説明

容器と蓋との組み合わせ及びかかる組み合わせを使用した包装方法

【課題】容器(2)内に内容物を充填した後に、容器の口頸部(4)に蓋(6)を装着する、容器と蓋との組み合わせ及びかかる組み合わせを使用した包装方法において、消費者を困惑させることなく、容器内への内容物の充填及び蓋の装着に関する情報を示すコードマークを蓋に施す
【解決手段】スカート壁(16)の外面に、容器への内容物の充填及び/又は蓋の装着に関する情報を示すコードマーク(52)を不可視状態で施す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器と、容器に内容物を充填した後に容器の口頸部に装着されて口頸部を密封する蓋との組み合わせ、及びかかる組み合わせを使用した包装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
清涼飲料の如き液体の包装として、ポリエチレンテレフタレートの如き合成樹脂或いはガラスから形成された容器と、ポリエチレン又はポリプロピレンの如き合成樹脂から形成された蓋との組み合わせが広く実用に供されている。容器に内容物を充填し、しかる後に容器の口頸部に蓋を装着して口頸部を密封する。
【0003】
通常、容器の口頸部は円筒形状であり、その外周面には雄螺条とこの雄螺条の下方に位置する係止あご部が形成されている。蓋は円形天面壁とこの天面壁の周縁から垂下する円筒形状のスカート壁を有する。スカート壁には周方向破断可能ラインが形成されており、スカート壁は周方向破断可能ラインよりも上方の主部と周方向破断可能ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されている。スカート壁の主部の内周面には雌螺条が形成され、タンパーエビデント裾部の内周面には係止手段が形成されている。容器に内容物を充填した後に容器の口頸部に蓋を装着する際には、口頸部に蓋を被嵌して蓋を閉方向(上方から見て時計方向)に回転せしめ、かくして蓋の雌螺条を口頸部の雄螺条に螺合せしめる。雌螺条を雄螺条に所要とおりに螺合せしめると、例えば蓋の天面壁の内面に配設されている密封手段が口頸部に作用して口頸部が密封されると共に、蓋のタンパーエビデント裾部の内周面に形成されている係止手段が口頸部の係止あご部を弾性的に乗り越えて、その下方に係止せしめられる。容器の口頸部を開封して内容物を消費する際には、蓋を開方向(上方から見て反時計方向)に回転せしめる。かくすると、雄螺条と雌螺条との相互作用によって蓋は回転と共に上方へ移動せしめられるが、タンパーエビデント裾部はその内周面に形成されている係止手段が口頸部の係止あご部に係止せしめられている故に上方への移動が阻止され、かくして周方向破断可能ラインに応力が生成されて周方向破断可能ラインが破断され、タンパーエビデント裾部がスカート壁の主部から分離される。しかる後においては、タンパーエビデント裾部を除き蓋は回転と共に上方に移動されて口頸部から離脱され、口頸部が開封される。
【0004】
一方、下記特許文献1には、金属缶の環状凹部に金属缶の製造に関する情報の如き適宜の情報を示すコードマークを不可視状態で施すことが開示されている。また、下記特許文献2には、金属缶の底面に金属缶の製造に関する情報の如き適宜の情報を示すコードマークを不可視状態で施すことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−226776号公報
【特許文献2】特公平2−37308号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
而して、本発明者の経験によれば、上述したとおりの容器と蓋との組み合わせを使用した包装方法においては、偶発的に不具合、例えば容器の口頸部を開封する際に蓋に加えなければならない回転トルクが過剰になるという不具合、が発生することがある。かような不具合が発生した場合に、その原因を究明するためには、容器内への内容物の充填及び/又は蓋の装着に関する情報、例えば内容物の充填日時及び装置、蓋装着日時及び装置等に関する情報、更にまた望ましくは蓋の製造に関する情報、例えば蓋の製造日時及び装置に関する情報、を認識することが重要である。容器内への内容物の充填及び/又は蓋の装着に関する情報は容器の口頸部に蓋を装着した直後に蓋に施すことが望ましく、また蓋の製造に関する情報は蓋を製造した直後に蓋に施すことが望ましい。しかしながら、かような情報を施す場合、次のとおりの問題が存在する。第一に、通常、蓋には商品名或いは販売者名等の情報が印刷されていると共に、賞味期限の如き内容物自体に関する情報が可視状態で施される。かかる情報に加えて上述した容器内への内容物の充填及び/又は蓋の装着に関する情報、そしてまた蓋の製造に関する情報を可視状態で蓋に施すと、情報過多に起因して消費者が困惑してしまう傾向がある。第二に、蓋の製造に関する情報は、容器の口頸部に蓋を装着するのに先立って、好適には蓋の製造直後に蓋に施すことが望まれるが、蓋を容器の口頸部に装着する前に蓋に施した情報は蓋を口頸部に装着する際に蓋に装着工具を作用せしめることによって毀損せしめられてしまう傾向がある。
