説明

家畜用自動保温清浄給水装置

乳牛などの家畜を飼うための畜舎に設けられる給水装置を提供する。内筒体と外筒体及び昇降体からなる給水台を水タンクの上部面から内側に挿設し、昇降体の底部には開閉弁を設け、水タンクには断続弁を有する給水管、排水管、オーバーフロー管、加熱ヒーター、水位検知センサー、及び温度検知センサーを設ける。所定量の水を有している昇降体によって乳牛などの家畜は水を飲んで摂取でき、昇降体に設けられた開閉弁は昇降体内の水位を常に一定に維持する役割をすると共に、水タンクの内部に異物が流入することを遮断して水の腐敗を防止する。また水タンク上部の給水台は水を飲むことができる最小サイズに開放されていて、熱損失を最小化することができ、冬季保温効果に優れ、常に清潔で、且つ適正な温度の水を提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は乳牛や山羊または豚のような家畜を飼うための畜舎に設ける給水装置に関するもので、より詳細には、水タンクに備えられた給水台を利用して乳牛などの家畜が水を飲むと、自動で所定の高さまで水を補充し、給水台の開口面積を最小化して寒い冬季にも少ない消費電力で加熱ヒーターにより水温を一定に維持できる家畜用自動保温清浄給水装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、肉牛や乳牛、山羊、豚、羊、犬のような家畜を飼うための畜舎には、これら家畜ののどの渇きをいやすための給水装置が通常設けられている。
【0003】
このような給水装置は、多様な構造と形態に開発されてきたが、通常水タンクから一定量の水を供給して給水台内を常に一定水位を維持する自動給水装置が広く使用されている。
【0004】
自動給水装置の一例としては、本願出願人が出願した特許文献1があり、この文献では水タンクから給水台に水を供給すると、乳牛などの家畜は口を給水台に密着させて吸入することによって、家畜の吸入力により水を吸い込むことができる装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】大韓民国特許第736321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、前述したような給水装置は家畜が口を密着して水を吸い込む形態の構造を有しているため、乳牛は何かを吸い込む習性を有するようになるという問題がある。
【0007】
すなわち、乳牛は牛乳を大量生産するために飼育する家畜であるため、これらの乳牛において何でも吸い込もうとする習性を退化させなければ、周辺の乳牛に接近して乳を吸う行動を抑制させることができない。したがって、乳牛の場合には前述したように水を吸い込んで摂取する方式の給水装置を持続的に使用すると、乳を吸う行動や本性が強くなって、結局、他の乳牛の乳を随時吸うようになる問題点を有することになる。
【0008】
前述したように、乳牛が水を吸い込んで摂取するようにした給水装置を使用することが好ましくないため、現場では乳牛などの動物がいつでも随時渇きを解消できる給水装置を設ける必要がある。このとき、水を吸い込んで摂取することでなく、飲む形式で摂取してのどの渇きを解消できる給水装置が切実に要求されている実情がある。
【0009】
本発明は前述したような問題点を解決するためになされたもので、内筒体と外筒体及び昇降体からなった給水台を水タンクの上部面から内側に設け、昇降体の底部には開閉弁を設け、水タンクには断続弁を有する給水管、排水管、オーバーフロー管、加熱ヒーター、水位検知センサー、及び温度検知センサーをそれぞれ設けることによって、昇降体内に満たした水を飲んで摂取し得るようにし、乳牛などの家畜が新しい水を十分に摂取でき、乳牛などの家畜の口から排出される飼料などの異物が給水台から水タンクの内部に流入することを開閉弁により防止でき、水タンク上面の開口面積を最小化して冬季に保温効果を高めて加熱ヒーターの電気使用量を最小化することにより、従来の自動給水装置が有していた諸問題点を合理的に解決できる家畜用自動保温清浄給水装置を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述したような目的を達成するための本発明の家畜用自動保温清浄給水装置は、水タンクの上部から内側に向けて挿設される給水台を備え、前記水タンクには断続弁を有する給水管とオーバーフロー管、及び加熱ヒーターと水位検知センサー及び温度検知センサーをそれぞれ装着し、前記給水台の下部には排水管を結合して設け、前記水タンクに固設される給水台は、互いに離間して配置される内筒体及び外筒体と、前記内筒体と外筒体との間に配置されて上下に昇降する昇降体とからなり、前記水タンクの内部に水が満たされると、外筒体の内部に水が流入し、前記昇降体は浮力により上昇すると同時に、昇降体の開閉弁が開放されて水タンクと給水台が同一の水位を維持できるように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、所定量の水を有している昇降体により乳牛や山羊、豚のような家畜が水を飲んで摂取し得るので、乳牛の場合乳首で乳を吸い込む習性を順次退化させて周辺の乳牛に近づいて乳を吸う行動を防止できる。