説明

学習支援装置、学習支援方法及び学習支援プログラム

【課題】
開示の学習支援装置は、個々の学習者の学習進度に応じた教材を人手を掛けずに作成することによって、学習者の学習効率を高めることができる。
【解決手段】
開示の学習支援装置は、一の学習単位を所定の評価軸に基づき3つのレベルに区分して記憶する教材DBと、教材DBから抽出した情報を記憶するノートDBと、評価軸の一端にレベル分けされる第1レベル情報を、教材DBからノートDBへ移動させる手段と、第1レベル情報を教材DBに移動させると共に、第1レベル情報の次のレベルに区分される第2レベル情報を教材DBからノートDBへ移動させる手段と、第2レベル情報の次のレベルに区分される第3レベル情報を教材DBからノートDBへ移動させる手段と、ノートDBに記憶される情報を教材DBに移動させる手段と、教材DBに記憶される情報をノートDBに移動させる手段と、を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワークを利用した学習を支援するシステムの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、資格試験に向けて、独学で勉強をしたり、予備校に通ったりする人は多い。特に、現在の日本のように、先が読み難い混沌とした世の中においては、一定のスキルを身に付けることにより、自分の人生に対するリスクを軽減させるため、資格試験・公務員試験・入学試験など各種試験の勉強をする人が増えている。
【0003】
一方、試験勉強を行う受験生は、個々の学習能力が異なり、知識的なレベルが多様であるにも関わらず、使用される教科書や受験参考書は一律の内容のものを使用しているのが現状である。よって、勉強開始時から難解な事項を学ぶことになったり、文字を読むことが苦手であれば、勉強の進度が遅くなったり、暗記が不得意であれば、同じことを何度も繰り返して勉強したりすることになる。
【0004】
他方、近年、コンピュータを使用した学習支援システム(CAI:Computer Aided Instruction System)に関する研究・開発が盛んに行われている。例えば、CAIでは、コンピュータを利用して学習者の進度を個別に把握し、各学習者に適した指導を行うことにより、学習の効果・効率を高めようとする試みが行われている。このようなCAIを利用した学習支援システムに関しては、特許文献1、特許文献2などに記載の技術が公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平5−188847号公報
【特許文献2】特開2002−91274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記技術においては、各学習者の学習進度などに応じ、各学習者に対する指導方法を変更するという、所謂ソフト的なアプローチを提案しており、指導者に負担を強いるか、又は質の高い多くの指導者が必要になるという人的資源面の問題が有った。
【0007】
そこで、本発明では、上記問題点に鑑み、個々の学習者の学習進度に応じた教材を手軽に作成することによって、人手を掛けずに学習者の学習効果・効率を高める学習支援装置、学習支援方法および学習支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
開示する学習支援装置の一形態は、ユーザ端末と接続され、ユーザが該ユーザ端末上で行う学習を支援する学習支援装置であって、複数の学習単位で構成される教材内容に関し、一の該学習単位を所定の評価軸に基づき3つのレベルに区分して記憶する教材DB(Database)と、該教材DBから抽出した情報を記憶するノートDBと、を含む記憶手段と、前記ノートDBに記憶される情報を前記ユーザ端末上に表示させるノート表示手段と、全ての前記学習単位に関し前記評価軸の一端にレベル分けされる第1レベル情報を、前記教材DBから前記ノートDBへ移動させる第1転記手段と、前記第1転記手段により移動された前記第1レベル情報に関する学習が終わった後、前記ユーザ端末からの操作に基づき、全ての前記学習単位に関する前記第1レベル情報を前記教材DBに移動させると共に、該第1レベル情報の次のレベルに区分される第2レベル情報を前記教材DBから前記ノートDBへ移動させる第2転記手段と、前記第2転記手段により移動された前記第2レベル情報に関する学習が終わった後、前記ユーザ端末からの操作に基づき、該第2レベル情報の次のレベルに区分される第3レベル情報を前記教材DBから前記ノートDBへ移動させる第3転記手段と、前記第3転記手段により移動された前記第3レベル情報に関する学習が終わった後、前記ユーザ端末からの操作に基づき、前記学習単位毎に、かつ、前記レベル毎に、前記ノートDBに記憶される情報を前記教材DBに移動させるノート項目削除手段と、前記第3転記手段により移動された前記第3レベル情報に関する学習が終わった後、前記ユーザ端末からの操作に基づき、前記学習単位毎に、かつ、前記レベル毎に、前記教材DBに記憶される情報を前記ノートDBに移動させるノート項目追加手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
開示する学習支援装置は、個々の学習者の学習進度に応じた教材を個別に作成することによって、人手を掛けずに学習者の学習効果・効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施の形態に係る学習支援装置の概要を説明するための図である。
【図2】本実施の形態に係る学習支援装置の機能ブロック図である。
【図3】本実施の形態に係る教材DBの一例を示す図である。
【図4】本実施の形態に係る第1転記手段による処理(その1)を説明するための図である。