【0007】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、消費者を困惑させることなく、容器内への内容物の充填及び/又は蓋の装着に関する情報を示すコードマークを蓋に施すことである。
【0008】
本発明の他の技術的課題は、上記主たる技術的課題に加えて、蓋を容器の口頸部に装着する前に蓋の製造に関する情報を示すコードマークを、蓋を口頸部に装着する際に蓋に装着工具を作用せしめることによって毀損されることなく、蓋に施すことである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、消費者には不要な情報は不可視状態で施せば消費者の困惑を招くことを回避することができること、そしてまた蓋のスカート壁の外面、特にスカート壁の主部の外面には情報を施すための充分な領域が存在することに着目し、スカート壁の外面に、容器への内容物の充填及び/又は蓋の装着に関する情報を示すコードマークを不可視状態で施すことによって、上記主たる技術的課題を達成することができることを見出した。
【0010】
また、蓋を容器の口頸部に装着する際に、通常、装着工具を蓋のスカート壁の主部の外面上半部に作用せしめることが必要であるが、主部の外面下半部には装着工具を作用せしめる必要がないことに着目し、蓋のスカート壁の主部の外面下半部内に蓋の製造に関する情報を示すコードマークを不可視状態で施すことによって、上記他の技術的課題を達成することができることを見出した。
【0011】
即ち、本発明の一局面によれば、上記主たる技術的課題を達成することができる組み合わせとして、容器と、内容物が充填された該容器の口頸部に装着されて該口頸部を密封する、天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁を有する蓋との組み合わせにおいて、
該スカート壁の外面には、該容器への内容物の充填及び該蓋の装着に関する情報を示す第一のコードマークが不可視状態で施されている、ことを特徴とする組み合わせが提供される。
【0012】
また、本発明の他の局面によれば、上記主たる技術的課題を達成する包装方法として、容器に内容物を充填し、しかる後に該容器の口頸部に、天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁を有する蓋を装着して該口頸部を密封する包装方法において、
該蓋を該容器の該口頸部に装着した後に、該蓋の該スカート壁の外面に、該容器への内容物の充填及び/又は該蓋の装着に関する情報を示す第一のコードマークを不可視状態で施す、ことを特徴とする包装方法が提供される。
【0013】
該スカート壁の外面には、該蓋の製造に関する情報を示す第二のコードマークも不可視状態で施されているのが好適である。上記他の技術的課題は、該蓋の該スカート壁には周方向破断可能ラインが形成されており、該スカート壁は該周方向破断可能ラインよりも上方の主部と該周方向破断可能ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されている形態の蓋において、該第一のコードマークを該主部の外面上半部内に施し、該第二のコードマークを該主部の外面下半部内に施し、該タンパーエビデント裾部の外面には内容物自体に関する情報を示す第三のコードマークを可視状態で施すことによって達成される。該第一のコードマーク及び該第二のコードマークは、紫外線を照射することによって可視状態にせしめられるインクによって印刷されているのが好適である。
【発明の効果】
【0014】
本発明の第一の局面によって提供される組み合わせ及び本発明の他の局面によって提供される包装方法によれば、容器への内容物の充填及び/又は蓋の装着に関する情報を示す第一のコードマークが不可視状態でスカート壁の外面に施され、それ故に、蓋には商品名或いは販売者名等の情報が印刷されていると共に、賞味期限の如き内容物自体に関する情報が可視状態で施される場合においても、消費者を困惑させることなく、容器内への内容物の充填及び蓋の装着に関する情報を蓋に施すことができる。
【0015】
