説明

学習システム

【課題】 語学学習や暗記学習を効果的に継続して行うことができる学習システムを提供する。
【解決手段】 ユーザ4の使用する端末装置6と、端末装置6にネットワーク8を介して通信接続された管理装置10と、を備えた学習システム2である。管理装置10は、語学教材を音声録音した複数の音声データを記憶するための第1記憶手段26と、複数の背景音楽データを記憶するための第2記憶手段30と、第1及び第2記憶手段26,30にそれぞれ記憶された複数の音声データ及び複数の背景音楽データのうち特定の音声データ及び特定の背景音楽データを選択するデータ選択手段32と、選択された特定の音声データ及び特定の背景音楽データを合成して語学教材データを作成する語学教材データ作成手段34と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば英語やフランス語等の語学学習及び単語や歴史の年号等を暗記する暗記学習を支援するための学習システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば英語やフランス語等の語学の学習をするための語学教材をネットワークを介してユーザに提供する学習システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この学習システムでは、ユーザの使用するユーザ側端末装置と、ユーザ側端末装置にネットワークを介して通信接続された管理側端末装置とが設けられている。管理側端末装置は、語学教材(例えば、英会話教材など)が音声録音された語学教材データを記憶するための記憶手段と、記憶手段に記憶された語学教材データをネットワークを介してユーザ側端末装置に送信するための語学教材データ送信手段と、を有している。
【0003】
ユーザがユーザ側端末装置を用いて語学教材の送信要求を行うと、語学教材データ送信手段は、記憶手段に記憶された語学教材データをネットワークを介してユーザ側端末装置に送信する。これによりユーザは、語学教材データに記憶された音声を例えばパソコンや携帯型音楽プレーヤなどで再生し、再生された音声を何回も繰り返しヒアリングしたり、再生された音声を真似て発声練習したりすることにより、語学の学習を行うことができる。
【0004】
【特許文献1】特開2000−330463号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のような従来の学習システムでは、語学教材データには例えば英会話のやり取りやナレーションなどの音声のみが記憶されているので、再生された音声を何回も繰り返しヒアリングするのにはかなりの集中力及び忍耐力が必要であり、語学の学習を効果的に継続して行うことができないという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、語学学習や暗記学習を効果的に継続して行うことができる学習システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に記載の学習システムでは、ユーザの使用する端末装置と、前記端末装置にネットワークを介して通信接続された管理装置と、を備え、
前記管理装置は、教材を音声録音した複数の音声データを記憶するための第1記憶手段と、複数の背景音楽データを記憶するための第2記憶手段と、前記第1及び第2記憶手段にそれぞれ記憶された複数の音声データ及び複数の背景音楽データのうち特定の音声データ及び特定の背景音楽データを選択するデータ選択手段と、選択された特定の音声データ及び特定の背景音楽データを合成して教材データを作成する教材データ作成手段と、を備え、
前記ユーザが前記端末装置を用いて特定の音声データ及び特定の背景音楽データを選択操作すると、前記データ選択手段は、前記第1記憶手段に記憶された複数の音声データのうち特定の音声データを選択するとともに、前記第2記憶手段に記憶された複数の背景音楽データのうち特定の背景音楽データを選択し、前記教材データ作成手段は、選択された特定の音声データ及び特定の背景音楽データを合成して教材データを作成することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項2に記載の学習システムでは、ユーザの使用する端末装置と、背景音楽データを配信する配信サーバ装置と、前記端末装置及び前記配信サーバ装置にネットワークを介して通信接続された管理装置と、を備え、
前記配信サーバ装置には複数の背景音楽データが記憶され、前記管理装置は、教材を音声録音した複数の音声データを記憶するための記憶手段と、前記記憶手段に記憶された複数の音声データのうち特定の音声データを選択するデータ選択手段と、前記配信サーバ装置に対して複数の背景音楽データのうち特定の背景音楽データを配信要求する配信要求手段と、選択された特定の音声データ及び配信された特定の背景音楽データを合成して教材データを作成する教材データ作成手段と、を備え、
