説明

学校の教習実態評価装置

【課題】 現今の大学校における学習において、教師の力量不足により満足すべき教習がなされておらない、この問題点の解決が要望されている。
【解決手段】 教師の力量を学生の学習態度から査定する方式として、学生の学習態度を電子的にとらえ、証明表を作成し教師の力量を改善せしめる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学校等の講義室内に設置して、受講する学生の受講実態を記録し、又授講する学生の授講実態を、記録、集計、算定、等を行い、学生の受講姿勢と教師の授教姿勢を評価する資料作成に関するものである。
【背景技術】
【0002】
大学校等の講義室内における設備として近年になり、パソコン、映写器等が使用されるようになったが、授業実態を観察、把握する設備、器具は全く実現しておらず、昔の状態が現在も継続し何等進歩しておらない。
【特許文献】 類似文献は見当たらない。
【非特許文献】類似文献は見当たらない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
大学校等の講義室における授業に際し、学生各自の席は定められておらず、自由席になっており各自が好みの席に着く、そのため学生は、自己の好まぬ学科、教師の場合には、極力、後部の席に着き、全学生が後部に集結する事が、実際に多い、このような状態になれば、益々教師と学生との間隔は大きく離れ、精神的にも離れ、正常な授業は不可能になり、時間を消化するのみの無意味な授業になる。
後部に着席すれば遅刻、早退が容易であり、居眠りも容易である、、本発明は、このような学生、教師の本分を逸した行為を改善せしめるため、学生を前席に着かせ、その事により教師側の教育姿勢おも改善せしめ、学生を前席に定着せしめるものである。
【発明が解決するための手段】
【0004】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、先ず全学生に識別番号を付与するか又は識別カードを持たせる、そして講義室の全学生席に入力装置を設ける。
学生は自己の好む席に着くと、自己識別番号又は識別カードにて入力すれば、一次記録部に、その学生の姓名が記録される、この入力により年月日、時刻と教科目、席の位置、等も同時に一次記録部に記録されるようにする。
遅刻して入室した場合も操作は上記と同じである、講義の途中にて退席する学生には、センサーにて退席を検知して、その時刻を一次記録部に記録する、又居眠りをする学生は僅かであるが、他に悪影響を与えるため検知センサーにて感知し居眠り時間を一次記録部に記録する。
講義が終了し教師が終了を入力すれば、学生各自の記録欄に終了時刻と受講時間が一次記録部に記録される。
一次記録部の記録は、一講義毎に積算、算定部にて計算され記録される、席次も平均の席次が算出され記録される、以上は学生を対象とした場合の装置である。
【0005】
教師が講義を開始する場合に開始の入力をすると、教師記録部に教師名が記録される、その際に年月日、時刻と、受講する全学生の姓名も記録され、その各学生の席次も記録する、そして全学生の席次の平均値も記録部に記録する、このような講義を毎月毎に集計記録し、更に一年間を集計し、その平均値を算定し記録する。
上記の、0004記載の装置と、0005記載の装置は、分離して別個な装置に作られるが、運用時は連携し一体となり作用する方式にされている。
【発明の効果】
【0006】
以上のように本発明の、学校の教習実態評価装置は、学生個々の講義室における着席時刻、退席時刻が確認でき、且つ着席位置、居眠りの有無も確認できる、これ等の記録を精査することにより、学生個々の向学心を判定することができる。
学生の向学姿勢は、教師の実力、姿勢により大きく影響するものである、即ち学生は、教師の鏡であり、学生の教習実態を見れば、担当教師の実際の教育姿勢が鮮明に分かる。
以上のように、本発明は学生の向学姿勢のみを対象としたものでなく、教師の教学姿勢おも考査できるものである、又本発明を実施すれば、学生は勿論のこと、特に教師の精神改革に大きな効果が発揮し消化学習が低減でき、学校の信用が維持できる、学生の学力は勿論向上する、本発明は教育行政の面にても有益な改革資料を作成するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の学校の教習実態評価装置は、学生用と教師用に分類され、学生用の装置では、講義室の各学生席に、学生自身が入力操作する姓名入力装置を設ける、これを入力すると、年月日、時刻と教科目、席次が同時に一次記録部に記録され、講義が終了すれば、教師が終了を入力し、その時刻が全生徒欄に記録され、その講義は終了する。
講義中に居眠り、又は早退する学生については、センサーにて検知入力して、その時刻時間を一次記録部に記録する、一次記録部の記録は、ある期間毎に積算し算定される。
【0008】
教師用の装置では、教師が講義開始に際し、講義教科を入力すると教科目と教師の姓名が教師記録部に記録されるが、同時に年月日と開始時刻と、全受講学生名及び席次、そして着席分布表と、この分布表の平均値が記録される、これらの記録を期間毎に積算し平均値を算定し、更に例えば一年間を積算し、平均値を算定する
【実施例】
【0009】
本発明は大学校又は同等の学校の講義室内に設けられる設備器具であって、教師用と学生用の二装置が連携して作用する方式になされている。