加えて、蓋のスカート壁には周方向破断可能ラインが形成されており、スカート壁は周方向破断可能ラインよりも上方の主部と周方向破断可能ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されている形態の蓋において、蓋の製造に関する情報を示す第二のコードマークを、蓋を容器の口頸部に装着する際に使用される装着工具を作用せしめる必要がない、スカート壁の主部の外面下半部内に施すと、蓋を口頸部に装着する前に施した第二のコードマークが蓋を口頸部に装着する際に蓋に装着工具を作用せしめることによって毀損されてしまうことを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明において使用される容器の口頸部及び蓋を、口頸部に蓋を装着した状態で且つ一部を断面で示す正面図。
【図2】蓋に不可視状態で施された、蓋の製造に関する情報を示すコードマークを便宜上可視状態で示す正面図。
【図3】図2に示す蓋に更に付加的に、不可視状態で施された、内容物の充填及び/又は蓋の装着に関する情報を示すコードマークを便宜上可視状態で示すと共に、可視状態で施された、内容物自体に関する情報を示すコードマークを示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の好適実施形態を示す添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明に従って構成された組み合わせの好適実施形態を、容器2の口頸部4に蓋6を装着した状態で示している。図1にその口頸部4のみを二点鎖線で示している容器2は、ポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂から形成することができる。図示の容器2は上面が開放された円筒形状である口頸部4を有し、この口頸部4の外面には、雄螺条8、この雄螺条8の下方に位置する係止あご部10、係止あご部10の下方に位置するサポートリング12が配設されている。かような容器自体は公知の形態でよく、それ故にその詳細な説明は本明細書においては省略する。
【0019】
ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から形成することができる蓋6は、円形天面壁14及びこの天面壁14の周縁から垂下する略円筒形状のスカート壁16を具備している。スカート壁16には周方向破断可能ライン18が形成されており、スカート壁16は周方向破断可能ライン18よりも上方の主部20と周方向破断可能ライン18よりも下方のタンパーエビデント裾部22とに区画されている。スカート壁14の内面には下方を向いた環状肩面24が形成されていると共に、かかる環状肩面24から下方に延びる突条26が周方向に間隔をおいて複数個形成されている。上記周方向破断可能ライン18は、突条26の軸線方向中間部において、スカート壁16の外面から切断刃(図示していない)を作用せしめて、突条26の少なくとも一部を残留せしめてスカート壁14を切断することによって形成されている。突条26の各々の切断されることなく残留せしめられた部分が所謂橋絡部28を構成し、タンパーエビデント裾部22は複数個の橋絡部28を介して主部20に接続されている。
【0020】
図1を参照して説明を続けると、スカート壁16の主部20の外面には、その下端近傍に、下方に向かって外径が漸次増大する円錐台形状部30が形成されている。タンパーエビデント裾部22の外面も、下方に向かって外径が漸次増大する円錐台形状にせしめられている。主部20の外面における上記円錐台形状部30よりも上方に位置する部分には、そこに掛けられる指の滑りを防止するための凹凸形状(一般にナールと称されている)32が形成されている。スカート壁16の主部20の内面には雌螺条34が形成されている。かかる雌螺条34には周方向に適宜の間隔をおいて軸線方向に延びる切欠36が形成されている。かかる切欠36は容器2の口頸部4が開封される際の所謂通気路を構成する。タンパーエビデント裾部22の内面には係止手段38が形成されている。図示の実施形態における係止手段38は周方向に間隔をおいて配設された複数個の突出片40から構成されている。突出片40の各々は、タンパーエビデント裾部22の内面に接続されている基縁から半径方向内方に向かって上方に傾斜して突出せしめられている。天面壁14の内面における外周縁部には、外側筒状シール片42、内側筒状シール片44、及び外側筒状シール片42と内側筒状シール片44との間に配設された環状シール突条46が形成されている。蓋6における上述したとおりの形態自体は公知であり、それ故にこれらについての詳細な説明は本明細書においては省略する。