また、昇降体に備えられた開閉弁は昇降体内の水位を常に一定に維持する役割をすると共に、水タンクの内部に異物が流入することを遮断することによって、水の腐敗を防止できる。また、水タンク上部の給水台は水を飲む家畜の口のサイズに該当するサイズに開放されているので、熱損失を最小化して、冬季に保温効果に優れ、常に清潔で、且つ適正な温度の水を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る給水装置の全体を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る給水装置の全体を示す平面図である。
【図3】本発明に係る給水装置の給水台を一部切欠して示す分解斜視図である。
【図4】本発明に係る給水装置を一部切欠して示す斜視図である。
【図5】本発明に係る給水装置の一側断面図である。
【図6】本発明に係る給水装置の他側断面図である。
【図7】本発明に係る給水装置内に水を満たさない状態の断面図である。
【図8】本発明に係る給水装置内に水を満たした状態の断面図である。
【図9】本発明に係る給水装置内の水を摂取する場合の作動状態を示す断面図である。
【図10】本発明に係る給水装置の断続弁のアンロック状態を示す断面図である。
【図11】本発明に係る給水装置の断続弁のロック状態を示す断面図である。
【図12】本発明に係る給水装置の他の実施形態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書及び請求範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。
【0014】
以下、添付した図面を参照して本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0015】
図1は本発明に係る給水装置の全体を示す斜視図であり、図2は本発明に係る給水装置の全体を示す平面図であり、図3は本発明に係る給水装置の給水台を一部切欠して示す分解斜視図であり、図4は本発明に係る給水装置を一部切欠して示す斜視図であり、図5は本発明に係る給水装置の一側断面図であり、図6は本発明に係る給水装置の他側断面図である。
【0016】
これらの図面に示すように、本発明の給水装置は内部空間を有する水タンク10と、水タンク10内に挿設される多数の給水台20、20′からなる。
【0017】
水タンク10には、外部から水タンク10の内部に水を満たすための給水管11と、給水管11とは別に、水タンク10の内部の水が所定水位以上に満たされると、自動で水タンク10内の水を外部に排出させるオーバーフロー管12と、水タンク10の内部を洗浄しようとする場合に内部の水を速く排水できる排水管13とがそれぞれ連設されている。また、水タンク10は、必要によって上部全体を開放できる蓋60を別途に備えて、開放された水タンク10の上部に結合できる。
【0018】
また、給水管11の上方には断続弁15が装着されており、この断続弁は水位によって上下に昇降するように連結棒を通じて連結された浮き球14を有する。断続弁15は、水タンク10内の水位の低下によって浮き球14が下降して開放されることによって、自動で水タンク10の内部に水を満たす。一方、浮き球14が所定の水位まで上昇すれば、断続弁15は閉鎖されて水タンク10の内部にはそれ以上水が供給されない。
【0019】
ここで、断続弁15は前述した給水管11の上端に結合されている別の弁本体16に一側がヒンジ結合されており、弁本体16には給水管11と連通された状態で給水孔17が断続弁15に向けて貫設されている。給水孔17と対応する断続弁15の一側面には軟質弾性材でなる水密パッキング18が設けられている。したがって、ヒンジ結合状態で断続弁15が回動または停止すると、水密パッキング18が給水孔17を開放させたり密閉させることによって、給水管11から水タンク10の内部に水が供給されたり遮断できる。
【0020】
特に、弁本体16は、水タンク10の上部面に結合された別の固定具70の回転方向によって強制的に給水管11を遮断して水の供給を阻止することができる。固定具70は、蓋60の上面に形成されたホルダー71上に装着されており、ホルダー71の両側には、傾斜溝72が形成されている。また、固定具70の下側には蓋60を貫通して弁本体16に連結された状態でロープ19が位置する。それによって、固定具70の上下昇降により断続弁15に対する自由な回動及び強制閉鎖を選択的に行うことができる。
【0021】
