説明

太陽電池モジュールの検査装置および検査方法

【課題】 太陽電池モジュールの断線確認を容易にかつ確実に検査する方法およびその検査装置を提供する。
【解決手段】 本発明の太陽電池モジュールの断線確認方法及びその検査装置は、太陽電池モジュール2と、太陽電池モジュールの正極端子および負極端子に接続され、所定の回路を形成するDC電源1と、前記回路を流れる電流を測定する電流測定器3と、を含むことで、DC電源で設定した電流と電流測定器で測定した電流を比較して、その両者がほぼ同じになると良品と判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は太陽電池モジュールの断線確認を容易にかつ確実に検査する装置および方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、結晶系の太陽電池モジュールと薄膜系の太陽電池モジュールとで以下のように太陽電池モジュール内の断線確認(以下通電確認ともいう)を行っていた。両者ともにラミネート加工前でも行っているしラミネート加工後でも行っている。また検査環境としては、通常の照明光が照射される工場室内等が一般的である。
【0003】
1.結晶系の太陽電池モジュールのラミネート加工前での断線確認方法。
【0004】
太陽電池モジュールを構成する部材である太陽電池パネル(太陽電池セルの複数枚をタブリードにて直列に接続し、ストリング状にしたものを更に複数列接続したもの)を太陽電池セルの発電面側を下向きとし、その正極と負極にテスターやマルチメーターの端子を接触させて抵抗値を測定して断線の確認を行っていた。
【0005】
図7は太陽電池モジュールの通電確認方法の従来例である。図7を参照して、従来の太陽電池モジュールの通電確認方法を説明する。従来の太陽電池モジュールの通電確認方法は、太陽電池モジュールAに、デジタルマルチメーターBなどを図のように接続して行われている。ここで、デジタルマルチメーターBなどによって抵抗値を測定して、太陽電池モジュールAの断線有無を判断する。たとえば、測定された抵抗値が一定程度を超えると断線と判断するなどの判定基準により判断していた。
【0006】
2.結晶系の太陽電池モジュールのラミネート加工後での断線確認方法。
【0007】
太陽電池モジュールを構成する部材を積層してラミネート加工して製造された太陽電池モジュールを光が透過するガラス面を下向きにし、光を透過しない裏面材側を上側に配置する。この状態にて太陽電池モジュールの正極と負極にテスターやデジタルマルチメーターの端子を接触させて抵抗値を測定する。
【0008】
3.薄膜系の太陽電池モジュールのラミネート加工前での断線確認方法。
【0009】
ガラス板に発電素子を膜付けし、電極を付けた後、ガラス板を下向きとし、後は結晶系の太陽電池モジュールと同様の方法で行う。
【0010】
4.薄膜系の太陽電池モジュールのラミネート加工後での断線確認方法。
【0011】
結晶系の太陽電池モジュールのラミネート加工後の方法と同様に行う。
【0012】
またこのような太陽電池モジュールの製造工程において断線確認する関連技術を開示した特許文献は無い。類似技術として、太陽電池モジュールにおいて発電中に発生する電流を監視する技術が、特許文献1に開示されている。しかしこの技術は、屋根などに設置した太陽電池モジュール内の絶縁不良により人が太陽電池モジュールに触れた場合の感電事故を防止するために、太陽電池モジュール内の各ストリングの電流値を監視する技術であり、太陽電池モジュールの製造工程における断線確認(通電確認)という技術分野とは異なるものである。
【特許文献1】特開2001−85716
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、前記従来の太陽電池モジュールの通電確認する方法やその検査装置は、太陽電池モジュールや太陽電池パネルの発電面を下向きとして、光が直接発電面側に照射しないようにしているが、やはり反射光が発電面側に照射されるので、太陽電池モジュールにて発電され起電力が発生して、以下のような問題が発生する。