【0021】
次に、上述したとおりの容器2及び蓋6を使用する包装方法の好適形態を説明する。
[蓋の製造に関する情報の付加]
図2に図示する如く、本発明においては、好ましくは容器2の口頸部4に蓋6を装着する前、特に好適には蓋6を圧縮成形或いは射出成形によって成形した直後に、蓋6の製造に関する情報、例えば蓋6の製造日時及び装置を示すコードマーク(第二のコードマーク)48を蓋6のスカート壁16の外面に施す。かかるコードマーク48は不可視状態で施されることが重要である。語句「不可視状態」は、可視光下では目視できない状態を意味する。施されるコードマーク48は文字、数字、記号及び符号等の任意の表示でよい(図2においては便宜上数字1、2、3及び4で表示している)。コードマーク48は不可視状態で施されるが、図2においては、便宜上コードマーク48を多数の点で可視表示している。かようなコードマーク48は、紫外線を照射すると発光して可視状態になる水性インク(例えば特開昭53−140105号公報に開示されている水性インク)を周知のインクジェット方式で所要部位に噴射することによって好都合に施すことができる。コードマーク48を施す領域は、スカート壁16の主部20の外面における下半部(即ち凹凸形状32の下部乃至円錐台形状部30)内であるのが好都合である。
【0022】
[内容物の充填及び蓋の装着]
それ自体は周知の充填機を使用して、容器2内に清涼飲料の如き内容物を充填する。次いで、同様にそれ自体は周知の蓋装着機を使用して容器2の口頸部4に蓋6を装着して、口頸部4を密封する。この際には、図2に二点鎖線で示す如く、蓋6の上半部を収容する収容空間を有する装着工具50が蓋6のスカート壁16の主部20の上半部に係合して蓋6を把持する。装着工具50に把持された蓋6は容器2の口頸部4に被嵌され、次いで閉方向、即ち図2において上方から見て時計方向に回転せしめられ、かくして蓋6の雌螺条34が容器2の口頸部6の雄螺条8に螺合せしめられる。図1に図示する如く、雌螺条34が所要とおりに雄螺条8に螺合せしめられると、蓋6のタンパーエビデント裾部22の内面に形成されている係止手段38が容器2の口頸部4の係止あご部10を弾性的に乗り越えて係止あご部10の下方に係止せしめられる。蓋6の天面壁14の内面に形成されている外側筒状シール片42、内側筒状シール片44及び環状シール突条46は、夫々、容器2の口頸部4の外周面、内周面及び頂面に密接せしめられ、かくして口頸部4が密封される。かような蓋装着方式においては、スカート壁16の主部20の外面下半部には装着工具50が係合せしめられることがなく、従って上記コードマーク48が毀損されることはない。換言すれば、コードマーク48をスカート壁16の主部20の外面上半部内に施した場合には、これに装着工具50が係合することによってコードマーク48が毀損されてしまう虞がある。
【0023】
[内容物の充填及び蓋装着に関する情報の付加]
図3に図示する如く、容器2の口頸部4に蓋6を装着して口頸部4を密封した後に、蓋6のスカート壁16の外面、好ましくは主部20の外面上半部内に、内容物の充填及び/又は蓋6の装着に関する情報、例えば内容物の充填日時及び装置並びに蓋2の装着日時及び装置、を示すコードマーク(第一のコードマーク)52を施す。かかるコードマーク52も、上記コードマーク48と同様に、不可視状態で施されることが重要である。施されるコードマーク52は文字、数字、記号及び符号等の任意の表示でよい(図3においては便宜上欧文字A、B、C及びDで表示している)。コードマーク52は不可視状態で施されるが、図3においても、便宜上コードマーク52を多数の点で可視表示している。かようなコードマーク52も、紫外線を照射すると発光して可視状態になる水性インクを周知のインクジェット方式で所要部位に噴射することによって好都合に施すことができる。
【0024】
[内容物に関する情報等の付加]
図3を参照して説明を続けると、容器2の口頸部4に蓋6を装着した後においては、更に、蓋6のスカート壁16におけるタンパーエビデント裾部22の外面に、賞味期限の如き内容物自体に関する情報を示すコードマーク(第三のコードマーク)54も施す。賞味期限の如き内容物自体に関する情報は消費者が目視して認識することが必要であるので、可視状態で施されることが重要である。かような第三のコードマーク54は、通常の水性インク(黒或いはその他の適宜の色のインクでよい)を使用してインクジェット方式で所要部位に噴射することによって好都合に施すことができる。
【0025】