【図5】本実施の形態に係る第2転記手段により処理(その1)を説明するための図である。
【図6】本実施の形態に係る第2転記手段により処理(その1)を説明するための図である。
【図7】本実施の形態に係る第3転記手段により処理(その1)を説明するための図である。
【図8】本実施の形態に係るノート項目削除手段、ノート項目追加手段による処理(その1)を説明するための図である。
【図9】本実施の形態に係るノート表示手段による強調表示処理(その1)を説明するための図である。
【図10】本実施の形態に係る第1転記手段による処理(その2)を説明するための図である。
【図11】本実施の形態に係る第2転記手段による処理(その2)を説明するための図である。
【図12】本実施の形態に係る第2転記手段による処理(その2)を説明するための図である。
【図13】本実施の形態に係る第3転記手段による処理(その2)を説明するための図である。
【図14】本実施の形態に係るノート項目削除手段による処理(その2)を説明するための図である。
【図15】本実施の形態に係るノート項目追加手段による処理(その2)を説明するための図である。
【図16】本実施の形態に係るノート項目追加手段による処理(その2)を説明するための図である。
【図17】本実施の形態に係るノート表示手段による強調表示処理(その1)を説明するための図である。
【図18】本実施の形態に係る模試結果DBの一例を示す図である。
【図19】本実施の形態に係る学習支援装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【図20】本実施の形態に係る学習支援装置による処理例(その1)のフローチャートである。
【図21】本実施の形態に係る学習支援装置による処理例(その2)のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
(本実施の形態に係る学習支援装置の動作原理)
【0012】
図1を用いて、本実施の形態に係る学習支援装置100の概要について説明する。図1は、学習支援装置100の概要説明図である。学習支援装置100は、学習効果を高めるために、個々の学習者の状況(習熟度、理解力、暗記能力の巧拙、学習時間など)に応じた教材の提供を支援するシステムである。
【0013】
図1で示すように、学習支援装置100は、各学習者410に学習環境を提供するサービスを行う事業者が運用するサーバ装置(情報処理装置)である。また、各学習者410は、ユーザ端末400から、通信ネットワーク500を介して学習支援装置100に接続し、当該事業者サービスの提供を受ける。
【0014】
ここで、通信ネットワーク500は、インターネットなどの公衆通信網であっても良く、LAN(Local Area Network)など接続可能範囲が限定される通信網であっても良い。また、ユーザ端末400による通信ネットワーク500を介した接続は、有線接続であっても、無線接続であっても構わない。さらに、ユーザ端末400は、通信ネットワーク500を介し学習支援装置100に接続可能な情報処理装置である限り、デスクトップ型パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(例えば、スマートフォン)など、その形態は問わない。
【0015】
図2などを用いて、本実施の形態に係る学習支援装置100の動作原理について説明する。図2は、学習支援装置100の機能ブロック図である。図2で示すように、学習支援装置100は、第1転記手段110、第2転記手段120、第3転記手段130、ノート項目削除手段140、ノート項目追加手段150、ノート表示手段160、誤答箇所転記手段170、記憶手段180を有する。
【0016】
記憶手段180は、学習支援装置100が備えるハードディスクなどの補助記憶装置に含まれる。また、記憶手段180は、教材DB(データベース:Database)190、ノートDB200、模試結果DB240を含み、ノートDB200は、第1ノートDB210、第2ノートDB220、第3ノートDB230を含む。
【0017】
教材DB190は、学習者410が学習する教材を蓄積させるデータベースであって、当該教材は、複数の学習単位に分かれて構成され、当該一の学習単位も、所定の評価基準(所定の評価軸)によって、3つのレベルに区分されている。ただし、所定の評価基準によって区分される区分数は、必ずしも3つである必要はなく、2つでも、4つ以上であっても良い。ここで、教材が複数の学習単位に分かれて構成されるとは、図3で示すように、教材の内容が「フェニルケトン尿症」「メープルシロップ尿症」などの項目(学習単位)に分かれて構成されているということである。一方、1つの学習単位が所定の評価基準によって3つのレベルに区分されているとは、図3で示すように、例として1つの学習単位「フェニルケトン尿症」に関し、「レベル1」「レベル2」「レベル3」の3つのレベルに区分された説明が用意されているということである。
【0018】
さらに、所定の評価基準によって区分するとは、各学習単位における説明を所定の方針に従い各レベルへ区分することであって、例えば、難易度順に区分したり、説明・解説における具体性の程度(抽象度)の高低順に区分したり、学習が試験対策である場合、試験における出題頻度の高低順に区分する方針の下、各学習単位における説明・解説を区分するということである。また、「暗記しないで理解する勉強項目」、「国家試験に必要な知識項目」、「出願頻度が低く、試験直前の確認さえ行えば良い項目」などと区分することもできる。さらには、基礎的な事項から発展的な事項に向かって区分する形態であっても良い。よって、所定の評価基準とは、特定の内容を区分するための方針であって、上記説明で述べたことの他、適宜定めることができる。
