説明

安全注射針装置

【課題】改良された単一片の注射針アセンブリの注射針保護装置の提供。
【解決手段】注射針アセンブリは、ベース2と、ベース2に旋回自在に連結されるハウジング4とを備える。ベース2は、注射針8を受け入れる先端部10を有する。ベース2にはその先端部10に沿って縦方向に係止機構20が形成される。係止機構20は錨突起の形状を有すればよい。ハウジング4の後壁には当該後壁から突き出る他方の係止機構28が形成される。他方の係止機構28は2つの把持突起30の形状に形成される。ハウジング4には内側のフックが形成される。ハウジング4およびベース2が相互に旋回すると、注射針8がフックに接触するとともに、ベース2およびハウジング4の各係止機構が相互に接触する結果、係止機構同士が結合するとともにフックに注射針8が結合される。その結果、係止機構同士は連結され、注射針8はハウジング4内のフックで固く保持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注射針保護装置に関し、特に、シリンジとの利用に適し、注射針アセンブリのベースおよびハウジングに形成されて、注射針アセンブリの注射針がハウジングのフック機構で固く固定されると同時に、協働に基づき注射針アセンブリのベースおよびハウジングの固定関係で取り外し不能に保持する機構を備える注射針アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
ベースに対して旋回するハウジングを利用する注射針保護装置は、本願の譲受人に譲渡された多くの米国特許に例示される。米国特許には、数ある中で、米国特許第4982842号、米国特許第5139489号、米国特許第5154285号、米国特許第5232454号、米国特許第5232455号、米国特許第5277311号および米国特許第5423765号が含まれる。注射針のベースにハウジングを固定する本発明の譲受人に譲渡された他の特許も存在する。米国特許RE37110号、米国特許RE37252号および米国特許第6328713号には、ハウジングの開口にベースの錨を結合する技術が開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第4982842号明細書
【特許文献2】米国特許第5139489号明細書
【特許文献3】米国特許第5154285号明細書
【特許文献4】米国特許第5232454号明細書
【特許文献5】米国特許第5232455号明細書
【特許文献6】米国特許第5277311号明細書
【特許文献7】米国特許第5423765号明細書
【特許文献8】米国再発行特許発明第37110号明細書
【特許文献9】米国再発行特許発明第37252号明細書
【特許文献10】米国特許第6328713号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
可能ではあるが、これらの実施形態は、開口が高い精度で形成されなければならないのに加えて、錨には所定の長さが必要とされる。さらに、柔軟性を得るために、開口を区画するハウジングの部分は十分に薄く形成されなければならない。この場合、その柔軟性により、錨が開口に最初に突き刺されてその後に開口に固定されることを可能にする。さらに、ハウジングに錨が突き刺される際に、ハウジングが汚染した針に被さる過程で、汚染した血が錨にはねると、注射針からの汚染した液体が、錨を突き出すハウジングの背面に露出してしまう可能性がある。さらに、前述の米国特許第4982842号に開示されるように、錨およびハウジングの開口の間で確立される接触は、ハウジング内のフックによる注射針の保持と相容れないので、錨に基づきかつハウジングの内側にフック機構を備えたこのような注射針保護装置を実施することは難しい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る安全注射針装置はロック機構を有する。ロック機構は、ハウジングの後面から突き出る一部と、ベースから突き出る他部とを備える。ハウジングが、ベースに向かって旋回してベースから突き出る注射針を覆うと、係止機構の部分同士が連結されてハウジングおよびベースを相互に固く保持する。係止機構の一部は、係止機構の他部を通す開口を塞ぐ2つの指状突起を備えるように設計される。係止機構の他部は、細長い錨すなわち突起の形状を有し、指状突起にぱちっとはまり、指状突起で保持される。係止機構の2つの部分は、ハウジングの内側のフックで注射針がつかまれて保持されると実質的に同時に噛み合って連結される。この構成によれば、ベースに対するハウジングの単一の旋回移動により、ハウジングのフックが注射針を固く保持することができ、同時にハウジングおよびベースが互いを固く保持することができる。ハウジングの側壁から突き出る2つのフラップは、係止機構の部分が相互に連結されると、係止機構の部分へのさらなる接触を規制する。各部分が順番に係止機構とみなされる。その結果、本発明に係る安全装置は2つの協働係止機構を有するものとみなされる。
