説明

害虫駆除や健康増進機能付きのペット用首輪

【課題】 人間やペット動物の環境において安全に使用でき、かつペット動物の寄生害虫に対し有効な害虫駆除方法及び防除機能を有しつつ、ペット動物自体に嫌悪感を与えず、取扱いが簡単であり、耐久性は十分でありながら比較的安価に製造可能であり、さらに、ペット動物の健康維持や健康増進に役立つことが可能な、健康増進機能付きのペット用首輪を提供する。
【解決手段】 ペット用首輪Pcにおいて、トルマリン鉱石の粉体、希土鉱石の粉体、炭の粉体、金属酸化物の粉体から選ばれた少なくとも1種を公知または市販のバインダーに混入させ、ペット用首輪Pcの表面部10または裏面部20またはその両方にコーティングCtを施すことによって本発明を提供できる。本発明は以上の構成となっている。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、犬、猫等のペット用首輪において、トルマリン鉱石の粉体、希土鉱石の粉体、炭の粉体、金属酸化物の粉体から選ばれた少なくとも1種を前記ペット用首輪に設けたことを特徴とする、害虫駆除や健康増進機能付きのペット用首輪に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭で飼われる犬、猫等のペットには、ノミ、ダニ等の害虫が付着する場合が多く、それに対して普通は、防虫剤あるいは殺虫剤を用いた種々の首輪が市販されている。また、ペットに寄生したノミの駆除や予防のために、防虫剤あるいは殺虫剤を含有した薬剤を樹脂に練り込んで形成したペット用首輪も市販されている。つまり犬、猫等のペットにこの様な首輪を装着することによって、首輪から徐々に放出される薬剤によって、ペットに寄生したノミやダニを駆除すると同時に、そのペットにノミやダニが寄生することを予防することができる。そして、これらの駆除剤としては、主にピレスロイド系殺虫剤や有機リン剤やカルバメイトを使用することが多かった。
【0003】そこで、近年になってペット用首輪にノミ、ダニ等の害虫を駆除したり予防したりする機能を付与した開発例が増えてきて、例えば、高いノミ防除機能を有し、ペットに害を与えることのないペット用首輪を提供することを課題とし、害虫防除成分を保持した首輪部材と、首輪部材の両端を接続する接続部材とを備え、首輪部材にはノミ誘引部材が取り付けられていて、ノミ誘引部材は、発光光の主波長が400〜600nmの発光体を備えている、ペット用首輪及びノミ誘引部材の開発案件(特開2000−175587号公報を参照)がある。
【0004】また、例えば、人間やペット動物に対して、より安全に使用でき、かつペット動物の寄生害虫に対し同等あるいはより有効な駆除乃至忌避効力を発揮する駆除剤と、この駆除剤を利用した駆除装置を提供することを目的にし、ペット動物の寄生害虫駆除剤は、シナモンリーフ油、オールスパイス油、アニス油、ケイヒ油、レモングラス油、ガーリック油、ヒバ油、スペアミント油等の天然植物精油を使用することを特徴とする、ペット動物の寄生害虫駆除剤及び駆除装置の開発案件(特開平10−120519号公報を参照)がある。
【0005】また、例えば、極めて簡単で安価なペット用簡易防虫首輪を提供することを課題とし、表面材と裏面材との中央部に一定間隔おきに間隔保持具を設けて隙間部を形成し、該隙間部に面した表面材と裏面材に粘着部を形成するか、表面材と裏面材との間の両側に間隔保持具を設け、これら表面材と裏面材との隙間部には、表裏両面に粘着部を装着した波形シートを設けるとともに、表面材あるいは裏面材のいずれか一方の端部に両面テープを設けたことを特徴とする、ペット用簡易防虫首輪の開発案件(特開平11−009130号を参照)がある。
【0006】さらに、例えば、超音波を発信させることにより、ノミやダニ等の害虫を追い出して、寄せ付けないようにする害虫駆除器を提供することを課題とし、ペットの首輪に取り付けられるケースに、電池で作動する超音波発信器を内蔵してなる害虫駆除器、ペット用の害虫駆除器の開発案件(実用新案登録第3048652号を参照)がある。
