説明

媒体搬送装置、記録装置

【課題】搬送ベルトを用紙幅方向に間隔を空けて配置するとともに、上流側の搬送ベルトと下流側の搬送ベルトが互い違いになるように配置する媒体搬送装置において、媒体のサイズに拘わらず、媒体を適切な姿勢で、且つ安定して搬送する。
【解決手段】第1搬送ベルト群15と第2搬送ベルト群16とで記録用紙Pを搬送する媒体搬送装置2において、第1搬送ベルト群15には、隣り合う搬送ベルト間の間隔が、他の間隔よりも狭い搬送領域R1が形成され、第2搬送ベルト群16には、同様に隣り合う搬送ベルト間の間隔が、他の間隔よりも狭い搬送領域R2が形成されている。これにより最小サイズの記録用紙Pminが搬送される際には、各ベルト群において必ず複数の搬送ベルト5によって搬送されるので、記録用紙Pは安定して搬送され、また一方側のサイドが極端に垂れ下がることなく適切な姿勢で搬送される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は媒体を搬送する媒体搬送装置、およびこれを備えた、ファクシミリやプリンタ等に代表される記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
記録装置の一例としてのインクジェットプリンタには、記録用紙へインクを吐出するインク吐出ノズルを備えた記録ヘッドを用紙幅方向(記録用紙の搬送方向と直交する方向)に動かす動作と、記録用紙を搬送する動作と、を交互に行いながら記録を行うタイプの他、インク吐出ノズルを、用紙幅全域をカバーする様に多数配置し、記録ヘッドを動かさずに被記録媒体を搬送する動作のみで記録を行うタイプ(所謂ラインヘッド方式)がある。
【0003】
後者のタイプにおいて、記録用紙を搬送する搬送装置の構成として搬送ベルトを用いる構成を採用する場合には、以下の様な課題が生じる。即ち、インクジェット式の記録ヘッドはインク吐出性能を維持・回復させる為に、記録ヘッドのヘッド面をキャップするとともに必要に応じて吸引を行うキャッピング装置が必要となる。
【0004】
この為、記録ヘッドとして用紙幅方向に一列に長いものを用いると、搬送ベルトを配置することができない。従って、記録ヘッドを用紙幅方向に所定間隔を空けて配置し、隣り合う記録ヘッドの間に、搬送ベルトを配置する。また、記録ヘッドを用紙幅方向に所定間隔を空けて配置すると、間隔を空けた部分への記録が実行できない為、上流側或いは下流側にその部分を埋める為の記録ヘッドを配置する。そしてまた、隣り合う記録ヘッドの間に搬送ベルトを配置する。
【0005】
以上により搬送ベルトは、記録ヘッドと対向する場所を避けるように用紙幅方向に所定間隔で複数配置するとともに、上流側と下流側に分割し、上流側の搬送ベルトと下流側の搬送ベルトが互い違いになるように配置する必要がある。搬送ベルトがこの様に配置された従来技術は、例えば特許文献1に記載されている。尚、搬送ベルトを上流側と下流側とに分割配置しない構成もあり、その一例は特許文献2に記載されている。
【特許文献1】特開2005−67127号公報
【特許文献2】特開2004−331272号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の様に搬送ベルトを用紙幅方向に間隔を空けて配置するとともに、上流側の搬送ベルトと下流側の搬送ベルトが互い違いになるように千鳥状に配置すると、用紙幅の小さいサイズの記録用紙を搬送する際に、例えば上流側の搬送ベルトでは複数本の搬送ベルトに載った状態となり比較的安定して搬送されても、下流側では1本の搬送ベルトのみに載った状態となる場合があり、不安定な状態で搬送される虞がある。
【0007】
その結果、用紙の蛇行が生じたり、或いは記録ヘッドのヘッド面と記録用紙の記録面との平行度が失われ、ドット位置ずれを招いて記録品質が低下する虞がある。また記録用紙が大きく傾き、記録用紙が記録ヘッドと衝突して紙ジャムを招いたり、記録ヘッドを損傷させる虞もある。
【0008】
