説明

室内用芳香成分供給装置

【課題】利用者に不快感を与えることなく複数の芳香成分を切り換えて供給する。
【解決手段】室内用芳香成分供給装置には、渦輪V1を効能領域に向けて発射する空気砲11、複数の芳香成分を切り換えて空気砲11に供給する芳香供給ユニット19、オゾンを生成して芳香供給ユニット19に供給するオゾン供給ユニット30が設けられる。空気砲11に供給する芳香成分を切り換える際には、オゾン供給ユニット30から芳香供給ユニット19にオゾンが供給される。これにより、芳香供給ユニット19内に残存する切換前の芳香成分を消臭することができ、利用者に不快感を与えることなく芳香成分を切り換えることが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の芳香成分を切り換えて供給する室内用芳香成分供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
室内の環境を良好に保つため、芳香成分を室内に供給する供給装置が提案されている。しかしながら、室内に多量の芳香成分を充満させてしまうことは、利用者に対して効果的に芳香成分を供給するものではなかった。そこで、利用者に向けて発射される渦輪に対して芳香成分を含めるようにした供給装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この供給装置を用いることにより、芳香成分を局所的に供給することができるため、利用者に対して効果的に芳香成分を供給することが可能となる。
【特許文献1】特開2004−81851号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に記載されるように、複数の芳香成分を切り換えて供給する場合であっても、個々の芳香成分の供給経路が完全に独立することはなく、部分的に供給経路の共用化が図られている。つまり、芳香成分を切り換えて供給する際には、切換前の芳香成分と切換後の芳香成分とが混ざり合うおそれがあるため、芳香成分の種類によっては利用者に不快感を与えるという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、利用者に不快感を与えることなく、複数の芳香成分を切り換えて供給することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の室内用芳香成分供給装置は、芳香成分を含んだ空気渦を発射する発射手段と、前記発射手段に接続され、複数の芳香成分を切り換えて前記発射手段に供給する芳香供給手段と、前記芳香供給手段に接続され、芳香成分を切り換える際にオゾンを前記芳香供給手段に供給するオゾン供給手段とを有し、芳香成分を切り換える際に前記芳香供給手段に残存する芳香成分をオゾンによって消臭することを特徴とする。
【0006】
本発明の室内用芳香成分供給装置は、前記オゾン供給手段は、室内にオゾンを放出することを特徴とする。
【0007】
本発明の室内用芳香成分供給装置は、利用者の覚醒度を検出する覚醒検出手段を有し、前記芳香供給手段は、覚醒度に基づいて前記発射手段に供給する芳香成分を選択することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、芳香成分を切り換える際にオゾンを芳香供給手段に供給するようにしたので、芳香供給手段内に残存する切換前の芳香成分を消臭することが可能となる。これにより、不快感を与えることなく利用者に対して複数の芳香成分を切り換えて供給することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である室内用芳香成分供給装置10(以下、供給装置という)の利用状況を示す説明図である。また、図2は供給装置10の構成を示すブロック図であり、図3(A)および(B)は供給装置10が備える空気砲11,12の内部構造を示す説明図である。
【0010】