【0007】また従来、トルマリン鉱石は、結晶の両端に電極を作り電位が永久に保持される特性や圧電効果を生じる特性や遠赤外線やマイナスイオンを発生する特性などを有することが知られており、これら周辺の抗菌効果や消臭効果などを利用して周辺の抗菌効果や消臭効果などが人体の健康に良い影響を及ぼすことが知られているが、トルマリン鉱石からのマイナスイオンや遠赤外線をペットの首輪に応用することはいまだ成されていない。
【0008】さらに従来、希土鉱石は、法律で許されているレベルの各種微量放射線や遠赤外線や磁力線やマイナスイオン等の発生する特性を有することが知られており、これら周辺の抗菌効果や消臭効果などを利用することにより害虫駆除効果を発揮しながら、同時に周辺の抗菌効果や消臭効果などが人体の健康に良い影響を及ぼすことが知られているが、希土鉱石からのマイナスイオンや遠赤外線をペットの首輪に応用することはいまだ成されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら防虫剤あるいは殺虫剤を使用した首輪は、コストが高く、また、どうしても安全性に関して不安感が残る。例えば、ペット動物に寄生する害虫の駆除剤としてピレスロイド系殺虫剤、例えばペルメトリンが適用される場合には、その寄生害虫を有効に駆除できるが、それ自体は本来的に人間やペット動物に対しても有害性を示すことから、その使用につき安全性は十分に確保できなかった。また、これら防虫剤あるいは殺虫剤を使用した首輪は、その臭いのためにペット自体が嫌悪感を覚え、また周囲にも悪影響を与えていた。
【0010】また、例えば、特開2000−175587号のペット用首輪及びノミ誘引部材の開発案件では、害虫防除成分を保持した首輪部材と、首輪部材の両端を接続する接続部材とを備え、首輪部材にはノミ誘引部材が取り付けられていて、ノミ誘引部材は、発光光の主波長が400〜600nmの発光体を備えているが、害虫防除成分は有機物でありペットや人体に有害であり、発光体用の電池の交換が必要となってくるという問題と耐水性に問題がある。
【0011】また、例えば特開平10−120519号の、ペット動物の寄生害虫駆除剤及び駆除装置の開発案件では、ペット動物の寄生害虫駆除剤は、シナモンリーフ油、オールスパイス油、アニス油、ケイヒ油、レモングラス油、ガーリック油、ヒバ油、スペアミント油等の天然植物精油を使用することを特徴とするが、天然植物精油は比較的高価であり、消耗品であるため、ランニングコストが無視できないという問題がある。
【0012】また、例えば、特開平11−009130号のペット用簡易防虫首輪の開発案件では、表面材と裏面材との中央部に一定間隔おきに間隔保持具を設けて隙間部を形成し、該隙間部に面した表面材と裏面材に粘着部を形成するか、表面材と裏面材との間の両側に間隔保持具を設け、これら表面材と裏面材との隙間部には、表裏両面に粘着部を装着した波形シートを設けるとともに、表面材あるいは裏面材のいずれか一方の端部に両面テープを設けたことを特徴とするが、粘着部は消耗品であり、頻繁に交換しなければいけないという問題点を指摘されている。
【0013】また、例えば、実用新案登録第3048652号のペット用の害虫駆除器の開発案件では、超音波を発信させることにより、ノミやダニ等の害虫を追い出して、寄せ付けないようにする害虫駆除器を提供することを課題とし、ペットの首輪に取り付けられるケースに、電池で作動する超音波発信器を内蔵してなる害虫駆除器であることを特徴とするが、ペットと超音波の関係はまだ未知数の面があり、発振回路を内蔵するので耐久性に問題があり、電池で作動することで耐水性に問題がある。
【0014】本発明で利用しようというマイナスイオンは、約100年前にドイツで発見され、滝の水際や森林や海岸などで発生し、皮膚や呼吸を通じて人体やペットに取り込まれると血液を弱アルカリ性にして抗酸化体質にし、健康維持に効果があるとされるが、これ以外にもマイナスイオンの効果としては、抗菌効果や消臭効果があるとされるが、ペット用の害虫駆除への方法はいまだ成されていない。