【0019】
そして、上記の所定の評価基準によって3つに区分した情報に関し、当該評価軸の中で最も基礎的なレベルに区分される情報を第1レベル情報250と呼び、当該評価軸に沿って第1レベル情報250の次に区分される情報を第2レベル情報260と呼び、当該評価軸に沿って第2レベル情報270の次に区分される情報を第3レベル情報270と呼ぶ。上記例で示せば、第1レベル情報250は、説明・解説における具体性の程度(抽象度)が最も低い(高い)箇所であり、第2レベル情報260は、具体性の程度(抽象度)が中程度の箇所であり、第3レベル情報270は、具体性の程度(抽象度)が最も高い(低い)箇所である。なお、各学習単位について、各レベル情報250、260、270が存在するが、必ずしも1つの学習単位に3つの各レベル情報が揃っている必要は無い。
【0020】
なお、上記説明において所定の評価基準によって区分される区分数は必ずしも3つである必要はないと述べたが、当該区分数が2つの場合とは、第1レベル情報250、第2レベル情報260のうち何れか1つの内容が「零」の場合(内容が無い場合)である。また、当該区分数が4つ以上の場合とは、第1レベル情報250、第2レベル情報260、及び第3レベル情報270のうち何れか1つ以上の内容がさらに複数の内容にレベル分けされている場合である。
【0021】
ノートDB200は、教材DB190に含まれる第1レベル情報250、第2レベル情報260、第3レベル情報270のうち所定の内容が転記され、学習者410による学習の効率・効果を高めるための情報を蓄積するデータベースである。学習者410は、全内容が蓄積されている教材DB190ではなく、項目を絞って情報を蓄積しているノートDB200を主に利用して学習を進める。
【0022】
第1ノートDB210は、学習者410が学習時最も良く利用すべきデータベースであり、学習者410が未習得の事項、忘れ易い事項などが蓄積されているデータベースである。第2ノートDB220は、学習者410が既に習得したと思われる事項等が蓄積されているデータベースである。第3ノートDB230は、学習者410にとって難易度の高い、または、学習する必要性の低い事項等が蓄積されるデータベースである。
【0023】
ここで、ノートDB200に含まれるデータベースの数は、第1ノートDB210、第2ノートDB220、及び第3ノートDB230の3つの場合に限られない。従って、ノートDB200に含まれるデータベースの数は2つであっても良く、その場合、第1ノートDB210及び第2ノートDB220の2つが同一のデータベースとなる。また、ノートDB200に含まれるデータベースの数が4つ以上の場合、第1ノートDB210、第2ノートDB220、及び第3ノートDB230のうち何れか1つ以上が、1つ以上のデータベースを内包する。
【0024】
第1転記手段110は、学習者410によるユーザ端末400からの操作に基づき、教材DB190内の全ての第1レベル情報250をノートDB200又は第1ノートDB210に転記する。ここで、転記という処理は、一のデータベース内の情報を消去し、他のデータベース内に当該消去した情報を書き込む処理である。
【0025】
図4で示すように、例えば、第1転記手段110は、ユーザ端末400からの操作に基づき、教材DB190内の全ての第1レベル情報250をノートDB200に転記する。また、図10で示すように、例えば、第1転記手段110は、ユーザ端末400からの操作に基づき、教材DB190内の全ての第1レベル情報250を第1ノートDB210に転記する。
【0026】
第2転記手段120は、第1転記手段110により転記された第1レベル情報250に関し学習者410による学習が完了した後(完了したという操作が入力された後)、第1転記手段110により転記された第1レベル情報250を教材DB190に転記すると共に、教材DB190内の全ての第2レベル情報260をノートDB200に転記する。また、第2転記手段120の一形態は、第1転記手段110により転記された第1レベル情報250に関し学習者410による学習が完了した後(完了したという操作が入力された後)、第1転記手段110により転記された第1レベル情報250を第2ノートDB220に転記すると共に、教材DB190内の全ての第2レベル情報260を第1ノートDB210に転記する。
【0027】
図5、6で示すように、例えば、第2転記手段120は、ユーザ端末400からの操作に基づき、第1転記手段110により転記された第1レベル情報250を教材DB190に転記すると共に、教材DB190内の全ての第2レベル情報260をノートDB200に転記する。また、図11、12で示すように、例えば、第2転記手段120は、第1転記手段110により転記された第1レベル情報250を第2ノートDB220に転記すると共に、教材DB190内の全ての第2レベル情報260を第1ノートDB210に転記する。
【0028】
第3転記手段130は、第2転記手段120により転記された第2レベル情報260について学習者410による学習が完了した後(完了したという操作が入力された後)、教材DB190内の全ての第3レベル情報270をノートDB200に転記する。また、第3転記手段130の一形態は、第2転記手段120により転記された第2レベル情報260について学習者410による学習が完了した後(完了したという操作が入力された後)、教材DB190内の全ての第2レベル情報260を第1ノートDB210に転記する。
【0029】
図7で示すように、第3転記手段130は、教材DB190内の全ての第3レベル情報270をノートDB200に転記する。また、図13で示すように、第3転記手段130は、教材DB190内の全ての第2レベル情報260を第1ノートDB210に転記する。