図1に示すように、事務室等の室内に配置される机13には、作業者(利用者)Wに芳香成分を供給する供給装置10が設置されている。図2に示すように、供給装置10にはメインユニット14が設けられ、このメインユニット14には一対の空気砲11,12が設けられている。また、空気砲(発射手段)11からは芳香成分を含んだ空気の渦輪(空気渦)V1が発射されており、空気砲12からは空気の渦輪V2が発射されている。これらの渦輪V1,V2は、作業者Wの鼻先に設定される効能領域Aにおいて互いに衝突するように発射され、芳香成分を効能領域Aで拡散させることが可能となっている。このように、一対の渦輪V1,V2を衝突させて渦輪V1,V2を打ち消すことにより、作業者Wに対して風圧による違和感を与えずに芳香成分を供給することが可能となる。
【0011】
図3(A)および(B)に示すように、空気砲11,12は、伸縮自在となる蛇腹形状のポンプ本体11a,12aと、ポンプ本体11a,12aを伸縮させるポンプ駆動部11b,12bと、円筒形状の砲身部11c,12cとによって構成されている。また、ポンプ駆動部11b,12bには前後進駆動されるロッド部材11d,12dが組み込まれており、このロッド部材11d,12dはポンプ駆動部11b,12b内の図示しない電動モータによって駆動される。そして、図3(B)に示すように、ロッド部材11d,12dを前進移動させてポンプ本体11a,12aを急速に縮めることにより、ポンプ本体11a,12a内の空気を渦輪V1,V2として発射することが可能となる。
【0012】
これらの空気砲11,12を駆動して渦輪V1,V2を発射させるため、メインユニット14には双方のポンプ駆動部11b,12bに接続される駆動回路部15が設けられている。この駆動回路部15には後述する制御ユニット36によって演算された発射信号が入力されており、駆動回路部15は発射信号に基づいてポンプ駆動部11b,12bに対する駆動電流を制御している。そして、この駆動電流をポンプ駆動部11b,12bに供給することにより、それぞれの空気砲11,12から所定の発射タイミングで渦輪V1,V2が発射されるようになっている。
【0013】
また、空気砲11に対して芳香成分を供給するため、メインユニット14には芳香供給手段として機能する芳香供給ユニット19が設けられている。この芳香供給ユニット19は、選択された芳香成分を生成する芳香成分発生部20と、芳香成分を空気砲11の砲身部11cに送り込む芳香成分充填部21とによって構成されている。ここで、図4は芳香供給ユニット19の構成を示すブロック図である。図4に示すように、芳香成分発生部20は、それぞれに異なる芳香成分が貯留される複数の芳香容器22a〜22cや、芳香容器22a〜22cとチャンバ23との連通状態を切り換える電磁バルブ24によって構成されている。また、芳香成分充填部21は、チャンバ23と砲身部11cとの間に設けられる圧送ポンプ25によって構成されている。
【0014】
芳香成分を空気砲11に対して供給する際には、電磁バルブ24の切換制御によっていずれかの芳香容器22a〜22cとチャンバ23とが連通状態に切り換えられる。この状態のもとで圧送ポンプ25を駆動することにより、空気取入口26から取り込まれた空気が、芳香容器22a〜22cを介して芳香成分と共にチャンバ23に流れ込み、チャンバ23から空気砲11の砲身部11cに対して供給されることになる。なお、芳香容器22a〜22cと空気取入口26との間にはチェックバルブ27a〜27cが設けられており、チェックバルブ27a〜27cによって芳香成分の漏れが防止されている。
【0015】
さらに、芳香成分を切り換える際に芳香供給ユニット19内を消臭したり、室内に残存する芳香成分を消臭したりするため、メインユニット14には効能成分としてのオゾン(O)を供給するオゾン供給ユニット(オゾン供給手段)30が組み込まれている。図4に示すように、オゾン供給ユニット30は、針状の放電電極31aと環状の対向電極31bとを備える放電部31と、この放電部31に空気を供給する送風ファン32とによって構成されている。このようなオゾン供給ユニット30を用いてオゾンを生成する際には、送風ファン32を駆動して放電部31に空気を供給しながら放電部31に対して高電圧が印加される。これにより、放電電極31aの先端近傍で無声放電を生じさせてオゾンを生成することが可能となる。また、図2に示すように、オゾン供給ユニット30には第1供給路33と第2供給路34とが接続されており、選択された供給路33,34に対してオゾン供給ユニット30からオゾンを供給することが可能となっている。第1供給路33は芳香供給ユニット19に接続されるため、第1供給路33を介して芳香供給ユニット19にオゾンを供給することが可能となる。また、第2供給路34はメインユニット14の放出口35に接続されるため、第2供給路34を介して放出口35からオゾンを放出することが可能となる。