【0015】本発明は、上記の問題を解決するために成されたものであり、そのためには、人間やペット動物の環境において安全に使用でき、かつペット動物の寄生害虫に対し有効な害虫駆除方法及び防除機能を有しつつ、ペット動物自体に嫌悪感を与えず、取扱いが簡単であり、耐久性は十分でありながら比較的安価に製造可能であり、さらに、ペット動物の健康維持や健康増進に役立つことが可能な、健康増進機能付きのペット用首輪の提供を目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために第一の発明は、犬、猫等のペット用首輪において、トルマリン鉱石の粉体、希土鉱石の粉体、炭の粉体、金属酸化物の粉体から選ばれた少なくとも1種を公知または市販のバインダーに混入させ、前記ペット用首輪の表面部または裏面部またはその両方にコーティングしたことを特徴とする、害虫駆除や健康増進機能付きのペット用首輪を提供することであるが、本発明で使用するバインダーは公知や市販のものであれば何を用いてもよいし、前記コーティング方法も特に手段は限定しない。
【0017】上記目的を達成するために第二の発明は、犬、猫等のペット用首輪において、トルマリン鉱石の粉体、希土鉱石の粉体、炭の粉体、金属酸化物の粉体から選ばれた少なくとも1種を任意の形状に成型し、前記成型体の少なくとも1個以上を任意の間隔を設けて前記ペット用首輪の表面部または裏面部またはその両方に設けたことを特徴とする、害虫駆除や健康増進機能付きのペット用首輪を提供することであるが、前記成型体の任意の形状に成型する手段は特に問わない。また、前記成型体を前記ペット用首輪に設ける手段も、特に限定しない。
【0018】上記目的を達成するために第三の発明は、犬、猫等のペット用首輪において、トルマリン鉱石の粉体、希土鉱石の粉体、炭の粉体、金属酸化物の粉体から選ばれた少なくとも1種を任意の形状かつ貫通孔部を設けるように成型し、前記成型体の少なくとも1個以上を紐状で連結したことを特徴とする、害虫駆除や健康増進機能付きのペット用首輪を提供することであるが、前記成型体の成型手段は特に問わない。また、前記紐状の形状や材質も本発明の目的を達せられれば何を用いても構わない。
【0019】上記目的を達成するために第四及び第五の発明は、犬、猫等のペット用首輪において、トルマリン鉱石の粉体、希土鉱石の粉体、炭の粉体、金属酸化物の粉体から選ばれた少なくとも1種を公知または市販のバインダーに混入させシート状基材中に含有させ、前記シート状基材が紙,布,フェルト,不織布であることを特徴とし、さらに前記シート状基材を前記ペット用首輪に被覆させたことを特徴とする、害虫駆除や健康増進機能付きのペット用首輪を提供することであるが、前記シート状基材の例えば紙,布,フェルト,不織布は市販のものを用いればよく、特にメーカーは限定しない。
【0020】上記目的を達成するために第六の発明は、犬、猫等のペット用首輪に着脱可能な容器部を設け、トルマリン鉱石の粉体、希土鉱石の粉体、炭の粉体、金属酸化物の粉体、トルマリン鉱石の粒体、希土鉱石の粒体、炭の粒体、金属酸化物の粒体、から選ばれた少なくとも1種を、前記容器部に封入したことを特徴とする、害虫駆除や健康増進機能付きのペット用首輪を提供することであるが、前記容器部の材質は、プラスチック製、セラミック製、ガラス製、木製、紙製、布製から選ばれ、密閉状に形成される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施例を示す斜視図であり、図2は本発明の実施例を示す斜視図であり、図3は本発明の実施例を示す側面図であり、図4は本発明の実施例を示す平面図であり、図5は本発明の実施例を示す斜視図であり、図6は本発明の実施例を示す斜視図であり、図7は本発明の使用説明図であり、図8は本発明の実施例を示す斜視図である。
