説明

安全柵取付具およびこれを用いた安全柵取付方法

【課題】形鋼のフランジ部に対して安全柵を容易に脱着可能とし、かつ安全柵の脱落を防止可能にした安全柵取付具およびこれを用いた安全柵取付方法の提供。
【解決手段】安全柵本体1をフレームFに取り付けるための安全柵取付具2であって、フレームFのフランジ部Faを挟持する略コの字状のクランプ部材と、フレームFのフランジ部Faの外側面に沿って進退可能であり、かつ、フレームFのフランジ部Faのクランプ部材により挟持される側と反対側の端部Fdに掛止される外れ防止部材4とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、H形鋼、I形鋼、T形鋼、山形鋼、溝形鋼やZ形鋼などの形鋼のフランジ部に安全柵を取り付けるための安全柵取付具およびこれを用いた安全柵取付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
各種の工場や倉庫などにおける物流設備として、ベルトコンベアやローラーコンベアなどのコンベアが多く採用されている。ところが、これらのコンベアでは、コンベアベルトやキャリアローラなどの可動部が露出しているため、運転中に作業者が誤って接触したり、巻き込まれたりすると、怪我をしてしまう可能性がある。そのため、この種のコンベアの安全対策が求められている。
【0003】
例えば、特許文献1には、キャリアローラを回転可能に支持するキャリアスタンドの外支柱を利用し、パネルを吊り下げて支持するようにしたベルトコンベアの安全柵が開示されている。キャリアスタンドの外支柱にはフックが固定されており、このフックにパネルがその上端部を引っ掛けることによって吊り下げられる。
【0004】
ところが、この特許文献1に記載のような安全柵はキャリアスタンドの外支柱のないコンベアには適用することができないので、この外支柱がない場合には安全柵専用の支柱を立設する必要がある。この場合、支柱はコンベアに溶接固定されるため、安全柵の撤去作業には多くの手間が掛かる。
【0005】
そこで、特許文献2〜4に記載のようなコの字状のクランプを用いて安全柵を固定することが一般的に行われている。この方法では、H形鋼やC形鋼などのフランジ部にコの字状のクランプを嵌め込み、締め付けねじを締め付けることによって安全柵の支柱を固定している。この場合、クランプは締め付けねじを緩めることによって簡単に取り外すことが可能であり、安全柵の撤去作業は容易に行える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−156069号公報
【特許文献2】実公昭64−2907号公報
【特許文献3】実公平3−24656号公報
【特許文献4】特開2004−27532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、特許文献2〜4に記載のように、H形鋼やC形鋼などのフランジ部にコの字状のクランプを嵌め込んで締め付けたものでは、クランプがフランジ部からずれて脱落する可能性がある。特に、H形鋼やC形鋼のフランジ部は、端部に向かって先細りとなるように勾配が設けられているので、締め付けねじが緩みやすく、一旦緩んでしまうと簡単にクランプが脱落してしまう。
【0008】
そこで、本発明においては、H形鋼、I形鋼、T形鋼、山形鋼、溝形鋼やZ形鋼などの形鋼のフランジ部に対して安全柵を容易に脱着可能とし、かつ安全柵の脱落を防止可能にした安全柵取付具およびこれを用いた安全柵取付方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の安全柵取付具は、安全柵を形鋼に取り付けるための安全柵取付具であって、形鋼のフランジ部を挟持する略コの字状のクランプ部材と、形鋼のフランジ部の外側面に沿って進退可能であり、かつ、形鋼のフランジ部のクランプ部材により挟持される側と反対側の端部に掛止される外れ防止部材とを有するものである。
【0010】
本発明の安全柵取付具では、略コの字状のクランプ部材によって形鋼のフランジ部を挟持させるとともに、外れ防止部材を形鋼のフランジ部の外側部に沿って縮退させて、形鋼のフランジ部のクランプ部材により挟持される側と反対側の端部に掛止させる。これにより、本発明の安全柵取付具は、形鋼のフランジ部に対して、クランプ部材と外れ防止部材とによって両側から挟み込むようにして固定される。そして、このクランプ部材を利用して安全柵を取り付けることができる。