また、給水台20、20′は外筒体30と内筒体40及び昇降体50からなる。外筒体30は、下部が開放されており、開放された外筒体30の下段には凹凸状でなった通水溝31、31′が連続に形成されている。内筒体40もやはり下部が開放されている形態であり、外筒体30の内面から所定の間隔をおいて離間して配置される一方、外筒体30より短い長さを有している。このとき、外筒体30と内筒体40は、給水台20、20′の底面から射出により一体に成形することもでき、平板状になった給水台20、20′の底面から締結または溶接により固定することもできる。
【0022】
また、昇降体50は上部が開放されており、外筒体30と内筒体40との間の隙間を通じて上下に昇降でき、下部には開閉弁51が装着されている。このとき、昇降体50の下側に下方延長部52を形成することによって、延長部52の内側に所定の空間部53を形成する。空間部53は空気を満たした状態になり、空間部53内に満たされた状態の空気の作用によって、昇降体50は水位による浮力によって上下に昇降できるようになる。
【0023】
また、開閉弁51は一種の逆止弁として、昇降体50の外部、すなわち底面から水圧により昇降体50の内部である上側に向けて水が流入できる一方、昇降体50の上側では底面の下部に向けて流出できない構造を有する。昇降体50の下側から水が満たされる水タンク10の特性によって昇降体50の上昇と同時に開閉弁51が水圧により上昇しながら開放されるようになり、昇降体50内外に対する水圧の平衡状態になると、開閉弁51は自重により下降して閉鎖される構造となっている。
【0024】
特に、水タンク10には内部に加熱ヒーター80を装着することによって、冬期のように気温が低い場合、水タンク10の内部の水が凍結することを防止できるので、季節や周辺環境の影響を受けずに四季に対応して継続して使用することができる特徴を有している。
【0025】
このとき、水タンク10の内部には別の水位検知センサー81と温度検知センサー82がそれぞれ装着されており、これらのセンサーと加熱ヒーター80は図示しない制御器に連結されている。加熱ヒーター80の使用を必要とする時期においては、予測できない多様な理由により水タンク10の内部の水がなくなったり十分でなかったりする場合があり、加熱ヒーター80が作動して火災などを誘発することがある。これを防止する必要があり、そのため、水タンク10内の水位が基準線以下になると、自動で加熱ヒーター80の電源を遮断させる水位検知センサー81が装着されている。制御器は、加熱ヒーター80により温度が上昇する水タンク10の内部の水温が高くなりすぎたり低くなりすぎたりすることを防止するため、温度検知センサー82により一定レベル以上の温度が検知されると加熱ヒーター80に電源を遮断し、一定レベル以下の温度が検知されると加熱ヒーター80に電源を供給して水タンク10の内部の水温を常に一定に維持する。
【0026】
このような構成及び構造を有した本発明の給水装置は、図7に示すように、水タンク10内に水を満たさない状態においては、昇降体50が自重により外筒体30に沿って水タンク10の底まで完全に下降した状態になる。
【0027】
このような状態は浮き球14が下降した状態であるため、給水管11の上方に設けられた断続弁15が回動すると、給水管11内の水は弁本体の給水孔17を通じて水タンク10の内部を満たすようになる。続いて、水タンク10の内部底から徐々に満たされる水は外筒体30の通水溝31、31′を通じて外筒体30の内側にも同時に満たされる。これと共に、下降状態の昇降体50は下側の延長部52から漸進的に水が満たされるが、延長部52は空気を閉じ込める役割をするので、下側から水が満たされても空間部53内に位置していた空気は外部に抜け出さない。それによって、これらの空気による浮力を受けて昇降体50は水位によって順次上昇するようになる。
【0028】
したがって、浮き球14の上昇及び断続弁15の閉鎖作用により水タンク10の内部に対する目標水位を維持できる。水タンク10内の水は外筒体30を通じて流入して昇降体50に水圧を作用させ、この水圧を通じて開閉弁51が開放される。それによって、昇降体50の内部を含んでその内側に位置する内筒体40も図8に示すように、水タンク10と同一レベルの水位を維持している状態になる。
【0029】
このとき、水タンク10と昇降体50の水位が同一になると、開閉弁51は水圧の平衡状態によって自重により下降して閉鎖状態になる。
【0030】
このような状態で乳牛などの家畜がのどの渇きをいやすために昇降体50内部の水を飲むと、昇降体50内の水位が低下し、水圧の不均衡によって開閉弁51は、図9に示すように、上昇しながら水タンク10内部の水が昇降体50の内部に満たされる。これと同時に、浮き球14が下降しながら断続弁15を開放させて給水管11を通じて新しく水が満たされるので、常に同一のレベルの水位を持続的に維持できるようになる。
【0031】
特に、前述したように乳牛などの家畜が水を摂取する過程で、飼料や各種異物などが昇降体50内部に流入する状況が発生しても開閉弁51により昇降体50と水タンク10とは互いに遮断された状態であるので、異物などが水タンク10の内部に流入することを防止できる。昇降体50内部の水を摂取する過程で開閉弁51が開放されても水タンク10の内部に水が流入する力により昇降体50内部の異物は水タンク10の内部に流入しないで家畜が摂取しない構造になっている。ここで、昇降体50は外筒体30内で水位によって上下に移動する。このとき、これらの間に異物が流入すると、昇降体50が動かなくなる。これを解決するために、内筒体40は案内手段の役割を行って昇降体50が円滑に移動できるようにする。
【0032】
また、前述したような内筒体40は、外筒体30と昇降体50との間に異物が挟まって昇降体50が昇降する際に、異物により上昇および下降が円滑に行われないことを防止するための内側カバーとしての役割も行う。ここで、昇降体50は、その上側部が外筒体30と内筒体40との間の隙間を通じて昇降するようになり、外筒体30と内筒体40との上側部は互いに一体に連結されている。結局、外筒体30と内筒体40との間及び外筒体30の内面と昇降体50との間には外部から流入する飼料のような異物が挟まらないので、昇降体50は常に円滑で、且つ安定した昇降を行うことができる。
【0033】
これによって、本発明は常に同一の水位を維持でき、乳牛などの家畜はいつでも便利にのどの渇きをいやすことができ、水タンクの内部への異物流入が防止されるので、異物による水の変質や腐敗を防ぐことができる。
【0034】
特に、水位調節を通じて乳牛は水を吸い込む方式でなく、飲んで摂取する方式であるので、乳牛のような場合には吸い込む習性を漸進的に退化させて周辺の乳牛に近づき乳を吸うなどの不具合を防止できる。
【0035】
また、本発明の給水装置を使用しなかったり一時的に給水を中断したりすることが発生する場合には、前述したような水タンク10上部の蓋60上面に露出された状態の固定具70を上昇させて、強制的に断続弁15により給水管11の密閉状態を維持するようにすることができる。図10に示すように、固定具70が蓋60上部のホルダー71内に挿入されて位置する場合には、固定具70に連結されたロープ19が下降する。したがって、ロープ19下段の断続弁15は弁本体16から上下に回動できる状態になる。これによって、給水装置を使用する際、断続弁15は水位による浮き球14の作用により弁本体16の給水孔17を開放させたり密閉させたりして自動で水タンク10の内部の水位を所定レベルに維持できるようになる。
【0036】
一方で、前述したように給水装置を使用しなかったり水タンク10の内部洗浄のように給水を中断したりする必要がある場合には、図11に示すように、固定具70を蓋60のホルダー71に挿入して上昇させた後、上昇した固定具70を利用してホルダー71から一側の傾斜溝72を通じてロープ19を挿入しながら、上昇した状態の固定具70がホルダー71の内部でない蓋60の上部面に密着させ、ロープ19の上昇及び断続弁15の上向き回動によって、弁本体16の給水孔17を水密パッキング18により強制的に密閉遮断させる。
【0037】
これによって、水タンク10の上部外側に露出された状態の固定具70をホルダー71内に挿入させて給水管に対する自動開閉作用が行われるようにしたり、ホルダー71から固定具70を上昇及び固定させて強制的に給水を遮断させたりすることができるので、水タンク10の内部の洗浄あるいは非使用時に不要な水の浪費を防止できる。また、前述したように、水タンク10の内部を清掃する場合には、固定具70を通じて断続弁15を閉鎖させた状態で水タンク10の底部に連設された排水管13を開放させて水タンク10内の水を速やかに排出させることができる。したがって、水タンク10の内部清掃を迅速で、且つ効果的に行うことができる。
【0038】
このような本発明の給水装置は水タンク10の中央部に給水管11とオーバーフロー管12をそれぞれ連設した状態で、水タンク10の上部両側にそれぞれ1個ずつの給水台20、20′を設けることによって、2頭用給水装置として使用したり、図12に示すように、水タンク10の中央から両側にそれぞれ2個の給水台20、20′を設けることによって、4頭用給水装置として使用することができる。また、水タンク10に対する長さの変更やそれによる給水台20、20′の設置数の調整を通じて、多様な変更製作が可能である。
【0039】
一方、本明細書内で本発明をいくつかの好ましい実施形態によって記述したが、当業者ならば、添付の特許請求範囲に開示した本発明の範疇及び思想から外れずに、多くの変形及び修正がなされ得る。
【符号の説明】
【0040】
10 水タンク
11 給水管
12 オーバーフロー管
13 排水管
14 浮き球
15 断続弁
16 弁本体
17 給水孔
18 水密パッキング
19 ロープ
20、20′ 給水台
30 外筒体
31、31′ 通水溝
40 内筒体
50 昇降体
51 開閉弁
52 延長部
53 空間部
60 蓋
70 固定具
71 ホルダー
72 傾斜溝
80 加熱ヒーター
81 水位検知センサー
82 温度検知センサー


【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に蓋60が結合され、給水管11とオーバーフロー管12及び排水管13が連設される水タンク10と、
前記蓋60の上部から水タンク10の内側に向けて挿設される給水台20、20′と、
を備え、
前記給水台20、20′は、
前記水タンク10の上部に固設され、下部の開放端部には通水溝31、31′が形成された外筒体30と、
前記外筒体30の内部に離間して配置され、下部が開放された内筒体40と、
前記外筒体30と前記内筒体40との間に配置されて上下に昇降し、底部には開閉弁51が結合された昇降体50と、
からなり、
前記給水管11を通じて前記水タンク10の内部に水が満たされると、前記通水溝31、31′を通じて前記外筒体30の内部に水が流入して、前記昇降体50が浮力により上昇すると同時に、開閉弁51が上向き開放されて前記水タンク10と前記給水台20、20′が同一の水位を維持するように構成されることを特徴とする、家畜用自動保温清浄給水装置。
【請求項2】
前記昇降体50は、下側に形成された下方延長部52により空間部53が形成され、前記空間部に満たされた空気の作用によって生じる浮力による水位によって昇降することを特徴とする、請求項1に記載の家畜用自動保温清浄給水装置。
【請求項3】
前記給水管11には、浮き球14により開閉される断続弁15が結合設置されることを特徴とする、請求項1に記載の家畜用自動保温清浄給水装置。
【請求項4】
前記断続弁15の一端は、前記給水管11の上端に締結される別の弁本体16にヒンジ結合され、前記断続弁15の一側には弁本体16の内外を貫通する給水孔17と対応して水密パッキング18が結合され、
水位によって前記浮き球14が下降すると前記断続弁15の下方回動により前記給水孔17が開放され、前記浮き球14が上昇すると前記断続弁15の上向き回動により前記給水孔17が水密パッキング18により密閉されることを特徴とする、請求項3に記載の家畜用自動保温清浄給水装置。
【請求項5】
前記断続弁15の他端は、前記水タンク10の上部に引き出されるロープ19の下段に連結され、
前記ロープ19の上段は、前記水タンク10の蓋60上部から昇降する別の固定具70に連結され、
前記固定具70は、前記蓋60の上部面から下方突設されたホルダー71内に位置され、
前記ホルダー71の両側には、傾斜溝72が形成され、
前記固定具70を前記ホルダー71から上昇させて前記蓋60の上面に密着固定させると、前記ロープ19の上昇によって前記断続弁15を上向き回動させて前記給水管11を強制的に遮断することを特徴とする、請求項3に記載の家畜用自動保温清浄給水装置。
【請求項6】
前記水タンク10は、内部に加熱ヒーター80を内蔵することを特徴とする、請求項1に記載の家畜用自動保温清浄給水装置。
【請求項7】
前記水タンク10は、内部に水位を検知する水位検知センサー81と、温度を検知する温度検知センサー82とを備え、
前記水位検知センサー81及び前記温度検知センサー82からの検知信号に基づいて前記加熱ヒーター80への電源が制御されることを特徴とする、請求項6に記載の家畜用自動保温清浄給水装置。
【請求項8】
前記水タンク10には、中間部に前記給水管11と前記オーバーフロー管12が配置され、
前記給水管11と前記オーバーフロー管12の両側には、それぞれ1個ずつの給水台20、20′が離間して配設され、2頭用給水装置として構成することを特徴とする、請求項1に記載の家畜用自動保温清浄給水装置。
【請求項9】
前記水タンク10には、中間部に前記給水管11と前記オーバーフロー管12が配置され、
前記給水管11と前記オーバーフロー管12の両側には、それぞれ2個の給水台20、20′が離間して配設され、4頭用給水装置として構成することを特徴とする、請求項1に記載の家畜用自動保温清浄給水装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2012−533291(P2012−533291A)
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−520531(P2012−520531)
【出願日】平成22年7月9日(2010.7.9)
【国際出願番号】PCT/KR2010/004466
【国際公開番号】WO2011/007981
【国際公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(512012207)シルティ カンパニー リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】SILTI CO.,LTD.
【出願人】(512012218)
【氏名又は名称原語表記】MYUNG,In Gu
【出願人】(512012229)
【氏名又は名称原語表記】SHIN,Bong Soo
【Fターム(参考)】