【0022】本発明である請求項1の発明を図1を用いて説明すると、犬、猫等のペット用首輪Pc1において、トルマリン鉱石の粉体、希土鉱石の粉体、炭の粉体、金属酸化物の粉体から選ばれた少なくとも1種を公知または市販のバインダーに混入させ、ペット用首輪Pc1の表面部10または裏面部20またはその両方にコーティングCtを施すことによって、本発明を提供できる。トルマリン鉱石の粉体や希土鉱石の粉体は、タキオン有限会社(姫路市)より購入し、炭の粉体は日本薬局方を使用するか市販の備長炭を粉体化し、金属酸化物の粉体は例えば二酸化けい素や二酸化ジルコニウムや二酸化バリウムや二酸化マンガンや酸化亜鉛や酸化アルミニウムや酸化銀や酸化チタンや酸化鉄や酸化マグネシウムの粉体でいずれも和光純薬工業株式会社(大阪市)製であり、本実施例ではこの中から選択して使用した。本実施例で用いる公知のバインダーとしては、有機系の例としてはポリビニールアルコールがあり、無機系の例としては珪酸ナトリウム水溶液があり、それぞれ和光純薬工業株式会社(大阪市)製を用いた。また、市販のバインダーとしては、有機系の例としては市販の塗料を用いればよく、無機系の例としては市販のセメントや石膏を用いればよい。前記粉体を前記バインダーに混入させる手段としては、例えば、前記粉体100gとバインダー100gと500CCの常温水とを容器にいれ、ハンドミキサーを用いて約500回転/1分間で約3分間攪拌する。前記攪拌物をペット用首輪Pc1の表面部10または裏面部20またはその両方に、例えば刷毛を用いて出来るだけ均一にコーティングする。
【0023】請求項2の発明の一実施例を図2と図3を用いて説明すると、犬、猫等のペット用首輪Pc2において、トルマリン鉱石の粉体、希土鉱石の粉体、炭の粉体、金属酸化物の粉体から選ばれた少なくとも1種を任意の形状に成型し、成型体30の少なくとも1個以上を任意の間隔を設けてペット用首輪Pc2の表面部10または裏面部20またはその両方に設けるが、成型体30の任意の形状に成型する手段は特に問わない。ただし図2R>2と図3の例では薄円柱体を用いている。また、成型体30をペット用首輪Pc2に設ける手段も、特に限定しないが、図2と図3の例では接着剤を用いた例を図示した。トルマリン鉱石の粉体や希土鉱石の粉体は、タキオン有限会社(姫路市)より購入し、炭の粉体は日本薬局方を使用するか市販の備長炭を粉体化し、金属酸化物の粉体は例えば二酸化けい素や二酸化ジルコニウムや二酸化バリウムや二酸化マンガンや酸化亜鉛や酸化アルミニウムや酸化銀や酸化チタンや酸化鉄や酸化マグネシウムの粉体でいずれも和光純薬工業株式会社(大阪市)製であり、本実施例ではこの中から選択して使用した。本実施例では成型体30の形状を薄円柱体にしていて、成型方法の例としては前記粉体とバインダーを混合して薄円柱体の型を使用して成型体30になるよう成型したのち焼結する。複数の成型体30をペット用首輪Pc2に設ける手段は図2と図3の例では接着剤を用いた例を図示しており、図3のAタイプは表面部10に任意の間隔で成型体30を接着して、Bタイプは表面部10と裏面部20に任意の間隔で成型体30を接着している。
【0024】請求項3の発明の一実施例を図4と図5を用いて説明すると、犬、猫等のペット用首輪Pc3において、トルマリン鉱石の粉体、希土鉱石の粉体、炭の粉体、金属酸化物の粉体から選ばれた少なくとも1種を任意の形状の成型体40と貫通孔部41を設けるように成型し、成型体40の少なくとも1個以上を紐状Lyで連結する。なお成型体40を任意の形状に成型する手段は特に問わないが、本実施例では球体にした例を図示した。紐状Lyは形状や材質も本発明の目的を達せられれば何を用いても構わないが、伸縮可能なタイプを用いるとペットへの負担は軽減されるし、フリーサイズのタイプも可能になる。トルマリン鉱石の粉体や希土鉱石の粉体は、タキオン有限会社(姫路市)より購入し、炭の粉体は日本薬局方を使用するか市販の備長炭を粉体化し、金属酸化物の粉体は例えば二酸化けい素や二酸化ジルコニウムや二酸化バリウムや二酸化マンガンや酸化亜鉛や酸化アルミニウムや酸化銀や酸化チタンや酸化鉄や酸化マグネシウムの粉体でいずれも和光純薬工業株式会社(大阪市)製であり、本実施例ではこの中から選択して使用した。本実施例では成型体40の形状を球体にしていて、成型方法の一例としては前記粉体とバインダーを混合して球体になるよう成型したのち焼結する。この成型体40を1個以上、紐状Lyを用いて連結する。