【0006】
本発明に係る安全注射針装置は同一の型から形成される。その結果、ハウジング、ベース、係止機構の部分、並びにフックは単一ユニットとして一体的に形成される。ベースの基端がシリンジや患者から液体を抽出したり患者に薬剤を注入したりする他の薬剤容器に適合する一方で、ベースの先端には注射針が嵌め合わせられる。本発明に係る安全装置のベースに取り付けられる注射針は異なる径を有する。注射針の径を示すにあたって、安全装置のハウジングおよびベースは、所定の注射針の径に対応する予め決められた所定の色に色分けされる。
【0007】
本発明は注射針アセンブリに関する。注射針アセンブリは、縦軸に沿って注射針を突き出すベースと、ベースに対して旋回自在で、後壁で接続される2つの側壁を有するハウジングと、後壁から突き出て、ベースから突き出る係止機構の他部に連結される係止機構すなわちロック機構の一部とを備え、係止機構の部分同士が相互に連結されると、ハウジングおよびベースは相互に固く保持され、注射針はハウジングで覆われる。
【0008】
本発明はまた単一片の注射針アセンブリすなわち安全装置に関する。安全装置は、シリンジとともに利用され、前述されるように、係止機構の各部がベースおよびハウジングに形成される。
【0009】
添付の図面とともに本発明の以下の説明が参照されれば、本発明は明らかにされ、本発明自体は最もよく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】自立して立つ本発明に係る安全装置の斜視図であり、ハウジングを断面で示す。
【図2】装置のハウジングおよびベースが相互に向かって移動する際の本発明に係る安全装置の図であり、ハウジングを断面で示す。
【図3】完全に移動した位置における装置を示し、係止機構のロッキングスナップが噛み合った状態を示す。
【図4】本発明に係る装置の他の斜視図である。
【図5】図4の安全装置の平面図である。
【図6】図4の安全装置の側面図である。
【図7】図5のA−A線に沿った断面図である。
【図8】図5に示されるAの詳細を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面を参照すると、本発明に係る安全装置は、ベース2と、リビングヒンジ6を介してベース2に旋回自在に連結されるハウジング4とを備える注射針アセンブリに関する。注射針8はベース2の先端部10に取り付けられる。注射針8は、金型成型によりベース2の先端12に一体化されてもよく、安全装置が金型から取り外された後に先端12に取り付けられてもよい。ベース2の基端部14はキャビティを有するように設計される。キャビティは、図示されないシリンジや他の液体貯蔵装置に噛み合わせられる。ベース2にはルアーコネクタ16が形成される。
【0012】
ベース2の先端部10には複数の突起18a〜18cが規定される。ハウジング4に面する位置でベース2の先端部10から係止機構20が突き出る。係止機構20は、後述のように、全係止機構すなわち全ロック機構の一部を構成する。
【0013】
ハウジング4はリビングヒンジ6を介してベース2に連結される。ハウジング4は、後壁24で連結される2つの側壁22を有する。ハウジング4には側壁22でスロットすなわち通路26が規定される。図2に示されるように、ハウジング4およびベース2が相互に旋回すると、注射針8は通路26を通過する。
【0014】
後壁24から第2の係止機構すなわちロック機構28が突き出る。ロック機構28は2つの把持突起30を備える。把持突起30同士の間には開口32が形成される。図5および図7の断面図に最もよく示されるように、各把持突起30はその先端34において内側に折り曲げられる。把持突起30で規定される空間は、図5および図8の拡大図に最もよく示されるように、装置のベース2に形成される係止機構20を収容する大きさに形成される。
【0015】
図8に示される本実施形態に係る係止機構20は、ベース2の先端部10に沿って縦方向に突き出る突起すなわち錨の形状を有する。錨20は前面35と矢形状の2つの突起36とを有する。突起36の前面36aは所定の角度で傾斜することから、係止機構20が係止機構28に出合うと、錨突起36は、把持突起30の傾斜する内側端と容易に協働して、これらの把持突起に容易に係合する。係止機構20の背面36bと、係止機構30の内側折り曲げ指状端34とは協働して、係止機構20および係止機構30の相互の離隔を規制する。その結果、ハウジング4およびベース2は確実に取り外し不能に結合される。こうして、図2および図3に最もよく開示されるように、ハウジング4およびベース2が相互に旋回すると、ベース2の係止機構20はハウジング4の係止機構28に出合う。その時、係止機構20は係止機構30にぱちんとはまり、図3に最もよく示されるように、両方の係止機構が相互に連結される。前述のように、係止機構20および係止機構28はそれぞれ、本発明に係る安全装置の全係止機構すなわち全連結機構の一部とみなされる。