【0011】
また、本発明の安全柵取付具では、外れ防止部材を形鋼のフランジ部の外側部に沿って進退させることができるので、形鋼のフランジ部の幅に応じて、フランジ部の端部の掛止め位置を容易に変更することができる。
【0012】
ここで、外れ防止部材は、形鋼のフランジ部の外側から内側に向かって屈曲した略L字状の部材であることが望ましい。これにより、外れ防止部材は、その進退方向には形鋼のフランジ部の端部に対して拘束力を発揮するが、この進退方向に対して直角方向には形鋼のフランジ部の端部に掛止されないので、容易に脱着することができる。
【0013】
また、外れ防止部材は、クランプ部材の両側にねじ止めされる一対の板材であることが望ましい。これにより、外れ防止部材は、クランプ部材の両側からねじを回転させて容易に脱着することが可能となる。また、クランプ部材の両側で形鋼のフランジ部に掛止されるので、より安定してクランプ部材を形鋼のフランジ部に掛止させることが可能となる。
【0014】
また、本発明の安全柵取付具は、クランプ部材に固定されるブラケット部材であり、クランプ部材から水平方向に延設される水平アーム部と、この水平アーム部の先端に垂直方向に延設される垂直アーム部と、この垂直アーム部に固定され、安全柵が引っ掛けられるフック部とを備えるブラケット部材を有するものであることが望ましい。
【0015】
これにより、クランプ部材にブラケット部材を固定し、安全柵をフック部に引っ掛けて、水平アーム部によりクランプ部材から水平方向に離した位置に、かつ垂直アーム部により垂直方向に支持することができるので、安全柵を所望の位置に容易に配置することが可能となる。
【0016】
なお、外れ防止部材は、ブラケット部材に固定されるものとすることも可能であるが、クランプ部材に固定されるものであることが望ましい。外れ防止部材がクランプ部材に固定されることによって、クランプ部材を外れ防止部材によって先に形鋼のフランジ部に固定し、その後に安全柵やブラケット部材をクランプ部材に固定することが可能となり、安全柵の取り付けが容易となる。
【発明の効果】
【0017】
(1)形鋼のフランジ部を挟持する略コの字状のクランプ部材と、このクランプ部材に固定される外れ防止部材であり、形鋼のフランジ部の外側面に沿って進退可能であり、かつ、形鋼のフランジ部のクランプ部材により挟持される側と反対側の端部に掛止される外れ防止部材とを有することにより、クランプ部材を利用して容易に安全柵を取り付けることができる。また、安全柵取付具が、形鋼のフランジ部に対して、クランプ部材と外れ防止部材とによって両側から挟み込むようにして固定されるので、形鋼からの脱落が防止される。また、外れ防止部材は形鋼のフランジ部の外側部に沿って進退させることができるので、形鋼のフランジ部の幅に応じて、フランジ部の端部の掛止め位置を容易に変更することができ、様々なサイズの形鋼に適用することが可能である。
【0018】
(2)外れ防止部材が、形鋼のフランジ部の外側から内側に向かって屈曲した略L字状の部材であることにより、外れ防止部材を容易に脱着することができる。
【0019】
(3)外れ防止部材が、クランプ部材の両側にねじ止めされる一対の板材であることにより、外れ防止部材はクランプ部材の両側からねじを回転させて容易に脱着することが可能となる。また、クランプ部材の両側で形鋼のフランジ部に掛止されるので、より安定してクランプ部材を形鋼のフランジ部に掛止させることが可能となる。
【0020】
(4)クランプ部材に固定されるブラケット部材であり、クランプ部材から水平方向に延設される水平アーム部と、この水平アーム部の先端に垂直方向に延設される垂直アーム部と、この垂直アーム部に固定され、安全柵が引っ掛けられるフック部とを備えるブラケット部材を有するものであることにより、クランプ部材にブラケット部材を固定子、安全柵をフック部に引っ掛けて、水平アーム部によりクランプ部材から水平方向に離した位置に、かつ垂直アーム部により垂直方向に支持することができるので、安全柵を所望の位置に容易に配置することが可能となる。
【0021】
(5)外れ防止部材がクランプ部材に固定されるものであることにより、クランプ部材を外れ防止部材によって先に形鋼のフランジ部に固定し、その後に安全柵やブラケット部材をクランプ部材に固定することが可能となり、安全柵の取り付けが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施の形態におけるコンベアの安全柵の正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB部拡大図である。