【0025】請求項4と5の発明の一実施例を図6を用いて説明すると、犬、猫等のペット用首輪Pc4において、トルマリン鉱石の粉体、希土鉱石の粉体、炭の粉体、金属酸化物の粉体から選ばれた少なくとも1種を公知または市販のバインダーに混入させシート状基材50中に含有させ、このシート状基材50をペット用首輪Pc4に被覆できる寸法に裁断し筒状に成形し被覆する。なおシート状基材50は、紙,布,フェルト,不織布の中から選択して用いることが可能で、市販されているもので十分である。トルマリン鉱石の粉体や希土鉱石の粉体は、タキオン有限会社(姫路市)より購入し、炭の粉体は日本薬局方を使用するか市販の備長炭を粉体化し、金属酸化物の粉体は例えば二酸化けい素や二酸化ジルコニウムや二酸化バリウムや二酸化マンガンや酸化亜鉛や酸化アルミニウムや酸化銀や酸化チタンや酸化鉄や酸化マグネシウムの粉体でいずれも和光純薬工業株式会社(大阪市)製であり、本実施例ではこの中から選択して使用した。本実施例で用いる公知のバインダーとしては、有機系の例としてはポリビニールアルコールがあり、無機系の例としては珪酸ナトリウム水溶液があり、それぞれ和光純薬工業株式会社(大阪市)製を用いた。また、市販のバインダーとしては、有機系の例としては市販の塗料や水性の接着剤を用いればよく、無機系の例としては市販のセメントや石膏を用いればよい。前記粉体を前記バインダーに混入させる手段としては、例えば、前記粉体100gとバインダー100gと500CCの常温水とを容器にいれ、ハンドミキサーを用いて約500回転/1分間で約3分間攪拌する。この攪拌液をスプレー容器に入れ、シート状基材50に十分染み込むようにスプレーすることで、前記粉体を含有させる。
【0026】請求項6の発明の一実施例を図7と図8を用いて説明すると、犬、猫等のペット用首輪Pc5に着脱可能な容器部60を設け、トルマリン鉱石の粉体、希土鉱石の粉体、炭の粉体、金属酸化物の粉体、トルマリン鉱石の粒体、希土鉱石の粒体、炭の粒体、金属酸化物の粒体、から選ばれた少なくとも1種を、容器部60に封入した。なお容器部60を任意の形状に成型する手段は特に問わないが、本実施例ではカプセル型にした例を図示した。また、容器部60の材質は、プラスチック製、セラミック製、ガラス製、木製、紙製、布製から選ばれ、密閉状に形成される。なお、容器部60は上部61と下部62と接続部63と取付部70から構成される。トルマリン鉱石の粉体や粒体、希土鉱石の粉体や粒体は、タキオン有限会社(姫路市)より購入し、炭の粉体や粒体は日本薬局方を使用するか市販の備長炭を粉体化または粒体化し、金属酸化物の粉体や粒体は例えば二酸化けい素や二酸化ジルコニウムや二酸化バリウムや二酸化マンガンや酸化亜鉛や酸化アルミニウムや酸化銀や酸化チタンや酸化鉄や酸化マグネシウムの粉体や粒体でいずれも和光純薬工業株式会社(大阪市)製であり、本実施例ではこの中から選択して使用した。容器部60は、プラスチック製やセラミック製やガラス製であれば任意の形状の型を用いれば任意の容器を製作可能だが、木製であれば木工旋盤を用いての成形になるし、紙製や布製であれば袋状が好ましい。本実施例での容器部60は一例として、プラスチック製で金型と押出し成型機を用いて成形した例を図示した。実施するときは、上部61と下部62の間に前記粉体または粒体を任意の分量を入れた後に接着剤を用いて密封し、接続部63に取付部70を設け、取付部70を介してペット用首輪Pc5の任意の場所に容器部60を装着した。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ペット用首輪Pc1の表面部10または裏面部20またはその両方に前記粉体をコーティングCtしたコーティング面よりマイナスイオンが放出されることによって、ペットの体に寄生しているノミやダニ等の害虫を駆除し、防除することが可能となる。