安全部材の作動部材のための固定化手段を有する形成工具
中央部を介して工具端と連結され、折り曲げプレスの受け構造の中に受け入れるための受け構造端22を有する本体21と、受け構造端22の平らな面を越えて突出可能な少なくとも1つの安全部材23と、第1方向へ動かすことができ、安全部材23と連結された作動部材24と、を備えるプレス工具20のような形成装置において、固定化手段28,29が作動部材24を動けなくする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプレス工具のような形成装置に関する。そのプレス工具は、中央部を介して工具端と連結され、折り曲げプレスの受け構造の中に受け入れるための受け構造端を有する本体と、受け構造端の平らな面を越えて突出可能な少なくとも1つの安全部材と、第1方向へ動かすことができ、安全部材と連結された作動部材と、を備えている。
【背景技術】
【0002】
そのような装置は、EP−A−0494714により公知である。この文献では、安全部材が作動部材によって操作されるプレス工具について述べられている。安全部材は、受け構造の長手方向にほぼ直行する、折り曲げプレスの受け構造への直接挿入及び折り曲げプレスの受け構造からの取り外しができるようにしている。
【0003】
この文献の実施形態では、安全部材は受け構造の側面から延びている。US−A−6467327では、受け構造の頂面から延びる安全部材を備えた実施形態が開示されている。
【0004】
プレス工具が受け構造から少なくとも部分的に落ちる結果として、時には、作動部材は、偶然に操作される。安全部材の偶発的な作動を回避することが本発明の目的である。
【0005】
EP−A−1493506では、ロックできる安全部材を有するプレス工具が述べられている。この文献では、受け構造の中で工具を操る間に安全部材に付勢されたスプリングが工具ホルダから外れるという問題の解決策を提供している。受け構造で工具をスライドさせることによって、工具が受け構造から落ちる原因となる安全部材が内側へ押し付けられることはあり得る。
【0006】
EP−A−1493506では、ロックされた状況で安全部材が、固定された安全部材のようになる安全部材のロックを提供している。ロックされた安全部材を有する工具を取り外すためには、安全部材を最初に解除しなければならず、その後、安全部材を外すことができる。このことは、ロックされたドアと類似である。ドアのロックをキーを使用することにより最初に解除しなければならず、その後に、ドアハンドルを操作することによりドアを開けることができる。そのため、EP−A−1493506のロックができる安全部材は受け構造から工具を取り外すために追加の操作が必要である。
【0007】
この実施形態の別の不利な点は、安全部材がロックされると、受け構造の長手方向にほぼ直交する受け構造の中に工具を挿入することができなくなる点である。ロックされた安全部材を有する工具の挿入がそれでもなお試みられると、安全部材の受け構造を損傷さえし得る。
【0008】
さらに、EP−A−1493506の別の不利な点は、ロックされていない状態では、工具を規制されていない方法で取り外すことができる。安全部材に付勢されたスプリングは、受け構造から工具を引き出すのに必要な力を決定する。スプリングが弱いならば、工具は自発的に落ちさえする。
【特許文献1】EP−A−0494714
【特許文献2】US−A−6467327
【特許文献3】EP−A−1493506
【発明の開示】
【0009】
ロックができる安全部材を提供することが本発明の目的ではなく、作動部材の偶然に操作されることを回避することが本発明の目的であるのは明白である。
【0010】
この目的は、作動部材を動けなくするための固定化手段(immobilizing means)によって特徴づけられる本発明によって達成される。作動部材を動けなくすることによって、安全部材を操作することはもはや不可能である。
【0011】
作動部材の固定により、意図する機能が実行できない固定された安全部材が必ずしももたらされるわけではない。そのため、安全部材は受け構造から工具が落ちるのを回避する一方で、固定された作動部材とともに、受け構造の長手方向にほぼ直交する挿入方向の受け構造の中へ、さらに工具を挿入することができる。しかしながら、作動部材が固定されている限り、受け構造の長手方向にほぼ直交する挿入方向と反対方向へ工具を取り出すことはできない。
【0012】
本発明にかかる装置の望ましい実施形態では、固定化手段は、第1方向への作動部材の動きを阻止するカムを備え、阻止するカムを越えて作動部材を動かすことができるように、作動部材の少なくとも一部分を第1方向と異なる第2方向へ動かすことができる。第2方向は第1方向にほぼ直交していることが望ましく、特に第2方向が受け構造の長手方向にほぼ直交していることが望ましい。
【0013】
カムは、偶然に作動部材が操作されるのを回避する。操作者は、最初に作動部材を第2方向へシフトすることを必要とする。その後、安全部材を操作できるように、作動部材を第1方向へ押し付けることができる。
【0014】
装置は、作動部材を阻止する位置に向かって第2方向へ押し付けるリーフスプリング又はコイルスプリングのようなスプリング手段を備えていることが望ましい。偶然に数回、作動部材に接触した後であっても、作動部材はそれでもなお、阻止された位置にあり、さらに作動部材を偶然に操作することができる位置にゆっくりと動かされないように、リーフスプリングは、作動部材が常に阻止された位置に戻されて押し付けられることを確実にする。
【0015】
カムは、本体に配置されることが望ましいが、作動部材で提供されてもよい。
【0016】
本発明にかかる装置の別の実施形態では、作動部材は、第2方向へ動かすことができる操作部を有している。この実施形態では、操作部は阻止され、第2方向へ動かされなければならない。その後、安全部材を作動させるために操作部を押し付けることができる。