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、搬送ベルトを用紙幅方向に間隔を空けて配置するとともに、上流側の搬送ベルトと下流側の搬送ベルトが互い違いになるように配置する媒体搬送装置において、媒体のサイズに拘わらず、媒体を適切な姿勢で、且つ安定して搬送することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る媒体搬送装置は、少なくとも上流の第1搬送ベルト群とその下流の第2搬送ベルト群を備え、第1搬送ベルト群を構成する搬送ベルトと第2搬送ベルト群を構成する搬送ベルトが媒体搬送方向と直交する方向に交互に配置されて成る媒体搬送装置であって、各搬送ベルト群において少なくとも1組の隣り合う搬送ベルトの間隔が、他の組の搬送ベルトの間隔より狭く形成され、前記第1搬送ベルト群における搬送ベルト間隔の狭い搬送領域と前記第2搬送ベルト群における搬送ベルト間隔の狭い搬送領域とが接続されていることを特徴とする。
【0010】
本態様によれば、各搬送ベルト群において少なくとも1組の隣り合う搬送ベルトの間隔が、他の組の搬送ベルトの間隔より狭く形成され、前記第1搬送ベルト群における搬送ベルト間隔の狭い搬送領域と前記第2搬送ベルト群における搬送ベルト間隔の狭い搬送領域とが接続されている、即ち上流側から下流側へと連続して搬送ベルト間隔の狭い搬送領域が形成されているので、前記搬送ベルト間隔の狭い搬送領域を利用して媒体を搬送することにより、サイズの小さい媒体であっても複数の搬送ベルトにより搬送することができ、媒体を適切な姿勢で、且つ安定して搬送することができる。
【0011】
本発明の第2の態様に係る媒体搬送装置は、第1の態様に係る媒体搬送装置において、前記第1搬送ベルト群における搬送ベルト間隔の狭い搬送領域の媒体搬送方向と直交する方向の中心位置と、前記第2搬送ベルト群における搬送ベルト間隔の狭い搬送領域の媒体搬送方向と直交する方向の中心位置と、が一致していることを特徴とする。
【0012】
本態様によれば、各搬送ベルト群に形成される、搬送ベルト間隔の狭い搬送領域の媒体搬送方向と直交する方向の中心位置が一致しているので、より確実に、サイズの小さい媒体であっても複数の搬送ベルトにより搬送することができる。
【0013】
本発明の第3の態様に係る媒体搬送装置は、第2の態様に係る媒体搬送装置において、前記搬送ベルト間隔の狭い搬送領域を利用して搬送される媒体の媒体搬送方向と直交する方向の中心位置と、前記搬送ベルト間隔の狭い搬送領域の媒体搬送方向と直交する方向の中心位置と、が一致していることを特徴とする。
【0014】
本態様によれば、前記搬送ベルト間隔の狭い搬送領域を利用して搬送される媒体の中心と、前記搬送ベルト間隔の狭い搬送領域の中心とが一致しているので、媒体の左右端が搬送ベルトから外側にはみ出す量が左右均等となり、従ってより一層安定して媒体を搬送することができる。
【0015】
本発明の第4の態様に係る媒体搬送装置は、第1から第3の態様のいずれかに係る媒体搬送装置において、前記搬送ベルト間隔の狭い搬送領域が、媒体搬送方向と直交する方向に複数設けられ、複数の媒体を並行して搬送可能に構成されたことを特徴とする。
【0016】
本態様によれば、前記搬送ベルト間隔の狭い搬送領域が、媒体搬送方向と直交する方向に複数設けられ、複数の媒体を並行して搬送可能であるので、複数の媒体を同時に並行して搬送することによって搬送効率を向上させることができる。
【0017】
本発明の第5の態様に係る記録装置は、媒体に記録を行う記録ヘッドと、第1から第4の態様のいずれかに係る媒体搬送装置と、を備えたことを特徴とする。本態様によれば、記録装置において、上記第1から第4の態様と同様な作用効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る記録装置としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の要部側面図、図2及び図3は同平面図、図4は第1記録ヘッド群15及び第2記録ヘッド群16による記録領域を示す模式図である。また図5は本発明の他の実施形態に係るプリンタの要部平面図、図6は他の形態に係るプリンタの要部平面図である。
【0019】
本発明に係るプリンタ1は、インク吐出ノズルが用紙幅全域をカバーするように固定配置された多数の記録ヘッド(第1記録ヘッド群15及び第2記録ヘッド群16)により、記録ヘッドによる走査を行うことなく、媒体としての記録用紙Pへ記録を行うことができる、所謂ラインヘッド方式を採用する高スループットインクジェットプリンタである。
