート構造と、前記サポート構造に接続された水平の軌道とを備え、前記軌道は地表面上に位置し、
前記軌道は、主要なレーンと、第1バイパスレーンと、第2バイパスレーンとを含み、前記第1バイパスレーン及び前記第2バイパスレーンは前記主要なレーンに接続され、
該輸送システムは、さらに前記第1バイパスレーンからアクセス可能な積荷ステーションと、除荷ステーションとを備え、
前記第1バイパスレーンは前記積荷ステーションより先に前記主要なレーンを移動させ、前記第1バイパスレーンは前記積荷ステーションより後で前記主要なレーンと一体化し、
前記第2バイパスレーンは前記除荷ステーションより先に前記主要なレーンを移動し、前記第2バイパスレーンは前記除荷ステーションより後で前記主要なレーンと一体化し、
前記輸送システムは、さらに前記水平の軌道に接続された運搬車両を備え、前記運搬車両は前記主要なレーン、前記第1バイパスレーン及び前記第2バイパスレーンに沿って操作可能であり、
前記輸送システムは、さらに第1制御モジュールを備え、前記第1制御モジュールは前記運搬車両に信号を送るために前記積荷ステーションで前記運搬車両の外側に位置づけられて、前記積荷ステーションにおいて前記第1バイパスレーンに沿って停止し、
前記輸送システムは、さらに第2制御モジュールを備え、前記第2制御モジュールは前記運搬車両に信号を送るために前記運搬車両の内側に位置づけられて、前記除荷ステーションにおいて前記第2バイパスレーンに沿って停止する
ことを特徴とする輸送システム。
【請求項2】
前記水平の軌道が複数の水平の軌道を含み、前記複数の水平の軌道が相互接続されている請求項1記載の輸送システム。
【請求項3】
前記水平の軌道が、前記運搬車両を前記主要なレーンから前記第1バイパスレーン及び前記第2バイパスレーンを導くように調節する請求項1又は2に記載の輸送システム。
【請求項4】
前記第1制御モジュールが前記運搬車両の乗客によって操作可能な呼び出しボタンを含んでなる請求項1〜3のいずれかに記載の輸送システム。
【請求項5】
前記第2制御モジュールが前記運搬車両の乗客によって操作可能な一連のボタンを含んでなる請求項1〜4のいずれかに記載の輸送システム。
【請求項6】
前記水平の軌道が、前記運搬車両に動力を与えるために前記運搬車両に電気エネルギーを供給する電気ケーブルを含む請求項1〜5のいずれかに記載の輸送システム。
【請求項7】
前記水平の軌道が、トリシンメトリカルの配向で配列された複数のケーブルを含む請求項1〜6のいずれかに記載の輸送システム。
【請求項8】
前記運搬車両が、前記一連のケーブルに沿って移動するために、複数の車輪を含んでなる請求項7記載の輸送システム。
【請求項9】
前記複数の車輪が内側に角度が付けられる請求項8記載の輸送システム。
【請求項10】
前記複数の車輪は前記複数のケーブルから前記運搬車両を懸垂する請求項9記載の輸送システム。
【請求項11】
前記運搬車両は荷重センサを含み、前記運搬車両の内部の乗客の数を制限する請求項1〜10のいずれかに記載の輸送システム。
【請求項12】
前記運搬車両が前記運搬車両と第2運搬車両との間の予め定められた距離を維持する請求項1〜11のいずれかに記載の輸送システム。
【請求項13】
前記サポート構造が一対の離間した垂直の柱と、前記垂直の柱を接続する水平構造体とを含む請求項1〜12のいずれかに記載の輸送システム。
【請求項14】
前記軌道が前記水平構造体から懸垂されてなる請求項13記載の輸送システム。
【請求項15】
前記運搬車両が前記軌道から懸垂されてなる請求項14記載の輸送システム。
【請求項16】
大量輸送システムであって、
サポート構造と、
前記サポート構造から懸垂された水平の軌道とを備え、
前記軌道が地表面上に位置づけられ、前記軌道が主要なレーン、第1バイパスレーン及び第2バイパスレーンを含み、前記第1バイパスレーン及び前記第2バイパスレーンが前記主要なレーンに接続され、
前記大量輸送システムが、さらに、前記第1バイパスレーンからアクセス可能な除荷ステーションを備え、
前記積荷ステーションの前に、前記第1バイパスレーンが前記主要なレーンから離れて移動し、前記積荷ステーションの後に、前記第1バイパスレーンが前記主要なレーンと合体され、
前記積荷ステーションの前に、前記第2バイパスレーンが前記主要なレーンから離れて移動し、前記除荷ステーションの後に、前記第2バイパスレーンが前記主要なレーンと合体され、
前記大量輸送システムが、さらに、前記水平の軌道から懸垂された運搬車両を含み、前記運搬車両が前記軌道の主要なレーン、前記第1バイパスレーン及び第2バイパスレーンに沿って操作可能であり、