【0030】
ノート項目削除手段140は、第3転記手段130により転記された第3レベル情報270について学習者410による学習が完了した後(完了したという操作が入力された後)、ノートDB200に蓄積されている情報を、学習単位毎、かつ、区分されるレベル毎に、教材DB190に転記する。また、ノート項目削除手段140の一形態は、第1ノートDB210に蓄積されている情報を、当該情報が第1レベル情報250及び第2レベル情報260である場合、第2ノートDB220に転記し、当該情報が第3レベル情報270である場合、第3ノートDB230に転記する。
【0031】
ノート項目追加手段150は、第3転記手段130により転記された第3レベル情報270について学習者410による学習が完了した後(完了したという操作が入力された後)、教材DB190に蓄積されている情報を、学習単位毎、かつ、区分されるレベル毎に、ノートDB200に転記する。また、ノート項目追加手段150の一形態は、第2ノートDB220又は第3ノートDB230に蓄積されている情報を、学習単位毎、かつ、区分されるレベル毎に、第1ノートDB210に転記する。
【0032】
図8で示すように、ノート項目削除手段140、ノート項目追加手段150は、それぞれ、教材DB190・ノートDB200間において項目毎に転記を行う。また、図14で示すように、ノート項目削除手段140は、第1ノートDB210に蓄積されている情報を、当該情報が第1レベル情報250及び第2レベル情報260である場合、第2ノートDB220に転記し、当該情報が第3レベル情報270である場合、第3ノートDB230に転記する。また、図15及び16で示すように、ノート項目追加手段150は、第2ノートDB220又は第3ノートDB230に蓄積されている情報を、第1ノートDB210に転記する。
【0033】
学習者410が模擬試験を受験し、正答した学習項目、誤答した学習項目が有った場合、正答した学習項目をノート項目削除手段140によってノートDB200又は第1ノートDB210から削除し、学習対象項目を減らすという利用方法が考えられる。一方、誤答した学習項目をノート項目追加手段150によってノートDB200又は第1ノートDB210へ追加し、次回の模擬試験においては正答できるように学習対象項目を増やすという利用方法も考えられる。
【0034】
模試結果DB240は、所定の模擬試験において学習者410が誤答をした箇所に対応する学習単位の識別情報を蓄積するデータベースである。図18で示すように、例えば、模試結果DB240は、所定の模擬試験において学習者410が誤答をした学習単位の識別情報として「(項目第)1(番)」、「(項目第)3(番)」、「(項目第)10(番)」との情報を蓄積する。
【0035】
誤答箇所転記手段170は、模試結果DB240に蓄積される(学習単位の)識別情報に対応する情報を、第2ノートDB220及び第3ノートDBから抽出すると共に、抽出した情報を第1ノートDBに転記する。
【0036】
ノート表示手段160は、ノートDB200、第1ノートDB210、第2ノートDB220、第3ノートDB230に蓄積される情報を、ユーザ端末400上に表示させる。また、第1ノートDB210において、第1ノートDB210に蓄積される情報毎に、強調表示させるか否かを識別する強調識別用フラグを備えている場合、ノート表示手段160の一形態は、当該強調識別用フラグに従い、第1ノートDB210に蓄積される情報をユーザ端末400上で強調表示させる。さらに、ノート表示手段160の一形態は、第1ノートDB210に蓄積され、模試結果DB240に蓄積される(学習単位の)識別情報に対応する情報を、ユーザ端末400上で強調表示させる。
【0037】
図9及び17で示すように、例えば、ノート表示手段160は、「2.メープルシロップ尿症(レベル2:第2レベル情報260)」及び「4.ホモシスチン尿症(レベル3:第3レベル情報270)」の項目の情報をユーザ端末400上で強調表示させる。図9及び17において、ノート表示手段160は、該当項目に枠囲みを行うことで強調表示させている。
【0038】
なお、第1転記手段110、第2転記手段120、第3転記手段130、ノート項目追加手段140、ノート項目追加手段150、ノート表示手段160による各処理は、学習者410によるユーザ端末400を介した操作に基づき開始される。
(本実施の形態に係る学習支援装置のハードウエア構成例)
【0039】
図19を用いて、本実施の形態に係る学習支援装置100のハードウエア構成の一例について説明する。図19は、学習支援装置100のハードウエア構成の一例を示す図である。
【0040】
図19で示すように、学習支援装置100は、CPU(Central Processing Unit)310、ROM(Read-Only Memory)320、RAM(Random
Access Memory)330、HDD(Hard Disc Drive)340、通信ユニット350、入力装置360、表示装置370、記録媒体インタフェース(以下、「記録媒体I/F」という。)380を有する。
【0041】
CPU310は、ROM320に記憶されたプログラムを実行する装置であり、RAM330に展開(ロード)されたデータを、プログラムの命令に従って演算処理し、学習支援装置100全体を制御する。ROM320は、CPU310が実行するプログラムやデータを記憶している。RAM330は、CPU310でROM320に記憶されたプログラムを実行する際に、実行するプログラムやデータが展開(ロード)され、演算の間、演算データを一時的に保持する。
【0042】