【0020】
より詳しくは、図1及び図2に示すようにプリンタ1は記録用紙Pを給送する給送部17と、記録用紙Pを搬送する、本発明に係る媒体搬送装置2とを備えている。
給送部17には記録用紙Pの両サイドエッジをガイドするガイド18,18が設けられ、これにより記録用紙Pの搬送方向と直交する方向における位置が規制される。また給送部17は駆動ローラ21と従動ローラ20とを備えて構成されたゲートローラ19を有し、このゲートローラ19により、記録用紙Pのスキューを除去する動作が行われ、そして下流側(図1において左方向)の媒体搬送装置2へと給送される。
【0021】
媒体搬送装置2は、駆動ローラ6と従動ローラ7との間に係回される第1搬送ベルト群3と、その下流側の、駆動ローラ6と従動ローラ8との間に係回される第2搬送ベルト群4と、を備えて構成され、それぞれのベルト群を構成する搬送ベルト5の外周面が、記録用紙Pを搬送する搬送面を形成する。
【0022】
符号11は駆動ローラ6を駆動する駆動モータを示しており、駆動モータ11により動力を受けて駆動ローラ6が回転することにより、これに係回された第1搬送ベルト群3と第2搬送ベルト群4とが同期して稼働する(図1の矢印方向)。
【0023】
各ベルト群を構成する搬送ベルト5は絶縁性ベルトであり、PETやポリイミド、フッ素系樹脂などの絶縁性樹脂で形成される。この搬送ベルト5は、図示を省略する電圧印加手段により電圧が印加される帯電ローラ9,10により帯電され、これにより搬送面上の記録用紙Pが搬送ベルト2に静電吸着されて、搬送方向へ確実に搬送される。
【0024】
第1搬送ベルト群3と第2搬送ベルト群4の各ベルト群において、搬送ベルト5は記録用紙Pの搬送方向と直交する方向(図2の上下方向:以下「用紙幅方向」と言う)に、後に詳述する間隔を空けて複数配置されており、また第1搬送ベルト群3を構成する搬送ベルト5と、第2搬送ベルト群4を構成する搬送ベルト5は、用紙幅方向に互い違いになるように、即ち千鳥状に配置されている。
【0025】
用紙搬送経路を平面視したときに、第1搬送ベルト群3を構成する、隣り合う2つの搬送ベルト5の間には記録ヘッド15a〜15fが設けられ、また一方側の端部に配置された搬送ベルト5の外側には記録ヘッド15gが設けられ、これら記録ヘッド15a〜15gにより第1記録ヘッド群15が構成される。
【0026】
その下流側においても同様に、第2搬送ベルト群4を構成する、隣り合う2つの搬送ベルト5の間には記録ヘッド16b〜16gが設けられ、また一方側の端部に配置された搬送ベルト5の外側には記録ヘッド16aが設けられ、これら記録ヘッド16a〜16gにより第2記録ヘッド群16が構成される。
【0027】
各記録ヘッドには、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックなどの各色のインク吐出ノズル(図示せず)が、用紙搬送方向に色毎にずらして配設されており、そして上記の様に多数の記録ヘッドが用紙搬送経路を平面視したときに千鳥状に配置されることにより、各色毎に、インク吐出ノズルが用紙幅全域をカバーする。
【0028】
図4は各記録ヘッドにより記録可能な領域を模式化して示すものであり、第1記録ヘッド群15を構成する記録ヘッド15a〜15g、及び第2記録ヘッド群16を構成する記録ヘッド16a〜16gにより、媒体搬送装置2で搬送可能な最大サイズの用紙Pmaxの用紙幅方向全域(例えば、A3サイズ用紙の短辺の全域)をカバーする記録領域Apが形成される。
以上により、各記録ヘッドの各インク吐出ノズルから必要量のインク滴が吐出され、記録用紙Pの幅方向全域に渡って微小なインクドットが形成される。これを各色毎に行うことにより、搬送ベルト2に吸着された記録用紙Pを一度通過させるだけで、記録を完了させることができる。
【0029】
尚、各記録ヘッドと対向する位置には、各記録ヘッドを封止するキャップ(図示せず)が設けられており、プリンタ1の休止状態では各記録ヘッドのヘッド面が封止され、インク吐出ノズルの目詰まりが防止される。また各キャップは負圧発生手段(図示せず)と連通しており、必要に応じてキャップ内に負圧が供給されることにより、インク吐出ノズルからインクが吸引され、インク吐出性能の回復が図られる。