上記コードマーク52の付加と上記コードマーク54の付加とは、容器2の口頸部4に蓋6を装着した後の適宜の時点、例えば蓋6の装着状態を検査する検査工程の直前又は直後に、例えば検査工程に使用されている搬送ターレットによって搬送されている蓋6に対して、実質上同時に或いは順次に(コードマーク52の付加に続いてコードマーク54を付加或いはコードマーク54の付加に続いてコードマーク52を付加)遂行することができる。図3においては、コードマーク48、52及54を周方向位置を相互の整合せしめて施しているが、所望ならばコードマーク48、52及び54を周方向に適宜に変位せしめて施すこともできる。更に付言すれば、容器2の口頸部4に蓋6を装着する前或いは後に、蓋6の天面壁14の外面に商品名及び/又は販売者等の表示を可視状態で施すことができる。
【符号の説明】
【0026】
2:容器
4:口頸部
6:蓋
14:天面壁
16:スカート壁
18:周方向破断ライン
20:スカート壁の主部
22:タンパーエビデント裾部
48:コードマーク(第二のコードマーク)
52:コードマーク(第一のコードマーク)
54:コードマーク(第三のコードマーク)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器と、内容物が充填された該容器の口頸部に装着されて該口頸部を密封する、天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁を有する蓋との組み合わせにおいて、
該スカート壁の外面には、該容器への内容物の充填及び/又は該蓋の装着に関する情報を示す第一のコードマークが不可視状態で施されている、ことを特徴とする組み合わせ。
【請求項2】
該スカート壁の外面には、該蓋の製造に関する情報を示す第二のコードマークも不可視状態で施されている、請求項1記載の組み合わせ。
【請求項3】
該蓋の該スカート壁には周方向破断可能ラインが形成されており、該スカート壁は該周方向破断可能ラインよりも上方の主部と該周方向破断可能ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されており、該第一のコードマークは該主部の外面上半部内に施されており、該第二のコードマークは該主部の外面下半部内に施されており、該タンパーエビデント裾部の外面には内容物自体に関する情報を示す第三のコードマークが可視状態で施されている、請求項2記載の組み合わせ。
【請求項4】
該第一のコードマーク及び該第二のコードマークは、紫外線を照射することによって可視状態にせしめられるインクによって印刷されている、請求項2又は3記載の組み合わせ。
【請求項5】
容器に内容物を充填し、しかる後に該容器の口頸部に、天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁を有する蓋を装着して該口頸部を密封する包装方法において、
該蓋を該容器の該口頸部に装着した後に、該蓋の該スカート壁の外面に、該容器への内容物の充填及び/又は該蓋の装着に関する情報を示す第一のコードマークを不可視状態で施す、ことを特徴とする包装方法。
【請求項6】
該蓋を該容器の口頸部に装着する前に、該蓋の該スカート壁の外面に、該蓋の製造に関する情報を示す第二のコードマークを不可視状態で施す、請求項5記載の包装方法。
【請求項7】
該蓋の該スカート壁には周方向破断可能ラインが形成されており、該スカート壁は該周方向破断可能ラインよりも上方の主部と該周方向破断可能ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されており、該第一のコードマークは該主部の外面上半部内に施し、該第二のコードマークは該主部の外面下半部内に施し、該容器の該口頸部に該蓋を装着した後に、該蓋の該スカート壁の該タンパーエビデント裾部の外面に内容物自体に関する情報を示す第三のコードマークを可視状態で施す、請求項6記載の包装方法。
【請求項8】
該第一のコードマーク及び該第二のコードマークは、紫外線を照射することによって可視状態にせしめられるインクを使用してインクジェット方式で印刷する、請求項6又は7記載の包装方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−56605(P2012−56605A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−202931(P2010−202931)
【出願日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【出願人】(000228442)日本クラウンコルク株式会社 (382)
【Fターム(参考)】