説明

家畜用給餌器

【課題】餌送給量の微調整が可能で、ホッパの形状寸法の誤差や変形状態等の影響を受けることなく簡単に組み立て可能で、しかも、構造がシンプルで廉価な家畜用給餌器を提供する。
【解決手段】支持棒15は、一端棒部の端面に切れ込み28を凹設し、他端棒部の外周に雄ねじ部を螺設して形成する。餌量調節手段16は、ホッパ10の内壁面に、支持棒の横架高さ位置に合わせて支点軸部30aを横向きに配置して片側の羽根部30bを固定し、他側の羽根部30cをホッパに対し上下方向に揺動自在に蝶番30を取り付ける。一方、支持棒の切れ込み28に蝶番の他側羽根部30cを差し込み、支持棒の一端棒部を、ホッパに対して上下、左右および前後に可動に蝶番に連結する一方、他端棒部の雄ねじ部を、吊り棒12と平行な縦向きに長いガイド部材32のガイド穴35を通して作用穴に遊嵌して他端棒部をハンドル31に連結して構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仔豚等の家畜に飼料を与えるのに好適な家畜用給餌器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の家畜用給餌器では、例えば図7に示すように、大型な樹脂製のホッパ1内の上部側に支持棒2を横架し、支持棒2に吊り棒3の上端をクランク4を介して軸回転自在に連結する一方、吊り棒3は、T型の下端棒部3aを底皿5上の餌量調節パイプ1aの上部に連結して垂下すると共に、中途部から斜め上向きに撹拌棒3bを固着してホッパ1の円錐ガイド部1b内に枝状に配設し、例えば仔豚が食餌するときに鼻や口で触って起動部材6を押すと、吊り棒3が回転し、それと一体に撹拌棒3bが回動することによってホッパ1内で飼料を撹拌しながら、餌量調節パイプ1a下端の餌排出口から底皿5へ落下させて送給するようにしている。
【0003】
一方で、従来の家畜用給餌器は、支持棒2の一端軸部2aを軸受部材7でホッパ1に回転自在に軸支する一方、他端軸部2bをホッパ1の周壁を貫通させて餌量調節手段Sを連結し、餌量調節手段Sを操作して餌送給量を調節するときは、ハンドル8を持って支持棒2を回動して吊り棒3を上下移動させることにより、餌排出口の開口量を調整して底皿5への餌送給量を調節している。そのため、餌量調節手段Sは、支持棒2の回転軌道に合わせて、図8でも示すように、円弧状に複数のピン穴9a…をあけて縦向きに列設した調整プレート9を、ホッパ1の外壁面に固着する一方、ハンドル8には、内設した付勢ばねで常時突出方向へ付勢したロックピン8aを備え、そのピン先端を1つのピン穴9aに抜き差し可能に嵌挿して支持棒2を所定の高さ位置でロックする構成にしている。
【0004】
従って、餌量調節時は、図9に示すように、ハンドル8を持ってロックピン8aをピン穴9aから付勢ばねに抗して引き抜いてから、支持棒2を所望角度だけ回動して吊り棒3を上下移動させてから、ロックピン8aを別のピン穴9aに嵌挿して支持棒2を所定の高さ位置でロックし、餌排出口の開口量を変えて餌排出口から送り出す餌送給量を調節している。
【特許文献1】登録実用新案第3019037号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、従来、家畜用給餌器では、粒度や材質等の異なる種類の飼料を用いるが、餌量調節手段Sは、複数のピン穴9bにロックピンを抜き差し、あくまで穴と穴の間隔単位で支持棒2の高さ位置を調整して餌量を調節するもので、穴と穴の中間の高さ位置での調整ができない構成であるため、餌排出口の開口量を微調整することができず、その結果、飼料の種類の違いなど、必要に応じて、餌送給量を微妙に変えて調節することができないという課題があった。
【0006】
更に、ホッパ1は、製造上、形状寸法に誤差を生じ易く個々に均一ではなく、また、材質上、経時に変形して歪などを生じ易いが、従来の家畜用給餌器では、支持棒2の一端軸部2aを固定の軸受部材7でホッパ1に取り付ける一方、他端軸部2bをホッパ1の周壁を貫通させて餌量調節手段Sのハンドル8に固着する構成であるため、個々に異なるホッパ1の形状寸法の誤差や変形の程度に合わせて、組立現場で取付調整しながら、支持棒2や餌量調節手段Sの各部品をホッパ1に組み付けることは極めて困難であるという課題があった。
【0007】