【0030】
次に、各搬送ベルト群における搬送ベルト5の配置について詳説する。図2において符号X1a〜X1fは、第1搬送ベルト群15を構成する搬送ベルト5の、隣り合う搬送ベルトの各間隔を示し、符号X2a〜X2fは、第2搬送ベルト群16を構成する搬送ベルト5の、隣り合う搬送ベルトの各間隔を示している。
【0031】
第1搬送ベルト群15においては、間隔X1dのみが他の間隔(X1a〜X1c、X1e、X1f)よりも狭く形成されており、これにより隣り合う搬送ベルト5の間隔が、他の組の搬送ベルト5の間隔よりも狭い搬送領域R1が形成されている。
【0032】
また第2搬送ベルト群16においては、間隔X2c、X2dが、他の間隔(X2a、X2b、X2e、X2f)よりも狭く形成されており、これにより隣り合う搬送ベルト5の間隔が、他の組の搬送ベルト5の間隔よりも狭い搬送領域R2が形成されている。
【0033】
尚、搬送ベルト間隔の狭い搬送領域R1、R2に配置される記録ヘッド(15d、16d、16e)は、搬送領域R1、R2の幅に合わせてインク吐出ノズルの数が他の記録ヘッドより少なくなっている。
【0034】
そして上流側の搬送領域R1と下流側の搬送領域R2とが接続され、即ち上流側から下流側へと連続して、搬送ベルト間隔の狭い搬送領域が形成された状態となっている。尚、搬送領域R1の中心位置(用紙幅方向中心位置)と搬送領域R2の中心位置(同)は一致しており、符号CLで示すセンターラインがその中心位置となる。
【0035】
次に図2において符号Pminは、給送部17によって給送可能な(つまりガイド18,18によってガイド可能な)最小サイズの記録用紙(例えば名刺サイズ用紙、或いは封筒、ハガキなど)を示しており、記録用紙Pminは、その中心位置(用紙幅方向中心位置)がセンターラインCLと一致するように、ガイド18,18によってガイドされる。
【0036】
尚、ガイド18,18の位置はマーキング等によって表示しても良いし、或いは一方側のガイド18を操作することにより、センターラインCLを中心に2つのガイド18が対称に位置する様に、互いに接近及び離間するように構成しても良い。
【0037】
以上により、プリンタ1において記録を実行可能な最小サイズの記録用紙Pminを搬送する場合であっても、図2の例では第1搬送ベルト群3により搬送される際には2本の搬送ベルト5で搬送され、第2搬送ベルト群4により搬送される際には図3に示す様に3本の搬送ベルト5で搬送されることとなる。
【0038】
即ち、記録用紙Pが必ず複数の搬送ベルト5によって搬送されることとなり、これによりプリンタ1によって記録が予定されるサイズの記録用紙(即ち、プリンタ1によって搬送可能な記録用紙)の全てについて(特に最も小さいサイズの記録用紙であっても)、安定して搬送することができる。
【0039】
また一方側のサイドが極端に垂れ下がることなく適切な姿勢で搬送され、記録品質の低下を招くことがない。更に一方側のサイドが極端に跳ね上がることにより記録ヘッドに衝突し、紙ジャムが発生することもない。加えて全てのベルト間隔を狭くする必要がないので、ヘッド数の増加を防止できる。
【0040】
また搬送ベルト間隔の狭い搬送領域R1、R2の中心位置(搬送方向と直交する方向の中心位置)及び記録用紙Pの中心位置(同)が一致するよう構成されるので、記録用紙Pの搬送方向に対して複数の搬送ベルト5により形成される媒体載置面の形態が左右対称(用紙搬送方向に対して)となり、記録用紙Pをより一層安定した状態で搬送することができる。また、記録用紙Pの左右端が搬送ベルト5から外側にはみ出す量が左右均等となるので、一方側のサイドエッジが大きく垂れ下がることによる記録品質の低下を防止できる。
【0041】
尚、以上説明した実施形態では、第1搬送ベルト群3において1組の搬送ベルト間の間隔を狭く形成し、第2搬送ベルト群4において2組の搬送ベルト間の間隔を狭く形成したが、これに限られないことは言うまでもない。
【0042】
例えば、図5に示すように、図2及び図3に示した搬送領域R1、R2を用紙幅方向に複数(2箇所)設けることによって、2枚の記録用紙Pを並行して同時に搬送することもでき、これにより記録効率を飛躍的に向上させることができる。
【0043】