【図4】クランプ部材の詳細を示す図であって、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図である。
【図5】外れ防止部材の詳細を示す図であって、(a)は左側面図、(b)は正面図である。
【図6】コンベアのフレームのフランジ部の幅に応じて外れ防止部材を進退させた例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は本発明の実施の形態におけるコンベアの安全柵の正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図2のB部拡大図である。図4はクランプ部材の詳細を示す図であって、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図である。図5は外れ防止部材の詳細を示す図であって、(a)は左側面図、(b)は正面図である。
【0024】
図1から図3に示すように、本発明の実施の形態におけるコンベアの安全柵は、安全柵本体1と、安全柵本体1をコンベアのフレームFに取り付けるための安全柵取付具2とから構成される。安全柵本体1は、鋼製丸棒を格子状に配置して溶接することにより形成されたものである。
【0025】
また、図2に示すように、本実施形態におけるコンベアのフレームFは、断面略コの字状の溝形鋼(チャンネル材)により形成されている。このフレームFは、上下に水平方向に設けられたフランジ部Faと、フランジ部Fa同士を結ぶ鉛直方向に設けられたウェブ部Fbとから構成される。なお、フランジ部Faは、それぞれの外側面、すなわち上側のフランジFaの上面および下側のフランジFaの下面が水平であり、それぞれの内側面は端部Fcに向かって断面先細りとなるように5°の勾配が設けられている。
【0026】
安全柵取付具2は、フレームFのフランジ部Faを挟持する略コの字状のクランプ部材3と、クランプ部材3の両側に固定される略L字状の外れ防止部材4と、クランプ部材3に固定されるブラケット部材5とから構成される。クランプ部材3は、ボルト6を締め付けることによってフレームFのフランジ部Faに固定される。また、ブラケット部材5は、このボルト6にねじ込まれたナット7と、ボルト8とを締め付けることによってクランプ部材3に固定される。外れ防止部材4は、ボルト9を締め付けることによってクランプ部材3に固定される。
【0027】
クランプ部材3は、図4に示すように、左右1対の略コの字状のサイドプレート10と、それぞれ2個のねじ孔14が形成されたナットプレート11,12,13とから構成される。サイドプレート10は、フレームFのフランジ部Faが差し込まれる切欠部15が形成されている。この切欠部15の下側はフランジFaの内側面に噛むように鋸歯状に形成されている。なお、この鋸歯状の先端面は、フランジFaの内側面と平行になるように5°の勾配が設けられている。
【0028】
また、サイドプレート10には、外れ防止部材4を固定するための2個のねじ孔16が形成されている。外れ防止部材4は、このねじ孔16にボルト9を締め付けることによってクランプ部材3の両側にねじ止めされる。ナットプレート11〜13に形成されたねじ孔14は、ボルト6,8およびナット7を締め付けることによって、ブラケット部材5をクランプ部材3に固定するためのものである。
【0029】
外れ防止部材4は、図5に示すように略L字状の板材からなり、サイドプレート10に固定される基部4aと、この基部4aの先端で下方向に90°屈曲した部分である掛止部4bとから構成される。掛止部4bは、外れ防止部材4がサイドプレート10に固定され、クランプ部材3がフレームFのフランジ部Faに取り付けられた状態において、フレームFのフランジ部Faの外側から内側に向かって屈曲した状態となる。これにより、外れ防止部材4は、フランジ部Faのクランプ部材3により挟持される側(端部Fc)と反対側の端部Fdに掛止めされる。
【0030】
また、基部4aには、クランプ部材3の両側にねじ止めするための長孔4cが形成されている。外れ防止部材4は、この長孔4cを通じてサイドプレート10のねじ孔16にボルト9により固定される。なお、長孔4cの長さはサイドプレート10の2個のねじ孔16間の長さよりも長いので、外れ防止部材4は、この長孔4cの長さの範囲内で移動させることが可能となっている。これにより、外れ防止部材4は、クランプ部材3がフレームFのフランジ部Faに取り付けられた状態において、クランプ部材3からフランジ部Faの外側面に沿って進退可能となっている。
【0031】
ブラケット部材5は、図2に示すように、クランプ部材3から水平方向に延設される水平アーム部5aと、水平アーム部5aの先端に垂直方向に延設される垂直アーム部5bと、垂直アーム部5bに固定され、安全柵本体1が引っ掛けられるフック部5cとを備える。水平アーム部5aおよび垂直アーム部5bは、断面略L字状の山形鋼(アングル材)により形成されており、互いに溶接固定されている。フック部5cは垂直アーム部5bの上下2箇所に溶接固定されている。なお、図示しないが、水平アーム部5aには、クランプ部材3のねじ孔14にボルト6,8およびナット7により固定するための丸孔が形成されている。
【0032】
上記構成の安全柵取付具2を用いた安全柵の取り付け方法は以下の通りである。まず、クランプ部材3が、コンベアのフレームFのフランジ部Faにサイドプレート10の切欠部15の位置が合わされてはめ込まれる。そして、ボルト6の締め付けによって、クランプ部材3はフレームFのフランジ部Faに固定される。また、外れ防止部材4が、クランプ部材3のサイドプレート10のねじ孔16を利用して、ボルト9によりクランプ部材3に固定される。
【0033】
また、ブラケット部材5は、クランプ部材3をフレームFのフランジ部Faに固定するためのボルト6を利用してナット7の締め付け、およびボルト8の締め付けにより、クランプ部材3に固定される。そして、このブラケット部材5のフック部5cに安全柵本体1が掛止めされる。
【0034】
これにより、安全柵本体1は、安全柵取付具2がフレームFのフランジ部Faに対して、クランプ部材3と外れ防止部材4とによって両側から挟み込むようにして固定されるので、フレームFからの脱落が防止される。また、外れ防止部材4は、ボルト9を緩めることにより、フレームFのフランジ部Faに沿って進退させることが可能であるため、フランジ部Faの幅に応じて端部Fdの掛止め位置を容易に変更することができる。
【0035】
図6はコンベアのフレームのフランジ部の幅に応じて外れ防止部材を進退させた例を示しており、(a−1)は幅広のフランジ部に適用した例を示す平面図、(a−2)はその正面図、(b−1)はより幅狭のフランジ部に適用した例を示す平面図、(b−2)はその正面図、(c−1)はさらに幅狭のフランジ部に適用した例を示す平面図、(c−2)はその平面図である。
【0036】
図6の各図に示すように、本実施形態における安全柵取付具2では、外れ防止部材4の長孔4cを利用して、フランジ部の幅に応じて外れ防止部材4を進退させることにより、フランジ部の端部の掛止め位置を容易に変更することができ、様々なサイズのコンベアのフレームに適用することが可能である。また、本実施形態における安全柵取付具2では、外れ防止部材4が、フランジ部Faの外側から内側に向かって屈曲した略L字状の部材であるため、外れ防止部材4を容易に脱着することも可能である。
【0037】
また、本実施形態における安全柵取付具2では、外れ防止部材4がクランプ部材3の両側にねじ止めされる一対の板材であるため、この外れ防止部材4はクランプ部材3の両側からボルト9を回転させて容易に脱着することが可能であり、進退位置の調整も容易である。また、クランプ部材3の両側でフランジ部Faに掛止されるので、より安定してクランプ部材3をフランジ部Faに掛止させることが可能である。
【0038】
また、本実施形態における安全柵取付具2では、ブラケット部材5によって、安全柵本体1をのフック部5cに引っ掛けて、水平アーム部5aによりクランプ部材3から水平方向に離した位置に、かつ垂直アーム部5bにより垂直方向に支持することができるので、安全柵本体1を所望の位置に容易に配置することが可能である。
【0039】
また、本実施形態における安全柵取付具2は、ブラケット部材5を固定することができるねじ孔14をクランプ部材3の上面だけでなく、図4に示すように側面および下面にも備えているので、クランプ部材3の向きに応じていずれかの面のねじ孔14にブラケット部材5を固定することが可能である。すなわち、フランジ部Faの向きに合わせてクランプ部材3の向きが変わっても、ブラケット部材5を同じ姿勢に配置することができ、安全柵本体1を垂直に配置することが可能である。
【0040】