しかも、従来の家畜用給餌器では、支持棒2に運動伝達機構のクランク4やカム等を介して吊り棒3を回転自在に連結し餌送給量を調節する構成とするなど、全体に構造が複雑で、その分だけ部品点数が増大し、コスト高を招くという課題もあった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、餌送給量の微調整が可能で、ホッパの形状寸法の誤差や変形状態等の影響を受けることなく、簡単に組み立て可能で、しかも、構造がシンプルで廉価な家畜用給餌器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、たとえば以下に図1〜図6を用いて説明する実施の形態に示すとおり、ホッパ10内に横架した支持棒15で吊持した吊り棒12の下端部に起動部材13を固定し、該起動部材13が底皿18上で家畜に押されると、前記ホッパ10内でブリッジ防止手段14を動かして飼料を流動させながら前記底皿18へ落下させて送給する一方、前記支持棒15に餌量調節手段16を連結し、該餌量調節手段16で前記支持棒15を動かして前記吊り棒12を上下移動し、前記ホッパ10下端の餌排出口25の開口量を調整して前記底皿18への餌送給量を調節する家畜用給餌器において、前記支持棒15は、その一端棒部15aの端面に切れ込み28を凹設し、他端棒部15bの外周に雄ねじ部29を螺設して形成する一方、前記餌量調節手段16は、前記ホッパ10の内壁面に、前記支持棒15の横架高さ位置に合わせて中心の支点軸部30aを横向きに配置して片側の羽根部30bを固定し、他側の羽根部30cを前記ホッパ10に対して上下方向に揺動自在に取り付ける蝶番30と、該蝶番30と対向するホッパ10の外壁面に固定し、前記吊り棒12と平行な縦向きに長いガイド穴35を有したガイド部材32と、縦長な把持部31aと、作用穴34をあけた横長なレバー部31b間のコーナ部31cに支点部P1を設けたてこ式ハンドルで、前記ガイド部材32に重ねて前記ホッパ10の外周壁に前記支点部P1を中心として回動可能に組み付けるハンドル31と、前記支持棒15の雄ねじ部29に螺着するロックナット33と、を備え、前記切れ込み28に前記他側羽根部30cを差し込んで、前記支持棒15の一端棒部15aを前記ホッパ10に対して上下、左右および前後に可動に前記蝶番30に連結する一方、前記雄ねじ部29を、前記ガイド部材32のガイド穴35を通して前記作用穴34に遊嵌して前記支持棒15の他端棒部15bを前記ハンドル31に連結してなることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の家畜用給餌器において、たとえば以下に図1〜図6を用いて説明する実施の形態に示すとおり、前記ハンドル31には、前記レバー部31bの先端を先細に形成して針部31dを設ける一方、前記ガイド部材32には、前記ガイド穴35を間に挟んで片側に前記餌排出口25の開口量を示す目盛36を刻設し、他側に前記ハンドル31の支点部P1と対応する支点部P2を設け、前記ハンドル31を共通の両支点部を中心に回動させると、その回動量に応じて前記針部31dで前記目盛36を指示してなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、(1)餌量調節手段に備えるハンドルを回動すると、その回動量に応じて、てこの原理に基づき、支持棒は縦向きに長いガイド穴の案内で連続的に上下移動する構成であるため、軽いハンドル操作で、餌排出口の開口量を無制限に微調整することができ、その結果、飼料の種類の違いなど、必要に応じて、自由に餌送給量を微妙に変えて調節することができる。
また、(2)餌量調節手段では、組み立て時、支持棒は、切れ込みに蝶番の他側羽根部を差し込んで、ホッパに対して上下、左右および前後に可動に蝶番に連結した構成であるため、ホッパに製造上の形状寸法に誤差があったり、歪などの変形を生じたり、ハンドルなど部品の取付位置にズレがあったりしても、これら誤差や変形やズレを支持棒の上下、左右および前後の動きで吸収し、これにより、個々に異なるホッパの形状寸法の誤差や変形の程度に合わせて、現場でスムーズに且つ簡単に組立調整することができ、その結果、ホッパの形状寸法の誤差や変形状態や部品取付位置のズレ等に影響を受けることなく、精度よく簡単に組み立てることができる。
更に、(3)餌量調節手段を、従来の如く運動伝達機構のクランクやカム等を介在させた複雑な構成でなく、てこの原理や蝶番を使ったシンプルな構成であるため、それだけ部品点数が少なくて済み、その結果、より廉価な家畜用給餌器を提供することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、餌量を餌量調節手段のハンドルを操作して調節するときに、針部が指示するガイド部材上の目盛を見て、餌排出口の開口量を見極めながらハンドルを回動させることができるため、いちいち下方の餌排出口を覗いて開口量を確かながら調整作業をする必要がなく、目の前のガイド部材上の目盛に従って餌排出口の開口量を微調整することによって、面倒なく簡単に餌送給量を、より正確に微調節することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1〜図6には、本発明の家畜用給餌器を実施するための最良の形態を示す。図示家畜用給餌器は、図1および図2に示すように、ホッパ10、餌落下パイプ11、吊り棒12、起動部材13、ブリッジ防止手段14、支持棒15、餌量調節手段16、給水部17、底皿18、仕切枠19などで構成されている。
【0015】
ホッパ10は、樹脂製で、不図示の開閉蓋を開けて上部開口から飼料を投入する上側の円筒部20と、円筒部20の下縁から漸次下向きに縮径した円錐ガイド部21とを有し、円錐ガイド部21の下端に、縦長な餌落下パイプ11を一体に接続し、格子状の支持枠22に組み付けて立設してなる。餌落下パイプ11は、その下端周縁に、矩形な切欠き11a…を所定間隔に設けて、餌排出口25を形成してなる。
【0016】
吊り棒12は、長尺な丸棒製で、下端部に起動部材13を固着している。起動部材13は、中央部が円錐状で、周辺部を平坦状に形成し、中央部の中心に係合穴を穿設する一方、周辺部から複数の丸棒13aを斜めやや下向きに放射状に突出させてなる。そして、係合穴に吊り棒12の下端部を係合させて起動部材13を吊り棒12に固着してなる。
【0017】
ブリッジ防止手段14は、複数の細い丸棒製の撹拌棒14a…を備え、それら撹拌棒14aをホッパ10の円錐ガイド部21の傾斜に合わせて不図示の連結用パイプから図中斜め上向きに延ばし、それら撹拌棒15aの上端をリング14bで連結して逆かさ形に組み立ててなる。ブリッジ防止手段14は、連結用パイプを介して吊り棒12に同軸的に連結する。そこで、吊り棒12は、その上端部を、ホッパ10の円筒部20内で横架する支持棒15にL状連結板26を介して連結し、軸心周りに回転自在に支持棒15で吊持する。そして、各撹拌棒14aを内壁面に沿わせて円錐ガイド部21内にブリッジ防止手段14を配設し、起動部材13を底皿18上に配置する。
【0018】
支持棒15は、丸棒製で、図3に示すように、一端棒部15aの端面に切れ込み28を凹設し、反対の他端棒部15bの端面にボルト頭部を溶接して外周に雄ねじ部29を形成してなる。そこで、支持棒15は、一端棒部15aを、図1に示すように、餌量調節手段16の蝶番30を介してホッパ10の円筒部20に取り付ける一方、他端棒部15bを、円筒部20を貫通して餌量調整手段16のハンドル31に連結する。
【0019】
餌量調節手段16は、図3に示すように、蝶番30とハンドル31の他に、ガイド部材32、アイナットからなるロックナット33等を備えてなる。
【0020】
蝶番30は、公知の羽根蝶番を用い、図2および図3に示すように、中心の支点軸部30aを、ホッパ10の円筒部20の内壁面に、支持棒15の横架高さ位置に合わせて横向きに配置して片側の羽根部30bをねじ止めし、他側の羽根部30cをホッパ10内で上下方向に揺動自在に取り付ける。
【0021】
ハンドル31は、L型をなし、縦長な把持部31aと横長なレバー部31bとの間のコーナ部31cに小穴の支点部P1を有した、てこ式ハンドルからなる。レバー部31bには、やや横長に開けた作用穴34を有し、先端には先細な針部31dを設けてなる。
【0022】
ガイド部材32は、図示例では板状をなし、吊り棒12と平行な縦向きに長いガイド穴35を開ける一方、ガイド穴35を間に挟んだ片側の板面に餌排出口25の開口量を示す目盛36を刻設し、他側にハンドル31の支点部P1と対応する小穴の支点部P2を設けてなる。
【0023】
そこで、餌量調節手段16において、このガイド部材32は、ガイド穴35が吊り棒12と平行な縦向きの状態で、蝶番30と対向するホッパ10の外壁面にねじ止めする。それから、支持棒15は、図3および図4に示すように、切れ込み28に蝶番30の他側羽根部30cを差し込んで、一端棒部15aを、ホッパ10に対して上下、左右および前後に可動に蝶番30に連結する一方、図3および図5に示すように、ボルトの雄ねじ部29をホッパ10の円筒部21の貫通穴から、ガイド部材32のガイド穴35を通して作用穴34に遊嵌し、他端棒部15bをハンドル31に連結する。ハンドル31は、作用穴34に支持棒15の雄ねじ部29を遊嵌した状態で、両支点部P1・P2を合わせてガイド部材32に重ね、支点用ボルト38とナット39で、共通の支点部を中心として回動可能にホッパ10の外周壁に組み付ける。そして、所望の餌送給量に応じた餌排出口25の開口量に合わせて、ハンドル31の回動角度位置を設定してから、支持棒15の雄ねじ部29にロックナット33を螺着してハンドル31をホッパ10の外壁面に締着し、組み立ててなる。餌量調節手段16では、いま設定したハンドル31の回動角度位置に応じて、針部31dでガイド部材32上の目盛36を指示し、所望の餌送給量に応じた餌排出口25の開口量を表示している。
【0024】
従って、本発明の餌量調節手段16では、組み立て時、支持棒15は、図1および図4でも示すように、切れ込み28に蝶番30の他側羽根部30bを差し込んで、ホッパ10に対して上下、左右および前後に可動に蝶番30に連結した構成であるため、ホッパ10に製造上の形状寸法に誤差があったり、歪などの変形を生じたり、ハンドル31など部品の取付位置にズレがあったりしても、これら誤差や変形やズレを支持棒15の上下、左右および前後の動きで吸収し、これにより、個々に異なるホッパの形状寸法の誤差や変形の程度に合わせて、現場でスムーズに且つ簡単に組立調整することができ、その結果、ホッパの形状寸法の誤差や変形状態や部品取付位置のズレ等に影響を受けることなく、簡単に精度よく組み立てることができる。
【0025】
給水部17は、図1に示すように、支持枠22に組み付けて立設した給水パイプ40の下端に給水器41を接続する一方、ホッパ10の円筒部20の外壁面にウォーターコントロール42を取り付け、予め水量を調整してから給水パイプ40を通して給水器41へ送水する構成になっている。そして、仔豚が給水器41を銜えて、その作用杆41aを揺動させることによって飲水できるようになっている。
【0026】
底皿18は、中央部を円錐台状に隆起させてあり、飼料が中央部から流動して周辺部へ拡散し、食餌し易いようになっている。仕切枠19は、餌落下パイプ11と底皿18の足部18aに固着し、給水器41の設置間隔に合わせて間隔をあけて配設する。そして、仕切枠19で区画した給餌空間内にて仔豚が争うことなく食餌し、又は個別に給水器41から飲水できるようにしている。
【0027】
さて、上述した構成の図示給餌器では、飼料供給時、開閉蓋を開けてホッパ10の円筒部20内に投入する飼料は、順次、円錐ガイド部21、餌落下パイプ11を通って底皿18上へ自然落下して排出口25の切欠き11a…から仔豚へ送給される。このとき、例えば食餌中に仔豚が鼻や口で触って起動部材13を押すと、それに応じて、ホッパ10内では、ブリッジ防止手段14の撹拌棒14aが、円錐ガイド部21の内壁面の近傍でそれに沿って揺動するため、内壁面寄りにある凝集飼料は撹拌棒14aでかき混ぜられ、内壁面に摩擦で付着した飼料群も摩擦抵抗が解かれて流動し、その結果、飼料は、円錐ガイド部21内でブリッジ状に残留することなく、すべて、円錐ガイド部21内の内壁面側から、下方の餌落下パイプ11を通って底皿18上へ落下して送給される。
【0028】
一方、図示給餌器において、餌排出口25から送り出す餌量を、餌量調節手段16を操作して調節するときは、図6に示すように、ロックナット33によるハンドル31の締付けを緩めてから、把持部31aを持って、針部31dが指示するガイド部材32上の目盛36を見ながら、ハンドル31を支点部P1・P2を支点として回動する。ハンドル31を回動すると、その回動量に応じて、てこの原理に基づき、支持棒15が縦向きに長いガイド穴35の案内で連続的に上下移動し、これに従って、吊り棒12および起動部材13も一体に上下移動して餌落下パイプ11下端の餌排出口25の開口量を微調整する。開口量の調整後は、ロックナット33を支持棒15の雄ねじ部29に逆向きに螺合し、改めてハンドル31をホッパ10に締め付けて固持し、餌送給量の調節を終える。