【0017】
作動部材は、安全部材と剛結合していることが望ましい。安全部材を作動部材に剛結合させることにより、プレス工具の中で可動部分を少なくすることができる。これにより、操作の失敗が減少する。
【0018】
本発明にかかる装置の別の望ましい実施形態では、作動部材は作動方向へ延びるガイド部材を備え、固定化手段はガイド部材の動きを阻止する阻止手段を備える。作動部材を阻止するかわりに、工具本体の内部で作動部材を案内するガイド部材の動きを阻止することもありうる。
【0019】
別の望ましい実施形態では、阻止手段は、本体に配置され、ガイド部材の動きを阻止する位置にスライドできるスライド部材を備えている。このスライド部材は阻止する位置に向かって付勢されたスプリングであってもよい。作動部材を操作する前に、操作者が、スライド部材をスライドさせなければならない。
【0020】
本発明にかかるプレス工具のさらなる別の実施形態では、拡張部材が拡張していない状態のガイド部材の動きを阻止し、拡張している状態の拡張部材を移動させる拡張作動部材に対してガイド部材を阻止しないように、阻止手段はガイド部材に相対的に配置された拡張部材を備えている。明らかに、逆の状況も実現可能である。拡張部材は拡張している状態で動きを阻止し、拡張していない状態で阻止を解除している。
【0021】
拡張部材はガイド部材と同軸に配置されていることが望ましい。さらに、拡張をすること及び拡張をしなくすることを、作動システムによって制御してもよい。
【0022】
この拡張部材は、リングと、リングの軸に向かって延び、リングに対して配置されたフィンガーとを備えていてもよく、拡張作動部材は、リングの内径よりも小さな直径を有するピンである。ピンを拡張部材の中に押しこむことによって、作動部材を操作できるように、拡張部材のフィンガーを外側へ押し付けてガイド部材の場所を提供する。
【0023】
本発明にかかる装置のさらなる別の実施形態では、安全部材が本体にスライド可能に配置され、作動部材が本体にスライド可能に配置され、さらに作動部材と安全部材の間で結合されたレバーを備え、固定化手段は、非係合位置から係合位置へレバーを動かすレバー作動部材を備えている。レバーが非係合位置にあると、作動部材を操作できるが、これにより、安全部材には何の影響もない。結果として、作動部材は、意図する機能を実行する際には固定されている。作動部材を操作することにより安全部材を操作できるように、レバー作動部材を操作することにより、レバーは係合位置に置かれる。
【0024】
レバー作動部材は作動部材とほぼ同軸に配置されていることが望ましい。作動部材は作動方向へ延びるガイド部材を備え、レバー作動部材はガイド部材によってスライド可能に案内される。これにより、本発明にかかる装置の費用対効果の優れた実施形態が提供できる。
【0025】
レバーはリーフスプリングであることが望ましい。これにより、レバー作動部材により操作すると、レバーの形状を変化させることができる。これにより、安全部材と作動部材でのレバーの係合をより良くする可能性を提供する。
【0026】
これらと本発明の他の特徴は、添付図面により説明されるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
図1A乃至1Eは本発明の第1実施形態1を示す。工具2は、折り曲げプレスの受け構造3の中へ挿入されている。工具2は、作動部材5に剛結合された安全部材4を有している。作動部材5は、ガイド部材6に案内されている。図1Aに示すように、スプリング7が作動部材5の初期位置に作動部材5を押さえている。安全部材4は、受け構造の端面を越えて外側へ突出している。しかしながら、安全部材が頂面に位置し、その意図された機能から逸脱することなく、平らな面を越えてさらに延びて突出することもあり得る。
【0028】
図1Bでは、工具2は受け構造3の中に挿入されている。安全部材4は斜めになった部分を有する結果として内側へ押し付けらている。
【0029】
図1Cでは、工具2は、作動部材5が受け構造3の長手方向に直交する、工具本体2に対する第2方向へシフトするように少し下方にシフトしている。結果として、作動部材5は、カム10に阻止され、作動部材5が操作されるのを回避している。
【0030】
図1Dでは、工具2は、受け構造3にクランプされている。このことは、工具2の頂部8が受け構造3の中で空隙の天井と隣接している図1Dから明白である。安全部材4は、空隙9の中へ延び、クランプ力が取り除かれるとすぐに、工具が受け構造3から落ちるのを回避している。このことは、図1Cに示されている。
【0031】
工具2を受け構造3から取り除かなければならないならば、クランプ力を取り除き、図1Eで示す位置で工具2を保持しなければならない。この位置においてのみ、安全部材4を工具本体の中に引っ込められるように、作動部材5を内側に押し付けることができる。工具2が図1Eで示す位置に保持されないならば、工具2は図1Cで示す位置へ下向きにスライドするだろう。この位置では、作動部材5は、カム10によって阻止され、作動部材5が操作されることを回避する。
【0032】
図2A及び2Bは本発明にかかるプレス工具の第2実施形態20を示す。工具20は、本体21と、受け構造端22を有している。この受け構造端22には、作動部材24に剛結合された安全部材23が配置されている。作動部材24は、ガイド部材25に案内されている。作動部材24は、ガイド部材25の動きと一致して垂直方向及び水平方向に移動できる。コイルスプリング27は作動部材を押し付ける結果、本体21から安全部材23を押し出す一方で、リーフスプリング26は、作動部材24を下向きに押し付けている。
【0033】
本体21は、作動部材24が偶然に操作されるのを回避するカム28及びカム29を有している。操作者が、最初に、作動部材24を両方のカム28,29の間の中央位置まで動かさなければならない。その後、作動部材24を内側に押し付けることができ、結果として、安全部材23を操作することができる(図2B参照)。