前記ユーザが前記端末装置を用いて特定の音声データ及び特定の背景音楽データを選択操作すると、前記データ選択手段は、前記記憶手段に記憶された複数の音声データのうち特定の音声データを選択し、前記配信要求手段は、前記配信サーバ装置に対して複数の背景音楽データのうち特定の背景音楽データを配信要求し、これにより前記配信サーバ装置からの特定の背景音楽データが前記ネットワークを介して前記管理装置に配信され、前記教材データ作成手段は、選択された特定の音声データ及び配信された特定の背景音楽データを合成して教材データを作成することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項3に記載の学習システムでは、前記管理装置は、作成された教材データを前記ネットワークを介して前記端末装置に送信するための教材データ送信手段を更に備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の請求項1に記載の学習システムによれば、教材データ作成手段は、選択された特定の音声データ(例えば、英会話等の語学教材が音声録音された音声データや、単語や歴史の年号等の暗記用教材が音声録音された音声データなど)及び特定の背景音楽データを合成して教材データを作成するので、教材データを例えばパソコンや携帯型音楽再生プレーヤで再生すると、音声データに記憶された音声が再生されるとともに、背景音楽データに記憶された背景音楽がBGMとして再生される。従って、ユーザが自分の好みの音楽を背景音楽データとして選択することによって、ユーザの好みの音楽を聴きながら例えば英会話のヒアリングや単語の暗記などを行うことができる。自分の好みの音楽を聴くと脳がリラックスし、このように脳がリラックスした状態で例えば日常英会話のヒアリングや単語の暗記などを行うことによって、効果的に継続して語学学習や暗記学習を行うことできる。
【0011】
また、本発明の請求項2に記載の学習システムによれば、教材データ作成手段は、選択された特定の音声データ及び配信された特定の背景音楽データを合成して教材データを作成するので、上述と同様に、効果的に継続して語学学習や暗記学習を行うことできる。また、例えば音楽配信業者などによって管理、運営される配信サーバ装置には多数(例えば、数万〜数十万程度)の背景音楽データが記憶され、この配信サーバ装置からの特定の背景音楽データがネットワークを介して管理装置に配信されるので、ユーザによる背景音楽データの選択の幅を拡げることができる。
【0012】
また、本発明の請求項3に記載の学習システムによれば、管理装置は、作成された教材データをネットワークを介して端末装置に送信するための教材データ送信手段を更に備えるので、ユーザは教材データをオンラインで容易に入手することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明に従う学習システムの一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態による学習システムを示す概念図であり、図2は、図1の学習システムの構成を示すブロック図であり、図3は、語学教材データの構成を説明するための図であり、図4は、図1の学習システムの動作の流れを示すフローチャートである。
【0014】
図1及び図2を参照して、図示の学習システム2は、ユーザ4(語学学習者)の使用する端末装置6と、端末装置6にネットワーク8(例えば、インターネット回線)を介して通信接続された管理装置10と、を備えている。以下、この学習システム2の構成について詳細に説明する。
【0015】
端末装置6は、各種処理を実行するためのパソコン12と、各種処理命令などを入力操作するための入力手段14と、各種データなどを表示するための表示手段16と、各種データなどをネットワーク8を介して管理装置10との間で相互に送受信するための通信手段18と、を備えている。入力手段14は例えばマウスやキーボードなどから構成され、表示手段16は例えばCRTや液晶モニタなどから構成されている。
【0016】
管理装置10は、各種データを記憶するための管理サーバ装置20と、各種処理を実行するための管理用コンピュータ22と、を備えており、システム管理会社24によって管理、運営されている。
【0017】
管理サーバ装置20は、音声データベース26(第1記憶手段を構成する)、テキストデータベース28及び背景音楽データベース30(第2記憶手段を構成する)を有している。音声データベース26には、種々の語学教材を音声録音した複数の音声データVD1〜VD3が記憶されている。本実施形態では、音声データVD1は、日常英会話・初級編の語学教材が音声録音されたデータから構成され、音声データVD2は、日常英会話・上級編の語学教材が音声録音されたデータから構成され、また音声データVD3は、ビジネス英会話の語学教材が音声録音されたデータから構成されている。
【0018】
テキストデータベース28には、音声データベース26に記憶された複数の音声データVD1〜VD3にそれぞれ対応する複数のテキストデータTD1〜TD3が例えばPDFファイル形式で記憶されている。本実施形態では、テキストデータTD1は、日常英会話・初級編の語学教材のテキストが収録されたデータから構成され、テキストデータTD2は、日常英会話・上級編の語学教材のテキストが収録されたデータから構成され、またテキストデータTD3は、ビジネス英会話の語学教材のテキストが収録されたデータから構成されている。