【0014】
太陽電池モジュールや太陽電池パネルの電極にテスターやデジタルマルチメーターの端子を接触させ、電圧をかけて流れる電流値から抵抗値を測定しても、テスターやデジタルマルチメーターによる電圧は、わずか0.5Vから数V程度であり、太陽電池モジュール側や太陽電池パネル側の発電した起電力は、例えば6〜7V程度あるので測定結果の抵抗値が大きく変動する。
【0015】
しかも周囲からの光量の時間変動などによりバラツキが大きいので正確な断線確認ができない。
【0016】
前記のような問題のため、断線がなくて正常(良品)であるにも拘わらず断線している(不良品)と判断してしまうことがある。また、不良品を良品と判定してしまうこともあり、そのような不良品が後工程に流れてラミネート加工されると太陽電池セルの再生ができない。さらに、太陽電池セルは、シリコンでできていて高価であり、そのようなものが複数枚使用されている太陽電池モジュールそのものが不良品となるので歩留まりが悪化する。
【0017】
このような問題を解決するため、本発明は、太陽電池モジュールの断線確認を容易にかつ確実に検査する検査装置およびその断線確認方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0018】
前記の目的を達成するために第1の本発明の太陽電池モジュールの検査装置は、 太陽電池モジュールと、前記太陽電池モジュールの正極端子および負極端子に接続され、所定の回路を形成するDC電源と、前記回路を流れる電流を測定する電流測定器と、を含むことを特徴とする。
【0019】
第2の本発明の太陽電池モジュールの検査装置は、第1の本発明において、前記電流測定器から測定された電流値と、前記電流測定器から測定された電流値と、前記DC電源の電流設定値を比較して判断した前記太陽電池モジュールの断線有無の少なくともいずれか一方を表示する表示器をさらに含むことを特徴とする。
【0020】
第3の本発明の太陽電池モジュールの検査装置は、第1の発明または第2の本発明において、 少なくても前記電流測定器と表示器とのいずれかに接続されるコンピュータをさらに含むことを特徴とする。
【0021】
第4の本発明の太陽電池モジュールの検査装置は、第1の発明から第3の本発明のいずれかにおいて、前記コンピュータに接続され、前記電流測定器と表示器とのいずれかから前記コンピュータに転送されたデータの全て叉は一部を前記太陽電池モジュールにマーキングするマーキング装置をさらに含むことを特徴とする。
【0022】
第5の本発明の太陽電池モジュールの断線確認方法は、太陽電池モジュールとDC電源との回路を形成する工程と、前記DC電源によって前記太陽電池モジュールへ電流が印加される工程と、前記印加される電流設定値と、前記回路を流れる電流とを比較してその差によって太陽電池モジュールの断線の良否を判断する判断工程を含むことを特徴とする。ここで、前記差が5%以内であれば断線無し(良品)と判断することを特徴とする。さらに、前記判断工程は、前記回路を流れる電流値と断線の良否の少なくともいずれか一方を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明の 太陽電池モジュールの検査装置および断線確認方法 によれば、太陽電池モジュールの断線確認を正確に行うことができるので、良品と不良品の判断の誤りがなくなる。しかも、不良品が後工程に流れることがなくなって、太陽電池モジュールの歩留まりおよび生産性が向上する。また太陽電池モジュール品質の履歴を明確にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明による太陽電池モジュールの検査装置(断線確認方法)を添付図面を参照して説明する。
【0025】
[ 実施例1]
図1はの第1実施例による 太陽電池モジュールの検査装置(断線確認方法)のブロック図である。
【0026】