【0034】
図3A乃至3Cは本発明にかかる工具の第3実施形態30を示す。この工具は、本体31と受け構造端32を有している。安全部材33は工具本体31の中に配置され、作動部材34によって操作される。作動部材34は、ガイド部材35に案内され、図3Aに示す作動部材34の位置に向かってコイルスプリング36によって押し付けられている。作動部材34は、第2方向に移動できる操作部37を有している。操作部37は、リーフスプリング38によって下向きに押し付けられている。
【0035】
操作部37が図3Aに示す位置にあると、本体31はカムの役割を果たす。このことは、作動部材34が偶然に操作されるのを回避する。操作者は、作動部材を内側に押し付けることができ、結果として、安全部材33を操作できるようにするために、作動部材34の操作部37を上向きに動かさなければならない(図3B及び3B参照)。本実施形態は、安全部材33は工具本体31の内部でシフトしない点及び作動部材の操作が受け構造での工具の位置に依存しないという有利な点を有している。
【0036】
図4A及び4Bは、本発明の第4実施形態40を示す。本実施形態40は、工具本体41と、受け構造端42を有している。受け構造端42には、作動部材44によって操作される安全部材43が配置されている。この作動部材44は、ガイド部材45に案内され、スプリング46によって図4Aに示す位置に押し付けられている。図4Bは、本実施形態40の側面を示す。スライド部材47が配置され、開口48を有している。このスライド部材は作動部材44を操作できないようにガイド部材45を、示す位置で阻止している。スライド部材47をスライドさせた後のみ、作動部材44を操作でき、結果として、安全部材43を受け構造端42の中へと引っ込めることができる。
【0037】
図5は、本発明の第5実施形態50を示す。工具50は、受け構造端52を有する本体を備えている。この受け構造端52は、ガイドピン54に案内される安全部材を有している。安全部材53は、ガイド部材56に案内される作動部材55によって操作される。ガイド部材56の後ろには、フィンガー58を有する拡張部材57がある。フィンガー58は拡張部材57の中心軸51に向かって延びている。フィンガー58を外側へ曲げ、かつ、ガイド部材56の通路を提供するように、拡張作動部材59を拡張部材57の中へ押し付けることができる。そうなると、作動部材55を押し付けることができ、ガイド部材56は拡張部材57を通ってスライドするだろう。
【0038】
図6A乃至6Cは、本発明にかかる工具の第6実施形態を示す。本実施形態60は、工具本体と受け構造端62を有している。受け構造端62は、受け構造端62の中にスライドできる安全部材63を有している。安全部材63は、コイルスプリング64によって押し付けられている。
【0039】
さらに、工具60は、安全部材63から独立した工具本体の中にスライドできる作動部材65を有している。作動部材65は、ガイド部材66に案内される。
【0040】
リーフスプリング67は、工具本体61に配置された一方の側面にある。レバー作動部材68は、ガイド部材66と同軸に配列され、スプリング61によって押し付けられている。
【0041】
図6Aでは、レバー67は外れており、作動部材65が操作されると、安全部材63は図示された位置になる。
【0042】
図6Bでは、レバー作動部材68は、レバー67が変形し、安全部材63の空隙69の中へ係合するように押し付けられる。作動部材65が押し付けられると、安全部材63を同伴させてレバー67に対して押圧する(図6C参照)。
【0043】
図7A及び7Bは、本発明にかかるプレス工具70の第7実施形態を示す。本実施形態は、図4A及び4Bの実施形態と共通点がある。
【0044】
工具70は、安全部材が拡張位置に向かってスプリング74によって押し付けられた安全部材73が配置された受け端72を有している。
【0045】
作動部材75は、図7Aに示す位置にスプリング76によって押し付けられている。作動部材75は、安全部材73が後退位置へ安全部材73を押圧している。
【0046】
しかしながら、安全部材73は、工具70を作動部材75の状態とは独立して受け構造の中に挿入できるように自由に動くことができる。
【0047】
作動部材75は、スライド部材78によって阻止することができるガイドピン77に案内される。図7Bに示すように、スライド部材78は、スライド部材78が阻止位置に向かって常に押し付けられるように、スプリング79によってばね荷重がかけられている。そのため、作動部材75を内側に押し付けることができ、安全部材73を操作する非阻止位置に向かってスライド部材が動かされない限り、作動部材75は、常に固定されている。
【0048】
図7A及び7Bに示すような自由に動かすことができる安全部材形状は、図3,4及び5に示す実施形態にも同様に取り入れられている。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1A】本発明にかかるプレス工具の第1実施形態を示す断面図。
【図1B】本発明にかかるプレス工具の第1実施形態を示す断面図。
【図1C】本発明にかかるプレス工具の第1実施形態を示す断面図。
【図1D】本発明にかかるプレス工具の第1実施形態を示す断面図。
【図1E】本発明にかかるプレス工具の第1実施形態を示す断面図。
【図2A】本発明にかかるプレス工具の第2実施形態を示す図。
【図2B】本発明にかかるプレス工具の第2実施形態を示す図。
【図3A】本発明にかかるプレス工具の第3実施形態を示す断面図。
【図3B】本発明にかかるプレス工具の第3実施形態を示す断面図。
【図3C】本発明にかかるプレス工具の第3実施形態を示す断面図。
【図4A】本発明にかかるプレス工具の第4実施形態を示す図。
【図4B】本発明にかかるプレス工具の第4実施形態を示す図。
【図5】本発明にかかるプレス工具の第5実施形態を示す断面図。
【図6A】本発明にかかるプレス工具の第6実施形態を示す断面図。