HDD340は、基本ソフトウエアであるOS(Operating System)や本実施の形態に係るアプリケーションプログラムなどを、関連するデータとともに記憶する装置である。例えば、HDD340は、記憶手段180を含む。
【0043】
通信ユニット350は、有線・無線LAN(Local Area Network)、インターネットなど通信ネットワーク500に接続し、通信機能を提供する他装置とデータの授受を行うためのユニットである。入力装置360は、キーボード、タッチパネルなど学習支援装置100にデータ入力を行うための装置である。表示装置370は、LCD(Liquid
Crystal Display)等で構成され、学習支援装置100が有する機能をユーザが利用する際や各種設定を行う際のユーザインタフェースとして機能する装置である。記録媒体I/F380は、記録媒体390とデータの送受信を行うためのインタフェースである。
【0044】
ここで、学習支援装置100が有する各手段は、CPU310が、ROM320又はHDD340に記憶された各手段に対応するプログラムを実行することにより実現される形態としても良い。また、学習支援装置100が有する各手段は、当該各手段に関する処理をハードウエアとして実現する形態としても良い。また、通信ユニット350又は記録媒体I/F380を介して、所定の外部装置又は記録媒体390から本発明に係る学習支援プログラムを読み込ませ、学習支援装置100に当該プログラムを実行させる形態としても良い。
(本実施の形態に係る学習支援装置による処理の流れ)
【0045】
図20乃至21を用いて、本実施の形態に係る学習支援装置100による処理例を説明する。図20は、ノートDBが1つの場合の処理についてのフローチャートの一例であり、図21は、ノートDBが3つの場合の処理についてのフローチャートの一例である。
(1)ノートDBが1つの場合の処理について
【0046】
ここでは、学習支援装置100が、図3で示すような教材の内容が蓄積される教材DB190に対して行う処理に関し説明を行うこととし、教材DB190の内容が転記されるデータベースは、ノートDB200の1つである場合を想定する。
【0047】
S10で第1転記手段110が、ユーザ端末400からの操作に基づき、教材DB190内の全ての第1レベル情報250をノートDB200に転記する。図4で示すように、第1転記手段110は、ユーザ端末400からの操作に基づき、教材DB190内の全ての第1レベル情報250をノートDB200に転記する。S10でノート表示手段160が、図4右図で示すように、第1レベル情報250が転記されたノートDB200を、ユーザ端末400上に表示させる。
【0048】
S20で第2転記手段120が、ノートDB200に転記された第1レベル情報250の学習を完了したという入力操作を受け付けた後、ノートDB200の第1レベル情報250を教材DB190に転記すると共に、教材DB190内の全ての第2レベル情報260をノートDB200に転記する。図5で示すように、第2転記手段120は、ユーザ端末400からの操作に基づき、ノートDB200上の第1レベル情報250を教材DB190に転記する。また、図6で示すように、第2転記手段120は、教材DB190内の全ての第2レベル情報260をノートDB200に転記する。次に、S20でノート表示手段160が、図6右図で示すように、第2レベル情報260が転記されたノートDB200を、ユーザ端末400上に表示させる。
【0049】
S30で第3転記手段130が、ノートDB200に転記された第2レベル情報260の学習を完了したという入力操作を受け付けた後、教材DB190内の全ての第3レベル情報270をノートDB200に転記する。図7で示すように、第3転記手段130は、教材DB190内の全ての第3レベル情報270をノートDB200に転記する。ここで、DB200には、第2レベル情報260及び第3レベル情報270が蓄積されている。そして、S30でノート表示手段160が、図7右図で示すように、ノートDB200に蓄積される第2レベル情報260及び第3レベル情報270を、ユーザ端末400上に表示させる。
【0050】
ノート項目削除手段140が、ユーザ端末400からノートDB200に蓄積される情報を削除する旨の入力操作を受け付けた場合、S40でノート項目削除手段140が、当該入力操作に基づき、ノートDB200に蓄積されている第2レベル情報260及び第3レベル情報270を、学習単位毎、かつ、区分されるレベル毎に、教材DB190に転記する。
【0051】
ノート項目追加手段150が、ユーザ端末400から教材DB190に蓄積される情報をノートDBに追加する旨の入力操作を受け付けた場合、S50でノート項目追加手段150が、当該入力操作に基づき、教材DB190に蓄積されている第1レベル情報250、第2レベル情報260及び第3レベル情報270を、学習単位毎、かつ、区分されるレベル毎に、ノートDB200に転記する。図8で、S40又はS50におけるノート項目削除手段140及びノート項目追加手段150による各処理を模式的に示す。
【0052】
S40及びS50における処理の後、ノート表示手段160が、ユーザ端末400からの操作に基づき、ノートDB200に蓄積される第1レベル情報250、第2レベル情報260及び第3レベル情報270を、ユーザ端末400上に表示させる。また、ノートDB200において、ノートDB200に蓄積される情報毎に、強調表示させるか否かを識別する強調識別用フラグを備えている場合、ノート表示手段160が、当該強調識別用フラグに従い、ノートDB200に蓄積される情報をユーザ端末400上で強調表示させる(図9参照)。
【0053】
