説明

太握り洗浄ブラシ

【課題】 従来の手動による洗浄ブラシは、洗浄薬品及び洗浄汚水が握り手に垂れて人体に悪影響を及ぼしていた。柄の形状及び直径が長時間作業するには適していなかった。
【解決手段】ブラシ台と柄の間に隙間を設け、洗浄薬品及び洗浄汚水を、握り手に付着しない構造にし、ブラシの柄の部分の直径を作業最適の大きさにし、柄の下部を膨らすことにより、作業性の向上を図った、洗浄ブラシを提供するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
建物の壁面及び構造物の洗浄
【背景技術】
【0002】
従来の手動による洗浄用ブラシは、壁面洗浄の際ブラシによる洗浄薬品の塗布及びこすり洗いの時に洗浄薬品が垂れてブラシ台を通じて柄に伝わり、握っている手に付着し、作業者の人体に悪影響を及ぼしていた。
【0003】
又、柄の部分が直径20ミリメートル程度のもので出来ており、通常の大人の手で握るには小さく、長時間の作業の場合、握力に疲れが出やすい構造であった。特にゴム手袋及びビニール手袋を着用すると疲れが顕著であり、作業中柄が抜け落ちることがあった。
【特許文献1】 特許公開平11−137339号 広報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ブラシ台から垂れて伝わってくる薬品を、握っている手に付着しない構造にする。
【0005】
ブラシの柄の直径、長さ及び構造を最適のものにする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ブラシ台と柄の間に隙間を設け、洗浄薬品及び洗浄汚水の垂れを握り手に付着しない構造とする。
【0007】
ブラシの柄の下端に滑り止めの用の膨らみを設けと共に、柄の直径、長さを最適のものにする。
【発明の効果】
【0008】
ブラシ台と柄の間に液体を通す隙間を設け、洗浄薬品及び洗浄汚水の垂れを該隙間に導き、柄の内部を通して落下させ、握っている手に付着しない構造にすることにより、洗浄薬品に使用される酸、アルカリ、合成界面活性剤等の化学物質による皮膚、筋肉、骨への悪影響を防ぐことが出来た。
【0009】
ブラシの柄を下端の部分を膨らみを付けた構造にすることにより、柄の抜け落ちが防げる効果と、小指部分に適正な握力が得られ、手首の柔らかい動きを助ける効果が得られた。
【0010】
又、作業最適の大きさ直径35ミリメートルにすることにより、ゴム手袋およびビニール手袋を装着した場合でも握力の疲れが大幅に改善され、長時間の作業に適するものとなった。
【発明を実施する為の最良の形態】

【実施例】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図1から3に基づいて説明する。
【0012】
図において、1はブラシ台。2はブラシ(刷毛)。3は柄本体。4洗浄薬品の垂れを柄の中へ導く為の柄の上部膨らみ部。5は柄の抜け落ちを防ぐ為の下部の膨らみ部。6はブラシ台と柄の隙間。
【0013】
壁面等立面の洗浄の際、2のブラシに洗浄薬品を付け洗浄面に塗布する。洗浄薬品の垂れが、1のブラシ台を伝って6の隙間に導かれ、4、3、5の柄の内部を通って外部へ落下する。
【0014】
塗布した後2のブラシを左右に振り、被洗浄面をこすり洗いを行う際、洗浄汚水も、前述と同じく、1のブラシ台を伝って6の隙間に導かれ、4、3、5の柄の内部を通って外部へ落下する。
【0015】
洗剤の塗布及び洗浄作業は3の柄を手で握り、2のブラシを左右及び上下に摺動させるが、5の膨らみに小指が掛かり、3の抜け落ちを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】 本発明の実施形態を示すブラシ本体の側面図である。
【図2】 同じく平面図である。
【図3】 同じく正面図である。
【符号の説明】
1 ブラシ台
2 ブラシ
3 柄(中央部)
4 柄上部(膨らみ部)
5 柄下部(膨らみ部)
6 柄とブラシ台の隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラシ台と柄の間に隙間を設け、洗浄薬品および洗浄汚水の垂れを、握り手に付着しない構造とした洗浄ブラシ
【請求項2】
柄の下端に滑り止め用の膨らみを設けた洗浄ブラシ

【図1】
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【図2】
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【図3】
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