【図6B】本発明にかかるプレス工具の第6実施形態を示す断面図。
【図6C】本発明にかかるプレス工具の第6実施形態を示す断面図。
【図7A】本発明にかかるプレス工具の第7実施形態を示す図。
【図7B】本発明にかかるプレス工具の第7実施形態を示す図。
【符号の説明】
【0050】
2,20,50,60,70 工具
3 受け構造
4,23,33,43,53,63,73 安全部材
5,24,34,44,55,65,75 作動部材
6,25,35,45,56,66 ガイド部材
7,46,74,76,79 スプリング
8 頂部
9,69 空隙
10,28,29 カム
21,31,41,61 本体
22,32,42,52,62 受け構造端
26,38,67 リーフスプリング
27,36,64 コイルスプリング
37 操作部
47,78 スライド部材
48 開口
51 中心軸
54,77 ガイドピン
57 拡張部材
58 フィンガー
59 拡張作動部材
68 レバー作動部材
72 受け端
【技術分野】
【0001】
本発明はプレス工具のような形成装置に関する。そのプレス工具は、中央部を介して工具端と連結され、折り曲げプレスの受け構造の中に受け入れるための受け構造端を有する本体と、受け構造端の平らな面を越えて突出可能な少なくとも1つの安全部材と、第1方向へ動かすことができ、安全部材と連結された作動部材と、を備えている。
【背景技術】
【0002】
そのような装置は、EP−A−0494714により公知である。この文献では、安全部材が作動部材によって操作されるプレス工具について述べられている。安全部材は、受け構造の長手方向にほぼ直行する、折り曲げプレスの受け構造への直接挿入及び折り曲げプレスの受け構造からの取り外しができるようにしている。
【0003】
この文献の実施形態では、安全部材は受け構造の側面から延びている。US−A−6467327では、受け構造の頂面から延びる安全部材を備えた実施形態が開示されている。
【0004】
プレス工具が受け構造から少なくとも部分的に落ちる結果として、時には、作動部材は、偶然に操作される。安全部材の偶発的な作動を回避することが本発明の目的である。
【0005】
EP−A−1493506では、ロックできる安全部材を有するプレス工具が述べられている。この文献では、受け構造の中で工具を操る間に安全部材に付勢されたスプリングが工具ホルダから外れるという問題の解決策を提供している。受け構造で工具をスライドさせることによって、工具が受け構造から落ちる原因となる安全部材が内側へ押し付けられることはあり得る。
【0006】
EP−A−1493506では、ロックされた状況で安全部材が、固定された安全部材のようになる安全部材のロックを提供している。ロックされた安全部材を有する工具を取り外すためには、安全部材を最初に解除しなければならず、その後、安全部材を外すことができる。このことは、ロックされたドアと類似である。ドアのロックをキーを使用することにより最初に解除しなければならず、その後に、ドアハンドルを操作することによりドアを開けることができる。そのため、EP−A−1493506のロックができる安全部材は受け構造から工具を取り外すために追加の操作が必要である。
【0007】
この実施形態の別の不利な点は、安全部材がロックされると、受け構造の長手方向にほぼ直交する受け構造の中に工具を挿入することができなくなる点である。ロックされた安全部材を有する工具の挿入がそれでもなお試みられると、安全部材の受け構造を損傷さえし得る。
【0008】
さらに、EP−A−1493506の別の不利な点は、ロックされていない状態では、工具を規制されていない方法で取り外すことができる。安全部材に付勢されたスプリングは、受け構造から工具を引き出すのに必要な力を決定する。スプリングが弱いならば、工具は自発的に落ちさえする。
【特許文献1】EP−A−0494714
【特許文献2】US−A−6467327
【特許文献3】EP−A−1493506
【発明の開示】
【0009】
ロックができる安全部材を提供することが本発明の目的ではなく、作動部材の偶然に操作されることを回避することが本発明の目的であるのは明白である。
【0010】
この目的は、作動部材を動けなくするための固定化手段(immobilizing means)によって特徴づけられる本発明によって達成される。作動部材を動けなくすることによって、安全部材を操作することはもはや不可能である。
【0011】
作動部材の固定により、意図する機能が実行できない固定された安全部材が必ずしももたらされるわけではない。そのため、安全部材は受け構造から工具が落ちるのを回避する一方で、固定された作動部材とともに、受け構造の長手方向にほぼ直交する挿入方向の受け構造の中へ、さらに工具を挿入することができる。しかしながら、作動部材が固定されている限り、受け構造の長手方向にほぼ直交する挿入方向と反対方向へ工具を取り出すことはできない。
【0012】
本発明にかかる装置の望ましい実施形態では、固定化手段は、第1方向への作動部材の動きを阻止するカムを備え、阻止するカムを越えて作動部材を動かすことができるように、作動部材の少なくとも一部分を第1方向と異なる第2方向へ動かすことができる。第2方向は第1方向にほぼ直交していることが望ましく、特に第2方向が受け構造の長手方向にほぼ直交していることが望ましい。
【0013】
カムは、偶然に作動部材が操作されるのを回避する。操作者は、最初に作動部材を第2方向へシフトすることを必要とする。その後、安全部材を操作できるように、作動部材を第1方向へ押し付けることができる。
【0014】
装置は、作動部材を阻止する位置に向かって第2方向へ押し付けるリーフスプリング又はコイルスプリングのようなスプリング手段を備えていることが望ましい。偶然に数回、作動部材に接触した後であっても、作動部材はそれでもなお、阻止された位置にあり、さらに作動部材を偶然に操作することができる位置にゆっくりと動かされないように、リーフスプリングは、作動部材が常に阻止された位置に戻されて押し付けられることを確実にする。