このようにすることで、学習支援装置100は、個々の学習者の学習進度に応じた教材を容易に作成することができるため、人手を掛けずに学習者の学習効率・効果を高めることができる。また、学習者個々人の学習進度に応じた教材がオーダーメイド的に作成されるため、他人によるサーバ装置などへの不正アクセスを無意味にすることができ、結果として、サービス提供者が利用するシステムのセキュリティを高めることができる。
(2)ノートDBが3つの場合の処理について
【0054】
ここでは、学習支援装置100が、図3で示すような教材の内容が蓄積される教材DB190に対して行う処理に関し説明を行うこととし、教材DB190の内容が転記されるDBは、第1ノートDB210、第2ノートDB220、第3ノートDB230の3つである場合を想定する。
【0055】
S110で第1転記手段110が、ユーザ端末400からの操作に基づき、教材DB190内の全ての第1レベル情報250を第1ノートDB210に転記する。図10で示すように、第1転記手段110は、ユーザ端末400からの操作に基づき、教材DB190内の全ての第1レベル情報250を第1ノートDB210に転記する。S110でノート表示手段160が、図10右図で示すように、第1レベル情報250が転記された第1ノートDB210を、ユーザ端末400上に表示させる。
【0056】
S120で第2転記手段120が、第1ノートDB210に転記された第1レベル情報250の学習を完了したという入力操作を受け付けた後、第1ノートDB210の第1レベル情報250を第2ノートDB220に転記すると共に、教材DB190内の全ての第2レベル情報260を第1ノートDB210に転記する。図11で示すように、第2転記手段120は、ユーザ端末400からの操作に基づき、第1ノートDB210上の第1レベル情報250を第2ノートDB220に転記する。また、図12で示すように、第2転記手段120は、教材DB190内の全ての第2レベル情報260を第1ノートDB210に転記する。次に、S120でノート表示手段160が、図12右図で示すように、第2レベル情報260が転記された第1ノートDB210を、ユーザ端末400上に表示させる。
【0057】
S130で第3転記手段130が、第1ノートDB210に転記された第2レベル情報260の学習を完了したという入力操作を受け付けた後、教材DB190内の全ての第3レベル情報270を第1ノートDB210に転記する。図13で示すように、第3転記手段130は、教材DB190内の全ての第3レベル情報270を第1ノートDB210に転記する。ここで、第1ノートDB210には、第2レベル情報260及び第3レベル情報270が蓄積されている。そして、S130でノート表示手段160が、図13右図で示すように、第1ノートDB210に蓄積される第2レベル情報260及び第3レベル情報270を、ユーザ端末400上に表示させる。
【0058】
ノート項目削除手段140が、ユーザ端末400から第1ノートDB210に蓄積される情報を削除する旨の入力操作を受け付けた場合、S140でノート項目削除手段140が、当該入力操作に基づき、第1ノートDB210に蓄積されている第1レベル情報250、第2レベル情報260及び第3レベル情報270を、学習単位毎、かつ、区分されるレベル毎に、第2ノートDB220又は第3ノートDB230に転記する。ここで、ノート項目削除手段140は、第1ノートDB210に蓄積されている情報が第1レベル情報250及び第2レベル情報260である場合、第2ノートDB220に転記し、当該情報が第3レベル情報270である場合、第3ノートDB230に転記する。
【0059】
ノート項目追加手段150が、ユーザ端末400から各ノートDB220、230に蓄積される情報を第1ノートDB210に追加する旨の入力操作を受け付けた場合、S150でノート項目追加手段150が、当該入力操作に基づき、各ノートDB220、230に蓄積されている第1レベル情報250、第2レベル情報260及び第3レベル情報270を、学習単位毎、かつ、区分されるレベル毎に、第1ノートDB210に転記する。図14でS140におけるノート項目削除手段140による処理を模式的に示し、図15、16でノート項目追加手段150による処理を模式的に示す。
【0060】
誤答箇所転記手段170が、学習者が模擬試験を受け、試験結果が模試結果DB240に蓄積された旨の通知を受け付けた場合、S160で誤答箇所転記手段170が、模試結果DB240に蓄積される学習単位の識別情報に対応する情報を、第2ノートDB220及び第3ノートDBから抽出すると共に、抽出した情報を第1ノートDB210に転記する。
【0061】
S140乃至S160における各処理の後、ノート表示手段160が、ユーザ端末400からの操作に基づき、各種ノートDB210、220、230に蓄積される第1レベル情報250、第2レベル情報260及び第3レベル情報270を、ユーザ端末400上に表示させる。また、第1ノートDB210において、第1ノートDB210に蓄積される情報毎に、強調表示させるか否かを識別する強調識別用フラグを備えている場合、ノート表示手段160が、当該強調識別用フラグに従い、第1ノートDB210に蓄積される情報をユーザ端末400上で強調表示させる形態であっても良い(図17参照)。
【0062】
このようにすることで、学習支援装置100は、個々の学習者の学習進度に応じた教材を容易に作成することができるため、人手を掛けずに学習者の学習効率・効果を高めることができる。また、学習者個々人の学習進度に応じた教材がオーダーメイド的に作成されるため、他人によるサーバ装置などへの不正アクセスを無意味にすることができ、結果として、サービス提供者が利用するシステムのセキュリティを高めることができる。
【0063】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0064】