前記大量輸送システムが、さらに、第1制御モジュールを備え、前記第1制御モジュールは前記積荷ステーションで前記第1バイパスレーンに沿って停止させるように前記運搬車両に信号を送るために前記積荷ステーションにおいて前記運搬車両の外側に位置づけられ、
前記大量輸送システムが、さらに、第2制御モジュールを備え、前記第2制御モジュールは前記除荷ステーションで前記第2バイパスレーンに沿って停止させるように前記運搬車両に信号を送るために前記除荷ステーションにおいて前記運搬車両の内側に位置づけられる
ことを特徴とする大量輸送システム。
【請求項17】
前記水平の軌道が複数の水平の軌道を含み、前記複数の水平の軌道が互いに相互接続される請求項16記載の輸送システム。
【請求項18】
前記水平の軌道が、前記運搬車両を前記主要なレーンから前記第1バイパスレーン及び前記第2バイパスレーンへ導くように調節する請求項16又は17に記載の輸送システム。
【請求項19】
前記運搬車両が前記運搬車両と第2運搬車両との間の予め定義された距離を維持する請求項16〜18のいずれかに記載の輸送システム。
【請求項20】
大量輸送システムであって、
前記大量輸送システムは、サポート構造と、前記サポート構造に接続された水平の軌道を備え、前記軌道が地表面上に位置づけられ、前記軌道が主要なレーン、第1バイパスレーン及び第2バイパスレーンを含み、
前記大量輸送システムは、さらに、前記第1バイパスレーンからアクセス可能な積荷ステーションと、前記第2バイパスレーンからアクセス可能な除荷ステーションを備え、前記第1バイパスレーンは前記積荷ステーションの前で前記主要なレーンから離れて移動し、前記第1バイパスレーンは前記積荷ステーションの後で前記主要なレーンと合体し、前記第2バイパスレーンは前記除荷ステーションの後で前記主要なレーンと合体し、
前記大量輸送システムは、さらに、前記水平軌道に接続された運搬車両を備え、前記運搬車両は、前記軌道の前記主要なレーン、前記第1バイパスレーン及び前記第2バイパスレーンに沿って操作可能であり、
前記大量輸送システムは、さらに、第1制御モジュールを備え、前記第1制御モジュールは前記積荷ステーションで前記第1バイパスレーンに沿って停止させるように前記運搬車両に信号を送るために前記積荷ステーションにおいて前記運搬車両の外側に位置づけられ、
前記大量輸送システムは、さらに、第2制御モジュールを備え、前記第2制御モジュールは前記除荷ステーションで前記第2バイパスレーンに沿って停止させるように前記運搬車両に信号を送るために前記除荷ステーションにおいて前記運搬車両の内側に位置づけられ、
前記水平の軌道は複数の水平の軌道を備え、前記複数の水平の軌道が相互接続され、前記水平の軌道は前記運搬車両を前記主要なレーンから前記第1バイパスレーン及び前記第2バイパスレーンに導くように調節し、
前記第1制御モジュールは前記運搬車両の乗客によって操作可能な呼び出しボタンを備え、
前記第2制御モジュールは前記運搬車両の乗客によって操作可能な一連のボタンを備え、
前記水平の軌道は電気エネルギーを前記運搬車両に供給して前記運搬車両に動力を与える電気ケーブルを含み、
前記水平の軌道はトリシンメトリカルの配向で配列された複数のケーブルを備え、
前記運搬車両は前記一連のケーブルに沿って移動するために複数の車輪を含み、
前記複数の車輪は内側に角度が付けられ、
前記複数の車輪は前記運搬車両を複数のケーブルから懸垂させ、
前記運搬車両は、前記運搬車両内で乗客の数を制限するために荷重センサを含み、
前記運搬車両は、前記運搬車両と前記第2運搬車両との間の予め定義された距離を維持し、
前記サポート構造は、一対の離間された垂直の柱と前記垂直の柱を接続する水平の構造体を含み、
前記軌道は前記水平の構造体から懸垂し、
前記運搬車両は前記軌道から懸垂してなる
ことを特徴とする大量輸送システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−500187(P2013−500187A)
【公表日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−520875(P2012−520875)
【出願日】平成22年7月21日(2010.7.21)
【国際出願番号】PCT/CA2010/001122
【国際公開番号】WO2011/009202
【国際公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(512016087)
【Fターム(参考)】