【0015】
カムは、本体に配置されることが望ましいが、作動部材で提供されてもよい。
【0016】
本発明にかかる装置の別の実施形態では、作動部材は、第2方向へ動かすことができる操作部を有している。この実施形態では、操作部は阻止され、第2方向へ動かされなければならない。その後、安全部材を作動させるために操作部を押し付けることができる。
【0017】
作動部材は、安全部材と剛結合していることが望ましい。安全部材を作動部材に剛結合させることにより、プレス工具の中で可動部分を少なくすることができる。これにより、操作の失敗が減少する。
【0018】
本発明にかかる装置の別の望ましい実施形態では、作動部材は作動方向へ延びるガイド部材を備え、固定化手段はガイド部材の動きを阻止する阻止手段を備える。作動部材を阻止するかわりに、工具本体の内部で作動部材を案内するガイド部材の動きを阻止することもありうる。
【0019】
別の望ましい実施形態では、阻止手段は、本体に配置され、ガイド部材の動きを阻止する位置にスライドできるスライド部材を備えている。このスライド部材は阻止する位置に向かって付勢されたスプリングであってもよい。作動部材を操作する前に、操作者が、スライド部材をスライドさせなければならない。
【0020】
本発明にかかるプレス工具のさらなる別の実施形態では、拡張部材が拡張していない状態のガイド部材の動きを阻止し、拡張している状態の拡張部材を移動させる拡張作動部材に対してガイド部材を阻止しないように、阻止手段はガイド部材に相対的に配置された拡張部材を備えている。明らかに、逆の状況も実現可能である。拡張部材は拡張している状態で動きを阻止し、拡張していない状態で阻止を解除している。
【0021】
拡張部材はガイド部材と同軸に配置されていることが望ましい。さらに、拡張をすること及び拡張をしなくすることを、作動システムによって制御してもよい。
【0022】
この拡張部材は、リングと、リングの軸に向かって延び、リングに対して配置されたフィンガーとを備えていてもよく、拡張作動部材は、リングの内径よりも小さな直径を有するピンである。ピンを拡張部材の中に押しこむことによって、作動部材を操作できるように、拡張部材のフィンガーを外側へ押し付けてガイド部材の場所を提供する。
【0023】
本発明にかかる装置のさらなる別の実施形態では、安全部材が本体にスライド可能に配置され、作動部材が本体にスライド可能に配置され、さらに作動部材と安全部材の間で結合されたレバーを備え、固定化手段は、非係合位置から係合位置へレバーを動かすレバー作動部材を備えている。レバーが非係合位置にあると、作動部材を操作できるが、これにより、安全部材には何の影響もない。結果として、作動部材は、意図する機能を実行する際には固定されている。作動部材を操作することにより安全部材を操作できるように、レバー作動部材を操作することにより、レバーは係合位置に置かれる。
【0024】
レバー作動部材は作動部材とほぼ同軸に配置されていることが望ましい。作動部材は作動方向へ延びるガイド部材を備え、レバー作動部材はガイド部材によってスライド可能に案内される。これにより、本発明にかかる装置の費用対効果の優れた実施形態が提供できる。
【0025】
レバーはリーフスプリングであることが望ましい。これにより、レバー作動部材により操作すると、レバーの形状を変化させることができる。これにより、安全部材と作動部材でのレバーの係合をより良くする可能性を提供する。
【0026】
これらと本発明の他の特徴は、添付図面により説明されるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
図1A乃至1Eは本発明の第1実施形態1を示す。工具2は、折り曲げプレスの受け構造3の中へ挿入されている。工具2は、作動部材5に剛結合された安全部材4を有している。作動部材5は、ガイド部材6に案内されている。図1Aに示すように、スプリング7が作動部材5の初期位置に作動部材5を押さえている。安全部材4は、受け構造の端面を越えて外側へ突出している。しかしながら、安全部材が頂面に位置し、その意図された機能から逸脱することなく、平らな面を越えてさらに延びて突出することもあり得る。
【0028】
図1Bでは、工具2は受け構造3の中に挿入されている。安全部材4は斜めになった部分を有する結果として内側へ押し付けらている。
【0029】
図1Cでは、工具2は、作動部材5が受け構造3の長手方向に直交する、工具本体2に対する第2方向へシフトするように少し下方にシフトしている。結果として、作動部材5は、カム10に阻止され、作動部材5が操作されるのを回避している。
【0030】
図1Dでは、工具2は、受け構造3にクランプされている。このことは、工具2の頂部8が受け構造3の中で空隙の天井と隣接している図1Dから明白である。安全部材4は、空隙9の中へ延び、クランプ力が取り除かれるとすぐに、工具が受け構造3から落ちるのを回避している。このことは、図1Cに示されている。
【0031】
工具2を受け構造3から取り除かなければならないならば、クランプ力を取り除き、図1Eで示す位置で工具2を保持しなければならない。この位置においてのみ、安全部材4を工具本体の中に引っ込められるように、作動部材5を内側に押し付けることができる。工具2が図1Eで示す位置に保持されないならば、工具2は図1Cで示す位置へ下向きにスライドするだろう。この位置では、作動部材5は、カム10によって阻止され、作動部材5が操作されることを回避する。
【0032】
図2A及び2Bは本発明にかかるプレス工具の第2実施形態20を示す。工具20は、本体21と、受け構造端22を有している。この受け構造端22には、作動部材24に剛結合された安全部材23が配置されている。作動部材24は、ガイド部材25に案内されている。作動部材24は、ガイド部材25の動きと一致して垂直方向及び水平方向に移動できる。コイルスプリング27は作動部材を押し付ける結果、本体21から安全部材23を押し出す一方で、リーフスプリング26は、作動部材24を下向きに押し付けている。