100 学習支援装置
110 第1転記手段
120 第2転記手段
130 第3転記手段
140 ノート項目削除手段
150 ノート項目追加手段
160 ノート表示手段
170 誤答箇所転記手段
180 記憶手段
190 教材DB
200 ノートDB
210 第1ノートDB
220 第2ノートDB
230 第3ノートDB
240 模試結果DB
250 第1レベル情報
260 第2レベル情報
270 第3レベル情報
310 CPU
320 ROM
330 RAM
340 HDD
350 通信ユニット
360 入力装置
370 表示装置
380 記録媒体I/F
390 記録媒体
400 ユーザ端末
410 ユーザ(学習者)
500 通信ネットワーク



【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と接続され、ユーザが該ユーザ端末上で行う学習を支援する学習支援装置であって、
複数の学習単位で構成される教材内容に関し、一の該学習単位を所定の評価軸に基づき3つのレベルに区分して記憶する教材DB(Database)と、該教材DBから抽出した情報を記憶するノートDBと、を含む記憶手段と、
前記ノートDBに記憶される情報を前記ユーザ端末上に表示させるノート表示手段と、
全ての前記学習単位に関し前記評価軸の一端にレベル分けされる第1レベル情報を、前記教材DBから前記ノートDBへ移動させる第1転記手段と、
前記第1転記手段により移動された前記第1レベル情報に関する学習が終わった後、前記ユーザ端末からの操作に基づき、全ての前記学習単位に関する前記第1レベル情報を前記教材DBに移動させると共に、該第1レベル情報の次のレベルに区分される第2レベル情報を前記教材DBから前記ノートDBへ移動させる第2転記手段と、
前記第2転記手段により移動された前記第2レベル情報に関する学習が終わった後、前記ユーザ端末からの操作に基づき、該第2レベル情報の次のレベルに区分される第3レベル情報を前記教材DBから前記ノートDBへ移動させる第3転記手段と、
前記第3転記手段により移動された前記第3レベル情報に関する学習が終わった後、前記ユーザ端末からの操作に基づき、前記学習単位毎に、かつ、前記レベル毎に、前記ノートDBに記憶される情報を前記教材DBに移動させるノート項目削除手段と、
前記第3転記手段により移動された前記第3レベル情報に関する学習が終わった後、前記ユーザ端末からの操作に基づき、前記学習単位毎に、かつ、前記レベル毎に、前記教材DBに記憶される情報を前記ノートDBに移動させるノート項目追加手段と、を有することを特徴とする学習支援装置。
【請求項2】
前記ノートDBは、重点的に勉強すべき内容を記憶する第1ノートDB、既に習得済みである内容を記憶する第2ノートDB、並びに該第1ノートDB及び該第2ノートDBに記憶する内容に比べると重要度が低く付加的な内容を記憶する第3ノートDBを含み、
前記第1転記手段が、前記第1レベル情報を、前記教材DBから前記第1ノートDBへ移動させ、
前記第2転記手段が、前記第1レベル情報を前記教材DBに移動させることに代えて、該第1レベル情報を前記第2ノートDBに移動させると共に、前記第2レベル情報を前記教材DBから前記第1ノートDBへ移動させ、
前記第3転記手段が、前記第3レベル情報を前記教材DBから前記第1ノートDBへ移動させ、
前記ノート項目削除手段が、前記ノートDBに記憶される情報を前記教材DBに移動させることに代えて、前記第1レベル情報に関しては前記第1ノートDBから前記第2ノートDBへ移動させ、前記第2レベル情報に関しては前記第1ノートDBから前記第2ノートDBへ移動させ、前記第3レベル情報に関しては前記第1ノートDBから前記第3ノートDBへ移動させ、
前記ノート項目追加手段が、前記教材DBに記憶される情報を前記ノートDBに移動させることに代えて、前記第2ノートDB又は前記第3ノートDBに記憶される情報を、前記第1ノートDBへ移動させることを特徴とする請求項1に記載の学習支援装置。
【請求項3】
前記記憶手段が、ユーザが模擬試験において誤答をした箇所に対応する前記学習単位の識別情報を記憶する模試結果DBを含み、
前記模試結果DBに記憶される前記学習単位の識別情報に対応する前記第1レベル情報、前記第2レベル情報及び前記第3レベル情報を、前記第2ノートDB又は前記第3ノートDBから抽出すると共に、抽出した情報を前記第1ノートDBへ移動させる誤答箇所転記手段を有することを特徴とする請求項2に記載の学習支援装置。
【請求項4】
前記評価軸が、難易度の高低であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の学習支援装置。
【請求項5】
前記評価軸が、説明・解説における具体性の程度の高低であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の学習支援装置。
【請求項6】
前記評価軸が、前記教材が対象とする試験における出題頻度の高低であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の学習支援装置。
【請求項7】
前記ユーザ端末からの操作に基づき、前記第1ノートDBに記憶される情報のうち、ユーザが強調させることを望む情報には強調識別用のフラグが付与され、
前記ノート表示手段が、前記フラグが付与された情報を、前記ユーザ端末上において強調表示させることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一に記載の学習支援装置。
【請求項8】
前記第1レベル情報及び前記第2レベル情報の何れか1つの内容が零であるか、又は、前記第1レベル情報、前記第2レベル情報、及び前記第3レベル情報のうち何れか1つ以上の内容が、複数の内容にレベル分けされ、