また本実施形態においても、記録用紙P、搬送領域R1、R2の中心位置は一致しており、即ち複数の搬送ベルト5により形成される媒体載置面の形態が左右対称であるので、記録用紙Pをより一層安定した状態で搬送することができる。
【0044】
尚、各ベルト間隔が全て等しい構成において記録用紙Pを安定して搬送する為には、記録用紙Pが各ベルト群において複数の搬送ベルトで搬送される様、ガイド18,18の位置を調整することが好ましい。
【0045】
図6はこれを示すものであり、同図において第1搬送ベルト群3を構成する搬送ベルト5の、隣り合う搬送ベルト5の各間隔X1a〜X1fは全て同じであり、また第2搬送ベルト群4を構成する搬送ベルト5の、隣り合う搬送ベルトの各間隔X2a〜X2fも全て同じである。この様な構成において、ガイド18,18の位置を調整することにより、図示するように各ベルト群において記録用紙Pを必ず複数の搬送ベルトで搬送することができる場合があり、これにより安定した搬送を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施形態に係るプリンタの要部側面図。
【図2】本発明の一実施形態に係るプリンタの要部平面図。
【図3】本発明の一実施形態に係るプリンタの要部平面図。
【図4】第1記録ヘッド群及び第2記録ヘッド群による記録領域を示す模式図。
【図5】本発明の他の実施形態に係るプリンタの要部平面図。
【図6】他の形態に係るプリンタの要部平面図。
【符号の説明】
【0047】
1 インクジェットプリンタ、2 媒体搬送装置、3 第1搬送ベルト群、4 第2搬送ベルト群、5 搬送ベルト、6 駆動ローラ、7、8 従動ローラ、9、10 帯電ローラ、11 駆動モータ、15 第1記録ヘッド群、16 第2記録ヘッド群、17 給送部、18 ガイド、19 ゲートローラ、20 駆動ローラ、21 従動ローラ、P 記録用紙、R1、R2 ベルト間隔の狭い搬送領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも上流の第1搬送ベルト群とその下流の第2搬送ベルト群を備え、前記第1搬送ベルト群を構成する搬送ベルトと前記第2搬送ベルト群を構成する搬送ベルトが媒体搬送方向と直交する方向に交互に配置されて成る媒体搬送装置であって、
前記第1搬送ベルト群及び前記第2搬送ベルト群において、少なくとも1組の隣り合う搬送ベルトの間隔が、他の組の搬送ベルトの間隔より狭く形成され、
前記第1搬送ベルト群における搬送ベルト間隔の狭い搬送領域と前記第2搬送ベルト群における搬送ベルト間隔の狭い搬送領域とが接続されている、
ことを特徴とする媒体搬送装置。
【請求項2】
請求項1に記載の媒体搬送装置において、前記第1搬送ベルト群における搬送ベルト間隔の狭い搬送領域の媒体搬送方向と直交する方向の中心位置と、前記第2搬送ベルト群における搬送ベルト間隔の狭い搬送領域の媒体搬送方向と直交する方向の中心位置と、が一致していることを特徴とする媒体搬送装置。
【請求項3】
請求項2に記載の媒体搬送装置において、前記搬送ベルト間隔の狭い搬送領域を利用して搬送される媒体の媒体搬送方向と直交する方向の中心位置と、前記搬送ベルト間隔の狭い搬送領域の媒体搬送方向と直交する方向の中心位置と、が一致していることを特徴とする媒体搬送装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の媒体搬送装置において、前記搬送ベルト間隔の狭い搬送領域が、媒体搬送方向と直交する方向に複数設けられ、複数の媒体を並行して搬送可能に構成されたことを特徴とする媒体搬送装置。
【請求項5】
媒体に記録を行う記録ヘッドと、
請求項1から4のいずれか1項に記載の媒体搬送装置と、を備えたことを特徴とする記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−96066(P2009−96066A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−269814(P2007−269814)
【出願日】平成19年10月17日(2007.10.17)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】