【0016】
各側面22はその基端部に拡張部38を有する。これらの拡張部38は、ハウジング4の後面24から突き出る係止機構28を保護する。ハウジング4がベース2に向かって旋回して注射針8を覆う際、係止機構28が係止機構20に連結されると、ハウジング4の拡張部38は、連結された係止機構への接触を規制する。その結果、ベース2からハウジング4の取り外しの試みは妨げられる。
【0017】
ハウジング4にはフック機構40が一体化される。ハウジング4がベース4に向かって旋回して注射針8を覆うと、フック機構40は注射針8をつかむ。注射針8が、フック40の先端を通過してぱちんとはまり、フック機構40の先端の裏側で保持されると、フック機構40は注射針8を不動に保持する。
【0018】
図2に最もよく開示されるように、フック機構40および係止機構28の配置、並びにハウジング4の後面24から突き出る前述の機構の突き出しに加えて、ハウジング4およびベース2がお互いに向かって相互に旋回する際、注射針8および係止機構20がフック機構40および係止機構28と実質的に同時に接触するように構成されている。その結果、注射針8およびベース2は実質的に同時に固定される。ハウジング4の背面で注射針およびベースが連結されれば、注射針8はハウジング4で確実に覆われ、再び外側に露出しない。
【0019】
ハウジングの後壁およびベースから係止機構が突き出て、かつ、係止機構20がベース2の先端部に沿って縦方向に延びるように設計されることから、ハウジング4およびベース2の結合がフック機構40による注射針8の把持並びに係止機構間の結合によって実現されるので、ハウジング4およびベース2の結合は一層確実に実現される。こうして、ハウジングの後壁から2つの係止点、すなわち、係止機構の連結とフックによる注射針の把持とが実現されることから、ハウジングはベースに一層確実に保持され、その結果、注射針は確実に覆われる。しかも、連結した係止機構への接触が規制されることから、注射針8はフック40からはずれることはない。
【0020】
ベース2およびハウジング4、並びに係止機構20、28およびフック機構40は、同じ型から一体化された単一ユニットとして形成される。これらは例えば射出成形に基づき形成されればよい。
【0021】
使用に先立って、注射針8は、ベース2の先端部10に嵌め合わせられる図示されない鞘で覆われる。さらに、本発明に係る安全装置は、異なる径を有する多くの他の注射針に合わせて成型される。本発明の注射針アセンブリでは、ベースに装着される注射針の径に応じて、安全装置は、予め決められた色に色分けされる。その結果、鞘で覆われる注射針8を見なくても、使用者は注射針の径を容易に確認することができる。こうして、本発明に係る安全装置の成型された単一片ユニットは、ベースに取り付けられる特定の注射針の径を示す予め決められた色に色分けされる。装置の本体に対する注射針の色分けの慣例に関する詳細な説明は、2004年1月7日に出願日を有する出願番号10/751982の出願で提供される。出願番号10/751982の出願の開示は参照文献としてここに組み込まれる。
【0022】
安全装置のベースに形成される係止機構の代替実施例は図9および図10に示される。図9に示される装置と図1〜図8に示される装置とは錨すなわち突起20’の形状に違いがある。図10に拡大されて詳細が示されるように、図8に示される係止機構20の傾斜する側面36aと対照的に、係止機構20’は湾曲する前面20’fを有する。さらに、突起20’の背面20’bは内側に向かって角度を有しない。各指状突起30の先端の形状は、突起20’の先端が指状突起の間に移動してその先端を通過すると、その先端が各背面20’bに不動に把持されるように調整される。前述の実施例と同様に、係止機構30および20’は、フック40が、ベース2の先端10から突き出る図示されない注射針に接触すると実質的に同時に接触する。
【0023】