前記第1ノートDB及び前記第2ノートDBが同一のデータベースであるか、又は前記第1ノートDB、前記第2ノートDB、及び前記第3ノートDBのうち何れか1つ以上が、1つ以上のデータベースを内包していることを特徴とする請求項2乃至7の何れか一に記載の学習支援装置。
【請求項9】
ユーザ端末と接続され、ユーザが該ユーザ端末上で行う学習を支援し、複数の学習単位で構成される教材内容に関し、一の該学習単位を所定の評価軸に基づき3つのレベルに区分して記憶する教材DB(Database)と、該教材DBから抽出した情報を記憶するノートDBと、を含む記憶手段を備える学習支援装置が行う学習支援方法であって、
ノート表示手段が、前記ノートDBに記憶される情報を前記ユーザ端末上に表示させるステップと、
第1転記手段が、全ての前記学習単位に関し前記評価軸の一端にレベル分けされる第1レベル情報を、前記教材DBから前記ノートDBへ移動させるステップと、
第2転記手段が、前記第1転記手段により移動された前記第1レベル情報に関する学習が終わった後、前記ユーザ端末からの操作に基づき、全ての前記学習単位に関する前記第1レベル情報を前記教材DBに移動させると共に、該第1レベル情報の次のレベルに区分される第2レベル情報を前記教材DBから前記ノートDBへ移動させるステップと、
第3転記手段が、前記第2転記手段により移動された前記第2レベル情報に関する学習が終わった後、前記ユーザ端末からの操作に基づき、該第2レベル情報の次のレベルに区分される第3レベル情報を前記教材DBから前記ノートDBへ移動させるステップと、
ノート項目削除手段が、前記第3転記手段により移動された前記第3レベル情報に関する学習が終わった後、前記ユーザ端末からの操作に基づき、前記学習単位毎に、かつ、前記レベル毎に、前記ノートDBに記憶される情報を前記教材DBに移動させるステップと、
ノート項目追加手段が、前記第3転記手段により移動された前記第3レベル情報に関する学習が終わった後、前記ユーザ端末からの操作に基づき、前記学習単位毎に、かつ、前記レベル毎に、前記教材DBに記憶される情報を前記ノートDBに移動させるステップと、を備えることを特徴とする学習支援方法。
【請求項10】
前記ノートDBには、重点的に勉強すべき内容を記憶する第1ノートDB、既に習得済みである内容を記憶する第2ノートDB、並びに該第1ノートDB及び該第2ノートDBに記憶する内容に比べると重要度が低く付加的な内容を記憶する第3ノートDBが含まれ、
前記第1転記手段が、前記第1レベル情報を、前記教材DBから前記第1ノートDBへ移動させ、
前記第2転記手段が、前記第1レベル情報を前記教材DBに移動させることに代えて、該第1レベル情報を前記第2ノートDBに移動させると共に、前記第2レベル情報を前記教材DBから前記第1ノートDBへ移動させ、
前記第3転記手段が、前記第3レベル情報を前記教材DBから前記第1ノートDBへ移動させ、
前記ノート項目削除手段が、前記ノートDBに記憶される情報を前記教材DBに移動させることに代えて、前記第1レベル情報に関しては前記第1ノートDBから前記第2ノートDBへ移動させ、前記第2レベル情報に関しては前記第1ノートDBから前記第2ノートDBへ移動させ、前記第3レベル情報に関しては前記第1ノートDBから前記第3ノートDBへ移動させ、
前記ノート項目追加手段が、前記教材DBに記憶される情報を前記ノートDBに移動させることに代えて、前記第2ノートDB又は前記第3ノートDBに記憶される情報を、前記第1ノートDBへ移動させることを特徴とする請求項9に記載の学習支援方法。
【請求項11】
前記記憶手段には、ユーザが模擬試験において誤答をした箇所に対応する前記学習単位の識別情報を記憶する模試結果DBが含まれ、
誤答箇所転記手段が、前記模試結果DBに記憶される前記学習単位の識別情報に対応する前記第1レベル情報、前記第2レベル情報及び前記第3レベル情報を、前記第2ノートDB又は前記第3ノートDBから抽出すると共に、抽出した情報を前記第1ノートDBへ移動させるステップを備えることを特徴とする請求項10に記載の学習支援方法。
【請求項12】
前記評価軸が、難易度の高低であることを特徴とする請求項9乃至11の何れか一に記載の学習支援方法。
【請求項13】
前記評価軸が、説明・解説における具体性の程度の高低であることを特徴とする請求項9乃至11の何れか一に記載の学習支援方法。
【請求項14】
前記評価軸が、前記教材が対象とする試験における出題頻度の高低であることを特徴とする請求項9乃至11の何れか一に記載の学習支援方法。
【請求項15】
前記ユーザ端末からの操作に基づき、前記第1ノートDBに記憶される情報のうち、ユーザが強調させることを望む情報には強調識別用のフラグが付与され、
前記ノート表示手段が、前記フラグが付与された情報を、前記ユーザ端末上において強調表示させることを特徴とする請求項9乃至14の何れか一に記載の学習支援方法。
【請求項16】
前記第1レベル情報及び前記第2レベル情報の何れか1つの内容が零であるか、又は、前記第1レベル情報、前記第2レベル情報、及び前記第3レベル情報のうち何れか1つ以上の内容が、複数の内容にレベル分けされ、
前記第1ノートDB及び前記第2ノートDBが同一のデータベースであるか、又は前記第1ノートDB、前記第2ノートDB、及び前記第3ノートDBのうち何れか1つ以上が、1つ以上のデータベースを内包していることを特徴とする請求項10乃至15の何れか一に記載の学習支援方法。
【請求項17】
コンピュータに、請求項9乃至16の何れか一に記載の方法を実行させるための学習支援プログラム。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate