説明

家庭用電気式芳香器及び家庭用電気式芳香システム

【課題】本発明はアロマテラピー効果を格段に向上するとともに、新たなリラクゼヒション機能を有する家庭用電気式芳香器及び家庭用電気式芳香システムを提供することを課題とする。
【解決する手段】アロマオイルの添加された水の充填したタンクと、該アロマオイルの添加された水を気化して霧状にするとともに噴霧する気化噴霧機能との設けられた芳香器本体と、噴霧したアロマオイルの添加された水の吹き出し口の設けられた本体カバーとから構成された家庭用電気式芳香器であって、前記芳香器本体には、本体カバーを7色に変化させるライト機能が設けられ、且つ気化噴霧機能とライト機能とを同期又は気化噴霧機能とライト機能とが切替え可能に構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭で使用し、つろぎ等のリラクゼーションを与えるために液状芳香剤を霧状にして用いる家庭用電気式芳香器及び家庭用電気式芳香システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の香り発生器は、大きく分けて自然に香りを発生させる自然放散式のものと、加熱及び振動等を用いて強制的に香りを発生させる強制放散式のものが知られている。
【0003】
自然に香りを発生させる自然放散式のものとしては、液状芳香剤を繊維やフェルト布材などに染み込ませて、専用のケースに入れて構成され、空気に触れる繊維やフェルト布材部分より気化させて香りを発生させる。(特開平10−296439号等)。
【0004】
強制的に香りを発生させる強制放散式のものとしては、例えば、多数の液状芳香剤をカプセル状に埋め込んだカートリッジと加熱手段とから構成され、カートリッジと加熱することで気化を促進して香りを発生させることで、自然放散式ものに比し効率よく且つ強い香りを発生させる。(特開平06−319789号等)。他の装置として、霧吹き方式を利用し、液状芳香剤を浸した管と管への空気吹き付け機(エアーポンプ)と、気化させる機構とから構成され、管に浸した液状芳香剤を空気で吹き飛ばして霧状にした後、微粒子を気化させる香りを容器から放出することで、自然放散式ものに比し強い気化力で強い香りを発生させる。また、液状芳香剤を気化させる方式として、超音波振動子を利用する装置も開発されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のように自然放散式の欠点を改善した強制放散式の芳香器は、液状芳香剤の香りの発生率を高めるとともに、気化効率を追求した構成であり、家庭内でしようする場合において大きな相違点はない。
【0006】
また、芳香器の本来目的で香りを楽しむ点までには追求しておらずその効果が一元的である欠点があった。
ことで行う必要があった。
【0007】
また、液状芳香剤としてアロマオイルを使用することも知られているが、アロマテラピー効果やリラクゼヒション機能については十分に対応していないという欠点があった。
【0008】
そこで、本発明は上記問題点を解決すべく、アロマテラピー効果を格段に向上するとともに、新たなリラクゼヒション機能を有する家庭用電気式芳香器及び家庭用電気式芳香システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の上記課題を解決するための装置としての解決手段は、請求項1に記載のように、アロマオイルの添加された水の充填したタンクと、該アロマオイルの添加された水を気化して霧状にするとともに噴霧する気化噴霧機能との設けられた芳香器本体と、噴霧したアロマオイルの添加された水の吹き出し口の設けられた本体カバーとから構成された家庭用電気式芳香器であって、前記芳香器本体には、本体カバーを7色に変化させるライト機能が設けられ、且つ気化噴霧機能とライト機能とを同期又は気化噴霧機能とライト機能とが切替え可能に構成されていることを特徴とすることである。
【0010】
また、上記課題を解決するためのシステムとしての解決手段は、請求項2に記載のように、芳香器本体のタンク内に充填されたアロマオイルの添加された水を気化噴霧機能を用いて霧状にする気化するとともに、本体カバーより噴霧することで室内に香りを拡散する家庭用電気式芳香システムであって、霧状にする気化したアロマオイルの添加された水を噴霧する際、前記本体カバーを7色に連続して変化又は選択した色に変化させることをことを特徴とすることである。
【発明の作用・効果】
【0011】
本発明の家庭用電気式芳香器は、先ず本体カバーを取り外し、本体に設けられたタンクに水を充填するとともに好みの少量のアロマオイルを添加する。
【0012】
これにより、容易に使用者に応じた液状芳香剤を選択することができる。しかもアロマオイルを水に添加するためにその使用量を抑えることができるのでコストの面でも経済的であり、使用者の希望する頻度で容易に利用することができる。
【0013】
この状態で、本体カバーを取り付けた後、気化噴霧機能でアロマオイルの添加された水に振動を与えながら気化した後、噴霧して本体カバーの吹き出し口より噴霧することで、部屋中にアロマオイルの香りを拡散する。
【0014】
この際、本体に設けられているライト機能により本体カバーを7色のうち選択して色に変化させることで、色と香りによる相乗効果をはかり、より効果的なアロマテラピー効果をはかることができる。
【0015】
また、部屋や雰囲気に応じて、本体カバーの色を7色の順に変化さながら、より幻想的な雰囲気を醸しだし、アロマオイルの種類とあわせて大きな効果を得ることができる。
【0016】
このように、本発明の家庭用電気式芳香器は液状芳香剤としてのアロマオイルによるアロマテラピー効果を香りと色とにより、従来の芳香器に比し格段に向上することができる。
【0017】
また、部屋の雰囲気や、その日の気分に応じて、最適な色及び香りを選択することができるので、使用者それぞれに対応した独自のくつろぎのあるリラックスタイムを演出し、心と体を解きほぐすことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の家庭用電気式芳香器の一実施例について下記のような各図面を用いて説明する。
【0019】
図1は、本発明の家庭用電気式芳香器の一実施例を示す概略分解正面図であり、図2はその使用方法を示すフローチャートである。
【0020】
本発明の家庭用電気式芳香器1は、アロマオイルの添加された水を入れるタンク4の設けられた芳香器本体2と、芳香器本体2に取り付ける本体カバー3とから構成されている。
【0021】
タンク4の設けられた芳香器本体2は、平面から見て略楕円形状に形成され、その軸芯に沿ってタンク4が着脱自在に設けられ、軸芯部分にタンク4内に入れるアロマオイルの添加された水に振動を与え、気化、噴霧するための超音波振動板5が設けられ、周縁部の正面側には各スイッチ6(ミスト用スイッチ6A(…超音波振動板5を作動させるためのスイッチで、その振動を3段階に切替えて気化したアロマオイルの添加された水を噴霧する)ライト用スイッチ6B,タイマー6C)が設けられ、下面には吸気口7が設けられ、吸気口7には吸気口フィルター8(フィルターシート8Aと,フィルターカバー8B)が設けられている。
【0022】
前記ライト用スイッチ6Bで点灯するのは、超音波振動板5を囲むように円状に設けられた7色のLEDを発光するライト機構9である。
【0023】
前記タンク4は上部開口の円筒状に形成されている。
【0024】
本体カバー3は、上部側にアロマオイルの添加された水を気化して霧を噴出するための吹き出し口10が設けられ、吹き出し口10の下端側で本体カバー3の内側には、前記タンク4の開口に連結され、気化したアロマオイルの添加された水を吹き出し口10へ導くための連結筒体11が設けられている。
【0025】
本発明の家庭用電気式芳香器1は上記のように構成され、次に家庭用電気式芳香器1の使用について説明する。
【0026】
先ず、本体カバー3を開放して芳香器本体2のタンク4に所望量の水を入れ、その後好みのアロマオイルを数滴垂らして水と混ぜ合わせる。これにより、使用者のその日の気分や好みに応じた、香りを容易に選択することができる。しかも、アロマオイルの使用量が少ないために経済的に利用することができる。
【0027】
その後、本体カバー3を芳香器本体2に取り付けることで、タンク4の開口に連結筒体11を連結して吹き出し口10をタンク4と連接する。
【0028】
この状態で、ミスト用スイッチ6AをONにすると(スイッチ6Aは3段階にその振動数を調整することができる)第1段階の振動数(最大)で超音波振動板5が作動して、タンク4内のアロマオイルの添加された水に振動を与え、アロマオイルの添加された水を気化するとともに気化したアロマオイルの添加された水を吹き上げる。そして、吹き上げられたアロマオイルの添加された水は連結筒体11を介して吹き出し口10より霧状に拡散して噴霧される。
【0029】
従って、アロマの香りを楽しむことができ、気軽にアロマテラピーを楽しむことが可能となる。
【0030】
上記気化したアロマオイルの添加された水を吹き出し口10より霧状に拡散して噴霧しながら、ライト用スイッチ6BをONにすると(スイッチ6Bは2段階にそのライト機構9を調整でき、連続して7色に発光、または特定の1色で発光)ライト機構9が作動し、超音波振動板5を囲むように円状に設けられた7色のLEDを発光して本体カバー3を対応する色で変えることとなる。
【0031】
このため、従来の芳香器では得られないような色と香りとによる特異なくつろぎのリラックスタイムを演出することができる。このため、単にアロマオイルによる香りのみに比し、バランティーにとんだアロマテラピーを楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の家庭用電気式芳香器の一実施例を示す概略分解正面図。
【図2】本発明の家庭用電気式芳香器の使用方法を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0059】
2−芳香器本体,3−本体カバー,4−タンク,5−超音波振動板,6−スイッチ,7−吸気口,8−吸気口フィルタ,9…ライト機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アロマオイルの添加された水の充填したタンクと、該アロマオイルの添加された水を気化して霧状にするとともに噴霧する気化噴霧機能との設けられた芳香器本体と、噴霧したアロマオイルの添加された水の吹き出し口の設けられた本体カバーとから構成された家庭用電気式芳香器であって、前記芳香器本体には、本体カバーを7色に変化させるライト機能が設けられ、且つ気化噴霧機能とライト機能とを同期又は気化噴霧機能とライト機能とが切替え可能に構成されていることを特徴とする家庭用電気式芳香器。
【請求項2】
芳香器本体のタンク内に充填されたアロマオイルの添加された水を気化噴霧機能を用いて霧状にする気化するとともに、本体カバーより噴霧することで室内に香りを拡散する家庭用電気式芳香システムであって、霧状にする気化したアロマオイルの添加された水を噴霧する際、前記本体カバーを7色に連続して変化又は選択した色に変化させることをことを特徴とする家庭用電気式芳香システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−88851(P2010−88851A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−285925(P2008−285925)
【出願日】平成20年10月8日(2008.10.8)
【出願人】(504215564)株式会社遊歩人 (1)
【Fターム(参考)】