【0016】
駆動回路部15、芳香供給ユニット19、オゾン供給ユニット30等に対して制御信号を出力する制御ユニット36は、図示しないマイクロプロセッサ(CPU)を備えており、このCPUにはバスラインを介してROM、RAMおよびI/Oポートが接続される。ROMには制御プログラムや各種マップデータなどが格納され、RAMにはCPUで演算処理したデータが一時的に格納される。また、メインユニット14には作業者Wに操作されるスイッチ37が設けられている。このスイッチ37は、供給装置10を起動させたり芳香成分を切り換えたりする際に操作されるスイッチとなっている。作業者Wのスイッチ操作に応じてスイッチ37からオンオフ信号や芳香選択信号が出力され、オンオフ信号に従って供給装置10は起動状態と停止状態とに切り換えられ、芳香選択信号に従って空気砲11に充填される芳香成分が選択される。
【0017】
また、メインユニット14には作業者Wの覚醒度(注意力)を検出する覚醒検出手段としての作業状態検知部40が組み込まれている。ここで、図5は作業状態検知部40の構成を示すブロック図である。図5に示すように、作業状態検知部40は、作業者Wの視線挙動(眼球運動)を検出するカメラ41と、カメラ41からの画像信号を処理する覚醒度判定部42とを備えている。また、作業状態検知部40は、作業者Wの心拍を測定する心拍センサ43と、作業者Wの体の動きを検出する体動センサ44とを備えている。図1に示すように、心拍センサ43や体動センサ44は、作業者Wが座る椅子45に対して取り付けられており、作業者Wの心拍や動作を検出することが可能となっている。図5に示すように、覚醒度判定部42は、カメラ41からの画像信号、心拍センサ43からの心拍信号、体動センサ44からの体動信号に基づいて、作業者Wの覚醒度を総合的に判定する。そして、覚醒度判定部42によって判定された覚醒度は制御ユニット36に向けて出力され、覚醒度が所定レベルを下回るときには覚醒効果を有する芳香成分が選択されるようになっている。
【0018】
なお、前述の説明では、メインユニット14に対して覚醒度判定部42を組み込むようにしているが、これに限られることはなく、外部装置に覚醒度判定部42を組み込むようにしても良い。例えば、作業者Wがパーソナルコンピュータを用いて作業を行うような環境においては、パーソナルコンピュータと供給装置10とを接続することにより、覚醒度判定のプログラムをパーソナルコンピュータのバックグラウンド処理によって動作させても良い。この場合には、パーソナルコンピュータによって判定された覚醒度情報が、供給装置10に対して伝達されるようにシステムが構成されることになる。また、作業者Wがコンピュータ端末等を操作するような環境においては、操作傾向や操作頻度に基づいて覚醒度を判定することも可能である。
【0019】
続いて、制御ユニット36によって実行される芳香成分の切換制御について説明する。作業者Wによって芳香成分を切り換えるスイッチ操作が為された場合には、作業者Wが選択した芳香成分を空気砲11に供給するため、スイッチ37からの芳香選択信号に基づいて電磁バルブ24が切り換えられ、圧送ポンプ25が駆動されることになる。また、覚醒度判定部42によって作業者Wの覚醒度が所定レベルを下回ると判定された場合には、覚醒効果を有するミント系や柑橘系の芳香成分を空気砲11に供給するため、所定位置に電磁バルブ24が切り換えられ、圧送ポンプ25が駆動されることになる。
【0020】
ここで、空気砲11に対して単に新たな芳香成分を供給しようとすると、2つの芳香成分がチャンバ23や各供給経路において混ざり合うため、作業者Wに対して不快感を与えてしまうおそれや、作業者Wに対して十分な覚醒効果を与えられないおそれがある。そこで、制御ユニット36は、電磁バルブ24を切り換えて新たな芳香成分を導入する前に、オゾン供給ユニット30から電磁バルブ24の下流側に対してオゾンを供給している。このようにオゾンを供給することにより、チャンバ23や供給経路に残存する切換前の芳香成分をオゾンによって消臭することができ、芳香成分を混合することなく作業者Wに対して新たな芳香成分を供給することが可能となる。これにより、複数の芳香成分を切り換えて放出する場合であっても、作業者Wに不快感を与えることなく新たな芳香成分を供給することが可能となる。また、作業者Wの注意力を喚起するために芳香成分に切り換える場合であっても、作業者Wに対して十分な覚醒効果を与えることが可能となる。