図1を参照すると、本発明の検査装置(断線確認方法)には定電流を印加するDC電源1と、太陽電池モジュール2と、デジタルマルチメーターなどの電流測定器3とが含まれる。ここで、DC電源は太陽電池モジュールの正極端子および負極端子に接続され、所定の回路を形成し、電流測定器は前記回路を流れる電流を測定するように設置される。
【0027】
ここで被測定物である結晶系太陽電池モジュールの構成を概略説明する。
【0028】
図6は結晶系太陽電池モジュールの構成を説明する図で、図6(a)は太陽電池の内部の太陽電池セルが分かるように記載した平面図で、図6(b)はその断面図である。
【0029】
図6(a)の平面図に示す様に、太陽電池モジュール2である太陽電池は、角型の太陽電池セル28がリード線29により複数個直列に接続されたストリング25を形成し、さらにそのストリングを複数列リード線29により接続した太陽電池パネル30より構成されている。
【0030】
また太陽電池モジュールの断面構造は、図6(b)に示す様に、上側に配置された裏面材22と下側に配置された透明カバーガラス21の間に、充填材23、24を介して複数列のストリング25をサンドイッチした構成である。ここで、裏面材22は例えばPETあるいは、フッ素系樹脂などの材料が使用されて、充填材23、24には例えばEVA樹脂(ポリエチレンビニルアセテート樹脂)などが使用される。ストリング25は、前記のように電極26、27の間に、太陽電池セル28をリード線29を介して接続した構成である。
【0031】
このような太陽電池モジュールは、前記のように構成部材を積層しラミネート装置などにより、真空の加熱状態下で圧力を加え、EVAを架橋反応させてラミネート加工して得られる。EVAは通常は、半透明であるが、ラミネート加工時またはその後の架橋反応により透明化する。
【0032】
次に被測定物である薄膜系太陽電池モジュールの構成を概略説明する。
【0033】
薄膜式の代表的な構造例では、下側に配置された透明カバーガラスには、予め透明電極、半導体、裏面電極からなる発電素子が蒸着してある。そして、このような薄膜型太陽電池モジュールは、透明カバーガラスを下向きに配置し、ガラス上の太陽電池素子の上に充填材を被せ、更に、充填材の上に裏面材を被せた構造で、前記と同じようにラミネート加工することにより得られる。
【0034】
このように太陽電池モジュール2としての薄膜式の太陽電池は、結晶系セルが蒸着された発電素子に変わるだけで、基本的な封止構造は前記した結晶系セルの場合と同じである。
【0035】
前記のような太陽電池モジュールがDC電源に結線される一例を、図2により説明する。太陽電池モジュール2の正電極26と電流測定器3の一方の端子を接続し、電流測定器3の他方の端子とDC電源1の正極の端子を接続する。さらに太陽電池モジュール2の負電極27とDC電源1の負極端子を接続する。このようにして測定回路は、形成される。
【0036】
本発明の太陽電池モジュールの断線確認方法によれば、前記のように回路を形成した後、 DC電源1より一定電流を供給し、太陽電池モジュール2を通電確認した際に、電流測定器3により電流値を測定する。 この時、DC電源1から太陽電池モジュール2に印加された電流設定値に対してほぼ同じ電流値が測定されると、これは、良品と判断できる。
【0037】
例えば、DC電源から印加される設定電流と前記回路を流れる電流とを比較して、その差 が5%以内であれば良品と判断することができる。
【0038】
その結果は、以下のような、様々の実験によって検証されている。ここで、電流測定器としては、デジタルマルチメーター3238(日置電機製)、DC電源としてはPWR400M(菊水電子製)が使用された。また実験に使用した太陽電池モジュールは、実験例および比較実験例ともに、断線の無いものとした。
【0039】
[実験例1]
薄膜モジュールを、蛍光灯下でカバーガラス面を下向きとした状態にて、DC電源の通電設定電流値を変化させて、その時のデジタルマルチメーターの電流値と電圧値を測定した。その結果を表1に示している。表中の備考欄の記載は、通電設定電流が測定太陽電池モジュールのIsc(短絡電流)の何倍かを示している。
【表1】

【0040】
[実験例2]
カバーガラス面を上向きとする以外は、実験例1と同様にしてデジタルマルチメーターの電流値と電圧値を測定した。その結果を表2に示している。表中の備考欄の記載は、通電設定電流が測定太陽電池モジュールのIsc(短絡電流)の何倍かを示している。
【表2】

【0041】
[実験例3]
薄膜モジュール全体を遮光する以外は、実験例1と同様にしてデジタルマルチメーターの電流値と電圧値を測定した。その結果を表3に示している。表中の備考欄の記載は、通電設定電流が測定太陽電池モジュールのIsc(短絡電流)の何倍かを示している。
【表3】

【0042】
[実験例4]
太陽電池モジュールを薄膜モジールから単結晶モジュールに変更する以外は、実験例1と同様にしてデジタルマルチメーターの電流値と電圧値を測定した。その結果を表4に示している。表中の備考欄の記載は、通電設定電流が測定太陽電池モジュールのIsc(短絡電流)の何倍かを示している。
【表4】

【0043】
[実験例5]
太陽電池モジュールを薄膜モジールから単結晶モジュールに変更する以外は、実験例2と同様にしてデジタルマルチメーターの電流値と電圧値を測定した。その結果を表5に示している。表中の備考欄の記載は、通電設定電流が測定太陽電池モジュールのIsc(短絡電流)の何倍かを示している。
【表5】

【0044】
[実験例6]
太陽電池モジュールを薄膜モジールから単結晶モジュールに変更する以外は、実験例3と同様にしてデジタルマルチメーターの電流値と電圧値を測定した。その結果を表6に示している。表中の備考欄の記載は、通電設定電流が測定太陽電池モジュールのIsc(短絡電流)の何倍かを示している。
【表6】

【0045】
[比較実験例1]
薄膜モジュールを実験例1と同様に蛍光灯下でカバーガラス面を下向きとした状態にて図7のようにデジタルマルチメーターで抵抗値を測定し、実験例3と同様に薄膜モジュール全体を遮光した状態にてデジタルマルチメーターで抵抗値を測定した。その結果を表7に示している。太陽電池モジュールの姿勢を蛍光灯下で下向きとした場合は、測定抵抗値が無限大となりデジタルマルチメーターの測定限界(100Mオーム)を越えている。
この結果から太陽電池モジュールの姿勢によって測定抵抗値が大きく変動していることが分かる。蛍光灯下で下向きとした場合は、測定している太陽電池モジュールが断線の無い良品であるが断線した不良品と区別することができない。
【表7】

【0046】
[比較実験例2]
太陽電池モジュールを薄膜モジールから単結晶モジュールに変更する以外は、比較実験例1と同様にして図7のようにデジタルマルチメーターで抵抗値を測定した。その結果を表8に示している。
この結果から、表7と同様に太陽電池モジュールの姿勢によって測定抵抗値が大きく変動していることが分かる。蛍光灯下で下向きとした場合は、測定している太陽電池モジュールが断線の無い良品であるが断線した不良品と区別することができない。
【表8】

【0047】
前記実験の結果をまとめると、以下のようになる。
【0048】
実験例1〜実験例6の結果から本発明の断線確認方法は、太陽電池モジュール2の姿勢によらずDC電源1から太陽電池モジュール2に印加された電流設定値に対してほぼ同じ電流値が測定されている。実験例に記載はしないが、通電性が不良の太陽電池モジュールに対して同様の試験を行うと、電流測定器3には電流値の表示はほぼゼロと表示される。
【0049】
一方、比較実験例1および2における従来の方法により測定した結果では、断線の無い通電性が良好な太陽電池モジュールであるが、太陽電池モジュールの姿勢によってデジタルマルチメーターに表示される抵抗値の値が安定しない。従って、従来の通電確認の方法では通電不良品と通電良品の区別が不可能であることが分かる。
【0050】
また実験例の結果および比較実験例の結果によれば本発明の断線確認方法は、通電不良品と通電良品の区別を正確に判定する有効な方法であることが分かる。
【0051】
[実施例2]
第2実施例は、第1実施例に対して表示器4を追加した。
【0052】
図3は第2実施例による 太陽電池モジュールの検査装置(断線確認方法)のブロック図である。
【0053】
図3を参照しながら第2実施例について説明する。表示器4は、次のような機能を備えている。 電流測定器3で測定された電流値を、LED等で数値表示する機能備えている。また前記電流測定器3から測定された電流値と予め設定されている電流設定値を比較して、前記太陽電池モジュール2の断線有無を、「OK」と「NG」等を表示する機能を備えている。これらの「OK」と「NG」等の表示は、視覚や聴覚で表示する事もできる。また外部の機器へ電子情報や電気信号として出力することも可能である。
【0054】
[実施例3]
第1実施例および第2実施例では、作業者が常に電流測定器3の表示や表示器4の表示結果を監視する必要がある。第3実施例では、コンピュータ5を追加した。
【0055】
図4は第3実施例による太陽電池モジュールの検査装置(断線確認方法)のブロック図である。
【0056】
図4を参照すると、コンピュータ5は、電流測定器3に接続されて、太陽電池モジュールが1個ずつの検査が終わると、良否の履歴データを記録して保存する。そうすることにより製品の品質管理が容易となる。また図示していないが、図3の表示器4にコンピュータ5を接続する構成とすることもできる。
【0057】
[実施例4]
第4実施例は、第3実施例に対してマーキング装置6を追加している。
【0058】
図5は第4実施例による太陽電池モジュールの検査装置(断線確認方法)のブロック図である。
【0059】
図5を参照すると、マーキング装置6は、コンピュータ5から検査結果を受け取って、その太陽電池モジュール2の裏面材などに測定した電流値などをレーザーマーキングする。これにより、コンピュータ5内の保存データと製品(太陽電池モジュール2)の情報が紐付けされるので履歴管理などがより便利になる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】第1実施例による 太陽電池モジュールの検査装置(断線確認方法)のブロック図である。
【図2】太陽電池モジュールとDC電源と電流測定器の接続を説明する図である。
【図3】第2実施例による 太陽電池モジュールの検査装置(断線確認方法)のブロック図である。
【図4】第3実施例による太陽電池モジュールの検査装置(断線確認方法)のブロック図である。
【図5】第4実施例による太陽電池モジュールの検査装置(断線確認方法)のブロック図である。
【図6】結晶系太陽電池モジュールの構成部材を説明する図で、(a)は太陽電池の内部の太陽電池セルが分かるように記載した平面図で、(b)はその断面図である。
【図7】太陽電池モジュールの通電確認方法の従来例である。
【符号の説明】
【0061】
1 DC電源
2 太陽電池モジュール
3 電流測定器
4 表示器
5 コンピュータ
6 マーキング装置
22 裏面材
23、24 充填材
25 ストリング
26、27 電極
28 太陽電池セル
29 リード線
30 太陽電池パネル
A 太陽電池モジュール
B デジタルマルチメーター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽電池モジュールと、
前記太陽電池モジュールの正極端子および負極端子に接続され、所定の回路を形成するDC電源と、
前記回路を流れる電流を測定する電流測定器と、を含むことを特徴とする太陽電池モジュールの検査装置。
【請求項2】
前記電流測定器から測定された電流値と、
前記電流測定器から測定された電流値と、前記DC電源の電流設定値を比較して判断した前記太陽電池モジュールの断線有無の少なくともいずれか一方を表示する表示器を含むことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの検査装置。
【請求項3】
少なくとも前記電流測定器と表示器とのいずれかに接続されるコンピュータを含むことを特徴とする請求項1叉は請求項2に記載の太陽電池モジュールの検査装置。
【請求項4】
前記コンピュータに接続され、前記電流測定器と表示器とのいずれかから前記コンピュータに転送されたデータの全て叉は一部を前記太陽電池モジュールにマーキングするマーキング装置を含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の太陽電池モジュールの検査装置。
【請求項5】
太陽電池モジュールとDC電源との回路を形成する工程と、
前記DC電源によって前記太陽電池モジュールへ電流が印加される工程と、
前記印加された電流設定値と前記回路を流れる電流とを比較して、その差によって太陽電池モジュールの断線の良否を判断する判断工程を含むことを特徴とする太陽電池モジュールの断線確認方法。
【請求項6】
前記差が5%以内であれば断線無し(良品)と判断することを特徴とする請求項5に記載の 太陽電池モジュールの断線確認方法。
【請求項7】
前記判断工程は、前記回路を流れる電流値と断線の良否の少なくともいずれか一方を表示することを特徴とする請求項5に記載の 太陽電池モジュールの断線確認方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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