また、マイナスイオンの消臭効果により、ペットの臭いが軽減され、さらにペットがマイナスイオンを吸入すると血液を介して全身の細胞を活性化させることでペットの健康維持や健康増進はもちろんのこと、飼い主や周囲の環境にも良い影響を与える。また、前記粉体は無害で安全であり、かつバインダーによりペット用首輪Pc1に固着していることで、無味無臭であるのでペットに嫌悪感を与えない。さらに、前記粉体のコーティング面より、遠赤外線と遠赤外線の中でも育成光線と呼ばれる、4〜14μmの波長が出ることが既知になっており、この育成光線は強力なエネルギーを持ちペットの生理活性を向上させるさせることで、ペットの健康維持や健康増進を図れる。また、請求項1の発明の特徴としては、ペット用首輪Pc1の表面部10または裏面部20またはその両方に前記粉体をコーティングするだけでよいので、低コストで製造できる。
【0028】請求項2の発明によれば、ペット用首輪Pc2の表面部10または裏面部20またはその両方に設けた1個以上の成型体30よりマイナスイオンが放出されることによって、ペットの体に寄生しているノミやダニ等の害虫を駆除し、防除することが可能となる。また、マイナスイオンの消臭効果により、ペットの臭いが軽減され、さらにペットがマイナスイオンを吸入すると血液を介して全身の細胞を活性化させることでペットの健康維持や健康増進はもちろんのこと、飼い主や周囲の環境にも良い影響を与える。また、成型体30は無害で安全で無味無臭であるのでペットに嫌悪感を与えない。さらに、成型体30より、遠赤外線と遠赤外線の中でも育成光線と呼ばれる、4〜14μmの波長が出ることが既知になっており、この育成光線は強力なエネルギーを持ちペットの生理活性を向上させるさせることで、ペットの健康維持や健康増進を図れ、かつ成型体30は低コストで製造できる。
【0029】請求項3の発明によれば、ペット用首輪Pc3の成型体40よりマイナスイオンが放出されることによって、ペットの体に寄生しているノミやダニ等の害虫を駆除し、防除することが可能となる。また、マイナスイオンの消臭効果により、ペットの臭いが軽減され、さらにペットがマイナスイオンを吸入すると血液を介して全身の細胞を活性化させることでペットの健康維持や健康増進はもちろんのこと、飼い主や周囲の環境にも良い影響を与える。また、成型体40は無害で安全で無味無臭であるのでペットに嫌悪感を与えない。さらに、成型体40より、遠赤外線と遠赤外線の中でも育成光線と呼ばれる、4〜14μmの波長が出ることが既知になっており、この育成光線は強力なエネルギーを持ちペットの生理活性を向上させるさせることで、ペットの健康維持や健康増進を図れ、かつ成型体40は低コストで製造できる。
【0030】請求項4と5の発明によれば、ペット用首輪Pc4のシート状基材50よりマイナスイオンが放出されることによって、ペットの体に寄生しているノミやダニ等の害虫を駆除し、防除することが可能となる。また、マイナスイオンの消臭効果により、ペットの臭いが軽減され、さらにペットがマイナスイオンを吸入すると血液を介して全身の細胞を活性化させることでペットの健康維持や健康増進はもちろんのこと、飼い主や周囲の環境にも良い影響を与える。また、シート状基材50は無害で安全で無味無臭であるのでペットに嫌悪感を与えない。さらに、シート状基材50より、遠赤外線と遠赤外線の中でも育成光線と呼ばれる、4〜14μmの波長が出ることが既知になっており、この育成光線は強力なエネルギーを持ちペットの生理活性を向上させるさせることで、ペットの健康維持や健康増進を図れ、かつシート状基材50は低コストで提供することができる。