【0029】
従って、本発明の餌量調節手段16では、ハンドル31を回動すると、その回動量に応じて、てこの原理に基づき、支持棒15は縦向きに長いガイド穴35の案内で連続的に上下移動する構成であるため、軽いハンドル操作で、餌排出口25の開口量を無制限に微調整することができ、その結果、飼料の種類の違いなど、必要に応じて、自由に餌送給量を微妙に変えて調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一例である家畜用給餌器を示す斜視図である。
【図2】餌量調節手段を含むホッパの上部側の構造を示す斜視図である。
【図3】餌量調節手段の分解斜視図である。
【図4】支持棒と蝶番の連結構造を示す斜視図である。
【図5】餌量調節手段のハンドル側の構造を示す斜視図である。
【図6】ハンドルを回して餌量調節手段で餌送給量を調整する動作を説明する斜視図である。
【図7】従来の家畜用給餌器を示す斜視図である。
【図8】従来の家畜用給餌器において、餌量調節手段のハンドル側の構造を示す斜視図である。
【図9】従来の家畜用給餌器において、ハンドルを操作して餌送給量を調整する動作を説明する斜視図である。
【符号の説明】
【0031】
10 ホッパ
11 餌落下パイプ
12 吊り棒
13 起動部材
14 ブリッジ防止手段
15 支持棒
16 餌量調節手段
18 底皿
25 餌排出口
28 切れ込み
29 雄ねじ部
30 蝶番
31 ハンドル
31d 針部
32 ガイド部材
33 ロックナット
34 作用穴
35 ガイド穴
36 目盛

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホッパ内に横架した支持棒で吊持した吊り棒の下端部に起動部材を固定し、該起動部材が底皿上で家畜に押されると、前記ホッパ内でブリッジ防止手段を動かして飼料を流動させながら前記底皿へ落下させて送給する一方、前記支持棒に餌量調節手段を連結し、該餌量調節手段で前記支持棒を動かして前記吊り棒を上下移動し、前記ホッパ下端の餌排出口の開口量を調整して前記底皿への餌送給量を調節する家畜用給餌器において、
前記支持棒は、その一端棒部の端面に切れ込みを凹設し、他端棒部の外周に雄ねじ部を螺設して形成する一方、
前記餌量調節手段は、
前記ホッパの内壁面に、前記支持棒の横架高さ位置に合わせて中心の支点軸部を横向きに配置して片側の羽根部を固定し、他側の羽根部を前記ホッパに対して上下方向に揺動自在に取り付ける蝶番と、
該蝶番と対向するホッパの外壁面に固定し、前記吊り棒と平行な縦向きに長いガイド穴を有したガイド部材と、
縦長な把持部と、作用穴をあけた横長なレバー部間のコーナ部に支点部を設けたてこ式ハンドルで、前記ガイド部材に重ねて前記ホッパの外周壁に前記支点部を中心として回動可能に組み付けるハンドルと、
前記支持棒の雄ねじ部に螺着するロックナットと、を備え、
前記切れ込みに前記他側羽根部を差し込んで、前記支持棒の一端棒部を前記ホッパに対して上下、左右および前後に可動に前記蝶番に連結する一方、前記雄ねじ部を、前記ガイド部材のガイド穴を通して前記作用穴に遊嵌して前記支持棒の他端棒部を前記ハンドルに連結してなることを特徴とする、家畜用給餌器。
【請求項2】
請求項1に記載の家畜用給餌器において、前記ハンドルには、前記レバー部の先端を先細に形成して針部を設ける一方、前記ガイド部材には、前記ガイド穴を間に挟んで片側に前記餌排出口の開口量を示す目盛を刻設し、他側に前記ハンドルの支点部と対応する支点部を設け、前記ハンドルを共通の両支点部を中心に回動させると、その回動量に応じて前記針部で前記目盛を指示してなることを特徴とする、家畜用給餌器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2008−253162(P2008−253162A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−96459(P2007−96459)
【出願日】平成19年4月2日(2007.4.2)
【出願人】(390032263)株式会社藤井商会 (15)
【Fターム(参考)】