以下本発明の学校の教習実態評価装置を図面に基づき詳細に説明する、先ず学生用の装置より説明する、図1は本発明の学校の教習実態評価装置の学生用装置の全体構成を示すブロック図であって、1は学生姓名入力にして、講義室内の全学生席に設けられており、学生が受講のため講義室に入り着席すると、予め学校より交付された自己認識用の識別カード或いは識別番号にて、学生姓名入力に入力する、この入力により学生の姓名が、一次記録部2に記録される、この際に、年月日時刻入力3も同時に入力され年月日と時刻が、記録され、更に教科目入力4も同時に入力され、講義教科目が記録される・
又更に席次入力5も入力される、この席次入力5は学生の着席位置を調べ出し一次記録部2に入力し記録するものであって、本発明の最も重要な要素になるものである。
以上が、講義開始時の作用である、講義が終了すれば教師の手元にある終了ボタンを入力することにより、学生個々の一次記録部2に終了時刻を記録し、講義は終了する。
講義途中にて居眠りした学生は、居眠りタイム入力6の検出センサーにて居眠り時間を算定し一次記録部2に記録する、又講義途中に退席する学生がいるため、この学生の退席を退席タイム入力7にて検知し、その時刻を一次記録部2に入力し記録する。
一次記録部2は講義の度に記録されるが、その記録を例えば月毎に積算、算定部8にて積算し、平均値などを算定する、一年間の積算、算定も実施し、学生全員の学習姿勢を、記録により正確に把握する、立派な学習をしている学生には、本発明は無用であるが、現実は本発明を必要とする学生が多い、このため電子的装置により学生の性格、実態を評価、考査し、教育関係機関に学校指導資料を作成し提供するものである。
【0010】
図2は、本発明の学校の教習実態評価装置の教師用装置の全体構成を示すブロック図であって、9は講義室の教壇に設けられる教師教科入力である、教師は講義開始に際し、先ずこの教師教科入力9を入力し、教師記録部10に自己姓名と担当教科を記録する、この場合に、年月日、時刻入力11と受講者名、席次入力12と席次分布入力13と席次平均値入力14の夫々も入力され教師記録部10に記録される。
上記の年月日、時刻入力11は、講義実施の年月日と開始時刻を記録するためのものである、受講者名、席次入力12は、講義を受ける全学生の姓名を記録するためのもので、この記録は学生の出席表として使用する、席次入力は各学生の着席位置を記録するものである席次分布入力13は講義室内における学生の着席状態を示すものである、席次平均値入力14は全学生の着席分布を平均化した値を記録するものである。
教師、記録部10の記録を講義の都度、積算し、例えば一か月毎に平均値を算定記録するのが、月間平均記録表15である、その記録の一年間の平均値を算定し記録するのが、年間平均記録表16である。
【0011】
以上のように本発明は、講義室内における学生の受講状態を電子的にとらえ記録するものである、優れた教師の講義には、学生も熱心に受講する、しかし未熟な教師の講義では学生は拒否的な受講姿勢をする、即ち学生は鏡であり、学生の講義室内の状態を見れば、教師を評価することができ、学校の価値も評価することができる。
本発明は、このような実施例に何等限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施できることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0012】
本発明は、大学校のみでなく、あらゆる教習の分野において活用できるものである、特に工業専門学校は必要とするものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の学校の教習実態評価装置の学生用装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の学校の教習実態評価装置の教師用装置の全体構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 学生姓名入力
2 一次記録部
3 年月日、時刻入力
4 教科目入力
5 席次入力
6 居眠りタイム入力
7 退席タイム入力
8 積算算定部
9 教師教科入力
10 教師記録部
11 年月日時刻入力
12 受講者名、席次入力
13 席次分布入力
14 席次平均値入力
15 月間平均記録表
16 年間平均記録表

【特許請求の範囲】
【請求項1】
学校の講義室の学生席に着席した学生が、予め付与された姓名識別番号にて着席を入力し、その入力により、席次入力を作用させることにより席位置を選定させ、一次記録部に学生の着席位置を記録することを特徴とした学校の教習実態評価装置。
【請求項2】
学校の講義室の学生席に着席した全学生が着席を入力することにより、席次分布入力を作用させ全学生の着席分布表を作成し、次に席次平均入力にて着席分布表の平均値を算定せしめることを特徴とする学校の教習実態評価装置。
【請求項3】
請求項1記載の学校の教習実態評価装置において、居眠りタイム入力にて、居眠り学生の居眠り時間を検出算定し記録することを特徴とした学校の教習実態評価装置。
【請求項4】
請求項2記載の学校の教習実態評価装置において、ある日数又はある期間の講義記録を積算、算定し平均値を求め平均記録表を作成することを特徴とする学校の教習実態評価装置。

【図1】
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【図2】
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