【0033】
本体21は、作動部材24が偶然に操作されるのを回避するカム28及びカム29を有している。操作者が、最初に、作動部材24を両方のカム28,29の間の中央位置まで動かさなければならない。その後、作動部材24を内側に押し付けることができ、結果として、安全部材23を操作することができる(図2B参照)。
【0034】
図3A乃至3Cは本発明にかかる工具の第3実施形態30を示す。この工具は、本体31と受け構造端32を有している。安全部材33は工具本体31の中に配置され、作動部材34によって操作される。作動部材34は、ガイド部材35に案内され、図3Aに示す作動部材34の位置に向かってコイルスプリング36によって押し付けられている。作動部材34は、第2方向に移動できる操作部37を有している。操作部37は、リーフスプリング38によって下向きに押し付けられている。
【0035】
操作部37が図3Aに示す位置にあると、本体31はカムの役割を果たす。このことは、作動部材34が偶然に操作されるのを回避する。操作者は、作動部材を内側に押し付けることができ、結果として、安全部材33を操作できるようにするために、作動部材34の操作部37を上向きに動かさなければならない(図3B及び3B参照)。本実施形態は、安全部材33は工具本体31の内部でシフトしない点及び作動部材の操作が受け構造での工具の位置に依存しないという有利な点を有している。
【0036】
図4A及び4Bは、本発明の第4実施形態40を示す。本実施形態40は、工具本体41と、受け構造端42を有している。受け構造端42には、作動部材44によって操作される安全部材43が配置されている。この作動部材44は、ガイド部材45に案内され、スプリング46によって図4Aに示す位置に押し付けられている。図4Bは、本実施形態40の側面を示す。スライド部材47が配置され、開口48を有している。このスライド部材は作動部材44を操作できないようにガイド部材45を、示す位置で阻止している。スライド部材47をスライドさせた後のみ、作動部材44を操作でき、結果として、安全部材43を受け構造端42の中へと引っ込めることができる。
【0037】
図5は、本発明の第5実施形態50を示す。工具50は、受け構造端52を有する本体を備えている。この受け構造端52は、ガイドピン54に案内される安全部材を有している。安全部材53は、ガイド部材56に案内される作動部材55によって操作される。ガイド部材56の後ろには、フィンガー58を有する拡張部材57がある。フィンガー58は拡張部材57の中心軸51に向かって延びている。フィンガー58を外側へ曲げ、かつ、ガイド部材56の通路を提供するように、拡張作動部材59を拡張部材57の中へ押し付けることができる。そうなると、作動部材55を押し付けることができ、ガイド部材56は拡張部材57を通ってスライドするだろう。
【0038】
図6A乃至6Cは、本発明にかかる工具の第6実施形態を示す。本実施形態60は、工具本体と受け構造端62を有している。受け構造端62は、受け構造端62の中にスライドできる安全部材63を有している。安全部材63は、コイルスプリング64によって押し付けられている。
【0039】
さらに、工具60は、安全部材63から独立した工具本体の中にスライドできる作動部材65を有している。作動部材65は、ガイド部材66に案内される。
【0040】
リーフスプリング67は、工具本体61に配置された一方の側面にある。レバー作動部材68は、ガイド部材66と同軸に配列され、スプリング61によって押し付けられている。
【0041】
図6Aでは、レバー67は外れており、作動部材65が操作されると、安全部材63は図示された位置になる。
【0042】
図6Bでは、レバー作動部材68は、レバー67が変形し、安全部材63の空隙69の中へ係合するように押し付けられる。作動部材65が押し付けられると、安全部材63を同伴させてレバー67に対して押圧する(図6C参照)。
【0043】
図7A及び7Bは、本発明にかかるプレス工具70の第7実施形態を示す。本実施形態は、図4A及び4Bの実施形態と共通点がある。
【0044】
工具70は、安全部材が拡張位置に向かってスプリング74によって押し付けられた安全部材73が配置された受け端72を有している。
【0045】
作動部材75は、図7Aに示す位置にスプリング76によって押し付けられている。作動部材75は、安全部材73が後退位置へ安全部材73を押圧している。
【0046】
しかしながら、安全部材73は、工具70を作動部材75の状態とは独立して受け構造の中に挿入できるように自由に動くことができる。
【0047】
作動部材75は、スライド部材78によって阻止することができるガイドピン77に案内される。図7Bに示すように、スライド部材78は、スライド部材78が阻止位置に向かって常に押し付けられるように、スプリング79によってばね荷重がかけられている。そのため、作動部材75を内側に押し付けることができ、安全部材73を操作する非阻止位置に向かってスライド部材が動かされない限り、作動部材75は、常に固定されている。
【0048】
図7A及び7Bに示すような自由に動かすことができる安全部材形状は、図3,4及び5に示す実施形態にも同様に取り入れられている。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1A】本発明にかかるプレス工具の第1実施形態を示す断面図。
【図1B】本発明にかかるプレス工具の第1実施形態を示す断面図。
【図1C】本発明にかかるプレス工具の第1実施形態を示す断面図。
【図1D】本発明にかかるプレス工具の第1実施形態を示す断面図。
【図1E】本発明にかかるプレス工具の第1実施形態を示す断面図。
【図2A】本発明にかかるプレス工具の第2実施形態を示す図。
【図2B】本発明にかかるプレス工具の第2実施形態を示す図。