図11〜図15に示される安全装置の係止機構は、前述に図示される係止機構と異なる。特に、ハウジング4の後壁24から突き出る係止機構は、図17に拡大されて詳細に最もよく示されるように、フック42の形状を有する。フック42は突起42aと先端42bとを備える。安全装置のベース2の先端部10でリブ44の形状を有するラッチがフック42と協働する。リブ44は、ベース2の先端部10の全長に沿って実質的に縦方向に延びる。リブ44には開口46が形成される。ハウジング4およびベース2が相互に向かって移動すると、フック42の先端42bは開口46に係り合う。図19に完全に移動した位置で最もよく示されるように、フック42がリブ44に連結されると、安全装置のハウジング4およびベース2は相互に不動に保持される。図12に示されるように、フック42の先端42bは、リブ44の開口46から延びる結果、リブ44に固く係り合う。図12はまた、フック40でつかまれる注射針8を示す。こうして、二重フック安全装置は、図11〜図15に示される安全装置の実施例で実現される。
【0024】
図14は、ハウジング4の平面図であり、ハウジング4がベース2から離れる方向に旋回した後を示す。この図では、フック40、42は明確に図示される。安全装置の側面図を示す図15では、同様に、リブ44およびその開口46が明確に図示される。図16にはラッチリブの拡大詳細図が示される。図18は、図13の安全装置のA−A線に沿った断面図を示す。前述のように、ハウジングに形成される係止機構とベースとが完全に連結される完全に移動した安全装置は図19に示される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦軸に沿って注射針を突き出すベースと、前記ベースに旋回自在に連結されて、後壁で接続される2つの側壁、および、前記後壁から突き出る一方の係止機構を有するハウジングと、前記ベースから突き出て前記一方の係止機構に噛み合うように設計される他方の係止機構とを備え、前記ハウジングが前記ベースに向かって旋回すると、前記係止機構は、相互に連結されて前記ハウジングおよび前記ベースを相互に固く固定して前記注射針を覆うことを特徴とする注射針アセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載の注射針アセンブリにおいて、前記係止機構の一方は1対の指状突起を備え、前記係止機構の他方は、前記指状突起の間に移動して前記指状突起で保持される突起を備え、前記突起は、前記ベースの先端部に沿って縦方向に形成されることを特徴とする注射針アセンブリ。
【請求項3】
請求項1に記載の注射針アセンブリにおいて、前記後壁から延び、前記ベースに対して前記ハウジングが縦軸に沿って相対移動して前記注射針を覆うと、取り外し不能に前記注射針をつかむフックをさらに備え、当該フックは、前記係止機構同士が連結されると実質的に同時に前記注射針をつかむことを特徴とする注射針アセンブリ。
【請求項4】
請求項1に記載の注射針アセンブリにおいて、前記ベース、前記ハウジングおよび前記係止機構は単一型から単一片として一体的に形成され、前記単一片はシリンジとの利用に適することを特徴とする注射針アセンブリ。
【請求項5】
請求項1に記載の注射針アセンブリにおいて、前記ハウジングが前記ベースに固く固定されると、前記側壁は前記係止機構への接触を規制するように設計されることを特徴とする注射針アセンブリ。
【請求項6】
請求項1に記載の注射針アセンブリにおいて、前記ハウジングおよびベースは、前記注射針の径を示す予め決められた色を有する単一片ユニットとして成型されることを特徴とする注射針アセンブリ。
【請求項7】
請求項1に記載の注射針アセンブリにおいて、前記係止機構の一方は1つのフックを備え、前記係止機構の他方は、前記ベースに形成されて、前記ハウジングおよび前記ベースが相互に向かって旋回する際に前記フックが係り合う開口を有するリブを備えることを特徴とする注射針アセンブリ。
【請求項8】
請求項7に記載の注射針アセンブリにおいて、前記後壁から突き出て、前記ハウジングおよび前記ベースが相互に移動して前記注射針を覆うと、前記注射針を取り外し不能につかむ他方のフックをさらに備え、当該他方のフックは、前記一方のフックが前記リブの前記開口を介して前記リブに係り合うと実質的に同時に前記注射針をつかむことを特徴とする注射針アセンブリ。
【請求項9】
シリンジとの利用に適する単一片の注射針アセンブリであって、ハウジングに旋回自在に連結されるベースを備え、前記ハウジングは、後壁と、後壁から突き出て、前記ハウジングが前記ベースに向かって旋回して前記ベースから縦方向に突き出る注射針を覆うと、前記ベースから延びる他方の係止機構に接触する一方の係止機構とを有し、前記係止機構は、相互に固く連結されて、前記注射針が前記ハウジングで覆われると前記ハウジングおよび前記ベースの相互の離隔を規制することを特徴とする注射針アセンブリ。
【請求項10】
請求項9に記載の注射針アセンブリにおいて、前記係止機構の一方は1対の指状突起を備え、前記係止機構の他方は、前記指状突起の間に移動して前記指状突起に保持される突起を備え、前記突起は、前記ベースの先端部に沿って縦方向に形成されることを特徴とする注射針アセンブリ。
