説明

太陽電池パネルの裏側緑化

【課題】本発明は、屋上に太陽電池パネルを敷き設し、かつ屋上を緑化する方法の提案にある。
【解決手段】本発明は、屋上に太陽電池パネルを平行に斜めに敷き設し、当該敷き設した太陽電池パネルの裏側を傾斜面とし、この傾斜面を緑化し、後ろ側の太陽電池パネルからの反射光を緑化用植物に照射する太陽電池パネルによる発電と屋上緑化を同時に実施する方法である。南側に向けて配設された、太陽電池パネルの裏側である北側に配設されたプランターにも光が当たるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池パネルの裏側を緑化する技術に属する。
【背景技術】
【0002】
太陽電池パネルを屋上に敷き設し、発電を行うことは広く行われている。また屋上を緑化しヒートアイランド現象を緩和させることも同様広く実施されている。特開2003-199422あるいは特開平11-293717には屋上などに配設した太陽電池パネルからの発電を利用して屋上緑化用の植物に給水する方法が開示されている。しかしながら太陽電池パネルを屋上に敷きつめると当然屋上を緑化することは不可能となる。
太陽電池パネルを敷き設しかつ屋上を緑化する方法が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11-293717
【特許文献2】特開2003-199422
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、屋上に太陽電池パネルを敷き設し、かつ屋上を緑化する方法の提案にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、屋上に太陽電池パネルを平行に斜めに敷き設し、当該敷き設した太陽電池パネルの裏側を傾斜面とし、この傾斜面を緑化し、後ろ側の太陽電池パネルからの反射光を緑化用植物に照射する太陽電池パネルによる発電と屋上緑化を同時に実施する方法である。南側に向けて配設された、太陽電池パネルの裏側である北向きに配設されたプランターにも光が当たるようになっている。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、南側に向けて傾斜して平行に配列した太陽電池パネルの裏側を傾斜面とし、緑化用の植物を配置したため、太陽電池パネルからの反射光が北側に配置した植物にも当たり、植物を育成することができる。そのため屋上を太陽電池による発電用と緑化用の両方の用途に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】は、太陽電池パネルの裏側を緑化空間とした概念図である。
【図2】は、緑化空間の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を図によって、より詳細に説明する。
図1は、本発明の太陽電池パネルとその裏側を緑化空間とした状態を示す概念図である。
図に示したように、屋上に太陽電池パネルを南側に向けて斜めに平行に立てかけてある。また太陽光電池パネルの裏側には斜めに傾斜させた架台を設け、その傾斜面を緑化空間としている。
【0009】
太陽電池パネルは、その裏側から架台により斜めに支えられ、架台の裏側は、図2では階段状に形成され、その階段上に植物育成用のプランターが配置できるようにしてある。太陽電池パネル間には通路が設けられ、植物の世話ができる空間となっている。架台の裏側は階段状とすることなく斜めの傾斜面とし、網体を張り設し、コケ、しだの類を植えつけておいてもよい。
【0010】
太陽電池パネルからの反射光は、太陽の位置が、太陽電池パネルに直角に当たる位置より高くなり、西に向かい太陽光電池パネルの傾きに等しくなるまで期待できる。
【0011】
本発明に使用する太陽電池パネルは、市販の太陽電池パネルが使用可能であり、パネルを支える架台は、特に制限はないが耐久性を考慮しステンレススチール、アルミニウム製のものが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0012】
本発明は、屋上での太陽電池パネルによる発電、緑化が同時に達成され、ヒートアイランド対策に有効に使用される。
【符号の説明】
【0013】
1 太陽電池パネル
2 架台
3 プランター
4 屋上

【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋上に太陽電池パネルを平行に斜めに敷き設し、当該敷き設した太陽電池パネルの裏側を傾斜面とし、この傾斜面を緑化し、後ろ側の太陽電池パネルからの反射光を緑化用植物に照射する太陽電池パネルによる発電と屋上緑化を同時に実施する方法。

【図1】
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【図2】
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