【図3A】本発明にかかるプレス工具の第3実施形態を示す断面図。
【図3B】本発明にかかるプレス工具の第3実施形態を示す断面図。
【図3C】本発明にかかるプレス工具の第3実施形態を示す断面図。
【図4A】本発明にかかるプレス工具の第4実施形態を示す図。
【図4B】本発明にかかるプレス工具の第4実施形態を示す図。
【図5】本発明にかかるプレス工具の第5実施形態を示す断面図。
【図6A】本発明にかかるプレス工具の第6実施形態を示す断面図。
【図6B】本発明にかかるプレス工具の第6実施形態を示す断面図。
【図6C】本発明にかかるプレス工具の第6実施形態を示す断面図。
【図7A】本発明にかかるプレス工具の第7実施形態を示す図。
【図7B】本発明にかかるプレス工具の第7実施形態を示す図。
【符号の説明】
【0050】
2,20,50,60,70 工具
3 受け構造
4,23,33,43,53,63,73 安全部材
5,24,34,44,55,65,75 作動部材
6,25,35,45,56,66 ガイド部材
7,46,74,76,79 スプリング
8 頂部
9,69 空隙
10,28,29 カム
21,31,41,61 本体
22,32,42,52,62 受け構造端
26,38,67 リーフスプリング
27,36,64 コイルスプリング
37 操作部
47,78 スライド部材
48 開口
51 中心軸
54,77 ガイドピン
57 拡張部材
58 フィンガー
59 拡張作動部材
68 レバー作動部材
72 受け端
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央部を介して工具端と連結され、折り曲げプレスの受け構造の中に受け入れるための受け構造端を有する本体と、
前記受け構造端の平らな面を越えて突出可能な少なくとも1つの安全部材と、
第1方向へ動かすことができ、前記安全部材と連結された作動部材と、を備えるプレス工具のような形成装置において、
前記作動部材を動けなくする固定化手段を特徴とする装置。
【請求項2】
前記固定化手段が前記第1方向への前記作動部材の動きを阻止する少なくとも1つのカムを備え、前記阻止カムを越えて前記作動部材を動かすことができるように、前記作動部材の少なくとも一部分を前記第1方向と異なる第2方向へ動かすことができることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第2方向が前記第1方向にほぼ直交し、望ましくは前記受け構造の長手方向にほぼ直交していることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記作動部材を阻止位置に向かって前記第2方向へ押し付けるリーフスプリング又はコイルスプリングのようなスプリング手段を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つのカムが前記本体に配置されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記作動部材が前記第2方向へ動かすことができる操作部を有していることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記作動部材が前記安全部材と剛結合していることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記作動部材が前記作動方向へ延びるガイド部材を備え、前記固定化手段が前記ガイド部材の動きを阻止する阻止手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記阻止手段が本体に配置され、前記ガイド部材の動きを阻止する位置にスライドできるスライド部材を備えることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
拡張部材が、拡張していない状態の前記ガイド部材の動きを阻止(または阻止を解除)し、拡張している状態の前記拡張部材を移動させる拡張作動部材に対して前記ガイド部材を阻止しない(または阻止する)ように、前記阻止手段が、前記ガイド部材に相対的に配置された前記拡張部材を備えることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記拡張部材が、リングと、前記リングの軸に向かって延び、前記リングに対して配置されたフィンガーとを備え、前記拡張作動部材が前記リングの内径よりも小さな直径を有するピンであることを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記安全部材が前記本体にスライド可能に配置され、また、前記作動部材が前記本体にスライド可能に配置され、さらに前記作動部材と前記安全部材の間で結合されたレバーを備え、前記固定化手段が非係合位置から係合位置へ前記レバーを動かすレバー作動部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記レバー作動部材が前記作動部材とほぼ同軸に配置されていることを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記作動部材が前記作動方向へ延びるガイド部材を備え、前記レバー作動部材が前記ガイド部材によってスライド可能に案内されることを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記レバーがリーフスプリングであることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
前記安全部材を前記本体でスライド可能に配置し、前記作動部材の作動と独立して拡張位置と後退位置の間を動かすことができることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項1】