【0031】請求項6の発明によれば、ペット用首輪Pc5に着脱可能に装着した容器部60よりマイナスイオンが放出されることによって、ペットの体に寄生しているノミやダニ等の害虫を駆除し、防除することが可能となる。また、マイナスイオンの消臭効果により、ペットの臭いが軽減され、さらにペットがマイナスイオンを吸入すると血液を介して全身の細胞を活性化させることでペットの健康維持や健康増進はもちろんのこと、飼い主や周囲の環境にも良い影響を与える。また、容器部60は無害で安全で無味無臭であるのでペットに嫌悪感を与えない。さらに、容器部60より、遠赤外線と遠赤外線の中でも育成光線と呼ばれる、4〜14μmの波長が出ることが既知になっており、この育成光線は強力なエネルギーを持ちペットの生理活性を向上させるさせることで、ペットの健康維持や健康増進を図れ、かつ容器部60は低コストで提供することができる。本発明は以上の害虫駆除や健康増進機能付きのペット用首輪を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図。
【図2】本発明の実施例を示す斜視図。
【図3】本発明の実施例を示す側面図。
【図4】本発明の実施例を示す平面図。
【図5】本発明の実施例を示す斜視図。
【図6】本発明の実施例を示す斜視図。
【図7】本発明の使用説明図。
【図8】本発明の実施例を示す斜視図。
【符号の説明】
10 表面部
20 裏面部
30 成型体
40 成型体
41 貫通孔部
50 シート状基材
60 容器部
61 上部
62 下部
63 接続部
70 取付部
Ct コーティング
Ly 紐状
Pc1 ペット用首輪
Pc2 ペット用首輪
Pc3 ペット用首輪
Pc4 ペット用首輪
Pc5 ペット用首輪

【特許請求の範囲】
【請求項1】犬、猫等のペット用首輪において、トルマリン鉱石の粉体、希土鉱石の粉体、炭の粉体、金属酸化物の粉体から選ばれた少なくとも1種を公知または市販のバインダーに混入させ、前記ペット用首輪の表面部または裏面部またはその両方にコーティングしたことを特徴とする、害虫駆除や健康増進機能付きのペット用首輪。
【請求項2】犬、猫等のペット用首輪において、トルマリン鉱石の粉体、希土鉱石の粉体、炭の粉体、金属酸化物の粉体から選ばれた少なくとも1種を任意の形状に成型し、前記成型体の少なくとも1個以上を任意の間隔を設けて前記ペット用首輪の表面部または裏面部またはその両方に設けたことを特徴とする、害虫駆除や健康増進機能付きのペット用首輪。
【請求項3】犬、猫等のペット用首輪において、トルマリン鉱石の粉体、希土鉱石の粉体、炭の粉体、金属酸化物の粉体から選ばれた少なくとも1種を任意の形状かつ貫通孔部を設けるように成型し、前記成型体の少なくとも1個以上を紐状で連結したことを特徴とする、害虫駆除や健康増進機能付きのペット用首輪。
【請求項4】犬、猫等のペット用首輪において、トルマリン鉱石の粉体、希土鉱石の粉体、炭の粉体、金属酸化物の粉体から選ばれた少なくとも1種を公知または市販のバインダーに混入させシート状基材中に含有させ、前記シート状基材を前記ペット用首輪に被覆させたことを特徴とする、害虫駆除や健康増進機能付きのペット用首輪。
【請求項5】前記シート状基材が紙,布,フェルト,不織布であることを特徴とする、請求項4に記載の害虫駆除や健康増進機能付きのペット用首輪。
【請求項6】犬、猫等のペット用首輪に着脱可能な容器部を設け、トルマリン鉱石の粉体、希土鉱石の粉体、炭の粉体、金属酸化物の粉体、トルマリン鉱石の粒体、希土鉱石の粒体、炭の粒体、金属酸化物の粒体、から選ばれた少なくとも1種を、前記容器部に封入したことを特徴とする、害虫駆除や健康増進機能付きのペット用首輪。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【図4】
image rotate


【図5】
image rotate


【図6】
image rotate


【図7】
image rotate


【図8】
image rotate


【公開番号】特開2002−119167(P2002−119167A)
【公開日】平成14年4月23日(2002.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−353604(P2000−353604)
【出願日】平成12年10月16日(2000.10.16)
【出願人】(500328035)
【Fターム(参考)】