【0021】
続いて、前述した芳香成分の切換制御をフローチャートに従って説明する。ここで、図6は芳香成分の切換制御の実行手順を示すフローチャートである。図6に示すように、ステップS1では、作業者Wのスイッチ操作や作業者Wの覚醒度に基づいて芳香成分が選択される。続くステップS2では、制御ユニット36から芳香供給ユニット19に対して制御信号が出力され、ステップS1で選択された芳香成分が空気砲11の砲身部11cに充填される。次いで、ステップS3に進み、制御ユニット36から駆動回路部15に対して発射信号を出力することにより、それぞれの空気砲11,12から渦輪V1,V2が発射され、作業者Wに対して芳香成分が供給される。
【0022】
続いて、ステップS4では、作業者Wのスイッチ操作や作業者Wの覚醒度に基づき、連続して渦輪V1,V2を発射するか否かが判定される。ステップS4において、渦輪V1,V2を継続して発射しないと判定された場合には、そのままルーチンを抜ける一方、ステップS4において、渦輪V1,V2を継続して発射すると判定された場合には、ステップS5に進み、芳香成分を切り換えるか否かが判定される。
【0023】
ステップS5において、芳香成分を切り換えないと判定された場合には、芳香供給ユニット19内の消臭が不要であるため、再びステップS2から、空気砲11の発射制御が継続される。一方、ステップS5において、芳香成分を切り換えると判定された場合には、新たな芳香成分を導入する前に芳香供給ユニット19内を消臭するため、ステップS6に進み、電磁バルブ24の下流側に対してオゾンが供給される。そして、芳香供給ユニット19内の消臭が完了すると、続くステップS7において芳香供給ユニット19内からオゾンが排出され、再びステップS2から新たな芳香成分を用いた空気砲11の発射制御が開始されることになる。このように、芳香成分を切り換えて出力する際には、オゾンを用いて芳香供給ユニット19内を消臭するようにしたので、作業者Wに不快感を与えることなく新たな芳香成分を供給することが可能となる。なお、ステップS4において、継続して渦輪V1,V2を発射しないと判定された場合には、そのままルーチンを抜けることになるが、渦輪V1,V2の発射制御が再開された場合に備えて、芳香供給ユニット19内にオゾンを供給して芳香供給ユニット19内を消臭しても良い。
【0024】
これまで説明したように、オゾン供給ユニット30からのオゾンを芳香供給ユニット19に供給することにより、作業者Wに不快感を与えることなく芳香成分を切り換えることが可能となる。このようなオゾンの供給先としては、芳香供給ユニット19に限られることはなく、図2に示すように、オゾン供給ユニット30から第2供給路34を介して放出口35にオゾンを供給することも可能である。このように、放出口35から供給装置10が設置される作業室等の室内にオゾンを放出させることにより、室内の消臭や除菌を行って室内環境を良好に保つことが可能となる。なお、放出口35から室内に対するオゾン放出は、スイッチ操作や制御プログラム等に従って実行されることになる。
【0025】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、前述の説明では、事務室に供給装置10を設置しているが、これに限られることはなく、芳香成分によるリフレッシュ効果やリラックス効果等が望まれる様々な環境に設置することが可能である。例えば、待合室、会議室、映画館、管制室、教室、家庭等に供給装置10を設置しても良い。また、航空機や船舶等の客室に供給装置10を設置することも可能である。さらに、図示する場合には、机13の上に供給装置10を設置しているが、この位置に限られることはなく、壁や天井等に供給装置10を設置しても良いことはいうまでもない。
【0026】
また、図示する供給装置10にあっては、一対の空気砲11,12を設けることにより、渦輪V1,V2を互いに衝突させるようにしたステレオ方式の供給装置であるが、これに限られることはなく、1つの空気砲を備える供給装置であっても、本発明を有効に適用することが可能である。また、図示する場合には、空気砲11,12が固定された構造となっているが、電動モータ等を用いて空気砲11,12を回動させるようにしても良い。このように、空気砲11,12を回動可能な構造とすることにより、効能領域Aを幅広く設定することが可能となる。さらに、図示する場合には、一方の空気砲11に対して芳香成分を供給しているが、双方の空気砲11,12に対して芳香成分を供給しても良い。
【0027】
また、図示する場合には、電動モータを駆動してロッド部材11d,12dを突出させることにより、空気砲11,12から渦輪V1,V2を発射させるようにしているが、この構造に限られることはなく、空気砲11,12に電磁コイルと可動鉄心とを組み込むことにより、電磁力を用いて空気砲11,12から渦輪V1,V2を発射させても良い。さらに、空気砲11,12は蛇腹形状のポンプ本体11a,12aを備えているが、ダイアフラムを用いて空気を押し出すようにしても良い。さらに、空気砲11,12から環状の渦輪V1,V2を発射するようにしているが、第1空気渦および第2空気渦の形状としては、環状に限られることはなく、まとまった形状で所定距離を飛ばすことが可能であれば、いかなる形状の空気渦であっても良い。
【0028】
また、オゾン供給ユニット30によってオゾンを生成するため、放電部31に対して空気を供給しているが、放電部31に対して酸素を供給するようにしても良く、放電部31に対して乾燥させた空気を供給するようにしても良い。また、前述の説明では、メインユニット14から芳香成分を発生させているが、芳香成分に加えて、作業者Wに潤いや清涼感を与えるマイクロミスト(湿気成分,空気中に浮遊する微細な水分粒子)を発生させても良く、作業者Wに対して覚醒効果を有する酸素を発生させても良い。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の一実施の形態である室内用芳香成分供給装置の利用状況を示す説明図である。
【図2】室内用芳香成分供給装置の構成を示すブロック図である。
【図3】(A)および(B)は室内用芳香成分供給装置が備える空気砲の内部構造を示す説明図である。
【図4】芳香供給ユニットの構成を示すブロック図である。
【図5】作業状態検知部の構成を示すブロック図である。
【図6】芳香成分の切換制御の実行手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0030】
10 供給装置(室内用芳香成分供給装置)
11 空気砲(発射手段)
19 芳香供給ユニット(芳香供給手段)
30 オゾン供給ユニット(オゾン供給手段)
40 作業状態検知部(覚醒検出手段)
V1 渦輪(空気渦)
W 作業者(利用者)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
芳香成分を含んだ空気渦を発射する発射手段と、
前記発射手段に接続され、複数の芳香成分を切り換えて前記発射手段に供給する芳香供給手段と、
前記芳香供給手段に接続され、芳香成分を切り換える際にオゾンを前記芳香供給手段に供給するオゾン供給手段とを有し、
芳香成分を切り換える際に前記芳香供給手段に残存する芳香成分をオゾンによって消臭することを特徴とする室内用芳香成分供給装置。
【請求項2】
請求項1記載の室内用芳香成分供給装置において、
前記オゾン供給手段は、室内にオゾンを放出することを特徴とする室内用芳香成分供給装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の室内用芳香成分供給装置において、
利用者の覚醒度を検出する覚醒検出手段を有し、
前記芳香供給手段は、覚醒度に基づいて前記発射手段に供給する芳香成分を選択することを特徴とする室内用芳香成分供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−22641(P2010−22641A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−188615(P2008−188615)
【出願日】平成20年7月22日(2008.7.22)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【Fターム(参考)】