【0019】
また、背景音楽データベース30には、種々のジャンルのBGM楽曲を録音した複数の背景音楽データMD1〜MD3が記憶されている。本実施形態では、背景音楽データMD1は、クラシック音楽の楽曲が複数収録されたデータから構成され、背景音楽データMD2は、ポップスの楽曲が複数収録されたデータから構成され、また背景音楽データMD3は、ジャズの楽曲が複数収録されたデータから構成されている。
【0020】
管理用コンピュータ22は、データ選択手段32、語学教材データ作成手段34(教材データ作成手段を構成する)及びデータ送信手段36を有している。データ選択手段32は、テキストデータベース28に記憶された複数のテキストデータTD1〜TD3のうち特定のテキストデータを選択するとともに、音声データベース26に記憶された複数の音声データVD1〜VD3のうち特定の音声データを選択し、また背景音楽データベース30に記憶された複数の背景音楽データMD1〜MD3のうち特定の背景音楽データを選択する。
【0021】
語学教材データ作成手段34は、データ選択手段32により選択された特定の音声データ及び特定の背景音楽データを合成して語学教材データ(教材データを構成する)を作成する。作成された語学教材データを例えばパソコンや携帯型音楽プレーヤなどで再生すると、特定の音声データ及び特定の背景音楽データが同時に再生される。例えば、図3に示すように、音声データVD1及び背景音楽データMD2を合成して語学教材データが作成された場合には、語学教材データを再生すると、日常英会話のやり取りやナレーションなどが録音された音声データVD1の音声トラック1〜10が連続的に再生されるとともに、複数のポップスの楽曲が録音された背景音楽データMD2の楽曲トラック1〜10が連続的にBGMとして再生される。
【0022】
データ送信手段36は、語学教材データ作成手段34により作成された語学教材データ及びこれに対応するテキストデータをネットワーク8を介して端末装置6に送信する。例えば、音声データVD1及び背景音楽データMD2を合成して語学教材データが作成された場合には、データ送信手段36は、語学教材データと、音声データVD1に対応するテキストデータTD1とをネットワーク8を介して端末装置6に送信する。
【0023】
次に、図4をも参照して、本実施形態の学習システム2の動作の流れについて説明する。まず、ユーザ4は、端末装置6を用いてシステム管理会社24のホームページにアクセスし、入力手段14を用いてユーザ4の個人情報データ(例えば、氏名や住所、電子メールアドレスなど)を入力することにより、ウェブ上で学習システム2の利用申し込みを行う(ステップS1、S2)。利用申し込みが完了すると、ユーザ4に対してID及びパスワードが発行され、これらID及びパスワードは、ユーザ4に例えば電子メールなどにより通知される。
【0024】
その後、ユーザ4は、端末装置6を用いてシステム管理会社24のホームページにアクセスし、ID及びパスワードを入力してログインすると、語学教材の申し込みページ(図示せず)がブラウザ上に表示される。この申し込みページには、語学教材の選択欄及び背景音楽の選択欄が表示される。語学教材の選択欄では、種々の語学教材、本実施形態では日常英会話・初級編、日常英会話・上級編及びビジネス英会話が選択可能となっている。また、背景音楽の選択欄では、種々の背景音楽、本実施形態ではクラシック音楽、ポップス及びジャズが選択可能となっている。
【0025】
ユーザ4が端末装置6を用いて、例えば、語学教材の選択欄より日常英会話・初級編の語学教材を選択操作するとともに、背景音楽の選択欄よりポップスの背景音楽を選択操作すると(ステップS3)、管理装置10のデータ選択手段32は、音声データベース26に記憶された音声データVD1と、テキストデータベース28に記憶されたテキストデータTD1と、背景音楽データベース30に記憶された背景音楽データMD2と、を選択する(ステップS4)。語学教材データ作成手段34は、データ選択手段32により選択された音声データVD1及び背景音楽データMD2を合成して語学教材データを作成する(ステップS5)。データ送信手段36は、このように作成された語学教材データ及びテキストデータTD1をネットワーク8を介して端末装置6に送信する(ステップS6)。
【0026】
ユーザ4は、送信されたテキストデータTD1をプリンタ(図示せず)を用いてプリントアウトするとともに、送信された語学教材データをパソコン12にインストールされた音楽再生ソフトにより再生する。あるいは、語学教材データをパソコン12から携帯型音楽プレーヤ(図示せず)に転送し、携帯型音楽プレーヤにより再生するようにしてもよい。
【0027】
語学教材データを再生すると、日常英会話のやり取りやナレーションなどが録音された音声データVD1の音声トラック1〜10が連続的に再生されるとともに、複数のポップスの楽曲が録音された背景音楽データMD1の楽曲トラック1〜10が連続的にBGMとして再生される。ユーザ4は、プリントアウトしたテキストを見ながら、再生された音声を何回も繰り返しヒアリングしたり、再生された音声を真似て発声練習したりすることにより、語学の学習を行うことができる。