【請求項11】
請求項9に記載の注射針アセンブリにおいて、前記後壁から突き出て、前記縦軸に沿って前記ハウジングが移動して前記注射針を覆うと、前記注射針を取り外し不能につかむフックをさらに備え、当該フックは、前記係止機構同士が連結されると実質的に同時に前記注射針をつかむことを特徴とする注射針アセンブリ。
【請求項12】
請求項9に記載の注射針アセンブリにおいて、前記ベース、前記ハウジングおよび前記係止機構は単一ユニットとして一体的に形成され、前記単一ユニットは、前記注射針の径に対応する予め決められた色に色分けされることを特徴とする注射針アセンブリ。
【請求項13】
請求項9に記載の注射針アセンブリにおいて、前記側壁は、前記注射針が前記ハウジングで覆われると、前記係止機構への接触を規制するように構成されることを特徴とする注射針アセンブリ。
【請求項14】
請求項9に記載の注射針アセンブリにおいて、前記係止機構の一方はフックを備え、前記係止機構の他方は、前記ベースに形成されるリブを備え、当該リブは、前記ハウジングおよび前記ベースが相互に向かって旋回する際に前記フックが係り合う開口を有することを特徴とする注射針アセンブリ。
【請求項15】
請求項14に記載の注射針アセンブリにおいて、前記後壁から突き出て、前記ハウジングおよび前記ベースが相互に移動して前記注射針を覆うと、前記注射針を取り外し不能につかむ他方のフックをさらに備え、当該他方のフックは、前記フックが前記リブの前記開口を介して前記リブに係り合うと実質的に同時に前記注射針をつかむことを特徴とする注射針アセンブリ。
【請求項16】
基端でシリンジに噛み合い自在で先端に注射針を受け入れるベースと、前記ベースに旋回自在に連結されて、前記ハウジングが前記ベースに向かって旋回して前記注射針を覆う際に、前記注射針を通過させるスロットを形成する後壁および2つの側壁を有するハウジングと、前記側壁から突き出る一方の係止機構とを備え、前記一方の係止機構は他方の係止機構と協働し、前記他方の係止機構は、前記ハウジングが旋回して前記注射針を覆うと相互に取り外し不能に前記一方および他方の係止機構を連結させる位置で前記ベースから突き出ることを特徴とする安全装置。
【請求項17】
請求項16に記載の安全装置において、前記各側壁は、前記係止機構が前記ハウジングおよび前記ベースを相互に連結すると、前記係止機構への接触を規制する基端拡張部を有するように設計されることを特徴とする安全装置。
【請求項18】
請求項16に記載の安全装置において、前記ハウジングおよび前記ベースは単一ユニットとして成型され、前記ハウジングおよび前記ベースは、前記注射針の径を示す予め決められた色に色分けされることを特徴とする安全装置。
【請求項19】
請求項16に記載の安全装置において、前記係止機構の一方は1対の指状突起を備え、前記他方の係止機構は、前記指状突起の間に移動して前記指状突起に固く保持される突起を備え、前記突起は、前記ベースの先端部に沿って縦方向に形成されることを特徴とする安全装置。
【請求項20】
請求項16に記載の安全装置において、前記係止機構の一方は、前記側壁から延びるフックを備え、前記ハウジングが移動して前記注射針を覆うと、フックは取り外し不能に前記注射針をつかみ、前記フックは、前記係止機構の前記部分が連結されると実質的に同時に前記注射針をつかむことを特徴とする安全装置。
【請求項21】
請求項16に記載の安全装置において、前記係止機構の一方は1つのフックを備え、前記係止機構の他方は、前記ベースに形成されるリブを備え、前記リブは、前記ハウジングおよび前記ベースが相互に向かって旋回すると、前記フックが係り合う開口を有することを特徴とする安全装置。
【請求項22】
請求項16に記載の安全装置において、前記後壁から突き出て、前記ハウジングおよび前記ベースが相互に移動して前記注射針を覆うと、取り外し不能に前記注射針をつかむ他方のフックをさらに備え、当該他方のフックは、前記フックが前記リブの前記開口を介して前記リブに係り合うと実質的に同時に前記注射針をつかむことを特徴とする安全装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−189142(P2011−189142A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−104138(P2011−104138)
【出願日】平成23年5月9日(2011.5.9)
【分割の表示】特願2007−550413(P2007−550413)の分割
【原出願日】平成18年1月4日(2006.1.4)
【出願人】(505397690)スミスズ メディカル エイエスディー インコーポレイテッド (20)
【Fターム(参考)】