また、本実施形態における安全柵取付具2では、外れ防止部材4がクランプ部材3に固定される構成であるが、ブラケット部材5に固定される構成とすることも可能である。なお、本実施形態における安全柵取付具2では、外れ防止部材4がクランプ部材3に固定されるので、クランプ部材3を外れ防止部材4によって先にフランジ部Faに固定し、その後にナット7およびボルト8を締め付けて安全柵本体1やブラケット部材をクランプ部材3に固定することが可能となり、安全柵の取り付けが容易である。
【0041】
なお、本実施形態における安全柵取付具2では、クランプ部材3を溝形鋼により形成されたフレームFに取り付ける例について説明しているため、切欠部15の下側の鋸歯状の先端面に勾配を設けているが、山形綱のように上下が平行な面に取り付ける場合には、勾配を設けないようにすることも可能である。あるいは、図4の(c)に示す勾配を設けて鋸歯状に形成された切欠部15の対面側に、勾配を設けないで鋸歯状を形成し、上下を入れ替えることによって両方に対応可能とすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明の安全柵取付具およびこれを用いた安全柵取付方法は、ベルトコンベアやローラーコンベアなどのコンベアなどを構成するH形鋼、I形鋼、T形鋼、山形鋼、溝形鋼やZ形鋼などの形鋼のフランジ部に安全柵を取り付けるための装置および方法として有用である。
【符号の説明】
【0043】
F フレーム
Fa フランジ部
1 安全柵本体
2 安全柵取付具
3 クランプ部材
4 外れ防止部材
4a 基部
4b 掛止部
4c 長孔
5 ブラケット部材
5a 垂直アーム部
5b 水平アーム部
5c フック部
6,8,9 ボルト
7 ナット
10 サイドプレート
11,12,13 ナットプレート
14 ねじ孔
15 切欠部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
安全柵を形鋼に取り付けるための安全柵取付具であって、
前記形鋼のフランジ部を挟持する略コの字状のクランプ部材と、
前記形鋼のフランジ部の外側面に沿って進退可能であり、かつ、前記形鋼のフランジ部の前記クランプ部材により挟持される側と反対側の端部に掛止される外れ防止部材と
を有する安全柵取付具。
【請求項2】
前記外れ防止部材は、前記クランプ部材に固定されるものである請求項1記載の安全柵取付具。
【請求項3】
前記外れ防止部材は、前記形鋼のフランジ部の外側から内側に向かって屈曲した略L字状の部材である請求項1または2に記載の安全柵取付具。
【請求項4】
前記外れ防止部材は、前記クランプ部材の両側にねじ止めされる一対の板材である請求項1から3のいずれかに記載の安全柵取付具。
【請求項5】
前記クランプ部材に固定されるブラケット部材であり、前記クランプ部材から水平方向に延設される水平アーム部と、この水平アーム部の先端に垂直方向に延設される垂直アーム部と、この垂直アーム部に固定され、前記安全柵が引っ掛けられるフック部とを備えるブラケット部材を有する請求項1から4のいずれかに記載の安全柵取付具。
【請求項6】
安全柵を形鋼に取り付ける安全柵取付方法であって、
前記形鋼のフランジ部を略コの字状のクランプ部材により挟持すること、
前記形鋼のフランジ部の外側面に沿って進退可能な外れ防止部材を、前記形鋼のフランジ部の外側部に沿って縮退させて、前記形鋼のフランジ部の前記クランプ部材により挟持される側と反対側の端部に掛止すること、
前記クランプ部材を利用して前記安全柵を取り付けること
を含む安全柵取付方法。
【請求項7】
前記クランプ部材を利用した前記安全柵の取り付けは、前記クランプ部材に、前記クランプ部材から水平方向に延設される水平アーム部と、この水平アーム部の先端に垂直方向に延設される垂直アーム部と、この垂直アーム部に固定され、前記安全柵が引っ掛けられるフック部とを備えるブラケット部材を固定し、前記フック部に前記安全柵を引っ掛けることにより行うことを特徴とする請求項6記載の安全柵取付方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−222115(P2010−222115A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−72786(P2009−72786)
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(509083485)
【出願人】(509083463)
【Fターム(参考)】