【0028】
本実施形態の学習システム2では、ユーザ4が自分の好みの音楽を背景音楽として選択することによって、ユーザ4の好みの音楽を聴きながら例えば日常英会話のヒアリングなどを行うことができる。自分の好みの音楽を聴くと脳がリラックスし、このように脳がリラックスした状態で例えば日常英会話のヒアリングなどを行うことによって、効果的に継続して語学の学習を行うことできる。
【0029】
なお、本実施形態では、学習システム2を英語の学習に適用したが、これに限られず、ドイツ語やフランス語、韓国語、日本語などの種々の言語の学習に適用することができる。
【0030】
また、本実施形態では、学習システム2を語学の学習に適用したが、例えば単語や歴史の年号、百人一首、法律条文などをヒアリングして暗記する暗記学習にも適用することができる。かかる場合には、音声データには例えば単語や歴史の年号、百人一首、法律条文などの暗記用教材が音声録音されるようになり、教材データを再生して音声を何回も繰り返しヒアリングすることにより、上述と同様に効果的に継続して暗記学習を行うことができる。
【0031】
また、本実施形態では、管理装置10はシステム管理会社24によって管理、運営されるように構成したが、例えば音楽配信業者によって管理、運営されるように構成してもよい。
【0032】
次に、図5〜図7を参照して、学習システムの他の実施形態について説明する。図5は、本発明の他の実施形態による学習システムを示す概念図であり、図6は、図5の学習システムの構成を示すブロック図であり、図7は、図5の学習システムの動作の流れを示すフローチャートである。本実施形態において、上記実施形態の構成要素と実質上同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0033】
図5及び図6を参照して、本実施形態の学習システム2Aでは、背景音楽データを配信する配信サーバ装置38がネットワーク8を介して端末装置6及び管理装置10Aに通信接続されている。
【0034】
配信サーバ装置38は、複数の背景音楽データMD1〜MD3が記憶されたデータベース40と、背景音楽データの配信を制御する制御部42と、を備えており、音楽配信業者43により管理、運営されている。なお、本実施形態では、説明の都合上、データベース40には3つの背景音楽データMD1〜MD3が記憶されているが、実際には多数(例えば、数万〜数十万程度)の背景音楽データが記憶されている。
【0035】
管理装置10Aの管理用コンピュータ22Aは、配信サーバ装置20Aに対して複数の背景音楽データMD1〜MD3のうち特定の背景音楽データを配信要求する配信要求手段44を更に有している。また、管理サーバ装置20Aは、複数の音声データVD1〜VD3が記憶された音声データベース26(記憶手段を構成する)と、複数のテキストデータTD1〜TD3が記憶されたテキストデータベース28と、を有している。
【0036】
次に、図7をも参照して、本実施形態の学習システム2Aの動作の流れについて説明する。上記実施形態と同様にしてステップS21、S22が行われた後に、ユーザ4が端末装置6を用いてシステム管理会社24のホームページにアクセスし、ID及びパスワードを入力してログインすると、語学教材の申し込みページ(図示せず)がブラウザ上に表示される。この申し込みページには、語学教材の選択欄及び背景音楽の入力欄が表示される。背景音楽の入力欄では、アーティスト名やCDアルバムのタイトルなどが入力可能となっている。
【0037】
ユーザ4が端末装置6を用いて、例えば、語学教材の選択欄よりビジネス英会話の語学教材を選択操作するとともに、背景音楽の入力欄にてアーティスト名(例えば、「ベートーベン」)やCDアルバムのタイトル(例えば、「ベートーベン作品集」)などを入力操作すると(ステップS23)、管理装置10Aのデータ選択手段32は、音声データベース26に記憶された音声データVD3と、テキストデータベース28に記憶されたテキストデータTD3と、を選択する(ステップS24)。また、管理装置10Aの配信要求手段44は、配信サーバ装置38に対して、入力されたアーティスト名やCDアルバムのタイトルなどとマッチングする背景音楽データMD1を配信要求する(ステップS25)。
【0038】
配信サーバ装置38の制御部42は、配信要求手段44からの配信要求を受けると、データベース40に記憶された複数の背景音楽データMD1〜MD3より配信要求された背景音楽データMD1を検索し(ステップS26)、検索して得られた背景音楽データMD1をネットワーク8を介して管理装置10Aに配信する(ステップS27)。
【0039】
語学教材データ作成手段34は、データ選択手段32により選択された音声データVD3及び配信サーバ装置38より配信された背景音楽データMD1を合成して語学教材データを作成する(ステップS28)。データ送信手段36は、このように作成された語学教材データ及びテキストデータTD3をネットワーク8を介して端末装置6に送信する(ステップS29)。従って、本実施形態の学習システム2Aにおいても、上述したのと同様の作用効果が達成される。