中央部を介して工具端と連結され、折り曲げプレスの受け構造の中に受け入れるための受け構造端を有する本体と、
前記受け構造端の平らな面を越えて突出可能な少なくとも1つの安全部材と、
第1方向へ動かすことができ、前記安全部材と連結された作動部材と、を備えるプレス工具のような形成装置において、
前記作動部材を動けなくする固定化手段を特徴とする装置。
【請求項2】
前記固定化手段が前記第1方向への前記作動部材の動きを阻止する少なくとも1つのカムを備え、前記阻止カムを越えて前記作動部材を動かすことができるように、前記作動部材の少なくとも一部分を前記第1方向と異なる第2方向へ動かすことができることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第2方向が前記第1方向にほぼ直交し、望ましくは前記受け構造の長手方向にほぼ直交していることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記作動部材を阻止位置に向かって前記第2方向へ押し付けるリーフスプリング又はコイルスプリングのようなスプリング手段を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つのカムが前記本体に配置されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記作動部材が前記第2方向へ動かすことができる操作部を有していることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記作動部材が前記安全部材と剛結合していることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記作動部材が前記作動方向へ延びるガイド部材を備え、前記固定化手段が前記ガイド部材の動きを阻止する阻止手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記阻止手段が本体に配置され、前記ガイド部材の動きを阻止する位置にスライドできるスライド部材を備えることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
拡張部材が、拡張していない状態の前記ガイド部材の動きを阻止(または阻止を解除)し、拡張している状態の前記拡張部材を移動させる拡張作動部材に対して前記ガイド部材を阻止しない(または阻止する)ように、前記阻止手段が、前記ガイド部材に相対的に配置された前記拡張部材を備えることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記拡張部材が、リングと、前記リングの軸に向かって延び、前記リングに対して配置されたフィンガーとを備え、前記拡張作動部材が前記リングの内径よりも小さな直径を有するピンであることを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記安全部材が前記本体にスライド可能に配置され、また、前記作動部材が前記本体にスライド可能に配置され、さらに前記作動部材と前記安全部材の間で結合されたレバーを備え、前記固定化手段が非係合位置から係合位置へ前記レバーを動かすレバー作動部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記レバー作動部材が前記作動部材とほぼ同軸に配置されていることを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記作動部材が前記作動方向へ延びるガイド部材を備え、前記レバー作動部材が前記ガイド部材によってスライド可能に案内されることを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記レバーがリーフスプリングであることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
前記安全部材を前記本体でスライド可能に配置し、前記作動部材の作動と独立して拡張位置と後退位置の間を動かすことができることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の装置。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7A】
【図7B】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7A】
【図7B】
【公表番号】特表2009−514680(P2009−514680A)
【公表日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−539259(P2008−539259)
【出願日】平成17年11月11日(2005.11.11)
【国際出願番号】PCT/EP2005/012200
【国際公開番号】WO2007/054121
【国際公開日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【出願人】(504056462)ウィラ・ベスローテン・フェンノートシャップ (6)
【氏名又は名称原語表記】WILA B.V.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月11日(2005.11.11)
【国際出願番号】PCT/EP2005/012200
【国際公開番号】WO2007/054121
【国際公開日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【出願人】(504056462)ウィラ・ベスローテン・フェンノートシャップ (6)
【氏名又は名称原語表記】WILA B.V.
【Fターム(参考)】
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