【0040】
以上、本発明に従う学習システムの一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0041】
例えば、上記各実施形態では、作成された語学教材データを語学教材データ送信手段34によりネットワーク8を介して端末装置6に送信するようにしたが、作成された語学教材データをCD−ROMなどに書き込み、このCD−ROMなどをユーザ4に提供するようにしてもよい。
【0042】
また例えば、上記各実施形態では、端末装置6をパソコン12などから構成したが、例えば携帯電話機などの携帯端末装置から構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施形態による学習システムを示す概念図である。
【図2】図1の学習システムの構成を示すブロック図である。
【図3】語学教材データの構成を説明するための図である。
【図4】図1の学習システムの動作の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施形態による学習システムを示す概念図である。
【図6】図5の学習システムの構成を示すブロック図である。
【図7】図5の学習システムの動作の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0044】
2,2A 学習システム
4 ユーザ
6 端末装置
8 ネットワーク
10,10A 管理装置
26 音声データベース
30 背景音楽データベース
34 語学教材データ作成手段
36 データ送信手段
38 配信サーバ装置
44 配信要求手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの使用する端末装置と、前記端末装置にネットワークを介して通信接続された管理装置と、を備え、
前記管理装置は、教材を音声録音した複数の音声データを記憶するための第1記憶手段と、複数の背景音楽データを記憶するための第2記憶手段と、前記第1及び第2記憶手段にそれぞれ記憶された複数の音声データ及び複数の背景音楽データのうち特定の音声データ及び特定の背景音楽データを選択するデータ選択手段と、選択された特定の音声データ及び特定の背景音楽データを合成して教材データを作成する教材データ作成手段と、を備え、
前記ユーザが前記端末装置を用いて特定の音声データ及び特定の背景音楽データを選択操作すると、前記データ選択手段は、前記第1記憶手段に記憶された複数の音声データのうち特定の音声データを選択するとともに、前記第2記憶手段に記憶された複数の背景音楽データのうち特定の背景音楽データを選択し、前記教材データ作成手段は、選択された特定の音声データ及び特定の背景音楽データを合成して教材データを作成することを特徴とする学習システム。
【請求項2】
ユーザの使用する端末装置と、背景音楽データを配信する配信サーバ装置と、前記端末装置及び前記配信サーバ装置にネットワークを介して通信接続された管理装置と、を備え、
前記配信サーバ装置には複数の背景音楽データが記憶され、前記管理装置は、教材を音声録音した複数の音声データを記憶するための記憶手段と、前記記憶手段に記憶された複数の音声データのうち特定の音声データを選択するデータ選択手段と、前記配信サーバ装置に対して複数の背景音楽データのうち特定の背景音楽データを配信要求する配信要求手段と、選択された特定の音声データ及び配信された特定の背景音楽データを合成して教材データを作成する教材データ作成手段と、を備え、
前記ユーザが前記端末装置を用いて特定の音声データ及び特定の背景音楽データを選択操作すると、前記データ選択手段は、前記記憶手段に記憶された複数の音声データのうち特定の音声データを選択し、前記配信要求手段は、前記配信サーバ装置に対して複数の背景音楽データのうち特定の背景音楽データを配信要求し、これにより前記配信サーバ装置からの特定の背景音楽データが前記ネットワークを介して前記管理装置に配信され、前記教材データ作成手段は、選択された特定の音声データ及び配信された特定の背景音楽データを合成して教材データを作成することを特徴とする学習システム。
【請求項3】
前記管理装置は、作成された教材データを前記ネットワークを介して前記端末装置に送信するための教材データ送信手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の学習システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−128284(P2010−128284A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−304201(P2008−304201)
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(508353341)
【Fターム(参考)】